柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

墨守

2016-12-30 11:03:35 | Weblog
安倍さんの大構想だと昨日書きました。オバマさんを広島に呼んで(これも大統領最後の年だからできたことでしょうが)、プーチンさんを呼んであれだけ自ら煽ってあわよくばの演出する、そのお返しだからという流れの内に真珠湾に行く。プーチンさんとの交渉内容は、アメリカと軍事同盟している国がロシアと平和条約ってどうよ?という至極当然の捌きでチョンでしたが、俺はプーチンと話ができるよというアピールですよねあれ。そしてその後に日米同盟を嫌というほど知らしめる。米露がぎくしゃくして、欧州が移民問題で揺れEU自体が揺れてる今の存在感ですね。地球儀外交の効果が出て来てる、のでしょう。そういう評価はできますね。で、今次の稲田防衛相の靖国参拝です。毎日は「和解の力に冷や水」と批判します。今回も親分朝日は控えめですが、中韓の非難を前面に出すことは同じ。敗戦利権、戦後レジーム利権を守ろうとするとはこういうことだと昨日書きました(この言葉は渡部昇一さんがよく使われてます)が、毎度毎度同じ繰り返しです。そうではない見方を示すのが産経ですが、こうです、自分の、安倍政権の支持基盤である自民党内の保守派の支持を繋ぎとめるためだと。ま、こういう時には深読み系解説がまことしやかなのですが、私はこれも安倍さんの大構想の一環だろうなと思うのです。わざと行かせる。止めない。でしょう?自分が真珠湾で大外連を切ったあとですよ、まずいと思っていたら止めるでしょう。また彼女も親分(安倍さん)に黙って行く筈もないでしょう。だからこれは安倍政策です。自分が行けない分、他の誰よりもインパクトのある(靖国に参る議員団なんてのがありますよね、あんな陣笠ではない)、中韓では右翼防衛相と目されている彼女に行かせる。案の定あちこちから非難が出てくる、全て想定内で。しかし彼女も8月15日に海外に逃げたこと(これも安倍さんの指示でしょうしね)を衆院委員会であれだけ辻本さんにグジグジ言われて泣かされて、それこそ忸怩たる思いが強かったことでしょう、だから行く。このタイミングで行く。あるいはその時から安倍さんとこういう約束で、あの場は我慢しろと言われてたのかもしれませんしね。参拝しなかったらしないで叩かれ、行ったら行ったで批判される。彼女が今そういう立場にあるということなのですがしかしくどいですが、これこそが敗戦利権なのです。戦後レジームを問答無用に墨守することによる利得。もううんざりですけれどね。
コメント
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