柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

所為

2016-11-27 10:15:08 | Weblog
キューバのカストロ(カストリじゃありません、スカトロでもありません。と、誰も間違えはしないのですが私は昔からこのカタカナを読み違えます。変ですかね)死亡記事です。各紙の見出しが各紙の思想を表します、こういう時が面白いのです。中南米の精神的支柱、反米カリスマ功罪、野球愛す気さくな人(毎日)。革命独裁「英雄」逝く、反米のカリスマ半世紀、沈痛のキューバ 歓喜の亡命者(朝日)。冷戦時代の象徴去る、理想求めた反逆者(日経)。独裁の半世紀、反米の生涯(読売)。負の遺産 あまりにも重い(産経)。カストロとゲバラ。革命の象徴。キューバ危機、ケネディ大統領の大仕事だったことですが、その時期と日本での日米安保反対のあの学生運動が重なるのです、言うところの政治の時代、東西冷戦強烈な時代。50年以上独裁者として君臨する(できる)こと自体、良い悪いを越えた人間社会の一類型を示して厳たるものですね。民主主義とて類型のうちの一つに過ぎぬのです。知らされますね。ソ連が潰れて25年です。人類の歴史を思う気持ちです。
 トランプさんが勝ったあの選挙、多くの人が予想を間違ったわけですが、世論調査が間違ったという定型の評価に抗う論があるそうです。世論調査は正しかった、間違えたのはそのデータを読み違えた専門家達だと。いえ、犯人探しという意味ではなく(結果が返るわけじゃないのですから)、他人の所為にするなという反論です。これも面白いなと思います。隠れトランプ支持者ってのが読み間違えの原因に挙げられてましたね。トランプに入れないよまさか!とマイクの前では言いながらトランプに投票する人のことです。でもそんな人の多いことも事前にわかっていたことですからね。どの程度いるのかは掴み切れなかったにせよ、です。だから専門家達(どういう専門家かよくわかりませんが、日本で言う政治評論家の類でしょうな)は自分の希望を入れて、それは常識的判断という隠れ蓑をしっかり被っていたことでしょうが、ヒラリーになってほしい、それより強く、トランプでは困るという思いが大きくなりすぎて、過小評価したということですね。現にそういう結果ですから。世論調査が間違ってたのではないのだと。トランプの終盤の急な追い上げは日本でも報道されてましたし。これ正しいのでしょう。他人の所為にしたいんですね、これはヒトの共通した性癖でしょう。左巻きさん達の思想的傾きとは別のものです、もって生まれて持つ保身指向です。
コメント
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