ローソンと佐川急便が業務提携して御用聞きを始めるそうです。古館さんが小芝居して紹介してました、嬉しそうでしたがどうして?宅配機能を利用して御用聞きしようと言うわけです、わかり易いですが、宅配の用がある無しに限らずにそれこそ悉皆訪問になるんでしょうねやがて。御用聞きってのは私の記憶にはありません、映画やTVドラマの世界です。きっとこれは表玄関と裏との有るような大きなお家(つまり裕福な家)での日常だったんでしょうね、映画の場面では奥さんの待ってる台所の間に裏戸があって、そこからこんちわ~三河屋です~と顔覗かせる、野菜やビールケースを運び込む、あの絵柄です。表玄関でいきなり何かの交渉事を持ちかけられて、ごめん、裏に回ってくれる?そういう話は、という奴ですね。いや別に拗ねてるわけじゃないんですが、我が家には縁のない話でした。古館さんがそこで言ってました、こういう新しい仕組みができる度に何かがなくなっていくんだ。今回のことで例えば息子や孫が爺さん婆さん宅を訪れたり、そういう機会が一層失われていくんじゃないのかなんて、例の嘆息顔で言ってました。うむ、何かが新たにできると何かがなくなる、これには肯ぜます。景観が典型です。今回の御用聞き、言葉が古いので懐かしい感じもあり受け容れ易いのでしょうが、何が壊れますか。町の商店がまたまた一気に潰されます。人が外に出なくなります。また新手の年寄り相手の詐欺事件が生まれましょうね、御用聞き詐欺とか呼ばれて。こうやってどんどん社会の破壊が進むのです、個人のアトム化原子化なんて言いますが、本当に何のつながりもなくなっていくわけです。今更にコミュニケーションもないことですが、こっち方向には容赦ない波状攻撃であるわけです。シャッター街もさもありなんです。
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