拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

楽譜作成ソフトの後塵を拝したC管クラリネット

2019-07-09 09:17:40 | 音楽
こないだの歌いまくる会のBWV31の冒頭のシンフォニアでトランペットのパートをクラリネットで吹こうと思い立って(当日!)、急いでB♭管用の移調譜を作って、しっかりそれを持って行くのを忘れて、でも譜面ずらが簡単だったので移調しながら吹いて、ところがなんだか合ってないように思えて途中で吹くのをやめる。二回目も同じ。で、楽譜をよく見る。間違ってなかった。他のパートと二度でぶつかるところも属七和音だったりして、そのまま吹いてればちゃんと合ったのだ(と言いながらも、バッハって、ときどき声部の合わせ方がスリリングである。例えば、BWV140のテナーのパートソロんとこ、伴奏とコラールのからみは微妙に怪しい)。で、三回目はばっちりだった(三度目の正直)。この日、ヴァーグナーで素晴らしい感動を味わったのだが(昨日の記事)、これ(BWV31)はこれで、全く傾向が違う音楽であるが、耳の奥に焼き付いている。♪(休)ドド、ドドソミミド、ミミ、ミミドソミ……!ところで、前から検討していたこと、クラリネットのC管を買うこと、それは、今回のように、バッハのトランペットのパートをクラリネットで吹くためである(ヴァイオリン・パートを弾こうとヴァイオリンを買ったのであるが、実現は遠い将来のことと観念した)。今回のように簡単な譜面だったらその場で移調できるが、いつもそうできるとは限らない。それが目的なら、実はもう一つ選択肢がある。印刷された楽譜をスキャンする機能の付いた有償の楽譜作成ソフトをゲットすることである。スキャンできれば移調はワンタッチだ(無償のやつを使ってるのだが、マーラーのスキャンを試みたらあえなく「不成功」。バッハのパート譜は「成功」と出たけれど、できあがったものはおよそ使い物にならなかった)。で、検討すると、有償の楽譜作成ソフトで有名どころがいくつかあるが、「スキャン」ということで言えば、河合楽器の「スコアメーカー」の評判が極めて高い。買うならこれだ。さあ、C管とどっちにしよう。結論=スコアメーカーの購入=C管断念。理由は、スコアメーカーの値段で買えるC管となると、まいどおなじみのジャンク品である。我が家のジャンク品の先達(A管)は、奇跡的に良好な品であったがそれでも音程が甘いところがいくつかある。そうでなくても、C管ってやつは音がきついそうだ。ジャンク品できつかったらそりゃあかんぜよ。他方、スキャンできるソフトがあれば、ソプラノ用の楽譜をアルト用に直したりとか歌にも使える。ということで、スコアメーカーをポチる。哀れC管は、こないだはヴァイオリンとの選択で敗れ、今度はスコアメーカーの後塵を拝することとなった。とか言って、しぶとくレースを諦めないランナーは、最後にごぼう抜きをすることがある。そうなったら散財だなー……