17日(金)に山王日枝神社の献茶式へ行きました。
昨年5月に先生に連れて行って頂いた伊勢神宮以来の献茶式です。
朝から小雨が降っていました。
大雨の予報だったので、前日まで洋服でと決めていましたが、
小雨だったので急遽着物(無地)にしました。
10時の献茶式に間に合うよう日枝神社(千代田区永田町)へ着くと、
拝殿前に大きな茅の輪がつくられていました。
6月30日には夏越しの祓の神事がおこなわれ、
正月から半年間の罪や穢れをお祓いし、無事息災を祈ります。
茅の輪くぐりをすると、疫病や罪穢が祓われるといわれています。
くぐり方を書いた看板があって、「祓い給え 清め給え」と唱えつつ、
三度、左回り・右回り・左回りと、八の字を描くようにくぐり抜けました。
すっきりした気持ちになって献茶式へ参列しました。
拝殿正面に点前座が設けられていて、台に乗った天目茶碗が2つ、
茶入が2つ、台子に荘られています。
祝詞が奉じられ、お家元のお点前にて濃茶が二服練られ、
神様に献じられました。
お家元のお点前がかろうじて拝見でき、貴重な機会となりました。
横から拝見した姿勢の良さ、一本筋が通っている背の動き、
水を釜に入れる柄杓の動き、流れる一丈の水の美しさなど、
今でもお家元の所作のひとつひとつが目の前に浮かんでくるようです。
流れるようにサラサラと、お点前は二十分で終えられました。
最後に参列者一同も宮司様にお祓いして頂き、献茶式が終了です。
すぐに、山王閣の薄茶席へまわりました。
立礼席が設けられ、本席の床には鵬雲斎大宗匠筆で
「山是青々水碧」。
鮎籠につくばねテッセンと鳥足升麻が生けられていました。
そばざるに涼しげに盛られた菓子「緑陰」(菊家製)が運ばれ、
三島刷毛目の平茶碗で薄茶をたっぷり美味しく頂きました。
主茶碗は、宗入作の赤楽・平茶碗、
小ぶりで味わいのある茶碗は、鵬雲斎大宗匠の御銘「涼風」です。
円能斎お好みの桃山風炉が華やかで、初めて見る寿老棗が印象に残りました。
山王日枝神社の神の使いは猿なので、申年の円能斎好みを多用されたようでした。
濃茶席の寄付で、以前お習いしていた先生の社中の方にお会いし、
濃茶席と点心をご一緒しました。
寄付には「氷室の絵大横物」(鶴嶺画)が掛けられています。
暑さをしのぐため氷を江戸城へ献上する様子を描いています。
席主が空調関係のお仕事なので、氷室の絵を・・・と
ユーモラスな説明がありました。
濃茶席も立礼席でした。
点前座の床には坐忘斎お家元筆の「無事是貴人」が掛けられています。
宗旦一重切の花入「ツワモノ」が色と言い、風格と言い、心に響き、、
夏椿(沙羅の木)が風情を添えていました。
もう一つ、少庵好みという霰巴釜をほれぼれと拝見しました。
蓋に巴文が鋳込まれているそうですが、よく見えません。
でも、蓋の鉄味や覗き見る釜口の破れ、切掛け風炉だったという形や霰の力強さ、
心ときめく霰巴釜とのお出会いでした。大西家七代の浄玄造です。
虎屋製のきんとんは「沢辺の蛍」、確かに蛍が草陰に・・美味しく頂戴しました。
肝心な濃茶ですが、薄く、練りが足らず、残念に思いました。
帰りには雨も上がり、もう一度茅の輪を見てから日枝神社を後にしました。
のち
昨年5月に先生に連れて行って頂いた伊勢神宮以来の献茶式です。
朝から小雨が降っていました。
大雨の予報だったので、前日まで洋服でと決めていましたが、
小雨だったので急遽着物(無地)にしました。
10時の献茶式に間に合うよう日枝神社(千代田区永田町)へ着くと、
拝殿前に大きな茅の輪がつくられていました。
6月30日には夏越しの祓の神事がおこなわれ、
正月から半年間の罪や穢れをお祓いし、無事息災を祈ります。
茅の輪くぐりをすると、疫病や罪穢が祓われるといわれています。
くぐり方を書いた看板があって、「祓い給え 清め給え」と唱えつつ、
三度、左回り・右回り・左回りと、八の字を描くようにくぐり抜けました。
すっきりした気持ちになって献茶式へ参列しました。
拝殿正面に点前座が設けられていて、台に乗った天目茶碗が2つ、
茶入が2つ、台子に荘られています。
祝詞が奉じられ、お家元のお点前にて濃茶が二服練られ、
神様に献じられました。
お家元のお点前がかろうじて拝見でき、貴重な機会となりました。
横から拝見した姿勢の良さ、一本筋が通っている背の動き、
水を釜に入れる柄杓の動き、流れる一丈の水の美しさなど、
今でもお家元の所作のひとつひとつが目の前に浮かんでくるようです。
流れるようにサラサラと、お点前は二十分で終えられました。
最後に参列者一同も宮司様にお祓いして頂き、献茶式が終了です。
すぐに、山王閣の薄茶席へまわりました。
立礼席が設けられ、本席の床には鵬雲斎大宗匠筆で
「山是青々水碧」。
鮎籠につくばねテッセンと鳥足升麻が生けられていました。
そばざるに涼しげに盛られた菓子「緑陰」(菊家製)が運ばれ、
三島刷毛目の平茶碗で薄茶をたっぷり美味しく頂きました。
主茶碗は、宗入作の赤楽・平茶碗、
小ぶりで味わいのある茶碗は、鵬雲斎大宗匠の御銘「涼風」です。
円能斎お好みの桃山風炉が華やかで、初めて見る寿老棗が印象に残りました。
山王日枝神社の神の使いは猿なので、申年の円能斎好みを多用されたようでした。
濃茶席の寄付で、以前お習いしていた先生の社中の方にお会いし、
濃茶席と点心をご一緒しました。
寄付には「氷室の絵大横物」(鶴嶺画)が掛けられています。
暑さをしのぐため氷を江戸城へ献上する様子を描いています。
席主が空調関係のお仕事なので、氷室の絵を・・・と
ユーモラスな説明がありました。
濃茶席も立礼席でした。
点前座の床には坐忘斎お家元筆の「無事是貴人」が掛けられています。
宗旦一重切の花入「ツワモノ」が色と言い、風格と言い、心に響き、、
夏椿(沙羅の木)が風情を添えていました。
もう一つ、少庵好みという霰巴釜をほれぼれと拝見しました。
蓋に巴文が鋳込まれているそうですが、よく見えません。
でも、蓋の鉄味や覗き見る釜口の破れ、切掛け風炉だったという形や霰の力強さ、
心ときめく霰巴釜とのお出会いでした。大西家七代の浄玄造です。
虎屋製のきんとんは「沢辺の蛍」、確かに蛍が草陰に・・美味しく頂戴しました。
肝心な濃茶ですが、薄く、練りが足らず、残念に思いました。
帰りには雨も上がり、もう一度茅の輪を見てから日枝神社を後にしました。
のち