暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

晩秋の薔薇園へ

2020年12月12日 | 薔薇の茶会・・2021年5月

       (初夏の薔薇園・・・5月21日撮影)

 

今年の5月中旬のことです。散歩の途中で素敵な「薔薇園」を見つけました。

「FLOWER GARDEN」の看板があり2018年の開園みたいです。家から20分くらいの所にあり、今まで知らなかったのが不思議なくらい、小さいけれど素晴らしい薔薇園でした。

 

それ以来何度も散歩で訪れましたが、いつも誰もいないのです・・う~ん??

行くたびに色とりどりに咲く薔薇に魅せられて、「いつかここで薔薇に囲まれた小さなお茶会が出来たら・・・」という夢を抱くようになりました。社中の方たちも見に行ったのですが、「素敵な薔薇園ですね。でも誰もいませんでした・・・」と異口同音。

 

(5月の薔薇園のテラス・・「ここで小さな茶会をしたい!」と夢見ています)

 

口切の茶事が終わったので、散歩の途中で久しぶりに薔薇園へ行ってみました。もう盛りは過ぎたけれど秋咲きの薔薇がまだ咲いているかもしれません・・・。

 

    (散歩道にある銀杏がきれいでした・・・)

       (晩秋の薔薇園・・・11月30日撮影)

華やいだ初夏とは大違い、何か物悲しいような寂しさの中、薔薇はひっそりと咲いていました。

いつものように誰もいませんでしたが、薔薇はきっと寂しくもなく淡々と咲いているのでしょう・・・北原白秋の大好きな「薔薇の詩」を思い出します。 

薔薇バラノ木二
薔薇バラの花サク。

ナニゴトノ不思議ナケレド。

 

道端で偶然出会った男の方が薔薇園のオーナーは我が家近くの某造園会社だと教えてくれました。

天の啓示のような気がしてすぐにメールでコンタクトしました。2日後に会社の担当の方がいらして、「薔薇の茶会」のお話を聞いてくださいました。ご返事はまだですが・・・楽しみに待っているところです。

 

    (晩秋のテラス・・・12月10日撮影)

 

12月6日(日)に社中のKさんが我が家へ用事でいらっしゃいました。早速、薔薇園のオーナーがわかって「薔薇の茶会」の協力を打診している旨をお話しすると、びっくりした様子でした。

「先生、前に頼まれていた「薔薇の詩」を書いてみたのです。お気に入るかどうかわかりませんが・・・今日軸の表装が出来上がったのでお持ちしました。偶然とはいえ、今、薔薇園のお話を伺ってびっくりしたのです・・・」

私もドキドキ胸が高鳴って鳥肌が立ちました。お茶をしていると、時々このようなことが起こるのですが、本当に不思議です。

早速、床の間にお軸を掛けて拝見しました。あの「薔薇の詩」が、Kさんの書体とデザイン、墨の色や濃淡も美しく書かれていました。

あぁ~・・・なんて!素晴らしい書なのだろう。それに、このタイミングでこのお軸を届けてくださるなんて・・・もうもう大感激です。

ありがとうございます!

きっとお茶の神さまも応援してくださって、Kさんにお軸を届けさせたのかもしれません・・・ね。

薔薇とお茶を愛する方々と手を携えて「薔薇の茶会」ができたら・・・と夢見ています。

 

                 晩秋の薔薇園へ・・・その2へ

 

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。