暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

2014年節分の日に-1

2014年02月04日 | 京暮らし 年中行事
                    節分の壬生寺
今日は立春、
日足もだいぶ伸びて春の訪れが近いことを感じます。
京都を留守にしてまして、久しぶりの書き込みです・・・。

節分の日に1年ぶりの京都の節分名所めぐりをしました。
コースは、壬生寺~須賀神社~聖護院~(自宅)~吉田神社・火炉祭です。
火炉祭は古い護符をお焚き上げする神事で、夜11時の開始です。

            

            

先ずは壬生寺へお詣りし、壬生狂言「節分」を鑑賞しました。
45分間の無言劇の中に京の節分習俗が伝えられていて、
今では見られなくなった「厄払い」が登場するのも興味深いです。
唯一の音曲は、独特のリズム「カンデン、カンデンデン、カンデンデンデン」
の繰り返しで、銅鑼(かね)、太鼓、笛で奏でられます。

 あらすじは、
   節分の日、後家は升に豆をたくさん用意し、
   柊に鰯の頭を挿して門口に付けます。
   節分の用意が調ったところへ厄払いがやってきたので
   厄を払うまじないを頼みます。
   後家はお礼に厄払いに豆を包んだものをあげて一安心。

   次に蓑笠を付けた鬼がやってきます。
   後家は鬼を見てびっくりして逃げてしまいます。
   後家に気に入られたい鬼は、「打出の小槌」で着物をとり出して
   人間に変装し、後家を呼び出します。
   「打出の小槌」で着物を出して後家に与え、酒宴が始まりました。

   鬼が酔いつぶれたのを待って、後家が着物を脱がせていくと、
   その正体がわかり、思わず悲鳴をあげてしまいます。
   鬼はその声に目覚め、正体がばれ、着物も打出の小槌も
   とられたことに気づき、怒って後家につかみかかろうとしますが、
   後家は豆をまいて鬼を追い払って、メデタシ、メデタシ。

            

二回目ですが、「厄払い」のひょうきんなしぐさに注意を払ったり、
後家が鬼めがけて勢いよく豆をまくところに痛快さを感じたり、
鬼のいじらしさを感じた前回と印象が違うところが面白いですね。
まめ」は魔()を滅(っ)するという語呂合わせからだとか・・・。

焙烙に厄払いの願いを書き入れる人たちを横目で見ながら
近くの鶴屋さんへ。

        

                

ここは新撰組屯所遺跡で、旧壬生屯所であった八木家が現存しています。
新撰組・初代局長の芹沢鴨と愛人お梅、平山五郎の3人が暗殺された座敷、
刀傷の残る鴨居や柱を見学しました。
案内人のご婦人が語る新撰組の運命、芹沢鴨の粛清、旗「誠」のお話は
まこと熱演でございました
見学後、鶴屋の手あぶりが置かれた縁台でお薄と「屯所餅」を賞味しました。
壬生菜が入った「屯所餅」は粒あんの甘みが程よく、お勧めの一品です。

            
                  「屯所餅」で一服

「炮烙銅鑼」と「鶏卵素麺」を買って、次の須賀神社へ向かいました。

                                 
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