暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

七事式の勉強会 五葉会

2015年06月13日 | 暁庵の裏千家茶道教室

6月12日、水無月の五葉会が行われました。

五葉会は、「七事式のお仲間を募集しています」と、
3月にブログでお呼びかけした七事式の勉強会です。
N先生のご指導の下、縁あって5人の同好の士が集結しましたので
「一華開五葉」より五葉会と名付けました。

5月15日が初会でしたが、N先生がご都合で欠席のため、
若葉マークの五葉だけで、且座、平花月、貴人清次濃茶付花月を勉強しました。
一人一人が責任を自覚し、知恵を出し合って進め、これはこれで愉しかったのですが・・・。



6月12日はN先生が五葉会へお出まし下さいました。
その日の科目は、花寄之式、炭付花月、茶通箱付花月でしたが、
時間の余裕があったので最後に平花月を見て頂きました。

花寄之式ではN先生にも参加して頂き、なんと!最初の札が当たりました。
七事式の偈(げ)のお軸の前、中央に置かれた唐銅薄端(うすばた)へ
柏葉紫陽花、雪柳、ツボサンゴが入れられました。
難しい花器なのにさらさらと「色即是空」、ため息が出るほど素敵です。
それから五葉がN先生に習って五つの花入へ思い思いに生け、
床と書院が雨中に咲く花の風情に彩られていきました。



記念に花寄之式の会記を書いておきます。
      
    花寄之記    平成二十七年水無月十二日

     紫陽花 木萩                宗悦
      小岱
     蛍袋 未央柳 縞葦            宗澄
      スウェーデン・ガラス
     十薬(ドクダミ)               宗曉
      吊り花入
     柏葉紫陽花 壺珊瑚 雪柳       宗広
      薄端
     紫陽花 蛍袋 矢筈薄 楓 桜蓼    宗里
      駿河千筋籠
     撫子 尽抜忍冬 縞葦          宗智
      加茂川籠
      
N先生がいらしゃると全てが違いました。
足の運び、きちんと所作を揃えることの大切さ、そのポイントとタイミング、
各人が今まで気が付かなかった細かいことまでご注意くださり、
五葉会の若葉一同、緊張の中にも感謝感激の一日となりました。

先生のご都合で毎回いらしていただけないのは残念ですが、
ご注意されたことを宿題として、みんなで気持ちを揃えて頑張ります。
みんなで・・・というのが、七事式の素晴らしいところですね。
                          みんなで 
ところで、
五葉会を文字変換してたら五妖怪ですって・・・こうならないようにしなくっちゃ!  



  (カメラのトラブルにより写真はすべて前会のものです・・・)

                            その日は  のち 

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