(つづき)
初心者の私たちのために用意された香は三種、七事式の茶カブキに似ています。
先ず、試香(ためしこう)二ちゅうを聞きます。
試香 花 一ちゅう
月 一ちゅう
試香は聞き終わると、「花」や「月」の香銘を名乗って次客へ縁内でまわします。
実際の香席では二ちゅうではなく、たくさんの香を聞くのでわからなくならないように
いちいち香銘を名乗るそうです
それから試しの二香に ウ(試香で聞いていない未知の香)をうち混ぜて、この三種が本香となります。
本香 花 一ちゅう
月 一ちゅう
ウ 一ちゅう
本香は一つずつ二種焚かれるので、三回以上ゆっくり聞いて香の特徴や印象を記憶するように・・・とのことでした。
本香になると、香銘ではなく「出香(しゅっこう)」と言って次客へまわします。
香席では必ず執筆者がいて、料紙に筆で記録詞書(ししょ)を書くそうです。
例えば、茶カブキで当りは「¬(カギ)」を記し、全当りは「全」または「叶」と書きますが、
和歌の一部で表わすのが香席らしいと思いました。
記録詞書(ししょ)
花のふすまを 花 当り
花見ぬ夜の 月 当り
散りなむ後や ウ 当り
その如月の 全 当り
花散らで 不当
和歌はもちろん西行法師の「山家花月集」からです。
木の下にたびねをすれば吉野山 花のふすまを着する春風
同じくは月の折り咲け山ざくら 花見ぬ夜の絶え間あらせじ
あくがるる心はさても山ざくら 散りなむ後や身にかへるべき
ねがはくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
花散らで月は曇らぬ世なりせば ものを思はぬ吾身ならまし
和歌で表現する優雅なお香の世界にどっぷりひたり、夢のようなひと時を過ごしました。
それから、肝っ玉かあさん(秘かに尊敬して呼んでおります)ことIさんのセンス溢れるランチタイムです。
吟味して取られた江戸前寿司を中心に、口取り八寸、煮物椀などがテーブルに並びます。
陶芸をなさっていたという亡き父上の作品が料理を引き立て、このランチがとても楽しみです。
ワイワイパクパクガヤガヤパクパク・・・・美味しくってシアワセ・・・。
でもね!これで終わりではありません。
手分けしてお茶の準備をして、これからが定例のいちねん会のお稽古です。
台子で炭付花月、濃茶付花月をがんばりました。
Iさん、香席を設けてくださって、ありがとうございました!
お香のレクチャーと実践が毎回とても勉強になります。
おかげさまでいちだんと心豊かないちねん会になり、堪能しました。 その日は
山家花月香-1 水無月のいちねん会 へ戻る
(カメラの画素数オーバー(?)で写真が掲載できず、5月のいちねん会の写真です)
初心者の私たちのために用意された香は三種、七事式の茶カブキに似ています。
先ず、試香(ためしこう)二ちゅうを聞きます。
試香 花 一ちゅう
月 一ちゅう
試香は聞き終わると、「花」や「月」の香銘を名乗って次客へ縁内でまわします。
実際の香席では二ちゅうではなく、たくさんの香を聞くのでわからなくならないように
いちいち香銘を名乗るそうです
それから試しの二香に ウ(試香で聞いていない未知の香)をうち混ぜて、この三種が本香となります。
本香 花 一ちゅう
月 一ちゅう
ウ 一ちゅう
本香は一つずつ二種焚かれるので、三回以上ゆっくり聞いて香の特徴や印象を記憶するように・・・とのことでした。
本香になると、香銘ではなく「出香(しゅっこう)」と言って次客へまわします。
香席では必ず執筆者がいて、料紙に筆で記録詞書(ししょ)を書くそうです。
例えば、茶カブキで当りは「¬(カギ)」を記し、全当りは「全」または「叶」と書きますが、
和歌の一部で表わすのが香席らしいと思いました。
記録詞書(ししょ)
花のふすまを 花 当り
花見ぬ夜の 月 当り
散りなむ後や ウ 当り
その如月の 全 当り
花散らで 不当
和歌はもちろん西行法師の「山家花月集」からです。
木の下にたびねをすれば吉野山 花のふすまを着する春風
同じくは月の折り咲け山ざくら 花見ぬ夜の絶え間あらせじ
あくがるる心はさても山ざくら 散りなむ後や身にかへるべき
ねがはくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
花散らで月は曇らぬ世なりせば ものを思はぬ吾身ならまし
和歌で表現する優雅なお香の世界にどっぷりひたり、夢のようなひと時を過ごしました。
それから、肝っ玉かあさん(秘かに尊敬して呼んでおります)ことIさんのセンス溢れるランチタイムです。
吟味して取られた江戸前寿司を中心に、口取り八寸、煮物椀などがテーブルに並びます。
陶芸をなさっていたという亡き父上の作品が料理を引き立て、このランチがとても楽しみです。
ワイワイパクパクガヤガヤパクパク・・・・美味しくってシアワセ・・・。
でもね!これで終わりではありません。
手分けしてお茶の準備をして、これからが定例のいちねん会のお稽古です。
台子で炭付花月、濃茶付花月をがんばりました。
Iさん、香席を設けてくださって、ありがとうございました!
お香のレクチャーと実践が毎回とても勉強になります。
おかげさまでいちだんと心豊かないちねん会になり、堪能しました。 その日は
山家花月香-1 水無月のいちねん会 へ戻る
(カメラの画素数オーバー(?)で写真が掲載できず、5月のいちねん会の写真です)