夏椿 (京都・真如堂にて撮影、2014年6月)
6月1日のプールの帰り、坂道を転げるように降る女子高生たちが水色の夏服でした。
更衣(ころもがえ)の時期ですね。
正式には6月1日からでしょうか?・・・いつも微妙です。
東京教室の稽古(5月27日)で大円之真を見て頂くことになっていたので、
無地紋付の袷、または単衣(ひとえ)にしようか、迷いました。
でも、その日の予報は30℃を超える夏日でしたので、単衣の紫色の紋付に袷の帯にしました。
・・・S先生を除いて全員がなんと!単衣、とても涼しげでした。
すずかけも空もすがしき更衣 石田波郷
更衣が気になり、調べてみました。
「更衣(ころもがえ)」
昔は、宮中でも民間でも、陰暦四月一日と十月一日とに、衣を更えるのを例とした。
江戸時代には民間で、この日、綿入れをぬいで袷(あわせ)になった。
今でも五月一日(陽暦)から袷にかえる人もあるが、一般的にはそれほど厳密に日を言わない。
昔は四季の衣装を一々更えることはなく、冬装束と夏装束を下着などで調節した。
平安以降、四月一日から袷を着、寒ければ下に白小袖を用いる。
五月五日から帷子、涼しい時は下衣を用いる。
八月十五日から生絹(すずし)、九月九日から綿入、十月十日から練絹(ねりぎぬ)を着用。
江戸時代では四月一日、十月一日をもって春夏の衣をかえる日とした。
もう一つ、艶っぽい意味があって、男女が互いに衣服を交換し、共寝したこと。
ところで、今年の旧暦四月一日は5月18日でした。
堂守の老女きりりと夏衣 暁庵(四国遍路 第5番札所極楽寺にて)
今日(6月3日)は久しぶりの雨、水やりに追われていたので嬉しいですが、
生徒さんが午後にいらっしゃいます。
・・・降雨よりもっと嬉しく、夏座敷に更衣してお待ちしています。