如月第二回目の稽古は五事式の茶事の翌日で、相伝でした。
課題は大円之草、しっかりお勉強させて頂いています。
床の軸は、三玄院の長谷川寛州老師筆の「閑座聴松風」。
花は、侘助と芽のものです。
初炭をさせて頂くことになり、支度をしていると、
「初炭はもう宜しいでしょう。
いきなりですが、後炭をなさったら?」と先生。
喜んで後炭をさせて頂きました。
前回、逆勝手で後炭を見て頂いたので、順番は頭に入っていたのですが
支度が間に合いません。
普通の紙釜敷を懐から出し、澄まして釜(布団丸)を乗せ、勝手付まで引くと
「釜敷が違っていますよ」とご注意が・・・。
ところが、藤釜敷を全然思い出せずにキョトン!
「釜敷は白でしょうか?(たまたま水色だったので)」
あまりにもトンチンカンな応答にKさんが笑い転げています。
「後炭の釜敷は?」
「あっ! 藤釜敷でした・・・失礼いたしましたっ!」
炉の初炭と後炭の支度の違いは
〇 胴炭が輪胴になります
〇 枝炭は五本から三本になります
枝元を上にして点炭の点前に立つように置きます
〇 カンは火箸に掛けずに炭斗のなか、輪胴へ持たれかけるように置きます
炭斗が狭いなど、カンが中に置きにくい場合は火箸に掛けても良いそうです
〇 釜敷が紙釜敷から藤釜敷に変わり、炭斗のなか火箸の左側へ置きます
〇 匙香になるので、灰器へ湿し灰を片側に(半分使った形)入れ
灰匙に練香を一つ置きます
練香はコロコロしないように一辺を平らにしたおむすび型にしました
〇 釜を清めるので、ヤカンの口に竹蓋置を乗せ、濡れ茶巾を用意しておきます
片口でもかまいませんが、その時は蓋置を使いません
濡れ茶巾は、茶碗に1センチ位水を入れ、畳んだ茶巾を逆さにして
漬けておきます
いろいろありましたけれど、後炭は大好きです。
茶事で釜を上げた瞬間のドキドキ感が何とも言えません。
炭の流れ方に一入の風情(寂寞・荒涼感など)を感じさせられます。
見惚れるほど美しい炭と火と灰の芸術品ですが、すぐそのあとに
後炭までの所要時間や、初炭の炭の置き方は?など、
いろいろ考えさせられる場面でもあります。
大円之草についても書いておきたいことだらけですが、
相伝ですので今日はこれにて御仕舞です。
年のせいとは言いたくありませんが、やるそばから抜けていきますので
稽古を続けるしかないようですね。

課題は大円之草、しっかりお勉強させて頂いています。
床の軸は、三玄院の長谷川寛州老師筆の「閑座聴松風」。
花は、侘助と芽のものです。
初炭をさせて頂くことになり、支度をしていると、
「初炭はもう宜しいでしょう。
いきなりですが、後炭をなさったら?」と先生。
喜んで後炭をさせて頂きました。
前回、逆勝手で後炭を見て頂いたので、順番は頭に入っていたのですが
支度が間に合いません。
普通の紙釜敷を懐から出し、澄まして釜(布団丸)を乗せ、勝手付まで引くと
「釜敷が違っていますよ」とご注意が・・・。
ところが、藤釜敷を全然思い出せずにキョトン!
「釜敷は白でしょうか?(たまたま水色だったので)」
あまりにもトンチンカンな応答にKさんが笑い転げています。
「後炭の釜敷は?」
「あっ! 藤釜敷でした・・・失礼いたしましたっ!」

炉の初炭と後炭の支度の違いは
〇 胴炭が輪胴になります
〇 枝炭は五本から三本になります
枝元を上にして点炭の点前に立つように置きます
〇 カンは火箸に掛けずに炭斗のなか、輪胴へ持たれかけるように置きます
炭斗が狭いなど、カンが中に置きにくい場合は火箸に掛けても良いそうです
〇 釜敷が紙釜敷から藤釜敷に変わり、炭斗のなか火箸の左側へ置きます
〇 匙香になるので、灰器へ湿し灰を片側に(半分使った形)入れ
灰匙に練香を一つ置きます
練香はコロコロしないように一辺を平らにしたおむすび型にしました
〇 釜を清めるので、ヤカンの口に竹蓋置を乗せ、濡れ茶巾を用意しておきます
片口でもかまいませんが、その時は蓋置を使いません
濡れ茶巾は、茶碗に1センチ位水を入れ、畳んだ茶巾を逆さにして
漬けておきます
いろいろありましたけれど、後炭は大好きです。
茶事で釜を上げた瞬間のドキドキ感が何とも言えません。
炭の流れ方に一入の風情(寂寞・荒涼感など)を感じさせられます。
見惚れるほど美しい炭と火と灰の芸術品ですが、すぐそのあとに
後炭までの所要時間や、初炭の炭の置き方は?など、
いろいろ考えさせられる場面でもあります。

大円之草についても書いておきたいことだらけですが、
相伝ですので今日はこれにて御仕舞です。
年のせいとは言いたくありませんが、やるそばから抜けていきますので
稽古を続けるしかないようですね。

