暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

いちねん会  茶通箱付花月

2011年06月25日 | 七事式&いちねん会
                      ( 山法師 )

だいぶ経ってしまいましたが、6月のいちねん会(七事式の勉強会)
茶通箱付花月をしました。

1週間ほど前に打ち合わせの電話をすると
「あらっ、四つはできると思いますよ」とKさんは涼しい(?)顔です。
それで、炭付花月、茶通箱付花月、四畳半花月、貴人清次花月をみんなで頑張りました。

床には、戸上明道和尚の筆で「水上青々翠」(すいじょう せいせいたるあおし)。
蛇目籠に紫色のシランが清楚です。

五時半に起きて準備をしてくださったそうで、灰型は遠山でした。
そういえば
「遠山に挑戦してみるので、見てくださいね」
山がもう少し右寄りが私の好みですが、美しい遠山でした。
今度教えて頂くつもりです。
淡々斎お好みの荒磯棚に青白磁の水指が涼やかに映えています。
薄器は井伊宗観好みの金輪寺、鵜飼舟の蒔絵です。

               
                ( 南天の花   季節の花300提供 ) 

炭付花月は5月に続いて二度目の風炉初炭手前ですが、
花を引いたSさんはサラサラとなさっていました。
いよいよ茶通箱付花月です。
いくつかポイントを確認しながら勉強しましたが、
頭の中で整理ができていませんでした。

23日に先生宅の花月の稽古で茶通箱付花月をご指導頂き、
やっと書くことができそうです。

茶通箱付花月(風炉)の主な流れは、
亭主が迎え付けの挨拶し、客は帛紗をつけ、四畳半に入る。
折据を廻し、月と花が名乗り、二人で茶通箱の点前をする。
月が先の濃茶を点て、全員でのむ(濃茶付花月と同じ)。
花が茶巾をたたみかえると「今一種のお茶を・・・」。
花が茶通箱からのちの茶入を出し、清め、濃茶を点て、全員でのむ。
折据は茶碗を追ってまわす。
詰めがのみきり茶碗を置くと一同札をとり、
花(薄茶の)と松(濃茶の二人)が名乗る。

薄茶(花月、三服点て)になり、一の花は水一杓、
「先の茶入と仕覆の拝見を」を受け、
拝見にだしてから薄器を清め、薄茶を点て、
二の花は棗と薄器の置き換え、二服目を点て、
三の花(仕舞花)は三服目を点て、仕舞いつけ、
後の茶入、茶杓、大津袋、箱を拝見に出す。
あとは常の花月とほぼ同じです。

次回にもう少し詳しく書いてみますので、
その時はイメージトレーニングにお付き合いください。