暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

他力本願のすすめ

2011年01月04日 | 閑話休題
元旦に近くの三嶋神社へ出かけました。
二列に並んで大きな鈴を鳴らして、一年の無事息災を祈りました。

恒例のおみくじを引くと中吉でした。
ここのおみくじは古歌が添えられていて、二人共それが気に入って
毎年買っています。

  苔むせる山の岩が根千代へても
      動かぬほどの心ならまし

「心を決めて いろいろとさわがず 迷わず 
 今までの事をつとめればよし
 何事にも手を出してはいけません
 つねにひかえ目にして事をなしなさい吉」

感想としては大いに納得です。
今年も他力本願で行くように・・・と受けとめました。

他力本願のすすめ・・・という
京都法然院・梶田貫主の法話をお聞きする機会がありました。
自力本願で一生懸命一人頑張ったとしても
大したことは達成できないことがわかったので 
他力本願に変えたら同等もしくはそれ以上のことができたのです。
それ以来、他力本願を旨とし、みなさまにもおすすめしています。
・・・というようなお話でした。

その時は四国遍路が結願した帰途で
「他力より自力本願の方が好いに決まっているけれど~」
くらいにしか考えていませんでしたが、
「どちらでも大して違いがないなら他力本願が楽でよい」
という箇所だけが強烈に頭に残っていました。

他力本願の真意は、
人は自分一人で生きているのではなく、周りの人によって生かされているだから
他力本願を旨とすることで、それまで見えないことが見えて来て、
他人との縁の中で自分を生かすことの重要性が体得できる・・・ということでしょうか。

                                  

ここ数年間、私一人で抱えられないことがいろいろあり、
尊敬する卜占の先生に人生のアドバイスをお願いしました。
どんな些細な迷いや悩みもきちんと聞いて応対してくださる
素晴らしいプロフェショナルであり、人生の大先輩です。

先生のアドバイスを頂いて心がけていることがあり、
今年もそれらを忘れぬよう、歩んでいきたいと思っています。

一、やり遂げたいことがあったら 必ず叶うので努力すること。
  努力なしには叶いません・・・。
一、人との出会い、物との出会いを大切にして、丁寧に生きること。
一、今は自分から働きかけることはなるべく謹んで、
  人から頼まれたことは精一杯応じなさい。
一、茶道は大いにやるべし。自分の茶の湯を心がけること。

インターネットのブログ開設は卜占の先生のおすすめでしたが、
茶の湯の視野と交友が広まり、嬉しい限りです。

本年もどうぞ宜しくお付き合いのほどをお願いいたします。

                      

   写真は、「うさぎの雛人形」(瀬谷の吊るし雛
         「三嶋神社初詣」