その日は蒸し暑い日でしたが、着物で稽古へ出掛けました。
床のお軸は、「清流無間断」(せいりゅうかんだんなし)です。
ここのところ暑さで自宅での稽古が間断気味・・・と、
反省しながら準備をしました。
Kさんが炭所望(客)、貴人清次濃茶、貴人点を、
私は炭所望(亭主)、貴人清次薄茶、入子点を見て頂きました。
炭所望は、亭主が連客に所望して、客の一人が行うのですが、
趣向の一つとして私も茶事で時々いたします。
炉では初炭所望と後炭所望がありますが、
お客さまについで頂くのは風炉中が乱れない状態でしますので
風炉では初炭だけになります。
溜精棚に葡萄染付の水指と日の丸棗を荘りつけ、
釜敷を懐中して、一礼し蛍籠の炭斗を運び出しました。
羽根、香合、釜の蓋の順で手前を進め、
釜を釜敷に載せて畳中央まで引き、鐶を下座に置きました。
棚使用の初炭、炭所望、盆香合、後炭の場合は釜を引く位置は畳中央まで、
棚を使用しない初炭では畳中央を割って釜と鐶を置きます。
初掃きをして羽根を炭斗へ戻し、水屋へ下がります。
灰器を運び出し踏込み畳敷き合せへ置き、袱紗を捌いて灰器の右へ置き、
茶道口へ下がり、
「お申し合わせの上、どうぞお炭を」
Kさんが炭をつぎ、月型を切りました。
後掃きをして羽根を炭斗へ戻し、灰器を持って
踏込み畳敷き合せへ置き、袱紗を捌き直して置いて席へ戻ります。
「ありがとうございました」
一礼してすぐに出て、袱紗をつけ、灰器を水屋へ引きます。
風炉正面へ座り、風炉中を拝見すると、
「どうぞお直しのうえお香を」
「風情よくついで頂きまして有難うございます」
香を二片、胴炭と熱灰の上に置き、香合の蓋を閉めると
「お香合の拝見を」
受け礼して客付へ廻り、貴人畳の角へ出そうとすると、ご注意がありました。
「炭所望の場合、香合は客付きへだします」
(・・貴人畳の角へ出すのは棚を使用しない初炭の場合です)
香合をお出しし、鐶をかけ釜を最初の位置まで戻し、鐶を置くと
「風炉中の拝見を」と、先生(正客)から声がかかりました。
私(亭主)は受け礼して水屋へ下がり、
濡れ茶巾をのせた腰黒薬缶を前へ置き、茶道口で控えます。
正客は風炉中拝見し、帰りに香合を引いて席へ戻りました。
薬缶を持ち出し、釜へ水をついだ後に、ハプニングがありました。
いつものように釜の蓋をする時、
竹の蓋置がくっついているのに気がつかず、釜中にドボン!
「あらっ!どうしましょう!」
初めてのことであわててしまいました・・・。
Kさんが火箸を持ってきてくれて引き上げました。
「蓋置がくっつくのはよくある事なので、
今のうちに経験できて良かったです・・・」
と、先生もなぐさめてくださって気を取り直し、
何とか手前を続けました。
・・・という訳で、その日は今ひとつ集中力に欠けていました。
帰りに寄った郵便局で財布まで置き忘れ、厄日でした・・・。
写真は、「箱根明神ヶ岳の小紫陽花」です。
床のお軸は、「清流無間断」(せいりゅうかんだんなし)です。
ここのところ暑さで自宅での稽古が間断気味・・・と、
反省しながら準備をしました。
Kさんが炭所望(客)、貴人清次濃茶、貴人点を、
私は炭所望(亭主)、貴人清次薄茶、入子点を見て頂きました。
炭所望は、亭主が連客に所望して、客の一人が行うのですが、
趣向の一つとして私も茶事で時々いたします。
炉では初炭所望と後炭所望がありますが、
お客さまについで頂くのは風炉中が乱れない状態でしますので
風炉では初炭だけになります。
溜精棚に葡萄染付の水指と日の丸棗を荘りつけ、
釜敷を懐中して、一礼し蛍籠の炭斗を運び出しました。
羽根、香合、釜の蓋の順で手前を進め、
釜を釜敷に載せて畳中央まで引き、鐶を下座に置きました。
棚使用の初炭、炭所望、盆香合、後炭の場合は釜を引く位置は畳中央まで、
棚を使用しない初炭では畳中央を割って釜と鐶を置きます。
初掃きをして羽根を炭斗へ戻し、水屋へ下がります。
灰器を運び出し踏込み畳敷き合せへ置き、袱紗を捌いて灰器の右へ置き、
茶道口へ下がり、
「お申し合わせの上、どうぞお炭を」
Kさんが炭をつぎ、月型を切りました。
後掃きをして羽根を炭斗へ戻し、灰器を持って
踏込み畳敷き合せへ置き、袱紗を捌き直して置いて席へ戻ります。
「ありがとうございました」
一礼してすぐに出て、袱紗をつけ、灰器を水屋へ引きます。
風炉正面へ座り、風炉中を拝見すると、
「どうぞお直しのうえお香を」
「風情よくついで頂きまして有難うございます」
香を二片、胴炭と熱灰の上に置き、香合の蓋を閉めると
「お香合の拝見を」
受け礼して客付へ廻り、貴人畳の角へ出そうとすると、ご注意がありました。
「炭所望の場合、香合は客付きへだします」
(・・貴人畳の角へ出すのは棚を使用しない初炭の場合です)
香合をお出しし、鐶をかけ釜を最初の位置まで戻し、鐶を置くと
「風炉中の拝見を」と、先生(正客)から声がかかりました。
私(亭主)は受け礼して水屋へ下がり、
濡れ茶巾をのせた腰黒薬缶を前へ置き、茶道口で控えます。
正客は風炉中拝見し、帰りに香合を引いて席へ戻りました。
薬缶を持ち出し、釜へ水をついだ後に、ハプニングがありました。
いつものように釜の蓋をする時、
竹の蓋置がくっついているのに気がつかず、釜中にドボン!
「あらっ!どうしましょう!」
初めてのことであわててしまいました・・・。
Kさんが火箸を持ってきてくれて引き上げました。
「蓋置がくっつくのはよくある事なので、
今のうちに経験できて良かったです・・・」
と、先生もなぐさめてくださって気を取り直し、
何とか手前を続けました。
・・・という訳で、その日は今ひとつ集中力に欠けていました。
帰りに寄った郵便局で財布まで置き忘れ、厄日でした・・・。
写真は、「箱根明神ヶ岳の小紫陽花」です。