暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

三渓園 早朝観蓮会

2010年07月11日 | ハイキング・ぶらり散歩
横浜三渓園の早朝観蓮会の季節になりました。
今年は7月10日(土)から7月中の土曜、日曜及び祝日に開催され、
午前6時に開園で、外苑のみ散策できます。

昨夜来の烈しい雨がすっきりと上がり、初日に出かけました。
6時に家を出て、三渓園へ6時半頃に着きました。
いつもより駐車場も人も空いていたような・・・。

蓮の花の開花状況はチラホラでした。
三渓園の方にお尋ねすると、
「今年は例年より10日ほど遅く、これからですね。
 でも、年によっては6月中に花が終わってしまったこともありました」
・・・ということなので、あわてずどうぞお出かけください。

蓮の花は明け方より咲き始め、6時から8時くらいが一番見所で、
それから徐々に閉じていきます。
四日の命だそうです。
昼になっても咲いているのは四日目の花で、
花びらを散らしていく風情は何か胸に迫るものがあります。

               
               

今年は鉢植えの白蓮が見当たりません。お尋ねすると、
「白蓮は早くて、6月中に咲いて散ってしまいました。
 蓮池に白蓮のレンコンを植えて育てているのですが、
 鴨やザリガニの好物なので食べてられてしまい、
 なかなか育たないのです・・」

・・という訳で、三渓園の蓮池の蓮は原種に近いピンクです。
大きな蓮葉でユニークなお面を作ったり、蓮の茎から糸を取ったり、
ザリガニ釣りを体験することができます。

               


雨上がりの清々しい外苑を散策しました。
旧東慶寺仏殿、合掌造りの旧矢箆原家住宅、横笛庵、上へ登って
旧燈明寺三重塔を経て、松風閣展望台へ行きました。
展望台まで登るのは久しぶりです。
ここから、遥か西に雲海と富士山、大山、丹沢、箱根の山並み、
コンビナートの対岸には三浦半島や房総半島が見渡せました。

                

展望台は、かつて原善三郎(原三渓の義父)が松風閣という別荘を
建てた処で、三渓園の原点とも云える場所です。
松風閣のすぐ下まで海だったそうですが、
名残りの松の木を揺らしながら吹き渡る風が気持ちよく、
しばらく涼んでいました。

今回は寄りませんでしたが、
茶店でこの時期に出される朝粥定食もお薦めです。