3月19日。火曜日。
午後の時間・・・ 『グレゴリアン聖歌』
『聖モーリス及び聖モール修道院ベネディクト派修道士聖歌隊』
間接的に存じ上げている方が、今月をもって退官なさるそうです。
第二の人生の始まりです。
好きなバイオリンを思い切り弾きたい。
若かりし頃に歌っていた『グレゴリアン聖歌』
ゆっくりと流れるラテン語の『聖歌』に身をゆだねて癒されたい。
これまでの半生の営みに区切りをつけて始められる『新たな人生』が、豊かでありますように!
お祈り申し上げます。
私も今日の午後。
自前の『グレゴリアン聖歌』に耳を傾けながら・・・
これまでの第二の人生を振り返えってみました。
豊かな午後の時間に感謝!感謝!
そして。
今日は3月19日。
『聖ヨセフ 祭日』
『聖ヨセフと幼子イエズス』 グイド・レーニ作品
処女マリアの夫ヨセフは、聖家族の長としてイエスを守る務めをゆだねられていた。
1870年。カトリック教会では、教皇ピウス9世により、全教会の普遍的な『守護聖人』であると宣言。
教会は、ナザレの聖家族の保護者であったヨセフを、
キリストのからだである教会の保護者として崇敬している。
『毎日の読書』より。
カトリック教会では、聖ヨセフ様を、『義人で忠実な人である聖ヨセフ』と呼びます。
私たち夫婦は、崇敬する『ヨセフ』を、我が息子の『洗礼名』に頂きました。
今日は、神にささげた『ヨセフの人生』、をたどってまいりましょう。
よろしくお願いいたします
まずは。
ヨハネの人生の始まりから。
ヨセフの人生の第一弾:『ヨセフの出生』
『今日の第一朗読 主の御言葉』
『わたしの僕ダビデが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、
あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。
この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。
わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。
あなたの家、あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、あなたの王座はとこしえに堅く据えられる。』
サムエル記下 7章4-5a、12-14a、16節
『主の約束』は実現し、ダビデの後27代目、イエスの養父・ヨセフが生まれるのです。
『ダビデはウリアの妻によってソロモンをもうけ・・・・・十四代。
その後。 バビロンへ移住させられた後・・・・・十三代。
ダビデから26代目のヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。
このマリアからイエスがお生まれになった。
こうして全部合わせると、
ダビデからバビロンの移住まで十四代、バビロンへ移されてからキリストまでが十四代である。』
マタイ福音書1章8-17節
ヨセフは・・・
アブラハムから41代目、ユダ族の子孫として、誕生したのです。
次に。
ヨセフの人生の第二弾:『天使のヨセフ訪問』
大工として生業を立てていた『義人で忠実な人である聖ヨセフ』の人生は、
『天使ガブリエルのヨセフ訪問』から、一変します。
『ヨセフの夢に現れる天使』
『マリアはヨセフと婚約していたが、
二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。
夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことが表ざたにするのを望まず、
ひそかに縁を切ろうと決心した。
このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。
「ダビデの子ヨセフ、恐れずに妻マリアを迎え入れなさい。
マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。
その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を救うからである。」
ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れた。』
マタイ福音書 1章18-24節
ヨセフは、神に選ばれ、”神に協力してほしい!” と神に依頼されました。
マリアに生まれる子を・・・
”我が子として…受け入れ、『イエス=神は救うの意味』と名づけ、育ててほしい。”
・・・と、神に頼まれるのです。
この『神の依頼』は、普通の人に、受け入れ可能な依頼でしょうか?
ヨセフは、神を信じて…受け入れたのです。ヨセフの信仰が、不可能を可能としたのです。
つまり。
こういうことです。
『今日の第二朗読 使徒パウロの言葉』
『彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じた。
従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。
つまり、彼の信仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。』
ローマの教会への手紙 4・13、16-18、22
使徒パウロは、アブラハムの信仰について書いたのです。
そして。
ヨセフは、アブラハムの信仰に従い…神を信じ、『神の約束』を受け継ぐ者となりました。
同様に。
私たちも、アブラハム、ダビデ、ヨセフの信仰に従い…神を信じ、『神の約束』を受け継ぐ者となれるのです。
次に。
ヨセフの人生の第三弾:『マリアと結婚とイエスの誕生』
『今日の福音 イエスの誕生次第』
『ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。
このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。
『キリストの誕生』
ヨセフは、主の天使が命じた通りにした。』
マタイ福音書 1章6-17節
ヨセフの信仰は、神の試練に出会い、益々、研ぎ澄まされていくのです。
次に。
ヨセフの人生の第四弾:『エジプト逃亡』
『イエスの誕生を拝みに来た占星術の学者たちが帰っていくと、
主の天使が夢でヨセフに現れて言った。
「起きて、子どもとその母親を連れて、エジプトに逃げ、私が告げるまで、そこにとどまっていなさい。
ヘロデが、この子を探し出して、殺そうとしている。」
ヨセフは起きて、
夜のうちに幼子とその母親を連れてエジプトに去り、
ヘロデが死ぬまでそこにいた。』
マタイ福音書 2章13-15節
ヨセフは、『旧約聖書』に精通していたことでしょう。
そこに書かれている、
エジプト王の『イスラエルの男児殺害』の命令と、ヘロデの『イスラエルの男児殺害』の命令が重なり、
更に、
『エジプトの男児・モーセ』と『我が子・イエス』の、奇跡的助かりを、重ねたことでしょう。
ヨセフは、その人生の間、実感なさっていたことでしょう。
『神の計らいは限りなく、生涯わたしはそのなかに生きる。』
詩編 90章1-17節
更に。
エジプトから帰国後。
ヨセフの人生の第五弾:『少年イエスとの日々』
『聖家族』
もう一つ。
『今日の福音 イエスとの日々』
『イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの慣習に従って都に上った。
祭りの期間が終わって帰路についたとき、
少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。
イエスが道連れの中にいるものと思い、一日分の道のりを行ってしまい、
見つからなかったので、捜しながらエルサレムに引き返した。
三日の後、イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、
話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。
両親はイエスを見て驚き、すると、イエスは言われた。
「どうしてわたしを捜したのですか。
わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」
しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。
それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。』
『父ヨセフの仕事を、光を照らし、手伝う少年イエス』
ルカ福音書 2章41-51節
ヨセフの人生は、理解できない、わからないことだらけです。
それでも、ヨセフは、信仰心を失うことはありませんでした。
そして。
最後には。
ヨセフの人生の第六弾:『イエスの磔刑』
『十字架を運ぶイエス』
ヨセフは、この時はすでに、亡くなっていたのでしょう。
神の世界から、わが子・イエスの姿を見守っていたのでしょう。
聖ヨセフの生涯は、
『神のみ旨』のままに、神に従う人生でした。
それは、沈黙の中で神と出会い、神を確信する人生でした。
幼子イエスとその母を守り、イエスに背中を見せながらイエスを教え、神を証しする人生でした。
『今日の叙唱』
『聖なる父よ、聖ヨセフの祝日に、感謝の祈りをささげます。
義人ヨセフは神の母おとめマリアの夫に選ばれ、
誠実賢明なしもべとして聖家族を守り、
聖霊によって人となられた御ひとり子、主イエス・キリストを養い育てました。』
以上。聖ヨセフ様の人生をたどり、聖ヨセフ様への畏敬と感謝を表しました。
長々とおつきあいくださいまして、ありがとうございました
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
お人の人生いろいろ。そして、皆様は『人生のお手本』をお持ちのことでしょう。
聖ヨセフに倣えれば、きっと、聖人になること間違いなしですね。 お元気で!
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