マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

『神の恵みと真実は出会い、正義と平穏は口づけを交わす。』・・・『バベットの晩餐』・・・『真の我が家が見つかるだろう。』

2022-04-19 13:00:00 | 待降節。クリスマス。降誕節。四旬節。聖週間。復活節。
今日は4月19日。 『復活の火曜日』

    今日は、この一週間:『復活の八日間』にふさわしく、
        映画:『バベットの晩餐』
       皆様とご一緒したいと思います。
        よろしくお願いいたします。
         私がBS映画を撮った写真です。


     『バベットの晩餐』 
 
      
      『牧師の生誕100年』を祝っての『晩餐』です。

 来賓の将軍は語ります。
    「我が国の王妃のお気に入りの本は
        『牧師様の説教集』なのです」 と。

      将軍の亡き牧師への『最高の賛辞の言葉』で、
       『晩餐』は始まります。
       『晩餐』は神聖なものとなっていきます。

 
    晩餐の会場は、生誕100周年の牧師が父であった、姉妹の家です。
     姉妹は『牧師・父の生誕100年』のための
        父の宗派の信者さんたちと
    ささやかな『夕食会』を開くことを計画しました。

    それを知った(訳あってフランスから亡命して姉妹宅で家政婦をしていた)バベットは、
      宝くじで当った全額:1万フラン全額を使って、
         『晩餐』を開くことにしました。     
    
                晩餐の準備をするバベット

宴も始まり・・・
   
    将軍の・・・  『感謝の祈り』   

   今日のこの善き日・・・

       『神の恵みと真実は出会い
       正義と平穏は口づけを交わす』
   

    『我々の選択は重要ではない。
     我々はいずれ目覚める。そして悟るのだ。
        神の恵みは無限なものだと。

         我々はただ恵みを待ち

     感謝の心で受け入れるのだ。

     神の恵みに条件などない。
     その証拠に選択したものは手に入れた。
     拒否したものさえ与えられたのだ。

       神の恵みと真実は出会い、
      正義と平穏は口づけを交わす。』

『晩餐』は
最高のおいしい食事をもって終わります。

牧師の教えを守り、
頑なに食事を味わうことを避けていた信者さんたちは、
料理のおいしさに、魔術にかかったように、心を解きほぐし、
いがみ合っていた者同士も、同様に、打ち解け合います。

居間に移って・・・

   食後のリキュールとコーヒーを楽しみます。

 姉妹の妹・・・
 『神の賜物』:『すばらしい歌声』で、
  出席者・皆を楽しませます。

       ♭♭『ピアノと歌』♭♭ 
  
      ♭♭『また一日が去ろうとしている
         太陽が地平線に消えていく。
         私たちの休息の時間は近づく。

         我らの神は天国の光におわす。
          天国を統べる我らの神よ、
         夜の谷で我らの光となりたまえ。

        限られた時間は終わろうとしている   
                         将軍の母御様も招待されていました。

       夜も終わろうとしている。

       栄光の世界が終わりを迎え
       残りの光は素早く過ぎ去る。

       神の光が永遠に輝くように
       我らを神の国に導きたまえ。』♭♭
   

終わりの時、別れの時、
近づいてきました。

その昔・・・
姉のマーチーネには、
地元で謹慎中の若い士官ローレンス(今日のお客様の将軍です)が、
また
妹のフリッパロには、
地元で休暇中のフランス人バリトン歌手アシュール・ババロンが、
求愛をします。

しかし・・・
姉妹は、
『父に仕える道』を選び
結婚することなく、清廉な人生を過ごしながら、
年を重ねていました。


そんな姉マーチーネに、
将軍は、マーチーネの手を握りながら、語ります。


    ♡♡『今までずっとあなたと共にいた。

     ご存じでしょう。  ええ存じています。
     私はこれからも毎日 あなたのそばにいる。
     毎日あなたと食事の席に着く、
     体は離れ離れだが 肉体は大事ではない。
         魂は一緒だ。

     今夜 私は知ったのです。
     この美しい世界ではすべてが可能だと。』♡♡

将軍の愛情によって、
”これで良かったのだろうか?”と迷うこともあったであろう
自分が選んだ人生を、
肯定された姉のマーチーネは、
喜びと平穏に満たされたのです。

そして、

仲間の皆も、
自分たちが生きてきた人生を肯定して、
互いの人生を認め合い、
喜びと平穏に満たされて、
歌います。

    ♭♭『過ぎゆく時を時計が告げる。
       今こそ、永遠の存在に近づいた。 

    『神の恵みと真実は出会い 正義と平穏は口づけを交わす』


     神の恵みと12人の生きてきた人生は合い重なり、
     神の正義と人間の平穏が重なった『時』が来たのです。


     愛する12人とバベットと共に・・・
     『父・牧師の100年祭』を無事に終えた姉妹は、
      『神の恵み』:『平穏』に満たされました。
     
      
      この『時』を神にささげよう。
  
 
              満天の星空の下で、手を取り合って、神に賛美をささげます。

         星が近づいて来ているわ。 毎晩近づいているのね。

     心を込めて神に仕えよう。

     真の我が家が見つかるだろう。
     真の我が家が見つかるだろう。』♭♭


一人残った紳士は、
『真の我が家』を見つけて、
声高らかに、神を賛美します。


       『ハレルヤ! ハレルヤ!』
   


無事に晩餐会を終えたバベット。

お客様方の召し上がり具合に耳を傾けながら・・・
次のお料理をお出しする。
次のワインをお出しする。
いっときも気の休まることがありませんでした。

美しい『妹の歌声』を聴きながら・・・
心が満たされていきます。

   ホッとして・・・   『一口のワイン』
   
                    最高級品ワインの味を確かめるバベットさん

       実は・・・  
       バベットは、
       パリの有名レストラン:『カフェ・アングレ』の
            女シェフだったのです。
  
       客の将軍は、
       バベットの料理のおいしさと食材の良さに気づき、
       また、それは以前に『カフェ・アングレ』で食べた味だと、
            気づいたのでした。


   ホッとして・・・   『一杯のコーヒー』
   
                         『晩餐会』の成功に、ホッとして初めて座るバベットさん

    バベットは、
    フランスからの亡命以来・・・
    故郷・フランスとの唯一のつながりとして、
    フランスの『宝くじ』を買い、
    その結果を楽しみにしていたのです。

    その宝くじが、『1万フラン 』(100万or120万円? )が当りました♡♡
    フランスから亡命してきたときに流れ着いた海辺に行き、
       バベットは考えます。


     彼女は、御自分の神に与えられた『腕』を使って、
    『大事なこの時を捧げよう、力の限り神に仕えるために。』
                 と決めたのです。

    十数年前に亡命してきた何も持たないバベットを受け入れてくれた
    姉妹のために、
    姉妹のお父上の牧師様の『生誕100年祭』のために、
    大切な12人のお客様のために、
    『晩餐会』開催費用に、一万フラン全額を使う、
                 と決めたのでした。

      
 結果は・・・
        その『極上の料理』が、
    晩餐会出席者の12人のかたくなな心を溶かしたのです。
    信仰者として、
    互いを許しあい、認めあい、
    神の恵みと真実・人生が出会い、正義と平穏に満たされたのです。


     バベットは、
       「私は相変わらずの無一文なしです。
        フランスに私を待つ者も全くいなくなりました。
        姉妹と共に、ここにいます。」
         と決心したのでした。


『バベットの決心』を聞いた姉マーキーネは、
バベットを抱きしめます。
  
    「私たちのためにお金を全部使うなんて・・・」
    「一万フランは、『カフェ・アングレ』では、
      ちょうど12人分が一万フランです。」

    「私たちのためにお金を全部使うなんて・・・。」
    「私のためでもあります。
     芸術家は貧しくありません。
      『世界中で芸術家の心の叫びがする』
    と音楽家パパン氏が私の料理を食べておっしゃいました。」
         

    これが最後ではないわ。
    まだ終わりじゃないのよ。
    天国であなたは偉大な芸術家になる。
    神の思し召しのとおりのね。
 
     きっと天使たちも(あなたの作る料理に)とりこになるわ。』

    こうして・・・
      『バベットの晩餐』が無事に終わりました。


     今日は、主の復活後の三日目の『復活の火曜日』です。

   将軍は・・・
   『神の恵みは無限なものだ。
    神の恵みに条件などない。
    神の恵みと真実が出会い、正義と平穏は口づけを交わす。』
                と、述べました。

   12人の仲間は・・・
   『我らの神は天国の光におわす。
    夜の谷で我らの光となりたまえ。
    神の光が永遠に輝くように、我らを神の国へ導きたまえ。

     過ぎゆく時を時計が告げる。
     今夜こそ、永遠の存在に気づいた。
    真の我が家が見つかるだろう。永遠の我が家が見つかるだろう。』
                と、賛歌を歌います。


    愛するお方に・・・
    『私たちは、体は離れ離れだが、肉体は大事ではない。
      魂は一緒だ。
     今夜、私は知ったのです。
     この美しい世界ではすべてが可能だと。』
               と、将軍は『愛の賛歌』を告げます。

   
       私は、今日映画を観て思いました。
       『バベットの晩餐』は『神の国の宴会』であったのです。
       『将軍』は、人の心を真の神に向かわせる『言葉』を語る
           『預言者』だったのです。
        そして、
       『バベット』は、
           人に追われて命かながら亡命し、
           その後に、
           持つものすべてをお人に与える、
            『キリスト様』であると。
             そう思いました。
              感謝!感謝!


皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
バベットの晩餐の仲間たちのように、『死の時』を受け入れるとき、
お人に優しく、自分に固執することなく、『美しい生き方』ができるのかもしれませんね。
皆様の毎日が穏やかでありますように。 お元気で!
 

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