マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

KIS会・月例登山会・・・『丹生山』と『銀山跡』・・・『歴史ロマン登山』 そして 『わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。』

2022-05-17 09:40:00 | 登山・ハイキング
5月17日。火曜日。曇りのち晴れ。

今日は登山です。

7時半に家を出て、
8時50分に谷上駅に着き、
谷上駅で、一日に数本のバス、バス50分待ち。

やっと乗車したバスで20分・・・

10時20分。
家を出てから約3時間後、
今日の『登山口』:バス停の『丹生神社前』に到着です。


          『丹生神社 鳥居』
 

   丹生神社は、
   はるか先に見える小山・丹生山の頂上に鎮座します。
   奈良時代には、寺または修行場として存在しました。
   その後、
   平安時代末期に、平清盛がこの寺に寄進して、
      参道を整備し、丹生神社を復興させて、
        『福原京の鎮護』とし、
     丹生神社はとても発展していたそうです。
   平清盛は、自分が樹立した福原京から、毎月、『月詣り』をしていました。
   その後、
   『鎌倉殿の13人』の時代となり、
    源義経が、丹生山から降る『義経道』を馬で下り・・・
      『鵯越の山下り・逆落とし』を成功させて
        平清盛軍を落とした、その山です。


10時40分。
登り始めます・・・

  
  
   低い山といえども・・・

   まずは、スタート時間が遅かったうえに、
   そこは、高い木々が生い茂り、11時ころといえども、暗い。

     登山の原則の『3時には下山』を実行しなくては・・・
         危険があるかもしれない
      日が落ちる前までの下山が急がれます。

   更には、この気候の良い5月といえども、登山者は皆無です。

  

  道が、結構の坂道で、厳しいのです。

    登山ベテランのつもりの三人が、”年かしら?” なんて、
      さびしい、ありえない言葉を発して、笑いあいます。
  
  
  

    今日のルートは・・・  
    

 平清盛と源義経の『道』をめぐる、『歴史ロマン』の登山です。

   丹生神社鳥居丹生神社宝物殿(清盛の秘物もあるらしい)
   →『裏参道』を登って・・・丹生山と丹生神社
   ひと休み後、
   →『表参道』から・・・『義経道』を降って、
   →『箱木千年家』を観て、終点・つくはら湖 です。

   往復、10時40分~15時半、約4時間半ほどの予定です。

   

                      私の背の何十倍もあるだろう、巨木の森です。

  
  
   途中の『山つつじ』の美しさに癒されて・・・
   葉に埋もれる、柔らかい道を歩くのは心地よく・・・
                   楽しい。

  

  一方、
  『林道』が続きます。
  
    
   林道には、
   伐採された樹木が横たわります。
   道路も少し広めで・・・木々を運ぶ『トロッコ車』が通るのだろうか?
   清盛の頃にも・・・『福原京』建設のため、木々が運こばれたのでしょうか?
   一方、
   落ちたら危険そうな『細い道』もありで、手間取ります。


          このように厳しい道を・・・
   平清盛は、自分が樹立した福原京から、毎月、『月詣り』をしていたそうです。
   平清盛は、その生涯において政治的にも人間的にも、良し悪しは別問題としても、大変な人生だったことでしょう。
   そんな清盛は、その信仰を通じて、神というただ一つの存在を見つめて詣る・・・
       それだけが必要だった。 ということではないでしょうか。
   その信仰心には、頭が下がります。


丹生山近くになると・・・

           『延命地蔵』
  
  
   『延命地蔵』と、石にも書かれています。
    いつの時代も、『延命』は、人類の願いなのですね。
 

11時40分。
到着。
         『丹生神社 鳥居』
 

少し登ると・・・

 
    
 目指した・・・   『丹生神社』
 
    奥に御座す神様を参拝して・・・
    しばし、
    平清盛 や 源頼朝、が遺してくれた『歴史』を偲びました。感謝しました。

    そこは、住職様も不在、訪れる人も皆無、の今日。
    ちょっと寂しい。それも時代の流れだろうか? 

    私は、
    平清盛のように、丹生神社に、お詣りしたかったのです。
    源義経のように、丹生山から一気に、『義経道』を走り下ってみたかったのです。

  

 そこは・・・

      『丹生山 頂上』  
    
       美しい山々と里村を眺める・・・      515m。
   

12時。
頂上で20分ほど楽しんだ後、出発です。
下山です。
いよいよ、楽しみな『表参道』、『義経道』の下りです。 


  『裏参道』は、平清盛が、直し、毎月の『月詣り』に使用した道です。
  『表参道』:『義経道』は、
   名の通り、源義経が『一の谷合戦』に向かうときに、
   『裏参道』を避けて通った、いわゆる『抜け道ルート』であり、
     裏参道に比べ、急峻なゴツゴツとした道です。
   
        両「道」の比較が楽しみです。
  
  

   険しい坂道を、
    珍しい『虫取り草』や、 可愛い『花』に癒されながら・・・

    ”源義経の時代に馬で降るのは大変だったでしょうね。
    舗装された現代でも、四駆の自動車でなければ決してむりね!” 
        と話しながら、
           私たちはストックで身を守りながら降りました。


   そんな厳しい『義経道』を・・・
   源義経が、馬で一気に降ったのです。
   そして、その先の『鵯越の山下り・逆落とし』を成功させた事実には、
        驚かされます。
   危険を知っていても・・・
   義経の成功を信じる『心の強さ』が、何事も成功を導いたのでしょうか。
        教えられます。考えさせられました。


  すると・・・
  なんと!
  この厳しい道を、
  一人のアメリカ人?さんが、必死の様子で、登ってくるではないですか!

    助けてください。
    『銀山の跡地』に行くのはどちらを行くのですか?
    車で登って来たのですが、私の車がUターンできなくなりました。

 
  「確かに、『鉱山跡』はありますよ。 でも、それは昔の話ですよ。」
『銀探知機』            迷った方に『道の案内図』で教える我らのリーダーです。☝

     「それに鉱山跡に潜り込むのは、危険ですよ。
      まして単独行動は、さらに危険です。」

  と・・・
  説得後、
  細い道を前進してきて、前にも進めない、後ろにバックも無理・・・な車。
     そこで、
     車を動かしUターンさせるために
     我がチームの運転ベテランの先輩と私で、運転の先導をしました。
       1cm間違えば・・・断崖絶壁、車も命も危ない!
     
     5㎝づつほど動かしつつ、車の向きを少しずつ変えていき、
       Uタ-ン成功まで、30分を要しました💦💦💦


山中は、
うっそうと茂る大木に覆われて
既に暗い。

  それなのに、
   私たちの説得もむなしく・・・
      ”「鉱山跡」に行ってみます” と外人さん。
  
                    車をそこに置いたまま・・・。
   心配で、
    私たちも途中まで、ご一緒しました。

     「私は日本に住んで20年。外人のツワーコンダクターをしています。
      コロナ後、外人観光客日本入国禁止となり、
        職が全くなく、収入が途絶えました。
      国からの援助もなく、
      一日1万円ほどの『日雇い肉体労働』をしていますが、
       きつい仕事で、働ける日数が限られます。
      先日、NHKテレビで『鉱山跡』の番組を見ました。
        私も銀を探せるかもしれないと思って、
         探知機を担いできたのです」
        と話された、人のよさそうなお方。

        事実であったら悲しい話です。


  私は、心の中で、ひたすら祈ります。

     『新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り』
   『慈しみ深い神よ、
    新型コロナウイルスの感染症によって、
     今、大きな苦しみの中にある世界を顧みてください。

    病に苦しむ人に必要な医療が施され、
    感染の終息に向けて取り組むすべての人、
    医療従事者、描写に寄り添う人の健康が守られますように。

      不安と混乱に直面しているすべての人に、
      支援の手が差し伸べられますように。』
        日本カトリック教会祈りより
  
           祈る気持ちで・・・
   『God bless you !』 とお声がけして、お別れしました。
      無事に帰宅されますように。 祈ります。

1時50分。
いろいろありまして、
やっと
下界におりてきました。



   しばらく歩いて・・・

        『箱木千年家』
  
   
    現存する日本最古の民家「箱木千年家」(国指定重要文化財)

    高さ約8メートルの入り母屋造りと重厚な茅葺き屋根。
      平安初期の「806年上棟」。千年続く家。
    兵庫県、神戸市と三木市との市境に広がる『つくはら湖』の湖畔に存在します。
      今の当主は、第51代当主の箱木眞人さん。

         ただいま休館中で、
      5月21日(土)から土日祝のみ公開再開予定。 

       残念ですが、家の外観のみの拝見でした。

3時。
やっと最終目的地に到着。

            『つくはら湖』
  

   穏やかな景色を眺めながら・・・
  
  遅まきながらの・・・    『昼食』
          すいたお腹に、おいしい手作り弁当とビール、しみわたります。
            あの外人さんは、昼食を召し上がっただろうか?   
            あきらめて、無事おかえりになっただろうか?

   今日の登山は、
   嬉しく山を登るだけでなく、
   いろいろと、それが真実か否かは別として、考えさせられる時間でした。

         11,5㎞  20301歩

      登山は、今日も、
      自然にも、歴史にも、生きている人々にも、
      謙虚に、教えられることがいっぱいでした。
             感謝!感謝!


そして。

今日は5月17日。復活節第五火曜日。

『今日の入祭唱』
  
 『天使たちは大声でこう言った。
  「屠られた子羊は、力、富、知恵、権力、誉れ、栄光、そして賛美、
      を受けるにふさわしい方です。」  アレルヤ。』
        ヨハネの黙示録 5章12節

『今日のアレルヤ唱』

 アレルヤ、アレルヤ。
   『次のように書かれている。
   「メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。」』
       ルカによる福音書24章46節         アレルヤ、アレルヤ。


『今日の福音 イエスの御言葉』

     『そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
 
  『最後の晩餐』     ルーベンス作品  ユダ?一人だけが、イエスでなくこちらを見てますね。

  「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。

    わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。
       心を騒がせるな。おびえるな。

         『わたしは去って行くが、
      また、あなたがたのところへ戻って来る』
             と言ったのをあなたがたは聞いた。

         わたしを愛しているなら、
     わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。
       父はわたしよりも偉大な方だからである。

         事が起こったときに、
   あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。

      もはや、あなたがたと多くを語るまい。
       世の支配者が来るからである。
     だが、彼はわたしをどうすることもできない。

   わたしが父を愛し、父がお命じになったとおりに行っていることを、
         世は知るべきである。」』
         ヨハネによる福音書 14章27-31節

    今日のイエス様は、
    『最後の晩餐』の席で、 
    弟子たちとの別れに際し、弟子たちにしっかりと話されました。
    ※イエスは、御父・神から派遣され、『神の使命』を果たしているのです。
    ※イエスは、父に対して、いつも、従順を果たしているのです。
    ※イエスは、必ず、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与えるのです。
    ※イエスは、世の支配者が来て、この世を去る。
     しかし、彼らは、
       『神の御心』のままに働くイエスをどうすることもできない。
        だから、心を騒がせるな。おびえるな。と言われます。


   私たちも、
   何があっても、心騒がせることなく、おびえることのないような
        信仰を持ちたいものです。
   お人の喜びのために働けるものとなりたいものです。
         祈りましょう。


皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
人には、一人一人、いろいろの苦労があります。
お人の苦労の内容はわからなくても、いつもお人を思いやれる心を養いたいですね。 お元気で!      

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