MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

夏の垂涎、日本最大の蜻蛉「オニヤンマの羽化」に遭遇

2015年06月25日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

大町公園北口から園内に入り、
バラ園までの往復を逍遥後、途中の東屋で休んで居ると、
小さな蝶が来て、東屋の庇に止まった。
色や模様からミドリシジミのようだったが、
逆光のため確認のために近寄ると飛び立ってしまった。

しかし、飛んでいる最中にスズメバチのような蜂に急襲を受け、
飛ぶと言うよりは落ちるかのように真下の草叢の中に逃げ込んだ。
蜂は直ぐに去ってしまったが、
逃げ込んだ草叢付近を覗くと、
難を逃れたミドリシジミが止まっていた。


2枚ほど写真を撮ってから、再び東屋で缶コーヒーを飲んで居ると、
カメラを持った婦人が通りかかり、
そのミドリシジミに気づいたようで、カメラを向けて撮っていた。

撮り終わった後で「うまく撮れましたか?」と、声をかけたところ、
大町公園にはよく撮り来ているとのことで、公園の常連さんだった。
今回は1ヶ月ぶりとのことで、
今日の目的は「ミドリシジミ」と言うことだった。

公園内の蝶などの情報の交換後、
「バラ園の近くで天狗蝶を見ましたよ」と伝えると、
「直ぐそこでオニヤンマが羽化していました」との情報を得、
案内までしていただいた。
そのときに撮ったのが巻頭の写真である。

羽化は終わっていた為か、蜻蛉は殆ど動かなかったので、
マニュアルでピントを合わせマクロ撮影をしたが・・・・
今使用中のレンズは、蜻蛉の複眼を解像するまでの力は無い。


下の写真がバラ園近くで撮った天狗蝶で、
盛春時に見たものよりやや色が濃く、やや小ぶりな蝶だった。


芹の葉に産卵している「黄揚羽」もいて、
以外にも人の通る遊歩道周辺で産卵行動をしていた。
人の近くなら外敵に襲われる心配がないと言うことを、
産卵中には無防備になる蝶たちは知っているのかもしれない。


下の写真はバラ園のバラの葉の上で休んでいた揚羽蝶で、
一瞬「黄揚羽」と見誤るほどに黄色味が目立ったが、
これは「並揚羽」で、揚羽蝶といえばこの蝶を言う。
表翅の上部の模様に線か入っていれば並揚羽。


このところ、樹液場にも多くの昆虫が集まるようになり、
今日はカブト虫が、雌雄取り混ぜ10匹近く吸液していた。


さらに、同じ場所でやや大型のルリタテハも吸液していた。
春先、真っ先に確認されるのが越冬してきたルリタテハだが、
これは春型よりも大きいことから、
春型から生まれた夏型のルリタテハと思われる。


今日は私にとって初見のイチモンジ蝶も確認できているが、
人の動きに対して余りにも敏感な蝶で、
付かず離れず追いかけたものの撮ることはできなかった。

前回撮れなかった「ウラナミアカシジミ」と今日の「イチモンジ蝶」、
大町公園詣ではまだ続きそうである。
コメント

雲紋雀、背高鯱鉾、褄黄鯱鉾、白燕枝尺など(閲覧注意・蛾の写真です)

2015年06月24日 | あらかると

日本においては、蝶と蛾は明らかに区分され、
蛾の仲間には毒蛾などもいることから嫌われることも多いが、
一部の蛾は蝶の様に美しい模様や色彩を持つものも居る。

あるとき、ネットで見つけた「セダカシャチホコ(背高鯱鉾)」の、
正面からの写真の可愛いさに魅せられ、その蛾を探してみようと・・・・・
セダカシャチホコを探しているうちに様々な蛾に遭遇し、
蛾の世界の面白さに気づいた。

時期的なものかもしれないが、
今月になって様々な蛾の写真を撮る事が出来、
ついに、今日の大町公園で「セダカシャチホコ」を発見した。


しかし、
写真を撮った時はその探している蛾とは気づかなかったために、
正面やや下からのベストショットが撮れず、
巻頭の写真しか取れなかったのである。
セダカシャチホコのユニークさはネット検索で見ることが出来る。

また、昨日は団地7階の共用通路の壁に張り付いていた、
「ツマキシャチホコ(褄黄鯱鉾)」を発見した。

遠目には桜の木の破片が付いているように見えたのだが、
垂直の壁に木片が付いている筈もなく、
用心のため部屋鍵の先端で触ったところ、
慌てたように翅を広げたので蛾の仲間とわかった。


名前は検索して判明したのだが、
やはり正面からの写真には蛾の特長の一つである大きな目が写っていた。


昨日は21世紀の森でも数種の蛾を発見している。
これまでにも何度か撮っている、
「ウンモンスズメ(雲紋雀)」が小屋の天井にぶら下がっていた。
お腹の大きさなどから雌のウンモンスズメと思われる。


天井にぶら下がっていた・・・・と言うことは、
ウンモンスズメの翅裏も撮る事が出来るわけで、
当然、初めて見る裏側を撮ったのだが、
表翅の緑がかった雲のような紋よりも美しいものだった。


下の写真は、同じ21世紀の森と広場で見つけた、
「シロツバメエダシャク(白燕枝尺)」

真っ白な羽毛に、ウサギのような赤い目が面白い。


「カバイロモクメシャチホコ(樺色木目鯱鉾)」
天井に止まっていたため、下からの写真しか撮れなかったが、
やはり夜飛ぶために必要な大きな眼をしているのであろう。


真昼、蝶の様に飛ぶ蛾もいるが、
殆どの蛾は昼は活動をやめていて、
カメラを近づけても急に飛び立つようにことはなく、
写真としては撮り易い昆虫の部類と言える・・・のだが・・・・・
チャドクガのように風に飛んで来る毛を浴びただけでかぶれる場合もあり、
注意は必要である。
コメント

小さな綿毛を付けた植物の種のような「アミガサハゴロモの幼虫」

2015年06月23日 | あらかると

昨日、大町公園の遊歩道を歩いていると、
開花を始めているツリフネソウの葉に羽毛のような、
種をつけた綿毛のようなものを見つけた。

余りにも小さいので、葉を手に持って調べたところ、
放射状の細い繊維のようなものが出ており、
種のようなものがついていた。


肉眼では確認できないので、
マクロ撮影をして確認すると・・・・・
脚のようなものが付いていて、目のようなものもある。

帰宅後、いろいろ調べてみたがその名前は解明できず、
撮った写真が2枚だけだったことや、
余りにも小さい生命体だったため、このブログには登場しない予定だった。


しかし、
今日散歩に行った21世紀の森と広場の、
集いの広場南側に植栽されている紫陽花を撮っているときに、
似たような固体を発見した(巻頭の写真)。

巻頭の一枚目の写真を撮り終え、次の写真を撮ろうとすると、
なんと、その個体が動き出したのである。
マニュアルでピントを合わせて撮ったのが下の写真である。


上の写真で判るように、虫のお尻に綿毛が付いている様子だったので、
「尻に綿毛のある虫」で検索したところ、
同じ虫の様な写真が存在し、
「アミガサハゴロモの幼虫」であることが判明した。

直ぐ近くの紫陽花の葉には、丸い形をしたものがいたが、
この格好も、
身を守るためにお尻を上げて広げた状態だったことも判明した。


隠れていては面白くないので、葉を叩いてみると動き出した。
尻の綿は、最初の個体よりも多めであった。


やがて、紫陽花の葉の縁を歩いて葉の裏に消えていったが、
この アミガサハゴロモの幼虫も普通に歩いていると発見できなかったし、
たとえ発見しても、脚や目などは肉眼で判別することは難しい。


天気予報では、曇りで昨日よりも荒れる可能性が予報されていたので、
折り畳み傘を持参しての散歩となったが、
当地は、13時ごろには青空に包まれた。
小ぬか雨に降られた昨日よりも天候は安定していて、
20時30分現在一滴の雨も降っていないが、遠雷が聞こえている。
コメント

ブドウマイマイ、ノイバラマルタマフシ、オナガアゲハなど

2015年06月22日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

早朝は朝焼けで青空も見られたが、
今日の当地の天気の予報は、曇りで所に寄って雨。
が・・・
8時過ぎには陽も射してきたので、
折り畳み傘を持って大町公園へ。


しかし、
上記の写真を撮ってから30分後の大町周辺は、
いつ雨が降ってもおかしくないような雲に覆われてしまった。
覚悟はしていたものの、やはり降られては困るのである。


結果的には10分ほど霧雨が降っただけで、
撮影等にはほとんど影響はなかった。

いつものように遊歩道を逍遥していると、
歩道の真ん中をカタツムリが移動していた。
このままでは、散歩中の人に踏まれる危険性があるので、
出で掴み別のところに移動したが、
余り見ることのない黒い殻を持った個体だったので、
何気に1枚だけ写真を撮った。

家に帰ってこのカタツムリの正体を知ろうとNet検索。
「カタツムリの種類」「黒いカタツムリ」などで探したが、
名前が判明するまでには約1時間半を費やすほどで、
ある県においでは絶滅危惧種に指定されるほどの希少種であり、
「ブドウマイマイ」と・・・判明した。


17日に開花を始めたばかりの薔薇園の「合歓の花」は満開状態で、
毎日公園を散歩している常連さんもその開花の早さに感嘆していた。


別の湿地では、オオシオカラ蜻蛉が早くも産卵中だった。


前回も紹介した、
野茨の虫瘤(ノイバラマルタマフシ・バラタマバチの卵)が遊歩道脇に出ていたので、
フラッシュ撮影。

露出を変更し数枚撮影したものを整理していると、
草の枝のようなものが何となく不自然だったので、
細部をチェックしていると、昆虫の足のようなものが見え、
足のようなものを辿ると、やや大きくなったナナフシが写り込んでいることが判った。


巻頭の写真は合歓の花の花蜜を吸蜜していた揚羽蝶。
オレンジの模様の配置から、オナガアゲハのようである。
昨年は同じ場所で、ナガサキアゲハを撮っているので、
これからはナガサキ狙いで行ってみようと思う。

前回撮り損なった「ウラナミアカシジミ」を探したが、
見つからなかった。
コメント

12年前のデジカメ「OLIMPAS C-750 Ultra Zoom」で撮ってみた

2015年06月21日 | あらかると

時折遊び的には持ち出していたOLIMPAS C-750の、
XDピクチャーカードがクラッシュし、全く使えなくなってしまった。
下の写真左側がXDピクチャーカードで、
数年前までは、富士フィルムとオリンパスで製造していたが、
両者製のカメラがSDカードを採用したことから、現在は製造されていない。


まだ完全に作動するにも拘らず、XDカードが使えなくなってしまっては、
OLIMPAS C-750はもはやゴミでしかない。

ということで、Netを介しカードを探し、
今後のもしもの破損を考え、256GBを3枚購入した。
余り需要は無いようで、価格は1枚400円以下と激安だった。

下の写真は、2003年に購入したOLIMPAS C-750 Ultra Zoomで、
当時としては上級機で、7万円以上の価格だった。


カードが入手できたことで早速テスト開始したが、
問題なく作動し、あれやこれや撮って見た。

C-750の望遠端(35mm換算380mm)で、夕日が射してきた町並みを撮った。


上と同じ場所を、SONY-a57の18~200mmレンズの望遠端で撮ったのが下の写真で、
原画をピクセル等倍で見ると、
400万画素(C750)と1610万画素(a57)では大きな差があるが、
ここまで縮小すると、そのさは判然としない。


下の写真は昨日の快晴の日に、
望遠端で風景設定のオートで撮影したもので、
記録データとしては、f4.5,ISO50,1/400,63mm(380mm)だった。
コンパクトデジカメの有用性は、被写界深度が深いことで、
望遠端にも拘らず、100m先の木の葉にも、2km先のビルにもピントが合っている。


同じく昨日撮った風景写真の中からピクセル等倍で切り出したものが下の写真で、
意外と細部まで表現されている。


通常マクロ撮影も満足のいくもので、
下の写真は、ピクセル等倍でトリミングしたものであるが、
この描写力が10年以上前に製造されていたのである。


OLIMPAS C-750 Ultra Zoomは、
名前の通り当時としては珍しい10倍ズームであり、
ビューファインダーは、0.44型のTFTカラー液晶EVF(視度調節付)で、
最新のコンパクトデジカメのファインダーにありがちな、
小さく見にくい0.2型EVFの倍以上も大きいのである。

今日は、一日中雨模様だったにも拘らず、
夕方には夕日も射してきて、街中のビルを照らし出した(巻頭の写真・C-750にて撮影)。
明日は一年中で一番昼が長い「夏至」、すっきりと晴れて欲しいものである。
コメント