公園や野山を散歩していると、
草木の秋の実りが目立つようになってきた。
様々な実が生っていて、
中には食用になるものもあるので「採取」しようと思うのだが、
私の行動範囲にある公園や野山は、
福島原発から流れてきた放射能が予想以上に高く、
さらに、
松戸市では放射能があるレベルに達している、
一般家庭の除染を開始するような事態であるので、
「採取」よりも「撮影」優先にしている。
巻頭の写真は「烏瓜」と「ノイバラの実」と、
初めて見る「露草の実」
下の赤い実は「枸杞(クコ)の実」のようである。
ようであるというのは、普通はやや細長い実で下の写真ほど丸くはない。
が、実りきれない青い実や、枝に残る葉は「クコ」そのものである。
乾燥された実は中華料理の材料や漢方薬として利用される。
バラの原種といわれる「ハマナシ」の実。
ローズヒップティーやジャムなどにも加工されるようだ。
スズメウリ。
熟すと灰白色になりスズメの卵に似ているから名づけられた説と、
烏瓜に対して小さいので名づけられたとの説がある。
山栗。
山に自生しているので「山栗」と呼ばれ、
栽培種の丹波栗などに比べると実は小さく、甘栗程度の大きさ。
子供の頃、雑木林に山栗を採りに行ったものである。
栗の木のある場所は同行する先輩が殆ど知っており、
その場所を完全に覚える頃には後輩を供に連れて行くようになる。
普通なら・・・
栗が地面に落ちたものを拾う「栗拾い」と言うのが一般的だが、
栗の木に登って青いイガでも落として採取していた。
栗が熟して落ちるまで待てない理由は、
隣村からも栗を採りにくる子供達が居たためで、
食べられるようになると「早い者勝ち」だったのである。
熟していない栗の皮は白く、茹でてもホクホク感はないが、
ほの甘く子供のおやつには十分であったのである。