職員室通信・600字の教育学

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★学校の文化祭・ハイ――未来に向かって、わけのわからない自信と勇気が沸いてくる。文化祭は、いい

2012-10-26 10:12:18 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信 わけのわからない自信と勇気が沸いてくるMINAMI文化祭・ハイ
2012
10.26


★引き明けの街を散歩。

 部屋を出るときは、西(城址)に向かうか、東(運動公園&中心街)に向かうか迷っていた。
 この(画像の)朝焼けが目に入ると、カラダが勝手に東に向かって動き出した(^_^)v。
 画像では、街が焼かれるような色になっている。
 しかし、僕がこの目で見たのは、鮮血で染まった――口のうちで「ああ」と叫んでしまうほどの――赤色だった。
 ま、どちらにしても、太陽が出る直前の、運動公園の森の向こう側は、この世の街ではないものに感じた。

 坂を下りながら、同人雑誌の編集会議で出会った頃の仁科源一氏の詩の一節(後半)を思い出した。

 「おれのあとから おまえも くるんだぞ」
 あいつの右手からの
 生存することの勇気
 血 生命でかためられた蝋燭の炎は
 ぼくの魂の
 激した血流に
 閃き輝きを放ちながら
 燃えだす

 ほどけた手の平に
 熱い誓いをそのままにして
 あいつは 出発する
 着実なステップを砂になみうたせて

 あいつの姿が プラチナに
 ちかちかして
 ついにはみえなくなる
 ぼくは それでも なお立ち尽くし
 あいつのように
 プラチナを渡ってゆく時のことを
 思いつづけている――引用=「生きる、それに覚醒(めざめ)た時(源太郎)」

 これを、当時の僕は、次のように読んでいる。――
 「あいつ」は「出発」し、「ぼく」の「ほどけた手の平」だけが残される。
 このとき、源太郎は、恐怖と抵抗の交錯する、とりとめもない心を、はげしい拒絶の意志に転化します。
 先の「先駆-後駆」、あるいは「賓辞-主辞」の関係を、強引に逆転したということでしょう。
 「閃き輝きを放ちながら燃え」ているのは、決して「あいつの右手から」流れ込んだ「熱い誓い」ではなく、「あいつ」を拒絶し、その「拒絶」が燃料となって燃焼しているのです。
 賓辞であった「あいつ」が主辞となる。
 そして、主辞であった「ぼく」が賓辞となる。
 こうして、「ぼく」は、「ちかちかし」ながら「ぼく」から遠ざかっていく「あいつ」を見送っている。
 その「時」、「生きる」、これに「覚醒」た。――引用=当時の僕から仁科源一氏への書簡の一部

 かなりひねくれた読み方をしている。
 「あいつ」への嫉妬心が、こういう読み方をさせたのだろう(ノ△・。)。

★総合運動公園を横切っているとき、急遽、森の向こうの、この世の街ではない場所に入っていくことを断念。
 陸上競技場トラクックをグルグル回ることにした。
 アウトコースの外側の芝生をトボトボと歩いていると、後方から追いつき、追い越していくおばさん(お姉さんかも?)から「おはようございます」と声をかけられた。
 僕も「おはようございます」と返す。
 画像は、僕からドンドン遠ざかっていく、おばさん(お姉さんかも?)。


       

★文化祭の画像①――



 文化祭というのは不思議な日だ。
 はじめは、全校朝会や生徒集会、あるいは何かの式――始業式や終業式に出るような気分で体育館の片隅にいる。
 しかし、合唱、学年演劇、あるいは、各教室の展示発表など、いろいろな発表に向かいあっていくうちに、僕の魂が現実から溶けでて、見たことのない場所に突きすすんでいく。
 そして、文化祭が終わったあと、「展示作品に囲まれてあんなに透きとおるような気持ちになったんだから、自分も結構、いいところがある」とか「(演劇場面に同化したり、その感動をまわりにいる人々と共有したりして、なにか力がみなぎり)よし、僕もがんばるぞ」とか、未来に向かって、わけのわからない自信と勇気が沸いてくる。
 文化祭・ハイとでもいうのだろうか。
 ハイになる一瞬が、いい。
 ハイになっていることに気づく一瞬も、いい。
 映画にたとえると、「ハイになる一瞬」は映画館の中の暗がり。
 「ハイになっていることに気づく一瞬」は、映画館から出、光を浴びたときの、まばゆさの中……。
 文化祭は、いい(^_^)v。
















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