職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

花梨(カリン)がいっぱい、歌声がいっぱい 

2006-01-30 06:33:42 | Weblog

06.01.30 花梨(カリン)がいっぱい、歌声がいっぱい

Time clearing--Space clearing
 ~ 教務週報38。週報の冒頭に掲載する各校務分掌の目標から ~

 教務部の目標〈Clearing Time clearing--Space clearing〉)
 職員朝会で志塚教務主任の説明を聞いて、日本経済新聞「岩手県、トヨタ方式で改革、業務のムダ、徹底排除」の記事を思い出した。
 記事は、岩手県が、トヨタ自動車の経営手法を参考にした県庁の業務改善に着手すると報じている。
 外部コンサルタントの支援を得て、農林水産企画室でトヨタ方式を導入し、内部調整や資料作成などに長時間をかける無駄を取り除いて、組織のスリム化につなげるとともに、業務改善に向けた職員の意識を高め、その結果を見て県庁全体に広げるか判断する。

〈例〉

①「資料の説明や情報伝達のみが目的の会議はやめる」
②「顧客である県民へのサービスに直結しない県内部の調整は極力減らす」
③「出張を減らす」
④「電子ネットワーク・データベースを活用する」
⑤「課長の机までの動線上に会議用机などの障害物を置かない」
⑥「コピー機のわきにホチキス、クリップなど必要な文具をそろえて置く」など、職場の各業務を分析している。(①~⑥の番号は便宜上、小高が付けた)


 「あらゆる改善の第一歩は職場の整理整頓」、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)だそうだ。
 ①=同感。
 ②=「県民」は「生徒・保護者」に読み替える。
 ③=同感。わたし(小高)は17年度、極限まで減らした。
 ⑤=「課長の机まで」は「教室まで」と読み替えればいいのか?
 ⑥=印刷室のレイアウトを想起した。

 記事とは無関係だが、ディズニー方式というのもあるそうだ。参考としてコピーする。

 It takes people to make the dream a reality.
 (夢を現実にするのは人である)
①顧客である人々が何を求めているかを知る。
②従業員教育に経営資源を惜しみなく投入する。
③顧客志向と従業員志向は車の両輪と考える。
④組織全体の知識と創造性の蓄積から革新的なアイディアを生み出す。
⑤顧客を我が家に招かれたゲストのようにもてなす。
⑥他に類をみない顧客サービス、卓越したサービスを提供する。


 教務部の今週の目標は、トヨタ、ディズニーの両方式を参考に(できれば止揚し)、みなみ中のシステムを改善、改革し、ムダな時間を削ろうという提案であると受けとめている。
 今回の教育課程の編成の過程で、本校は「学社連携・融合コーディネート機能の充実」「情報発信機能の充実」「IT情報管理部門の充実」などが求められている。
 これは、しかし、〈 Clearing 〉をよほど徹底しないとむずかしい。

 ちなみに、「改善」とは、過去の延長線上で、悪い面をもっと良くするという考え方。
「改革」とは、過去を否定し破壊した上で、新たな価値を創造するという考え方。


~ 教務週報38のわたしの目標 ~
 6番の解答欄を指で押さえなさい。いっしょに読みましょう!

 若い頃、よく生徒(クラス)を実験群クラスと統制群クラスとにわけて、学力向上のための実験をおこなった。
 1ヶ月間にわたり、読解プリント(業者テスト)を徹底的にやった実験群と、普通の授業だけの統制群とを、ワクワクしながら検証した。
 結果は散々で、壮絶な失敗。実験群の生徒に「申しわけない」と思ったことがある。
 しかし、昨日、職員朝会で話した、プリントを解答する時、ただ丸つけをするのではなく、
「6番の解答欄を指で押さえなさい。いっしょに読みましょう!(生徒一斉音読)、もう一度!(生徒一斉音読)、念のためにもう一度!(生徒一斉音読)」とか、
「8番の答え、『徒然草』をプリントの端に3回、丁寧に書きなさい」(指で空書きさせることもある)とかの方法はあきらかに有意差があった。
 2月。五次試験の月。みなみ中をあげて、狭義の学力の定着にこだわりつづける月間にしたい。

「職員室通信」の改革

 笑われるかもしれないが、是川中時代から、昨年の途中まで、
①「職員室通信」(対象教職員)、
②「主任通信」(対象教頭、教務主任等、主任会のメンバー)、
③個人HPにアップする「記事(Diary)」、
④「保護者用通信」などが、完全に別々だった。
 対象が異なるのだから、内容が異なるのはあたりまえだけれど、年々、自身のパワーが低下し、①~④を並行して発行し続けることが困難になった。
 さらに、悪いことに、無意識のうちに自分の中で(①~④の順に)重要度が設定されていた。
 だから、「保護者の多くは③『個人HP』を見てくださっているのだから……と、ついつい④「保護者通信」がおろそかになった。猛省している。

◆その改善、いや改革案として
 17年度途中で「主任通信」をやめた。
 そして、今、「職員室通信」「保護者用通信」「HPアップ記事」を融合(3つの円がほとんど重なり合っている状態)させる実験をしている。
 なかなかむずかしい作業で、気持ちをゆるめると、すぐ元の別々だった状態にもどってしまいそうな気がするが、質の高い記述をめざしてがまんすることにする。

PTA広報「みなみ」の原稿

 花梨がいっぱい、歌声がいっぱい

 花梨(カリン)がいっぱい、歌声がいっぱい、ホタルがいっぱい……。このみなみ中の環境が、わたしは大好きだ。
 先生方に「みなみ中の自慢はなんですか?」と聞いてみた。
○明るく、きれいな校舎
○3階渡り廊下・音楽室・図書室からの眺め
○教職員どうし仲がいい
 生徒のことについては、
○気持ちがまっすぐで、おもいやりがある
○生徒どうし仲がいい
 やはり、圧倒的に多かったのが、
○毎日、歌声がひびく学校……。
 このみなみ中から、今、卒業生が旅立とうとしている。
 いよいよみなみ中との別れだ。
 わたしだったら泣いてしまうかもしれないと思いながら、これを書いている。
 独立のための一歩に心より祝福を送りたい。
 しかし、人生は厳しい。
 ピンチにつぐピンチということもあるだろう。
 そういうとき「みなみ中生でよかった。みなみ中生であることを誇りに思う」とつぶやき、みなみ中の光あふれる風景と、歌声を思い出してほしい。
 がんばれ、みなみ中生!



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この「一歩」を必ず具体的なかたちにする 

2006-01-24 06:31:09 | Weblog

06.01.24 この「一歩」を必ず具体的なかたちにする

◆生徒朝会。
 きょうは生徒会給食委員会の番で、体育館のステージ上で、寸劇を取り入れながら、ざんさいや牛乳パックの正しい処理の仕方を啓発しようというもの。
 演技も上手だったし、アナウンスもしっかりしているので、寒さを忘れて見た。
 「自分の考えを表現する能力のアップ」が本校の大きな課題だが、エネルギーはあふれるほどあるのだから、それを発揮する場をきょうのように工夫することが大切だと思った。

◆きょうは、八戸市教育研究委託校の発表会があっだ。
 場所=八戸市総合教育センター。
 学習指導委託校=小学校1、中学校1
 小中連携の研究委託校区=11校区
 本校区も小中連携の委託を受けている。
 発表者はみなみ小堰合T・みなみ中PTA総務委員長柴田一則氏。
 堰合Tが「学校教育の連携」を、柴田氏が「小中PTAの連携・融合を前提とした学社連携・融合」を発表する。
 本校からの参加者は四戸教頭、今田T・志塚T。
 慰労会をお好み焼きのまん鉄で開いた。
 わたしは慰労会から合流。

◆保護者による学校評価を再度チェックした。

◇評価項目は次の1~14で「よい・ややよい・ややわるい・わるい・(わからない)」の4段階で評価してもらった。

1.①学校の情報発信(学校要覧・年間行事計画・学校通信・学年通信・学級通信・行事などの「お知らせ」プリント・ホームページなど)が十分だと思いますか?
  ②学校からどんな情報を希望しますか?
2.保護者と教師が話し合う機会(参観日保護者集会・3者面談)が十分だと思いますか?
3.授業や行事などを参観する機会が十分だと思いますか?
4.お子さんが受けている授業が知的で楽しい授業になっていると思いますか?
5.学校はお子さんが学習内容を身につけられるように指導をしていると思いますか?
6.お子さんは文化祭、体育祭、体験的学習に意欲的に参加していると思いますか?
7.お子さんの悩みや相談に、教師が誠実に親身になって対応していると思いますか?
8.お子さんの服装やマナーがきちんとしていると思いますか?
9.お子さんが安全に楽しく学習・生活できる学校の施設・設備だと思いますか?
10.①PTA活動(生活指導・環境厚生・教養・部活動・広報・学年など)は十分だと思いますか?
  ②PTAにどんな活動を希望しますか?
11.①南小中学区で学校・家庭・地域が連携して「すこやかみなみネット」事業が実施されていますが、ご存じですか?
  ②すこやかみなみネットにどんな活動を希望しますか?
12.校則の内容で見直してほしい内容があれば記入してください。
13.①部活動の時間(平日午後6時まで。土・日はどちから一方)についてうかがいます。
   ちょうどよい  多すぎる  やや少ない  少ない
  ②部活動の全員加入制についてうかがいます。
   全員加入制がよい
   任意加入制(強制ではなく、部活動をやりたい人が入部する)がよい
  ③部活動についてご希望がありましたら書いてください。
14. その他、ご意見がありましたらお書きください。


 おおむね「よい」+「ややよい」=80%前後だが、№4(知的で楽しい授業)、№5(学力の保証)、№7(教育相談)は45%前後までダウンし、かつ「よい」と「ややよい」の比率が逆転している。
 また№1(学校の情報発信)は、「よい」+「ややよい」=78%であるが、「わるい」=15%。
 この情報発信については、アンケート結果からわかるようにHP、学校行事予定、案内、学校要覧、学年通信、学級通信など学校から発信している情報は決して少なくない。ただし、「自由記述」から推測すると、
①保護者は定期的な情報発信を希望している
②学年通信を発行している学年でも保護者は「学年通信がない」と記述していることから、保護者に届いていないこともあると考えられる。
 対策として、
①ある程度まとまった情報を、確実に月初めに発行する。
②このことを保護者に周知する。「月初めには必ず学校からの情報がありますから」を徹底してアナウンスする。
③もちろんHP情報も印刷して「①」のまとまった情報の一部として発行する。

 もうひとつ、慎重に検討しなければならないのが、「部活動の任意加入制がよい」が27%と予想外に多いことだ。
 以前にも触れたことがあるが、本校の部活動は、中教審答申(21世紀を展望したわが国の教育の在り方について)の文言をそのまま使えば「すべての子どもに対して部活動の参加を義務づけ、画一的に活動を強制」しているということになる。
 この状態を中教審は問題視はしているものの、「改善を図っていく必要がある」と述べるにとどまっている。
 どう「改善」するか、むずかしい問題である。
 結論をいえば、たとえば、来年度、一気に「任意加入制」に切り替えるなどの方策を打つつもりはない。(正確には、切り替えたくとも、それができる状況にはない。)
 ただし、「だから仕方がないから、ただ現体制を継続する」というのではなく、改善に向けて具体的に一歩前進したい。
 通常、一歩「前進」するためには、そのための教職員の業務が増える。
 これは極力、避けたい。
 教育現場は業務を増やせる状況にはない。
 にもかかわらず、「一歩」前進したい。「一歩」だけは前進しておきたい。
 この「一歩」とはなにか?

 この「一歩」を見つけ出し、来年度に向けて必ず具体的なかたちにするつもりだ。


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センセイは子守と思われている時代か

2006-01-23 06:27:46 | Weblog
06.01.23 センセイは子守と思われている時代か

◆3学期にはいり、高校受験のための面接練習が始まっている。
 先週末からわたしも練習台に加わった。
 まだ5人(国立高専等の推薦面接)の練習をしただけだが、受験の動機や自分の特別活動歴はしっかりと語れるのに、本校のPRはうまくできない。
 ワンパターンだし、口先で言っているから、思いがこちらに伝わってこない。

 これは、もちろん、わたしたち教師の日頃の姿勢・指導に問題があるのだと反省している。
 以前、国立高専のPRに来校された佐藤教授が、八高専の教育システム認定、ロボコン全国大会出場、プロコン全国大会3位、携帯電話用ソフト東北コンテスト準グランプリ、作家デビューした河崎愛美……八食ふれあい祭り……と、熱っぽく語られたことに快い刺激を受けたと書いたことがある。
 佐藤教授が「高専」を語るように、わたしたちが「みなみ中」を語って(語れて)いないことが問題なのだ。
 けさの職員朝会で、このことを話す。
 自分自身、PRのための資料を集めなければならないと思う。

◆だからというわけではないが、以前から気になっていた「17年度学校教育指導の方針評価表」を点検する。
 各校の自校評価と、それを八戸市全体でまとめたものだ。

 本校の自己評価〈学校経営〉では、
 ①経営方針の確立……3.3
 ②適正な組織・運営……3.2
 ③教育課程の実施と管理……3.2
 ④安全管理と事故防止……3.1
 ⑤教育環境の整備……2.9

 4段階評価(1=不十分 2=やや不十分 3=おおむねよい  4=たいへんよい)だから、9人が「おおむねよい」で1人が「たいへんよい」の場合、3.1になる。

 「⑤教育環境の整備」がいちばん低いが、この観点が〈学習習慣の形成を図る教育環境・豊かな情操をはぐくむ教育環境・地域の教育力等を生かした教育環境〉となっているから、なるほどと思う。

◆〈校内研修〉では、

 ①研修体制の確立……3.6
 ②研修の推進……3.6
 ③研修成果の蓄積と活用……3.2

 高い評価が出ている。〈知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業〈プロ教師への道〉〉を経営の最重点とする本校としてはたいへんうれしい結果である。

◆しかし、〈学習指導〉の「授業の実践」は2.9。自己の実践に厳しい評価をした結果か? 
 その他、道徳教育=2.8(全項目の平均、以下同じ)
 進路指導=2.8
 情報教育=2.6
 国際理解教育=2.0
 環境教育=2.1
 特別支援教育=2.6……と厳しい結果で、わずかだが、市内の平均と比較しても低くなっている。

 また、生徒指導の〈家庭・地域社会との連携〉=2.9も、〈学校・家庭・地域のバランスがとれたトータルシステムの開発 ~ 保・幼・小・中の連携(垂直軸)に依拠した学社連携・融合(水平軸)の推進〉を第2の経営の重点とする本校としては、低い。取り組みの再点検が必要である。

◆『中央公論』1月号では特集に「教育再建」を組んでいる。
 そのうちの1つ、解剖学者の養老孟司氏の「『先生』が成り立たない時代」は、数字による業績主義の社会では、「えらい」と思われるには理由が必要だと述べている。
 つまり、「先生だからえらい」が成り立たない社会であり、教員は「ていのいい子守」と思われている時代なのだと述べている。
 財務省の財政制度等審議会が教員給与の引き下げを求めるニュースが報じられた時の一般社会の反応は「なんとなくザマア見ろ、という気分」があったと指摘している。

 読んでいるうちに、是川中時代に出会ったある保護者のことを思い出した。
 彼女は校長室に乗り込んできて、「部活動の時間をもっと長くしてほしい。わたしたち夫婦は午後8時頃にしか帰れないから、それくらいまで練習させてほしい。保育所だって延長保育があるのにどうして中学校にはないんですか?」
 話はさらに「お盆も合宿練習をしてほしい」「朝練習もやってほしい」……と延々と続いた。
 彼女は最後に「こういう希望に応えてがんばってくれるから、わたしたちはセンセイを尊敬するのです」と。

◆画像は1/20すこやかみなみネット・小中PTA新年祝賀会の出し物「いさばのかっちゃ物語」


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思いを聞き手に伝える語りができている 

2006-01-22 06:22:49 | Weblog
06.01.22 思いを聞き手に伝える語りができている

◆12月のカゼがまだ抜けない。1時間ごとにセキが出る。
 きょうは、午後6時半からみなみ公民館で、すこやかみなみネット・小中PTA新年祝賀会があったのだが、その冒頭のあいさつの途中で咳き込んでしまった。
 あいさつの柱は、
 ①本学区の小中の連携は宝物。
 ②すこやかみなみネットはその連携を具体化した事業。
 ③児童・生徒の安全確保の現状
 ④すこやかみなみネットへの期待。
 この「②」のところで、お正月にもらった年賀状の中の数枚に「すこやかみなみネット巡回中というプレートを見た」というのがあり、うれしくなった。「ラピアで見た」というのもあった……というあいさつの最も重要な部分で咳き込んでしまった。

◆午前中、ひとつひとつ仕事を処理し、午後からやっといちばんやりたいと思っていた「職員室通信」に着手する。
 内容は、1/10の模擬授業大会特集②だ。
 今回は、その場の自分のコメントを中心に編集することにしている。ネット上では①も②も既に公開している。
 時間がたつと、あいまいになってしまう面もあるが、逆にその時点でわからなかったことがわかるようになるということもある。
 たとえば、宮重Tの語りがスゴイと思った。しかし、それはどこからくるのか?がよくわからなかった。
 きょう編集しながら、この人は「自分はこのことがおもしろくてしようがないと思っている」という、その「おもしろい」という自分の思いを、聞き手に伝える語りができているからではないか?ということに気づいた。
 きっと、「わたしは悲しいのです」という、その「悲しみ」を伝えることも上手なのだろう。
 北澤Tの授業のコメント編集では、「こういう作業の要素を、具体的にどのような形(たとえば正しいと思うほうに○をつけるとか、考えを短く書くとか……)を与え、それをどのように仕込み、組み合わせ、組み立てるかが大切だ」と記述していて、不意に(たしか有田氏のことばだったと思うが)「授業は布石の連続」ということばを思い出した。

◆午前中、佐藤公一研修主任と、生徒用の新しい「学習5原則」について打ち合わせる。
 「こういう授業の受け方をすると学力が上がる」というみなみ中メソッドを提案し、新「学習5原則」とする。
 研修部で10項目ほど例示し、これを参考に他の教員に各自10項目ずつ提案してもらう。
 その中から、絞り込んだり、あるいは組み立てたりして、「学習5原則」を決めたい。
 「音読」に関することと、「ノートの取り方」に関することは必ず含みたい。

◆なお、冒頭の小中PTA新年祝賀会だが、参加者数は70人くらい。そのうち半数は小中の教職員だし、OBも含まれているから、決して盛会という状態ではない。
 「この現実からスタートするのだ」と思っている。が、こうつぶやいてから、昨年もたしか職員朝会でこのように発言したことを思い出した。

画像トップ=すこやかみなみネット・PTA新年祝賀会
 画像中段=模擬授業中の宮重T


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生徒会誌の原稿は始業式式辞から 

2006-01-19 06:18:48 | Weblog
06.01.19 生徒会誌の原稿は始業式式辞から

◆生徒指導主任の今田Tからみなみ中の生徒会誌の原稿依頼があった。
 字数2000字。
 今年は今年度の式辞からコピーしようと思い、次の原稿に対象をしぼった。
 2学期始業式〈小子内の盆踊り〉
 2学期終業式〈豊かな人間の条件〉
 3学期始業式〈ウィンナーソーセージ2個ください〉
 「ウィンナーソーセージ」にしぼりかけ、結果として「小子内の盆踊り」を選択した。
 どれも、どれも、魂を込めて語っているが、「小子内の盆踊り」の魂の震えがいちばん際だっていると考えたからだ。


 〈生徒会誌用原稿〉 

 この夏は、わたしは役目とか仕事とかにしばられて、一人の人間として自由な時間はほとんどありませんでした。
 やや苦痛な夏休みでした。
 でも、一つだけ、自分の心が踊ることがありました。
17歳、大阪の高校生だったわたしは、国語の教科書で『浜の月夜』と『清光館哀史』という文章に出会います。
 内容を簡単にいうと、柳田国男という民俗学者が、小さな漁村にある「清光館」という旅館に泊まります。そこの若い主人と妻がたいへん親切にしてくれたそうです。その夜は旧盆の月夜で、浜では女ばかりの静かな淋しい踊りの輪が出来ていました。ところが、数年後、再び訪れると、旅館はあとかたもない。主人は漁に出て死んでしまっている……という話です。
 高校生だったわたしは、この浜を訪ねてみたいと思いました。しかし、大阪からははるかに遠く、どういうところなのかは見当もつきませんでした。
 実は、この夏、この『浜の月夜』の盆踊りを見ることができました。
 よくよく調べてみたら、ここからそんなに遠くない場所でした。JR八戸線に乗って、白銀・鮫・陸奥白浜・種差海岸・大久喜・金浜・大蛇・階上・角の浜・平内・種市・玉川・宿戸・陸中八木。
 8/15 夕方、この陸中八木駅で下車して、南に向かってゆるやかな坂道をのぼりきり、ゆるやかにくだると小子内という漁村があります。ここが『浜の月夜』の舞台です。
        
 小子内に入っていくと、道端の空き地にやぐらがたてられ、既に明るく灯されたちょうちんが飾られていた。
 人影がないので、近くで畑仕事をしていた婦人にたずねると「午後7時からはじまる」ということだった。

 時間があるので、小子内地区を歩く。
 「小川が一筋あって板橋がかかっている。その板橋をカラカラと鳴らして、子どもたちがおいおい渡って行く」(『浜の月夜』)
 高校生の頃、「おいおい」という表現がリアルだなぁと思ったことを覚えている。漢字で書けば「追い追い」。

 清光館跡を訪ねたあと、小子内浜に下りた。
 柳田国男がここを訪れたのが1920年8月下旬。
 大阪の高校生だったわたしが『浜の月夜』を読むのが1966年。柳田が訪れた46年後。
 きょうは、それからさらに39年後。
 この46年の長さと、39年の長さと、合計した85年の長さ。この3つの時間の長さのヒズミの中に、今、自分は存在している。
「3つの時間の長さのヒズミの中に自分は存在しているのだ」と、自分自身の表現にしびれてしまい、何度も何度もつぶやいた。
 この「しびれ」は、伊勢物語の「はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」とも「かぎりなく遠くも来にけるかな」とも次元を異にする。
 では、どう異なるのか?……といっているうちに、盆踊りが始まる時刻になった。

 小さな子どもたちが走りまわっているだけで、なかなか踊りがはじまらない。
 ご高齢の婦人たちが高校生に「太鼓、叩け」「太鼓、叩けばはじまるんだぁ」と、しきりに声をかけている。
 うながされた中・高校生の男女が先頭に立ち、太鼓を叩きながら歩きはじめると、そのあとに踊りの列ができていった。
 「ナニャドヤラ ナニャドナサレノー」と歌っているのは、やはりご高齢の婦人で、適当に、「今度はあんたが歌え」と、マイクを回しているようだった。

 『浜の月夜』に次のような一節がある。
〈翌朝五時に障子をあけて見ると、ひとりの娘が、踊りは絵でも見たことがないような様子をして水をくみに通る。隣の細君は腰にかごをさげて、しきりにいんげん豆をむしっている。あの細君もきっと踊ったろう。まさかあれは踊らなかったろうと、争ってみても夢のようだ。出立の際に昨夜の踊場を通ってみると、存外な石高路でおまけに少し坂だが、掃いたよりもきれいに、楕円形の輪の跡が残って居る。今夜は満月だ。またいっしょうけんめいに踊ることであろう。〉
        
 今回、たくさんのおばあさん、おじいさん、若い人たちとも話ができました。
 17歳のとき追い求めたものに、やっと出会えた。
 自分が小子内浜にやってきたというより、なにかにひきよせられたような気がします。
 運命を感じました。


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けど、センセ、治者の文学はどないしはったんですか 

2006-01-16 06:16:31 | Weblog
06.01.16 けど、センセ、治者の文学はどないしはったんですか

◆今年の初夢(1/2)も江藤淳氏が登場した。
 舞台は生野区田島にある寿し由だった。
 寿し由には友人の磯橋と一度、恩師の松野先生と一度、行ったことがある。
 押し寿司のうまい店で、主人が、
「うちんところは大阪で一番の大阪寿司なんですわ。つまり世界一やということやね」
 と自慢していたのを覚えている。
 二度ともずいぶん以前の話だ。どうして今回、初夢の舞台になったのだろうか?
 民主党の前原氏の恩師が高坂氏という話を聞き、年の瀬に久しぶりに『海洋国家日本の構想』を手にしたことと関係があるのかもしれない。
 高校時代に『海洋国家日本の構想』をめぐり、磯橋と明け方まで大論争をやったことがある。
 年の瀬には磯橋のことは思い出さなかったのだが、夢の中で磯橋→寿し由と接続したのだろう。

◆寿し由に入り、主人の「いらっしゃい」のかけ声に誘われて目をやると、江藤氏の横顔がカウンターにあった。
 江藤氏のほうもわたしに気づいて、
「やあ、小高さん!」
 と、メガネが弾けるほど笑っていらっしゃる。
「センセ、お久しぶりですね」
 緊張して立ったままのわたしの肩を江藤氏は、
「まあ、座んなはれ、座んなはれ」
 と抱えるようにして隣の席を勧めてくれた。
「センセ、相変わらず大阪弁のマネがお上手ですね」
「いやァ、それを言わんといてんか。わたしのはホンマ、ワンパターンやからね」
 江藤氏は、いわゆる「けったいな大阪弁」をよく使った。その大阪弁がなつかしく、わたしは少し涙ぐんでしまった。
「小高さん、最近はどないしてはりますか?」
「はあ、まあ、どうにかやっております。センセがお亡くなりになった次の年に……」
 教育現場から教育行政に身を転じたこと。
 仕事のテーマが学校教育と社会教育を統合した生涯学習体制の構築であること。
 その具体的な手法として学社連携・融合が有効であると考えていること。
 また、その前提として、保・幼・小・中・高・大の連携が重要であること……

◆わたしが教育行政の職にあり、「学社連携・融合」の仕事をしていたのは数年前のことだ。
 だから、初夢の舞台が現時点ではなく、少し過去にずれていることになる。

 自分の仕事のことを話しながら、しかし、学校・家庭・地域社会の連携や学社連携・融合の方策を、江藤先生に述べるのも何か変な具合だなと思い始めた。
 すると、江藤氏が言った。
「小高さん、それはシンドイ仕事や。よ~やってると思うわ。わたしが見るところ、戦前にしみついた家庭教育、学校教育、社会教育がちゃんと機能しているうちは何とかなってきたけど、今はホンマ、めちゃくちゃやからね」
 何気ない話しぶりだが、眼がわたしの話を真剣に受けとめていた。
 ありがたいと思った。
 とりわけ江藤氏の口から「学校教育」「社会教育」という語が飛び出したのには驚いた。

◆「小高さん、見てみィ、この鯛の皮目、きれいやなァ」
「ホンマですね、センセ」
 カウンターの上に江藤氏が指差したのは、アナゴ、エビ、小鯛、太巻きなどの盛り合わせで、寿し由のいわゆる大阪寿司セットだった。
 盛り台の上で、鯛とアナゴが輝いていた。

◆江藤氏が自殺したのは、1999年7月21日のことである。
 その朝、わたしは勤め先(八戸市立是川中)に向かおうと、ネクタイを締めていた。
 つけっぱなしのTVから「江藤淳氏が風呂場で手首を切って自殺した」というニュースが流れた。
 ネクタイの手が止まり、自分がからだごと一瞬、音のない、静まりかえった空間にはじき飛ばされるのがわかった。
 予感がないわけではなかったが、やはり衝撃は大きかった。
「ひとりオオカミや」(ほんとうは「はぐれオオカミ」)と傲慢もしくは軽率に構え、常に無限漂泊の状態に自分を置こうとするわたしにとって、江藤氏は唯一の道しるべであった。
 その日の夕刊に遺書の文面がのった。

〈心身の不自由は進み、病苦は耐え難し。去る六月十日、脳梗塞の発作に遭いし以来の江藤淳は形骸に過ぎず。自ら処決して形骸を断ずる所以なり。乞う、諸君よ、これを諒とせられよ。〉

 文字は、小ぶりで丸っこかった。
 わたしは死の報の直後から、自殺と江藤氏の作品とを分離しようと考えていた。
 けど、
「けど、諒とせられよ……はないですよ。センセ、治者の文学はどないしはったんですか……」
 涙がこぼれた。

◆「小高さんは、まだビールでええのんか?」
「そうですね、わたしは今夜はビールをいただきます。センセ、メニューにウィスキーがありますよ」
「そうやなァ、よし、大将、ウィスキーロック、つくってんか」

 このあと江藤先生は、
「ちょっと」
 と席をはずされたあと、いくらまってももう戻ってこられなかった。
 夢から覚めたとき、わたしの目が濡れていた。

画像は保健室前の掲示板。長谷川Tの力作。


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始業式式辞〈あめんぼ赤いなアイウエオ〉

2006-01-13 06:13:34 | Weblog

06.01.13 始業式式辞〈あめんぼ赤いなアイウエオ〉

◆昨年12月、FFストーブの乾燥でノドを痛めた。
 2学期の終業式は、かなり厳しい状況で、ヨタヨタと式辞を述べた。
 その後、カゼまでひいて、ほとんど声がでなくなってしまった。
 12/28 教育課程編成会議
 01/09 校長・教頭・教務主任会議
 01/10 運営委員会・模擬授業大会
 01/11 教育課程編成会議・校長面接
 01/12 職員会議
 これらの会議で、濁声をしぼりだし、激流に逆らうようにしゃべっているうちに、なんだかこれまでとは違う、巨大なマグロに一本ずつ値をつけていく力強い自分に変身していく気分になり、もうこのままでもいいかもしれないと思ったりした。

◆けさ、目を覚ましたら、やはり声が出ない。
 これではまずい。
 バスが大町一丁目を過ぎると、乗客はわたしひとりになったので、発声練習をはじめる。

〈水馬赤いなあいうえお
 浮藻に小エビも泳いでる
 柿の木栗の木かきくけこ
 キツツキこつこつ枯れけやき
 大角豆に酢をかけさしすせそ
 その魚浅瀬で刺しました……〉
 20分もやると、なんとか声が出るようになる。
 「あー」と声をだすと、かすかに響いている。

◆3学期始業式の式辞を述べる。

 〈始業式・式辞〉

◆わたしはみなさんの年代の頃から、自分のことで、親にあまりお金を使わせないようにしようと思うようになりました。
 どうしてそう思うようになったのかというと、友人の中に親に「これを買ってくれ、あれを買ってくれ」という男がいて、彼を見ていて「いやだなぁ」「みっともないなぁ」と思ったことがきっかけだったと思います。(動物学者シートンの影響もあったと思います。)

◆だから、大学時代は、親には金をあまり出させたくないということで、すごく貧乏な生活をしていました。
 一応、ひと月、最低限度の生活はできるんですが、わたしは教育哲学系の学生ですから、キェルケゴールに関する新しい論文集が出たというと、どうしても欲しい、読みたい。で、買ってしまう。
 あるいは、ハイデッガーのザインウントツァイト、『存在と時間』の新しい訳本が出たというと、もういてもたってもいられない。
 また福井で短大に勤める先生が、倫理学のすばらしい論文集を出したというと、ほんとうに無理して買う。さらに、それを読んで、どうしてもその先生に会いたくなって、列車に乗って福井までいく……。

◆こういうことをしていると、月の後半は、お金も、食べるものもなくなります。
 月の後半、どんな生活をしていたかというと、当時は今のようなスーパーマーケットはなかったですから「ウィンナーソーセージ2個ください」とよく肉屋に行きました。
 肉屋のおじさんが「2個ですか?」と笑って、はかりではかって「なん円です」と売ってくれる。
 それをアルミホイルにくるむ、バターを少し入れる。反射式ストーブの上に載せて焼くんです。
 すごくいい香りがしました。
 それに食パン一枚。コーヒー一杯。
 これが1日の食事でした。
 たったこれだけだったけど、ほんとうに、おしいかったですね。
 しかし、これはまだいいほう。
 もっと厳しくなると、インスタントラーメン。
 1日、1個ではなく、3日に1個。
 こういうふうに割って、量を多くしたいからどんぶりにお湯をいっぱい入れて食べていました。
 貧乏だったし、ほんとうにお腹がすいたけど、悪いことは一切していない。
 そして、哲学を、教育哲学を勉強するんだぁという夢を追いかけている。
 わたしは、お正月が過ぎて寒さの厳しい時期になると、よくこの頃のことを思い出します。
 わたしの人生の原点です。
 宝物です。
 今年は、この原点に立ち返り、貧乏、だけど、悪いことはしない。絶対しない。
 そして、必死で夢をおいかける。
 こういう純粋な1年にしたいと思っています。

◆平成18年、2006年、みなみのみなさんにとって、どういう1年になるのでしょうか?
 4月、みなさんはどんな思いで、どこに立っているでしょうか?
 6月、現1、2年生のみなさんは市中体の日をどんな思いでむかえるのでしょうか? 3年生のみなさんはどこでどんな活動をしているのでしょうか?
 7月、みなみの合唱コンクール。みなさんはどんな友人といっしょに魂の歌声を響かせているのでしょうか?

◆1年の計は元旦にあり。
 初志貫徹。
 初心忘るべからず……。
 はじめが肝心だよということわざです。
 他の民族に比べると、日本人はほんとうに初めを大事にします。
 みなさんについても、新しい年のスタート、きょうの始業式を機会に「今年はこういう1年にするぞ」と、年の初めの強い志・目標をもち、その達成にむかって、力いっぱい、全力で、一生懸命、奮闘努力することを期待します。

◆最後に、本年、
「人の悪口・かげ口をいう人がひとりもいないみなみ中」、
 そして、
「他のためにがんばり、そのことを喜びと感じる人たちがいっぱいいるみなみ中」
 になることを強く願い、新年・始業式の式辞とします。


◆教務週報(1/16~1/20)に記載する目標
 志塚教務主任にせかされ、わたしは「品性・倫理・誇り、そしてプロ教師としての気概!」とした。

 教務主任志塚Tの目標がおもしろい。
「『今年は○○の勉強をがんばりたい』という生徒の思いに応える授業を」



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第4回みなみ模擬授業大会開催

2006-01-10 06:08:47 | Weblog

06.01.10 第4回模擬授業大会開催

◆午前、校務分掌部会、運営委員会、午後から模擬授業大会を開いた。

〈時間〉
 午後1時~午後2時半

〈模擬授業者〉
 ①高橋T(体育)、指定発言者=松代T・森T
 ②宮重T(国語)、指定発言者=今田T・和田T
 ③佐々木京T(家庭)、指定発言者=前田T・中野T
 ④北澤T(理科)、指定発言者=佐々木みT・苫米地T
 各模擬授業10分、協議(評価票記入を含め)8分。

◆各模擬授業を文字で復元したいところだが、その余裕がないので、わたしの各授業に対するアトランダムなコメントから(めちゃくちゃな話だが)模擬授業のイメージを描いてほしい。

◆高橋T(体育)
 わたしが教師になって7年目に突然、自分の授業スタイルに疑問をもつようになった。再出発にむけて参考にしたのが体育の授業だった。
 その当時のことを思い出しながら、高橋Tの授業を感慨深く参観した。
 また、知的で楽しい授業をめざすみなみ中の研修のこれからの軌跡が明確に見える記念すべき10分間だと感じた。

①指示する際、
「こうならないで」
「このくらい(脚をひろげて)」
「こういうふうに(足裏をくっつけて)」という指示の仕方をしている。
 しかし、「これ」「この」「こう」「こんな」という指示語は視点が自分(指導者)である。したがって、生徒の視点とずれる。
 生徒の視点に即した指示の仕方をすべきである。

②「ずっと曲げる」
「少し倒して」
「ちょっと横に」という指示の仕方をしている。
 が、これだと度合いが指導者にしかわからない。
 生徒にも具体的にわかる指示の仕方をすべきである。

③「のばした方の膝を持ちます」
「片方の脚を曲げます」
「床に肩をつけます」などのとき、半数の生徒が指示どおりに出来ていない。
 授業のリズム(流れ)を壊さず、間をとりつつ、できているかどうかをチェックするという高度な技が要求される。

④指示のとき、ムダなことばがある。
 その場面で指示しなくてもいいことを指示しているケースと余分な語が含まれているケース。
 例「痛かったら自分でゆるめなさい」←「自分で」が不要。

⑤追加指示が多い。
 当然だが、追加の指示を聞いている生徒はいない。

◆宮重T(国語)
①「ええっと」が気になる。

②敬語に関するアンケートを取るとき、最初に二択あるいは三択アンケートの概要を示してから取らなければ、生徒は答えられない。

③「~深める」という目標があいまい。

④配付プリントにある敬語での会話場面の「吹き出し」部分は、一斉音読もしくは個人指名音読させて、「これは変ですね」と展開したほうがいい。

⑤「(作業が)終わったら~しなさい」は、作業のスタートの時点で指示すべきである。

⑥黒板に真正面に向かって板書しているが、生徒のほうにも視線を配りながら書く技術をマスターしてほしい。(これは中野Tがうまい。)
 同じく黒板に向かって指導者が話す場面もときどきある。必ず生徒のほうを向いて語ってほしい。

⑦全体にむかっての語りは絶品。
 ああ、宮重国語だぁ! これだとどんな生徒でもひきつけられると感心した。
 具体的になにがどういいのかは、わたしもまだ分析できていない。今後の自分の課題である。

⑧生徒に質問されて、指導者が「調べてみます」と答える場面があった。
 この場合、新しい課題としてもっと光をあてて取りあげるべきだったと思う。

◆佐々木京T(家庭)
①授業の冒頭、生徒のアンケート(我が家の住みにくさワースト4)を説明するとき、サラッと流したいため、かなり急いでいた。わたし流にいえば、逃げていた。
 そうではなく、「説明」にどう参加させるかを工夫すべきである。たとえば自分の家庭に合致する場合は○をつけるとか……。

②生徒に、手にビニール袋をつけさせる場面の指示・説明は、さすがに家庭科のプロ教師だと感心した。
 また、「書くことが決まったら、ビニールを外しましょう」という指示もすばらしい。

③手にビニール袋をかぶせた段階で、生徒役の松代Tが「あぶらっぽい」と騒いでいた。
 それを、ほめるわけでもなく、制するのでもなく、無視していたのだが、次段階「どんな感じか書いてみよう」になって、突然「無言でやりなさい」と注意している。
 その後、松代Tの私語は、発言した今田Tに「ああ、湿気マニアだ」、中野Tに「ふだんの生活がベトベトしているから」とエスカレートしていく。 適切なタイミングで指導すべきであった。

◆北澤T(理科)
 天秤ばかりの左右にスチールウールをぶらさげ、一方に火をつける。燃えて質量がなくなるスチールウールのほうが重くなるという実験を見せる授業。
 燃えて小さくなったスチールウールのほうに、はかりが大きく傾いたところで、生徒役教師のほうから「オォー」と歓声があがった。
 実験を見ながら、生徒は、疑問をもつ・考える・結論を出す……と、いろんな「作業」をしていることになる。
 その「作業」をあらかじめ分析し、具体的な形(たとえば正しいと思うほうに○をつけるとか、考えを短く書くとか……)を与えると、きょうの授業もいいが、数倍よくなる。

◆今年度、4回目の模擬授業大会だった。
 はずかしい話だが、「模擬授業をやれやれ」と言ってきた自分自身が、今回やっと「10分間の模擬授業修業」の意味・効果・価値・値打ちがわかった。
 高橋Tの授業のコメントでも述べたが、4つの授業全体としても「みなみ中の研修のこれからの軌跡が明確に見える記念すべき模擬授業大会」だと感じた。

 なお、模擬授業に対してコメントしつつ、代案を示したいが提示できないという場面がたくさんあった。わたし自身、力不足を痛感した。さらに修業を継続したい。


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安彦忠彦氏「学習指導要領」の罪とは?

2006-01-04 06:06:36 | Weblog

06.01.04 安彦忠彦氏「学習指導要領」の罪とは?

◆仕事始め。
 出勤している教職員と新年のあいさつを交わしたあと、ひとつひとつ教室をまわる。
 3年生は学習会。
 1・2年生は部活動。
 卓球、科学、合唱、テニス、バスケ。
 玄関ロビーに、スーパーで買った鏡餅が飾られている。
 橙の上にセットされている、小さな扇がなんだか勇ましい感じがする。

◆1月のスケジュールの確認、年賀状の整理、入試事務(成績一覧表、推薦願書)の点検。
 午後5時から、みなみ公民館で、みなみ地区新年祝賀会。

◆祝賀会までに少し時間があったので、現代教育科学1月号「『学習指導要領』戦後60年の功罪」を読む。
 どの論文も興味深く読んだので、4つ、5つしか読めなかったが、次の箇所が気になった。

■安彦忠彦氏
 三「学習指導要領」の罪とは?
 (前略)もう一つは、日本人の家庭や地域から、教育をすべて学校に取り込む方向を促し、社会の教育力を奪ってしまった、という点である。これは第一の点とも関係して、戦後も学校の教育こそが常に進んでいて妥当なものとする通念を生み出し、「教育のことは何でも学校の先生に」との態度を国民の間に広めた、と言ってよい。「学習指導要領」の法的拘束力の強かった時代は何でも学校がかかえ込むような事態となり、現在はそれが破綻した状態にある。
 今日では、規制緩和によって、あらためて「学習指導要領」の「試案」的性格が強められているが、それを学校現場で支える力のある教師が、昭和50年頃までにいなくなり、せっかくの施策も効果がすぐには出ていない。


◆気になったという第1点は、学習指導要領が「教育のことは何でも学校の先生に」との態度を国民の間に広めた……という箇所だ。

 わたしはこれまで学校の教育丸抱え体制を強める方向に作用したのは次の3点(の融合作用)だと考えていた。

①学校中心自治民育体制。
 昭和7年文部省訓令「学校少年団」
 昭和16年「大日本青少年団」
 昭和20年5月22日戦時教育令=「学徒隊」
 このいう流れのなかで、いわば「学校中心自治民育」体制が確立していったのだが、この戦前の学校イメージが、敗戦後も保持されたこと。

②教育爆発現象。
 高校進学率が昭和20年代〈20%〉→昭和50年代〈90%〉と急カーブを描いている。
 受験のための狭義の学力観に地域・家庭も追随していったこと。

③地域社会構造の変化。
 職住分離・核家族化が進行したこと。

 安彦忠彦氏が指摘する、「学習指導要領」が教育をすべて学校に取り込む方向を促し、社会の教育力を奪ってしまったという角度で考察をしたことがなかったので、実はまだピンときていない。
 いい視点を提示してもらったと思っている。

◆気になった第2点は、「『学習指導要領』の『試案』的性格が強められているが、それを学校現場で支える力のある教師が、昭和50年頃までにいなくな」った……という箇所だ。

 教育現場の直中にいるわたしのような人間から反論があることは想定の範囲内で書かれていると思うので、あえて反論はしないが、やはりとんでもない誤認識といえるだろう。(こういう認識がある限り、教育の改革は進まない。)
 文科省は、「せっかくの施策」がすぐに効果があがらないことは、いや、5年先も、10年先も効果があがるはずがないことは、十分予見していたはずである。
 「せっかくの施策」が効果をあげるためには、現場が待ち望んでいる「もうひとつ別な施策」を同時に展開しなければならない。
 当然、このことも文科省は十分に認識していたはずである。
 ま、現時点ではどうしてもグチッぽくなる。
 弁解っぽくなる。
 だから、もうこれ以上、ゴテゴテ言うことはやめる。
 さあ、新年会だ!

◆国歌斉唱、市民憲章唱和、主催者あいさつのあと、来賓祝辞。
 八戸市長 小林 眞氏
 市議会議長 荒川重雄氏
 衆議院議員 大島理森氏(秘書代読)
 衆議院議員 田名部匡代氏
 参議院議員 田名部匡省氏
 ここまでで40分間。
 祝辞のあとほとんどお帰りになったが、ひとり残った荒川氏といろいろ話す。
 行政のこと、人生のこと、教育のこと、事業のこと……。
 荒川氏の話のストーリーに、実にドラマチックにわたしの大切な人物たちが絡んでいるのが不思議だった。
 長編小説を読むように引き込まれていく自分を感じた。
 雪が激しくなる。

◆トップ画像は「ひとつひとつ教室をまわ」っているときに見つけた。

 終業式の式辞のなかの「『人の陰口は絶対に言わない』『他のためにがんばる』『夢をもつ』という豊かな人間性の条件を3つ話しました。4つ目、5つ目は、きょうの学活で学級担任の先生から聞いてほしい。担任の先生は、『これが4つ目、これが5つ目』と言わないかもしれません。ただ、きょうは大切な日ですから、担任の先生は気持ちをこめてみなさんに話すと思います。その話の中から、みなさんが、『4つ目、5つ目』を見つけ出してほしい」を受けて、学級担任が「4つ目」「5つ目」と展開してくれたのだろう。
 1000万円の宝くじが当たったのと同じくらいうれしい。


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無料ブログを渡りあるいてきたが遂に

2006-01-03 06:03:37 | Weblog

06.01.03 無料ブログを渡りあるいてきたが遂に

◆ネット上で無料提供されているいろいろなブログを渡りあるいている。
 近いところではLivedoorからgooへ。
 保存容量2.10GBというのがLivedoorのスゴイところだ。
 ただ、アダルトいう大きな問題があった。
 それで、gooへ引っ越す。
 ところが、いつのまにかgooにも「他社のブログへ」というコーナーができ、そこから簡単にLivedoorに行けるようになった。

 あ~あ、「無料ブログ」はダメだなぁ……と諦めていたところ、たまたま、このEduブログを見つけた。
 さすが明治図書だ。

 〈教育に関するブログだけを集めた、教育専門のブログポータルサイトです。今までブログポータルサイトは数多くあっても、教育だけにテーマを絞ったサイトはありませんでした。Eduブログは先生、保護者、研究者、といった実際に教育に携わっている皆さんにとって本当に使いやすいサイトを目指してオープンしました〉

 志が高い。
 もちろんアダルトの心配はない。
 保存総容量50MB、画像が記事あたり5枚(1枚200KB)というのもまずまずである。

◆来年度の教育課程編成に向けての作業は、行程表でいうと、1/3の地点を通過した。
 いわゆる教育課程の「評価」の段階が終わった。
 ひきつづき、具体的に改善策を決定し、編成作業へと移っていくわけだが、これまで改善すべき事項として、しぼられてきた主なものをアトランダムにあげてみる。

◆学校部活動。
 本校の部活動は、中教審答申(21世紀を展望したわが国の教育の在り方について)の文言をそのまま使えば「すべての子どもに対して部活動の参加を義務づけ、画一的に活動を強制」しているということになる。
 この状態を中教審は問題視はしているものの、「改善を図っていく必要がある」と述べるにとどまっている。

 どう「改善」するか、むずかしい問題である。
 結論をいえば、たとえば、来年度、一気に「任意加入制」に切り替えるなどの方策を打つつもりはない。(正確には、切り替えたくとも、それができる状況にはない。)
 ただし、「だから仕方がないから、ただ現体制を継続する」というのではなく、改善に向けて具体的に一歩前進したい。
 通常、一歩「前進」するためには、そのための教職員の業務が増える。
 これは極力、避けたい。
 教育現場は業務を増やせる状況にはない。
 にもかかわらず、「一歩」前進したい。「一歩」だけは前進しておきたい。
 この「一歩」とはなにか?

◆総合的な学習の時間
 中学校の総合的な学習の時間への取り組みの現状を、粗く次の3つに分類する。
 ①「生徒にどんな力をつけさせようか?」「どんな問題をぶっつけ、どんな単元を創ろうか?」という教科横断的・総合的タイプ
 ②「どんな活動をさせようか?」「なにについて調べさせ、発表させようか?」という体験活動中心タイプ
 ③「関連」の名のもとに教科の補充を総合的な学習とみなすタイプ
 本校は②と③の混合である。
 結論をいえば、来年度、一気に①に転換するつもりはない。(正確には、転換したくとも、それができる状況にはない。)
 ただし、「だから仕方がないから、ただ現体制を継続する」というのではなく、改善に向けて具体的に一歩前進したい。
 この「一歩」とはなにか?

◆校内研修(教師の指導技術の向上)
 今年度取り組んでいる主なものは、次のとおりである。
①模擬授業研修
②授業の自己評価、他教師評価およびそのための評価票(基準)作成
③生徒による授業評価およびそのための評価票(基準)作成
④保護者による授業評価およびそのための評価票(基準)作成
 本校の授業レベルは、教育関係の外部参観者からは、比較的高い評価を受けている。
 しかし、なにかが足りない。
 それはなにか?

◆ま、こんなふうに述べていると、延々とつづくので、以下は項目だけを述べ、後日、順次、詳細を述べることにする。

①学校運営上の組織の課題(校務分掌の抜本的見直し)
②すこやかみなみネットのさらなる充実策
 ……以下、省略。


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