職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★「バカ」の「バ」はツバが飛ぶように発音する&学校経営は管理側の取材力が大事

2013-09-29 13:53:16 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★「バカ」の「バ」はツバが飛ぶように発音する&経営は管理側の取材力が大事
2013
09.29

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★昨日、仁科源一詩集『漂遊の谺』出版記念会に出席。
 僕の「仁科源一」、正確には「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語りたかったし、また、僕以外に「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語るヤツと語り合いたかったが――ま、語り合えなくとも、そういうヤツの語りを聞きたかったが――そういう場ではなかった。
 「出版記念会」というのは、だいたい、こういうものかもしれない。
 仁科源一詩集『漂遊の谺』出版記念会に出席して、「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語ろうと考える僕がバカなのだろう。
 そういうもんだと思って、「出版記念会には、どういう人が出席するんだろう?」……くらいの気持ちで、僕も出席したはずではなかったか……。
 という意味では「どういう人が出席するんだろう?」については、僕が想定していた範囲を超えた人々に出会うことができた。
 これは僕にとってこのうえない喜びといわなければならない。

 だいたい、僕に、だれも「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語らなくても、僕が「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語るという気概……あるいは、だれでも「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語ってもいい、しかし、僕がまず語るという気概があったか?
 そういう気概もないクセに「僕の、仁科源一の詩そのもの」を語るヤツと語り合いたい、あるいは、語り合えなくとも、そういうヤツの語りを聞きたい……とムシのいいことを考えるのが、今の僕の悪いクセだ。
 そのみっともなさを自覚しよう。
 その点、大庭れいじ氏の「仁科の詩」の朗読は立派だった。
 聞きながら、仁科の視線が急速に僕に迫ってくるという緊張感と胸騒ぎを覚えた。
 大庭氏の鋭く強靱な感受性に感動した。

★会場のホテルからの帰路、ライオンズがホークスに逆転負けしたという情報が入る。
 先日のむつ市大畑町(朝比奈岳)の「イカす大畑カダル団」取材の帰路、野上が楽天・ジョーンズに逆転打被弾という情報が入ったのとまったく同じパターンだ。
 あのときはショックで改札口を間違えたが、今回はキチンと帰宅できた。
 ひいきのチームが負けたからといって他人の前で表情に出すヤツは僕は大キライだが、夕食時、パートナーの前で無口になっている自分に気づき――気づいたものの、もうどうにも復元できない自分に気づき、ショックを受けた(ノ△・。)。

 こういう大事な時期に、涌井退団、ヘルマン退団……というニュースがデカデカと報道されている。
 バカにされているからこういうことを書かれる。
 ああ、ライオンズも僕もバカにされつづけている。(この文中の「バカ」の「バ」は、ツバが飛ぶように、破裂させるように発音する。)

★画像=仁科源一詩集『漂遊の谺』出版記念会で仁科の詩を朗読する大庭れいじ氏の勇姿。

★9月は体調不良により「職員室通信発行」の遅延を余儀なくされた。
 9/9号、9/12号以来、途絶えている。
 その9/9号、9/12号すら、既に飛び飛びの状態だ。
 飛び飛びついでに、ポンと10月初めに飛ぶか? あるいは、周回遅れの地点から、トボトボとやるか?
 しばらく逡巡してから、後者、すなわち、周回遅れのトボトボのほうを選択した。
 10月末に追いつければいい。

職員通信 2013/09/13号
★学校経営は管理側の取材力が大事
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★本日の、早朝のいわゆる「3K打ち合わせ会」、あるいは、職員朝会、主任会、各種主任面談等々で、話題になったこと列挙――
 話題になったことは、どれも、どれも、これまでも何度も何度も触れていること、話題になっていることだ。
 でも、くりかえしくりかえし執念深く触れていくことが大切だ。

(1)授業中の子どもの状態を把握する技量を磨く。

 子どもたち――判断力が未熟で、現在、成長中――こういう子どもたちが、いっぱい集まっているのが「学校」だ。
 だから、いつ、なにが起こるかわからない。
 危機管理の原理・原則をふまえ、教職員個人個人として、また組織として、予知・予防・観察を徹底する。
 朝の時間も、昼の時間も、課外活動時間も、みんな注意を要する。
 が、特に神経を集中しなければいけないのが授業中だ。
 つねに全体の中の、ひとりひとりの状態を把握することに留意する。
 そのための技量を磨く。
 そのための学校全体のシステムの精度を上げる。
 この点については、僕らの学校はまだまだ課題がある。
 まだまだ未熟だ。
 また、「異変」には即、対応。
 小さな?にも、めんどうがらずに、対応。
 予知・予防、観察と執念の対応……この積み重ねが「力のある学校」につながる。

(2)現地集合・現地解散厳禁、保護者の車による送迎厳禁

 日々の部活動での移動(例=練習場所を校外の施設で……)、市中体大会中の選手の移動、応援団員の移動について。
 原則として、学校出発→教師の引率→会場到着→(活動)→会場出発→教師の引率→学校到着・解散……とする。
 保護者の車は使わない。
 あえていうけれども、僕は長い教育活動歴で、現地集合・現地解散というのは、一度もやったことがない。
 保護者の車による送迎も厳禁していた。
 (くりかえしになるが)学校出発→教師の引率→会場到着→(活動)→会場出発→教師の引率→学校到着・解散……保護者の車に頼らない……という原則の範囲内で、活動計画を立てる。
 それを超えるような活動は、要求もされていないし、期待もされていない。
 ムリな活動計画は立てない。

(3)「報・連・相」より、主任側の取材力が大事。

 教頭、教務主任、生徒指導主任等への報告を徹底する。
 主任が見当たらなければ捜し出してでも……。
 と同時に、教頭、教務主任、生徒指導主任側からの取材も徹底する。
 報告で得た情報、そして、取材で得た情報を整理して、教職員、保護者、生徒、地域……等に伝える。
 対策を立てる。
 このサイクルが崩れると、ま、これまでの経験からいうと、「取材力」が弱いと、学校経営は腐食し、崩壊する。
 ちなみに、いわゆる「報・連・相」はもちろん大事だが、僕は、主任側の足による「取材力」のほうを格段に重視する。

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(4)「生き方の原理・原則を重視した心の教育」の具現化

 本校には、生徒会常任委員会として、①給食委員会 ②保健委員会 ③学習委員会 ④放送委員会 ⑤図書委員会 ⑥美化委員会があり、日々、専門分野の活動・学級での広報・通信の発行などを行っている。
 この活動を生かすことによって、本校の経営の重点(3)「自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する」が、いっそう推進できると考えている。
 しかし、各委員会の管轄が、校務分掌の保健部・研修部・教務部……と分かれているために、「生き方の原理・原則を重視した心の教育」として効率よく行われているとはいえない。
 通信なども出しっぱなしで終わっているものもある。
 たいへんもったいない。
 この点を、委員会活動の元締めである生徒指導部が中心になって、校内に「水路」を開くことができないだろうか?

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★毎月の「教科企画書」で日本の中学校教育を変える&激甚夢で僕はズタズタ

2013-09-12 19:49:34 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★激甚夢で僕の心はズタズタ
2013
09.12

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★激甚災害ということばがあるが、けさの夢は「激甚夢」だった。
 場所は、MINAMI中。
 定期試験(昔流にいうと2学期中間試験)準備週間で、僕は国語教員……という設定だった。
 試験まであと2日。
 しかし、1つのクラスだけ、試験範囲の学習が終わっていない。
 半端でない量を残している。
 曜日交換、代休等で、授業がなくなることが、頭からスッポリと抜けていたのだ。
 試験範囲を変更するとか、他教科の教員に授業を交換してもらうとかのタイミングは、もうとっくに逸している。
 どうすればいいのだぁ~、ああ、どうすればいいのだぁ~と、うなされながら目がさめた。
 ああ、夢でよかった。
 ああ、助かった。
 ……と、安心した瞬間、夢の揺り戻し。
 僕は助かった。
 しかし、試験範囲未習の生徒はそのまま教室に存在している。
 僕が夢からさめただけで、問題は何も解決しない。
 ああ、どうすればいいんだぁ~。
 ああ、どうすればいいんだぁ~。

 「いや、違うんだ!
 あんたも夢。
 生徒たちも夢。
 MINAMI中も夢。
 ぜ~んぶ、夢だったんだよ!」

 このもうひとりの自分の声で、やっと目がさめた。
 精神がズタズタだった。

★元南海の監督・野村氏が「キャッチャーというポジションの特性が、わたしという人間の特性になっている」と言ったことがある。

 けさの激甚夢とか、先日の夢枕に現れた「職員室通信」の内容――minami小とMINAMI中の合同PTA総務委員会の大激論――とかを考えると、「公立中学校の教員」の特性が、僕という人間の特性になっている……と考えるべきかもしれない。

 そして、その「特性」を、もう一歩踏み込んで、最近の精神状態と照らし合わせて、具体的に記述するとすれば、下記の〈経営の重点〉ということになるのだろうか?

〈経営の重点〉
1.学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉

2.学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進します。
 ~ 保・幼・小・中の連携(垂直軸)に依拠した学社連携・融合(水平軸)の推進 ~
 ~ 学校の教育丸抱え体制を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進 ~

3.自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実します。

4.安全・安心な学校をめざし、危機管理の基本を踏まえた安全管理と事故防止を徹底します。

5.朝、起きたとき、どの生徒も「行きたい!」と思う学校をめざし、豊かな教育環境の創出に努めます。〈経営の重点 以上〉


職員通信 2013/09/12号
★毎月の「教科企画書」で日本の中学校教育を変える
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★だれでもわかることだが、日本の学校教育の大部分は、国語(日本語)によって行われている。
 だから、読むこと、書くこと、聞くこと、話すことについては、理科・社会をはじめとする他の教科もかかわっているという側面がある。
 先日、理科担当の瀬田Tが漢字練習プリントをチェックしていた。
 不思議に思い――なんで理科の教員が漢字のテストをすんねん?と――のぞいてみると、プリントの最上部に
 〈漢字を覚えるまで書きなさい(最低3回)。ゆっくりていねいに書きなさい〉
 とある。

 そして、上から下に15の単語が並んでいる。
 〈根毛〉 (生徒が練習するスペース)
 〈主根〉 (生徒が練習するスペース)
 〈側根〉 (生徒が練習するスペース)
 〈師管〉 (生徒が練習するスペース)
 〈……〉 (生徒が練習するスペース)

 僕は「おお!」と歓声をあげてしまった。
 国語科と同じやんか!
 ま、僕だったら、単語にまずよみがなをふらせるのに……とも思ったけれど(*^_^*)。

★〈側根〉〈師管〉等は、理科固有の学習語彙だ。
 しかし、語彙を構成する一語一語、あるいは習得方法は共通だし、この学習語彙が他教科の授業や日常生活のなかで役立つ。

 学習事項には、このように固有と共有の2面がある。
 国語科でやっている。
 理科でもやっている。
 おそらく社会や技術家庭科などでも、こういうことはあるはずだ。
 これはまた「話す力」や「聞く力」などについてもいえる。
 実際、そうでなければ、今、社会で求められる「言語力」(たとえば、よく話題になるPISA型言語力)は育成できない。

 ところが、実際問題として、各教科間ではほとんど連携がとられていない。
 てんで、バラバラに行われている。
 もったいない話である。
 「総合的な学習の時間」の大失敗の、いちばんの原因は、ここにある……と僕は考えている。

★教科2つ、あるいは3つが連携・融合すれば、すばらしい教育活動になる。
 この「各教科間の連携・融合・協働」を、職員会議や教科主任会のテーマにするために登場するのが、本校の「教科企画書」(毎月発行)だ。

 「教科企画書」には、国語科でいえば、どのような言語力を身につけさせるために、現在、どのような活動をしているのか、どんな困難点あるいは課題点があるのか、そして、この点について、他教科にどういうことを望むのか……ということを明示する。

 だが、現状は、この「企画書」が不発である。
 やるにはやっているのだが、ねらった効果はほとんど、いや、まったくあがっていない。
 現時点で出されている意見(声)として――
 ①作成すること自体に意味がある 
 ②現行の様式自由から、共通項目+教科独自の項目に改善……などがあがっている。

 他教科の学習活動を互いに把握し、学習活動を連携・融合させることによって、より効果的に、学力向上の5原則の諸項目、あるいは学校目標が達成できると考えている。

 道は遠い。
 いや、あと一歩か?
 ――しっかりしたコーディネーターさえ存在すれば……。

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★やや脱線――
 僕は、新しく赴任する学校が決まると、まず、その学校の保健体育科の教師をチェックする。
 経験的に、保健体育科がしっかりしている学校は、基本的生活習慣がしっかり身についている。
 逆に保健体育科が弱いと、(経験的に)学校はきわめて不安定な状態に陥る。
 もちろん、これはどの教科も同じで、ひとつの教科が崩れると、やがて学校全体が崩れる。
 しかし、保健体育科に因を発する崩れ方は他教科の比ではない。

 次に(当然)国語科の教師をチェックする。
 理由は、今、述べたとおりだ。

 同じ理屈で、音楽科が支えている部分、美術科が支えている部分(固有・共有両面)……等々、スペースの関係でくわしく述べることはできないが、これらの総和が、その公立中学校の教育になる。
 公立中学校教育の大きな魅力だ。

 くり返す。
 他教科の学習活動を相互に意識し、把握し、学習活動を連携・融合させることによって、より効果的に、学力向上の5原則の諸項目、あるいは学校目標が達成できる。
 この具体的な手だて(システム)が、本校の「教科企画書」だ。

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★妻がつまずいて転んだ&乱氏と「都島Tの授業(道徳)を観る会」に参加した

2013-09-09 16:41:51 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★妻がつまずいて転んだ
2013
09.09

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★スピーカー(音響コーラルFLAT―6S)の左隣に積み上げた書物は、これまでずっとトイレの入り口脇に積み上げてあった。
 僕はずっと積み上げておくつもりだった。
 しかし、パートナーから「つまずいて転んだ」と撤去命令が出た。
 で、とりあえずここに移動させた。
 右隅の書物は、これまで出窓の端にあった。
 が、その場所にクラッシックジャズ用のスピーカー(ヤマハYST-MS201)を置くことにした。
 窓辺の小さな――小さいけれど低温が効く――スピーカーから流れるクラシックジャズは最高である。
 で、書物はとりあえずここに移動させた。
 この「とりあえず」+「とりあえず」から、「拙宅(←保田與重郎)に泊まった」「工藤君」の「夜具の蒲団」の「たたみ」方・「つみあげ」方に匹敵する「単純なものが単純な形で、緊張して生きてゐる形」の「美しさ」が創出できればいいなぁ~と思っている。
 なかなかむずかしい。
 そういうレベルにはなかなか至らないけれども、「単純なものが単純な形で、緊張して生きてゐる形」という視点が獲得できたことは、今年の大収穫だ。


職員通信 2013/09/09号
★乱氏と「都島Tの授業(道徳)を観る会」に参加した
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★午前中、乱氏と「都島Tの授業(道徳)を観る会」に参加した。

 本校では、全教員がひとつの教室に参集して授業を観るという設定はない。
 研究授業は、教科部会でやるか、本日のような「○○Tの授業を観る会」というカタチでやるかの2本立てだ。
 空き時間の教員が参観する。
 他教科の教員ももちろん参加できる。
 放課後、研究協議の場を設定する。
 15分間だ。
 協議に参加できない場合は「授業評価票&メモ」を提出するだけでいい。
 他には、保護者参観日の授業と、模擬授業がある。
 これら、教科部会の授業、○○Tの授業を観る会、保護者参観日の授業、模擬授業を合計して150回以上というのが、本校の修業計画だ。
 なお、全教員が参集するカタチも得るものが多い。
 しかし、他教室の生徒が自習になる。
 安全管理上、教育課程管理上、これは絶対に考えられない。
 
★さて、本題の都島Tの授業(道徳)。

 「目線」がすばらしい。
 僕らの世界では「目線を生徒ひとりに0.1秒ずつ止める」という。
 これが完璧にできている。
 まさしく「0.1秒ずつ」止めながら学級全体を見ている。
 もし、授業後に「授業中、都島Tと目があった人?」と聞くと、おそらくほとんどの生徒が「目があった」とこたえるだろう。
 これは、すなわち「都島先生はわたしのことを見ていてくれた」という反応と同じだ。
 目線を意識し、目線の修業を積むと、学級のひとりひとりの「動き・行為」が見える。
 やがて「行為」のほうから、ジャンジャン、目に飛びこんでくるようになる。
 修業を積まないと、何も見えない。

★「エート」が1回は驚異的!
 教師の力を測るものさしの1つに「話す力」がある。
 教師は「話をするプロ」である。
 だから、話の途中に「アー」とか「エート」とかが入るようでは話にならない。
 出だしが「エート」は論外。
 徹底してよけいなことばを省く必要がある(……と言われていると言っているのであって、僕が言っているのではない。僕も「あのォ~」とか「ちょっと」で苦しんでいる)。

 この点、都島Tは50分間に――
 「あの」=4回
 「エート」=1回
 これは驚異的である……と感じた。
 「で」が9回あったが、これは順接の接続詞として使用しているから、「よけいなことば」にはカウントされない。
 ただし、順接の接続詞は他に「だから」「それで」「したがって」「すると」「そこで」「それゆえ」などがある。
 文脈の中で論理的に最も適切な接続詞を使う訓練をするともっとよくなる。

 もちろん、「語り」の要素はこれだけではない。
 セールスでも、一生懸命、商品を売ろうとして同じ言い方をしても、売れる人と売れない人がいる。
 これは声域の高低などパラランゲージ(周辺言語)が強く影響している。
 〈周辺言語〉
 1.声の性状的要素=声域の高低、唇の使い方、発音、リズム、共鳴、テンポ
 2.発声的要素=声の表情、アクセント、イントネーション、あいづち……。
 都島Tは、おそらくこのパラランゲージという点でも優れているのだと思う。
 この点に関しては、僕はあまりわからないので、これ以上、述べることはやめる。

★青い山脈型授業からの脱却に成功している!
 これは感動した。
 「青い山脈型」というのは、教師が「助かる方法はないのでしょうか?」と発問し、生徒に作業も思考もさせずに、「出貝さん、どう思う?」と指名したり、ハイ!と挙手した(回転の速い)生徒だけを指名したりしながら進める授業のことである。
 日本全体を見渡すと、昔も今も、青い山脈型はけっして少なくない。

 都島Tの発問――
 「助かる方法はないのでしょうか?(間)映画の中に助かる方法が2つありました。(間)シートの①②のところに答えを書きなさい」
 こういう小刻みな作業は重要である。

 授業では――
 「1つ書けた人?」(挙手)
 「2つ書けた人?」(挙手)
 「2つ書けた人は立ちなさい」
 「では、○○君に発表してもらいましょう」
 「○○君と同じだという人は座りなさい。 ……(後略)」と展開していく。
 目も、耳も、手も、口も、頭もフルに動員させている。

★ただし、授業の終末の発問に「20歳になって、あなたなら登録しますか?」とあり、都島Tは、即、書く作業を指示している。
 残り時間を気にしたのかもしれない。
 この場面は、やはり、いくつかに分解するほうがいい。
 小刻みな作業(含思考)を挟みつつ、追究過程を設計していく。
 教師の授業設計力=教師の内容分解力+作業場面構築力。
 僕だったら、①登録するかしないかの選択と②理由の考察は「分解」する。
 代案――
 ①「登録する」人は「する」、しない人は「しない」とノートに書きなさい。
 ② 理由を15字以内で書きなさい。時間は3分です」。

★なお、冒頭に述べた「目線」は、たいへんむずかしい。
 「流れている」人が多い。
 「宙をみている」人もいる。
 黒板に向かって(生徒に背を向けて)しゃべっている人もいる。
 僕も……だ。
 本校全体で「目線」を見直そう。

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★夜はドラム缶風呂→ビール→ライオンズ対楽天戦&恒例のセ・パ交流戦・親子綱引き大会

2013-09-03 13:04:26 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★夜はドラム缶風呂→ビール→ライオンズ対楽天戦
2013
09.03

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★いい体験をした。
 ここ数日、大館地区自治振興会を取材するために、いろいろな準備――怒濤の資料収集、分析、インタビュー項目の整理等々――をしているうちに、まったく別な衝動に駆られた。
 次々に――。
 〈例〉
 ○HP運営――どう改善したらいいのか見当がつかなかった「職員室通信一覧」のページの改善方法が突然、浮かぶ。
 ○突然、保田與重郎が読みたくなる。
 ○殺風景なDAKA古書店跡の復興計画が突然、浮かぶ。
 ○新文体構想が突然、浮かぶ……等々(*^_^*)。
 今、必死でやろうとしていることとは、まったく別な、これらの「衝動」は、僕にとっては、みんな、「+」「快」だ。
 やっぱり人間、負荷をかけないとアカン……ということやね。

★昨日の午後、大館地区自治振興会への一次の取材は終了した。(内容は、後日、このページでも紹介するつもりだ。)
 起きがけ、さっそく保田を読みはじめた。
 本日は、この「別な衝動」で駆けめぐるつもりだ。

 クタクタになったところで、日暮れ時、ドラム缶風呂に入るあしゅら堂主人の気持ちで、近くの温泉に浸かる。
 ビールを飲む。
 そして、ライオンズ対楽天戦を観る……という計画だ。

 僕は、西鉄の黒と西武の青を混ぜた今の色が好きだ(一応、納得できる)が、以前の青もキライではない。
 きょうの楽天戦はビジターなので、ひょっとしたら、このトップ画像のレオが着ている「青」でやるのではないか?
 青もいい。
 僕の人生の一コマ、一コマと絡み合っている。


職員通信 2013/08/30号
★恒例のセ・パ交流戦・親子綱引き大会
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★○月○日に近づいたMINAMI中体育祭に関連して、PTAからおもしろいプリントが発行されている。

 宛先=MINAMI中PTA会員各位
 発信=PTA会長
 〈本文〉
 秋暑厳しい候、みなさまにはますますご健勝のこととお喜び申しあげます。
 さて、○月○日(日)にMINAMI中学校体育祭が開催されます。
 スピード、力強さ、チームワークと中学生ならではの白熱した勝負が展開され、見どころがたくさんあります。
 子どもの成長をいっしょにに感じ、いっしょに感動できればと、今年も親子綱引き大合戦を企画しました。
 昨年の結果はお父さん・お母さんチーム1勝、生徒3勝でした。
 今年もお父さん・お母さんチームも子どもたちに負けず軍の団結力を発揮して、できれば2勝、できれば3勝、できれば4勝を勝ち取りたいと思います。
 つきましては、親子綱引き大合戦の参加者を募集しますので、ご協力をお願いいたします。
 ※申し込みしめきり ○/○○(金)
 …………きりとりせん…………
 ○年○組
 保護者氏名〈      〉
 生徒氏名 〈      〉
 ※参加できるほうに○印
 〈  〉綱引きにお父さんが参加できます。
 〈  〉綱引きにお母さんが参加できます。
           (PTA文書以上)

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★この綱引き競技は、すこやかみなみネット事業の一環として行われるもので、すこやかみなみネット発足の次の年からはじまった。
 発想はプロ野球のセ・パ交流戦だった。
 お父さん、お母さん、ご家族、先生方の競技と、生徒たちの競技とを融合した。
 セ・パ交流戦が年間の成績に加算されるように、この競技も正規の得点として黄・紅・青・白軍の成績に加算される。
 昨年は綱が切れるのではないかと思われるくらいパワー溢れる親と子の綱引き合戦だった(画像参照)。
 今年も期待したい。
 しかし、天気が心配だ。
 現時点の予報では、前日の土曜日の降水確率が70%、当日の日曜日が50%だ。
 ま、もちろん、これは本校だけではない。
 市内の十数校も本校と同日実施だ。
 天気予報に一喜一憂していることだろう。
 昼休み、1年生が3年生の教室にいき、あるいは逆に3年生が1年生の教室にいき、いっしょに応援合戦の練習をしている。
 窓から外をみると、マラソンの練習をしている生徒もいる。
 なんとか好天に恵まれることを祈りたい。

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★午前中、学校通信「すこやかみなみネット通信」の原稿を書く。
 僕の割り当てはトップページを含めてA4用紙3枚だ。
 (書き出す前の)頭の中での構想では、
 (1)2学期始業式・式辞
 (2)アイデンティティの危機に寄り添う
 (3)部活動問題(全員強制加入か? 任意加入か?)……だった。

 (1)「式辞」については、校長の子どもたちへの思いを、やはり保護者にも、ぜひ目を通してほしい……という意図。
 (2)アイデンティティの危機については、職員会議で教職員に「アイデンティティの危機に寄り添ってほしい」とお願いした。
  同じように保護者の方々に「アイデンティティの危機に寄り添ってもらいたい」……という願い。
 (3)部活動問題については、現在の苦しい状況を、これまでも書いてきているのだが、今回もストレートに書くつもりだった。
 学習でつまずいた子どもをその都度、適切に処遇していれば、たとえば算数・数学などの場合、僕自身のこれまでの実践からいえば、全員「100点」が可能になる。
 
 しかし、現任校は「部活動全員加入制」を採用しているから、放課後、子どもは部活動に参加する。
 もちろん、教師も(全員加入制をとっているため義務として)部活動の指導にあたらなければならない。
 その日の学習でつまずいた子どもをどう処遇するのか?という問題はうちすてられたままになり、最も手助けを望んでいる子どもたちを「ネグレクト」する結果となっている。
 先日、保護者が校長室にきた。
 Aさんたち保護者は、部活動の量をへらしてください……という要望だった。
 別な日にやってきたBさんたち保護者は、もっともっと部活動がやれる環境をつくってください……という要望だった。
 どちらの保護者にも現状をお話しして、この問題を正面からいっしょに取り組んでいきましょうと話しあった。

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★脱線してしまった。
 話を「すこやかみなみネット通信」の割り当てA4用紙3枚の構想にもどす。
 結論的には、(1)~(3)というのはやはり無理だった。
 (1)と(2)を詰めこむのがやっとだった。
 (3)の問題は次の10月号で(A4版はめこみ式12ページという通信全体の枠組みは動かせないから、他の分掌から少しずつ譲ってもらって)ドドォ~ッとやろうと思っている。

★昼前、通信の原稿が完成して事務室のカラープリンターで印刷して出来上がりをチェックしていたら、M中のK教頭が来た。
 M中は事務職員がいない。
 本日の来校は事務職員として、本校の事務主任への連絡のためだった。
 その仕事が終わったあと、廊下で立ち話をする。
 K教頭は元社会教育主事で旧N村の生涯学習基本計画を企画した人だ。
 志の方向が重なっているせいで、話題が、学校教育支援ボランティア、そのシステムづくり、NPO……と発展した。
 今後もいろいろ相談に乗ってもらうことを約束して別れる。

★「始業式式辞」「体育祭軍結団式スピーチ」等をメモとして掲載する予定だったが、「すこやかみなみネット通信」同様、ここでも紙幅が尽きた。
 次回に回す。

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