職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★三者面談のポイント=親と子の表情がパッと明るくなる場面を後半に必ず作る(教師修業シリーズ)

2014-06-30 13:52:53 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★三者面談のポイント=親と子の表情がパッと明るくなる場面を後半に必ず作る
2014
06.30

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  ◆親と子が明るい顔で校門を出ていく。これが三者面談だ→三者面談のポイント  

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★「三者面談」はむずかしい。
 僕は三者面談での悪戦苦闘が骨身に沁みている。
 「二者面談」――子どもと教師、あるいは親と教師――とは比較にならない。
 親の前の「子ども」と、教師の前の「子ども」が違うからだ。
 親も同じで、子どもの前の「親」と、教師の前の「親」が違うからだ。
 ま、教師も同じことがいえるかもしれない。
 つまり、三者面談というのは6人の人物がテーブルについていることになる。
 一度、歯車が狂うと、なかなか取り戻せない。
 特に保護者の中には深い苦しみと動揺とが内部に噴出し、とんでもない態度に出る人もいる。
 このことを踏まえて、親と子を、あるいは親子を思いやり、温かく、冷静に対応したい。

 汗にまみれ、パワー全開、心底、全身全霊で取り組めば、これほどスゴイ教師修業の場はない……と思う。
 ときどき、歌舞伎でいう屋体崩しのような感激場面に出会えることがある。
 宝くじに当たったよりも、うれしい。

 〈留意点〉

(1)今後の方向に関して親と子の表情がパッと明るくなる場面――たとえば、親が「ああ、この子をこれまで育ててきてほんとうによかった」と思う場面など――を面談の後半に必ず作る。
 必ず作れるように、事前にデータ(観察も含む)を収集・分析し、周到に準備しておく。。
 〈例〉
 ・親子が気づかなかった方法や方向(進路)を提示する。
 ・親子が気づかなかった、本人のやる気・自信につながる本人の「よい点」を提示する。……
 この場面が作れない三者面談なら、やらないほうがいいと、僕は思っている。

(2)本日の面談内容に関して、希望があればいつでも後日、面談に応じることを約束する。
 再び三者面談でもいいし、子どもと教師の二者面談でもいい。(「親と教師の二者面談」は、三者面談中には設定しない。)
 おおよその日時を指定すると励みになって効果的である。

(3)教師の問いかけに、生徒本人が回答したが、保護者のほうがことばを発しないというケースが、たびたびある。
 教師は「お母さんはいかがでしょうか?」と保護者にことばをむけることになるのだが、このタイミングがむずかしい。
 この場合、保護者はなぜ黙っているのか?
 ①(緊張しつつ)考えを整理し、ことばを探しているのか?
 ②あるいは、単に教師から「お母さんはどうお考えですか?」と声がかかるのを待っているだけなのか?
 ③それとも(この問題に関する)本人の回答、あるいは教師の問いかけに、はじめから応ずる気がない、すなわち「パス」する気なのか?(←これはこれで尊重しなくてはいけない。教師としては、「生徒本人はこのように回答し、保護者は応えなかった」……という事実を押さえておけばいいのだ)。
 ①は問題ない。
 しかし、②と③は軽率に扱うと面談は失敗する。

(4)本人の回答に対して教師が疑問を感じ、さらに質問したくなることがある。
 ただ、「それはどういうことですか?」という追加質問は慎重にやらなくてはいけない。
 教師の追加質問をきっかけに、本人の回答をつぶしにかかる親もいる。
 結果として教師がつぶし役になったわけだ。
 僕はよくやる。
 授業でもよくやる。
 気をつけたい。

(5)その他(アトランダムに)
 ①自分が責任をもって取り組める対応の範囲と、そうでない範囲とを区別する。
 ②後者の「範囲」については「つなぐ」役割に徹する。
 もちろん、責任をもって「つなぐ」。
 例=「校長と相談します。結果は、こちらからご連絡します。」
 ③本面談も後日面談も、面談の目的をはっきり限定させる。
 ④保護者にも生徒にも、答えない自由を保障する。
 ⑤面談場面では「原因探し」より、向上のための「作戦会議」をやる。
 ⑥進路の「合否」の予測に関する言動は慎重を期す。
 教師が勝手に決めつけない。
 だいたい世の中、何が起こるかわからない。
 一寸先は闇……の逆の状況もじゅうぶんあり得る。
 これが人生だ。

 くどいようだが、くりかえす。
 三者面談の後半に、今後の方向に関して親と子の表情がパッと明るくなる場面を必ず作る。
 来るとき暗い顔だった親子が、教室を出るときは明るい顔になっている。
 明るい顔で玄関を出、校門を出ていく。
 これが三者面談だ。

★メモ

(1)「生徒心得」の内容は、家庭・地域と学校の約束でもある。(だいたい、学校には、生徒と教師間に限定した約束などは存在しない。)
 だから、その中にある「退下時間」などは、1分1秒、厳守する。

(2)想定外の問題に直面したとき
 ――①天災のように予測不可能である問題
 ②問題意識をもって臨んでいたら、予測可能で、対応できた問題
 ③経験を積んでいれば、適切に対応できた問題――
 ①に逃げ込まない。
 たいていは②か③だ。
 ②か③ではないのか?……という視点で分析しよう。

(3)豊かな言語環境――教室の背面黒板に、生徒が漢字で書くべきところをひらがなで記述しているケースがある。
 辞書を使って正しい漢字で書くように指導する。
 これが言語の力になる。
 背面黒板付近に2冊の国語辞書を。

(4)1学期の総括
 学年、学級、教科、生徒会活動(委員会活動)などの総括評価をする時期だ。
 その際、生徒や教師の努力の程度の問題ではなく、システムそのものに問題がないか(例=仕事がない、あるいは過重すぎる……など)を点検して、場合によっては大胆にシステムを見直す。


  ★「偽コンセプト」発覚ショック――そのショックで体重が3キロも増えてしまった(ノ△・。)  

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★6月は、例の「偽コンセプト露呈」――断念の上に語りつづける600字の教育学といいながら、断念前と断念後とで記述内容が変わらない――その発覚ショックで「職員室通信」は7号しか発行できなかった。
 6月は急遽、コンセプトを修正することになり、そのことに多くの時間を費やしてしまった。
 といっても、ほとんど、ただ悶々とさ迷っていただけだが……
 修正コンセプトの候補は次のふたつだ。
 ひとつは――
 断念以前は過去。
 過去というのは現時点では既に実在しないものだ。
 その実在しないものの実在性を強固に主張しつづける。
 主張することによって、僕のidentityを創出していく。

 もうひとつは――
 では過去は幻なのか?というと、けっしてそうではない。
 ビジョンとそのビジョンを断った痛みは、今も僕の精神と肉体に実在している。
 この痛みを主体的に受けとめることによって、僕のidentityを探し出していく。
 もちろん、新コンセプトがこれで決定というわけではない。
 なんどもなんども、ラセン階段状思考を積み重ねて、修正を加えつづける。

 そのために、BLOG記事を、絶えず、2つのコンセプトと照合して、○△×と判定することにした(*^_^*)。
 本日は新コンセプト①(実在しないものの実在性を強固に主張)=×
 新コンセプト②(断念の痛みを受けとめる)=△

 なお、本日より、本日のBLOG記事が、「学校教育」なのか「教育コミュニティづくり」なのかがわかるように、BLOG記事の題のトップに「学校教育」あるいは「教育コミュニティづくり」と明記することにした。

★画像=レオと角瓶。
 「ライオンズ・クラシック 2014――このブルーで負けるわけにはいかない」シリーズ(ホークス対ライオンズ10回戦~12回戦)はTVの横にレオを置き、オンザロックで応援した。

 ああ、そういえば6月は伊原ライオンズ崩壊ショックもあったのだ。
 ダブルショックだったのだ。



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★いいね!EGO-WRAPPINの「Neon Sign Stomp」(教師修業シリーズ)

2014-06-26 20:46:29 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★いいね!日清CM「サムライinブラジル」&EGO-WRAPPINのNeon Sign Stomp。僕らの可能性のカタチだ
2014
06.26

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★最近、日清カップヌードルCM「サムライ in ブラジル」――サムライ&サッカー&ブラジルと、EGO-WRAPPIN 「BRIGHT TIME」の「Neon Sign Stomp」(ネオン・サイン・ストンプ)――ジャズ風・昭和歌謡風フルート&一斗缶のドラムに、「ああ、僕らの世界にはまだこんな可能性が残っているのか!」と感激した。
 偽コンセプト崩壊以来、僕はしょげかえっていたのだが、少し元気をもらった。

 画像=cupnoodle.jp/samurai_in_brazil他から。

★「偽コンセプト崩壊」というのは、ここ、しばらく、僕を支えていた「コンセプト」――断念の上に語りつづける600字の教育学(職員室通信)――が、断念前と断念後とで記述内容が変わらないということに気づき、大ショックを受け、HPもBLOGも更新不能の状態に陥った……という話だ。

 そのポスト「崩壊」(=新コンセプト設定)について、けさ、DAKA古書店跡のデッキでスケッチした。
 新コンセプトの候補は2つある。
 2つの関係はまだよくわからない。

 ひとつは――
 断念以前は過去。
 過去というのは現時点では既に実在しないものだ。
 その実在しないものの実在性を強固に主張しつづける。
 主張することによって、僕のidentityを創出していく。

 もうひとつは――
 過去は幻なのか?
 いや、けっしてそうではない。
 ビジョンとそのビジョンを断った痛みは、今も僕の精神と肉体に実在している。
 毎日、毎日、学校ものと地域教育コミュニティものの夢でうなされることでもそれはよくわかる。
 幻覚肢の痛みに――僕は経験がないのだが――似ているのかもしれない。
 この痛みを主体的に受けとめることによって、僕のidentityを探し出していく。

 まとめると――
 新コンセプト①=実在しないものの実在性を強固に主張しつづける。
 新コンセプト②=過去の(断念)の痛みを主体的に受けとめる。
 この2つのコンセプトで「語り」を再開しようと考えている。
 「語り」は、最近、たびたび話題にしている「一人称限定&深化(つぶやき)視点」。
 語りの「枠組み」は、これまで通り、頑迷に「職員室通信」。

 互いのコンセプトの延長線が交差するところに、断念したビジョンが構築できるといいと思うけれども、僕の思考は今、そこまで及んでいない。
 急いで、とってつけたような説明で融合させるより、語りつづけていたら、そうなった、あるいは、そうならなかったいうほうがいい。(けさのスケッチ、以上。まだスケッチの途中だ。)



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★学校のルールを優れた教育思想に高める(教師修業シリーズ・職員室通信)

2014-06-25 14:17:20 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★学校の「ルール」を優れた「教育思想」に高める
2014
06.25

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  ◆「ここまで来ることができた、ここでいいんだよ」ときちんと評価する  

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★〈教務週報11号 6/09~6/13――各分掌のコメント〉
 ・総務部=市中体に向けて緻密な計画を。事故・ケガは土壇場にやってくる。
 ・教務部=黒板に向かってしゃべらない。
 ・研修部=短く具体的な作業(音読・ノート・グループ活動等)から達成状況の確認
 ・生徒指導部=けがのない安全な生活を(廊下を走らない・部活動メニューのチェック)
 ・保健部=体調管理に気をつけさせましょう。

 僕のコメント=〔①ビバーク地点(註①)→②目標→③方策〕=情報共有。留意点①ルール設定・厳守②役割分担

 僕のコメントは、なんだか暗号のようになってしまったm(_ _)m。
 生徒や保護者にみられてもいいように意図的にやった。
 同業者なら、このコメントがなにを言っているのかわかるかもしれない。
 特別に手厚い保護が必要な子どもたちへの対応に関する「暗号」だ。

★註①=ビバーク地点
 苦しい状況にある子どもについて、問題解決というゴールをめざして取り組んでいる。
 でも、なかなか思うように前進できない。
 その際、その停滞地点を、ゴールに向かうための「ビバーク地点」ととらえる。
 ひとつ間違えると、さらに滑落したかもしれないではないか。
 今、ここに在ることを、ここに至れたことを、子どもと喜び合おう。
 この喜びを、保護者や他教職員と共有しよう。

 「ビバーク地点(ここ)」の例――
 ①家庭訪問して保護者と定期的に面談できるようになった。
 ②家庭訪問して生徒と定期的に面談できるようになった。
 ③生徒が1週間に1度、保健室に通うようになった。
 ④保健室に毎日通うようになった。
 ⑤職員室近くの小教室に通うようになった。
 ⑥学年棟の小教室に通うようになった。
 ぜんぶ、ビバーク地点だ。

 僕にもこんな体験がある――
 ある朝、いつものように学年棟の小教室に行ったら、その生徒は通学リュックを背負ったまま椅子に腰掛けている。
 「リュックを下ろして朝自習の準備をしようよ(*^_^*)」(僕)
 「わたし、きょうから教室に行くことにしました」(生徒)
 もちろん、こういう日が来ることを願っていろいろ手は打った。
 しかし、こういう日が来ることもあるし、来ないこともある。
 来なくても、ここ(学年棟の小教室)に至り、ここに在ることがラッキーだ……という気持ちが大切だ。
 これが次の一歩への力になる。

 苦しい状況にある子どもには――
 ①「ここまで来ることができた、ここでいいんだよ(ビバーク地点として)」ときちんと評価する。
 ②(そのうえで)われわれが、今後の目標、方策を具体的に検討→実行する。
 ビバークは不本意かもしれないが、「拠点」のひとつだ。
 「拠点」として明確に位置づけることにより、ビバーク地点からの前進が可能になる。
 また、あるいは、意味のある後退も可能になる。


  ★学校の「ルール」を、すぐれた「教育思想」に高める  

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★4校時主任会の話題から――

(1)中途半端で、あいまいな表現を廃す。
 僕の発言を「発言記録」で読み返すと――ま、発言中に自分でも気づいているのだが――あいまいな表現が多い。
 特に文末。
 自信がないからか?(←たぶん)
 性格のきついブタと思われたくないと思っているからか?(←それもあるかもしれない)
 断定すべきところは断定しないと、地域の人々、保護者、生徒等に、いい加減な、ヘラヘラしたヤツという印象を与える。
 例――
 ×「~ようです」→○「~です」。
 推定とか比喩とかで使うならいいが、そうでないなら「~です」と言い切るべきだ。
 ×「~したいと思います」→○「~します」。
 ほとんどの場合、この「思います」に意味がない。
 ムダなことばだ。
 ×「~させていただきます」も、内容的に適切な場合はいいとしても、そうでない場合はいっさいやめるべきだ。
 この言い回しの頻発は、ヘラヘラとした印象とともに、相手を不快にさせる。
 
(2)危機管理の基礎・基本を再点検しよう(各校務分掌)。
 僕は危機管理に弱い。
 僕だけではない。
 教職員というのは、危機管理に弱い人種だと思っている。
 危機管理は粗く、①「予知・予防」の段階と、②(事が起こってからの)「対応」の段階に分けられる。
 同僚を観察していると、次の4タイプ分類できる。
 A型=①予知予防に強い。②対応に強い。
 B型=①予知予防に強い。②対応に弱い。
 C型=①予知予防に弱い。②対応に強い。
 D型=①予知予防に弱い。②対応に弱い。
 おおざっぱに「教職員というのは、危機管理に弱い人種だ」といったが、よくよく観察すると、たしかにA型は少ないけれども、B型やC型の人は結構いる。
 ま、D型もいるけど……。
 だから、違うタイプの人同士で、危機管理に関してディスカッションすることが大事だと感じている。
 この観点で日常の会議のやり方も改善しなくてはいけない。
 事があったとき「こうすべきだったのでは?」「こうしていれば起きなかったのでは?」と問い返し、後悔し(あるいは、問われ、立ち往生し)学校が危機に陥ることは絶対に避けたい。
 なお、僕はC型だ。
 予知予防には極端に弱いが、正面突破の対応策なら自信がある(^_^)v。

(3)指導力向上の5原則②=「指示・発問は全員に、短く限定して述べる」の再点検。
 言いにくいことを言うけれども、一部の教職員に不適切な指示の仕方・指示の内容がある。
 毎年4月に定期異動があり、転入教職員があるのだからこれは当然だ。
 しかし、放置していると、確実に学校危機に至る。
 教師修業も、昨年度の成果のうえに新年度の修業内容を積み重ねるという発想と同時に、念のために「原点」からスタートするという発想も。→今年度の修業内容の組み替え。

(4)髪の指導の徹底。
 触角ヘア厳禁。

(5)窓の開閉ルール――開けるときはガラス窓を真ん中にそろえる――を通して、知性を育てる。
 空き教室時の整理整頓、戸締まりも同じ。
 「ルール」を、すぐれた「教育思想」に高める。
 関連して、本校の体育館・音楽室が常に、隅々、整理整頓されている。
 この「常に」というのと、「隅々」というのが、スゴイと思う。
 こういうことが、学校の安定と品格につながる。

(6)卒業生の高校生活の状況。
 ①順調→順調(中学校時代「順調」だった子どもが、高校でも「順調」にやっている……という意味。)
 ②不調→順調
 ③不調→不調
 ④順調→不調
 これらの分析結果をつぶさにみると――
 ②と③は、その理由がおおよそ見当がつく。
 この「認識」を全教職員で共有し、現生徒の指導に生かす。
 ④は、やはり心底、ショックである。
 高校側と連携して、原因を探らなくてはいけない。
 また、③④の生徒に対しては中学側として具体的な対応&支援策を検討しよう。

(7)本校の「経営の重点」について。
 経営の重点は次の5つだ。
 ①学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底する。
 ②学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進する。
 ~ 保・幼・小・中の連携(垂直軸)に依拠した学社連携・融合(水平軸)の推進 ~
 ③自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する。
 ④安全・安心な学校をめざし、危機管理の基本を踏まえた安全管理と事故防止を徹底する。
 ⑤朝、起きたとき、どの生徒も「行きたい!」と思う学校をめざし、豊かな教育環境の創出に努める。
 ズバリいうと――

 ①「知的で楽しい授業」については、各種データから一定の成果を確認することができる。

 ②「学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくり」については、①の2倍くらい荷の重いターゲットだが、①を5段階評価の「5」とすれば、「3の上」くらいの成果が上がっている。
 PTA幹部、地域リーダーにめぐまれた結果だと思っている。
 なお、念のためにいえば、すこやかみなみネット(地域教育コミュニティづくり)と、教委が展開しつつある「地域密着型」とは、似て非なるものである。
 教育思想がまったく異なっている。(詳細は、後日、号を改めて記述する。)

 ③と⑤は、わたしたちの力不足から、ずっと見通しが立たない状態だった。
 「生き方の原理・原則を重視した心の教育」は、単なるお題目だった。
 また、「朝、起きたとき、どの生徒も『行きたい!』と思う豊かな学校環境」についても、歌声が響く学校という財産に甘えすぎて、次の手が打てていなかった。
 これが、今年度になって、各分掌の努力によって、かすかな光が見えてきた。(この「かすかな光」については、本日は、時間的、肉体的な余裕がないため、詳細は、後日、号を改めて記述する。)

★画像=6月初旬、本校を会場に開催されたminami小・MINAMI中連携研究会の様子。
 今年度は、これまでの教育課程外連携・融合にくわえ、教育課程内連携・融合でもはっきりとした成果――連携・融合してこの実践を継続していけば一定の成果が得られるというはっきりとした実践の「カタチ」――に至れそうだ。



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★これがプロ教師とアマの差だ(教師修業シリーズ・職員室通信)

2014-06-23 18:31:45 | 僕のモンマルトル日記

職員室通信
★教員採用がドラフト制なら競合が予想されても僕は彼を1位指名する
2014
06.23

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◆「業務」を支える「感じ」メモ

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★なぜか、とんでもなく早い時間に起床。
 TVのリモコンをカチャカチャやっていると、ある局で、昨日のライオンズ対DeNA戦の7回裏、DeNA山崎のセカンドゴロが内野安打になる間に、3塁ランナーがホームイン、決勝点をあげる場面をやっていた。
 セカンドが金子ではなく、うまいセカンドだったらアウトではないかと思った。
 金子は2回裏にも3回連続ミス――①ライナー捕球ミス(記録はヒット) ②ゴロ捕球ファンブル ③ゴロ処理もたつき――ミス1回につき1失点、計3失点にからんでいる。
 TVニュースが次の試合に移ったので、僕はキッチンに入った。
 あいにくコーヒー豆がきれていた。
 普段だと、即、手鍋焙煎をやることになるのだが、どうせやるのだったら、この不快な気分を切り替えたいし、ま、時間もじゅうぶんあることだし……ということで、ここ2、3日、頭の中で構想していた「新型手鍋焙煎器」をつくることにした。
 ニッパーで金属製ザルの補強ワイヤーを切り、下部のフレームと補強ワイヤーを取りはずす。
 上部のフレームは残す。
 それを手鍋の内側にセットする(画像参照、上=焙煎終了、下=焙煎開始)。
 ザルの底と鍋の底のスキマは1センチ。
 手鍋だけで焙煎をやると、ガス火の熱が豆の凸凹の凸の部分に伝わり、全体に通りにくい。
 網を敷くことにより、まんべんなく熱が通るかもしれないという発想だ。
 マンデリン80グラム、グアテマラ20グラム、モカ20グラムをザルに入れて焙煎スタート。
 通常、手鍋焙煎は軍手をはめ、手鍋の豆をカシャカシャ振りつづけるのだが、今回は、鍋を五徳の上に置いたまま、網の上の豆をカレー用のスプーンでかき混ぜながらやった。
 トロ火で蒸らし(水抜き)→中火で1ハゼまで→やや火力を落とし2ハゼ少々。
 いつもより1ハゼが短かった。
 水抜きが完璧だったということか?
 これは、よくわからない。
 飲んでみた。
 香りは変わらない。
 しかし、味は微妙に違う。
 ただ、これは昨日、ライオンズの、12球団中もっともみっともない敗戦で気分が落ち込み(←異常な状態)、今、さらにニュースで念押しをされた直後……ということが影響しているかもしれないので、現時点で、味の詳細は記述しないことにする。


★教員採用がドラフト制なら競合が予想されても僕は彼を1位指名する

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★6/16(月)、乱氏Tに誘われ、大学生――先日の教育実習生の模擬授業研修で紹介した彼等のうちの1人――の授業を観にいった。
 模擬授業で指摘した「黒板に向かってしゃべらない」ということが完璧にできている。
 下手な俳優は、親が息子の首根っこを押さえ「この親不孝者が!」とぶつ場面で、「セリフ」と「ぶつしぐさ」を同時にやってしまうが、上手な俳優はセリフのあと、そのセリフにこめられている幾種類かの思いをこめて、きっちりとぶつ演技をするといわれる。
 授業者が、板書事項を指して語る(説明する)場面もこれに似ている。
 きっちりと「指し」つつ、きっちりと生徒と目を合わせ、きっちりと「語」らなければならない。
 きょうのT実習生は、これが出来ている。
 感心、いや、感動に近い気持ちで眺めた。

 T実習生には、やや失礼な言い方になってしまうけれど、「黒板に向かってしゃべらない」という、たったこれだけの努力で、瞬間、瞬間に限定しての話だが、黒帯のプロ教師に見える。

 指示・発問・語りのリズムもいい。

★生徒への説明の過程で、重要部分や重要単語を押さえて、一斉音読させる場面について。

(1)「音読はパワー、いつでも音読、なんでも音読」。
 T実習生の指導者である研修主任・公麿Tが得意とする手法である。
 これを短期間でよくマスターしている。

(2)プロの教師がこの手法を取り入れている授業場面ではなく、実習生が取り入れている場面を見て、ポイント音読の学習効果の高さを再認識した。

(3)「住居」を、生徒が「ジュウイ」と読む場面があった。
 欲をいえば、(ま、国語教師からすると)、ここは、正しい読み方を教えた上で、一斉音読させ、さらに「念のために」と、もう一度、一斉音読させてほしい場面だった。
 いってみれば、社国連携だ。
 国語科でやっている。
 社会科でもやっている。
 おそらく理科や技術家庭科など、他教科でもやっている可能性があるし、これはまた「話す力」や「聞く力」などについてもいえる。
 複数の教科が連携&融合することによってこそ、これからの社会で求められる「言語力」が育成できる。
 本校の「教科企画書」――教科で現在、取り組んでいる学習内容を、職員会議で他教科の教員に提示し、具体的な連携&融合を働きかける――のねらいはここにある。

(4)生徒が一斉音読のときの発声と、個人音読のときの発声の区別ができていない。
 個人で音読の指名を受けたときは、1人で学級全体に聞こえるように読むのだという気合い、ギアチェンジが必要だ。
 ギアチェンジができる生徒に。
 本校の課題だ。
 これができるようになると、本校はさらに変わる。

★次にT実習生の課題(=代案)を列挙する。

(1)逆接ではない、中止法の「が」は、指示場面では使わない(論文でも使わないほうがいい)。
 ×「教科書には※※※が書いてあるんですが、~ページを開きましょう」
 ↓
 ○「教科書には※※※が書いてあります。~ページを開きましょう」

(2)①発問し→②個人指名し→③解答を発表させて→④「はい、正解」とやるケースで、①発問が全体のものになっていない。
 ③④「解答」が全体のものになっていない。
 全体のものにできるか? できないか?
 プロとアマの差だ。

(3)さらに、④正解の生徒に対して「がんばりの認め方」がワンパターン。
 「いいですね」とほめるにしても、最低、3通り、いや、5通りはもちたい。
 「すごい」だって、同じ。
 ひとりひとりをほめる短い言葉を、たくさんもっていて、それを瞬間、瞬間、ポンポンと発する指導者になってほしい。
 ほんの一言の、ことばがけが、子どもを成長させる。
 変容させる。
 ま、これは僕の課題でもある。
 MINAMIの教師全体の課題でもある。

(4)上記の解答場面について。
 達成状況がチェックできていない。
 問題が3つのテーマに別れ、そのテーマごとに小問がいくつかあるという構成。
 僕だったら、テーマごとに「全問正解した人?」「4問正解した人」とやって、達成状況をチェックする。(時間の関係もあるから、全テーマについて、やる必要はない。)

(5)授業はいくつかの段落で構成されている。
 この「段落」の輪郭がぼんやりしている。
 新しい段落に移るときに、前段階をまとめ、次段階の目標を提示し、さあ、ここから新しいステージへいくんだという意識づけ、切り替えが必要。
 合わせ技として、同時に、机を整とんさせたり、姿勢を正させたり……ということもある。
 授業の「段落」がぼやけると、授業はたるむ。
 重くなる。
 ここもプロとアマの差が大きく出た。

(6)作業させるとき、当然、時間を指定する。
 授業者のほうから一方的に時間を指定している。
 授業者が一方的に「2分」とやるのではなく、生徒自身に「自分だったら何分でできるだろう?」「先生は何分っていうんだろう?」と考えさせる――考えさせるだけでいい。
 この――一瞬の間がやる気につながる。

(7)実習生が筆順がまちがえて板書した漢字がある。
 瞬間、国語教師である僕は、構造的責任を感じてしまったm(_ _)m。(課題、以上)

★もちろん、プロ野球のピッチャーが9回完投するように、50分完投というわけにはいかなかったが、テレビドラマを撮るときのように、カット、カットでやると、いいドラマになるという感じの授業だった。
 すばらしい才能だ。
 教員採用がドラフト制だったら、かなりの競合が予想されても、僕は彼を1位指名する。
 ただ、こういう超・優れた人材は公立学校の「教師」という職業を選んでくれないかもしれない。

 彼の今後に明るい光が射すことを祈る(^_^)v

★画像=上からT実習生、授業風景、乱氏T。



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★僕が過去において包まれた炎上を味方につけて(教師修業シリーズ・職員室通信)

2014-06-19 18:22:00 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★おまえはそんなことまで考えているのか? そんなことをやるというのか? じゃ、俺は抜ける
2014
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★「梅雨空の片岸分校」を撮影しようと、ひさしぶりに訪れたら、既に解体されていた。
 教師の語り、子どもたちの声がしみ込んでいた壁、床、天井、下足箱、古びた掲示物……みんな完全に消えていた。

 左の画像は、昨年11月下旬の片岸分校。

★6/11(水)、午前中は、プール清掃(体育時間の生徒&MINAMIネットメンバー)、教育実習生の授業参観、主任会。
 午後は、保護者と面談(教育相談)、実習生が在籍する大学の教授と面談。
 夜は、MINAMIネット実行委員会(内容の詳細は後日、このBLOGにアップ)。
 これらのあいまに、来週、某町でやることになっている「まちづくり研修会」の資料づくり。
 テーマは「保・幼・小・中の連携(垂直軸)に依拠した学社連携・融合(水平軸)の推進」。
 これは本校の経営の重点2=「学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、小・中PTAを核にMINAMIネット事業を推進する」と、80%、重なり合う。
 ま、重なり合うから「業務」として引き受けた。
 発信のための研究ができる。
 発信することにより貴重な情報が得られる。
 資料は、これまでのパワーポイントのスライド等を少し手直しする程度でいい。
 ただ、手直しは徹底してやるつもり。

★手直しの観点――

(1)地域「教育システムづくり」(=教育コミュニティづくり)に携わる、多くの人々を紹介する。
 これまでも紹介してきた。
 今回は、もっと徹底する。
 1枚のスライドに人々の画像を10枚、20枚と重ねる。
 「連合町内会長です」「安協の支部長です」「子ども会の会長です」「MINAMIネット会長の48やんです」「本校の研修主任・公磨Tが授業力向上の5原則を説明しています」「教務主任の乱氏Tです」……。
 画像から伝わる「真剣さ」「楽しさ」「おもしろさ」「あたたかさ」等々から、地域コミュニティづくりの魅力を感じてもらいたい……味わってもらいたい……くわえて僕の「喜び」もビビッドに伝わるはずだ……と考えている。

(2)僕はいつも、ついつい内容を盛り込みすぎる。
 語りが駆け足になる。
 問いかけを挟みながら聞き手にも考えてもらうという語りが、まったくできない。
 今回は、スライドを提示するとき、聞き手がスライドを見る、僕もはじめてスライドを見るような気分で見る……この一瞬の間がとれるように、資料の量を大幅に減らす。
 減らすことによって、線状の説明が点状の説明になる。
 点と点のあいだは話を聞く側の想像に委ねる。
 僕の大冒険だ(^_^)v。(「1」の画像群は、パッパッパッと見てもらうものだから、これが増える分には問題はない。)

(3)スライドのメッセージを練り直す。
 前回、別な会場で使ったスライドの例――
 スライド上のメッセージは「連携&融合の調整に特化」となっている。
 が、実際の説明は「花火をあげようとするのではなく、既にある活動と活動の間に連携を創りだしていく、融合を創りだしていく。地道なコーディネート活動に徹する」となっている。
 バラバラだ。
 聞く側の頭にスッと入らない。
 スライドは、口頭で「花火をあげるのではなく」、文字メッセージで「地道なコーディネートに徹する」とでもすべきだろう。
 メッセージが練られていないスライドは他にも何枚かある。
 この際、ぜんぶ修正する。

(4)前回、「6つのポイント提示型」で全体を組み立てたために、単なる説明に終始してしまった。
 今回は、6つのポイントのうち、ポイント提示型3つ、問題解決型、ストーリー型3つで構成する。

(5)僕等の実践の課題を明確に打ち出す。
 「課題」というのは、現時点の欠点、弱点だ。
 ヘタをすると、敗戦の理由を聞かれたプロ野球の監督が「あそこであいつが打てなかったからだ」と同じニュアンスになってしまう。
 あるいは、「俺はこれでもう十分だと思っている。おまえはそんなことまで考えているのか? そんなことをやるというのか? じゃ、俺は抜ける……」と、ネットワークの崩壊につながる。
 俺も……俺も……俺も……俺も……俺も……俺も……。
 炎上だ。
 僕は過去において炎上に包まれた経験がある。
 だから極端に恐れる。
 僕の課題提示は、いつもビクビクしながら、ぼんやりと、まるでへたくそな詩でも書くように提示してきた(ノ△・。)。
 このことが、次のステップに対する僕自身のアマサ&哲学不足の原因になっている。
 今回は、聞く側のためにも、MINAMIネットのためにも、僕のためにも、炎上に細心の注意をはらいながらも、炎上を恐れず、僕の中のブレーキを外し、大冒険の旅に出るつもりだ。
 明確に「課題」を打ち出す。

 例として、項目だけを、粗く列挙すると――
 ①「学校から地域・家庭へのアウトソーシング計画」に対する教職員のディスカッション力の脆弱さ、未熟さ。(詳しくは後日のBLOGで)
 ②実務メンバーの不足←ひじょうに厳しい状況。
 ③補助金体質。
 これは誤解を受けるといけないので簡単に説明する。
 もちろん、どこからも補助金はもらっていない。
 活動資金はMINAMIネットに所属する小・中学校のPTAから拠出されている。
 これは「MINAMIネット=PTA」なら問題はない。
 しかし、PTAはMINAMIネット参加団体のひとつに過ぎない。
 要するに、MINAMIネットはPTAから補助金を受けているのと同じだ……といいたいのだ。
 財政的に独立しないとホンモノにはならない。
 ④活動のための常設の場がない。
 ⑤地域団体以外の地域住民の応援者(フォロワー)不在。
 
 エネルギーが尽きたので、中途半端だが、本日はこれで終わる。



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★50点、40点、30点しか取れない生徒を出す授業はリコールの対象(プロ教師塾シリーズ・職員室通信)

2014-06-17 11:51:45 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★50分間の授業に自分の人生がある。彼等の感想は僕等の人生への応援だ
2014
06.17

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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

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★しばらくHP&BLOGの更新ができなかった。
 体調を崩していた。
 だるい。
 頭が痛い。
 ディスプレイに向かうと目の焦点が合わない。
 しかし、HPの更新ができないほど悪いわけではなかった。
 理由は他にもある。
 いろいろあった。
 体調不良も含め、その「いろいろ」が僕にダメージを与えたのだ。
 「いろいろ」をぜんぶ列挙したい衝動にかられる。
 でも、それをやるとBLOGが重く沈んでしまう。
 主なモノだけを挙げる――
 ①HPのコンセプト崩れ――「断念の上に、なお語りつづける職員室通信」と言いつつ、断念前と断念後とで「職員室通信」の内容が変わっていない。
 偽コンセプト。
 この気づきがいちばんの打撃だった。
 ②(しかし)この偽コンセプトに替わる新コンセプトの構築がどうしてもできない。
 考えようとすると、頭がぼんやりした。
 どうしても集中できなかった。(今も同じ。)
 ③伊原ライオンズの崩壊。
 この崩壊と、崩壊に至るライオンズの一戦一戦が、体調を崩すきっかけだった。
 伊原ライオンズは僕のメインエンジンだった。

★新コンセプトがはっきりしないからといって、旧コンセプト(=偽コンセプト)で再開することはできない。
 それをやるくらいなら、HP&BLOGは破棄したほうがいい。
 実際、BLOG(職員室通信:魂の表現形式として)は破棄した。
 でも、だからといってこのままだと「野垂れ死に」の恐れもある(ノ△・。)。
 そうだ、苦しみつつ、大切なことを思い出した。
 たしかに「職員室通信」のコンセプトは崩壊した……伊原ライオンズも崩壊した……が、「HPのカタチ=僕の存在のカタチ」という永遠のコンセプトは生きている。

 ま、体調も復活したこともあり、「僕の存在のカタチ」に関わる「更新」だけは再開することにした。

 今、「新コンセプト」のカケラ、断片、パーツを、必死で集めている。
 このことについては次回に書くことにする。

★画像=けさの散歩の光景。


  ★模擬授業者は、このBLOGでおなじみの乱氏T  

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★6/4(水)本校で、県教育委員会主催の「初任者研修会」が開かれた。
 参加者は、今年度、本市や近隣の町村の中学校に採用された「先生」たち16人。

 まず、冒頭、「知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業 ~プロ教師への道 ~」(本校の第1モットー)と題して演習。
 本校の教師修業のメインである「模擬授業」だ。
 場所は、先日、教育実習生が模擬授業をやった、校舎2階の、校庭に突き出した特活教室を使った。
 校庭に人影はない。
 プールも静寂に包まれている。
 ヤマボウシが満開だ。

 模擬授業者は、このBLOGでおなじみの社会科・乱氏T(題材=「日本の都道府県」)と家庭科・都島T(題材=「健康で快適に住むために」)が、10分間ずつ、新採用の先生たち16人を生徒役にして授業を行った。
 通常は、模擬授業10分間のあと、指定発言者コメント2分間(1人1分)、生徒役コメント1分間、講師コメント2分間、計15分間でやる。
 今回は、模擬授業10分間のあと、残りの5分間をぜんぶ「生徒役コメント」にあてた。
 ①「おお! これはスゴイ!」という点と、②「わたしだったらここはこうする」という点(代案)について、こちらから列指名・個人指名するカタチで発表してもらった。

 やはり、僕らの普段の模擬授業とは雰囲気が異なる。
 新採用者だから……というのではなく、模擬授業に慣れていない初々しさがあった。
 なお、教育実習生は、教室の後ろで県教委スタッフといっしょに、距離を置いて参観した。
 実習生の目に、きょうの光景はどんなふうに映るのだろうか?

★初任者といっても、今年3月に大学を卒業して採用になった人は16人中2人だけだ。
 他はみんな講師経験がある。
 講師経験が14年間、11年間という人もいる。
 だから、代案にもキラリと光る内容があった。
 充実した時間だった。
 当初の予定では模擬授業終了後、僕の十八番「学校の教育独占体制(丸抱え体制)を糺す」について5分間、高言を吐く(*^_^*)つもりだったが、時計をみると、時間がまったくない。
 「ふしぎだなぁぁ? そんなはずはない……」と思っていたが、あとになって、教委のスタッフが僕たちに割り当てられた時間のうちの5分間(も)使って僕たち3人(乱氏T・都島T・僕)の紹介に充てていたことに気づいた。
 反則である。
 僕らは通常、1分1秒を強く意識して学校運営をやっている。
 信じられない弛みである。

★演習のあと、次の7つの授業を公開した。

 国語(3年4組)=広告・宣伝文を作ろう
 社会(1年4組)=世界の姿と様々な地域
 数学(1年3組)=正負の数~四則の計算~
 理科(3年3組)=運動とエネルギー
 英語(2年3組)=プログラム2 過去進行形
 美術(1年2組)=レタリング
 保体(3年1・2組)=救急法

 この7つの授業について、授業後、本校で使用している保護者用「授業改善のためのアンケート表」および生徒用「授業評価票」を参観者に配り、記入してもらった。
 ほとんど「激甘」のコメントだが、たまにはこういうコメントもうれしい。
 それに「甘」えて、気に入ったコメントをコピー。

 社会の授業――
 〈MINAMI中の「授業力向上の5原則」をわたしも生かしていきたい。
 きょうはの授業は特に「1人1人のがんばりに気づき認める」という点ですばらしく、生徒を「社会の授業を受けたい」という気持ちにさせる。〉

 理科の授業――
 〈発問に対して答える生徒がとても生き生きしていた。
 みんなが手をあげるし、積極的に実験に参加していた。
 教師の話を聞く姿勢、板書をすぐにノートに写す態度もすばらしい。
 雰囲気がとてもいいのが印象的だった。〉

 〈生徒がしっかりと授業者の方を向いて話を聞いていて、とてもよい雰囲気の授業だった。
 発問に対して答える生徒もとても生き生きしている。
 テンポがよく、生徒の興味を引きつける工夫がされている。〉

 〈生徒の教師の話を聞く姿勢がいい。
 板書をノートに写すスピードがすごい。
 驚いた。〉

 〈授業者と生徒のコミュニケーションがとてもうまくとれていて、こちらも引き込まれて参加した。
 一方的に教え込むのではなく、実践的に問題解決をしながら課題を追究していくところが参考になった。〉

 国語の授業――
 〈授業の展開にメリハリがあった〉
 〈テンポのよい授業だった〉
 〈生徒たちに課題解決能力が身につく授業だ〉

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  ★授業は学校の命。さらに正確にいうと、授業が学校の命  

★さらに、「演習」&他の感想も、いくつかピックアップ。
 感想文から、演習の様子等を想像していただきたい。

 〈MINAMI中学校の雰囲気に感心した。
 明るいあいさつ。
 授業での意欲的な姿勢。
 朝と帰りの会でのすばらしい合唱。
 大阪野郎T(註①)は「学校は3日でよくなる。しかし、3日で壊れる」とおっしゃっていた。
 教師集団がその気になることと、一瞬一瞬を大切にしていくことが大事なのだと考えた。〉

 〈MINAMI中学校の雰囲気が落ち着いていると感じられるのは、やはり教師が授業を大切にしているからだと思いました。
 「授業以外でいい学校をめざそうとすると落とし穴に落ちる」という大阪野郎Tのことばは絶対に忘れません。〉

 〈10分間の模擬授業を2つ拝見したが、どちらの授業も「えっ? どうして?」と感じ、その答えを知りたいと思う授業だった。
 また2人の先生が「え~っと」や「あの~」や「~と思います」というムダなことばが一切ないことが非常に印象的だった。〉

 註①=大阪野郎Tは「僕」のこと。

★もちろん、県教育委員会主催の研修会であり、かつ会場校の授業に対して辛口の感想は書きにくいだろう。
 大甘な感想である。
 しかし、やはりほめられると教師もうれしい。
 僕たちが教師という職業を選択したのは、生きる糧を得るとともに、「教師という仕事に自分の人生がある」「50分間の授業に自分の人生がある」と思ったからだ。
 彼等の感想は、僕等の人生への応援だ。
 新しく教師になった人たちの批評を真摯に受けとめ、プロ教師として、あるいはプロ教師をめざして、これからも教師修業を継続していきたい。

 最後に最後に、「授業以外でいい学校をめざそうとすると落とし穴に堕ちる」というのはホンマである。
 絶対に忘れないでほしい。

 授業は学校の命。
 さらに正確にいうと、授業が学校の命。
 授業の質(授業中のつまずきに対する授業後の処遇も含む)に関わる危機こそが、学校危機の本質だ。
 学校の危機というと、事故によるケガや外部からの侵入者による事件、あるいは「いじめ」などが注目されがちだが、授業そのものの「品質」、すなわち、授業でていねいな指導がさなれているか? きちんと学力保証がされているか? 生徒の権利が守られているか?……等々が、いちばんに問われなくてはならない。
 50点、40点、30点しか取れない生徒を出す授業(つまずき処遇を含む)は、自動車ならリコールの対象だ。

 ただし、このことに関しては、本校にも課題はたくさんある。
 たとえば、授業中につまずいた生徒に対して、放課後、適切な処遇をしようとすると、当然、他の活動(主に部活動)とぶつかる。
 今年の1、2月の教育課程編成会議でも議論したが、展望はつかめず、審議未了になっている。
 はっきりいうが、僕らは「ディスカッション能力」が弱すぎる。
 最重要課題に対して議論ができない僕等。
 学校の危機だよ。



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★教育実習生には模擬授業で徹底的に骨身を削ってもらおう(プロ教師塾シリーズ・職員室通信)

2014-06-02 16:22:11 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★新BLOG名は「職員室通信:遂ひ逢はざりし人の面影」に決めた
2014
06.02

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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

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◆遂に「6月」。
 5月の「職員室通信」は、「5月は鬼門……」と予期したように、失速。
 「職員室通信」そのものは、一応、11回、発行した。
 発行数としては、まずまずだ。
 しかし、内容はメチャクチャ。
 自己崩壊の危機に耐えながら、廃刊だけはなんとか回避したという感じ。
 崩壊の危機に至った「理由」をアトランダムに列挙(混乱中だから、アトランダムにしか書けない。)。
 
 ①「職員室通信」という枠組み、あるいは表現形式はこれからも変えない。
 ②しかし、現在のコンセプトは絶対にまちがっている。
 ③「断念の上に、なお語りつづける職員室通信」というコンセプトだった。
 しかし、断念前と断念後とで「職員室通信」の内容がまったく変わっていない(ノ△・。)。
 いちばん大事な部分がいいかげんなのだ。
 ④過去というのは、実在しない世界のことだ。
 この「職員室通信」は、その過去の一時点の実在性を強固に主張する……というコンセプトなのか? (これはこれで想像力の作業)
 ⑤いや、そうではなく、過去の夢が断たれてしまったあと、なお強固に夢を追いつづけ、新しい原理の世界を描こう……というコンセプトなのか? (これはこれで想像力の作業)
 ⑥スタート地点では「⑤」だった。(そのためにMINAMIという非現実の中学校を設定したのだ。)
 ⑦ところが、徐々に「④」に傾きつつある。
 ⑧「④」でいいのか? 「⑤」に戻すのか? 「④」と「⑤」の融合、あるいはアウフヘーベンというカタチはあるのか?
 ⑨ホンマ、カオスだ。
 ⑩はっきりしているのは、「①」=「職員室通信」という枠組み、あるいは表現形式はこれからも変えない……だけだ。
 ⑪だから、カオスのまま、6月も「職員室通信」は継続する。
 ⑫以前のブログは破棄する。
 ⑬6月限定で新BLOGをスタートさせる。
 ⑭新BLOGのコンセプトは、「⑧」=「④」でいいのか? 「⑤」に戻すのか? 「④」と「⑤」の融合、あるいはアウフヘーベンというカタチはあるのか?……だ。
 グチャグチャ、メチャクチャのままだ。
 ⑮新BLOG名=職員室通信:グチャグチャ、メチャクチャ(「アトランダム」、以上)

★冒頭、「遂に6月」とつぶやいたとき、伊東静雄の詩「水中花」が口を衝いて出てきた。

 今歳水無月のなどかくは美しき。
 軒端を見れば息吹のごとく
 萌えいでにける釣つりしのぶ。
 忍しのぶべき昔はなくて
 何なにをか吾の嘆きてあらむ。
 六月の夜と昼のあはひに
 万象のこれは自ら光る明るさの時刻。
 遂ひ逢はざりし人の面影
 一茎の葵の花の前に立て。
 堪へがたければわれ空に投げうつ水中花。
 金魚の影もそこに閃きつ。
 すべてのものは吾にむかひて
 死ねといふ、
 わが水無月のなどかくはうつくしき。

 「すべてのものは吾にむかひて/死ねといふ、/わが水無月のなどかくはうつくしき」という静雄の絶唱に襲われながら、新BLOG名は「遂ひ逢はざりし人の面影」がいいのか? 「グチャグチャ、メチャクチャ」でいいのか?……迷った。
 まだ決めていない。
 きょうの「職員室通信」の記事が完成した段階で、新BLOGスペースを確保すると同時に、名前を決める。

★画像=けさの散歩時の光景。
 今、いつもの「大阪野郎、1に足腰、2に文体、引き明けの街を走る」は休んでいる。
 コンセプト崩れで、とてもそういう気分になれない。
 うつむきながら、ゆっくりゆっくり歩いている(←前を見ていないから危険だ)。


  ★教務週報の「目標」  

★教務部が毎週発行する「教務週報」には毎日の授業・行事&教職員の動向とともに、その週の各校務分掌からの目標が掲載されている。
 例えば「教務週報9(6/2~6/6)」の場合――
 校長=「子ども思い」「保護者思い」の教師になる。
 総務=帰る際の戸締まり、机の整頓に気を配ろう。
 教務=教育実習スタート。教育実習生から学ぶことも多いなぁ。
 研修=黒板に向かって「説明」しない!
 生徒指導=衣替えを機会に服装の点検を。
 保健=残さいを出させない指導の工夫を。
 けさの職員朝会で教務主任・乱氏Tが、これらの目標について語っているのを聞いているとき(←秒単位の時間だったのだが……)、教育課程に記述された教育目標や方針などが、現実の「感じ」として伝わってきた。
 授業で指示・発問・語りかけをしている教師。
 夕刻、家庭訪問をして保護者や生徒と話し合っている教師。
 給食の時間。
 短学活の時間……等々。
 これらの教育行為や時間・場面が、教育目標などの指し示す方向に向かって連動しながら前進している「感じ」だった。
 こういう「感じ」にふれるとき「教育のたのしさ」で――僕がいつもいう「教育だけが人生だ」に近い感覚で――胸がいっぱいになる。
 自分の中に、常にこの「感じ」をよびおこす工夫が必要だ。
 本日の場合は、乱氏Tの語りがよかったのか?……「各校務分掌からの目標」がよかったのか?……あるいは、たまたま僕がそういう気分だったのか?……そのどれであるかはわからない(*^_^*)。
 教務週報の「各校務分掌からの目標」が、この「感じ」を触発する燃料になればいいと思っている。
 燃料になれるように目標としての精度を高めていきたい。

★同じく、職員朝会で養護教諭の薬師丸Tが「生徒の健康診断結果」という一覧表を教師たちに配って「その中の視力結果をみて、眼鏡の有無、座席位置の適否を確認してほしい」という発言があった。
 一覧表には、視力に配慮しなくてはいけない生徒の氏名に★印がついていて、「眼鏡の有無」「座席位置の適否」というチェック欄がついている。
 「おお、これがプロの仕事だぁ~」と感心した。
 薬師丸Tは養護教諭4年目の若いTだが、過去3年間の鍛え方(鍛えられ方?)が、自分の新採3年間にくらべ、ずいぶん違うと思った。


  ★教育実習生の模擬授業  

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★「教務週報」にもあったように、今、MINAMI中に教育実習生が3人来ている。
 ピッチリと実習計画が組まれていて、その中に、僕が担当する時間も3時間、設定されている。
 きょうの1時間目が、その時間だった。
 以前は、他の指導者と同じように、講義あるいは参観形式でやっていたが、実習日誌の内容や、その後の実習生の行為行動から、僕の講義は、ほとんど効果がない……というか、実習生の骨身にまったく沁みていない……ということがわかった。
 ならばということで、3年前から、実習生に徹底的に骨身を削ってもらおうと、本校の経営の重点1「学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底する」の「修業」関連で、「模擬授業」形式を取り入れている。
 3人には、前々日に指導案(シナリオ)を渡し、説明してある。
 きょうはは本番だ――
 各自10分間の模擬授業、そのあと乱氏Tのコメント2分間、僕のコメント2分間、ひとり合計15分間。

 シナリオの冒頭だけ、アップすると……。

 〈シナリオ〉

〈板書〉
 またひとり顔なき男あらはれて暗き踊りの輪をひろげゆく  岡野弘彦

〈指示&発問〉
①きょうは、この短歌を勉強しましょう。
②背筋を伸ばして、黒板をみて、各自、3回黙読しましょう。
 声に出すのではありませんよ。
 黙読です。
 では、黙読、はじめ。(黙読 終わり)
③では、○○さんの列の人、立ちなさい。
 1人ずつ読んでもらいます。
 読んだら座りなさい。
 読めない漢字があったら、「何とか……」でいいです。
 では、○○さん、読みましょう。
④全員、起立。
 ひとりひとり声を出して3回読んだら座りなさい。
⑤いっしょに読みましょう。(シナリオ、後略)

 模擬授業のあと、僕がコメントした内容を、主な項目だけ列挙する。
(1)黒板の消し方。
(2)目線の配り方。
(3)ほめ方。
(4)禁句(授業中の教師が使用してはいけない語)
 例=「~ください」、「~(中止法の)ですが」、「わかりましたか?」&「いいですか?」、他、追加指示等。
 それぞれの項目の背後にある教育思想について、本日は、簡単に触れる程度にとどめた。
 次時、くわしく説明するつもりだ。

★模擬授業の感想(S実習生の「実習日誌」から)

 模擬授業では、早く楽な気持ちになりたいのと、多くの助言をもらいたいのとで、トップバッターを志願しました。
 昨日の夜はだいぶ練習したのに、本番ではほとんど頭から飛んでしまいました。
 でも、声量、生徒への目線、表情はほめられました。
 ただし、飛んでしまったぶん、スムースに進まなかったので、リズムが悪いと指摘されました。
 また、生徒が発言しているとき、発言している生徒ばかり見ている。
 まわりの聞いている生徒の反応もみなければいけない。
 生徒に向かって語るときは、ひとりひとりの生徒と目をあわせる。
 はじめは、教室の隅の生徒から反対側の隅の生徒へと、生徒の目、目、目、目、目、目……と、途切れないように、つないで練習するとよい等と指導を受けました。
 そのほか、音読させるときは「サン、ハイ!」ではなく、「読みましょう」でスタートさせる。
 「~してください」ではなく、「~しましょう」「~しなさい」に。
 板書は、生徒に背を向けてしまうのではなく、半身で生徒を見ながら。
 わたしが意外だったのは、教師は生徒に「いいですか?」「わかりましたか?」と言ってはいけないということでした。
 このほかにもたくさんのことを教えていただきました。(実習生の「実習日誌」抜粋、以上)

★実習生の模擬授業は、普段、僕らが模擬授業大会に使っている普通教室ではなく、校舎2階の、いちばん端にある3学年・特活教室を使った。
 黒板にはプログラム委員会の審議の跡が残っていた(画像)。
 その余白を使って模擬授業をやった。

 この教室は校庭に突き出している。
 見晴らしがいい。
 ヤマボウシの花が満開だ。
 校庭と団地のあいだの樹々の葉も勢いよく萌えいでている。

 僕はもう一度、つぶやく――

 忍しのぶべき昔はなくて
 何なにをか吾の嘆きてあらむ。
 六月の夜と昼のあはひに
 万象のこれは自ら光る明るさの時刻。
 遂ひ逢はざりし人の面影
 一茎の葵の花の前に立て。

 僕は、新BLOG名を「遂ひ逢はざりし人の面影」に決めた(^_^)v。



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