職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

堀辰雄の文学・ぼくらはさびしくなるばかりだね

2004-12-29 08:58:38 | Weblog

04.12.29 堀辰雄の文学・ぼくらはさびしくなるばかりだね

◆前回、堀辰雄に関する「座談会」や「アンケート」を紹介したので、ここではやはり「自分にとって堀辰雄とは?」について書こうと思う。 
 
◆Q1:堀辰雄の文学をどう思うか? 
 ずっと以前に「堀辰雄はわたしの『壁紙』」と書いたことがある。
 「壁紙」とはホームページの背景画像のことである。
 現在の、オレンジ系の縦縞模様がそうだ。
 しかし、より正確にいうなら、壁紙というより、HTMLファイルに近い。 

 ※HTMLファイル=このホームページ上で、文字をどんな大きさでどこに表示するか、画像をどう配置するか等の基本要素が書かれたファイル。 
 
◆Q2:堀辰雄の作品で何が一番好きか? 
  『大和路・信濃路』
 『風立ちぬ』 
 
◆Q3:堀辰雄から学んだものは何か? 
 ①人間関係の作り方(友への語り口) 
 ②同人雑誌の運営の仕方 
 ③ガマンと執念の精神 
 ④奈良の楽しみ方 
 
◆ぼくの九州に送った手紙について、ぼく自身ひどく心配していた。
 あたまが悪かったんだ。
 あんなものを書くべきじゃなかったらしい。
 ぼくは破りたかった。
 しかし、出しちゃったんだ。
 まあいい。
 今朝きみの手紙をよんだ。
 うれしかった。
 ぼくのあの手紙を書きながら、いらいらしてたのをきみは察してくれたんだ。
 ついてはまだ東京にいるからぜひあいたい。
 大野も来そうだが、一緒じゃいけない。
 ぼく達の話が形而下的になるのをおそれる。
 軽井沢は今月の末から来月にしたい。
 ぼくはいま無気力だ。
 自分の姿がみえなさすぎる。
 こころ細い。
 ぼくがたまらなくやりたかった詩のデッサンすらできないんだ。
 来るなら夕方からがいいだろう。
 もう昼間は気持ち悪いばかりだから。
 なにしろ、ぼくらはさびしくなるばかりだね。
 くるしくなるばかりだね。〈堀辰雄書簡→神西清宛〉 
 
◆写真は八戸駅に停車中のき・ら・き・ら みちのく号と青い森鉄道のおねーさん。


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堀辰雄・時代の騒音にまみれず運命よりも高い生を凝視

2004-12-26 08:55:48 | Weblog

04.12.26 堀辰雄・時代の騒音にまみれず運命よりも高い生を凝視

◆さっきからソファーに寝っころがった格好で「今、起きあがり、ボールペンを持ち、『限定された価値体系』と紙切れに記述しなければいけない。
 このことについて明日、原稿を書くのだ。
 メモしておかないと忘れてしまうぞォ……」と思っているのだが、いつまでもソファーから離れられない。 
 
◆身体がどこか悪いというわけではない。
 しかし、やはり疲れているせいか、精神的にはベストのコンディションからほど遠い。

 濃い霧の中をフォグ・ランプをつけて、ノロノロと走っている状態だ。
 ただし、この「ノロノロ」感、「グズグズ」感は嫌いではない。
 「疲労」に柔らかくかばってもらいながら、着想し構想を練る(ま、「練る」ところまではいかないけど(^0^*オッホホ))という奇妙な安息感。 
 
◆前回、『文藝・臨時増刊・堀辰雄讀本』から、伊藤整、大岡昇平、山本健吉らの下品な座談会の一部を掲載した。

 そのあと「では、わたしにとって堀辰雄とはなにか?」とずっと考えていた。

 『讀本』の最後に100人ほどの作家・評論家を対象に行った「堀辰雄アンケート」がある。
 ①堀辰雄の文学をどう思うか?
 ②堀辰雄の作品で何が一番好きか?
 ③堀辰雄から学んだものは何か? 
 
◆石原慎太郎=
 ①嫌いです。感覚的に。しかし、あの世界の小ささは偉大だとも思う。
 ②ありません。
 ③学ぶほど読んでいません。 

 三島由紀夫=
 ①青年子女にとって詩の代用をなすもの。工匠的完全。自分に適さぬことには一切手を出さなかった聡明な才能。
 ②『旅の繪』
 ③小説を大切に書くこと。 

 高橋健二=
 ①ユニークな文学。真の文学だと思います。
 ②『風立ちぬ』
 ③時代の騒音にまみれず、運命よりも高い生を凝視することを。 
 
◆次回はこの場でわたしもアンケートに答えてみよう……と、奇妙な安息感に包まれながら考えている。 
 
◆写真は先日、人間ドックのために入院した市民病院の病室。


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伊藤整、大岡昇平の品のなさもここまでくると、怒る気持ちにもならないよ

2004-12-11 08:52:22 | Weblog

04.12.11 伊藤整、大岡昇平の品のなさもここまでくると、怒る気持ちにもならないよ

◆先週の日曜日、訪問客があった。
 朝だったので、顔も洗っていないし、まだパジャマ姿だった。
 少し玄関先で待ってもらった後、さて、どの部屋に案内するか?
 ときどきこのページにもアップしている「深夜特急機関室」がいいか? 
 「書庫」がいいか? 一瞬迷ってから、生活臭さの少ない「書庫」を選択した。

 だが、通してから「しまった」と思った。
 しばらく機関室でばかり暮らしていたため、書庫は埃まみれだった(┳o┳)。
 客は明らかに埃を避けるようにコートを置いていた。 
 
◆けさは、まずその書庫の掃除から始めた。
 途中、読み指しの本を積み重ねた書棚の一角に『文藝・臨時増刊・堀辰雄讀本』を見つけた。
 奥付に天海堂書店のシールがある。
 店頭に野積みされていた、大阪の日暮れ時をかすかに覚えている。 
 
◆掃除のあと、コーヒーを沸かし、室温を25℃まで上げ、ソファーで読む。
 至福の時間である。 

 伊藤整、大岡昇平、山本健吉らの、下品な座談会がおもしろかった。
 一部、抜粋してみる。 
 
★「ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』をよっぽどよく読んだらしくて、『聖家族』が全然、ラディゲのやり方なんだ」(伊藤)「あんまり似すぎているんで、アホらしくなったね」(大岡) 
★「人からもいろんなものを吸収できるけれども、読む本からも吸収できる能力のあった人だな」(伊藤)
 「プルーストから、リルケから、モーリアックから意識的に取り入れ、堀さんなりに消化している」(山本)
 「消化してる? 猿まねだと思いますがね」(大岡) 
★「ちょうどその時代の青年たちが影響を受けるに具合のいいような作品を見つけて、先に読んでしまうというような、非常に鋭敏な、利口なところがあった」(伊藤) 
★「堀の頃の軽井沢は閉ざされた社会でね。そんなところで変にセンチメンタルなことを書いてるのは、人の憧れをそそろうという策略さ」(大岡) 
★「ドイツ人のいる教会とかに近づき、恥をかいて帰ってくるんだが、きれいなことだけ書きやがるんだ」(大岡) 
 
◆品のなさもここまで徹底すると、むぅう~~~ん・・・((( ( ̄  ̄メ) )))←怒りのオーラは発生しないよ((((((≧∇≦))))))バッハッハ。。。 
 
◆写真は人間ドックで過ごした病室


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JR八戸線・陸中夏井から侍浜への上り急勾配の夢の中で

2004-12-09 08:49:09 | Weblog

04.12.09 JR八戸線・陸中夏井から侍浜への上り急勾配の夢の中で

◆勤務を休んだ日、(12月8日・日米開戦記念日)、窓際のソファーに眠り、JR八戸線に乗っている夢を見たというカキコミをしましたが、あとから「あれって『ふたりっ子はん深夜特急』の再出発宣言とチャウやろか?」と気づき、今、再思三考しているところです。 
 
◆夢のはじまりでは、座席に伝わる振動音に強い負荷がかかり、車輪と線路のぶつかる音に間隔がありました。
 ですから、陸中夏井から侍浜にかけての上り勾配をあえぎあえぎ上っていたのだと思います。 
 3つ連続的に短いトンネルをくぐったあと、車輪の音が軽快に響くようになり、同時に視野の右端に光の裂け目ができて、それがだんだん大きくひろがっていきました。 
 
◆どこを走ってんねんやろ? 確かめたい、けど、目を開けるのがめんどくさい、けど、確かめたい……を繰り返していたのが、このときです。
 
 列車は有家に向かっていたのでしょう。 

 有家は前回、闇の極限を目指すふたりっ子はん深夜特急の終着駅でした。
 正しくは、闇の極限を目指すことに挫折し、無理無理、一区切りの「終着駅」と定めた駅でした。 

 今、夢の中で逆方向から、この有家駅にアプローチし、再び、自分が旅立とうとしていることに、宇宙的、神秘的な驚きを感じます。 
 
◆あのとき、なぜ、闇の極限を目指す旅に挫折したのか?
 粗く3つの理由があります。 

 ①WEBの闇をさまよっているのだが、さまよっている軌道のメタファーがどうしてもほしい。
 しかし、見つからなかった。
 最長片道切符・日本全国のJR鉄道網を一筆書きにつぶしていく旅でもないし、銀河鉄道999でもないし……。 

 ②テーマを見失った。
 同時に、表現形式(一人称視点の私小説風、シナリオ風……)も見失った。 

 ③公式HPに作業時間がとられ、両立がむつかしくなった。 

 紙幅がないので、結論。
 ①、②、③ともクリアーできるかもしれないと思っています。
 ただし、具体的な旅の形は「密議」中(^0^*オッホホ)


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