★昨日、夕食前、寒気がしたので、22℃の室温を25℃まで上げた。 パートナーが「暑い、暑い」と騒ぐ。 でも、僕は寒くてしかたがなかった。 寒気にくわえて、後頭部がズキ~ンと痛い。 重い。 それに、ゴクンと飲み込むとき、ノドにかすかな痛みを伴う。 カゼをひいたのかもしれない。 夕食後、室温をガンガンあげたDAKA古書店跡に閉じこもり、ソファー兼簡易ベットに寝そべり、堀辰雄の書簡集(昭和20年~没年)を読む。 眠り込んでしまってはたいへんなので、毛布にくるまる。 僕は体調の悪いときに読む本が決まっている。 いくつかあって、堀の書簡集がそのひとつだ。 ただ、この期間(昭和20年~没年)は、既に読んだのか、まだ読んでいないのかはっきりしない。 昭和20年の記述――「多恵子(夫人)が肥桶を(元気になった)僕と担ぐのが夢……」というくだりには記憶がある。 しかし、他は記憶にない。 多分、卒論――大東亜戦争下の日本浪漫派詩人を対象とする――を書いているとき、敗戦前後の堀辰雄の心境が知りたくて昭和20年分だけ走り読みしたのだろう。 読みながら、やはり途中、時々、眠る。 読み終わったのが午後9時過ぎ。 奈良・阿修羅氏にメールを打ってから眠る。 〈奈良・阿修羅氏へのメール〉――寒くて、寒くて、カゼをひいてしまった(ノ△・。)。 飲み込むと、ノドが痛い(ノ△・。)。 頭も首も痛い(ノ△・。)。 目がショボショボする(ノ△・。)。 仕事ができない。 もう、フトンに入って眠る(ノ△・。)。 ライオンズ・ニュース――ドラフト2位指名の千葉国際・相内誠投手に、渡辺久信監督が現役時代に背負った「41」を託すことに。(メール、以上) ★けさ、目覚めても、後頭部の痛みとノドの不快感は変わっていなかった。 悪い病気の予兆ではないかと、心配になり、インターネットで「頭・首の上・痛い」で検索をかけると、ある相談者の質問に、東京都世田谷区の山本クリニック、山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)氏が返答しているページが開いた。 相談者の質問――昨日から後頭部に痛みを感じます。 昨日は下を向くと何気に頭痛がする程度だったのですが、昨日の晩、トイレに起き上がったとき、今朝からは靴を履いたり、しゃがんだり、立ったりしただけで後頭部にズキズキと激しい痛みが走ります。(中略) 10日位前から喉が痛くつばを飲むと痛いのがずっと続いています。 熱はありません。 後頭部の痛みの頻度が増えてきているのと、痛みも徐々に強くなっていってるので心配になってきてます。 何か原因があるのでしょうか? 心配する頭痛なのでしょうか?(質問、以上) 僕の症状とほぼ同じである。 山本博昭氏の返答―― 御相談者の御相談内容からは、「緊張型頭痛(緊張型頭痛症候群)」及びその「複合病態」」で御座います。 即ち「緊張型頭痛」という「機能性頭痛系の症状・症候」と「反復性呼吸器感染」を起こされている症状・症候で御座います。 (中略) 原因はともかく誘引は、水分の足りない状態でいらっしゃり、夜間就眠時に背部を冷やすことにより発症致します。 上記ををお含み頂き、「緊張型」の患者さんの特徴を下記に記載いたします。(「特徴①~⑲」の下部の◎、○、△、×は僕が付けくわえた。すなわち、◎=ドンピシャ ○=ピッタリ、△=そうともいえる ×=違う。) ①「残像」が「強く」、光が嫌いになられていませんか?――○ ②「肩こり頸こり背中凝り」ひどくないですか?――◎ ③視覚に写るものの「影が薄く」(印象が乏しく)ありませんか?――昨夕に限定すれば◎ ④忘れ物が多くなっていませんか?――◎(ノ△・。) ⑤土・日曜日には決まって頭痛あり月曜日体調不良では?――◎ ⑥お水を飲むとお化粧室直行の「ミルクのみ人形現象(あだ名です)は?――△ ⑦アレルギーもしくは「呼吸器感染」の反復は?――△(2、3年前のはその傾向があった。最近、その反復はない。) ⑧光・音に過敏になられていませんか?――◎ ⑨就眠時にお布団を抱え込むようにして右下でお休みになられていませんか?――◎ ⑩就眠中夜中午前1時、4時にぴたりと目の覚める「睡眠障害」は?――◎ ⑪目の奥がチクチク痛んだり眼球が乾いた感じがしませんか?――◎ ⑫低い枕でないとお休みになれないのでは?――× ⑬節分(1~2月)そして梅雨のころ胃が痛かったことは(胃ばけ(あだ名です)?――○ ⑭物が飲み込みにくく腹部が張った感じがされませんか?――○ ⑮休日が窮日になり上手に「休息」を取れない特徴はありませんか?――◎ ⑯いつも眠気が取れず思考力が低下している感じがしませんか?――◎ ⑰「腕、肩、背中一面」の重さや指先の「重さ」=「しびれ感」はありませんか?――△(指先の「重さ」=「しびれ感」はない)。 ⑱「耳鼻の奥の閉塞感」はありませんか?――× ⑲水分が足りずお顔や特に手掌が赤くなってはいませんか――× (中略) 「頭痛系の疾患」がお得意な「脳神経外科専門医」の先生を御受診されると宜しいと今の私は考えます。 但し「脳神経外科専門医」の先生の中にも「頭痛系の疾患」が苦手な先生のいらっしゃることを何卒覚えておかれてくださいませ。 怖い疾患ではありません。 だから絶対心配されませんように。 上記あくまでもご参考にまでお留めおき、ご無事にされて下さいませ。 何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。(回答者=山本クリニック・山本博昭) 医者もたいしたもんである。 学校の教師も負けていられない。 1日、400字詰めの原稿用紙に換算して、5、6枚だったのが、最近、30枚以上の日がつづいている。 僕の場合、これが主な原因だろう。 それに、夏は熱中症を恐れて、こまめに水分を補給したのだが、最近はおろそかになっている。 暖房によってかなり乾燥しているのだろう。 寒気は、直前に風呂に入っているので、湯冷めだと思う。 ★前回、ブログで次のような記事を書いた―― 僕は、その舞台の裏で、毎日、せっせと授業を記録し、A4、2枚にまとめ、「職員室通信」として発行していく。 職員室通信を読む人々が「観客」だと考えると、僕は、いわば劇場の座付作者ということになる。 これまでもポツポツとは発行してきた。 でも、ポツポツと……ではダメなのだ。 ポツポツと発行する「スタイル」は僕のうちに既にできている。 しかし、毎日せっせと発行しつづける……発行することよって、日々、前進する、すなわち、学校を変える……僕を変える……という「スタイル」はできていない。(引用、以上) 毎日、せっせと発行しつづけることが、最優先だ。 ところが、これがむずかしい。 これまでの僕の経験でいうと、表現へのこだわりや構成(組み立て)へのこだわりが障害になる。 ついつい文学的文章になる。 ついつい報道的文章になる。 能力が能力だから、これに時間がかかるし、文学的といっても、独創的な文体を開発するならいいかもしれないが、どこかで聞いたような表現に流れると(流れるに決まっている)、ひどく陳腐な記述になってしまう。 このことから、いつもいつも、僕は、「ポツポツと発行する」段階から、「毎日せっせと発行しつづける」段階にジャンプできないのだ。 で、こういう迷走から、たった今、たどりついた「新境地」―― ①授業に対する批評コメントを列挙するだけでいい。 まず、これが第1段階で――ま、このまま発行してもいいが――この「批評コメント」に、第2段階として―― ②具体的場面(情景&心情)の説明を含ませる。 ③個々の批評コメントに含まれている「代案」に学校経営的主張を含ませる。 第3段階として、④これらをプロデューサー的視点で編集する。 理想は、①+②+③+④だが、①だけでもいい。 ①+②だけでもいい。 ①+④だけでもいい。 ★さっそく、この方針で、先月(10月)の模擬授業大会の「授業ルポ」を作成してみよう。 ◆10月の模擬授業大会。 4コマのうちの1コマ――授業者=数学・羽生T。 (1)羽生Tは、生徒役の教師を前にしたときの表情と語りが、あたたかい、やさしい。 ひとり残らず包みこみ、ひきあげてやろうというオーラを纏っている。 これは教師として最も大切な条件だ。 この点に弱点をもつ僕としては、ほんとうにうらやましい。 (2)ポイント、ポイントで「みんなで読んでみましょう!」と、板書事項やプリント内容をガンガン音読させている。 音読はMINAMI中生の思考を活性化する。 50分間の授業の中で、声を出させる場面が、小刻みに設定されている。 「いっしょに読みましょう」 「全員起立、3回読んだら座りましょう」 「念のためにもう一度読みましょう」 いつでも音読! 何でも音読! どんどん教科書を読ませよう! どんどん板書事項を読ませよう! どんどんプリントを読ませよう! 音読はMINAMIのパワーだ。 ただし、あまり長い部分の音読はだれてしまうから注意が必要だ。 きょうの羽生Tのように、音読のポイントを短く限定して、繰り返すのが効果的だ。 (3)板書のときの羽生Tの身体の角度がいい。 羽生Tの場合、作図のときは、黒板に対して60度の角度で書いている。 文字を書くときは、黒板に対して、40度の角度で書いている。 これは――ま、僕の場合、縦書きということもあって――なかなかマネができない。 なんとかマスターしたい技術だ。 (4)授業を、簡単な原理の問題からスタートさせ、その組み合わせ、さらにその組み合わせ……と応用段階に移っていくステップが刻まれている。 できるか? できないか?……の2段階ではなく、1点、2点、3点、4点……「はい、合格!」だから、生徒たちに「よし、やってみよう」という気持ちにさせる。 (5)羽生Tの課題を3点。 ①追加指示がある。 子どもたちが作業に突入している段階の指示は、ほとんどの子どもたちが聞いていない。 ②作業の途中で、作業の終わりを提示した場面があった。 もちろん、作業のはじめに「終わり方」を示すべきだ。 ③「よろしいですか?」は禁句だ。 「よろしいですか?」と聞かれても、子どもたちはどうしようもない。 「よろしいですか?」を、すべて、具体的な達成状況確認方法に置き換えるべきだ。 (6)僕は授業者として教室に向かうとき、必ず前の授業者を確かめている。 いい授業のあとはやりやすい。 逆に、学ぶカタチ――やる気・姿勢――が崩れてしまったあとの授業は、ほんとうにシンドイ。(ま、僕のあとは、もっとシンドイのかもしれない。次の教師に聞くのが恐くて聞いたことがない。) いい授業を6時間、リレーしていければ、最高だ。 その「いい授業」を創る何本かの柱のひとつが、音読だ。 音読すると、生徒は姿勢を正す、いや、正させる。 音読は思考を活性化する。 音読は理解を促進する。 やる気にさせる。 メリハリのきいた授業になる。 10月に視察研修に来た他県の教師が、「(3年音楽・担当=浅田Tの授業参観中)教師が(黒板を指し)読みましょう!と言ったとき、あっ、これは読まないな……と思ったら、大きな声で、はっきりと読んだので驚いた」といっていた。 うれしいことに、MINAMI中では、1学年より2学年、2学年より3学年と、音読が立派になっている。 これまでの指導の賜だ。 くりかえしになるが、いい授業を創る何本かの柱のひとつである「音読」を、これからも大切にしていこう。 ★トップの画像=食卓の鳩笛。 下川原焼(したかわらやき)。 高谷下川原焼土人形製陶所の隣の隣に住んでいた時期がある。 僕の進路(針路)を「教育コミュニティづくり」に舵を切った頃だ。 鳩の首に亀裂が入っている。 その後の地震で落下したときにできた。 画像を見ていると、胸がいっぱいになる。 模擬授業の画像=乱氏撮影。 ★関連記事 ・★魂の襞に沿って浮遊する……あるいは、沈潜していく僕の心の動きが自然に表現できるカタチを…… ・★ノマドワーカーが「周囲の刺激があり仕事が捗る」と答えていた。同感だ。「開かれた孤独空間」の効用だろう ・★いや、もっと正確にいえば、僕は僕自身を何に強制振動させようと企んでいるのだろうか? ・★堀辰雄流にいえば「生駒山を越えて」(実際には近鉄奈良線で生駒トンネルを抜けて)大阪に移動するつもり ★僕の公式ホームページへ★★★★ ★僕のWEB無人駅線ページへ |