職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★「なんでも学校」、家庭も地域もそう思い、教師もそう思いこむ体制(プロ教師塾シリーズ・職員室通信)

2014-04-29 10:44:44 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★「なんでも学校」、家庭も地域もそう思い、教師自身もそう思いこむ体制
2014
04.29

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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

◆ここ、しばらく、左腰に違和感がある。
 ネットで「骨盤の各部位の名称」を調べたら、そこは「腸骨」というらしい。
ちょっとした動作時――たとえば、起き上がるとき、左に身体を傾けたとき――その「腸骨」付近に、反対の右側にはない、「ここに何かが存在する」という感じの「違和感」がある。
 じっとしていると、何も感じない。
 歩行、ジョギング、折りたたみ自転車などはふつうにやっている。
 この冬に苦しめられた除雪作業の後遺症だろうか?
 1ヶ月以上も同じ症状がつづいている。
 心配になり、昨夕、滝澤整形外科クリニックで診てもらう。
 滝澤勇夫医師「(レントゲンを観ながら)何もないですよ」
 僕「1ヶ月以上もつづいているのですが……こんなもんですか?」
 滝澤医師「そういうもんですよ。しばらく様子をみましょう(^_^)v」
 デンキでも……というのを期待したが、なにもなかった。
 必要ないことはやらないというモットーらしい。
 これはこれでスゴクありがたい。
 診察料、1500円(ノ△・。)。

 4/28の歩数=12160歩。

◆画像=ハナミズキ通り界隈。
 最近の「大阪野郎、1に足腰、2に文体、引き明けの街を走る」は、だいたいこの界隈。
 たまに、ロー丁れんさ街、長横町れんさ街、ハーモニカ横町、みろく横丁にも侵入する。
 僕は街歩きが好きだ。
 「この街を愛するがゆえに、この街が美しい」と感じられるようになればいいなぁ~と思っている。
 今、この街は僕にとっていったい何であるのか?
 こういうことをつきつめていないから、僕はアカンのだ。(「業務」を支える「感じ」メモ、以上)☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★∵☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵


  ★僕の仮説「学校中心自治民育体制の幻影=学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)」を検証する  

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★連休に突入。

 部屋の日だまりで、水分の補充を待つ、植木鉢の植物のように、自分のカラダが、教育学の論文に飢えていると感じている。
 連休は――旅行などの計画はいっさいない。近場の花見には行くかもしれない(*^_^*)――ソファーに寝っ転がり、読んでは眠り、目覚めてはまた読み……と、教育学論文三昧で暮らすつもりだ。
 眠たくなったら、読書をやめ、眠っていい……という読書の仕方がいちばんいい。
 連休の最高の贅沢だ。
 (そうだ、今「ソファーに寝っ転がり」といったが、僕はソファー寝っ転がるとき、左側に少しひねって、カラダを傾けるクセがある。これが悪いのかもしれない。この連休は、まっすぐ寝っ転がるようにしてみるつもり。)

★読む対象は2つある。

 1つは、手もとにある教育雑誌を片っ端から――○○誌4月号~3月号まで……△△誌4月号~3月号まで……という感じで、あるいは、○○誌の2010年5月号、2011年5月号、2012年5月号……という感じで。
 教育に携わる、小学校・中学校・高等学校・大学の人々が教育を語る「教育言語の海」に、自分のカラダ全体を浸してみたい。
 自分をバラバラにして浮かべてみたい。

 もう1つは、戦前の教育学関連の書物だ。
 なぜ、戦前の教育学なのか……については、ちょっと横道にそれなければならない。
 僕は、毎年、毎年、だれにでも、どこでもかしこでも、インコのひとつ覚えのように、あるテーマをくり返している。
 それは、第3の教育改革の伴奏のように鳴り響いている教育危機(ピンチ)、その元凶が「学校の教育独占体制」、あるいは「学校の教育丸抱え体制」にある……、これを修正し、学校・家庭・地域、それぞれの教育のバランスをよくしないかぎり、どんな施策を打ち出しても、あまり、いや、ほとんど効果はあがらないだろう……逆にいうと、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ……そのために……(僕の話は、いつも、ここから始まる。)

★僕は、僕のいう「学校の教育丸抱え体制」を強める方向に作用したのは、主に次の3点(の融合作用)だと考えている。

 1つは、学校中心自治民育体制。
 わかりやすい例として――
 昭和7年文部省訓令「学校少年団」
 昭和16年「大日本青少年団」
 昭和20年5月22日戦時教育令=「学徒隊」
 このいう流れのなかで、いわば「学校中心自治民育」体制が確立していったのだが、この戦前の学校イメージが、敗戦後も、幻影として保持されつづけたこと。(今も保持されている。)

 2つ目が、教育爆発現象。
 高校進学率が昭和20年代〈20%〉→昭和50年代〈90%〉と急カーブを描いている。
 受験のための「狭義の学力観」に、地域・家庭も追随していったこと。(今も追随傾向は強く残っている。)

 3つ目は、地域社会構造の変化。
 職住分離・核家族化が進行したこと。

★この3つにくらべれば、影響は極々小さいと思うが、しいてあげるなら、「学習指導要領」の問題。
 なにかあると、学習指導要領に取り込み――社会教育での対応をほとんど検討することなく――学校のみで取り扱うという安易な判断が積み重なり、つまるところ、学習指導要領が、教育というものの、すべてを、学校に取り込む方向――「なんでも学校」、家庭もそう思い、地域もそう思い、教師自身もそう思いこむ「体制」――をつくりだし、結果として、「学校の教育丸抱え体制」を強化させる方向に働き、それが同時に、社会の教育力を弱めてしまった、いや、奪ってしまったといってもいい。

★話をもどす。
 僕は、今、3つあげた、1つ目、すなわち「学校中心自治民育体制」の形成過程を、今、しっかりと分析しなければならないと考えている。
 その上で、僕の仮説「学校中心自治民育体制の幻影=学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)」を検証し、改善するための方策を打ち出していきたい。
 (というか、僕はすでに具体的方策を打ちだし、実践もしているわけだから、正しくは、戦前の体制を分析しつつ、自分の方策と実践を見直したい……、見直した上で、さらに新たな実践を打ち出したい……ということになる。)

★蛇足になるが、今、学習指導要領が、教育というものの、すべてを、学校に取り込む方向をつくりだし、結果として、学校の教育丸抱え体制を強化させ、同時に、社会の教育力を弱めてしまったと書いたが、残念なことに、新しい学習指導要領案によると、総則第4の3(13)に「部活動については、(中略)学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること」とある。
 部活動が、教育課程外であるという位置づけは変わっていない。
 しかし、「教育課程との関連が図られ」と指示している。
 何度もくり返すようだが、こういう安易な妥協が、積み重なり、積み重なり、既に40年前の第3の教育改革を構想しなければならないような教育危機状況に至ったのである。
 まだ懲りないのか?と、僕は嘆いている。

★グダグダ書いた。
 しめくくる。
 教育誌を、読んでは眠り、目覚めてはまた読み、あるいは、わたしの仮説「学校中心自治民育体制の幻影=学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)」を検証し……、そして、自分がバラバラにされ、そして、再び自分が組み立てられ、「新しい僕」=「新しい原理を有する僕」に至ることができれば、いいと思っている。

 いい連休にしたい(^_^)v。


  ★唐沢氏の爪の垢でも煎じて  

★「戦前の教育学関連の書物」ということで、あちこち、文献にあたっていたら、当然のこととして、唐沢富太郎氏にぶちあたった。
 僕も、一応、教育学の出身だから、名前くらいは知っているし、その書物も眺めたことはあるし、当然、「ソファーに寝っ転がり、読んでは眠り、目覚めてはまた読み……」の読書計画にも入っていたが、今回、わたしがぶちあたったのは、氏のエピソードだ。

 氏は、全国の古本屋、古道具屋はもちろん、屑屋、今でいう廃品回収業者まで訪ね歩き、数万冊の教科書、明治初期の教科書の板木、子どもの絵日記などを収集、あるいは、明治時代に建てられた校舎が解体されると聞けば、貨車を使って、柱、欄干、階段、鬼瓦(←「学」の文字が刻まれている)などを移送している。

 終電車を降りて、収集した荷物を2つに分け、1つの荷物を10メートル運んでは、次の荷物を10メートル運んだという話もある。
 教育学者(日本教育史)の執念だ。

 この記事の初めのほうで、僕は「僕のエネルギーの正体を見極める……」というようなことをいっているのだが、唐沢氏の執念の前では、「僕の正体」など、どうでもいい問題だ(*^_^*)。

 唐沢氏の爪の垢でも煎じて飲みたい……。

★画像=歯科検診の日


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★励ましつづけることに没入する。これが教師の仕事だ。教師の倫理性だ(プロ教師塾シリーズ・職員室通信)

2014-04-24 20:33:03 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★励ましつづけることに没入する。これが教師の仕事だ。教師の倫理性だ
2014
04.24
 
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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

◆君は信じられないだろうが、実は昨日(=君のメールが届いた日。君のメールの着信が20:31:50だから、その12時間前)の全校朝会で、君のことを話していたのだ。
 次のような文脈だった。

 ――君たちは親の庇護から離れ、独立にむけて一歩一歩前進するという不安定&魅力的な時代を生きている。
 そういう君たちに1つ提案したい。
 自分が何かしようとするとき、「意識する人間」「気にする人間」を、3、4人持つといい。
 「こうしようと思うが、その人はどんなふうに思うだろうか?……」と。
 あるいは「今のような自分で、その人の前に出られるのか?……」と。
 僕も意識する、意識してきた人間が4人いる。
 1人はYという男で、僕と同じ年齢で、高校・大学時代の友人だ。
 2人目は教え子で、教師になって1年目、初めて担任した学級の生徒だ。
 3・4人目は同じ教師で、僕より歳が若い。(文脈サンプル以上)

 君だけは実名を出した。
 無意識のうちに、ま、再び出会うことはもうない……と判断していたからだろうm(_ _)m。
 既に非現実的な存在だった。
 いわばLEGENDだった(^_^)v。

 だから、メールを見たとき、最初は、全校朝会の話を聞いた「悪い生徒」(*^_^*)のイタズラメールだと思った。
 しかし、読んでいくうちに、メールのなかに君と僕しか知らない情報があり――たとえば、阿倍野カトリック教会、大阪・清水谷の3畳間、阿倍野喫茶店の開店から閉店等々――「あぁぁ~、ホンモノのY君だ」とわかった。

 君の記述のなかに「仕事が成功したとき『神様がほほえんでくれて良かったねー』などというがこんなこともあるんだ・・・・・」とあるが、君のメールがどうして全校朝会の日なのか? 僕も「こんなこともあるんだ……」と、しびれるようなショックとトキメキを覚えた。

◆このメールの経緯を簡単に説明すると――

 ①僕が書物にはさまっていた大学時代のYのはがきをみつけた。
 ②そのはがきを、僕のHPの右サイドにアップし、不用意にも「Y君からのはがき」とコメントをつけた。
 ③それをYの職場の職員がGoogle検索で発見。
  Yは「君のHPに衝突した」と書いている。

◆――許してくれ。俺にもまた確実ななにものもありはしない。
 《肉体をかこむかぼそい層の空間に眩暈のような或る不思議が棲んでいる。》
 存在と意識の境の睡たげな、網のような、そして息づかいも出来ない狭いところに俺はおしこめられていた。そうだ。俺の不快はいわば跨がらざるを得ないところへうまく跨がっていたのだ。
 俺が身動きすると、深淵からでも響くような鈍い響きがする。(『Credo,quia absurdum 不合理ゆえに吾信ず』(埴谷雄高)から)

★画像=けさの「大阪野郎、1に足腰、2に文体、引き明けの街を走る」。
 存在と意識の境の睡たげな、網のような、息づかいも出来ない狭いところを走り抜けた。(「業務」を支える感じメモ、以上)☆∴☆∵☆∵★∵★∴★∴★∵★∵☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵



  ★№4=1人1人のがんばりに気づき、認める  
 
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★授業者=乱氏T。「何県ですか? ノートに予想を3つ書きなさい」

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★短い作業に取り組む子どもたち。

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★すべて音読! いつでも音読! 何でも音読! 本校は合唱と音読の学校だ。

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★№4=1人1人のがんばりに気づき、認める。

 子どもが、やる気にならないと、なにもはじまらない。
 「やる気にさせる」ときに、大切なことは、1人1人のがんばりに気づき、認めることである。
 この№4が、今年度の本校の研修メインテーマになっている。
 このテーマについて、僕は、粗く、2つの面があると考えている。

 1つは、極々単純に、子どもの努力に気づき、成果を認め、ほめるという面。
 簡単そうだが、各種アンケートからもわかるように、僕を含め、本校教員の弱点だ。
 もっと、ほめたい。
 どんどん、ほめたい。
 「いいですね」とほめるにしても、5通り、10通り……。
 「すごい」だって、5通り、10通り……。
 1人1人をほめる(評定する)、短い言葉を、30種類、いや、40種類、50種類と用意する。
 キチンと整理し「リスト」にしておく。
 それを瞬間、瞬間に、ポンポンと発する教師になりたい。
 ほんの一言の、しかし、多彩な言葉がけが、子どもを生かす。
 やる気にさせる。
 本気にさせる。
 よりよく変えていく。

 もう1つの面は、子どもが、うまくやれなかったときの対応だ。
 「あんた、ダメね」「もっとしっかり」と言うだけなら、誰でもできる。
 素人でもできる。
 子どもでもできる。(そして、経験的に言えば、これが、いじめの原型になることもある。)
 悪いことは悪いと指摘していい。
 マイナス評価として語っていい。
 しかし、そこにとどまっていては、ダメだ。
 教師倫理に反する。
 それを克服する方法を示し、はげましつづける。
 はげましつづけることに没入する。
 これが教師の仕事だ。
 教師の倫理性だ。
 №4には、教師が子どもとともに、できないことに向かい合い、克服していこうという側面を含んでいる。

★なお、既にお気づきだと思うが、この№4は、№3「達成状況の確認」を前提としている。
 №3が、いい加減では、№4はまったく意味をなさない。
 本年度のテーマについて、昨年度末、職員会議に提示する原案を検討する際、研修部も僕も、№3か、№4かで、ずいぶんと迷った。
 僕は、「№3と切り離して№4はあり得ないのだから、どちらでもいい」と発言しつつ、内心は、本年度のテーマは№3のほうがいいと思っていた。
 研修主任・公磨Tは、№4に傾いているようだった。
 結果として、本年度のテーマは、№4になった。
 公麿Tに押し切られた。
 押し切られたから……というわけではないが、№3と№4を密接不離のものとしてとらえて実践していく必要がある。


  ★№5=全員に50分間の学習活動を保証する  
 
★ ここで「学習活動」というのは、「(生徒用)学力向上の5原則」(左図)の「作業・活動」のことだ。
 50分間の授業の中で、輪郭がクッキリとした作業の場を設定する。
 ひとりひとりの子どもが生き生きと、目も、耳も、手も、足も、口も、頭も、フルに回転させ、「おもしろい!」と熱中する「作業の場」を設定する。
 この集積を超えたところに本校がめざす「知的で楽しい授業」が出現する。

 本校でよくやる作業例をいくつか紹介する。

(1)ノートに自分の考えを書く。
 この場合、ただ書かせるのではなく――
 ①「○字以内」
 ②「○字以内、3つ」
 ③「ズバリ一言で」等と指定するのが効果的だ。
 子どももまとめる力がつくし、板書もしやすい。

(2)ノートに、ある考えに対する正誤の判断を――
 ①まず、○や×で書く。
 ②このあと、その理由を簡潔に「○字以内」で書かせる。

(3)音読。
 音読は思考を活性化させる。
 50分間の授業の中で、声を出させる場面を小刻みに設定する。
 「いっしょに読みましょう」
 「全員起立、3回読んだら座りましょう」
 「念のためにもう一度読みましょう」
 〈本校のモットー〉
 すべて音読!
 いつでも音読!
 何でも音読!
 どんどん教科書を読ませよう!
 板書事項を読ませよう!
 プリントを読ませよう!

 ただし、あまり長い部分の音読はだれる。
 音読のポイントを短く限定して、繰り返すのが効果的だ。

(4)説明を聞く。
 「説明を聞く」のも「作業」だ。
 説明を聞くということを「子どもの作業の場」ととらえ――
 ①説明を聞いている子どもたちが、「え? どうしてだろう?」と考える場にする。
 ②「A……B……C、正解はどれだろう?」と選択する場にする。

 言い換えれば、子どもたちが積極的に「参加」できる「説明」の仕方を工夫をすることだ。

(5)もちろん――
 ・板書事項をノートに写す。
 ・グラフを書く。
 ・模型をつくる。
 ・実験する。
 ・見学する。
 ・歌う。
 ・演奏する。
 ・走る。
 ・演じる。
 ・司会する――も、すべて「作業」である。

 子どもたち全員に「50分間の作業を保証する」よう工夫して授業を設計する。

 また、この№5=「50分間の学習活動の保証」と、生徒用5原則の№5=「作業にすばやく取り組む」が、家庭学習につながっていく、発展していく……というのが、本校の仮説でもある。


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★参観日、保護者にハッキリ、クッキリ見せる「授業力向上の5原則」(プロ教師塾シリーズ・職員室通信)

2014-04-23 14:23:55 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★参観日、保護者にハッキリ、クッキリ見せる「授業力向上の5原則」
2014
04.23

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  ★№2=「指示・発問は、全員に、短く限定して述べる」  

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★保護者参観日の日に、どの保護者にも、ハッキリ、クッキリと目に見えるように見せる「授業力向上の5原則」について、4/22号の「つづき」を書くことにする。
 念のために、くりかえしになるが、本校が設定している「授業力向上の5原則」を再掲。

 №1=授業の目標、ねらいを明確にする。
 №2=指示・発問は全員に、短く限定して述べる。
 №3=達成状況を確認して授業を進める。
 №4=1人1人のがんばりに気づき、認める。
 №5=全員に50分間の学習活動を保証する。

 さらに、念のために、くりかえしになるが、以下の記述は、向山洋一著『授業の腕をあげる法則』を参照している。(「念のため」のくりかえし、以上。)

★授業力向上の5原則の№1「授業の目標、ねらいを明確にする」については、4/10号=★「教室をきれいにします。ゴミを10個ひろいなさい」編で触れたので、ここでは省略する。

 №2=「指示・発問は、全員に、短く限定して述べる」

(1)一時に一事を指示する
  同時に、2つも3つも、指示しない。
  指示の原則である。

(2)指示・発問は短く限定して述べる
 根本正雄氏の論文に「指示は短く言え。わたしの場合は15秒以内である」という文がある。
 同感だ。
 長いのも、くどいのも、ダメだ。
 10数秒以内の指示で、子どもたち全員を動かすには、輪郭がクッキリとした指示でなければならない。
 「全員、起立。」
 「1番の短歌を、各自、音読します。」(この教室の子どもたちは、普段から、一斉に声をそろえて音読するとき=「みんなで声をそろえて」、各自てんでに音読するとき=「各自」……と区別している。)
 「3回、音読したら座りなさい。」

(3)指示は全員にする
 指示は必ず全員に伝えなければならない。
 いいかげんな指示をしていると、聞いていない子どもがいて、毎時間、ボロボロ、落ちこぼしてしまう。
 ボロボロ、ボロボロの(変な言い方だが)「積み重ね」が日本の教育ピンチの元凶なのだ。
 ①手になにか持っている状態で指示をしたのは指示したことにはならない。
 ②「おへそをこちらに向けなさい!」
 全員が集中したのを確認してから指示をする。
 「おへそを……」は、本校、統一の指示語(左図=「力のある生徒への道」参照)。
 ③子どもが作業中に、指示の追加は絶対にしない。
 どうしても追加せざるを得ないときは、全員に聞く態勢をとらせ、指示し直す。
 ④最後の行動まで示してから動かす。


  ★№3=「達成状況を確認して授業を進める」  

★№3=「達成状況を確認して授業を進める」

 子どもがわかっていないのに、あるいはわかっている子とわからない子がいるのに、どんどん進める授業は、授業とは言わない。
 教師は当然のこととして、50分間の授業の中で、何度も、こまめに、達成率を確認しなければならない。
 ある種の「形成的評価」。
 瞬時に、サッと、だれの目にも明らかなようにやる。

 ①たとえば、よく知られた例だが、地図を開いて特定の場所を見つける作業のとき、「見つけた人は指で押さえなさい」という方法。
 念のために、押さえたあと、「となりの人と見くらべてごらん」と指示することもある。

 ②「全員起立。3回音読したら座りなさい」もよく使う方法だ。
 一目で読んでいるか、読み終わったかが確認できる。

 ③ノート点検、机間巡視も確認のための有力な方法である。
 ただ、経験的に、机間巡視のチェックはむずかしい。
 巡視後、だれができていて、だれができていないのか、教師の中で、ハッキリしていないと意味がないからだ。
 巡視して得たデータを映像化して残す訓練が必要だ。
 高段の技。
 でも、訓練すると、できるようになる。
 僕は、ある時期、集中的に、机間巡視で得たデータをもとに5分間、語る――○○さんは……、○○さんと○○さんは……――訓練をやった。
 はじめは、あれ? ○○さんはなんて書いていたのか?とはっきりしないことも多かったが、徐々に「映像化」の確度が高くなっていった。
 日々、上達するのが自分でわかった。
 蛇足になるが、子どもたちにも好評だった(*^_^*)。

 ④本校では「挙手」でチェックすることが多い。
 そのため挙手を速く数える訓練をしている。
 参観者に「この学校の先生方は、数えるのが速いですね」と感心される(^_^)v。
 2人の挙手を頭の中で「1」と数えている。
 「3」=6人の挙手。
 「6」=12人の挙手。
 3人の挙手を「1」と数える練習もしてみたが、2人を「1」と数えるほうが速かった。

 ⑤本校では「わかりましたか?」という確認方法はとらない。
 わかっていなくても「ハイ」と答える子どもがいる。
 「わかりましたね」といえば、まわりにつられて「ハイ」と言ってしまう子どももいる。
 本校では「わかりましたか」は禁句だ。
 「わかりましたか」はプロとアマの識別語だと、僕は思っている。
 幼稚園の送迎バスを待つ母子集団のそばを通ると、「急いで!」と「わかった?」の連発だ。
 修業していない学校も「わかりましたか?」の連発だ。
 日本の教育もまだまだだなぁ~――ま、言い換えると、まだまだ伸びる可能性がある――と思う。

 他にも、もっともっと確認方法を開発していけば、MINAMIの教育の「カタチ」が、さらに変わる。

★前回、『授業の腕をあげる法則』は、教育技術(定跡・定石)を通して「すぐれた教育思想」とは何か?……に気づかせてくれた……と述べた。
 その「すぐれた教育思想」をコピーする。

〈教育思想①〉教師は、一人残らず、すべての子どもの可能性を信頼すべきである。
〈教育思想②〉教師は、一人残らず、すべての子どもの個性力量に依拠すべきである。
〈教育思想③〉教師はすべての責任をまず自分自身に帰すべきである。常に謙虚に。
〈教育思想④〉教師は、一人残らず、すべての子どもに生きる勇気を与えなくてはならない。
〈教育思想⑤〉教師は、一人残らず、すべての子どもに知識と知恵と技を育てなくてはならない。

★「№4=1人1人のがんばりに気づき、認める」と「№5=全員に50分間の学習活動を保証する」は、次号に。


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★保護者参観日は授業修業の絶好の機会(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-22 09:25:24 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★保護者参観日は授業修業の絶好の機会
2014
04.22

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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

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◆韓国旅客船沈没事故に関して、Web産経が「韓国各紙は〈韓国は『三流国家』だった〉、〈国民が不信の烙印を押した“じたばた政府”〉」などの見出しを掲げた記事を相次いで掲載」(2014.4.21 00:02配信)と報じている。
 ほぉ~~~、一流国家ないしは二流国家だと思っていたのかぁぁ~~とつぶやいた瞬間、僕は、次の河盛好蔵『静かなる空』の一節を想起した。
 《私たちは第四等国になり下がった敗戦国の国民なのである。
 《日本という大きな収容所に監禁され、ポツダム宣言の忠実なる履行という尋常ならざる苦役を強制されている、一種の俘虜なのである。》
 執筆から70年後の僕の胸にも突きささってくる。
 僕は今も日本は「4等国」だと思っている。
 なお、『静かなる空』はCCDの検閲の対象。
 掲載禁止処分。(江藤淳『落葉の掃き寄せ』から)

◆「職員室通信」のルールをひとつつくった。
 1号分の字数=20字×100行(=目安)。
 僕はいつも、O's Editor〈400字詰め原稿用紙スタイル〉で記述しているから、縦20字が字数の単位。 
 20字×100行内にまとめるというのではない。
 その字数になった、途中でもやめる、「つづき」にするという意味だm(_ _)m。
 どうか、どうか、諒とせられよm(_ _)m。

◆伊原ライオンズは苦戦がつづいている。
 現在、6勝14敗。
 勝率3割。
 ダントツ、最下位。
 しかし、僕の気分はシーズン当初ほど落ち込んでいない。
 ああ、こういう試合をつづけていけば昨年までよりはるかに強くなる……という確信がもてるようになったからだ。
 4/20(日)の対バファローズ戦、9回裏、炭谷のスクイズ場面。
 結果は失敗でダブルプレーに終わり、試合終了だったが、僕は納得した。

◆画像=昼食のどん兵衛。急に食べたくなった。
 粉末スープを2分の1にして、10分近く待つと、「大阪すうどん」の味になる(^_^)v。
 もう1枚は、DAKA古書店跡の掲示板。
 以前は「張ったモノははがさない」という主義だったが、今は違う。
 単に整理できていないだけだ。
 近日中に整理する。(「業務」を支える「感じ」メモ、以上)☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★∵☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★



  ★参観日の授業だけは絶対に失敗できない  

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★今週は保護者参観日がある。
 参観日のねらいは、粗く、次の2点だ。

(1)参観日は、保護者にとって、自分の子どもがMINAMIで受けている毎日の授業が、「知的で楽しい授業なのか?」「学習内容がしっかり身につくように指導されているのか?」……を直接に見る絶好のチャンスだ。

(2)全体会、あるいは、学年、学級保護者集会は――
 ①子どもに関する情報獲得の場
 ②子育てについての懇談の場
 ③子育てに関する学習機会の場
 ④「子育て」を離れ、いわば人同士の交流・学びあいの場。(①~④は重なり合っているが、微妙に異なる。)
 ⑤くわえて、わたしたち大人が、学校・家庭・地域が連携して、豊かで住みよいMINAMI校区(=地域)を創りだしていくための、ネットワークの「核」になる場。

 スペースの関係で、この号(4/20号)では、(1)についてのみ触れる。

 「保護者が、自分の子どもが受けている授業が、知的で楽しい授業なのか? 学習内容がしっかり身につくように指導されているのか?……」をチェックする機会……ということは、すなわち、僕らの授業修業の絶好のチャンスということでもある。
 以前にも紹介したが、本校の修業計画は――
 ①教科部会内の研究授業
 ②○○Tの授業を観る会
 ③保護者参観日の授業(保護者評価実施)
 ④模擬授業
 これらを合計して150回以上ということになっている。
 保護者参観日の年間授業数=32

 僕の粗い認識を示すなら――
 ①・②・④は、どんな失敗をしてもかまわない。
 いや、むしろ思いきった挑戦をして大失敗をするくらいのほうがいい。
 けれども、参観日の授業だけは絶対に失敗できない。
 ひどい授業をして、あちこちで「指示もまともにできない」「プロ教師のクセにあんな下手クソな説明をして」等といわれるのは、自動車会社が「あそこの自動車は走っている時に火を噴く」といわれるのと同じくらい打撃が大きい。
 ということで、当日は、ああ、さすがにプロ教師の指示だ、発問だ、語りだ、ほめ方だ……と感じていただけるように気合いを入れて授業に臨むつもりだ。


  ★参観日の授業への気合いを具体的にいうと――  

★この「気合い」を具体的にいうと――
 本校では「授業力向上の5原則」を設定している。
 №1=授業の目標、ねらいを明確にする。
 №2=指示・発問は全員に、短く限定して述べる。
 №3=達成状況を確認して授業を進める。
 №4=1人1人のがんばりに気づき、認める。
 №5=全員に50分間の学習活動を保証する。
 指導者としての共通目標だ。

 この「5原則」を、保護者が授業を観ていて「ああ、ここは、目標を明確にしているんだなァ」……「ああ、ここは、達成状況を確認しているのだなァ」と、はっきり、わかるように、やる。
 この文脈の「保護者」を、「生徒」に置き換えてもいい。
 参観している「他の教師」に置き換えてもいい。
 これくらい徹底して「5原則(=基本)」を露骨に「露出させる」、「晒す」、「見せる」「見せつける」。
 もちろん、授業のリズムを壊してはいけない。
 瞬時に、サッと……とやる。
 瞬時に、サッと、しかし、だれの目にも明らかなようにやる。
 これはこれで高段の技。
 さっき「授業修業の絶好の機会」といったのは、このことだ。

★本校の「授業力向上の5原則」について簡単に説明する。
 向山洋一著『授業の腕をあげる法則』を参照して説明する。
 話は少しそれるが、僕に影響を与えた教育書№1は?……と聞かれると、僕はまよわず、向山洋一著『授業の腕をあげる法則』をあげる。
 僕は熱心な教員だったが、めちゃくちゃな教員だった。
 その僕に『授業の腕をあげる法則』は、教育技術(定跡・定石)を通して「すぐれた教育思想」とは何か?……に気づかせてくれた。

 ここまで「今週は参観日がある」の前置き。
 これから「参観日への気合い」の本論。
 しかし、「20字×100行」ルールにしたがい、いったん閉じるm(_ _)m。
 つづきは、次号。


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★授業取材・乱氏T編=テンポのよい指示と発問と作業の組み合わせ(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-18 11:19:07 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★授業取材・乱氏T編=テンポのよい指示と発問と作業の組み合わせ
2014
04.18

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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

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◆けさ、目が覚めたとき、昨晩の思考のつづきか? あるいは、夢のつづきか?……はっきりしないが、「ミネルバのフクロウは夕暮れ時に飛びたつ」の「フクロウ」と、山頭火の「ほととぎす明日はあの山こえて行かう」の「ほととぎす」について、しきりに比較している自分に気がついた。
 右を枕にし、左を枕にし、僕は何度も寝返りを打った。

 「ミネルバのフクロウ」というのは、僕の理解では――
 僕らは夕方になると、きょう1日の失敗を反省する。
 そして、少し賢くなる。
 その知恵をフクロウが集める。
 だから、フクロウは過去に向かって飛び立つ……といえる。

 「ほととぎす」は――
 おまえは、正成・正行父子が「共に見送り見返りて/別れを惜しむ」場面で「血に泣くその声」(落合直文)で鳴いていたよなぁ~。
 俳句の雑誌名(『ほとゝぎす』=正岡子規、高濱虚子、河東碧梧桐等)にもなっていたよなぁ~。
 それらをすべて断ち切ろう。
 断ち切って「あの山こえて行かう」。
 未来に向かって飛んでいこう。

 僕はフクロウなのか?
 ほととぎすなのか?
 過去に飛ぶのか?
 未来に飛ぶのか?……
 と、つぶやきながら、僕はベットからはい出した。
 ここ、数年の僕の苦しみは、この迷いではないのか?
 たぶん、どちらかがまちがっている。
 選択を誤ると、ダメな僕が、さらにダメになる。

◆昨夜、ライオンズ、対ロッテ戦に大勝。
 浅村、憑依の打ちまくり。
 6打点(左本→右安→左本→三振→左犠飛)の爆発。
 3回「右安」時は、盗塁2B→タッチアップ進塁3B、この3Bに滑りこんだ際、首筋に送球が直撃、失神。
 大当たりだった。
 ヒーローインタビューは豊田と浅村の2人。
 冒頭、浅村「4番の仕事がしたいと思った」。
 僕は、TV前で「よく言った! おまえこそ、4番や!」と叫んだ瞬間、憑依の浅村が乗り移り、涙ぐんでしまった。

◆画像=DAKA古書店の片隅。
 シルエットは、もちろん、悩める僕(*^_^*)。
 庭の木を切ったので、こんなに日当たりがよくなった。(「業務」を支える「感じ」メモ、以上)☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★∵☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★



  ★授業取材・乱氏T編=テンポのよい指示と発問と作業の組み合わせ  

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★4校時、乱氏Tの授業を観にいった。
 乱氏Tの授業は、①リズムがいい。
 (①とほぼ同じ意味だが)②ムダなことばがない。
 ③声&顔の表情が豊かだ(あたたか→あたたか→緊張→あたたか→あたたか→緊張→あたたか……)

 テンポのよい指示・短い発問(一時一事)と、短い作業が組み合わされているので、生徒は学習活動にグイグイと引き込まれていく。

★授業のはじめ、10分間の記録。

T「ノートを開いて」
T「速いですね、高橋さん。大島さんも速いですね」
T「エンピツを置きなさい」
 たったこれだけだが、①「短い指示」 ②「ほめる」 ③「全員を集中させる」という片々の技術が組み合わされている。

★最初の短い作業場面。

T「1分間だけ、これ(アメリカの国旗)をジーッと見てもらいます。
 見たものをよく覚えてください。
 では、1分間、よ~い、スタート!」
  (1分間経過後)
T「今から4つの質問をします。
 ノートに①……②……③……④……と書きなさい」
T「質問をします。
 ①この国旗のニックネームは何ですか? ノートに書きなさい」
T「②アメリカの国旗は何色つかっていますか? パッと書いてね」
 (質問③、④省略)
T「書いたらエンピツを置きなさい(←乱氏Tは、この指示を絶対に忘れない)。
 これ、全問正解すると、『アメリカ王』の称号が与えられます。」
T「では、①番から。
 はい、名簿番号20番の人。
 だれ?
 手をあげて。
 前田さんですね。
 では、前田さんの列の人にあてます。
 はい、片山さん!」……(中略)

★つづく、「謎の発問」に生徒は熱中

T「青・白・赤を使った国旗は、実はたくさんあるんです。わたしが、今、心の中に思っている国旗をあててください。
 (「そんなァ!」と生徒は騒ぐ。)
 地図帳をみてさがしなさい。
 時間は1分!(←乱氏Tは、時間指定を忘れない)」
  (1分経過後)
T「はい、それでは地図帳を閉じなさい。
 こっち、見て」
T「ひじょうに速いですね(地図帳を閉じ、教師のほうを向く動作が)。
 さすが1組!」
T「列指名であてるよ。
 必ず答えてね。
 わたしの心の中にないとダメね。」

 このあと列ごとに指名された生徒は「イギリス」「フランス」「チリ」「ロシア」「チリ」「ロシア」……と答えた。
T「これ以外の人?」
C「ルクセンブルグ」「オランダ」「キューバ」……


  ★授業批評  

(1)「速いですね、高橋さん」とか「さすが1組!」とかが、意外と効いている。
 ただ、ほめればいいというものでもない。
 「わたしはほうとうにそう思っています」という気持ちを込め、かつ、サラリとやっている。

(2)列ごとに前から後ろへとプリントを配るとき「どうぞ」「ありがとう」と言わせている。

(3)全員(1人1人)の学習活動(考える・書く・発表する等)が確実に保証されている。

(4)説明するときは必ず、全員に鉛筆を置かせている。

(5)2種類の視線(目線)を使い分けている。
 視線A=生徒と0.1秒ずつ視線を合わせながら、左→正面→右→正面→左と、前→中央→後→中央→前と、繰り返し、隅から隅まで視線を配りつづける。
 視線B=視線を正面に向けたまま(あるいは、宙に浮かせたまま)語る(聞かせる、聴かせる)。
 高段の技。

(6)生徒の発声には課題がある。
 発声が不明瞭な生徒も少なくない。
 特に女子生徒。
 本校の「生徒用・学力向上の5原則③」=「正しい発声をし、適切な声量で発言しよう」を意識させる場面を、全教科、全学年で計画的に設定する方法も検討したい。(主担当=研修部&国語科)


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★「お父さん、中学校の授業、おもしろいよ。一度、見に来てよ」編(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-16 14:52:09 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★「お父さん、中学校の授業、おもしろいよ。一度、見に来てよ」
2014
04.16

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  ◆「業務」を支える「感じ」メモ  

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◆小保方晴子氏会見の翌日から、僕のBlog(livedoor)へのアクセスが急増。
 僕が「小保方晴子さんの自棄、絶望、悲哀、憤怒」と題する記事――ま、記事というより、Tweet2つ分くらいのメモ――をアップしたからだ。
 「題」への反応と、タグ「小保方さんのしたたかさ」への反応がほとんどだった。
 中味はなにもないm(_ _)m。

 その「小保方メモ」に1点、補足する。
 会見中の小保方氏の語りと表情に僕は強い既視感があった。
 結論だけいうと、僕のこれまでの経験では、在籍の成績上位20分の1の女子生徒は、面談していて、みんな――ホンマ「みんな」である――ああいう語りと表情をする。
 僕とガチンコで向き合うと同時に、僕という人間が存在している「時空間」もきちんと把握して語る。
 男子生徒はこれができない。
 だから、メモの中で僕がいった「自棄、絶望、悲哀、憤怒を、自家発電のエネルギーに転換するシステムが小保方晴子氏のうちに確立している」は、かいかぶり、過大評価かもしれない。

 僕のBlogの小保方さんフィーバーは5日間でほぼ収束。
 現在は通常の2倍くらいのアクセスに戻った。
 常に、フィーバー時のアクセスが、僕の教育記事に対してもあればいいのになぁ~……僕ももう少しやる気になるんやけどなぁ~とブツブツ(*^_^*)。

◆早朝、ひさしぶりに「大阪野郎、1に足腰、2に文体、引き明けの街を走る」をやったが、信号待ちのとき、あるいは、ベルトにとめたカメラバックからデジカメを取り出し、撮影しているときなど、「寒い」と感じた。
 ジョギング時のアメダス=6℃

◆画像=けさ、ベルトにとめたカメラバックからデジカメを取り出し撮影した画像。(「業務」を支える「感じ」メモ、以上)☆∵★


  ★他のためにがんばり、汗を流し、そのことを喜びと感じる  


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★ きょうの全校朝会は、前期学級役員・生徒会委員長任命式を兼ねて開かれた。

 生徒会役員の司会で、1年1組の室長・副室長から、2年、3年と、順々に氏名を読みあげる。
 室長・副室長が「はい!」「はい!」と返事をしていく。
 各学年とも、緊張感をともなった、よい返事だ。
 2年生、3年生になると、その緊張感に、――自分は何をやるべきか? くわえて、どういう困難が待ち受けているか?……というようなことがイメージできているから(そのことに対する)――自覚と気合いが加わり、立派な、堂々とした返事になる。
 1年生の返事<2年生の返事<3年の返事……ま、これが、あたりまえなのだが、実際には、なかなかむずかしい。
 学校がいい状態にあるかどうかのバロメーターになる。
 MINAMI中は、これが、ごく自然にできている。
 1年生の返事>2年生の返事>3年の返事……となると、学校はかなりピンチだ。 

★〈僕の話の骨子〉

 ここ、しばらく、ことあるごとに「いい学校の条件」について話をしてきた。
 そのひとつ……。
 「他のためにがんばり、汗を流し、そのことを喜びと感じる生徒が、いっぱいいる学校」。
 他のためには何もしない、自分のことだけを考える……という人間ばかりが集まっている学級や学校を想像してみると、荒れた、ガサガサとした光景が浮かびあがり、う~ん、なるほど、この「条件」はほんとうだなぁ~と、うなずいてもらえると思う。
 しかし、「他のためにがんばり、汗を流し、そのことを喜びと感じる」と、口でいうのは簡単だが、実際に行動するとなると、意外とむずかしい。

 まず、だれもやらないから、仕方がないから、わたしがやってやる……というのは除く。
 これは論外だ。
 そういう「やってやっている」という気持ちなら、わたしは、やらないほうがいいと思っている。

 また、他のためにがんばると、それは、やがて自分のためになるというのも、「やってやっている」というのよりは、マシだと思うが、わたしの経験からいうと、それも考えとしては、甘い。

 純粋に「他のためにがんばる、他のために汗を流す、そして、そのことを喜びと感じる」人間にならなければならない。

 生徒会本部の活動、生徒会各委員会の活動、あるいは、各学級の当番活動などは、純粋に「他のためにがんばる」レベルに至るための、たいへんよい機会だと思う。
 生徒会活動を通して、真に「他のためにがんばり、汗を流し、そのことを喜びと感じる」人間になろう。
 そういう人たちがいっぱいいる学校を創ろう。(僕の話、以上)


  ★「お父さん、中学校の授業って、スゴクおもしろいよ。一度、見に来てよ」  

 話は、前後するが、昨日、夕刻、主任会を開いた。
 この「主任会」は、もう少しすると、時間割の中に組み込まれ、夕刻に開催ということはなくなるのだが、今は、暫定時間割だから、勤務時間外に特設した。
 内容は、各学年の「子どもたちの状況」(←これは、こういうあいまいな表現にとどめる)に関する情報交換だ。

 その他、主任会で話題になったことを列挙すると――

(1)各学年所属職員の生かし方(動きたいのだけど、動けないという職員がいるものだ)
(2)卒業生情報
(3)分掌部長や主任として指示するとき、すべての職員が「わがこととして聞いている保障はない」と自分で自分に言い聞かせて、「わがこととして聞いてもらえる」指示の仕方の工夫を。
(4)業者に発注するときの「相見積もり」について。
(5)校内外巡回のときの「視点」について。
 「巡回規定」以外の「勘から生じる視点」。
(6)生徒の日常生活におけるあいさつの状況。
 3年>2年>1年。
(7)学校は、生徒に関する、いろいろな課題を抱えている(←これはあたりまえ……)。
 その課題を、「知的で楽しい授業」でクリアーする。
 子どもが小学校へ行き、「先生、中学校の授業が、おもしろいよ、ほんとうにおもしろよ」と報告するくらいに。
 あるいは、夜、親に「お父さん、中学校の授業って、ほんとうに楽しいよ。一度、見に来てよ」と報告するくらいに。
 これがMINAMIのモットー。
 これを踏み外すと――たとえば、生徒指導で解決しようとしたり、部活動で解決しようとしたり……すると、必ずドブに落ちる。
 必ず、必ず、必ずドブに落ちる。
 すべて「知的で楽しい授業」で解決する。
 これがプロ教師だ。
 アマチュア教師を廃す。(主任会の話題、以上)


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★本日は授業開幕。MINAMIのロケスタだ(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-14 12:55:20 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★本日は授業開幕。教師の語り、チョークの音、MINAMIのロケスタだ
2014
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◆「業務」を支える「感じ」メモ ◆4月に入って「職員室通信」を7号まで発行した。
 2日に1号。
 ペースとしてはまずまずだ。
 しかし、どうも気分が乗っていかない。
 いい「通信」が出せると、それが次号のエネルギーになる。
 不本意な「通信」だと、僕のエネルギーが徐々に消耗していく。
 はっきりいうと、7号で既にエネルギーが尽きてしまった(ノ△・。)。
 理由を推測すると――
 (1)4月からの「新々・職員室通信」とこれまでの「職員室通信」の違い。
 これまでは、学校教育や学社連携のうわっつらをなでる「通信」。
 これに対して「新々・職員室通信」は、しっかりと「書き込む」。
 と意気込んでいたのに、まったく、まったく書き込めていない。
 教育学的(含教育史・教育哲学)にも。
 臨床教育学的にも。
 気が散っている。
 もう一度、僕が17歳のときに出会った「昭和十三年の初秋、思ひをあらたにする覚悟で、私は、かばんひとつさげて旅に出た」(太宰治『富岳百景』)に立ち返らなければ……。
 (2)でも、いきなり「書き込」めるわけではない。
 書き込むための準備の場が、このスペース=〈◆「業務」を支える「感じ」メモ〉だ。
 これが「記事」と絡む、「記事」を触発する、「記事」と融合する……というカタチにもっていけていない。
 3月の終わり頃から、〈◆「業務」を支える「感じ」メモ〉を「職員室通信」の末尾に、まるで隠すように、くっつけているのが悪いのかもしれない。
 しばらく、トップに位置づけてみる。
 (3)伊原ライオンズの、予想を超える、絶不調に、僕が連動している。
 4勝10敗(最下位)。WS000006
 右図は、昨日、対ハム戦(TV・gaoraで観戦)、5回裏、西川に対する伊原ライオンズ、レイノルズの配給だ。
 僕は、この配給を観たとき、勝利を確信した。
 が、継投がうまくいかず、逆転負け。

 ま、伊原ライオンズも、僕もこれからだけど……(^_^)v。

◆目覚めの悪夢4連発
 (1)保護者からの電話。
 「娘を叱ってやってください。さっき、乱氏Tに1分間叱ってもらいました。大阪野郎Tも1分間叱ってください」。
 電話の向こうで娘が叫んでいるのが聞こえる。
 「電話に出たくないィィィィィィィィ! 大阪野郎なんて大キライだァァァァァァァァァ! ギャォォォォォォォォ~ン!」。
 (2)ヒヨドリと会話している人がいる。
 僕もやってみようと「おーい、おーい」と呼んだら、トラが出てきた。
 逃げる途中、寝ていた別のトラにもつまずく。
 2匹のトラに追われて小屋に逃げ込み、ドアをバタンと閉める。
 トラが爪でドアをこじあけてきた。
 格闘。
 (3)ソフトボールの練習中に休憩をとったら、そのまま選手がいなくなった。
 待っていると、小和田Tが来て「選手はもう帰りましたよ」という。
 「へぇぇぇ、じゃ、ベースも、バットも、キャッチャー用具も、転がっているボールも、ティも、みんな僕が片づけなければならないのかぁぁぁ」とつぶやいている。
 (4)ここはどこだ?
 まったく知らない町だ。
 自分の居場所をパートナーに伝えなければ……と、電話ボックスを探す。
 通行人にたずねたら「あそこにも、あそこにも、ここにも、ここにも……」
 あちこちにある。
 僕の知らないカタチだ。
 その1つ、家庭の庭先にある電話をかけようとすると、0と1しかない。
 「2進法か……」とフリーズしたところで、目がさめた。

 4連発の夢で、僕のきょうのエネルギーのすべてを使い果たした感じ。

◆画像=僕のジョギングコース、ハナミズキ通り界隈。(「業務」を支える「感じ」メモ、以上)☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★∵☆∵☆∴☆∵☆∴☆∵★∵★∴★∵★∴★∵★


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★本日は「授業」の開幕。
 入学式の翌日から 学級活動・生徒会活動、それに集団行動訓練(兼避難訓練)、写真撮影、身体測定等々はスタートしていたが、「授業」はきょうが開幕だ。
 前号でも触れたが、「自己紹介は厳禁」。
 ギアを即、「教科の魂」に。
 教師の語り、チョークの音、子どもたちの声。 
 MINAMIのRocketStart(ロケスタ)だ。

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★本校の授業力向上5原則――
 ①ねらいを明確に。
 ②指示は短く、全員に。
 ③達成状況の確認。
 ④ひとりひとりへの激励。
 ⑤全員に50分間の学習活動の保証。
 とりわけ⑤「学習活動の保証」を確実にやり、6時間が終わったとき、子どもたちが「こんなに頭とカラダを使った1日はない」と感じるくらい授業に「熱中」させる。
 通常だと、(たとえば数学だと)「数学っておもしろいィィ~」と子どもが思う瞬間を50分間に2度設定すればいいと僕は考えているが、きょうは奮発して「3回」設定しよう。
 教科担任の奮闘努力を祈る。

★黒板いっぱいに白、黄、赤で書かれた英文がひろがっている。
 小和田Tの2年英語だ。
 チョークの音、小和田Tの指示の声につづいて、生徒たちの一斉読の声が聞こえた。
 北校舎2階→中央廊下→南校舎2階→南校舎3階……。
 歓声が聞こえた。
 乱氏の社会科の授業だ。
 隣の教室では苫小牧Tが掲げた短冊に、子どもたちの視線が集中していた。
 どんどん廊下を歩いていく。
 校舎の端の技術室では、広師Tがカラクリをかざし、熱っぽく語っていた。
 ……
 卒業式、修了式、春休みと、しばらくとだえていたなつかしい光景が流れ込んでくる。
 目をつむって深呼吸すると、このところずっと頭のなかでしこっていた神経が、やわらかく溶けていく。

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★〈教務週報3号〉――4/14(月)~4/18(金)。
 「週報」には、1週間の授業・行事計画、出張等の記述のほかに、本校の場合は、その上部に各校務分掌部長からのコメントが記載されている。
 プロ野球では攻撃インニングの前に「このインニングは、こう……こう……こういう攻撃をしていこう」という監督・コーチからの指示がある。
 これと同じだ。
 この1週間は、こういうところに力点を置いて職務にあたろう……ということだ。

 総務部=年度はじめの施設設備の点検とゴミの分別収集にご協力を。
 教務部=「さあ、受験生だ」「さあ、2年生だ」「さあ、中学生だ」に応える授業を。
 研修部=黄金の1週間。
 生徒指導部=いつだって師弟同行をがんばりましょう。
 保健部=(手違えで)未記入

 教務部のコメントも、研修部のコメントも、生徒指導部のコメントも、気持ちはよくわかる。
 しかし、南海の野村監督が「『次の回はスライダーをねらっていこう』というような指示を出しているチームはダメだ」という「スライダーをねらっていこう」式のコメントになっている。
 このコメントを、わがこととして聞けるのは、力のある教職員だけだ。
 次回は、もう一歩、踏みこんだコメントに。
 野球の試合と同じで、いつもうまくいくとは限らないが、いいコメントのつらなり、積み重ねが、いい学校の創出につながっていく。

 なお、僕のコメントは前号でも触れたように「教室をきれいにします。ゴミを10個ひろいなさい」。
 もうひとつ、候補があった。
 「目線を子どもの目から目へと連続的に移動させていく修業への挑戦」。
 これは次週にまわすことにした。

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★「教室をきれいにします。ゴミを10個ひろいなさい」編(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-10 19:10:52 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★知的で、自由で、のびやかな子ども&集団を育てる
2014
04.10

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★MINAMIネットで多チャンネルリンクの開発

 きょう、N老人クラブの会長はじめ3名の方が、ぞうきん100枚を届けてくださった。
 毎年いただいているぞうきんをどのように活用しているか、あるいは、本校ではどんなふうに掃除をしているか……などについてお話しすると、たいへん喜んでくださった。
 その他、現在、町内会の方々、小・中PTA、学校等とネットワークを形成して取り組んでいる「MINAMIネット事業」についても話題にした。

 MINAMIネットの「ネット」は、MINAMI学区の学校・家庭・地域(諸団体)を結びつけ、理念と活動を、分かちあう、あるいは共有しあうことを可能にするリンクだ。
 ただ、実際問題として、地区防犯協会や連合町内会等と、本日、来校されたN老人クラブや民生委員・児童委員等とは、リンクの仕方が異なる。

 家庭や地域におけるさまざまな教育上の課題(含特別支援)をクリアーしていくためには、一元的なリンクではなく、N老人クラブ等を含む、多チャンネルリンクを開発していくことが、今後の課題だと感じている。

★昨年度、支援すべき、いくつかのケースに関して、MINAMIみネットという枠組みの中から、関係者をピックアップし(例=主任児童委員、学年主任、学級担任、養護教諭、スクールカウンセラー……等々)、MINAMIネットと同心円上のミニ・ネットワークを形成して対応した。
 これが今後、新しい仕組みを考える上でヒントになる。

 現在、どんどん増えつつあるMINAMIネット・サポータークラブ(例=ホームページ作成、環境づくり、図書整備、総合文化部支援等々)も、ミニ・ネットワーク化することにより、さらなる活動の充実とともに、新しいつながりの創出が期待できる。

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★「教室をきれいにします。ゴミを10個ひろいなさい」
 この趣意部分(=「教室をきれいにします」)が、子どもを知的に育てる。

 上記は、教務週報3号(4/14~18)に掲載する、僕のコメントだ。

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 本校の教師用「指導力向上の5原則」の、その1は「授業の目標、ねらいを明確にする」だ。
 生徒用の「学力向上の5原則」の、その1も「授業の目標、ねらいをしっかりとつかもう」だ。
 「なにがなんだかわからないけどやっている」という状態は、「考え」も「精神」も、また当然、「行動」も、不安定だ。
 授業でこの状態がつづくと、教室は「なにも考えなくても行動する」という子どもでいっぱいになる。
 知的な状態から、どんどん離れていく。

 だから、その都度「目標、ねらいを明確にする」。
 この意識と努力の積み重ねが、自分のやっていることを自分で理解し、納得する、知的な子どもを育てる。
 知的で、自由で、のびやかな集団を育てる。
 教育の根幹だ。
 本校区の子どもたちの最重要課題だ。

 ただ、これはむずかしい。
 授業というのは、50分間、具体的な作業・活動が連続する。
 「目標、ねらい」は、しっかりと語らなくてはいけない。
 でも、くどいのはダメ。
 短く、スパッと。
 高段の技が要求される。(「学力向上の5原則」の中で難関度№1)

 ま、こういう思いを、週報3号のコメントに込めたつもりだ。

★なお、念のために、「目的」と「目標」は違う。
 目的=ことばどおり「的(マト)」、最終到達地点。必ず達成するもの。
 目標=「標(しるべ)」。「目じるし」。目的を達成するために設けた「めあて」。


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◆業務を支える「感じ」メモ ★(1)保護者の方々には、経済的に厳しいなか、毎月「会費」を納入していただいている。
 その「会費」を運用する際、1円もムダにしない、1円でも安く……をモットーに。
 ついては、業者に発注する際、原則として、○○円以上は、相見積もりを取る。
 (2)校内巡回のときは、明確な「視点」を設定して回る。例①=転校生はどうしているか?
 ②ひとりぼっちの子はだれか?
 ③校舎の破損箇所ははないか?
 (3)当然のことだが、子どもたちについては、いろいろな課題がある。
 総合的に対応していかなければならないが、まず、なんといっても、「いい授業」をすることだ。
 いい授業によって、いじめも不登校も非行もすべて解決していく。
 プロ教師としての気概が必要だ。

★入学式の日、僕のHPのコンテンツの1つ「掲示板」に、大阪の高校生からカキコミがあった。
 すごくうれしい。
 1日にだれも来ないこともあるような廃墟に、ホンマ、よく来てくれた。
 迷い込んだのかな?

 [602]おはようございます!―雑用係

 はじめておじゃましました。
 すごいホームページですね。
 驚きました。
 自分はまだ高校生で、今は先生の雑用係となってますが(笑)
 将来は教師を目指しているものです。
 なれたらいいなぁ。
 朝から勉強させていただきました。
 今日は入学式準備の手伝いに行きます。
 学校まで1時間半かかるのでもうすぐ出ないとなぁ……
 6時の電車にのらないと間に合わへん!
 あ、オレも一応大阪人なんで(笑)
 これからも見にきますね。
 よろしくお願いします!^^ [04/07(Mon) 05:33]

 [603]Re: おはようございます! ―futarikkohan_osaka

 早朝の、大阪からのカキコミ、ホンマにおおきに(^_^)v。
 わたしも朝は早いほうですが、05:33というと、まだ朝食中。
 午前、始業式、午後、入学式。
 始業式のあと、隣の小学校の入学式に出席しました。
 始業式と入学式の式辞は、話の中味よりも、今、未知に向かおうとする新入生とともに、ここに存在している僕の、その「緊張と震え」、これを語りを通して伝えたかったのですが、あまりうまくいかず、40点くらいの出来でした。
 かなり疲れてしまいました。

 あなたのカキコミの中にある「自分はまだ高校生で、今は先生の雑用係」というのが、まだよくイメージできていません。
 機会があったら、またあなたの日常をカキコミしてください。

 [604]ちょっとやせた。―雑用係

 お返事ありがとうございました。
 緊張と震えですか……すごいテーマですね!
 僕は今度から高校3年生で、受験生です。
 進路のことも考えていて、友達や先生からも教師を目指すのなら教育学部とか教育大学だろ、とか、たくさんたくさんアドバイスもらってもう頭がパンパンです^^;
 中学のときにすごい尊敬する先生ができて、自分も、こんな人になりたいなぁと思ったのがきっかけで……
 今日は入学式があって、しおりを配ったり、生徒を集めたりと忙しかったです。
 でも楽しかった。
 先生と一緒にひたすら走り回ってました。
 最高学年になるので、先輩らしくがんばらなきゃなぁと思ってるのですが(笑)まだまだです。
 学校は始業式が11日です。
 結構遅いんですけど。
 勉強がんばらないと……それでは!!

 [606]Re: ちょっとやせた。―futarikkohan_osaka

 僕が教師になろうと思ったのは、高校2年のときです。
 国語の担任だった平野日出夫先生にあこがれました。
 国語で30点、40点の僕を見かねた平野先生が「小高君、夏休み、2人で勉強しよう」と特訓学習会をセットしてくださいました。
 先生の猛特訓のお陰で、僕は、国語は学年№1の成績に。
 その勢いでなんと国語の教師になってしまいました(^_^)v。
 雑用係さんの今後の奮闘健闘を祈ります。(「掲示板」から引用、以上)

★「校内人事、教員で選挙」独自規定あった市立中 読売新聞 4月9日(水)12時42分配信
 大阪市生野区の市立中学校で教務主任などの校内人事を決める際に、教員間で選挙を行うなどとする独自の規定を設けていたことがわかった。
 学校教育法は校務に関する決定は校長の権限と定めており、市教委は「校長の決定に影響を与えかねず、不適切」としている。
 同様の問題が他校にもあるとみて、市教委は全市立小・中学校約430校について調査する方針を決めた。
 市教委関係者によると、この中学校では、「民主的な校内人事」のためとして、教務主任や学年主任、生徒指導主事などを教員の選挙で選出し、校長が任命するとした「校内人事に関する規定」があった。
 この規定には、教員らで「選挙管理委員会」を設置し、選挙に関する一切の事務を行うと明記。
 校長は選挙結果通りの任命を余儀なくされてきたという。(読売記事引用、以上)

 教委には前校長の課長等がいる。
 前教諭の指導主事等もいる。
 「校内人事、教員で選挙」というような実態は、当然、知っていると考えるのが普通ではないのか?
 「校長は選挙結果通りの任命を余儀なくされてきた」という「余儀なく」という表現も変だなぁ~。
 教委も校長も、それを諒としてきたのではないのか?

 高校時代に、安部公房の『砂の女』を読んだときのような「感動」を覚えた(ノ△・。)。


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★教科開きで自己紹介は厳禁。教科の魂をぶっつけよう(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-08 17:35:29 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★「数学っておもしろいィィ~」と子どもが感動する瞬間を奮発して3回だよ、授業開き
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★「教科開き」で自己紹介は厳禁

 1学期の最初の授業がはじまった日の「帰りの会」のこと――
 自分が担任している学級で「きょうの1時間目はなにをしましたか?」とたずねると「自己紹介をしました」と返ってきた。
 「2時間目は?」「自己紹介!」
 「3時間目は?」「自己紹介!」
 学級日誌には、1時間目~6時間目まできれいに「自己紹介」の文字が並んでいた。……
 「センセィはみんなのことが知りたいなぁ~。順々に自己紹介してもらおうかなぁ~。ぜひ、今年の夢も語ってほしいなぁ~」
 冗談ではない!
 6回もこんなことを語らなければならない子どもの身になってみろ!
 これでは子どもたちの意欲はそがれてしまう。
 最初から学級はボロボロだ。
 バカな教科担任6人が寄ってたかって僕の学級を壊しにかかっているのだ。

★1時間目にはどんな教科が適しているのか?
 午前中にはどんな教科がいいのか?
 午後、給食&休憩のあとは、どんな教科がいいのか?
 この教科のあとは、どんな教科がいいのか?
 1日6時間の教科は、どんな組み合わせが適しているのか?……
 日本の公立中学校は、こういう教育思想が未熟だ。
 いい組み合わせの子どもと、悪い組み合わせの子どもとでは確実に学力差が出る。
 朝から国・社・数・理・英と並んでいて、すべての教科から宿題が出る……というようなことは日常茶飯事だ。
 と、えらそうなことをいっている僕も、学校の時間割を組むときは、まず、全学級の保健体育から入れていく。
 2つのクラスが男女別になる……必ず体育館が使える……等、条件が厳しいからだ。
 ま、1時間目の体育というのは避けるけれども、「保健体育の直後はどんな教科がいいか?」までは――ま、考える、懸命に考えるんだけれども、教員数、施設数等から――とてもベストのカタチにまではもっていけない。

★話を「教科開き」に戻す。
 学級開きにしても、教科開きにしても、50分という教育活動には、指導者が1分1秒を強く意識しつつ、適度なテンポと、リズムと、読む・書く・聞く・話すのバランスがとれた活動(作業)が、必要だ。
 それを創出のための、ギリギリの努力が必要だ。
 以前の話だが、本校の「卒業生を送る会」は、ずっと不評だった。
 で、教育課程編成会議で、翌年から取りやめと決まった。
 しかし、本校の歴史上、最後となる「送る会」は、意外なことに、皮肉なことに、たいへん好評だった。
 僕も感動した。
 これだとやめることはないのにと思ったくらいだ。
 教師と生徒が、50分以内という時間を強く意識し、内容を吟味し、テンポとリズムに配慮したからだと、僕は思っている。
 子どもたちが「こんなに頭とからだを使った50分間はない」と感じる学級開き・授業開きを。
 特に「授業開き」については、「教科の魂」を子どもたちにぶっつける。
 他は不要。
 通常だと、(たとえば数学だと)「数学っておもしろいィィ~」と子どもが感動する瞬間を2度設定すればいいが、授業開きでは奮発して3回。
 プロ教師の腕の見せどころだ。
 互いに奮闘努力しよう(^_^)v。

 くりかえす。
 「教科開き」に自己紹介は、厳禁だ。

★「好きな話題でちょっと話せるあいだがら」を爆発的にひろげる

 僕は、よく――
 ・アイデンティティの「時間軸」(=自己の時間的・歴史的連続性)
 ・アイデンティティの「空間軸」(=所属する社会との連続性、つながり)とか……、
 あるいは、
 ・魂のカタチの「垂直軸」
 ・魂のカタチの「水平軸」……
 という言い方をする。

 この時期は……学級開きでは……、アイデンティティの「空間軸」を広げる、あるいは、魂の「水平軸」を広げる、すなわち、「人と人とのつながりをドンドン広げていく」ということに配慮することが大切だ。

 経験的にいって、この段階で放っておくと、人と人のつながりが閉じる……友だち関係・グループが固定化して、やがて排除の論理を生み、学級がストレスの温床になっていく。
 僕は「好きな話題でちょっと話せるあいだがら」を意図的にひろげていく――要するに「広く」「浅い」人間関係をひろげていく……ことが大切だと考えている。
 各学年で、これまでの学級開きの実践を提示し合い、「好きな話題でちょっと話せるあいだがら」を爆発的に広げる方策を検討しよう。

★「入学期」に2、3年生を鍛える

 「入学期」「新入生」という概念と存在を生かす学校経営・2学年経営・3学年経営が大切だ。
 卒業期や卒業式は、卒業生だけのためにあるのではない。
 卒業生にMINAMI中生であることの喜びと誇りを持たせつつ、同時に1・2年生に喜びと誇りと目標を育てている。
 「入学期」はその逆である。
 「入学期」「新入生」という概念と存在を生かして、この段階で、新2・3年生に何を育てるのかを強く意識し明確にして、これまでの「入学式準備」「入学式」につづく「歓迎セレモニー」「生徒会オリエンテーション」「入退場訓練」を運営しよう。

★生徒の呼び方は「○○さん」。
 自分の呼び方は「わたし」で。

(5)省略語は使用しない。(例=教科担、学担、養教、市教委)
 対象になっている人に失礼だ。
 僕は「学坦」と呼ばれたくない。
 教職員が「学坦」「学坦」といっていると、やがて子どもたちも「学坦」「学坦」と呼び始める。
 もちろん、聞いている人(=地域の人々、保護者)にも失礼だ。     

◆業務を支える「感じ」メモ ★ネットで配信されたきた記事「一流アスリートのアルバイト時代」(オグマナオト)〈R25編集部〉から抜粋。
 
 上原浩治。
 19歳の浪人時代、予備校に通い、ジムで汗を流しつつ、空いた時間にはアルバイト。
 「少しでも家計の助けになればいい。」
 夜の工事現場で車を誘導する旗振り。
 引っ越し業者の運搬作業のアルバイト(上原浩治著『不変』より)
 上原は、原点である19歳の1年間を忘れないため、プロ入り後もずっと背番号「19」を背負っているという。(抜粋、引用、以上)

 僕はこういうのに弱い。
 目頭が熱くなった(ノ△・。)。
 昨日の記事で――ふりかえってみれば、人生にはいくつかの「起点」がある。
 僕にとって、教師1年目の4月は、その起点のひとつだ。
 願わくば、その起点に今の僕を接続し直したい。
 「接続し直したい」から、僕はこんな「職員室通信」を書いているのかなぁ~m(_ _)m……と書いた。

 今、思い浮かぶ僕の「起点」を列挙。
 ①背番号「17」。
 高校2年。
 太宰の『富岳百景』にしびれた。
 理系高校生との決別を決意。

 ②背番号「23」。
 (昨日も触れた)教師1年目。

 ③背番号「36」。
 学社連携教員としての出発点。

 (これ以降も、あるいは①と②、②と③のあいだにも、まだまだある。
 でも、省略(*^_^*)。

 さあ、あすから何番を背負うことにするか?
 
★けさ、午前6時50分から、地区交通安全協会O支部が、信用金庫前で春の交通安全運動・街頭活動を行った。
 MINAMI中の生徒会もこれに参加し、飲酒運転防止のチラシを配り、安全運転を呼びかけた。
 これからも、MINAMIネット事業を通して、地域団体間の連携・融合活動を創りだしていきたい。



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★入学式式辞「きょうは大冒険の起点(基点)だ」編(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-07 12:40:16 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★午前中の始業式式辞と午後の入学式式辞をリンク
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★〈入学式・式辞〉

 春の光りがふりそそぐ、このよき日に、日頃、本校に何かとご援助を賜っております、多数のご来賓のご臨席を得まして、入学式が、このように、盛大に行えますことを、心より感謝申しあげます。

 新入生のみなさん、入学おめでとう。
 今、みなさんが見ているステージの上のほうに、本校の校章があります。
 ステージの奥の壁にもあります。
 みなさんに向かって、うみねこが、力強く羽ばたいています。
 これは、本校の教育目標、①心豊かで、②自ら学び、③健康な……MINAMI中生を表しています。
 新入生のみなさんが、この校章のうみねこのように、元気に、はつらつと、未来に向かって、力強くはばたいてくれることを強く願っています。

 また、校章のコバルトブルーは、太平洋の海の青、空の青をあらわしています。
 この海の青、空の青の中を、群れをつくらないで、何にも染まらないで、たった一羽で飛んでいます。
 中学という時代は、親の保護、親べったりから、人生、独立のための第一歩を踏みだす時期です。
 このうみねこは、こう言っています。
 「お父さん、あるいは、お母さんのお陰で、ここまで、元気に生きてくることができました。
 ほんとうにありがとうございます。
 まだまだご心配をおかけしますけれども、これからは中学生ですから、自分でやれることは自分でやるようにがんばり、お父さんやお母さんに心配をかける量をへらしていきます……」と。
 このうみねこは、人生の独立に向け、力強くはばたく、MINAMI中生を表しています。

 今、独立の第一歩を踏み出すみなさんに、ひとつ、わたしの体験を話します。
 わたしが、ちょうどみなさんと同じ年齢のときに、わたしは、その後の、わたしの人生・生き方に、強い影響を与えた、一冊の書物に出会います。
 それは『シートン動物記』です。
 この中の「灰色熊の一生」を読んで、わたしはポロポロと涙をこぼしました。
 「伝書鳩アルノーの物語」というのも、よく覚えています。
 しかし、わたしに強い影響を与えたのは、動物記そのものではなく、書物のいちばん最後についている「シートンという人はどんな人かという解説文」でした。
 解説文に、こんな場面が出てきます。
 大人になったシートンが、お父さんとお母さんに向かって「お父さん、お母さん、わたしをここまで育ててくれて、ほんとうにありがとうございました」
 と言って、テーブルに包みを置きました。
 「これは、お父さんとお母さんが、わたしをここまで育てるために使ったお金です。ほんとうにありがとうございました。お返しします。このお金は、お父さんとお母さんで使ってください」
 これを読んで、わたしは、2つのことを考えました。
 ひとつは、「そうか、こうして返すものなのか。よし、僕も、お父さん、お母さん、これが、お父さんとお母さんがわたしを育てるために使ったお金です。お返ししますとやってやろう、そうしなければいけない」……と思いました。
 もうひとつは、「大人になって返すとすれば、たくさん返すのはたいへんだ。だから、今、あんまり使わないほうがいいなぁ」(*^_^*)と考えました。

 わたしの体験の話は以上です。

 もちろん、みなさんはまだお金を返すことはできませんけれども、これまで育ててくれた親に、あるいは、お世話になった方々に、おじいさん、おばあさんに、感謝の気持ちを強くもってほしい。
 加えて、「心配をかける量」を減らし、安心してもらえる、喜んでもらえる量を増やしてほしい。
 このようにして、一歩一歩、前進・成長していくのが中学という時代です。

 みなさんが、毎日の勉強に、生徒会活動に、行事に、部活動に、このMINAMI中で、先生方と、友人たちと、ご家族と、地域の方々と、いっしょに、人生の貴重な、1分1秒を刻みながら、大きく成長することを願っています。
 新入生のみなさんへの、わたしの話は以上で終わりです。

 さて、保護者の皆様、お子様の中学生としてのスタートを心よりお喜び申し上げます。
 私ども、教職員一同、お子様をお預かりした、大きな責任を果たすべく最大の努力をいたす決意でございます。
 短く4点申しあげます。
 1つ目、これは2月の保護者説明会でも申しあげましたが、わたしたち教職員は、日々、知的で楽しく、かつ、トップレベルの学力がつく「50分間の授業」を創ります。
 2つ目、生徒の心と身体の安全のために、安全管理と事故防止を徹底します。
 3つ目、「困っている人に親切にしよう」「ゴミを拾おう」「他のためにがんばろう」など、生き方の原理・原則を重視した教育を行います。
 4つ目、地区の安協、防犯、町内会、子ども会など地域の諸団体、あるいは公民館、Minami小など、地域一体となって展開しております「MINAMIネット事業」を通し、学校と家庭と地域のバランスがとれた教育システム、学校と家庭と地域がそれぞれの立場で自由に、気軽に、参画できる教育システムを開発していきます。

 いい学校というのは、そこ、ここに、ころがっているものではありません。
 学校と家庭と地域が協力し合って創りだしていくものです。
 こういう強い決意で、これまでも地域のみなさまと一体となって取り組んできました。
 どうか保護者のみなさまには、PTA活動、MINAMIネット事業に、それぞれ、やれる範囲、参加できる範囲で結構ですから、……たとえば、「休日だったらいいでよ」、あるいは、「夜だったらいいですよ」「インターネットだったらいいですよ……」と、できる範囲で結構ですから、いっしょにやりましょう。
 よろしくお願い申し上げます。

 地域のご来賓のみまさま、MINAMI中の新入生が、これから3年間、このMINAMI中で、このMINAMIの地域で、貴重な1分1秒を刻んでいきます。
 どうぞ成長を見守り、ご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。(入学式式辞、以上)

★午前中、始業式のあと、隣のMinami小の入学式に出席した。
 小学校6年間、山あり、谷あり、涙あり……非連続の連続の大冒険。
 くわえて、中学3年間の、これもまた、非連続の連続、山あり、谷あり、涙あり、晴れたり、曇ったりの大冒険。
 きょうが、その「起点」(または「基点」)だ。
 2つの式場に身を置き、胸がいっぱいになる。


◆業務を支える「感じ」メモ ★入学式・式辞の「人生、独立のための第一歩」と「シートン動物記」は、午前中の始業式・式辞と意識的にリンクした。
 「シートン動物記」は始業式・式辞の補強、あるいは念押し。

★学級はじめの、最初の3日間のことを「黄金の3日間」という。
 この3日間で、きちんと学級を統率することができれば、それは1年間、続く。
 逆に、いいかげんに過ごし、学級を統率することができなかったら、ほとんどの学級は荒れて、学級崩壊まで行くこともある。
 僕にも覚えがある。
 つまり、学級経営のよしあし、教科経営のよしあしは、ほとんど、この3日間にかかっている……この3日間が1年間を左右する……という意味で「黄金の3日間」と名づけられている。
 ※註=「僕にも覚えがある」→教師1年目のことだ。当時の子どもたちにはホンマ、申しわけないことをした。

fe8877892928a61cb69ae4cfb84bd71d 右記の2つの「5原則」について。
 上は、教師相互に授業力を点検しあう評価の観点(=基礎的技術)として、本校が設定している「授業力向上の5原則」。
 下は、「授業力向上の5原則」に対応させた、子どもたち自らの努力の観点「学力向上の5原則」である。

 この「5原則」は、学級経営、教科経営、生徒会委員会活動、部活動など、すべての教育活動に通用する技術、方法、そして「思想」である。
 「黄金の3日間」を迎えるにあたり、再度、見直して、新しい生徒に臨もう。

★子どもが動くしくみをつくる。
 向山洋一氏は、次のように述べている。
 「子どもへの愛情」「やさしさ」は、あとでいくらでもできることである。
 不十分な点も、あとで修正すればいい。
 まずは、子どもが動く「しくみ」を作る。
 このことに全力を挙げようというのが「黄金の3日間」である。
 学級を組織していく。そのために、何をするのか? どうするのか?
 学級を組織するための順序は、5つのステップを踏む。
 1.どのようなクラスにしていくのか?という目標を決定する。
 2.目標をやりぬくためのしくみを作る。
 3.責任の所在を明らかにする。
 4.それぞれの活動をいつ行うかを明らかにする。
 5.生活する上でのさまざまなルールを決めておく〈「学級経営の急所」(明治図書)P.55〉
 ※註=「掃除・給食はこうする」もこの段階に含まれる。

★さっき、「入学式はこれからはじまる大冒険の起点(または「基点」……以後、「起点」とのみ記す)だ」といったが、ふりかえってみれば、人生にはいくつかの「起点」がある。
 僕にとって、教師1年目の4月は、その起点のひとつだ。
 願わくば、その起点に今の僕を接続し直したい。
 「接続し直したい」から、僕はこんな「職員室通信」を書いているのかなぁ~m(_ _)m。



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★始業式式辞「親に金を使わす量を増やす人を中学生とは言わない」(プロ教師塾シリーズ・「職員室通信」)

2014-04-04 13:12:24 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★歌声・品格・学力(狭義)の順番に迷い、キーボードの手がパタリと止まった
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★〈始業式・式辞〉

 昨年度の1年間、毎日、毎日、生活していた教室を離れる。
 いっしょにいた友と離れる。
 先生と離れる。
 転校という大きな変化があった人もいます。
 自分とつながっていたものから離れて、ポツンと「ひとり」になる。
 これって、独特の雰囲気ですね。
 さびしいといえば、さびしい……。
 さっぱりしたといえば、ま、さっぱりした……(*^_^*)。
 自分が別の自分になったような……感じ。
 こういう今のみなさんの「感覚」を大切にしてほしいと思います。

 ひとりになることによって、これまであまりに意識しかなった「自分の今の姿」「心のカタチ」が、鮮明に見えるようになる。
 あるいはまた、これまでの自分の一歩一歩が、夜、雷がピカッと光ったとき、パァ~ッと風景のすべてが見えるように、自分の足跡が見える。
 今の自分の「心のカタチ」と、「これまでの一歩一歩」を点検しながら、大切にしながら、今年度の1学期、新しい一歩を踏み出しましょう。

★改めて、新2年生への進級、おめでとう。
 新3年生への進級、おめでとう。
 ここに、こうしている、みなさんで、力をあわせて――
 「MINAMI中生でよかった」
 「MINAMI中生であることを誇りに思う」
 と、心から思える――
 わたしもそうです、「MINAMI中の教職員であることを誇りに思う」
 と、心から思える、よい学校にしていきましょう。
 よい学校というのは、「在る」ものではありません。
 あちこちに、ころがっているものではありません。
 先輩たちから、しっかりと受け継ぎ、それを1㎜でも0.1㎜でもよくして、それをしっかりと伝えていくという、ギリギリの努力をして、いい学校を創り出していくのです。
 こういう意味で、新2年生、新3年生の役割は大きい。

★きょうの始業式にあたり、「上級生」として心がけてほしいことを1点、そして、「中学という時代を生きる人間」として忘れないでほしいことを1点、お話しします。

 まず、「上級生」として。
 いばる上級生にならないでほしい。
 いばる上級生ほど、みっともないものはない。
 下級生がいばるのは、かまわない。
 いい学校や、いいチームは、下級生がいばっています。
 上級生は、絶対にいばりません。
 わたしが、ず~っと、大切にしている、ひとつのエピソードがあります。
 明治大学の野球部の話です。
 もう今はお亡くなりになりましたが、有名な監督がいました。
 島岡監督。
 37年間、明治大学の監督をしました。
 明治大学の野球部は、全員、寮で合宿しています。
 その寮を島岡寮といいます。
 この寮のトイレ掃除は、だれがやるか?
 島岡寮では、最上級生がやることになっています。
 大学ですから、1年生、2年生、3年生、4年生がいる、その4年生がトイレ掃除する。
 それも、キャプテンが先頭になって、責任をもってやる。
 今、楽天の監督・星野仙一さんも、明治大学の野球部出身で、キャプテンでしたから、毎日、毎日、トイレ掃除をしたそうです。
 今のようなトイレではないから、たいへんだったそうです。
 そのトイレを素手で、ピカピカに磨きあげたそうです。
 いやなことは、下級生にやらせない。
 いやなことは、「わたしたちがやるよ」という、やさしくて力持ちの上級生になってほしい。

★次に「中学という時代を生きる人間」として、忘れないでほしいこと。
 これはなんどもなんども言ってきたことなのですが、中学という時代は、どういう時代かというと、いろいろあるけれども、いちばん大切なのは、親の保護、親べったりから、人生、独立に向けて、一歩一歩踏み出していく時期です。
 では、独立に向けて一歩一歩踏み出すとは、具体的にどういうことか?

 「お父さん、あるいは、お母さん、ここまで育ててくれてほんとうにありがとう。」
 「まだまだ心配をかけるけれども、これからは自分でやれることは自分でやり、お父さん、あるいは、お母さんにかける心配の量を減らし、悲しませる量を減らします。」
 「また、もう中学生だから、お金を使わせる量も減らしていきます。」
 「そして、なりたい自分をめざして、いっしょうけんめいに、がんばります」
 と、いうことなんですよ。
 これが、独立に向けての一歩です。
 一歩一歩です。
 だから、逆に、親に心配をかける量を増やしている人を、中学生とは言わない。
 親を悲しませる量を増やしている人を、中学生とは言わない。
 お金を使わせる量を増やしている人を、中学生とは言わない。

 悲しませる量を増やしているという人は、わたしのところに来なさい。
 叱るのではありません。
 わたしも、あなたといっしょになって考えたいと思っています。
 ぜひ、来なさい。

 新しい年度の1学期、MINAMI中生、ひとりひとりが、真に独立に向けて一歩一歩、踏み出してくれることを強く期待します。

 最後になりますが、学力日本一を実現しよう。
 品格日本一を実現しよう。
 「歌声が響く学校」日本一を実現しよう。
 そして、大いに読書しよう。
 月、火、水、木、金、5回の昼休みのうち、1回でもいいから、図書室に行って、いっしょに本を読みましょう。
 本を読まないで中学を卒業することになってしまったら、たいへんだ……と、わたしの願いを述べ、式辞とします。(始業式式辞、以上)

◆業務を支える「感じ」メモ ★「始業式・式辞」は、ま、普段、自分が思っていることを文字に変換させるだけだから、スイスイと書いた。
 だが、最後の最後で、キーボードの手がパタリと止まった。
 「歌声」、「品格」、「学力」(狭義)の順番で迷った。
 最初は「歌声」「品格」「学力」(狭義)の順番だった。
 変だな?と思った。
 トップが「歌声」というのはおかしいのではないか?
 で、「歌声」を3番目に。
 では、トップは「品格」か? 「学力」(狭義)か?
 本校は「学力(狭義)の形成」と「人格の形成」を一元的に捉えている。
 「人格」と「品格」はもちろん異なる。
 「品格」は「人格より」一段高いものだ。
 でも、ここでは「学力」(狭義)に対して「人格」&「品格」を同じグルーブのものと考えよう。
 だんだんはっきりしてくる。
 両者の統合をめざしているとはいえ、僕らは公立中学校のプロ教師として「学力」(狭義)にこだわっている。
 「学力」(狭義)の形成をとおして「品格」を形成する。
 プロ教師としては、まず「学力」(狭義)だ。
 とにかくとにかく、50分間の授業の積み重ねだ。
 何度もコピー&ペーストをくりかえし、やっと順番が決まる。
 式辞のとおり、①「学力」(狭義)②「品格」③「歌声」。



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★力のない学校はここがメチャクチャ(プロ教師塾シリーズ・中学校「職員室通信」)

2014-04-03 16:12:29 | 僕のモンマルトル日記
 

 

職員室通信
★力のない学校はここがメチャクチャ
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★危機管理と学社連携

(1)来校者への対応 ~ 危機管理と学社連携は表裏一体 ~

①来客を見かけたら、即、接近。
 「どのようなご用件でしょうか?」
 待機している来客にも、即、接近。
 「担当の者と連絡はとれていますか?」
 来客が「ここの教職員は、何人も、次々に、声をかけてくるなぁ、もうカンベンしてくれ」と感じるくらいに。(はっきりいうけど「力のない学校」は見て見ぬフリ、知らないフリをする。信じられないくらいだれも寄ってこない。来てくれない。)
 「即、接近」で子どもを守る。

②下記の来客は、一応「どうぞ、校長室にも寄ってください」と声をかける――イヤがる人は別だが……)か、校長室に「副会長さんがお帰りですよ」と声をかける。
 前者を選択するか、後者を選択するかは、担当者の「経験則」による。
 〈来客例〉
 ・PTA総務委員会メンバー
 ・地域の町内会長や防犯・青少年育成団体等の責任者、施設や企業(例=旅行者)等の長
 ・他小中学校の校長・教頭等
 ・進路先の関係者
 ・部活動のコーチなどボランティア、MINAMIネットサポータークラブ員……等々

③同僚○○Tの客は、学校の客であり、自分の客でもある……という姿勢で対応する(あいさつをする。ねぎらう)。

(2)職務に応じた視点で毎日の校舎内外の巡回

 小職、教頭、学年主任(副主任・副担任)、教務主任、生徒指導主事、研修主任、保健主事、学級担任、教科主任等々……それぞれ職務に応じた「視点」で、計画的に、あるいは状況に応じて巡回する。
 この異なった視点の巡回の総和が、MINAMI中の教育力になる。
 MINAMI中の危機管理力になる。

 例=学年主任(副主任・副担任と分担、連携して)=登校の状況(玄関or学年棟)、学年生徒の授業の状態、給食準備の状態、昼休みの状況、下校時or下校後の状況……。
 なお、学級担任は、自学級の他教科の授業の状況を必ず自分の目でチェックする。

(3)名刺を用意する。

 年度はじめは、地域の方々、高校関係者、業者など学校外の人々との接触が多い。
 名刺を出されたら交換するのが社会的ルール、礼儀である。
 名刺を出さないと、相手が困る。

(4)おじぎの角度を点検してみる。

 僕は、以前、あることから――ま、はっきりいうと、宇都宮大の廣瀬人氏に会ったとき、氏に直角、90度の礼をされ、自分の甘っちょろさを――自分では「学社連携人間」を自負しているつもりだったが――ガガ~ン!と打たれたような気がした。
 以来、これまでの30度~45度の礼から、60度の礼に切り換えた。
 おじぎの角度を変えると、世界の見え方が変わる(^_^)v。

(5)本校「服務規定」の確認

 「服務規定」を「危機管理」の枠組みでとらえよう。

 全体的には、本校の場合、おおむね、よい状態にあると判断している。
 たとえば、外部(保護者・地域・教委・報道等……)から問い合わせがあった場合でも、各主任、教頭、校長が知らないということはめったにない。
 だから、即、適切な対応ができる。
 これは、「服務規定」にしたがい、①記録(分刻み)②報告がきちんとされているからであるし、また、学年を含む分掌組織内――いつもいうことだが、分掌内の人間関係というのは、規則とか命令とかではなく、精神の伸びやかなつながりのもとで、重要な価値が交換されやすい――で適切にチェックされているからである。
 「力のある学校」に近づきつつある。
 「力のない学校」は、この点が乱れている。

 〈校長の承認が必要なこと〉
 ①日課の変更
 ②生徒の校外への引率
 ③計画以外の集金等
 ④所定時間以後、生徒の居残り
 ⑤(計画以外の)休日の登校
 ⑥学校名で文書の発行または電話の交渉
 ⑦施設・設備の配置替等
 ⑧施設・備品の貸与
 ⑨勤務時間中の外出
 ⑩生徒への重大な懲戒
 ⑪保護者の召喚
 ――②との関連で、学校管理下の時間帯で生徒を単独で校外に出さない。
 ――⑪との関連で、PTA関連の招集も含む。

 〈校長に直ちに報告すること〉
 ⑫生徒の負傷
 ⑬生徒の所在不明
 ⑭盗難
 ⑮生徒の家庭の事故
 ⑯保護者の要望・苦情
 ⑰施設・備品の破損
 ⑱臨時の会議
 ⑲生徒への体罰

 〈承認〉および〈報告〉の方法については――
 A=当事者→事案に該当する担当責任者(主任)→教頭→校長
 B=当事者(が直接)→主任・教頭・校長という2つの経路がある。
 内容、あるいは伝達に要する時間等を考慮し、臨機応変に判断する。

 なお、各分掌の会計管理については、特に下記の点を厳守。
 (ア)清算事務を年度内に確実に終了する(ただし……)。
 (イ)その都度、領収書の確認する。
 (ウ)出納簿(支払い)は1件ごとに記載する。
 (エ)交際費(香典・お礼)支出の際は履行証明書を確認する。

★3日会わざれば刮目して見るべし
 ~ピグマリオン効果 生徒の「よく変わりたい」という変身願望に対する「感性」を磨く~

 「3日会わざれば刮目してみるべし」という視点(=「この子は、新学期、どんなところがよくなりたいと思って、朝、起きて、学校にやってきたのだろうか?」)と、目をこすって生徒を観察する。
 1人残らず、どの子もどの子も「よくなりたい」と思っているにちがいないと思いこんで(ピグマリオン)、子どもといっしょにMINAMIの時空間に「存在」する。
 MINAMIの時空間にいっしょに存在できる喜び。
 これが、昨日、話した「ピラミッド形 A>B>C」……の「B」にあたる。

 いつくしみ、応援できるよろこび。

◆業務を支える「感じ」メモ ★上記・左サイドのいちばん下の画像(暗い廊下のずっと先に明るい光が射している)。
 この「新々・職員筒通信」は、来年の3月末で終わるけれども、僕が今、描いている、終わり方のイメージにピッタリだ(^_^)v。
 やや唐突だが、NHK・朝ドラの話と関連させる。
 観ると決めたら、録画したり、再放送をチェックしたりして、最後まで観る。
 観ないものはいっさい観ない。
 僕が今まで最後まで観た朝ドラは次のとおり。
 『たまゆら』
 『ふたりっ子』
 『ちりとてちん』
 『ゲゲゲの女房』
 『てっぱん』
 『カーネーション』
 『あまちゃん』
 どれもどれも、ホンマ、すばらしかった。
 でも、このうち、ベスト3は?というと、僕はゴールのイメージがしっかりしているかどうかで選ぶ。
 ゴールのイメージがしっかりしないのは、ホンマ、残念や。
 『ふたりっ子』は実にボンヤリ(ノ△・。)。
 『ちりとてちん』は「ナンヤネン、これ(ノ△・。)」という感じ。
 『カーネーション』は論外だ(◎`ε´◎ )。
 で、№1=『あまちゃん』。
 ラストのトンネルのシーンには感動した。
 №2=『てっぱん』
 ラストの食堂とお好み焼き屋の壁をぶち抜く、いわば屋台崩しに感動。
 僕は、このぶち抜きをやるか、あるいは、大阪のお好み焼き屋の壁をぶち抜いたら、尾道の鉄工所やった……という、ま、どちらかの屋台崩しを期待していた。
 №3=該当作なし。
 前置きが長くなったm(_ _)m。
 この「新々・職員室通信」のラスト。
 暗い廊下のずっと先に明るい光が射しているイメージ。
 この廊下をあまちゃんのように駆け抜けていければいいなぁ~と思っている(^_^)v。
★トップ画像=けさ、散歩のときに気づいた。
 閉店(廃業)したのかな?
 これもゴールのカタチではあるが……。


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★いっしょに困るプロセスを(プロ教師塾シリーズ・中学校「職員室通信」)

2014-04-02 16:59:17 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★中学生の心をとらえているものがゆっくりと動きだし、ことばになる長いプロセスを共に
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★子どもへの接し方(指導)が、(上の図の)A>B>Cと、ピラミッド形になっているかどうか?
 「常に点検しよう」
 と、ここ、10年くらい、僕は、僕自身にも、同僚(教職員)にも、保護者にも、言いつづけている。
 けれども、これがなかなかむずかしい。
 修了式(3/26)の朝も――その1年の女子生徒と僕のあいだには「A」「B」の層が形成されていない……いきなりの「C」は効果がないとわかっているのに――頭髪のことで厳しく叱ってしまった。

★年度のはじめにあたり、まず、このカウンセリングのA>B>Cについて確認しよう。

(1)くりかえしになるが、いきなりの「C」とか、あるいは、「C」だけというのは、ほとんど効果がない。
 その子どもと自分(教師)とのあいだに、Aの部分・Bの部分が形成されているかどうかを、まず、チェックしよう。
 僕の恥ずかしい体験だが
 ――「僕はCだけでやる。」
 ――「ベタベタするのはキライだ。」
 ――「僕は毅然とやる」
 と、いい気になっていた時期がある。
 哀しいことだが、それは、けっして短い期間ではなかった。
 教育思想が未熟だったのだ。
 Aの部分・Bの部分についての認識がまったくなかった。
 それでも何とかやれたのは――いや「やれた」とはとてもいえないのだが――他のベテラン教員が、僕の分まで、Aの部分・Bの部分を形成してくれていたからだ。
 そのことに気づくまでに、僕の場合、かなりの時間がかかった。

(2)ちょうど1年前の始業式が始まる直前のことを僕は鮮明に記憶している。
 体育館で隊形づくりの指導をしている、安代Tが発した「まだ椅子の(高さの)調整ができていないので、座りにくいだろうが……」のことばに、僕はショックを受けた。
 これはAの部分だ(子どもの目でみる)。
 これはBの部分だ(子どもの味方になる)。
 僕からはスッポリと抜け落ちていた。
 このA・Bのあと、安代Tは「C」=座るときの腰、手、足の位置を指導している。
 瞬時に、A>B>C……をやっているわけだ。
 高段の技だ。

(3)Aの部分・Bの部分では、極力アドバイスを避ける。
 僕たちはついついアドバイスに走る。
 そして、子どもと話し合ったと思っている。
 しかし、子どもにしてみれば「なにも聞いてくれなかった」という思いだけが残る。
 話を聞いてやり、聴いてやり……、いっしょに困ってやる。
 ただただ困ってやる。
 それだけでいい。
 いっしょに困る過程(時間)を大事にしよう。
 これが教師の仕事だ。
 どうしてもという場合、最後の最後に、いくつか例示し、子どもに選択させる。

 中学という時期の、子どもの心の底にある気持ちは、(本人にとっても、他の人にとっても)容易に言語に転換できるものではない。

 中学生の心を捉えているものが、あるいは心に充満しているものが、ゆっくりと動き出し、言葉に転換され外に出てくる、長い、長い過程を共にできるだけの、器量を自分がもっているのか?と、たえず自身に問いつづけよう。

 ただ、ひとつ、心したいのは、教師は親ではない……ということだ。
 姉でも、兄でも、先輩でも、友人でもない。
 1年間限定の教科担任だ。
 あるいは、1年間限定の学級担任だ。
 この「わきまえ」が必要だ。
 いい気になると――すなわち、親の代わりなどと思うと――かならず落とし穴に堕ちる。

(4)ノンバーバルコミュニケーション。
 子どもは、話の内容もそうだが、教師の(面談中、講話中、授業中、日常の)しぐさ、表情、姿勢、態度、語調、雰囲気と「対話」している。
 だから、このノンバーバルコミュニケーションを軽く考えてはいけない。
 先輩から「教師は絶対に腕組みをするな」と注意を受けたが、このことを言っているのだろう。
 「切れる姿」を見せるなどもってのほかだ。
 「切れることば」もそうだ。
 どちらも教師としての倫理に反する。
 あとからフォローすることが大切だ(=フォローすればOK)と言う人もいるが、大まちがいだ。
 僕の家の故レオン(=ゴールデンレトリバー。2007/6/13没、12歳1ヵ月)でもフォローはきかなかった。

 ノンバーバルコミュニケーションを修業しよう。

(5)個人面談で鍛える
 個人面談やチャンス相談は、奥が深い。
 そして、これが、教育の出発点だ。
 以前、Dr.海原純子さんと、仕事で打ち合わせする機会があった。
 ほとんど、もう、向かい合った瞬間だった――彼女が一言二言話した。
 ただ、それだけなのに、僕の身体からこわばりが溶けた。
 これっていったいなんなんだろう?
 スゴイ!と思った。
 同時に、僕も相手にそんなふうに感じさせるように修業したい思った。
 カウンセリング理論を学びながら、僕たちは「個人面談」をやって、やって、やり通して、中学生の心を捉えているものがゆっくりと動き出し、言葉に転換され外に出てくる長い過程を共にできるだけの、器量をゲットしたい。
 その力を、徐々に学級や学年という全体に応用する。
 「個人面談」ができないと、教師は、全体には語れない。

◆業務メモ(業務を支える「感じ」メモ) ★サイド画像=清掃出校の子どもたち&移動中の教材教具。
 こういう教材教具は、他からみると「ぬけがら」。
 でも、持ち主にとっては深い「生」が満ちている(^_^)v。
★本来、「経営の重点」とか(保護者&地域に対する)「マニフェスト」とかを先に提示すべきだと思う。
 ま、実際にはそのようにしている。
 しかし、Webでは少しズラして、4月中頃に提示したい。
 ズラす理由。
 ①数値目標をもう少し詰めたい。
 ②(前回述べた)「本校独自の、過激に特化・先鋭化させた業務」の中味をもう少し詰めたい。
★この「ズラす理由」と密接に関連すると思うが、これまではどちらかというと、「プロ教師への道(授業修業)」とか「学社連携・融合の推進(教育コミュニティづくり)」とか、いわばテーマが先にあって、そのテーマに即して実践事項を創出する(しぼり出す)という格好だった。
 ところが、今回は逆だ。
 「音読を積極的に取りいれた授業」「家庭学習に接続する授業」「職員会議に明確に位置づけた教科企画書」「MINAMIネット・サポータークラブの充実」など、芋づる式(^O^)に具体的事項がバンバン出てくる。
 きっと、これまでの僕たちの実践の積み重ねが、大きなエネルギー・推進力・原動力として存在するからだろう。



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★新年度組織編成のポイント(プロ教師塾シリーズ・中学校「職員室通信」)

2014-04-01 11:06:11 | 僕のモンマルトル日記

 

職員室通信
★新年度組織編成のポイント
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★新年度の1日目。
 会議が、会議と会議の間は移動時間だけという感じで、ぶっ通しでセットされている。
 ま、そうしないと、入学式がやれない。
 始業式がやれない。
 列挙すると――
 ①職員会議(校内組織・経営方針の発表)
 ②学年部会
 ③職員室内デスク移動
 (並行して)新任教職員学区内あいさつまわり。
 昼食
 ③校務分掌(総務・教務・研修・生徒指導・保健)部会
 ④教科部会
 ⑤教科主任会
 ⑥領域(道徳・特別活動・進路等)部会……と。

★僕の場合、「新年度の1日目」は、既にカラダの一部になるくらいに、しみついている。
 とはいうものの、やはり「1日目」!
 闇夜の稲妻に地のカタチが露わに浮かび上がるような、きらめき感、ドキドキ感、ワクワク感がある。

★組織編成のポイント(会議でこれをこのままぜんぶしゃべったわけではない。)

(1)バカ者同士が仲良くやっているような校務分掌チームを廃す。

 本校の教職員は、①学年部会 ②校務分掌(教務・研修・生徒指導・保健等の)部会 ③領域(道徳・特別活動等の)部会 ④教科(国語・社会等の)部会と、4つの部会に所属して仕事をする。
 これまでもくりかえしくりかえしのべてきたことだが、不作為を見て見ぬフリをし、バカ者同士が仲良くやっているような校務分掌部会を廃す。
 あるいは、賢い者同士が牽制し合っているような部会を廃す。
 常に真摯な姿勢。
 チャレンジ精神。
 本音。
 プラス思考……。
 どの部会も、伸びやかな精神のつながりが生まれ、重要な価値が交換され、創造的な仕事ができる環境づくりに努める。

 組織の停滞&緩みの背後には、必ず「バカ者同士が仲良くやっている」空気が存在する。
 教師の組織には結構、こういうのが多い。
 どの部会もこうなってはいけない。
 絶対にこうなってはいけないという強い願いを込め、組織編成を行った。

(2)3つの学年(1・2・3学年)の教師力のバランスをギリギリまで追究。

 1・2・3各学年の教師の力を、3.333……と3.333……と3.333……になるように組織した。
 もちろん、人は機械ではない。
 3.333……などと計算できるはずがない。
 あたりまえだ。
 でも、それをギリギリまでやる。
 どうしても出る凹凸の凸は、ぜんぶ1学年に回した。
 1学年経営が失敗すると、あとから立て直すことがひじょうにむずかしくなる。
 荒れる学校をみていると、原因の多くは1学年経営にある。
 逆に、1学年経営がうまくいくと、(これまでの経験からいえば)2・3学年がうまくいく可能性が大きくなる。

(3)適材適所(最適任者)主義。

 教育史・教育哲学史の中に自らの分掌を位置づけて仕事ができる、専門的技量を有する人材。
 日本国(具体的には中教審答申等)と分掌運営を直結してプロの仕事ができる人材。

 組織編成のとき、いつも、「育成主義」か、「適材適所(最適任者)」主義かに悩む。
 ホンマに苦しむ。
 今年度も、ホンマにホンマに苦しんだ。
 僕の仕えた校長に、教職員にいろいろな校務を計画的に経験させて育てていくという方針で組織作りをする方がいた。
 2年間、教務主任をやったら、次の年は生徒指導主任……という具合に。
 僕はこの校長の影響を強く受けている。
 できることなら、教職員には計画的にいろいろなポジションを……という気持ちがある。
 しかし、現実的にはなかなかむずかしい。
 特に今年度は、危機管理という観点から各部署のトラブルへの対応力をアップし、「危機管理90%・教育哲学10%の経営」といわれる教育現場から、「危機管理40%・教育哲学60%の経営」への脱出を、大きな目標に掲げている関係上、どうしても適材適所(最適任者)主義をとらざるを得なかった。
 教職員の中には、ずいぶん偏った起用法だと不満に思っている人が、きっといると思う。

(4)学級担任力の保証

 学級担任の教育力の維持を図るという観点から適切な配置に努めた。

 僕は中学校の学級担任制がベストだとは考えていない。
 (もっとはっきりいうと、毎年、やめたい、やめたい……これが日本の中学教育の諸悪の根源だ……と思いながら、ウジウジし、なかなか決断できない。やめる勇気がないのだ。ということで……)
 今年もまた学級担任制を採用することになった。
 採用する以上、生徒や保護者に対して学級担任力は保証しなければならない。
 お試し期間中の学級担任などありえない。
 そのため、一昨年は学級担任兼教務主任、昨年は学級担任兼学年主任というカタチをとった。
 幸い今年はこの「兼務」状態を解消することができた上に、一定の学級担任力を維持することができた。

(5)トラブルへの対応能力アップ。

 トラブル対応能力については、「焼き」が入っているというレベルまで腕をあげよう。
 下記の記述は、第1次安倍自民大敗後の新聞記事の切り抜きだが、僕は、文中の「掃除」を「ちょっとしたトラブル」と読みかえている。

◇「掃除の下手な大工は仕事もアカン」と語ったのは、大阪万博の日本庭園をはじめとして生涯に120余りの茶室を手がけた数寄屋大工の中村外二さんである。
◇駆け出しの職人は木の削り屑に肌で触れ、道具の使い方や仕事の段取りなどを先輩大工から盗む。
 掃除が下手であることは基本の学習を怠ってきた証しであり、いい家が造れるはずもない、と。(中略)
 掃除下手の棟梁に社会保障や外交・安保という大建築が手に負えるか、疑問を感じた有権者もいただろう(後略――新聞の切り抜き引用、以上)

(6)組織づくりは「0」からの出発を。

 若い頃、1学年に所属になった。
 その最初の会議で、学年主任が「うちの学年では……」「うちの学年のやり方は……」を連発するので、これからみんなで「うちの学年」をつくるのではないのか……と強烈な違和感をもったことがある。
 組織づくりは、絶対に「0」からの出発でなくてはならない。

◆業務メモ――この「業務メモ」は、略さずにいうと「業務(を支える『感じ』メモ)」だ。そのうち、もっと適切なことばを見つけたい。
★通信本文で、「僕には学級担任制をやめる勇気がない」と述べたが、同じように、やめたいがやめる勇気がなくてウジウジ、ズルズルつづけていることが他にもある。
 部活動全員強制加入制。
 制服。
 修学旅行&遠足。
 「やめる」といったときの、各方面からの怒濤の抵抗、これとぶつかり合うのが、恐いのだ。
 ま、めんどうくさくもあるのだ。
 でも、今年は、このめんどうくささに正対していくつもりだ。
 1ミリずつでも前進させる。
★業務内容を「過激に」先鋭化・特化。
 校務分掌(教務・総務・生徒指導・保健・研修)の、各業務内容を①一般的・必須(最低限行わなくてはならない)の業務と②本校独自の、過激に特化・先鋭化させた業務とにわけて考え、新年度を構想する。
 ひとつ研修部を例にあげるなら、「教師修業」(主に模擬授業)と「評価」(教師相互・生徒・保護者&地域)を一体的にとらえ、学校目標達成への道を拓く。
★通信本文で「日本国と分掌運営を直結」といったが、最初は「日本国憲法」だった。「憲法」はやはり削らざるを得なかった。

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★3月末、ミニキャンプをはった。
 キャンプ期間中、ヘンデルの「クラヴィーア組曲第1巻〈第6~8番〉他」(トップ画像)を聴いた。
 フッと視線がDAKA古書店跡の天井部に行く。
 天井部から眺められている感じがするのだ。
 眺められているのは僕で、眺めているのも僕という気分だ。
 クラヴィーア組曲がそうさせるのだ。
 DAKA古書店跡にハープシコードが置いてあり、それを誰かが演奏しているという感じにボリュームを調整している。
 だが、なにぶん狭い空間だから、スピーカーに顔を向けると、ハープシコードに頭を突っこんでいるように聞こえる。
 だから、背を向けて聴くようにしている。
 いいスピーカーがほしい。
 候補は、ONKYO・D-112EXT(D)[ペア]:\26,226(画像上)とONKYO・D-77MRX [単品]:\82,286(画像下)。
 もちろん、D-77MRXがいいのだが、これを2つ買うと16万円。
 やっぱりD-112EXTでがまんしなくてはいけないかなぁ~(*^_^*)。
 しかし、D-112EXTだと、今の音響コーラルFLAT―6Sでいいかなぁ~(*^_^*)



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