職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★「これがパパの料理だよ」。娘と同じ年のころ食べた「原点の味」(お好み焼き)を、家族と共有したかった

2011-09-07 14:26:39 | 僕のお好み焼き修業

 

2011

09.07
尾藤さんの気持ちはよくわかる。というわけで?本日はお好み焼き大会(^_^)v


★2学期の体育祭・市中体・文化祭・修学旅行等を、単発の行事としてではなく、系列・ライン・つづきものととらえ、子どもたちのよいところを計画的に伸ばす、あるいは、弱点を計画的に克服させる場にしたい。
 このことについて、校内の領域部会等が中心になって年間計画を立て、学校全体で取り組むという発想はまちがいではないし、それはそれで必要なことだが、経験的に、なかなかむずかしい。
 空疎で、形式的な計画になりがちだ。
 やはり、学期ごとに、学年や学級の実態を踏まえ、学年単位(→学級単位)で、子どもの顔を思い浮かべながら、活動&指導計画を立てるのが、適切であると思う。
 各種行事を、つづきものとしてとらえ、計画的に育てる際、留意したいのが、次の2点である。

(1)タイプ別に育てる。
 僕は、いつも、右図のように、2軸・4分割で子どもたちをとらえ、その中から代表として典型生徒を設定し(図のAさん・B君……)、タイプ別に指導方法を考えている。
 この「典型生徒」を決めないと、どうしても指導内容が漠然としてしまう……。
 この図では一例として軸を「指導力」と「体育祭へのやる気」にした。
 Aさんは、やる気もあり、指導力もある。
 B君は、体育祭に対してはやる気がないが、指導力はある。
 当然、AさんとB君では指導の内容が違う。
 Cさん、Dさんについても同じだ。
 AさんとCさんの関係をどう指導するかという問題もある。

   
★「職員室通信」〈タイプ別に育てる〉&minami小・中合同模擬授業大会のつづきをみる


★新聞の切り抜きを整理していたら――ま、正確には、捨てるためにゴミ袋につめていたら、なつかしい「お好み焼きの記事」が目に飛びこんできた。

 読売新聞「お品書き・有名人思い出の食」尾藤イサオさんの「お好み焼き」。

 尾藤さんは〈仕事で全国を回ると、夕食はお好み焼きが多い。気取らずに食べられるところが魅力だ〉という。

 戦時中、東京・御徒町で生まれた。
 5人きょうだいの末っ子。
 小学校に入ると、2人の兄と銭湯帰りに食べられる月に1度の「ごちそう」があった。
 それがお好み焼き。
 長屋の一室にテーブルを4台置いただけの店。
 水で溶いた小麦粉に、桜エビやキャベツなどが入って1人前15円だった。
 ウスターソースをたっぷりとかけて、1人前を3人で分けた。

★ドップリ、僕のお好み焼き人生と重ね合わせてしまった。

 僕のお好み焼き人生は、大阪・生野区でスタートした。
 路地裏のパン屋さんの一角をベニヤ板で仕切った、尾藤さんと同じ「一室にテーブルを4台置いただけの店」だった。
 マキちゃん(←僕の生涯で唯一の大長編小説『Webふたりっこはん深夜特急』に登場する人物。僕のかたわれ)や弟と、ほとんど具のない、小麦粉とキャベツだけのお好み焼きを、鉄板のうえでペッタンペッタンとやっていた。
 「大きいやろ~」
 「うちのほうが、もっと大きいで~」
 鉄板の上の陣取りゲームだった。
 メニューは値段の安いほうから、
 ①僕らがペッタンペッタンとやっているモノ(←これを何と呼んでいたのだったか? 「お好み焼き」だったかもしれない(*^_^*)。
 ②イカ入り
 ③タマゴ入り
 ④ブタ肉入り……の順だった(ように思う)。
 生野のお好み焼き屋で、僕は、①以外、すなわち②、③、④を食べた記憶がない。
 ときどき、隣のテーブルで、見知らぬ大人が、
 「おばちゃん、タマゴ」
 「ブタ」
 と注文したりすると、マキちゃんたちと目と目をあわせて「せめてイカ入りでも食べてみたい」と思った。
 「タマゴ+ブタ」は、今の「豚玉」。
 これは現在、600円くらいだから、当時の子どもには、夢のまた夢……という感じだった。

 尾藤さんの記事で、僕がハッとしたのは「水で溶いた小麦粉に、桜エビやキャベツなどが入って1人前15円だった」という箇所だ。
 僕がペッタンペッタンとやっていたのは、これにちがいない。

★尾藤さんの引用をつづける。

 40歳代になり、2人の娘が小学生になったころ、お好み焼きが無性に食べたくなった。
 ある時、台所から鉄板を取り出し、溶いた小麦粉にソースをかけただけのお好み焼きを、娘たちの前で作って見せた。
 「これがパパの料理だよ」。
 娘と同じ年のころ食べた「原点の味」を、家族と共有したかったのかもしれない。
 「でも、その時は、妻が隣でサイコロステーキを焼いたものだから、お好み焼きは食べてもらえなかったんですよ。タイミングが悪かったなあ」

★これもよくわかる。
 (というわけで?)本日は、お好み焼き大会だ(^_^)v。


★生地。


★キャベツ。


★生地の上に、(混ぜ合わせる直前の)キャベツ、紅ショウガ、乾燥エビ、天かす。


★タマゴは、他を混ぜてから、いちばん最後に入れて、軽く2、3回、混ぜる。


★片面を、とろ火と中火の中間くらいの強さで、10分ほど焼いて、ひっくり返したところ。
 外の「サクサク度」を感じてもらえるだろうか?

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