職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

HPのカウンターが20万を突破

2007-02-27 10:27:09 | Weblog

07.02.27 HPのカウンターが20万を突破

2/20頃からカゼで苦しみ、このHPもなかなか更新できないでいるうちに、きょう、午前中、HPのカウンターが20万を突破した。
 2004年3月、八戸市教委の勤務が終わりかけた頃、それまでずっとつづいた、闇を孤独に突っ走る「ふたりっ子はん深夜特急」というHPとは別に、新任地の生徒や保護者、地域の人々向けにHP「600字の教育学」を構想した。
 そのとき設置したカウンターだ。
 3年間で20万。
 10万のときはなんとも思わなかったが、今回はなんだかうれしい。
 クリックしてくれた人々、ホンマにホンマにおおきにぃぃ!
 ちなみに、2001年3月6日にスタートした「ふたりっ子はん深夜特急」はどうなっているだろうかと、今、見てきたが、カウンターは113005。


 
■きょうも保護者アンケート結果の分析をつづける。
 〈13①〉部活動の時間について。
 ちょうどよい=77% やりすぎる=13% もう少しやれ=8% もっとやれ=2%……という結果である。
 「やりすぎる」が9%(昨年)→13%(今年)
 「もう少しやれ」が9%(昨年)→8%(今年)
 「もっとやれ」が6%(昨年)→2%(今年)
 今のやり方をおおむねご理解いただいているようである。
 活動量についてはややセーブしなればいけないだろう。

■保護者アンケート結果の分析をつづける。
 〈13①〉部活動の時間について。
 ちょうどよい=77% 
 やりすぎる=13%
 もう少しやれ=8%
 もっとやれ=2%……という結果である。
 「やりすぎる」が9%(昨年)→13%(今年)
 「もう少しやれ」が9%(昨年)→8%(今年)
 「もっとやれ」が6%(昨年)→2%(今年)
 今のやり方をおおむねご理解いただいているようである。
 活動量についてはややセーブしなればいけないだろう。

■しかし、〈13②〉は意外な結果だった。
 現在の全員加入制を改め、任意加入制(部活動をやりたい生徒が入る)を希望する保護者が27%(昨年)→21%(今年)に減っている。
 このことは国レベルでもこれまでもたびたび議論されてきたし、本校PTA総会の席上でも、わたしのほうから話題提供した問題である。
 日本の中学校教育の改革(上記でも述べてきた「学校・家庭・地域の教育のバランス」)を考えるとき、避けて通れない問題である。
 
 学校部活動の問題点について、過去にも「込み入った現状と課題がよくまとまっている」として紹介した辻村哲夫氏の文章を再度引用したい。

◆先日、中学校の先生たちと話をしていて部活動のことが気になった。学校では依然として生徒や教師の学習時間や研修活動を脅かすほどに部活動が肥大化しているというのだ。
 昨今の学力論争に対する賛否は別として、学校が何よりも真剣に取り組むべきことが子どもたちに学力を付けることであることは論をまたない。その学力問題がこれほど大きな問題となっているとき、部活動に膨大なエネルギーが注がれているのはどういうことであろうか?
◆学校週5日制や新しい学習指導要領を提言した1996年の中央教育審議会の答申は、学校依存の現状を改善する必要があるものとして、校外での生徒指導と、この部活動の問題を取り上げ、学校が「全ての子どもにその参加を義務づけ画一的に活動を強制したり、勝利至上主義的な考え方から長時間の活動を強制するようなあり方は改善を図る必要がある」として、学校は学習面の指導により集中すべきことを指摘したのである。しかし、部活動の現状は従来と少しも変わっていないのだ。
◆部活動の意義も承知しているし、生徒のことを思えばこその部活動という学校の気持ちも分からないわけではないが、義務教育である中学校ではあくまでも学習指導要領の内容の徹底が第一であり、それをクリアーした上での部活動という原則は重く考える必要があると思う。
◆それを、時間が来たから勉強が分かっても分からなくても一斉に部活動を始める。学習がおぼつかないから部活動で元気を出させる、これは義務教育の役割から考えると本末転倒だと言わなければならない。しかも夏休みなどでは、それがもっと徹底的に行われるのだという。経験のない種目の指導のために多くの時間と神経を使って学習指導や教材研究が二の次になってしまうのでは、教師の仕事は一体何なのかということである。
◆部活動の学校教育上の位置付けを再確認し、現状の早急な見直し・改善が必要だと思う。
東京国立近代美術館長 辻村哲夫(『内外教育』5517号から引用)

 辻村哲夫氏とは、文部科学省の元初等中等局中学校課長→初等中等局審議官→初等中等局長で、現行の学習指導要領のとりまとめに携わった中心人物である。

■氏と同様、わたしも、部活動の早急な見直し・改善が必要だと考えている。
 ただし、どう「改善」していくのかは、むずかしい問題である。
 中教審も、この状態を問題視はしているものの、「改善を図っていく必要がある」と述べるにとどまっている。
 本校の結論をいえば、19年度の学校部活動については、現在の体制を維持していく。
 「任意加入制」は採用しない。
 正確には、「任意加入制」に切り替えたくとも、それができる状況にはない。
 ただし、「だから仕方がないから、ただ現体制を継続する」というのではなく、改善に向けて具体的に一歩前進したい。
 今後、①みなみ学区の実態を見据え、②学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ、③具体的な改善・改革の「一歩」を見つけだしていくつもりだ。

■最後になるが、部活動を運営する際、南中では次のことに留意している。

(1)学年・学級(学年教員)で、あるいは、部活動(顧問)で、個々の生徒の社会教育活動(学習塾・稽古塾を含む)の実態を、可能な限り把握する。
 そのうえで、個々の生徒の社会教育活動が円滑に行われるように配慮する。

(2)地域で行われる社会教育活動や公的な社会教育活動への参加を奨励する。
 部活動と重なる場合も多いと思うが、各部顧問は、ここで充分、学社コーディネート力を発揮し調整に努める。
 子どもたちは学校教育ではとても育てられない力を社会教育で獲得する可能性がある。

(3)部活動の休止日については、これまでの通り(①第1・3日曜日 ②他の週については、土・日のいずれかを休止日とする)である。
 長期休業中の土・日は可能な限り休止日とし、生徒はもちろん、教職員自身も自身の家庭や地域で過ごすようにする。


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1998以来の新文体発見

2007-02-22 10:24:40 | Weblog

07.02.22 1998以来の新文体発見


■2/21の職員会議に向けて『職員室通信』を一気に3号(A4版6枚)作成した。
 これまでとは違う作り方を採用してみた。
 数日前にひらめいた。
 このWEB版『600字の教育学』の記述を材料にして(量的には90%以上活用して)①『職員室通信』と②地域・保護者版『すこやかみなみネット通信』をつくるという方法だ。
 『600字の教育学』のどこを材料として活用するかは、当然、①と②で異なる。
 また、当然、書き加える10%の内容も、①と②で異なる。
 「ま、理屈ではわかってまんねんけど、ホンマにできるんやろか?」という感じで取り組んだのだが、ほぼイメージ通りに完成。
 新しい文体の発見だと感じた。
 こう感じた瞬間に古い記憶が蘇った。
 あるいは記憶が蘇り、「おお! これって新しい文体の発見なのだ」と感じたのか、微妙なところだ。
 古い記憶というのは1998年の夏のことだ。
 新しい学校に赴任して数ヵ月経つのに教職員への「通信」の文体が定まらず悩んでいた。
 当時の記述をコピーする。

■夏休みの終わりに9月の『職員室通信』を作っているときだった。
 はっと気がついたら、パソコンのディスプレイの上は『研修通信』と『生徒指導通信』と『学年会議資料』になりかかっていた。
 通信を作り替えるか、このまま続けるか一瞬迷った。
 短い時間だったけれど、そのとき狭い部屋の壁のあちこちにボールがぶち当たるように気持ちが揺れた。
 その揺れの落ち着いたところは次の通りである。
 ①書けば書くほど自分の裸をさらけ出すことになる。でも、恥ずかしいという気持ちを捨てて、自分のすべてをさらしてみよう。そうしないと人の心も自分の心も動かない。
 ②それぞれの担当職員が期待通りの働きをするなら、それはたいへん幸せなことだ。しかし、現実にそんな恵まれた環境はない。中小企業で幹部が一人急死したら会社が潰れたという話を聞いたことがあるが、わたしの学校も同じことだ。

■これ以降、月1回発行だった『職員室通信』を週1~2回になる。
 『職員室通信』を発行するために、情報を集める、いろいろな人の話を聞く、文献にあたる……、そうしているうちに、自分が裏返しになるようにすっかり変わってしまうことがあった。
 小説を書くとき、登場人物をふくらませるため、自分の体験をどんどん使っていくと、自分が空っぽになる。
 そこで空っぽになった自分を充填する。
 それをまた登場人物に使う……これを繰り返しながら小説ができあがっていくときの感覚に似ていた。
 「小説ができあがっていく」充足感はまだまだなかったが、「自分が空っぽになる」感覚は悪いものではなかった。

■解説はこれくらいでやめよう。
 今回、新文体で一気に書き上げた3号のテーマは、(1)本校の服務規律の再確認 (2)すこやかみなみネットの理念 (3)学校は3日で崩れる、または3日で再建できる。
 このうち(2)の「新文体」をコピーする。

<COLGROUP> <COL vAlign=top align=left>
■協働のまちづくり研修会のトークセッション

■時間=2/10 午後1時半~4時半
 場所=八戸グランドホテル
 パネラー
  =萩原なつ子氏(立教大学大学院助教授)
  =赤坂美千子氏(地域間交流研究会はちのへ農援隊事務局長)
  =わたし
 進行役=河村信治氏(八戸工業高等学校助教授)

■すこやかみなみネットの創設時から現在までの、理念や事業内容を発表する。
 わたしが発表やトークセッションで力説した点をアトランダムに述べると……。

(1)すこやかみなみネットを創設することができたのは、①「地域の子どもを地域で育てるネットワークの中核は子どもの親であるPTAだ」というPTA幹部の気概。②その「気概」を認め、支えた地域諸団体の「応援」があったからだ。(①と②のどちらが欠けても創設できなかった。)

(2)みなみ小・中学校の連携・融合の軸がしっかりしているので、学校側から、あるいは地域の側からと、双方向の連携・融合が推進した。

(3)現在の日本は、残念なことに、学校・家庭・地域の教育のバランスが崩れている。口の悪い教育学者にいわせれば「学校の教育丸抱え体制」あるいは「学校の教育独占体制」状態。
 これが教育危機の元凶だ。
 逆にいうと、このバランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 このバランス改善の鍵を握っているのがPTAだと考えている。
 ただし、PTAが学校・家庭・地域社会の懸け橋として力を発揮するには、次の4つの「ミゾ」をクリアーしなければならない。
 ①小・中のPTAのミゾ ②PとTのミゾ ③Pと地域のミゾ ④P役員とP一般会員とのミゾ。
 これらのミゾを「すこやかみなみネット」の実践を通して、解決していけると確信している。

(4)本学区も地域の諸団体が活躍しているが、団体の幹部の方々は「団体同士の連携にはまだまだ課題がある」と指摘している。
 考えてみれば、諸団体はもどもと他との違いをエネルギーにしている。本質的には連携しない、あるいは連携を好まない団体だ。学校もそうだ。
 だから、専門分野に特化した地域団体とは別に、協働を目的(例=学校・家庭・地域との連携・融合・協働を安定させ、継続させることを目的)とした団体が必要。
 繰り返しになるが、この有力候補がPTAだ。
 PTA会員は、学校の保護者であり、かつ地域の住民である。だから、その存在自体が既にネットワークの芽を内包している。

(5)現在、すこやかみなみネットのターゲットは「健全育成・安全確保」に限定している。地域の諸団体が合意しやすいテーマだし、あまり広げないほうが取り組みやすいと考えたからだ。
 ターゲットを変えると、すなわち、萩原氏のいう「荷の軽い協働」から「荷の重い協働」にギアを切り替えると、ネットワークの質が変わっていくと思う。
 ただ、その設定はよほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することもある。

(6)教育に関していちばん荷を抱え込んでいるのが学校だ。(先に述べた「学校の教育丸抱え体制」。)
 だから、家庭・地域と協議しつつ、この学校がダムの水を徐々に放流するように、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しない。
 日本の中学校、特に地方の中学校は、これが遅れている。教員の意識改革も必要だ。
 当日、敢えて言わなかったが、この「アウトソーシング計画」が、やがてすこやかみなみネットのターゲットになる日を夢見ている。

■補足1・PTA4つのミゾ

(1)小学校PTAと中学校PTAのミゾ
 小学校PTAの会員が中学校PTAの会員になるのだし、中学校PTAの会員だった人が、再び小学校PTA会員に戻ることもある。
 たがら「ミゾ」など生じるはずがないのに、一種名状しがたい?微妙な「ミゾ」がある。
 わたしには原因がよくわからない。(お考えをお持ちの方は教えていただきたい。)
 ひょっとすると、PTAの「T」の側、すなわち小学校教員と中学校教員の「気風」の違いや、小学校と中学校の「体質」の違いに原因がある可能性もある。

(2)PとTのミゾ(これは説明を省略するが、本校の場合、少しずつ改善していると思っている。)

(3)PTAと地域のミゾ
 当然のことだが、PTA会員と地域諸団体のリーダーとの経験の差、年齢の差は大きい。
 PTA会員からすれば畏敬の念をもって仰ぎ見る存在で、協働の際にプレッシャーを感じるということだろう。

(4)PTA役員とPTA一般会員のミゾ。
 このミゾは大きい。説明はいらない。一般会員のなかにはまだまだ人材が埋まっている。

■補足2・PTAの魅力

(1)自主自立の精神に富み、高い実践力を有する社会教育団体だ。
 社会教育団体にはピンからキリまであって、中には(過渡期的に行われてきた)行政からの指導・助言・支援におんぶにだっこの団体もある。
 この点、各小・中学校のPTA(連合PTAに対して単PTAと呼ぶ。単Pと略すこともある)はほんものの社会教育団体だ。

(2)人材の宝庫である。
 毎年、ほぼ「自動的」に30代~40代の会員を多数獲得することができる。(資金面でもめぐまれている。苦しいときにはバザー・食堂という手がある。)

(3)組織の維持・継続のシステムが優れている。
 今述べた(2)もこのシステムに含まれるが、加えて、リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすい。
 またPTA独特の「規約」(+前例)の存在も大きな役割を果たしているように思う。(もちろん「規約・前例」に縛られ、活動がマンネリ化する傾向もあるが、わたしからすれば、これこそがPTAの魅力なのだ……?)

④(繰り返し述べてきたが)存在自体が既に学校・家庭・地域のネットワークの芽を内包している。

■画像は協働のまちづくり研修会のトークセッションの様子


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教育再生の鍵はPTAが握っている 

2007-02-17 10:20:26 | Weblog

07.02.17 教育再生の鍵はPTAが握っている


 
■きょうもまた職員朝会でギア・チェンジの話をした。
 授業力の向上をめざしてずっと突っ走ってきた。
 だから「校長、もう次のギアはありませんよ」と言われそうだが、長く「学力の鬼の道」を歩きつづけてきたわたしからすると、まだまだ……なのだ。
 なにがまだまだなのか?
 ひとことでいうと、まだまだドリルが足りない。
 1・2年は5次試験に、3年は公立高校前期入試に向けて、教師も生徒も最後のギア・チェンジだ。

 きょうの職員朝会の話のポイントは「燃える授業!」。
 ①頭を使うプロセスの増設
 ②できない状態→できる状態へのスモールステップの設定
 ③やることがハッキリ・クッキした短い作業場面の設定
 ④その「ハッキリ・クッキリ」を家庭学習に接続させる工夫。

 試験直前週間は子どもたちにとっては学力向上の最高の機会、教師にとっては授業力向上の絶好の機会だ


 
■きょうも、また少しだけだが、保護者アンケート結果の分析をしよう。

 PTA活動について「よい」「ややよい」の肯定的評価が80%、「わからない」を含む否定的評価が20%。
 まずまずの評価だ……と、喜んでいればいいのだろうか?
 わたしは教育評論家ではない。
 現場の人間だ。
 だから、軽はずみな言辞は心して避けなければいけないが、なんだか気になる結果だ。

 そこで、少し脱線して、まずPTAに対するわたしの思い(観念)を点検してみよう。
 そのうえで、このアンケート結果のどこが気になるのか考えてみたい。
 ま、前もって白状しておけば、たぶんこの「思い」とアンケート結果にズレがあるのだろう。


 
■わたしは日本の教育再生の鍵はPTAが握っていると考えている。

 現在の日本は、残念なことに、学校・家庭・地域の教育のバランスが崩れている。
 口の悪い教育学者は、この状況を「学校の教育丸抱え体制」あるいは「学校の教育独占体制」といっている。
 教育はもちろん単に学校だけで行われるものではない。
 同じように家庭だけで行われるものではない。
 家庭や地域社会、学校のそれぞれが、教育の場として十分な機能を発揮することによって、子どもの健やかな成長が保証される。
 教育危機の時代といわれて久しいが、危機の元凶はこのバランスの悪さにある。
 逆にいうと、このバランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 途中をはしょって結論的に述べると、このバランス改善の鍵を握っているのがPTAだということである。


 
■PTAの魅力。
 社会教育団体のなかでわたしが最も注目し、魅力を感じているのがPTAである。
 アトランダムにその理由をいくつかあげる。

①自主自立の精神に富み、高い実践力を有している。
 社会教育団体にもピンからキリまである。
 某町で優れた実践を積みかさねている社会教育団体があったので取材にいったことがある。
 幹部の方々に会い、運営の苦労話や工夫点についてうかがったのだが、なんだかピントがずれている。
 要するに、企画から、情報発信、会場設営まですべて役場の職員がやっていたのだ。
 「それが役場の仕事でしょう」
 とおっしゃったことばが耳に刺さった。
 この点、各小・中学校のPTA(連合PTAに対して単PTAと呼ぶ。単Pと略すこともある)はほんものの社会教育団体だ。
 月並みな言い方だが、すべて無報酬、見返りなしの手弁当でやっている。

②人材の宝庫である。
 毎年、ほぼ「自動的」に30代~40代の会員を多数獲得することができる。

③組織の維持・継続のシステムが優れている。
 今述べた「②」もこのシステムに含まれる。
 加えて、リーダーから次のリーダーへという人のつながり、またPTA独特の「規約」の存在も大きな役割を果たしているように思う。(規約・前例に縛られ、活動がマンネリ化する傾向もあるが……)

④存在自体が既に学校・家庭・地域のネットワークの芽を内包している。
 これはPTA会員が学校の保護者であり、かつ地域の住民であるからだ。

■PTAの課題
 わたしはあちこちの会合や講演などで「4つのミゾ」と言っている。

①小学校PTAと中学校PTAのミゾ
 小学校PTAの会員が中学校PTAの会員になるのだし、中学校PTAの会員だった人が、再び小学校PTA会員に戻ることもある。
 たがら「ミゾ」など生じるはずがないのに、一種名状しがたい微妙な「ミゾ」がある。
 わたしには原因がよくわからない。(お考えをお持ちの方はメールで教えていただきたい。)
 PTAの「T」の側、すなわち小学校教員と中学校教員の、なんといったらいいのか「気風」の違いや、小学校と中学校の「体質」の違いに原因がある可能性もある。

②PとTのミゾ(説明省略)

③PTAと地域のミゾ
 当然のことだが、PTA会員と地域諸団体のリーダーとの経験の差、年齢の差は大きい。
 PTA会員からすれば畏敬の念をもって仰ぎ見る存在で、協働の際にプレッシャーを感じるということだろう。

④PTA役員とPTA一般会員とのミゾ。
 このミゾは大きい。
 説明はいらないだろう。

 きょうはこれで終わる。


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授業のギアを切りかえる 

2007-02-15 10:11:19 | Weblog

07.02.15 授業のギアを切りかえる

保護者アンケート結果の分析をつづける。


■「6 文化祭・体育祭・体験的学習」については肯定的評価が91%と満足度が高い。
 わたくしごとで恐縮だが、実はわたしはずっと「行事屋」教師だった。
 若い頃から、キャンプ、登山、炊飯遠足、ラン・ウォーク遠足、文化祭、修学旅行、体育祭、校内合宿……と、ありとあらゆる行事を担当してきた。
 担当させてくれた先輩たち、手取足取り指導してくれた先輩たちに心から感謝している。
 この経験からいうと「文化祭・体育祭・体験的学習」などは、その学校の教師力の高さあるいは低さがズバリ目に見える。
 具体的な評価の視点をここで述べることは避ける、避けざるをえないが、こういう意味で高い評価をしてもらったことはたいへんうれしい。
 もちろん課題はまだまだある。
 自覚もしている。
 一言でいえば、もう少し高い志をもちたい。
 今後も生徒の自主的な活動を通し、役割意識を高め、達成感や自信を獲得させる運営にいっそう努力していきたい。


■「7 生徒の悩みの相談」についても、アンケート項目〈4・5〉の結果と同様、わたしたちがまだまだ子どもの声に耳を傾けていないことのあらわれであり、また「もっともっとわが子に対応してほしい」という保護者の強い願いであると真摯に受けとめている。
 カウンセリング・マインドを基底に、子どもと教師、子ども同士の人間関係を豊かにするとともに、心を耕す日常のはたらきかけに力を入れていきたい。

 一年じゅう、年がら年じゅう、いつも、繰り返し「子どもと一体になろう」「子どもの味方になろう」と言いつづけているが、わたしを含め(特に「わたし」)この点についてはまだまだだ。
 わたしは向山洋一氏の次のことばが好きだ。

自分の尊敬する先輩にそのことができるかどうか?
 たとえば、向山の手にマジックでほめことばを書けるのか? 失礼ではないのか? 
 たとえば、授業中の向山に赤白帽子をかぶせられるのか? 無礼ではないのか?
 たとえば、向山をそのことばでどなりつけられるのか? 恥ずかしくはないか?

 もうひとつ、向山氏。
 これは授業中における生徒への評定に関する記述だ。

 
第4は、ほんのちょっとした子どもの工夫を見抜き、再現し、ほめてあげられる力である。髪の毛一本の動きの違いを見てとらなければならない。
 第5は、一人一人を評定する30、40、50種類の短い言葉がけである。同じ言葉しか出ないのは不勉強だ。ほんの一言の、しかし多彩な表現が子どもを生かしていく。
 第6は、どの子も、一人残らず子どもを包みこみ、ひきあげてやろうとするあたたかさである。

 「子どもと一体になる」「子どもの味方になる」ことは、わたしたち教師自身のプロ教師への道の追究と表裏一体のことなのである。
 このアンケート結果を真摯に受けとめ、プロ教師としての修業を継続していきたい。

 紙幅(と、こういうことを記述しようとする自身のエネルギー)が尽きたので、PTA活動、すこやかみなみネット事業、部活動については明日述べることにする。

■PTA広報委員長の内山さんから今年度最後の広報紙への原稿を依頼された。
 テーマは「卒業生へのはげまし」だ。
 ああ、もうこういう時期なのかと、卒業式の式辞のことを考えたり、式場のことを思い浮かべたりした。
 しかし、まだ身体がそのモードになっていない。
 いつもはこういう原稿は30分以内で書いてしまうのだが、今回は出だしで苦労する。
 次がその出だしだ。

わが校の自慢は?というアンケートをとったら「合唱」とならんで「風景」があがった。
 四戸教頭Tは大久保の木立から昇る朝日が、長谷川Tは3階渡り廊下からの海が、板垣Tは美術室からの岬台・白銀台の家並みがステキだと言っている。
 音楽室から眺める、夕日にゆれる八戸市街地も涙がでるくらいに美しい。
 この風景のなかを129名の卒業生が旅立っていく。
 中学という時代は……

 全文はPTA広報紙『みなみ』で読んでいただきたい。

■本日から1・2年生は試験週間に入る。
 3年生は県立高校前期入試まで約10日になった。
 職員朝会で、試験週間の、あるいは入試直前の授業のポイントを再確認する。
 授業のギアを切りかえるのだ。
 切りかえたことが生徒にもわかるくらいに。
 「切りかえる」中味を一部、具体的にいうと、
 ①広義の学力から狭義の学力へ
 ②授業過程のステップをより小刻みに。2段階から3段階、4段階へ。
 ③やることをよりハッキリ、クッキリさせる。
 ④その「ハッキリ・クッキリ」を家庭学習に接続する。
 原則としてプリント学習はやらない。
 やる場合でも、たとえば今、この時間に教師が指導しながらいっしょにやるところ、放課後の学習会でやるところ、家庭で各自やるところ……などと限定して取り組む。


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ここでもエネルギー配分が問題~あちらを厚くすればこちらが薄くなる~

2007-02-13 10:06:38 | Weblog

07.02.13 ここでもエネルギー配分が問題 ~あちらを厚くすればこちらが薄くなる~

先日の新入生保護者集会では、わたしから次の3点について話をした。

(1)保護者アンケートの分析結果「学びの羽ばたきが保護者や地域に伝わる授業を」から
(2)経営の重点
(3)授業研究100回 これがみなみの教育だ

■きょうはこのうち保護者アンケートに関して少しアップする。
 保護者アンケート結果というのは、現在の保護者が本校の教育をどう見ているか?ということだから、本校の実態が非常によくわかる……と思い、集会の資料とした。

「1 学校の情報発信」については「よい」「ややよい」が95%。
 すこやかみなみネット通信や各学級の通信、ホームページ等による情報発信が高い評価を受けたものと考えられる。
 月初めに定期発行している「すこやかみなみネット通信」は、上記の〈通信 pick up〉からWEB版を見ることができる。
 ただし、WEB版は、わたしの記事だけで、実際に配布される通信は、この他に①1学年通信 ②2学年だより ③3学年通信 ④ほっと(保健だより) ⑤部活動情報 ⑥部活動計画 ⑦教務通信 ⑧教務月報が掲載されたA4版はめこみ式12ページの冊子だ。

 学校ホームページ については、最近90日間では、
①弘前市立第四中学校 64%更新
②八戸市立白銀南中学校 51%更新
③八戸市立市川中学校 49%更新
④平川市立尾上中学校 18%更新と、青森県第2位の更新率を記録している。

■「よい」「ややよい」が95%とはいえ、保護者の注文がないわけではない。
 いくつか紹介する。
①学級活動での話し合いの様子(ひとりひとりの発言がわかるようなもの)
②子どもたちの普段のちょっとしたエピソードを知りたい。
③学年・学級通信でもっといろいろな情報がほしい(少なすぎる)
④学校で起きている、いいことも、わるいことも含めた、いろいろな問題。……

 教職員のエネルギーは限られている。
 そのエネルギーの配分の仕方を変えれば注文に応えることも可能かもしれない。
 検討したい。
 
「2 保護者と教師が話し合う機会」については「よい」「ややよい」が80%近くを占めるが、否定的評価も20%あった。
 今後、2者面談(保護者と教師)や3者面談の持ち方を工夫するとともに、保護者が子育てについて気楽に相談できる雰囲気をつくりだしていくことが課題である。


 
「4 知的で楽しい授業」と「5 学習内容の定着」については「よい」という評価が昨年度より増加している。指導力向上に励んだ本校教員の努力の成果であるとたいへん喜んでいる。

■しかし、アンケート項目〈1・2・3・6・8・9・10〉で肯定評価が90%~80%と高いのに比べ、アンケート項目〈4・5・7〉では肯定的評価50%~60%、否定的評価40%~50%となっている。

 経営の重点№1に〈知的で楽しい授業の創造〉を掲げている本校としてはかなり厳しい結果である。
 「わからない」の比率が多いことから、授業に関する情報発信の方法に問題がある、あるいは、親とのコミュニケーションの過程で子どもが授業内容について触れていない……等が考えられるが、根本は、わたしが毎度申し上げている「朝、起きた南中生が○○先生の授業が楽しみだぁ!と家を飛びだしてくる」状態にまだなっていない、子どもの学びの羽ばたきが保護者の耳に伝わるような授業になり得ていないところにある。

■もうひとつ。
 本学区の保護者の「もっともっと授業に力を入れてほしい」という強いメッセージ、あるいは学力に関する「わが子への期待の高さ」のあらわれであるとも考えられる。
 授業は学校の命である。
 この厳しいアンケート結果を真摯に受けとめ、教師の教材研究・授業研究の時間の確保、授業につまずいた生徒への補習時間の設定等、これまで以上に努力を積みかさね、学力と人格の統合、規範の習得が達成できる知的で楽しい授業づくりに取り組んでいきたいと決意している。


 
■ま、ここでも、情報発信の項で述べたエネルギーの配分が問題になる。
 国家の予算と同じだ。
 あちらを厚くすればこちらが薄くなる。
 加えて配分基準というものもある。
 こういう状況下で「授業研究の時間」や「つまずいた生徒への補習時間」をどれくらい上積みできるか?
(きょうはこれくらいでやめる。)

■昨日(2/12←振り替え休日)は仕事があるのに、なかなかそれに取りかかれず、結局、一日じゅうゴロゴロしてしまった。
 午前8時半頃からNHK・TV「南極観測50年 毛利衛 氷の大陸を行く」を観る。
 午前10時から同じくNHK・TV「探検ロマン世界遺産スペシャル▽地中海の女王・水上の迷宮都市~イタリア・ベネチア」を観る。
 南極の氷が解き明かす気候変動と人類との係わりは、長い人類の歴史が自分の人生のように感じられた。
 また水の都ベネチアの全貌に迫る73分拡大版スペシャルは長崎好きのわたしには最高だった。

 こんなふうに番組の魅力にひかれて、ズルズル観てしまったわけだが、これは同時に、これから自分が取り組もうとする仕事内容やそれに向かう精神の枠組みが明確なかたちになってあらわれでて来なかったからでもある。
 もう1度、以前にも書いた、花巻太田山口の光太郎の「一反までは」を、「アトリエも近くに」を、あるいは「近く、小さい物から」を、これからやろうとする自分の教育の仕事に置き換えたときに現れた、自分の「魂の置き場所」に立ち返らなければならないと思っている。

■画像=協働のまちづくり研修会トークセッション。左から萩原なつ子氏、わたし、赤坂美千子氏、河村信治氏。


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八戸市協働のまちづくり研修会

2007-02-11 10:01:25 | Weblog

07.02.11 八戸市協働のまちづくり研修会


■八戸市総合政策部の協働のまちづくり研修会トークセッションに参加する。
 時間=2/10 午後1時半~4時半
 場所=八戸グランドホテル
 トーカー
 =萩原なつ子氏(立教大学大学院助教授)
 =赤坂美千子氏
   (地域間交流研究会はちのへ農援隊事務局長)
 =わたし
 進行役=河村信治氏(八戸工業高等学校助教授)

■すこやかみなみネットの創設時から現在までをスライドを使って発表する。
 わたしが力説した点をアトランダムに述べると……。

(1)創設できたのは、①「地域の子どもを地域で育てるネットワークの中核は子どもの親であるPTAだ」というPTA幹部の気概。②その「気概」を認め、支えた地域諸団体の「応援」があったからだ。

(2)みなみ小・中学校の連携・融合の軸がしっかりしているので、学校側から、あるいは地域の側からと、双方向の連携・融合が推進した。

(3)PTAには①小・中のミゾ ②PとTのミゾ ③Pと地域のミゾ ④P役員とP一般会員とのミゾという諸課題があるが、それらを「すこやかみなみネット」の実践を通して、解決していけると確信している。

(4)現在、ネットワークのターゲットは「健全育成・安全確保」に限定している。合意しやすいテーマだし、あまり広げないほうが取り組みやすい。
 ターゲットを変えると、すなわち、萩原氏の「荷の軽い協働」から「荷の重い協働」にギアを切り替えると、ネットワークの質が変わっていくと思う。ただ、その設定は慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することもある。

■トークセッション終了後、いつもの山間部の温泉旅館にいく。
 浴場の窓の向こうはもう真っ暗闇だった。
 ゆったりとあふれでる掛け流しの湯が、洗い場の青石の上を薄い膜をはったように流れていくのを眺める。
 木組みの高い天井を仰ぐ。
 通常の業務に+αの多い、激闘の1週間が終わる。

 2/5 社会教育課計画来校。学校通信作成。私立高入試面接練習。八戸市小中連携研究レポート作成。PTA総務委員会。
 2/6 全校朝会(3年激励会)、新入生保護者説明会資料の作成。評価事務。
 2/7 新入生保護者説明会。
 2/8 土のトークセッションの資料作成。連P臨時代議員総会。南小中連P表彰者祝賀会。


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校地に入ったものはすべて「教材」「副教材」

2007-02-04 09:58:31 | Weblog

07.02.04 校地に入ったものはすべて「教材」「副教材」

■2/1中学校長会。

■市教委との連絡協議
(1)教育政策課
 ○学校等への衛生推進者の設置について
  (校長を「衛生推進者」に充てる)
(2)学校教育課
 ①教職員の人材育成・評価制度について
 ②特殊支援員アシスト事業について
 ③安全情報配信システムについて
 ④校舎等安全管理について
 ⑤八戸大使ふるさとセミナー開催希望について(総合政策推進課 しめきり3/2)
(3)社会教育課
 ①中・高校生ボランティア活動事業について
 ②青少年海外派遣について

■以前、校長会の雰囲気&内容について記述したことがあるが、この「市教委との連絡協議」はなんだか「職員朝会」的な雰囲気がある。

 願わくは、市教委が、あるいは市教委と校長会が連携しつつ、①八戸の教育の課題を明確にして、②その課題に対する施策について、英知を結集し、全員で協議する場にしたい。
 当然、メール(あるいはメール便)で済むものはメールで済ませるなど、議題選定のルールも必要だろう。

 しかし、これは市教委がリードするものではない。
 校長会の問題だ。
 校長会そのものの運営も含めて、校長会事務局の果たす役割は大きい。

■事務局から「『すべての教室へ新聞を』運動実施計画」について提案があった。
 骨子は次の通り。
 ①対象学校 旧八戸市中学校5校
 ②対象学年・クラス 1年~3年 全クラス
 ③配置新聞 読売、朝日、毎日など8紙。各紙の組み合わせで各教室に2部配置する。
 ④配置方式 1クラスに2紙配布して、月ごとに新聞の銘柄を変更する。
 ⑤配達方法 各紙の販売店が学校の指定場所に配置する。

 断固反対する(事務局案の5校に本校が入っていなかったからではない(^0^*オッ))。
 反対の理由。
 根本的にはマスコミに対するわたしの不信感がある。
 条件なしに校地(あるいは教室)に入れるわけにはいかない。
 校地に入ったものはすべて「教材」「副教材」になる。
 補助教材規定=「学習指導要領等の趣旨に従い、かつ児童・生徒の発達段階に即したものであるとともに、その内容が、特定の政党・宗派に偏った思想、題材による不公正な立場のものでないよう十分留意すること」
 これに確実に触れる。
 A新聞やD新聞を校地外で読ませること、読むことは家庭や子どもの自由だ。
 だが、校地内で「条件なし」で読ませるわけにはいかない。
 と言うような議論をしたいところだが、今、こういう論争は避けたい。

 だから、次のように言う。
 ①端的に言って新聞社は営利企業である。
 営利企業との教育的連携は、今後、好むと好まざるとにかかわらず新たに生ずる可能性(恐れ)のある営利企業との連携を考慮して、慎重のうえにも慎重でありたい。
 この事業を文科省が後援していると聞いている。
 ほんとうは文科省はこういう事業を後援してはいけない。
 しかし、断れない事情はよくわかる。
 これを、教育現場は断れる。
 だから、毅然と対応しなければいけない。
 ②新聞には宣伝が掲載されている。
 その中には校地内に入れるわけにはいかない内容も含まれている。
 社団法人日本新聞販売協会が「すべての教室へ新聞を」運動を展開したいのであれば、この問題を解決する努力をしなければならない。
 この努力が認められない限り、新聞を校地に入れるわけにはいかない。

 継続審議となる。

■本校が19年度八戸市連合PTA研修会の会場校に選ばれる。
 これについてはたくさん書きたいことがあるが、スペースが限界なので次の機会にする。


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