職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

古書店内における自分の「魂」の高さを低くして①決断力と②集中力と③持続力のうち、③持続力がアップ

2008-09-30 16:19:32 | Weblog

◆わたしが、現在、公式に管理しているHPは、(1)この「600字の教育学」と(2)「すこやかみなみネット」の2つである。

 (2)「すこやかみなみネット」のHPについては、旧版はやや放置・廃墟状態だったのだが、今年の夏、新版として復活させ、7月、8月、9月の工事期間を経て、昨日、ようやく完成した。



 わたしは、よく、「わたしの存在の仕方」=HPのかたち……というが、このことについて、2点。
 1点は、旧版→新版に改変する際、更新しやすいように、すなわち、自分の精神の呼吸に即すように、コンテンツを組み立てた。
 2点は、同じく、更新するためには、自分の足を使わざるを得ないように、逆にいえば、自分の足を使えば、いくらでも更新できるように、コンテンツを組み立てた。
 現時点での漠然とした印象だが、自分としては、結構、vividなHPになったと自画自賛している。
 更新すればするほど、みなみ地域がが好きになっていく……ま、そんな感じだ(^_-)。

 それに比べ、この(1)「600字の教育学」は、なんだかstaticな感じがする。
 先日の日曜日も、少し時間をとって、あちこち、いじくってみたが、まだ方途は見いだせない。

◆先週の金曜日の夜、わたしの古書店内のテーブルとイスを、高さの低いものに取り替えて、古書店内における自分の「魂」の高さを低くした……という話を少し前にした。
 その新しい環境で、土曜日と日曜日を過ごしてみた。
 結論だけをいうと、成果は確実にある。
 生徒たちに「受験勉強をするには、①決断力と②集中力と③持続力をつけるように……」という話を、わたしは機会あるこどにするのだが、最近のわたしには抜群の①決断力はあったのだが、②集中力と③持続力に劣っていた。
 今回の改装は、③持続力のアップに効果があった。
 これが、②集中力につながっていけばよいと考えている(^_-)。





 


昨夜(9/29 午後6時半~午後8時10分)、図書室で、PTA総務委員会が開かれた。

2008-09-30 16:14:22 | Weblog

◆昨日(9/29)、八戸地区交通安全協会(会長 近江欣也)より、 「貴校(みなみ中)には多年にわたり交通事故防止に貢献された功績により、優良学校として、青森県警察本部長・(財)青森県交通安全協会長連名表彰の受賞が決定しましたので通知致します」という、うれしいお知らせをいただいた。
 これは、もちろん、もちろん、本校単独でいただいたというものではないし、また、いただけるものでもない。
 地区交通安全協会大久保支部・岬白銀台支部の方々のご指導のもと、すこやかみなみネット全体の中で展開してきた諸活動に対する評価であると受けとめている。
 八戸地区交通安全協会およびすこやかみなみネット構成団体の方々に心よりお礼を申し上げる。

◆昨夜(9/29 午後6時半~午後8時10分)、図書室で、PTA総務委員会が開かれた。


1.冒頭、わたし(小高)のほうから、ごあいさつを申し上げる。
 項目のみ列挙する。
(1)中山前国交相の発言に関する所感
(2)豊かな学校教育・生涯学習の重要な柱としてのPTA各委員会諸活動への謝意
(3)学校における教育活動の報告
 ①校内外諸行事等の報告
 ②学校生活状況の報告
 ③学習状況および学力の報告

2.PTA各委員会活動報告および今後の活動予定

3.文化祭の活動について
(1)PTAバザーの計画
(2)PTA展 ①教養委員会 ②部活動展
(3)喫茶みなみの開店

4.その他 研修会などへの参加について
(1)PTA県大会(三沢市)への参加(11/8・9)
(2)三八地区健全育成推進会議(階上町)への参加(10/17)
(3)地域密着型教育推進事業&学校支援本部事業経過報告会への参加(11/27)


わたしがわたしの古書店内で「孤独のさびしさ」に耐えられない理由

2008-09-27 12:37:14 | Weblog


◆この画像は、西塚Tが発行している学級通信「かずを書」の最新号だ。
 前回(9/22)の生徒朝会での、わたしのコメントを受け、発展させてくれたようだ。
 生徒朝会での校長は原則として「おはようございます」というあいさつにとどめているが、状況によって「一言」を加えることがある。

 〈前回の「一言」〉
 3次試験勉強週間に入っているが、試験勉強の進み具合はどうか? 調子はどうか?……。
 わたしは、最近、調子がよくない。
 なかなか集中できない。
 理由は、孤独のさびしさに耐える力が弱くなっているからだと思う。
 試験勉強では、この「孤独のさびしさに耐える力」が必要だ。
 自分自身に「孤独のさびしさに耐える力」があるかどうかと問いつつ、「孤独のさびしさに耐える力」をつけて、しっかりと試験勉強に励んでほしい。(「一言」以上)

 「かずを書」では、この画像の下から裏面にかけて、「孤独のさびしさに耐える力」について考察し、1年1組の生徒に具体的なアドバイスをしている。
 力作だ。
 ここに、その全部を紹介したいのだが、(紹介することによって、この記述のバランスがとれる……のだが)今、手元にない。
 あきらめることにする。

◆西塚Tの教育心理学的考察からは、はるかに距離のある、低次元の話だが、昨日、ふと、わたしが、なぜ、わたしの古書店内で「孤独のさびしさ」に耐えられないのか?という理由に、ほんとうにひらめくように、気がついた。

 古書店内でのわたしの魂の位置が高いのだ。
 具体的には、古書店内に置いているテーブルの高さが高い。
 もちろん、イスの高さも。
 以前、「古書店の書物の配置」=「自分の精神構造」と書いたことがある。
 魂の位置が高いと、「自分の精神構造」を見下ろす格好になる。
 今は、この見下ろす角度が「シンドイ」のか? あるいは、見下ろすための、魂の高さを維持することが「シンドイ」のか? そのどちらであるかはわからない。
 どちらであるかはわからないが、とにかく、魂の高さを変えればいいかもしれない……と思った。
 これは、ここ、しばらくの、自分の精神状態(いい時、わるい時)から、帰納的に導き出された結論だ。

 で、具体的な作業として、昨晩、これまでの65㎝のテーブルをやめて、複合プリンターの台につかっていた、45㎝のローテーブルに取り替える。
 イスも、これまでの食卓用をやめ、物置から、布のほつれたロータイプソファに近い、短い脚のもの(1人がけ)を出してきた。

 今、思い出したのだが、古書店を改装したとき、「書棚の書物の配置」=「自分の精神構造」……この「自分の精神構造」を、お客さんに手にとってみたいと思わせるように改装するというねらいがあった。
 そのため、ピリッとした、静謐な感じを強調した。

 今回の作業は、この古書店の閉店……、すなわち「しばらくは自分のためだけの古書店にします」ということなのだろう。

 25㎝低くなった位置から、自分の精神構造を見回している。






★わたしが「孤独のさびしさに耐える力」という話をした日は、生徒会保健委員会の発表だった。

9/24(水)・25(木)の昼休み、3次試験直前特訓学習が行われた。

2008-09-25 19:32:59 | Weblog

◆9/24(水)・25(木)の昼休み、3次試験直前特訓学習が行われた。

◆10/7(火)12:30~16:30 七戸中央公民館を会場に、平成20年度上北地区「学校支援ボランティア活動見本市」が開催される。
 内容は、
(1)13:30~14:10見本市(学校支援ボランティアの実際)
(2)14:25~15:55講演(「地域の教育力を学校へ」)
 この(2)講演を引き受けているので、9/24(水)・25(木)の両日は、勤務以外の時間のすべてを、その準備に当てた(^_-)。

 これまでの講演と異なるところを列挙する。
(1)みなみ地域で展開されている「すこやかみなみネット活動」のreporter役に徹する。
(2)これまでほとんどふれなかった、みなみ地域の空間的特徴、歴史的特徴に触れる。
(3)この「空間的&歴史的特徴」と密接不離の関係にある「八戸型教育コミュニティづくり」(学校教育エリアと社会教育エリアをぴったりと重ねあわせて教育を構想・設計する)について詳説する。
(4)学校・家庭・地域の連携・融合・協働を、息の長い活動にしていくためのポイントを、①中核エネルギーの追究と、②組織づくりの工夫の2点について詳説する。
(5)すこやかみなみネットに託されている4つの機能、すなわち、①情報交換と連絡調整 ②学校・家庭・地域間の連携・協働の調整 ③小・中学校の連携・融合の調整 ④連携・協働の安定と継続のための調整……について、今回は、その具体的な活動事例を述べる。
(6)PTAの小中連携・融合についての内容は、これまでとあまり変わらないが、今回は、教職員の連携について、模擬授業大会の様子、教育課程内活動の状況等、パワーポイントのスライドを大幅に増やす。
(7)フィナーレを、ボランティア人材バンク「みなみネット・サポータークラブ」のしくみと、その実践活動とする。(金見さんのひまわりの登場)

 パワーポイントのスライドは38枚。
 このうち、17枚は、今回、新しく作ったものだ。
 一気にやったので、目が少し痛い。
 ドライアイ状態だ。


◆日時は前後するが、9/22(月)07:00~07:45 みなみ書店前で、安協大久保支部・安協岬白銀台支部合同の交通安全運動が行われた。
 これまで別々に活動していた2つの団体が、課題を持ち寄り、いっしょに話し合うことにより、こういう連携・協働が実現したことは、たいへんうれしい。
 みなみ小からはPTA交通安全委員長、みなみ中からはわたしが参加した。
 安協大久保の高橋支部長の「今回は急な話なので、PTAや生徒会のみなさんはムリしないで」という助言にしたがった結果なのだが、実際に活動してみて、やはり、前回のように生徒といっしょに、できればPTAの方々もいっしょに参加したかったと、少し後悔している。




「古きよき日本式教育」が廃れたから、学力水準が低下したのだ……という思いがある

2008-09-23 14:50:28 | Weblog

★定期試験問題作成期間、来校者の出入り口、控え場所は、校長室になる。来校者のみなさま、ご不便をおかけしています。


◆『すこやかみなみネット通信・9月号』で、新学習指導要領に触れ、次のように述べた。

 今回の新学習指導要領のポイントは、わたしは次の3点であると考えている。
(1)基礎学力の向上を図り、学力低下の傾向に歯止めをかけるために、国語・数学など、教科の授業時数を増やしていること。
(2)「学力を身につけることが義務教育の根幹」ととらえ、(1)の記述内容とともに、小・中の一貫性を強調していること。
(3)教育再生会議が「社会総がかりで日本の教育再生」と主張したように、あらためて学校・家庭・地域の連携を強調していること。

 このポイントは、記事の中でも断ったように「もちろん、この3点がすべてではない」し、いろいろな人の意見を聞いたり、また、自分でももう少し勉強したりして、変わっていく可能性があるが、まず、当面は、この判断で、今後の対応策を検討していきたい。


★2学年の修学旅行まであと2ヶ月。第1回の説明会が開かれた。

◆平成元年に改訂された学習指導要領は「基礎基本の習得」と「自ら学ぶ力」の両方を同時に育成することをめざしたものであり、このことについては、今回の改訂でも基本的に変化はない。
 系統主義と経験主義をバランスよく統合しようとしている。
 しかし、具体的な毎日の授業の展開方法(やり方)については、考え方が、180度、異なる。
 新学習指導要領の根底には「教えて考えさせる」という考え方がある。
 (紙幅の関係で、どうしてそういう方向転換があったのかについては、すべて端折って)わたし流に端的にいえば「授業50分間主義(小学校は45分)」ということだ。
 毎日の授業において、課題ごとに、教師の指導をうけ、助言にしたがって作業をして、少しずつ課題を解決していく(わからないこと・できないこと→わかるようになる・できるようになる)学習活動が、「基礎・基本の習得」と「活用力の育成」に直結する、もっとも確実な方法だし、それが「生きる力」につながっていく……ということだろう。
 50分の授業の中で、きちんとした指導をする学校&子どもに力をつける教師が求められている。

◆先述の『すこやかみなみネット通信・9月号』でも述べたが、本校では、これまで、学校は授業が命、教師の授業力の維持・向上は学校の最重要課題であるととらえ、「授業力向上の5原則」を設定し、授業に関する教師修業に力を入れてきた。
 学習課題を子どもにどう理解させるか? 子どもにどう考えさせ、どう活動させるか?……などの観点で、指示・発問、作業場面等を工夫してきた。
 わたしたちの取り組みは、いってみれば、学ぶ意欲を高めながら、教えて考えさせる、古きよき日本式教育といっていい。
 わたしが、こう述べる背後には、この「古きよき日本式教育」が廃れたから、学力水準が低下したのだ……という思いがある。
 今回の学習指導要領改訂に力を得て(「力を得て」というのは、これまでは、「先生方、本校がやろうとしていることは、現学習指導要領のめざすものとは少し違うけれども、だまされたと思って、この方法でなんとか頼みます」というような屈折があったが、今度は、方向が完全に一致した……という意味)、これまでのみなみの教育をいっそう徹底・充実し、確かな学力を基盤に「生きる力」を育成していきたい。

 ついては、次の点について、再チェックしていただきたい。
 わたしたちがめざしている授業は、①教え込みと②子どもたちの活動を、止揚(アウフヘーベン)したものである……ということ。
 だから、教師の抜群の説明力が要求されているが……。
 加えて、発問+作業の指示……この「作業」の質・量と、「指示」の的確さが要求されているが……。(あすの職員会議で使う「職員室通信」の一部 以上)


カランコロンの響きが、モーツァルトのヴィオリン協奏曲を聴いているときのように頭の先を走り抜けて

2008-09-23 14:17:25 | Weblog


◆ここ7、8年、外反母趾で苦しんでいる。
 最近は、校舎1巡(約500メートル)するのにも、痛くて痛くて……支障をきたすことがある。
 夏、足がむれるのがイヤで、クロスバンド付きのサンダルを使用したのだが、これがさらに悪化させたようだ。
 運動靴に切り替えたが、痛みは変わらない。

 そこで1000に1つの可能性?を求めて、男桐下駄を買う。(もちろん、校内で下駄を履くわけにはいかないが……)
 小中野の内沢履物店をめざして行ったのだが、休業日。
 陸奥湊駅近くの靴のミウラで、2500円也。

 試しに歩いてみる(念のために5本指靴下をはいて)。
 はじめは家の周りを、カランコロン、カランコロン。
 痛くない。
 どんどん距離をのばし、町内を1周、2周……。
 信じられないが、1キロ、2キロ、歩いても、歩いても、痛くない。
 カランコロンの響きが、モーツァルトのヴィオリン協奏曲を聴いているときのように頭の先を走り抜けていき、すごく気持ちがいい。


ただ、「それが戦争です」は、戦後の日本国民の精神的空白部分への「寸止め」……ともとれる。

2008-09-23 12:49:43 | Weblog


◆TVドラマを観ないわたし(最近では「ちりとてちん」をポツリポツリ程度)が、ほんまに、ほんまに、ひさしぶりに『なでしこ隊』を観る。
 職業柄(^_-)、ついつい、なでしこ隊の少女たち(知覧高等女学校3年生=15歳)と、現在の中学3年生とを比較しながら観てしまった。

 一般の方にはご理解いただけないかもしれないが、当時の「なでしこ隊」という階層と、現中3生のそれに相当する子どもたちとに、共通する部分が多い(日記の内容とか、それを記した文字)ことに感動……というか、中学教師としては「納得」した。


◆ドラマの中で、なでしこ隊の少女の「それがわかっているのにどうしていくのですか?」という問いに、特攻隊員が「それが戦争です」と答える場面があった。
 ドラマ全体としては力作なのだが、この場面のように、他のいくつもの要素をカットしてしまい、戦争と個人を単純に結びつける展開には抵抗を覚えた。
 たとえば、個人の内面精神にかかわる国家の存在が抜けおちている。
 今後の教育の大きな課題だと思う。

 ただ、「それが戦争です」は、戦後の日本国民の精神的空白部分への「寸止め」……ともとれる。
 ひょっとして「寸止め」かも?……と思ったら、涙があふれでた(^_-)。

 わたしが特攻隊員なら、なんと答えるだろうか?


「人間性を磨けば、試合でも強くなれる」が浪商の合い言葉になっています。

2008-09-18 20:34:22 | Weblog


★古書店の「書棚の書物の配置」=「自分の精神構造」


◆9/15(敬老の日)、9/16・17(振替休日)。
 ひさしぶりの休日だったので、精神的な作業はすべてやめて、外側の光に魂をさらす……たとえば、3日間連続、はなむけ号(折りたたみ自転車)で、あちこち、起伏ある道、平坦な道を走り抜けるとか、JR八戸線や十和田電鉄などローカル線の旅に出るとか、温泉めぐりとか……、いろいろ考えをめぐらしていたのだが、結局、「魂を外側に」の反対、「魂の内側」に沈潜することにした。


★古書店は、一応はジャンル別分類になっているのだが、未整備で、わたしの高校時代、大学時代前半、大学時代後半、教師スタート期……と、わたしの年代順になっている場所がある。


 理由は2つある。
 1つは、2学期がはじまってからの勤務で疲れ果ててしまったからだ。
 なぜ、こんなに疲れたのか?
 なにが原因なのか?
 もちろん、こんなことを取り立てて追究しようとは思わないが、こうつぶやきたくもなるくらいに疲れた。
 このうえ「3日間連続、はなむけ号」というようなことをやったら、9/18からは勤務不能になってしまうよぉ~という理由。
 もう1つは、時間をとって少し考え抜き、一定の結論を出したい事項があったからだ。
 それは、決して、魂の内側へ、内側へ……と深く沈み込んでの作業ではなく、ちょっと内側に入ったあたりの、外側の光がクラクラと透けてみえるくらいのポイントで、今後の「進路」「活路」を検討したかったのだ。
 ま、いわは、かなり現実的な「沈潜」。

 この3日間の沈潜結果については、また後日、触れることにする。


★ここは大学時代前半のコーナーだ。食事代を削って購入した書物群だ。リンゴばかりたべていた頃のリンゴの味を思い出す。

 ちなみに、今回の「沈潜」で、わたしの古書店とわたしの精神の関係において、ひとつ、おもしろいことに気づいた。
 ずっと以前に、「書棚の書物の配置」=「自分の精神構造」と書いたことがある。
 書棚の書物の配置は、「文学」「教育学」「国語」「自分の作品」等……と、一応はジャンル別分類になっているのだが、未整備で、わたしの高校時代、大学時代前半、大学時代後半、教師スタート期……と、わたしの年代順になっている場所がある。
 くりかえしになるが、今回の「沈潜」は、魂のちょっと内側に入ったあたり、外側が透けてみえるくらいのポイントだったのだけれども、魂の内側に沿って深く深く沈潜したいとき、この年代別書架というのも、ひとつの道しるべになって、いいかもしれない(~o~)……と、ふと思ったのだ。

◆6校時 市中体秋季大会報告会

〈わたしのコメント〉

 各部の部長の報告を、今、下で、大事なところをメモしながら……というのではなくて、今回は、思いきって、各部ごとに、わたしなりに10字前後にまとめる……という作業をしながら聞いていました。
 たとえば、柔道部=攻める心、負けない心を忘れずに。
 野球部=日常の練習から甘さを廃す。
 バレー部=残った課題をいっしょに。
 合唱部=力の差をクリアーし全日本へ。
 ……
 こうして聞きながら、以前に、全校朝会で話したように、人生の基礎を固める時期に、みなさんは、ああ、貴重な体験をしたのだなぁ……と、胸がいっぱいになりました。

 さて、これから、(さっき生徒会長からもあったように)晩秋、冬、春、夏と、約10ヵ月の期間、チームとして、個人として、力をつけて、強くなるために、心がけてほしいことを3点述べます。
 
(1)第1点 技
 目標の技を身につけるまで、くりかえし、くりかえし、ダメだ……と思ってもあきらめたら終わりですよ、あきらめずにくりかえし鍛えて、高いレベルの技に挑戦してほしい。

(2)第2点 基礎体力づくり
 来年、市中体の前に、どんどんレベルが高くなってきたときに、ああ、もっと体力をつけておけばよかった……と後悔することがあります。
 同じことですが、ああ、体力をつけておけば、もっともっと高いレベルの選手になれたのに……と後悔することがあります。
 「技」ばかり追求しても強くなれません。
 「技半分、体力づくり半分」という心構えで練習に励んでほしい。
 10/10に先日の体育祭でできなかったマラソンをやりますが、自分たちの部から10位以内に何人は入れるか? 20位以内に何人は入れるか?……も、ひとつの目安になると思います。


★「人間性を磨けば、試合でも強くなれる」が浪商の合い言葉になっています。

(3)第3点 心を磨く
 これは2つあります。
 1つは、壮行式のときに話したことで、部の中で陰口を言い合ったり、悪いことをしたり……、これは論外です。
 自分たちで解決できなければ、解散、廃部にしたほうがいい。
 きょうは、もう1つ、別な話をします。
 それは、「他の人や後輩に、イヤなことを押しつけない」……ということです。
 ひとつ例を紹介します。(読売08/07/05「90回目の夏・名門復活へ人間性磨く」)
 夏、甲子園で大阪桐蔭高校が優勝しましたが、その前に大阪で強かったのが、PL学園。
 実は、その前にも強かったチームがあります。
 浪商。
 32回甲子園に出場しています。
 高校野球といえば、浪商でした。
 ところが、今は、甲子園には縁がない。
 理由は、先輩が後輩にイヤなことを押しつけることから始まっています。
 グランド整備をやらせる。
 ボール拾いをやらせる。
 移動のとき、物を持たせる。
 こういうのは3流、4流チームの共通点です。
 浪商は、このマイナスの連鎖を断ち切れず、成績は低迷したそうです。
 そこで、下条真佐美という選手が「こんなことをしているから甲子園に出られないんだ」と、あちこちでの修業を経て、2000年から母校浪商の監督に。
 今、部員全員(105人)が上下なく同じ練習。
 グランド整備は、上級生と監督が率先。
 学校周辺のゴミ拾い。
 「人間性を磨けば、試合でも強くなれる」が浪商の合い言葉になっています。

 以上3点、技を磨く、基礎体力をつくる、心を磨く……バランスよく成長してくれることを強く願っています。

 なお、3年生、市中体期間中のハードなスケジュールをよくこなしたと思います。
 何人もの先生方が、「市中体期間中は先生方のやりくりがたいのへんだけど、3年生がしっかりしているから安心だ」という声が聞かれました。
 ほんとんにうれしく思います。

 今、1、2年に、「技、体力、心」……という話をしましたが、3年生は、この「技」を入試のための学力ととらえてほしい。
 「体力」は健康、「心」は1・2年への話と同じです。
 これからの3年生のますますの奮闘努力に期待して、わたしの話を終わります。(「市中体秋季大会報告会コメント」 以上)


地区敬老会は、地域コミュニティの独立記念行事だ

2008-09-16 10:23:06 | Weblog

◆ソフトボール競技2回戦の途中で、1時間ほど抜けて、第13回みなみ地区敬老会に出席する。
 この「13回」という数字には感慨深いものがある。


★第13回みなみ地区敬老会開会 西山氏

 八戸市ではこれまで社会教育エリアと学校教育エリアをぴったりと重ね合わせて教育を構想してきた。
 すなわち、市内に26ある中学校区ごとに、地区公民館(非常勤館長1、非常勤主事3)を設置し、学校・家庭・地域の連携・協働を促す仕組みづくりを進めてきたのだ。
 小学校ができ、中学校ができ、いわゆる中学校区が形成された段階で、生涯学習の拠点である公民館の建設をはじめる。
 これは、中学校区ができなければ、公民館ができないのか……ともとれるが(こういう角度からよく議会で追及されることがある……が)、中学校区さえできれば、他の条件はいっさい問わず、公民館建設を約束する……ということでもある。
 社会教育に携わり、学社連携を推進する者にとって、これくらいありがたいことはない。


★主催者代表あいさつ 松川氏


 この地域は、昭和63年に白銀南小学校、平成3年に白銀南中学校が開校し、平成7年に白銀南公民館が開館した。
 その翌年に、はじめて地域自前の敬老会が開催され、今回が第13回目。
 コミュニティーの独立記念行事でもある。

 なお、参考として、本地区は、大久保地域(5869人)、白銀台団地(3104人)、岬台団地(2439人)の3つの連合町内会が組織されている。
 今回はの敬老会は、75歳以上の方 837名に案内を配付。
 また、校区内の児童生徒数は、白銀南小603名、白銀南中365名。
 人口はやや減少、逆に世帯数は増加傾向、また高齢化率(65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合)は20%。


   
★表彰および記念品贈呈


★来賓祝辞 大島理森氏


★招待者代表の謝辞 大館氏


★祝宴のはじまり


★みなみ小児童によるアトラクション


ソフトボールが人生だ。ソフトボールがわたしのひとつの遺伝子だ。

2008-09-16 08:36:45 | Weblog


◆画像は、市中体秋季大会・ソフトボール競技開始式であいさつをするわたし(撮影=志塚T)。

 わたしは本大会をもって退場するので、これが最後のあいさつになる。
 月並みな感慨だが、これまでいっしょに活動してきた選手たちの顔、顔、顔……が浮かび、練習の一コマ、一コマ、一コマ……が浮かびあがる。
 ソフトボールに出会わなかったら、確実に違う人生を歩んでいたと思う。
 出会ったことがよかったのか、出会わないほうがよかったのかは、わからない(^_-)。
 もう一度生まれ直して、やり直せるとすれば、迷わず、小学校か中学校(国語)の教師になりたいが、ソフトボールはなんともいえない。
 ま、ソフトボールがわたしの遺伝子のひとつになっているから、実際は、そのときになってみないとわからないけれど……(^_^)v。




「なんたるザマだ」と激怒しているようでは「今頃、知りはって、どないしまんねん、なんたるザマでっか」

2008-09-11 20:32:16 | Weblog


◆〈市中体&合唱部壮行式のスピーチ〉

 3年生を中心とした市中体が終わったあと、1・2年で新チームを結成し、7月、8月、9月と、また合唱部については、昨年の冬からの1年間、厳しい練習を乗りこえて、きょうの日を迎え、みなみの主役として、こうして壮行式の場に立つことができたことを、たいへんうれしく思います。
 ほんとうにおめでとう。

 本日の壮行式にあたり、3点述べます。
 第1点。
 先生方や親や友に励まされて、また、くじけそうになる自分を自分で励まして、練習に打ち込み、大会に出る……って、スゴイことです。
 みなさんの人生の基礎……宝物です。
 この宝物は、10年、20年、30年、40年、50年……と、みなさんの人生を支えつづけます。
 いよいよ、あした、あさって、みなみ中の代表として、魂をこめて「これがみなみのプレーだ」「これがみなみの合唱だ」と、力いっぱいの、悔いのないプレーを期待します。

 第2点。
 今、人生の基礎になる……宝物だ……といいました。
 しかし、たとえば、チーム内にグループがある……差別がある……陰口を言い合っている……というのでは、これは絶対に宝物にはなりません。
 グループがある……陰口を言い合っている……そういう人たちが同じユニホームを着て、ファィト~!とか言っているのは、スゴクみっともないことだと思います。
 それを克服してこそ、人生の貴重な宝物になります。
 もし(もし……だよ)、チームがそういう低い精神レベルにあるとすれば、どうすればいいか?
 それは、他のだれがではない、まず、わたしが……自分自身が、きょうの壮行式を機会に、
「自分たちは、共にこの競技を選んだ仲間なんだ」
「いろいろあるけど、あったけど、共にきょうまでいっしょに練習してきた仲間なんだ」
「みんな、ほんとうにありがとう……」という精神のレベルに、あなた自身を高める。
 くりかえしになるが、他のだれがではない、まず、わたしが……そういう精神レベルになる……ということが大切です。
 きょうの壮行式を機会に、自分自身の精神を高め、チームの精神レベルを高めてくれることを期待します。

 第3点。
 応援団のみなさんへ。
 まず、きょうの3年の、1、2年に対する応援。
 わたしは、自分の魂が揺れるくらい感動しました。
 3年が、1、2年にこれだけの応援をする……ほんとうに、わがみなみ中の宝物です。
 1、2年の応援団のみなさんは、明日から、みなみのチームの運命を背負い、あるいは、みなみのチームに自分の運命を託し、「ああ、みなみの生徒でよかった」と、心から思える応援をしましょう。

 むすびに、コーチの方々、地域の方々、保護者のみなさま、そして、先生方に、これまでのご指導とご支援に心より感謝申し上げ、選手たちのこれまでの成長を喜び、わたしのあいさつとします。
         (市中体&合唱部壮行式のスピーチ 以上)

◆今、平成20年度全国学力・学習状況調査の調査結果概況をみている。

 学校というところは、この「全国学力・学習状況調査」以外にも、全国標準学力検査(集団基準準拠テストNRT&目標基準準拠テストCRT)、県学習状況調査、市学習状況調査等、あるいは、校内の定期試験、あるいは、各教科の単元テスト、毎日のドリル等、あるいは、教育課程外で実施する模擬試験、……と、年中、テストをやっているところだ。
 だから、教員なら、だれでも、自校(全体・学年・学級)の学力が、全国では、どのあたりに位置するか、県では、市では……と、わかっているはずだ。
 わかっていなければ、「商売」にならない。
 今、わたしが手にしている「全国学力・学習状況調査」の結果についても、わたしの想定した結果以上でもないし、以下でもない。
 なので、知事(大阪・橋下)が結果をみて「なんたるザマだ」と激怒しているようでは全然ダメで、それこそ「今頃、知りはって、どないしまんねん、なんたるザマでっか」……ということになる。

◆この「全国学力・学習状況調査」について、各新聞、各団体のコメントが出ているので、わたしも、アトランダムに、いくつかコメントを出すことにする。

(1)「イザ!」のコメント=「(都道府県別順位)上位、下位ともに地位は定着(常連化)している。秋田・福井・富山・石川・山形・青森・鳥取の健闘ぶりはすばらしい。3世帯同居や朝食をしっかり食べる、家で計画を立てて勉強する習慣、家庭教育の充実など地域住民の環境がよい、規律ある授業や考えさせる指導をすると成績がよいという理由が挙げられる」

 青森県の健闘を讃えてくれているのは、たいへんうれしい。(ま、青森の小学生の学力が高いということは、青森県の教員としては、ずっと以前から知っていたことだが……)
 ただし、教育のプロとしては、「3世代同居」「朝食」「家庭学習習慣」「家庭教育」「地域環境」「よい授業」を並列にならべられると、困る。

 経験的にいって、「3世代同居」「朝食」「家庭学習習慣」「家庭教育」「地域環境」の差から出る学力差は、それほど大きなものではない。
 あってもごくわずかだ。
 しかし、これに対して、「よい授業」ができるか、できないか、すなわち、教師の授業力の差は、きわめて大きい。
 大阪市人で、今、八戸市の教員をやっていて(しょっちゅう、行ったり来たりしている)わたしにいわせれば、「朝食」「家庭学習習慣」「家庭教育」「地域環境」に関しては、大阪も八戸もほとんど同じだ。
 しかし、学力差はある。
 大阪と八戸の、教師の授業力の差をうたがってみる必要がある。

◆コメントを(1)……(2)……(3)……と、書くつもりだったが、紙幅が尽きたし、時間もないし、市中体壮行式で疲れたので、きょうは、これでやめる。
 今後、少しずつ、コメントをつけたしていくつもりだが、最後に1点。
 今、イザ紙が青森の健闘を讃えてくれたことを喜び、また、わたし自身も(大阪などに対し)自慢っぽくコメントをしたのだが、青森にも大きな課題がある。
 小学校が全国3位に対して、中学校が12位である。
 実は、これも、もう10数年前から、ずっとこの傾向にあるのだ。
 わかっているのに、ほとんど手がつけられていない。
 本校の場合、このことにメスを入れ、原因を探り、対策(授業力向上)を立て、みなみ小の全国位置とみなみ中の全国位置を一致させる取り組みを、ここ数年、継続し、そのねらいを達成している。
 全国学力・学習状況調査のコメントとともに、このことについても、後日に触れるつもりだ。


 


地域内の人と人、各地域の人々と人々が密着し、一体となって展開。体育館の開催もいいものだなぁ~と。

2008-09-10 21:06:11 | Weblog


★大久保地区連合町内会大運動会。雨天のため体育館で開催。グランドにくらべれば、もちろん狭い体育館のため、地域内の人と人、各地域の人々と人々が密着し、一体となって展開。体育館の開催もいいものだなぁ~と思った。


◆きょう1日、「校長・教頭・教務主任打ち合わせ」や「職員朝会」や各種の「主任面談」などで、強調したこと。
 どれも、どれも、これまてに何度も何度も触れていること。
 でも、このくりかえしが大切だ。

(1)判断力が未熟で、現在、成長中の子どもたちが、いっぱい集まっているのが学校だから、いつ、なにが起こるかわからない。
 危機管理の原則をふまえ、教職員個人個人として、また組織として、予知・予防・観察を徹底する。
 特に授業中は、つねに全体の、ひとりひとりを把握することに留意する。
 この全体把握力については、本校はまだまだ課題がある。
 また、異変には即、対応。
 小さな?にも、めんどうがらずに、対応。
 予知・予防、観察と対応……この積み重ねが大切だ。

(2)日々の部活動での移動(例=練習場所を校外の施設で……)、市中体大会中の選手の移動、応援団員の移動について。
 原則として、学校出発→教師の引率→会場到着→(活動)→会場出発→教師の引率→学校到着・解散……とする。
 保護者の車は使わない。
 わたしは、長い部活動歴で、現地集合・現地解散というのは、一度もやったことがないし、保護者の車による送迎も禁止していた。
 (くりかえしになるが)学校出発→教師の引率→会場到着→(活動)→会場出発→教師の引率→学校到着・解散……保護者の車に頼らない……という原則の範囲内で、活動計画を立てる。
 それを超えるような活動は、要求もされていないし、期待もされていない。
 ムリな活動計画を立てないように。

(3)教務主任、生徒指導主任等への報告を徹底する(主任を捜し出してでも……)と同時に、教務主任、生徒指導主任側からの取材も徹底する。
 報告で得た情報、取材で得た情報を整理して、教職員、保護者、生徒、地域……等に伝える。
 同時に対策を立てる。
 このサイクルが崩れると、特に「取材力」が弱いと、学校経営は腐食し、崩壊する。
 ちなみに、いわゆる「報・連・相」はもちろん大事だが、わたしは主任側の足による「取材力」のほうを格段に重視する。


(4)本校には、生徒会常任委員会として、①給食委員会 ②保健委員会 ③学習委員会 ④放送委員会 ⑤図書委員会 ⑥美化委員会があり、日々、専門分野の活動・学級での広報・通信の発行などを行っている。
 この活動を生かすことによって、本校の経営の重点(3)「自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する」が、いっそう推進できると考えている。
 しかし、各委員会の管轄が、校務分掌の保健部・研修部・教務部……と分かれているために、「生き方の原理・原則を重視した心の教育」として効率よく行われているとはいえない。
 通信なども出しっぱなしで終わっているものもある。
 たいへんもったいない。
 この点を、委員会活動の元締めである生徒指導部が中心になって、校内に「水路」を開くことができないだろうか?

◆昼前、あすの壮行式のあいさつを考える。
 目標として1000字以内。
 骨子。
(1)他に励まされ、まだ自分で自分を励まし、日々の練習に打ち込み、大会に出る=人生の基礎・宝物。
(2)他ではない、自分の精神レベルをあげることがチームの精神レベルをあげることになる。
(3)応援とは、みなみのチームの運命を背負うこと。みなみのチームに自分の運命を託すこと。

 ただし、本番、語りながら、どんどん筋を変えるので、スピーチはまだ確定していない。
 本番が済んでから、ここには、アップしたい(^_-)。





◆きょうの切り抜き。
(1)小池百合子「風なんかわたしが吹かせる」
(2)与謝野馨「たぶん、ものを実現する能力は、わたしがいちばんじゃないかと思います」

 傍系人間、外様人間の意地と底力を感じる。

◆今月の学校通信『すこやかみなみネット通信・9月号』
 A4はめこみ16ページ
 内容は次のとおりだ。
(1)新学習指導要領とみなみ中の教育(P1~3=小高)
(2)PTA活動コーナー(P4=嘉瀬T)
(3)部活動実施計画(P5=佐々木T)
(4)市中体特集(P6=西塚T)
(5)総合文化部「IS通信」(P7~10)
  ・体育祭 ・震度6 ・総合文化部員の決意等 ・始業式
(6)1学年通信「あすなろ」(P11=今田T)
(7)2学年通信「Southern CroossⅡ」(P12=田名部T)
(8)3学年通信(P13=廣瀬T)
(9)保健室だより「ほっと」(P14=安田T)
(10)研修部(P15=佐藤T) 小中連携模擬授業大会
(11)教務月報(P16=志塚T)



 できあがると、いつも、ちょっとした満足感と、大きな反省があり、かつ、その反省に対する具体的な方策は、きちんと見えている。
 だから、「次回のすこやかみなみネット通信を期待していただきたい(^_^)v」……ということになるのだが、今月号も、ちょっとした満足感と、大きな反省だm(_ _)m。
 次回を期待していただきたい。


にわかには信じがたいが、この作品を書いたときから、40年が過ぎた。某文芸雑誌にこの作品が酷評

2008-09-09 20:27:45 | Weblog


◆昨日、書棚の書物の配置=自分の精神構造……この「自分の精神構造」を、お客さんに手にとってみたいと思わせるように改装した……という話をしたが、「改装」過程で、『おかあさんだいすき』(上の画像)が見つかる。
 この本をヒントに、20歳のわたしは約100枚くらいの中編を書いたのだ。
 古書店の「改装」過程で、その中編が掲載された雑誌も見つかる。
 作品の1部が欠けた雑誌(なにかの機会に自分の作品を紹介するとき、あちこちを切り取り、コピーし、そのままになったものと思われる……)の存在は確認していたが、今回、完全なものが見つかった。
 次の引用が、直接的に『おかあさんだいすき』が登場する場面だ。

 「あるところに、ダニーという男の子がいました。きょうはお母さんのたんじょう日です。そこでダニーはかんがえました。『おたんじょう日のおいわいに、なにをお母さんにあげたらいいかなあ』……」
 父親が童話の本を開いて読んでいる。
 抑揚のない声だ。
 その父親の膝の上に、ちょこんと座っている女の子のオカッパ頭が頁の上を動いていく。
 「ダニーは、お母さんにあげるものを見つけに出かけました。すると、めんどりにあいました。『おはよう、めんどりさん』とダニーはいいました。『お母さんのたんじょう日に、なにかあげるものないかしら?』……」
 こんどは女の子が読む番だ。
 「『コッ、コッ、コッ』とめんどりはいいました」
 『コッ、コッ、コッ』といいながら、女の子はくちびるを突きだして、いった。
 「それじゃ、わたしが生みたてのたまごをひとつあげましょう」
 本を開いて読んでいるのは父親だが、頁をめくるのは膝の上の女の子だ。
 うしろから女の子の顔をのぞくようにして父親がいった。
 「でも、たまごなら、もうあるの」
 「それじゃ、いっしょに、なにかさがしに行きましょう」
 と女の子がいった。

 そこで
  ダニーと
   めんどりは
 ぴょん
  ぴょん
   かけて
     いきました。……

 二人が、かわりばんこに読んでいるのは、『熊さんにお聞き』という童話の本だ。(後略)

◆にわかには信じがたいが、この作品を書いたときから、40年が過ぎている。
 某文芸雑誌にこの作品が酷評されているのを、書店で立ち読みしたときの顔のほてりははっきりと覚えているが、20歳のわたしが、この作品でなにが書きたかったのかは、ぼんやりとしてどうしても思い出せなかった。
 ところが、おもしろいもので、数日前、あることがきっかけで、この作品にこめたテーマを思い出した。
 次の場面だ。

「午前中、小1時間ほど、根城城址で過ごす。
 (1)靴を脱いで靴下のまま芝生の上を歩く
 (2)ベンチに座る
 (3)はなむけ号(折りたたみ自転車)で走り回る
 (4)はなむけ号を押して歩き回る
 (5)馬小屋で瞑想する……等々、自分のいろいろなポーズとポジションを確かめる。(9/6)」

 自分のいろいろなポーズとポジションを確かめる……と書いたとき、稲妻のように40年前の作品のテーマを思い出した。

 「父親」と呼ばれている男の、その存在の仕方の象徴としての「ポーズ」を9つ連ねて(もちろん、女の子を膝にのせてかわりばんこに童話を読む……というのも1つのポーズ……)、9つ目のポーズで、「父親」を新しい原理に露出させ、身をなげうたせる……、いや、違う、違う、反対だ、……身をなげうつ、そのぎりぎりのところで、こちら側の世界に踏みとどまらせようとしたのだった。

 友人たちからは「ホームドラマなんか書いたりして……」と笑われ、某文芸雑誌では「小器用な物マネ」と酷評された。
 酷評のほうは十分に納得してるのだけれども、しかし、もう一度、自分の目でじっくりと確かめてみたいと思っている。
 冷静に読めるかどうかは、自信がないけれども(^_-)。

◆97in08(1997年の教頭ダラダラ日記)

 少しピッチをあげないと、「97の季節と、08の季節を、11月中旬で一致させる」計画がうまくいかないかもしれない。

 きょうは、97/3/18(火)と3/19(水)の記述だ。

     ★ ★ ★

 〈97/3/18(火)〉

 きょうの仕事
 ○卒業式会計整理(これに2時間近くもかかってしまう)
 ○来年度の総務部分掌計画作成
 ○交通安全作文……鮫支部交通安全座談会で私が紹介した緑のおばさんに対する子供たちの作文を送る。
 ○職員会議……わたしの力点は、①新入生一日入学の新入生対応のポイント(子どもが家に帰って「お母さん、僕、中学に行ってがんばろうと思う。中学校はものすごくいい所だ」と言わせる教師集団。)②部活動の改廃に関する図書部・技術部・水泳部廃部に反対する意見に対する対応策

 職員会議……5時前終了。
 その後、○○Tと面談。
 (記事……1部省略)
 日直の新保Tの後、校内巡視。
 鎌田Tと雑談。

 〈97/3/19(水)〉

 きょうの仕事
 ○鮫小卒業を祝う会のあいさつ文作成
 ○鮫小卒業を祝う会出席
 ①来賓あいさつは自分としてはあまりできがよくなかった。もっと「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」のほうがよかった。
 ②小学校のTとCの関係を見ることができた。中学校のTとの「関係」の違いを分析する必要があると思う。その前提として、もっと「関係」を観察する必要があると思う。

 国語の授業について。
 授業で①詩『夕焼け』を読ませる。②200字の感想を書かせる。③この感想を回覧し、感想についてのコメントを書かせる。④宇佐美寛の『夕焼け論』を読み、感想を書かせる。
 意外……といっては変だが、この作業に生徒(2年4組・2組共に)は熱中している。
 小笠原Tと異動について雑談する。
 自分の転勤を心配(期待かも?)しているようだ。
      (1997年の教頭ダラダラ日記 以上)
   ★ ★ ★


 


魂の内側に沿って底へ底へと降りていくと、JR八戸線の旅も、七百とか古町とかの温泉計画も、はなむけ号

2008-09-08 21:10:48 | Weblog


 


◆(自分の)古書店にはいると、障子から差しこむ朝の光で、書棚に濃い陰影ができている。
 書棚の書物の配置=自分の精神構造だから、この陰影は、魂の内側といっていい。
 魂の内側に沿って底へ底へと降りていくと、JR八戸線の旅も、七百とか古町とかの温泉計画も、はなむけ号のトリップも、すべてふっとんでしまい、高校生の頃、はじめて堀辰雄に、太宰治に、江藤淳に、高村光太郎に接したときの気持ちにもどり、ああ、きょうは、もうどこにも行かず、ずっとずっとここにいよう……と思う。

◆書棚の書物の配置=自分の精神構造……といったけれども、それは自分の精神構造がむき出しになっているということと同じだから、(このことは昨年も軽く触れたことがあるが)ここに身を置くと、圧迫感とか、がんじがらめにしばられる抑圧感があって、ここ、2、3年、この部屋にいることができなかった。
 そこで、約1年かけて、その「自分の精神構造」を、お客さんに手にとってみたいと思わせるように改装(費用=3080円)したら、自分の気持ちがガラッと変わり、「ああ、きょうは、ずっとここにいよう……」と思うような、居心地のいい空間になった。
 少し気取ったいい方をすると、自分の精神の内部を、お客さんの視点で見直してみるということだろうか。
 あるいは、自分の精神の内部にお客さんと同じ視点を有しつつ存在してみる……ということだろうか。

 こういう感じで、書棚の書物=自分の精神構造=魂の内側に沿って、底へ、底へとどんどん降りていく……というのは、すごくおもしろそうだ。
 まだ、まったく見通しは立っていないが、どこかで時間を生みだし、いくつか項目を設定して、この「600字の教育学」のシリーズにしたい。(『97教頭ダラダラ日記』のように)


★9/7(日)濃い霧の中で実施された早朝、草取り作業

◆工事中マークを、少しずつ、前へ前へと移動させながら、ねばり強く、ある意味で、執念深く、偏執的に?継続している「すこやかみなみネットHP」づくりだが、「すこやかみなみネット案内」については、きょうの「評価」と「今後の継続的な取り組みの予定」で、一応、1次工事の完了とする。
 今後は、それぞれの項目について、「増補」「発展」内容を、拡張工事として、また、つるはしを振り上げ、岩を砕きつつ、再開したいと考えている。

 きょうの記事の概要は、下記の通りだ。
 くわしくは、「みなみネット」をクリックしていただきたい。
 また、忌憚のないご意見も賜りたい。

〈すこやかみなみネット 「評価」〉

 『八戸市・地域コミュニティ活動事例集』(すこやかみなみネット「子どもの成長を親と教師と地域の人々で確かめ合える教育環境づくり」)、八戸市連合PTA広報紙(すこやかみなみネット事業「子どものために今できること ~新たな協働と融合にチャレンジ」)、八戸市市民活動サポートセンター広報紙(すこやかみなみネットの取り組み「地域の子どもは地域で守り育てよう」)等に取りあげられています。
 また、青森県内各地のボランティア養成講座、学社連携・融合研修会、教員研修会などで実践発表の機会を与えられています。
 なお、平成20年度は、八戸地区連合防犯協会から「安全・安心まちづくりに多大なる貢献」をしたとして表彰されました。

 

〈すこやかみなみネット 「今後の継続的な取り組みの予定」〉

 仮称すこやかみなみネット・サポータークラブの創設。
 保護者や地域の人を対象に「やってみたい人」が「やれるとき」に「やれること」をモットーに登録者を募っています。
 活動分野は、
 ①環境サポーター(図書室の整理・花壇の整備・掲示板等の装飾)
 ②ホームページサポーター(PTAやすこやかみなみネットのホームページの作成)
 ③地域との連携サポーター(地域活動・行事とPTAや学校とのコーディネートやすこやかみなみネットの支援)等があります。
 その他、今年、中学校に新設された部活動・総合文化部への支援も考えられます。
 一気に多くの登録者を集めるというのではなく、少しずつ登録者に集まってもらいながら、チームをつくり、そのなかで新しい活動を打ちだしていく予定です。
     (「すこやかみなみネット案内」の1次工事 完了)

◆97in08(1997年の教頭ダラダラ日記)
 いつも、他の記事でスペースがいっぱいになるので、「教頭時代・ダラダラ記述」は、しばらく休んでいたが、きょうはひさしぶりに再開。
 97/3/15(土)と3/17(月)の記述だ。



     ★ ★ ★

 〈97/3/15(土)〉

 朝、洗面の時、急に音楽(クラシック)を聞きたいと思っている自分に気づく。
 六時半、学校到着。
 すでに出校していた小柴Tと体育館のストーブに点火。
  卒業式終了後、川岸T、佐々木恒Tといっしょに居残り、校内外巡視。
 午後2時半、後を日直代行員の上野さんに託して、川岸Tの車で祝賀会会場のハイツに行く。
 よく話した人、鮫小PTAの里村さん、南部工業高の小柴T。
 7時前、帰宅。
 10時過ぎからVTR『ふたりっ子』1週間分を何度も居眠りをしながら見る。
 ドラマがやや緩慢になってきているような気がする。
 最終回まで残り10回くらいだが、もう1つ、ドラマにピナクルを、願わくは最高ピナクルを見せてほしい。

 〈97/3/17(月)〉

 きょうの仕事
 ○朝のミーティング……①在校生の指導(三月の指導が新年度を決める。具体的上級生像の提示・問題行動への適切な対応) ②進路関係の外部への対応(……内容省略)
 ○年度末・年度始休業期間中の研修承認願い簿を作成……作成しながら、地固め会のセッティングをしていないことに気づき、野月に電話して予約する。4月2日午後5時から。
 ○春休み校舎管理(追加「日直規定」)資料作成
 ○合格発表に関わる諸連絡(出先のTからの電話連絡・高校からの情報交換の日時設定など)
 ○卒業生のアルバムにサイン
 合格発表の日なので、たくさん卒業生がアルバムを持ってやってきた。「1に(とにかく)健康。2に奉仕(母さんの手伝い・ボランティア)。3に勉強(4に芸術)」と記す。
 ○PTA事務連絡(磯島会長・野田書記・盛会計)
 ○運営委員会
 ○河村Tとの面談(新入生一日入学の運営・姿勢)

 きのうのQSOでJA7XX橋本さんから教えてもらった3/13日付朝日の「元気な大阪……高視聴率・ふたりっ子・収録終わる」を見る。
 番組収録終了パーティーの写真が載っていた。
 ステージの上の登場人物たち……笑顔の人、涙ぐむ人……花吹雪、花束……。
 写真と記事を見ているうちに、ドラマを作る(「収録する」)ような気持ちで学校の仕事をしてみたいと思う。
 高い視聴率(見ている人に元気や新しい原理を提示する)、やる気になるスタッフ。(見ている人とは、T、保護者、生徒になるのか。)
 そして、最後の日にこういうパーティーができればいいなと思う。
 渾身の力をこめて原稿用紙に向かいたいとは思うが、しかし、わたしにはもうドラマは作れないかもしれない。
 でも、ドラマを作るように学校の仕事をすることはできる。
 このことが、ひょっとすると、一回りまわってもう一度、ドラマにつながるかもしれない。
      (1997年の教頭ダラダラ日記 以上)
   
★ ★ ★



 


すこやかみなみネットHPづくり。工事マークを、少しずつ、前へ前へと移動させながら、ねばり強く

2008-09-07 15:58:26 | Weblog


★午前中、小1時間ほど、根城城址で過ごす。(1)靴を脱いで靴下のまま芝生の上を歩く (2)ベンチに座る (3)はなむけ号(折りたたみ自転車)で走り回る (4)はなむけ号を押して歩き回る……等々、自分のいろいろなポーズとポジションを確かめる。

◆すこやかみなみネットHPづくりは、この工事マーク※を、少しずつ、前へ前へと移動させながら、ねばり強く、ある意味で、執念深く、偏執的に?継続している。
 工事マークの中で、つるはしを振り上げ、岩を砕いている姿が、自分とかさなってくる(^_-)。

 きょうは、「すこやかみなみネット案内」の「関係団体との連携・協働」と「成果と課題」の項を完成させた。
 記事の概要は、下記の通りだ。
 くわしくは、「みなみネット」をクリックしていただきたい。
 また、忌憚のないご意見も賜りたい。

〈すこやかみなみネット 「関係団体との連携・協働」〉

◆すこやかみなみネットは、2つの気概で支えられています。

 1つは、PTAの「地域の子どもは地域で育てる。その中心は子どもの親であるPTAが担うべきだ」という気概です。
 もう1つは、この気概を支え、応援する地域諸団体の「地域をあげて教育コミュニティづくりに取り組もう」という気概です。
 今後も、この気概を大切にし、連携・協働を維持・推進していくために、次の2点に留意しています。

 第1は、地域の多くの団体の特性を生かしながら、ネットワーク化していくことが大切です。
 考えてみれば、諸団体はもともと他との違いをエネルギーにしていて、連携・協働を前提にしているわけではありません。
 ある意味では、学校もそうです。
 ですから、すこやかみなみネットには、専門分野に特化した地域団体とは別に、連携・協働を目的にして、それを安定させ、継続させる役割が求められています。

 第2は、学校のコーディネート力です。
 日本の教育は一般的にいって、学校が教育を丸抱えする傾向にあるといわれますが、このことが教育の危機を増大させているのだという強い認識が必要です。
 本学区においては、学校・家庭・地域の教育のバランスはかなり改善されていますが、中学生の教育課程外活動(部活動等)については、まだまだ課題を残し、ある意味では「学校の教育丸抱え体制」に近い状態であるといえるかもしれません。
 これを改めるため、多くを抱えている側の学校が、地域とのコーディネート力をつけることが喫緊の課題です。

◆「学校の教育丸抱え体制」に近い状態であるからといって、学校側の判断のみで、無制限に、ダムの水を放流するように、丸抱え体制を解除することはできません。
 大混乱が目に見えています。
 このことに関する、現在のみなみ中の基本方針は、次のとおりです。
 
(1)学年・学級(学年教員)で、あるいは、部活動(顧問)で、個々の子どもたちの社会教育活動(学習塾・稽古塾を含む)の実態を、可能な限り把握する。
 そのうえで、個々の社会教育活動が円滑に行われるように配慮する。
 家庭での行事などについても同様である。

(2)地域で行われる社会教育活動や公的な社会教育活動への参加を奨励する。
 部活動と重なる場合も多いが、各部顧問は、ここで充分、学社コーディネート力を発揮する。
 具体的に例をあげれば、大久保地区の運動会の日は、大久保地区の子どもたちについて、運動会への参加を奨励する。
 子どもたちは、学校教育ではとても育てられない力を、社会教育の場で獲得する可能性がある。
 青少年期といわれる年代に、同年代の友人や教師以外の地域の方々とのコミュニケーションおよび地域活動・地域行事などを通して、思いやり、協調性、感謝の心、連帯感、地域の一員としての自覚を育て、さらに大きく成長させたい。
 地域の方々も「中学生をどんどん寄こしてほしい」とおっしゃっている。
 10年後は25歳、20年後は35歳、30年後は45歳で、地域の中核だ。
 中学生の地域行事への参加は、確実に次世代を育成し、「力のある地域づくり」、さらには「学校・家庭・地域の教育のバランスがいい校区づくり」 につながっていく。

(3)部活動の休止日については、これまでの通り(①第1・3日曜日 ②他の週については、土・日のいずれかを休止日とする)であるが、長期休業中の土・日は可能な限り休止日とし、家庭や地域での活動を保証する。
    (教育課程外活動に関する基本方針 以上)

◆先ほどの一般論のつづきとして、教育に関していちばん荷を抱え込もうとしているのが学校です。
 ですから、この学校がダムの水を徐々に放流するように、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しません。
 日本の中学校、特に地方の中学校は、これが遅れています。
 教職員の意識改革も必要です。
 この「アウトソーシング計画」が、やがて、すこやかみなみネットのターゲットになる日を夢見ています。(「関係団体との連携・協働」以上)

〈すこやかみなみネット 「成果と課題」〉

(1)地域情報交換会を通し、直接、互いに顔を合わせ、声を聞き合うことにより、熱いネットワークが広がり、各団体間で活動の連携・協働をつくりだそうという気運が高まっています。
 また、子どもに関するさまざまな課題を「家庭の責任」「学校の責任」と責任を追及しあうのではなく、各団体が教育・子育てに関する課題を持ち寄り、いっしょに話し合い、考えていこうというコミュニケーションのかたちが形成されつつあります。
 これらの精神は、本校区の貴重な財産です。
 今後、すこやかみなみネットのコーディネート力がますます期待されます。

(2)PTAを中核にしてネットワークをスタートさせる時、PTAには反対の声が多くありました。
 理由は、
 ①これ以上、役員会の回数が増えるのは負担だ
 ②小学校と中学校のどちらが音頭を取るのか
 ③地域の団体との交流はプレッシャーだ……等でした。
 そのほとんどは、これまでの活動を通して解消できましたが、PTA役員と一般会員のパイプをどう太くするかという大きな大きな課題が残されています。
 すこやかみなみネット事業をカンフル剤として、PTA諸事業を活性化し、両者のギャップを埋める方策を検討していくことが必要です。

(3)すこやかみなみネットのターゲットは「子どもの健全育成・安全確保」に限定しています。
 諸団体が合意しやすいテーマだし、あまり広げないほうが取り組みやすいからです。
 このターゲットを変えると、ネットワークの質が確実に変わります。
 「関係団体との連携・協働」の項目で、学校・家庭・地域の教育のバランスについて触れましたが、教育に関していちばん荷を抱え込もうとしているのが学校です。
 この学校が、ダムの水を徐々に、計画的に放流するように、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しません。
 この「アウトソーシング計画」が、やがてすこやかみなみネットのターゲットになる日がくるかもしれません。
        (すこやかみなみネット 「成果と課題」以上)