職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

最近、力説しているのが、すこやかみなみネットの実践が八戸型教育コミュニティづくりの系譜ということだ

2008-01-29 20:06:54 | Weblog


★縦90センチ・横110センチの手作りプレートだ


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◆前々回、志塚Tと2人で、パワーポイントのスライドをプロジェクターで映しながら、すこやかみなみネットについてブレストをしたと記述したが、実はわたしの部屋にはスクリーンがないので(ま、移動用スクリーンを持ち込めばいいのだけれど、大きくて重くて、それに移動スクリーンだからあちこちに移動していて、それを探すのもめんどうなので)、そのときはクリーム色に塗ったドアをスクリーン代わりに使った。
 ドアの大きさは2人ブレストにはちょうどいい。
 けれども、2人の教員がドアに映しながらブレストというのが、なんとなくさびしく、いい加減な感じもする。
 そこで、画像のようなスクリーンを作製した。
 縦90センチ・横110センチの手作りだ。
 夏休み前に警察署から贈られた、「なんとか宣言」のプレートの裏をスクリーンにして、大型の目玉クリップでついたてに挟んで固定した。

 今年はなんでもパワーポイントのプレゼンだと思っている。
 経験的にいって自分の考えが煮詰まっていないと、いい図が描けない。(今のわたしの状態だ。)
 考えを煮詰めるために、なんでもパワーポイントだ。

◆まず、きょうもその2人ブレストの「つづき」から書くことにする。
 最近、わたしたちが力説しているのが、すこやかみなみネットの実践が、八戸型教育コミュニティづくりの系譜に位置づけられるということだ。
 1/28の八戸市学社連携・融合事業担当者等連絡会では、このことを冒頭で志塚Tは説明した。


★学社連携・融合事業担当者等連絡会で語る志塚T


◆八戸型教育コミュニティづくり

 八戸市は従来、中学校区を単位として、地区公民館(非常勤館長1名、非常勤主事3名)を建設し、また青少年生活指導協議会等を組織し、小・中学校、家庭、地域の協働を促す仕組みづくりを進めてきた。

 また平成16年度からは、義務教育9年間を見通し、計画的・継続的な学習指導と生活指導をめざして、小・中学校連携推進事業を展開している。

 すなわち、八戸市では、学校教育エリア(中学校区)と社会教育エリアをぴったりと重ね合わせて教育を構想・設計してきたのだ。
 これは「八戸型教育コミュニティ」として全国に誇っていい歴史的・教育的財産だ。

 学校教育と社会教育を統合したところの生涯学習社会の実現を見据え、骨太のビジョンを描き、きわめて厳しい財政状況の中、営々と努力を積み重ねてきた先達に感謝と敬意を表したい。

 やや脱線するが、教育情報を収集するためにインターネットの検索を活用することが多いが、八戸市の情報がなかなか引っかかってこない。
 25万都市なのに……、教育的財産と実践はたくさんあるのに……、これは少しさびしいことだ。
 発信能力をアップしたい。
 その際、「ぜひ発信したい情報」のいちばんの候補が「八戸型教育コミュニティづくり」だ。

 そして、その流れをくむのが、白銀南小・中の強い連携・融合を軸(時間軸)に、学校および地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワーク(空間軸)を形成しようとする「すこやかみなみネット」ということだ。
 すこやかみなみネットは、まさにこの「八戸型教育コミュニティづくり」の典型といえるだろう。


★繭玉飾りの下に存在するみなみ中生


◆すこやかみなみネット事業の概要は次の(1)~(5)のとおりである。
 (1)~(3)は、いわゆる学社連携・融合事業。
 (4)は、小・中学校連携・融合事業。
 この学社連携(水平軸)と、小中連携(垂直軸)が交差するところに、すこやかみなみネットは存在する。
 そして、(5)がコーディネート機能の中核。
 学校や地域の各団体及び個人間のコーディネートと、小・中学校間のコーディネート。

(1)学校・家庭・地域社会の連絡調整の充実
 ?学校・家庭・地域の情報交換会
  1回目…1学期後半( 7月上旬)場所 白銀南中学校
  2回目…2学期後半(12月中旬)場所 白銀南小学校
 3回目…3学期中 (実施するしないについては、今後検討)
 ?情報誌「すこやかみなみネット通信」の発行

(2)子ども・大人の体験活動の充実
 ?あいさつ運動(年間通して)
    夏休み、冬休み前は、強化月間(7月、12月)として実施(期間は1か月)
  ?小・中学校、公民館文化祭などへの支援(すこやかみなみネットまつり等)

(3)地域防災・防犯対策の充実
  ?地域防災・防犯訓練の実施(具体的方法等については今後検討)
  ?地域巡回活動
  ア)定期巡回…夏休み中
  イ)不定期巡回…自家用車にステッカーをつけて
  ウ)事案発生に対応した巡回
  エ)大久保地区 「見守り隊」の活動

(4)南小・南中PTA合同研修会、レクリエーションの充実
  ?思春期子育て講座
  ?南小・南中合同PTA救急救助法講習会
  ?みなみネット杯小中合同ソフトバレーボール大会
  ?小中PTA合同新年会

(5)すこやかみなみネット事業推進会議(担当…事業推進委員会)
  〈1回目〉5月下旬 白銀南小学校
  〈2回目〉7月上旬 白銀南中学校
  〈3回目〉10月中旬 白銀南中学校
  〈4回目〉12月初旬 白銀南小学校
  〈5回目〉3月初旬(反省会)

 きょうのブレストはこれでやめる。


わたしはよくあいさつのときに「今の自分の感情に即していえば……」という接続句をつけることがある。

2008-01-25 21:31:22 | Weblog


★きょうの岬台

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◆バタバタしていて、すっかり忘れていたのだが、生徒会誌『百花香』の原稿しめきりが、きょうだった。

 このところ生徒会誌には、年間の式辞の中で、自分の思いがいちばんこもっていると、自分が感じる式辞を文字化して掲載している。
 昨年は「2学期始業式・式辞のつづき ~魂の置き場所をさがして~」と題して、式辞の続編を書いた。
 式辞の中で「置くべき場所に魂をしっかり据えないと、いい仕事はできません。そこで、わたしは7/21~8/15まで、自分の魂を置く場所をさがしていました。ぎりぎりの8/15になって、やっとみつけることができて喜んでいます」とだけ述べ、「それがどんな場所であるかは、いつか機会があるときに式辞の続編として話すことにします」としてあったからだ。

 一昨年も、2学期始業式の式辞で、8/15にJR八戸線に乗り、陸中八木駅で下車、南に向かってゆるやかに坂道をのぼりきり、ゆるやかにくだりきり、小子内の盆踊りを見に行くというストーリーに、柳田国男の『清光館哀史』『浜の月夜』とわたしの人生を絡ませた話だった。(こう書いても、いったい何のことやらまったくわかりまへんね。スンマヘン、スンマヘン。)

 今年は2学期の終業式・式辞だ。
 2700字の式辞を1600字に縮める。


★きょうの白銀台


◆〈生徒会誌・百花香の原稿〉以前、全校朝会で、ある文化祭バザーの担当者から「この売れ残った本は廃品回収業者に引き取ってもらいますから、もし、好きな本があったら持っていってください」と言われて、わたしがその中から、わたしが最も敬愛する詩人の、今はもうどこへ行っても手に入らないといわれている幻の詩集を見つけたという話をしました。

 これがその詩集です。
 この詩集は、バザー担当者からするとほとんどゴミ、しかし、わたしからすると宝物、同じものなのにお金に換算すると100万倍近い差があります。
 全校朝会では、この話をして、「これが世の中なんですよ」とだけ言いました。
 「あとはみなさんで考えてみてほしい……」ということだったんですが、わたしはそのとき口では言わなかったけれども、実は3つのメッセージをこめていました。
 きょうはその3つのメッセージを伝えます。

◆1つ目のメッセージ。
 この本があなただと考えください。
 バザー担当者から「価値がない、役に立たない、ゴミだ」と言われました。
 でも、あなたがそう言われても、メゲないでほしい。
 それぐらいでガックリしないでほしい。
 ああ、わたしはもうダメなんだぁ~とギャギャー騒がないでほしい。
 必ずあなたの価値をわかってくれる人が世の中にはいる、絶対いる……絶対にいるということを信じて生きていってほしいというメッセージです。


★きょうの大久保地区

◆2つ目のメッセージ。
 わたしは10万円だ、100万円だと言い、バザー担当者は1円だと言っているんですが、あなたはどっちに売りますか?……と言われれば、もちろん10万円、100万円のほうに売りますね。
 でも、ひとりぼっちのとき、だれからも声がかからない……そういうときだったらどうでしょうか?
 こういうとき「ああ、ゴミでもいいや」と自分を安く売らないでほしい。
 世の中にはいろいろな誘惑があります。
 あなたを安くみて、悪いことを誘ってくる人もいます。
 そういう誘惑に負けて、自分を安売りしないでほしい……というメッセージです。

◆3つ目のメッセージ。
 では、自分の価値はまわりの人で決まるのか?ということです。
 たしかにそういう面もあるが、もちろんそれがすべてではありません。
 やはり自分の価値は自分で高めようとしなければいけません。
 この詩集だって、もともと高い価値があります。
 詩人が自分を高めようと努力した、その結晶です。
 では、自分を高めるための努力ってどういうことなのか?
 これが、4月以来、みなさんに言いつづけている「なりたい自分をデザインして、そのなりたい自分になろう」ということです。
 多少の困難があっても、ピンチがあっても、絶望せず、負けないで「なりたい自分」をめざしてがんばれ! がんばりつづけよう!というメッセージです。

 以上が、あの「文化祭バザーの話」に込めた3つのメッセージです。


★みなみ中3学年はきょうもパパママ体験学習だ


◆この2学期がスタートするとき、プールのそばで、真っ青な空を背景にひまわりの花が最後の力をふりしぼるように咲いていたのが目に焼きついています。
 あの日から、体育祭、新人戦、文化祭、2学年は修学旅行、3学年は合唱の音楽祭出場もありました。
 そして、もちろん毎日の学習・生徒会活動……と、もう信じられないくらいにいろいろなことがあって、もう信じられないくらいの速さで過ぎていった2学期でした。
 みなさんひとりひとりにとって、また先生方ひとりひとりにとって、「なりたい自分になること」を目指して努力した、充実した2学期だったと思います。

◆ただし、「なりたい自分」にまだなっていないという人も多いでしょう。
 これは当然です。
 わたしもそうです。
 今年はまだ10日ありますから、「なりたい自分」を目指してぎりぎりまでがんばりましょう。
 そのうえで12/31大晦日に、「なりたい自分」をめざして努力してきたことをふりかえり、この努力は来年もつづけよう、ここは足りなかったから改めようと新年にむけて決意してほしいと思います。
                                      〈生徒会誌用原稿以上〉

◆わたしの式辞は入学式でも、卒業式でも、始業式でも、いつも前日か当日に書くことにしている。
 だから、いつも荒っぽいのだが、これは特に荒い、いや、「粗い」というべきか。
 わたしはよくあいさつのときに「今の自分の感情に即していえば……」という接続句をつけることがある。
 今回の2学期終業式・式辞も、この接続句を冠すべきかもしれない。
 そうか、「感情に即した」から、「猛烈に思いがこもっている!」と感じたのか?

 この式辞を書きながら、あるいは語りながら、学生時代に苦しめられたエミール・ラスクの価値論を思い出した。
 「存在に対する妥当の優位」……向妥当するものと向妥当されるもの、照らすものと照らされるものとの合致統一……(>_<)


ピンチと格闘する過程において、自分にとっての「宝物」を発見していくというのがわたしの生き方だ

2008-01-24 20:10:08 | Weblog


★3年選択・技術


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◆日曜日、月曜日、火曜日と、いろいろ対応しなければいけないことがあって、このHPもなかなか更新できなかった。
 「いろいろ……」というのはピンチのことだ。
 ピンチと格闘しながら、ピンチを招いた責任を痛感しつつも、やや不謹慎な言い方に聞こえるかもしれないが、ピンチと格闘する過程において、自分にとっての「宝物」を発見していくというのがわたしの生き方だ。(今回、信じられないような、魂が朱色に震えるような「宝物」をゲット。でも、このことについては、今は触れない。)
 いっしょに対応してくれた多くの方々に心より感謝申し上げる。

 きのう(水曜日)は、午後6時から八戸地区交通安全協会大久保支部の交通安全祈願祭に出席。
 やはり、ここ2、3日でからだがガタガタになっていたのか、宮司さんの力一杯叩く太鼓のひびきが、身にしみた。

◆前回のHP更新の最後の記述が「急いで〈すこやかみなみネット〉の考察に入る」だった。
 あちこちで「すこやかみなみネット」について語る約束をしている。
 いちばん近いところでは1/28(月)午後3時から八戸市総合教育センターで開催される八戸市学社連携・融合事業担当者等連絡会がある。
 これは志塚教務主任が語ることになっている。
 最後の記述は、そのまえにどうしても、再考察しなければならないことがある……という意味だ。

 午後から志塚Tと2人で、パワーポイントのスライドをプロジェクターで映しながら、検討する。


★3年パパママ体験学習


◆すこやかみなみネットは、八戸市立白銀南小・南中のPTAが主体となり、小学校と中学校の強い連携・融合を(垂直)軸に、テーマを子どもたちの健全育成・安全確保に限定して、学校および地域における関係諸団体とのあいだにゆるやかにネットワーク(水平軸)を形成しようとするものである。(「強い」「限定」「ゆるやかに」の意味は、関連する内容のところで説明する。)

 「すこやかみなみネット」の「ネット」は、みなみ学区の諸団体を結びつけ、理念と活動の分かち合いを可能にするリンクである。

 日常生活圏域である地域を基盤として、そこに住む地域の人びと、子どもの保護者、学校の教職員等で、協働して子どもの成長や教育のことを考え、具体的な活動を展開していく仕組みをつくりあげていきたい。

 この実践を積みかさねることによって、子ども同士、子どもと大人、大人同士が豊かに交流しあい、「顔と名前が一致する人間関係」づくり、子どもの育ちを見守っていく地域づくりの実現が期待できる。

 一般論だが、現在の日本は、残念なことに、学校・家庭・地域の教育のバランスが崩れている。
 あえて、やや粗い言い方をすれば「学校の教育丸抱え体制」あるいは「学校の教育独占体制」状態である。
 そして、このことが日本の教育危機の元凶なのだ。
 逆にいうと、このバランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 だから、バランスをよくするのだという方向をしっかりと確認しあったうえで、協働して、子どもの成長と教育に関わる活動に参加・参画できる仕組みをつくりあげることが大切だ。

 「すこやかみなみネット」をとおして、今は見えない、もうひとつのみなみ学区の存在に出会えるかもしれないと思うと、ワクワクする。


★3年パパママ体験学習


◆みなみネットの理念

(1)子どもの成長を親と教師と地域の人で確かめることができるみなみ学区。

(2)子どもの成長にあわせて、大人自身がさまざまなことに気づき、自らも成長するみなみ学区

(3)子どもの課題を見過ごさず、力を合わせてそれに対処できるみなみ学区

(4)子どもの課題をとおして見えてくるさまざまに地域課題に対して、主体性をもって取り組むみなみ学区

◆すこやかみなみネットの組織

(1)実働部隊と支援・協力部隊

 すこやかみなみネットは、地域にある多くの団体を構成団体としている。
 だから、構成団体のすべてが直接、組織運営に携わるという「なんでも全員参加方式」だと、なかなか身動きがとれない。

 そこで、実際に組織を動かし事業を運営していく実働部隊(小・中PTA)と、支援・協力部隊(他の団体)との2部編成にしている。
 こうすることによって、それぞれの立場、いろいろな立場から活動にかかわることが可能になっている。

(2)組織を支える2つの気概

 みなみネットの組織は2つのベクトルで支えられている。
 1つは、PTAの「地域の子どもは地域で育てる。その中心は子どもの親であるPTAが担うべきだ」という気概だ。

 もう1つは、この「気概」を認め、支え、応援する地域諸団体の「地域をあげて教育コミュニティづくりに取り組もう」という気概(理念の高さ)だ。

 この2つの気概があって、すこやかみなみネットは成り立っている。


★みなみ中恒例の繭玉飾りが始まる


(3)すこやかみなみネット事業推進委員会

 実働部隊の中核が、すこやかみなみネット事業推進委員会だ。
 事業推進委員会は以下のメンバーで組織し、必要な事項を協議する。

?小・中PTA 会長・副会長
?小・中学校 校長、教頭、教務主任、すこやかみなみネット担当者
?事業内容に関連のある各総務委員(各委員会委員長)
 なお、運営事務は、小中学校隔年とする。

(4)実働部隊が小・中PTAであることのメリット

?本学区は、地区安協、防犯など諸団体が活躍している。しかし(考えてみれば、当然のことなのだが)諸団体はもともとは他との違いをエネルギーにしている。
 だから、本質的には連携とか融合を前提にしているわけではない。 学校もそうだ。
 だから、専門分野に特化した地域諸団体とは別に、たえず協働を目的(例=学校・家庭・地域との連携・融合・協働を安定させ、継続させることを目的)とした団体を考えていく必要がある。
 この有力候補のひとつがPTAだ。
 PTA会員は、学校の保護者であり、かつ地域の住民である。
 だから、その存在自体が既にネットワークの芽を内包している。

?PTAは自主自立の精神に富み、高い実践力を有する社会教育団体だ。
 社会教育団体にもピンからキリまであって、中には(過渡期的に行われてきた)行政からの指導・助言・支援におんぶにだっこの団体もないわけではない。
 この点、各小・中学校のPTA(連合PTAに対して単PTAと呼ぶ。単Pと略すこともある)はほんものの社会教育団体だ。

?人材の宝庫である。
 毎年、ほぼ「自動的」に30代~40代の会員を多数獲得することができる。
 資金面でも比較的めぐまれている。

?組織の維持・継続のシステムが優れている。
 今述べた(2)もこのシステムに含まれるが、加えて、リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすい。
 またPTA独特の「規約」(+前例)の存在も大きな役割を果たしているように思う。(もちろん「規約・前例」に縛られ、活動がマンネリ化する傾向もあるが、わたしからすれば、これもPTAの魅力だ。)

(5)PTAの課題
 ただし、PTAが学校・家庭・地域社会の懸け橋として力を発揮するには、次の4つの関係について、常に点検しつつパイプを太くしていく必要がある。
 ?小学校PTAと中学校PTAの関係
 ?PとTの関係
 ?PTAと地域の関係
 ?PTA役員とPTA一般会員の関係。
 もちろん、すこやかみなみネットの実践がこの課題を解決してくれると確信している。

(志塚Tとの再考察はまだまだつづくが、きょうはこれでやめる。「すこやかみなみネットの組織」の部分が気になっていたのだ。1/28はいい発表になりそうだ。わたしも聞きに行きたいが、運営委員会と重なっていて参加できない。)


大きな仕事をする適齢期かどうか、文学運動かどうか等については、ま、コメントは避けることにする

2008-01-19 10:28:25 | Weblog


★校舎の2F西北にある給食配膳室の流し台にできた氷柱


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◆読売記事〈記者ノート〉(担当 待田晋哉)
 「同人誌に集う若手作家たち」
 作家の福永信、柴崎友香、長嶋有と画家の法貴信也、デザイナーの名久井直子の5氏による同人誌『イルクーツク2』(限定1700部)。

 若手作家は、なぜ自分たちの雑誌を作ろうとするのか?
 長嶋さんは「文芸誌に対するカウンターカルチャーではない。本のデザインや編集、流通などを考え、印刷所を回るのはおもしろい」。
 福永さんは「同人誌に原稿を書く時は、ほかの同人に負けたくないと思う。出版社を相手にした仕事と違う緊張感がある」と話す。

 福永は別の座談会で、埴谷雄高が30代ではじめた『近代文学』や中西大輔の『リトルモア』を例にあげ、「30代が雑誌を創設するような大きな仕事をする適齢期だ」とも語っている。

 この記事を書いた待田記者は「大半の文学作品が商業出版を通じて出回る現在、自分たちの文学の言葉をつかみ取ろうとする、肩肘張らない文学運動にもみえる」と結んでいる。

 わたしはこの同人の中では柴崎友香氏しか知らないし、柴崎氏と長嶋氏等との接点も知らないし、また『イルクーツク2』を実見したわけではないので、「大きな仕事をする適齢期」かどうか、「文学運動」かどうか等については、そうであることを願いつつも、あるいはそのことと長嶋「印刷所を回るのはおもしろい」福永「ほかの同人に負けたくないと思う」との間にすごいギャップを感じつつも、ま、コメントは避けることにする。

◆この記事を切り抜く。
 切り抜いたのは、待田記者の記事のテーマとは外れたところで、わたしを刺激するものがあったからだ。

 切り抜き記事に書き込む。

※書き込み1=わが師・江藤淳が『季刊芸術』を創刊したのも、たしか30代だった。江藤の『季刊芸術』の志は何だったのだろうか?
※書き込み2=HP「600字の教育学」もある意味で同人雑誌ではないのか? 同人=SZK、IT部員、他にBBSやチャットの人々。
※書き込み3=「すこやかみなみネット通信」の編集のやり方も同人雑誌的。
※書き込み4=600字の教育学もすこやかみなみネット通信も同人雑誌的ではあるが、問題は「志」?
※書き込み5=自分の学生時代の同人誌『狂騒』を想起。


★冬の真ん真ん中、寒さの底の白銀台

◆もう1つ、切り抜く。
 同じ待田記者の「顔」=「芥川賞に決まった川上映子さん」

 大阪育ち。
 声帯ポリープのために入院した時、「自分とはなにか」を知りたくて、ベッドで埴谷雄高の小説「死霊」を読みふけった。
 〈目がいたいねんお母さん、厭、厭、おおきなるんは厭なことや……〉
 「一葉のように太く、短く……体温も志も血圧も高く、しゅばっと生きたい」
 選考委員の池澤夏樹「文章にボイス(声)があり、大阪弁の文体は抑制が利いている。構造にもたくらみがある」と評価した。

 わたしは芥川賞受賞作は、もう20年以上、読んていないが、今回のは読んでみたいと思っている。
 けど、わたしは大阪もんに、アマくて、弱いから、気をつけんとアキマヘン。
 昨年も「文芸作品は絶対に買わない」と決めているのに、芥川賞作品ではないが、「えらいこっちゃ! このしょーもない人生に、ちょっぴり暖かい灯をともす、おどろきと感動の物語(西加奈子『通天閣』)」という広告のコピーにおどらされ、目がくらみ、購入し、1ページ目を読んだだけで「なんやねん、これぇ~。こんなもん、買(こ)ーてもて、あほやなぁぁ~」と投げ出してしまった……ということがある。
 だから、今回も、ホンマ、気ィ~つけんとアカン。
 けど、読みたい。
 文学にまったく興味のない知人も「テレビで見たけど、おもしろい人みたい」とゆーてるし……。

◆午前中、今後、1月~2月にかけて、自分がプレゼンテーターをやらなければならない場面(含講演)をチェックしたら、結構な回数があり、かつ、期日が迫っていることが判明。
 その何回かは「すこやかみなみネット」についてである。
 急いで「すこやかみなみネット」の考察に入る。


★デジカメS3ISの接写テストをしているが、
焦点の合う範囲がかなり狭い感じがする。


★デジカメR5の接写


あれこれ陰謀をめぐらしたが、きょうの午前9時、清らかに、決然と「書き下ろし」に挑戦することに決めた

2008-01-16 21:03:14 | Weblog


★金浜駅で下車して13分後、上り列車がやってきた

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◆昨日の朝、校長・教頭・教務主任打ち合わせ会で、志塚教務主任から出された「教務週報35号」の片隅に「八戸市学社連携・融合事業担当教員等連絡会当日配布資料締切(1/18)」という文字を発見した。
 連絡会が1/28だということはわかっていたが、配布資料のことは(もちろん教育委員会の担当者からは説明を受けたはずだが……)すっかり頭から抜けていたので、ドキンとした。

 きのうはどうしても別の仕事を先にしたかったので資料づくりには着手しなかったが、頭の中で、これまで作成したパワーポイント資料の組み合わせでなんとかならないだろうか?……これまで発行した「すこやかみなみネット通信」の原稿の組み合わせでなんとかならないだろうか?……これまでわたしたちやわたしに取材してくれた他の人々の原稿の組み合わせでなんとかならないだろうか?……等々、いろいろ、あれこれ、「陰謀」をめぐらしたが、きょうの午前9時、清らかに、決然と「書き下ろし」に挑戦することに決めた。(といっても、頭の中にこれまでの資料が入っているので、なにからなにまで新しく創りだすわけではないけれど……)

◆電話への対応(県教委)、来校者への対応(高校関係者)、職務上の校内巡回、決裁、教職員との意見交換、昼食(スープスパゲティ・リンゴ・ブロッコリー・クロワッサン)……以外の時間は、一心不乱に「書き下ろし」に取り組む。

 午後2時、一読、一部修正後、脱稿(5600字)。
 目がドライアイっぽくなる。


★上り列車はかなりにぎやかだ(^0^*オッホホ)


◆題は「すこやかみなみネットの実践 ~ 八戸型教育コミュニティづくり ~」
 小見出しは次のとおり。

1.新たな協働と融合にチャレンジ
2.みなみネットの理念
3.みなみネットの組織
4.すこやかみなみネット事業の概要
5.すこやかみなみネットの会則
6.すこやかみなみネット地域情報交換会
7.小中連携は地域の協働の土台
8.今後の課題
9.八戸型教育コミュニティづくり

◆もちろん、国レベルとか県レベルで、こういう仕事をしたくないか?とたずねられて「ない」といえばウソになるけれども、その一方で、実践家・学社連携・融合コーディネーターとしては、児童数600、生徒数400、総人口11412(大久保地区5869・岬台地区2439・白銀台地区3104)、総世帯数4300(大久保2235・岬台887・白銀台1178)という単位は、しびれてしまうほど、魅力のある単位なのだ。

 このコミュニティ単位で、 保・幼・小・中の連携(垂直軸)に依拠した学社連携・融合(水平軸)の推進の仕事を通して腕を磨く。
 このコミュニティ単位で、学校の教育丸抱え体制を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進の仕事を通して腕を磨く。
 学社連携・融合コーディネーター冥利に尽きる……というところだ。

◆きょうも放課後、1時間半ほど、受験の面接練習をやる。
 みんな態度がいいのでうれしくなる。
 しかし、わたしのエネルギーが尽きてしまった。
 もう少し書きたいが、もうアキマヘンよ、きょうはこれでやめる。


新しい年のスタート、きょうの始業式を、精神をひきしめ、自分の心に強い方向を与える1日にしましょう

2008-01-15 21:01:16 | Weblog


★ストーブを点火直前の体育館の寒暖計

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◆3学期・始業式の日だ。
 職員朝会で各校務分掌部長から今週の目標の確認。

 校長=凡事徹底(プロ教師としてやるべきことをきちんとやりつづけること)のシステム化。
 総務=3学期のスタートにあたり学習環境を整える。
 教務=「平成20年、今年は○○の勉強をかんばるぞ~!」の決意に応える授業を。
 研修=1分前に教室に到着。
 生徒指導=生徒の観察、変容への対応(3日会わざれば刮目してみるべし)
 保健=手洗い、うがいで風邪の予防の徹底。

 わたしの「凡事徹底」については、これまでも語ってきたことなのだが、それを「システム化」する……としたのは今回がはじめてだ。
 年末のNHKの番組、イチロー選手特集に影響を受けたのかもしれない。


★白銀台団地の向こうにひろがる太平洋


◆08:45から始業式。
 体育館の温度は2℃
 午前7時前に志塚Tとストーブを点火したときはマイナス5℃だったから、2時間で7℃もアップしたことになる。
 お天気がよかったから、太陽の力も働いたのだろう。

〈3学期・始業式 式辞 抜粋WEB版〉

◆冬の期間で最も寒いのが、大寒(だいかん)……大きい……寒い……と書いて「大寒」です。
 この「大寒」というのは、1月20日頃をいいます。
 ですから、きょう1月15日は、その大寒に最接近しているといっていいでしょう。
 冬の真ん真ん中です。
 寒さの底です。
 寒いのが大の苦手であるわたしとしては、たいへんつらい時期ですけれども、日本では古来、この時期に寒中稽古を行うという慣わしがあります。
 冬の真ん真ん中の寒さに耐えることによって、精神をひきしめ、身も心も強くするということです。

◆わたしたちも、新しい年のスタート、きょうの始業式を、精神をひきしめ、そして、自分の心に強い方向を与え、「よし! 生きていくぞ」「よし! がんばるぞ」と決意する1日にしましょう。

 3学期というのは、それぞれの学年のしめくくり、まとめです。
 と同時に、次の新しい世界、1学年にとっては2学年という世界、2学年にとっては3学年という世界、3学年にとっては卒業後の新しい世界に直接につながっていく学期です。

 わたしは今、先生方に何度も何度も言っていることがあります。
 それはなにかというと、4月・5月に新しい学年になって失敗する学年(←ちょっとことばが悪すぎるけれども)、苦戦して行き詰まる学年、大不調に陥る学年があります。
 これまでにもたくさん見てきたし、自分自身も経験して来ましたが、よくよく考えてみると、3学期をいい加減に過ごしている、なげやりに過ごしている、無責任に過ごしている……という共通点があります。

 ですから、みなさんには、この3学期は、たとえば、みなみの宝物である朝の会、帰りの会、生徒集会の歌・合唱はこれでいいか?と確かめてほしい。
 そして、「ちょっとダメだぞ」と感じたら、よし、このレベルまでがんばり直そう……という学期にしてほしい。
 みなみを支えている生徒会活動・委員会活動はこれでいいか? あるいは部活動はどうか? そして、授業はどうか?……と確かめて、がんばり直す、生き直す学期にしてほしいと思います。


★昼休みの図書室。わたしもこんなふうにして読みたい。


◆とりわけ3年生にとっては、いよいよ最後の学期です。
 今も言いましたが、卒業後の新しい世界への出口、出発点になる学期です。
 入試直前の猛勉強、面接などの猛練習。
 健康管理。
 たいへんだと思うけど、負けないでがんばってほしい。
 合格発表。
 卒業式。
 あわただしく、目まぐるしく、人生のなかでもっとも心の揺れの激しい時期といっていいでしょう。
 このあわただしさにただ流されるのではなく、わたしはこうするんだという自らを律する力、苦しみに耐える力、場合によっては、失意の底から自分ひとりではいあがる力が要求される時期でもあります。
 君たちは、わたしにとっては、わたしに夢を与えつづけてくれた宝物です。
 その宝物である、みなさんが奮闘努力して、この3学期を新しい世界につなげる学期にしてくれることを期待します。

◆最後になりますが、めでたい新しい年のスタートにあたり、わたしの精神のなかにある、みなさんへの3つのメッセージ(これは2学期終業式に述べたものですが、覚えていますか?)念には念を入れて、これを、もう一度、繰り返します。

 1つ目。
 人にけなされたくらいで、メゲないでほしい。
 「わたしはもうダメなんだぁ~」とギャギャー騒がないでほしい。
 必ずあなたの価値をわかってくれる人が世の中にいる、絶対にいる……絶対にいるということを信じて生きていってほしい。


★わたしの机の中。寝ているのは近鉄バファローズの梨田監督


 2つ目。
 悪い誘い、誘惑に負けて、自分を安売りしないでほしい。
 プライドをもってほしい。
 安売りするくらいだったら、ひとりで生きよう。
 ひとりが最高だ!

 3つ目。
 なによりも自分自身を高めよう。
 多少の困難があっても、ピンチがあっても、絶望しないで、負けないで「なりたい自分をめざして」がんばろう。
 以上、3つのメッセージです。

 3学期が、みなさんにとって新しい世界への出発点になる、輝かしい学期になることを強く願い、新年・始業式の式辞とします。
(平成20年1月15日 みなみ中 校長 小高進)

◆放課後、高校受験の面接練習。5人。


教育課程編成会議は折り返し地点を過ぎた。これからが大変。気持ちを引き締めて教育哲学を

2008-01-13 13:36:21 | Weblog


★1/12 早朝の散歩 本八戸駅 07:15頃

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◆来年度(2008/4~)の教育課程編成会議は、今、ちょうど折り返し地点を過ぎたところだ。

(1)2007/11 わたしから新教育課程編成の全体方針を提示した。
(2)2007/12 念には念を入れて、11月に提示した方針のキーポイントをまとめた「サマリー・教育課程編成の全体方針」を提示した。
(3)これを受けて年末に、教務部・研修部等5つの校務分掌部会、道徳・特別活動など4つの領域部会、国語・社会など9つの教科部会、そして3つの学年部会が開かれ、各部会後との2007年度の評価&新年度の改善案を検討。
(4)並行して、保護者アンケート、教職員アンケートの実施。
(5)教育課程編成全体会=上記(3)(4)の共通理解。
(6)運営委員会=重点討議事項の絞り込み
(7)重点討議事項に関するグループ討議(3グループ)
(8)全体会=グループ討議結果の発表

◆年が明けて、
(9)校長・教頭・教務主任会議(いわゆる3K会議)=(8)全体会を受け、改善・改革案の創出
(10)運営委員会=(8)全体会を受け、改善・改革案の創出
(11)全体会=改善・改革案の検討
(12)上記の全体会を受けて、教務部・研修部等5つの校務分掌、道徳・特別活動など4つの領域部会、国語・社会など9つの教科部会、3つの学年部会が開き、各部会後との2008年度の改善・改革方針の具体策の創出。
(13)全体会 上記(12)の共通理解。(1/11)


★07:44 陸奥白浜駅


◆今後、運営委員会→全体会など……を経て、提案された「具体策」の修正作業後、決定(一部は3学期試行)という手はずになる。
 1/11の全体会の終わりのわたしのコメント。

 今回の教育課程編成会議では、これまで改善・改革したいと思いながらも(その難しさの度合いが高く)なかなか手がつけられなかった……ということに対して、英知を結集し、具体的な改善・改革案が提案された。(審議過程にあるため、具体的な内容についてはここにはアップできない。)
 久々に心が踊り、「教育っておもしろいなぁ……」という思いがからだじゅうをかけめぐった。
 今後の作業をすすめる上で、4点指摘したい。

(1)保護者・地域の教育力の活用については、次の点に留意して具体的な活用方法を提案してほしい。
 ・活用せざるをえない領域と、活用しなくてもやっていけるが、活用することによって、学校の教育力、家庭・地域の教育力がアップする領域。この後者を視野にいれてほしい。
 ・活用領域には、完全に教育課程内、完全に教育過程外、その中間(学校部活動等)がある。3つとも視野に入れる。
 ・保護者・地域の教育力には、優れた知識や技能を有する人々という発想の方向と、そういう知識や技能に限定しないで多くの人々の力を活用するという発想がある。どちらも大切だと思うが、わたしは後者にウェィトを置いて検討していかなければいけないと考えている。
 ・実現可能な分野に限定して現実的に思考すると同時に、非現実的かもしれないけど、こういうことを地域の方々や保護者の方々とといっしょにやっていければいいなあ……という案もどんどん出してほしい。
(2)学校部活動の改善案について(省略)
(3)総合的な学習の時間の時間数について(省略)
(4)全教育活動をとおして推進する(音声)言語能力の育成について(省略)
(5)各教科の「生徒全員をここまでは必ず到達させる」という目標の設定について(省略)


★07:55 金浜駅下車 雪煙を上げて走り去る気動車

 感覚的には、(教務主任が扱う膨大な事務量を考えると)「やれやれ、やっとここまで来た」というところなのだが、「ツメ」「決断」のことを考えると、これからがなかなか大変。
 気持ちを引き締めて教育哲学をしていかなければならない。


高村光太郎記念館に対して、寺山修司記念館は

2008-01-09 20:21:10 | Weblog





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◆2/17(日)隣の階上町で「階上町生涯学習のまちづくり町民大会」が開かれる。
 そのリレートークにわたしも出場することになっている。

 日時=2/17(日) 13:00~16:00
 場所=ハートフルプラザ・はしかみ
 トーク出場者=
  平間恵美氏(小中野児童館館長)
  坂本純子氏(新座子育てネットワーク代表理事)
  内海 隆氏(八戸大学教授)
 そして、わたし。

 そのチラシに載せる原稿(テーマ&概要)のしめきりがきょう1/7であることに朝、気づき、バタバタと作成し、FAXで担当の浜浦さんに送る。
 下記がその原稿だ。

◆テーマ
 すこやかみなみネットの実践
 ~八戸型教育コミュニティづくり~

◆概要
 すこやかみなみネットは、八戸市立白銀南小・南中のPTAが主体となり、小学校と中学校の連携・融合を(垂直)軸に、子どもたちの健全育成・安全確保をテーマに、学校および地域における関係諸団体とのあいだにネットワーク(水平軸)を形成しようとするものである。
 学校教育エリアと社会教育エリアをぴったりと重ね合わせた「八戸型」教育コミュニティづくりの典型といっていい。
 この実践を積みかさねることによって、子ども同士、子どもと大人、大人同士が豊かに交流しあい、「顔と名前が一致する人間関係」づくり、子どもの育ちを見守っていく地域づくりをめざしていきたい。(260字)
        (テーマと概要 以上)

◆町民大会まで時間的に少し余裕があるので、これまでの(田舎館村とか五所川原市とか県総合社会教育センターでの)語りの「ストーリー」をいったんバラバラにして、教育哲学と「語りの視点」の修正をした上で、新たに組み直したいと考えている。
 この組み直し作業と、現在、本校で進めている教育課程編成作業とが密接不離の関係にあるのだ。

 念のために、「語りの視点」のことだが、これまでは仕掛け人の視点に限定していたけれど(それはそれでいいのだけれど)、今度は、社会教育学的視点も加え、2つの視点をポンポンと移動する感じに……と、現時点では考えている。

◆先日、寺山修司記念館に行った。
 はじめての訪問だった。
 パンフレットによると、記念館の竣工が平成9年3月だから、もう12年近くになる。
 12年間のあいだに、わたしは、何度も何度もこの近くを通過している。
 すぐそばのキャンプ場に来たことがある。
 三沢市老人福祉センター内の市民の森温泉にも来ている。
 そのたびに「寺山修司記念館」という案内板が目に入った。
 ずっと気になっていたのだ。
 だが、どうしても「よし、行こう!」という気持ちには至らなかった。
 今回は、結果的には真姿はんにポンと背中を押される格好になった。

◆記念館そのものについての説明は省略する。
 直接、行かれるといいと思うし、ステキなHPもあるので、ぜひご覧になるといい。

◆この記念館は、わたしの精神のふるさと=花巻・太田山口の高村光太郎山荘&記念館とは対極にある。

 高村記念館は、ごく一部の例外を除き、展示の対象は、高村光太郎が粗末な山小屋で独居自炊した1945年~1952年までの7年間に限定されている。

 留学生活を送ったニューヨークも、ロンドンも、パリも、さらにはパンの会の時代も、さらにはさらには戦争詩(←わたしは高く評価しているが……)もいっさい展示の対象になっていない。

 だから、いいのだ。
 これが光太郎ワールドだったら、わたしはこれほど頻繁にあそこを訪れることはないだろう。

◆これに対し、寺山修司記念館は、まさしく寺山ワールドだ。
 だから、どうだというのでは決してない。
 記念館のめざす方向性が違うのだ。

 限定して限定して展示し、あとはあなたの中に存在する「高村光太郎」と組み合わせて、あなたの「高村ワールド」を創ってください……という高村記念館に対して、寺山修司記念館は、詩に、短歌に、俳句に、映画に、演劇に、写真に、スポーツに、メルヘンに、さらには寺山が興味をもったもの、集めたもの、かかわりのあった人々等々……さまざまな足跡を展示し、訪問者が寺山修司を探しだすきっかけをつくりだすことを展示の基本方針の1つとしている(のだろう……)。

 さらに、迫りに迫り、寺山はいったいどこから来たのか?(←寺山自身もきづいていないこと)、あるいは、寺山はどこへ行ったのか?(←もちろん、死んだ寺山が知っているはずがない)、それを突きとめるきっかけをつくることを展示のもう1つの基本方針としている(というふうに、わたしには思える。)

 これはスゴイ。
 この、もう1つの基本方針にわたしはしびれてしまった。

 わたしと寺山の出会いについて書きたかったのだが、回り道をしているうちに、紙幅とエネルギーが尽きてしまった。
 これは次回に書くことにする。


喫茶店のコーヒーと同じ金額で、JR八戸線に乗ることにした(^0^*オッホホ)

2008-01-06 12:32:18 | Weblog


★JR八戸線久慈行車内


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◆わたしには、休日の朝、散歩(わたしの場合「ウォーク」ではなく「ダラダラ歩き」)のついでに近くのホテルの喫茶店に寄る習慣がある。
 かすかに流れるバッハの室内楽曲を聴きながらやるブレストはほんとうに至福の時間だ。

 その習慣のどのくらいの割合になるのか、3分の1くらいか、半分くらいか、ほとんどかはわからないが、喫茶店のコーヒーと同じ金額で、JR八戸線に乗ることにした(^0^*オッホホ)

 これがきのう(1/5)の行程だ。
 06:50自宅発(散歩)
 07:22本八戸発~07:55金浜着(JR八戸線下り)
 07:55~08:08 無人駅金浜に「潜在」?
 08:08金浜発~08:39本八戸着(JR八戸線上り)
 09:05帰着

 ※ここをクリックすると、JR八戸線の気動車が大久喜駅と金浜駅の間を走行する音が聴けます。(このブログでは聴くことができません。公式HPを開いてください。)
 気動車の音の変化、線路の継ぎ目の振動音、踏切通過音、車内アナウンス、発車の笛の音……などを聴いていただきたい。

 散歩→ホテルの喫茶店と、散歩→JR八戸線。
 2つの時間の量はまったく同じだが、わたしの精神に与える影響はたぶん違うだろう。
 どう違うのかは、もう少し経験を重ねてみないとなんともいえない。

◆「散歩→ホテルの喫茶店」から「散歩→JR八戸線」に切り替えるにあたって、今回、1つだけ注意したのは窓外の画像を撮らないということだった。

 画像を撮ろうとすると、わたしの場合、意識が、駅名標だ……駅舎だ……プラットホームだ……列車を待つ人々だ……海だ……林だ……と、外へ外へと、とめどなく、かつ、のべつまくなしに拡散していく。
 だから、画像を撮らないようにすることによって、逆に駅名標が……駅舎が……プラットホームが……列車を待つ人々が……海が……林が、自分のほうに押し寄せてくる、なだれ込んでくる状況を創り出せるのではないかと考えたのだ。

◆ただ、今も言ったばかりだが、もう少しこの経験を繰り返さないとなんともいえない。
 今のところ、「ただ画像を撮らなかった」という事実があるだけで、それによって周囲から何かが押し寄せてくるような状況になったとは思えない。・゜゜‘゜(●ノ□ヽ●)'゜゜゜ーン!!
 むしろ、画像を撮りながら、駅名標が……駅舎が……プラットホームがこちらに押し寄せてくるととらえられる心持ちを創出する訓練・修業をしたほうがいいのかもしれないとも感じる。


新年おめでとうございます。今、PCの前で、今年の生き方とか仕事の仕方とかの細かい部分を確認中

2008-01-03 12:54:06 | Weblog


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◆掲示板に投稿があった。

謹賀新年 投稿者:真姿 投稿日:2008/01/03(Thu) 08:14 No.267       
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
トップの、モダン焼きおいしそうですね!

七百温泉は十和田電鉄なんですね。三沢駅の上の方に、寺山修司の生家があったと思うんですけど、間違っていたらすみません。
淋代に『寺山修司館』があるんですが、なかかな面白いですので、是非行ってみてください。車でしか行けないと思いますが、行き方は、簡単なのであとで、教えてあげます。

私も昨日、花小金井の温泉で初湯しました。

◆返信する。

 Re: 謹賀新年 小高進 - 2008/01/03(Thu) 09:21 No.268   

◆新年おめでとうございます。
 今、PCの前で、今年の生き方とか仕事の仕方とかの細かい部分(諸システムとか具体的方針メモとか)を確認中(^0^*オッホホ。

 ま、「具体的方針」というのは、ほとんど「秘密事項」ですが(^0^*オッホホ)、たとえば
「教職員対象に発行している通信を、内容はもちろんプロの教職員対象なのだが、書くときの心構えとしては、昔、子どもたち&保護者を対象に発行していた学級通信の精神に戻す」とか、「専門用語や固有名詞は極力避けて、具体的にコマゴマ、グチャグチャ書く」とか「(そんなふうにコマゴマ、グチャグチャと書きながら)ディテールをしつこくしつこく積み重ねて、いつ、突然、その記述が途切れざるをえなくなっても、読む人にゴールは厳然と存在するというような書き方をする」とか……、もう、ホンマに、やはり、いろいろありますよね(^0^*オッホホ。

◆お好み焼きについては、昨年末は「モダン焼き」の割合が結構多くなっていましたが、今年はまた原点・基本の「豚玉」中心のスタイルに戻してみようかな……と考えています。

 一般の人々にはヤマイモ入りのふんわりトロトロ(←わたしのことばでいうと「ペチャペチャ」)が好まれているように感じますが、わたしにとっては、これが失敗作。
 かためが好きなんですよ。
 ただ、「かたい」だけではアキマヘンから、今年は、この「かため」をどう「サクサク」に変えていけるか、今年の課題ですね。

 それから「きょうは疲れたからお好み焼きは中止」とか「きょうはなんか食べたくないからお好み焼き中止」とかは、できるだけ避けて、毎日お好み焼きに徹する……というのも目標です。

 



◆七百温泉。
 十和田電鉄観光・三沢駅→大曲駅→柳沢駅→七百駅。
 温泉は七百駅から歩いて2、3分。
 地域の人々が集まる温泉銭湯……といっても、いつ行ってもわたしだけとかわたしの他に2、3人という感じです。

 いわゆる源泉掛け流し。
 とにかくぬるい湯。
 湯船から指を出すと、夏でも冬でも常に冷やっとします(^0^*オッホホ。
 若干とろみ感(志塚氏にいわせればヌルヌル感)あり。

 何かに包み込まれる感じの柔らかいお湯で、浴槽内で眠っている人もあります。
 わたしは先日(12/22)2時間浸かっていました。

※画像は七百温泉。だれもいなかったので携帯でパチリ。 

◆寺山修司記念館には、すぐそばを通ったことは何度かあるのですが、その都度、チャンスに恵まれず、きょうまでまだ一度も訪問していません。

 文学館そのものに興味があるので、ぜひぜひ行ってみたいと思っています。

 ずっと以前、同僚たちと札幌・小樽方面の旅行をしたとき、小樽文学館に入りました。
 展示品に対するわたしのチェックの仕方がよほど徹底しているように見えたのだと思いますが、同行の理科K教諭から「そういうのってそんなにおもしろいものですか?」と聞かれたことがあります(^0^*オッホホ)。
 寺山修司記念館に一歩踏みこんだときの自分の「反応」が楽しみです。

◆トップの画像は、元旦、外から学校をチェックした(もちろん内側からもチェックしましたけど)ときパチリ。
 足跡はわたしのものです。
 こういうくっきりとした足跡が残せる1年にしたいですね。


ライブ的な視点から逃げるのではなく、いろいろな視点のなかに自分の視点も混在させるのではなく……

2008-01-01 15:01:03 | Weblog


★新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
元旦のみなみ中玄関付近
 


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◆「今年こそはこうしよう」「ああしよう」というより、「去年のあれとこれを継続していこう」、あるいは「ここを少し改善していこう」という比較的安定した心境です。
 本年もどうぞご指導よろしくお願い申し上げます。


★みなみ中玄関付近から白銀台を眺める。
今年もよろしく頼んまっせぇ~!


◆昨年の終わりに、朝、目を覚まし、(ま、正確には半覚半睡の状態)、頭の中で昨日のことをカタカタと文章化している自分に気づき、半覚半睡のもうひとりの自分が次のようにつぶやく場面があった。
(1)これって録画放送、あるいは編集録画放送と同じだ。わたしって要するに「編集録画人間」なんだ。
(2)言い換えると、ライブ放送には極端に弱いということ。
(3)だから思考拠点の浮遊化(=PCから離れて)ということを言いだしているんだな……。翌日のPC前から離れて、当日の現場でデジタル文字を書きつつ思考しようと考えているのだ。(12/30)

 記述するときの「視点」については、粗く3つの種類が考えられる。
(1)一人称限定視点=わたしが登場人物の中心になり、そのわたしが、現場で直接に物事を見、判断し、その行動と思いを記述する。
(2)三人称限定視点=わたしは登場人物にはならない。ある特定の人物に現場に行かせるかたちをとる。そして、その人物の視点に限定して、物事を見させ、思いを語らせる。それを記述する。
(3)三人称客観視点=やはりわたしは登場人物にならない。いろいろな人物が登場し、いろいろな人物が思いを語る。それを客観的に淡々と記述する。


★外から校舎を点検する。
これ、わたしの足跡。
こういう足跡を残す年にしたい。

 いい加減な規定ではずかしいが、わたしの場合、(1)のライブ的な視点を避け(=逃げて)、(3)のいろいろな視点のなかの1つに自分の視点も混在させ、いっしょくたにして客観的に記述(編集録画)しようとする傾向が強い。

 今年は「一人称限定視点」の記述に徹する年にしたい(〃o〃@))。