職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

お別れだ ツーンとくるよ 

2007-03-30 11:25:42 | Weblog

07.03.30 お別れだ ツーンとくるよ 



■3/30(金)午前中、校長室に閉じこもり、4/2(月)第1回の職員会議に出す「職員室通信」をつくる。
 レジメ形式の通信はキライだ。
 レジメで学校は(世の中もそうだが)動かないし、自分も鍛えられないからだ。

 しかし、当日の日程は、
 ①職員会議(職員紹介・校長指示)08:30~09:10
 ②学年部会
 ③職員室内移動 
 ④分譲部会 
 ⑤教科部会 
 ⑥教科主任会 
 ⑦領域部会……と、ぶっ通しで諸会議がつづく。
 ①の内容を受けて、②~⑦の会議が開かれること、①のわたしの持ち時間が実質20分くらいであることなどを考えると、A4版2枚のレジメ形式もやむをえない。

■これまではどちらかというと、「プロ教師への道」とか「学社連携・融合の推進」とか、いわばテーマが先にあって、そのテーマに即して実践事項を創出するという格好だった。
 ところが、今回は逆だ。
 「音読を積極的に取りいれた授業」「家庭学習に接続する授業」「職員会議に明確に位置づけた教科企画書」「人材バンクの創設」など、芋づる式(^O^)に具体的事項が出てくる。
 きっと17年度・18年度のわたしたちの実践の積み重ねが、大きなエネルギー・推進力・原動力として存在するからだろう。



■18年度末の定期異動で転出する教職員はきょうが最後の勤務だ。
 前田Tを見送る。
 松坂Tを見送る。
 中野Tを見送る。
 四戸教頭Tを見送る。
 最後の荷物をさげて遠ざかっていく姿を見ていると、ツーンとくる。
 きのうが最後の勤務になった古館Tが「食べてください」と置いていったクッキーを昼食代わりにたべたら、またツーンと来た。
 これが人生だ。
 わたしもまた新しい旅に出ようと思う。

■画像上=技術科春休みの補習 下=冬にもどった岬台団地。


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七百温泉で1年間の教育的コリをほぐす 

2007-03-29 11:23:49 | Weblog

07.03.29 七百温泉で1年間の教育的コリをほぐす



■3/25(日)、昼過ぎ、からだがこわばっているので七百温泉に行った。
 以前、七百駅を撮影したついでにこの温泉に寄った志塚Tは「ぬるくて、ヌルヌルしていて」と苦笑していたが、わたしにとってはこの「ぬるさ」と「ヌルヌル」感が最高だ。
 四角形の湯船が2段になっている。
 上の湯船に、セメントで固められた錆びた鉄パイプの口があり、そこから湯が流れ落ちている。
 もちろんかけ流しだ。
 源泉の湯温が41.7℃だから、上段で40℃ぎりぎり、下段では39℃を下まわるだろう。
 あくまで湯の中にいなくてはいけない。
 空中にからだをさらすと、ひんやりとする。
 首だけ湯の上にだして、からだを左右にひねったり、前後にそったり、うずくまって手と足をのばしたり……と、1時間近く、かたらだをほぐす。



■この「コリ」と「こわばり」は、もちろん卒業期&年度末と無関係ではない。
 なにもかも1点に集結して流れていく「運命」の河の流れに身をまかせて感傷にひたっている分には、むしろ大好きな「季節」だ。
 しかし、仕事となると、結構、つらいものがある。
 くわしく記述していれば、いつまでも書きつづけなければいけなくなりそうなので、はしょるが、つまるところ、自分の至らなさ、小ささ・狭さ・能力のなさが鮮明にあらわれる時期である……ということだ。
 わたしの場合、これを、精神的にではなく、肉体的にうけとめてしまうところがある。
 (ま、鈍いということやね。)
 これが「こわばり」の原因だ。

■もうひとつある。
 人事異動とそれに伴う組織編成の作業だ。
 転出する教職員への思いは複雑だし、加えて、新しい組織の編成、この過程において本人の意に沿う処遇ができない教職員がどうしても出てくる。

■午後、松代Tと新年度の部活動顧問について話しあう。

 ゴホン、ゴホン。
 2月20日頃にひいたカゼがまだ治らない。


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いわゆる新閣僚の「呼び込み」の日だ

2007-03-28 11:20:47 | Weblog

07.03.28 いわゆる新閣僚の「呼び込み」の日だ



■午前10時から新メンバーで運営委員会を開いた。
 教頭、教務主任、研修主任、生徒指導主任、保健主任、1学年主任、2学年主任、3学年主任。
 組閣でいうと、いわゆる新閣僚の「呼び込み」の日だ。

■冒頭、組織編成の基本方針を述べる。

(1)学年のスタッフについては、3つの学年(1・2・3学年)のバランスを考えた配置に努めた。
 たとえば3学年を厚くし、1学年を薄く(例=免許外教員、経験の少ない教員)すると、確実に「荒れ」のサイクルが生ずる。
 1学年をやや厚くするくらいのほうがいい。

(2)学年主任については経営能力や柔軟な発想、強いリーダーシップを有する人材を配置した。
 本校の教員は、①学年部会、②校務分掌(教務・研修・生徒指導・保健等の)部会、③領域(道徳・特別活動等の)部会、④教科(国語・社会等の)部会と、4つの部会に所属して仕事をする。
 これまでも繰り返しのべてきたことだが、どの部会も、精神の伸びやかなつながりが生まれ、重要な価値が交換され、創造的な仕事ができる環境づくりに努めたい。
 バカ者同士が仲良くやっているような部会ではダメだ。
 賢い者同士が牽制し合っているというのもダメだ。
 教師の○○会には結構、こういうのが多い。
 どの部会もこうなってほしくない。
 とりわけ学年部会は、絶対にこうなってほしくないという強い願いを込め、学年のトップの人選を行った。

(3)学級担任の教育力の維持を図るという観点から適切な配置に努めた。
 わたしは中学校の学級担任制がベストだとは考えていない。
 しかし、現時点では学級担任制を採用せざるをえない。
 採用する以上、生徒や保護者に対して一定の学級担任力を保証しなければならない。
 そのため、一昨年は学級担任兼教務主任、昨年は学級担任兼学年主任というかたちをとらざるを得なかった。
 幸い今年はこの「兼務」状態を解消することができた上に、一定の学級担任力を維持することができた。

(4)研修主任・生徒指導主任など、分掌主任については、本校の5つの「経営の重点」について、①日本国憲法(含中教審の論議、教育生成会議の論議)と分掌運営を直結して仕事ができる ②教育史・教育哲学史の中に自らの分掌を位置づけれて仕事ができる……という専門的技量とパワー溢れる(多少の困難があっても力業で道を拓いていける)人材を配置した。

■19年度は(17年度・18年度の土台の上に)、わたしたちが可能性を信じているところの実践(例=すこやかみなみネット事業、プロ教師養成事業等)を、勘を頼りに(=英知を結集し)、微調整しながら、注意深く、手さぐりで、積みかさねていく1年にしたい。


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卒業式式辞 ~この佳き日にあたり~

2007-03-20 11:17:11 | Weblog

07.03.20 卒業式式辞 ~この佳き日にあたり~



■卒業生を送る会→公立高校後期入試→卒業式予行→隣のみなみ小卒業を祝う会→卒業式→卒業を祝う会……とつづき、頭の芯の部分が固まっているような感じ(疲れ)があり、このHPもしばらく更新できなかった。

■バタバタしているうちに、こっそりと、新しいバッグに変えた(画像のうしろ側の黒いバッグ)。
 先日、公立学校共済組合からプレゼントが届いた。
 同封のカタログをみて、希望商品番号をはがきに書いて投函すると、ギフトセンターから品物が送られてくるというものだった。
 ぶ厚いカタログには、①Fashion ②Interior ③Foods……など⑦項目、計400くらいの商品が掲載されていた。
 ブルガリ、ワールドタートルトラストウォッチ、テント・シュラフセット、ステンレス圧力鍋、ヴァレンティーノヴァザーリネックレス、ブルートパーズペンダント、ガーデンツールセット、エレファント置物台、ガス圧チェアー、小樽産紅ずわいがに、前沢牛すき焼き……。
 何度、見返してもほしいものはなにもなかった。

■でも、せっかくだし、なにか選ばないともったいないと、カンサイプロジェクトショルダーバックを選んだ。
 31㎝×24㎝×11㎝というサイズが気に入ったのだ。
 服にも、靴にも、帽子にも自分にピッタリのサイズがある。
 バッグも同じだ。
 これまで小さなショルダーバック(画像の前側の藍色)と背負いカバンをTPOで使い分けてきた。
 どちらも10年近く使っている。
 ただ、今回、どうしても時空間における「わたし」の位置、すなわち、前後・左右・上下・過去未来……、これらの「座標」を全部バッグに入れて持ち歩きたいと考えた。
 すると、ショルダーバックでは小さすぎ、背負いカバンは大きすぎて、カタログでみたバッグがぴったりだったのだ。
 「座標」とはなにか?
 それは秘密だ。

■3/17 卒業式。
 式辞にはいつも右肩の隅に小さく「題」をつける。
 この「題」はみんなの前では読まない。
 昨年の卒業式式辞の題は「教育哲学」だった。
 今年は「教育哲学はやらない。では、これらの文字の連なりは何か?」だった。

<COLGROUP> <COL vAlign=top align=left>
この佳き日にあたり、日頃、本校に何かとご支援・ご援助を賜っております、多数のご来賓のご臨席を得まして、第16回卒業証書授与式がこのように盛大に行えますことを心より感謝申し上げます。
 公民館長さん、社会福祉協議会会長さんはじめ、安協、防犯、町内会、子ども会、老人クラブ、婦人会などのみなさまには、町内の行事、地域での生活、あるいは白銀南小・南中・地域との連携・融合事業「すこやかみなみネット」を通して卒業生を見守り、励ましていただきました。
 本日、みなさまにお出でいただいたことによって、卒業生たちは、白銀南というこの地域空間、15年間という時間の中で、多くの方々に支えられ、成長してきたのだなぁぁぁということを強く実感していると思います。
 本当にありがとうございます。
 本日、本校を卒業しますが、もちろん、まだまだ学ばなければいけないことがたくさんあります。
 とりわけ、16歳、17歳、18歳という年代に、友人、教師以外の地域の方々とのコミュニケーション、地域活動・地域行事などを通して、自分の価値観とは異なるいろいろな価値観が世の中にはあるということ、自分の考えとは異なる多くの人々がこの世には存在すること、そういう人々と手と手をあわせ対話し、相手の存在を感じ取ることの大切さを学び、さらに大きく成長してくれることを願っています。
 地域のご来賓のみなさま、これからも引きつづきなにとぞよろしくお願い申し上げます。

さて卒業生のみなさん、卒業おめでとう。
 今、みなさんはどんな気持ちでこの式場に身をおいているでしょうか?
 門出の喜び、感謝の気持ち、先生や友人との別れの悲しみ、……複雑な思いで、その席に座っていることと思います。
 わたしの気持ちも微妙に二重です。
 ふたつの気持ちが行ったり来たりしています。
 ひとつは、義務教育修了というみなさんの人生のひとつの節目に、こうして卒業証書を渡すことができたという白銀南中教職員としての喜びでいっぱいです。
 もうひとつは、先日14日の送る会でも話しましたが、みなさんともう別れなければいけないというさびしさでいっぱいです。
 こんなところでこんなことをいうのは変ですが、みんな、もっともっといっしょに国語や社会や数学の授業をやろう……あしたもあさってもしあさっても朝の会と帰りの会でみんなでいっしょに合唱をやろう……という気持ちでいっぱいです。

3年前、みなさんが本校に入学して以来、みなさんに対しては大きな大きな期待を寄せてきました。
 その期待の表れとして、たとえば、学力において八戸市内のトップレベルを目指そう、あるいは合唱ではこれまでの本校の最高レベルの歌を目指そう、あるいは体育祭ではパワー・スピード・団結の強さにおいて1センチでもいい1ミリでもいいからこれまでの先輩たちを超えよう……と、こんなふうに高い目標を設定してやってきました。
 そのみなさんの努力の積みかさねの結果として、これらの目標の多くを達成することができたと思っています。
 特に学力面では、わたしが想定したライン、レベルをはるかに超えてかんばりました。
 先生といっしょに教科の中味、文化の知を追究するときのみなさんの目の輝きはほんとうに美しく、立派でした。
 合唱もそうです。
 合唱コンクールでは、その取り組み、歌の出来に、わたしは自分の魂がずれるくらい感動しました。

 このようにしてみなさんが拓いた新しい、輝かしい1ページは、本校の宝物です。
 わたしをはじめ南中教職員ひとりひとりの、そして、なによりもみなさんひとりひとりの宝物です。

中学という時代は、親の保護から、人生、独立のための第一歩を踏み出す時期です。
 最初の一歩を踏み出すわけですから、ほんとうに不安定な時代です。
 いろいろ迷うことも多かったと思います。
 いろいろ苦しみ、悩んだことと思います。
 時には大失敗をしてしまったということもあったでしょう。
 生きることの意味がわからないと感じたこともあったと思います。
 中学3年間、それを友人の励まし、家族の励まし、先生方の励ましなど、それぞれが、それぞれの方法で乗り越えた結果が、きょうのみなさんの姿です。
 一人一人の努力と成長を心から讃えます。

今日はみなさんにお話しできる最後の機会ですから、最後の最後の念押しとして、短く、あと1点、お話をします
 学力のアップもうれしい。
 3学年合唱が市内で高い評価を受けたこともうれしい。
 もうひとつうれしいことがあります。
 きょう、最後の帰りの会でみなさんに渡る通信表の中に、学級担任の先生がみなさんに書いたコメントの中に、次のようなコメントを見つけました。
「いつも学級や他の人のことを第1に考え、全力を尽くす○○君の態度が立派でした。」
 もうひとつ。
「自分を犠牲にし、他のためにかんばる○○君の姿に感動しました。」
 このコメントをみたとき、ほんとうにうれしくなりました。
 わたしは3年間、「自分のことばかり考えるのはやめよう。他のためにがんばろう。他のために汗を流そう。そのことを自分の喜びとする人間になろう」と言いつづけてきました。
 その「他のためにがんばる人」が卒業生のなかにたくさんいます。
 先日もある町内の方から「みなみ中生がゴミを拾ってくれています」という電話がありました。
 世の中には3種類の人間があります。
 ①ゴミを捨てる人。
 ②落ちているゴミをただ見ている人。
 ③ゴミを拾う人。
 世の中は③「ゴミを拾う人」によって成り立っています。
 もちろん、今、話をしている「ゴミを拾う」というのは、これは、ひとつのたとえです。
 卒業生のみなさんには、「ごみを拾う最初の一人になるのだ、ひとりでもゴミを拾いつづけるのだ」という気概と強さをもった人生を送ってほしいと思っています。
「おい、つまらないことはやめよう。まず、わたしがそう言う。ひとりでも言う」
 こう言い切る、真に強い、真にやさしい心を求めて生きていってくれることを願い、みなさんへのはなむけのことばとします。

最後になりましたが、保護者のみなさま、お子様の卒業、おめでとうございます。お子様を3年間お預かりいたしましたが、必ずしもご満足いただけるような教育ができなかったかもしれません。
 ああしてやりたかった、こうしてやりたかったという気持ちでいっぱいですが、お子様たちは、これからの人生、花梨がいっぱい、ホタルがいっぱい、歌声がいっぱい、真心がいっぱいの、このみなみを精神のふるさと、魂の原点として、「南中生でほんとうによかった」「南中の卒業生であることを誇りに思う」と力強く生き抜いていってくれるものと信じています。
 三年間、PTA活動、すこやかみなみネット事業などを通して、本校、本学区の教育をご支援くださいましたことに心から感謝申し上げ、卒業生の限りない前途を祝し、わたしの式辞といたします。



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お別れBUSは美しく飾りたてて 

2007-03-13 11:13:52 | Weblog

07.03.13 お別れBUSは美しく飾りたてて



■アウトがセーフに変わるわけではないが、一応、南部バス本社に電話をする。
 相手は誠実そうな中年男性だった。

わたし「4月から八戸駅・ウルスラ学院~中心街~岬台系統全面廃止……という情報を得ましたが、本当でしょうか?」
BUS「はい、そのとおりです」
わたし「この路線はわたしにとって生命線です。この路線があったからこれまで通勤できました。ホンマにホンマに感謝しています」
BUS「ありがとうございます」
わたし「けど、この路線がなくなったら、わたしは通勤できまへんよ」
BUS「すみまへん、申しわけありません」
わたし「廃止路線を市営バスがカバーするというような申し合わせなどはあるのですか?」
BUS「そういう話はまったくありません。すんまへん、申しわけありまへん」
 なにを言っても「すんまへん、申しわけありまへん」の一点張りだった。

■もうなくなってしまうのかと思うと、路線のバス停名の連なりとその界隈の家並みがなつかしく、美しく感じられる。

 ……根城小学校前→新組町→桜木町→新荒町→荒町→二十三日町→十三日町→八日町→二十八日町→NTT前→下組町→栄町→大町一丁目→大町二丁目→上左比代→新丁→小中野→柳町→上柳町→上中道→中道→工大一高前→三嶋上→労災病院通→労災病院前→小松平→北高通→北高前→大久保通→白銀台西口→白銀台郵便局前→白銀台団地……。

 毎朝、乗客がいるのは(それも3、4人だが)八日町あたりまでで、あとはずっとわたしひとりだった。
 最後尾のゆったりとした座席でストレッチをしたり、ラジオを聴いたり、音読練習をしたり、デジカメでパチリパチリとやったり、あるいは瞑目瞑想したりという贅沢感が最高だった。

 だが、同時に、南部BUSに申しわけないという気持ちと、これがいつまでもつづくわけがない、いつか「お客様、長い間、ありがとうございました。これまでのご愛顧に心より感謝申しあげます。本日をもって……」という日がくるという予感があった。

 だから「全面廃止」はごくごく自然に納得できる。
 文句をいう気持ちはさらさらない。
 もちろん、4/1からの通勤のことを考えると、わたしの気持ちは微妙に二重だ。
 けど、なんとかするよ。
 せめて、3/31の岬台系統お別れBUSは美しく飾り立てて走ってほしい。

■画像は2年調理実習。だんご作り。


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あの夫婦は今頃、どこでどうしているだろう 

2007-03-12 11:10:46 | Weblog

07.03.12 あの夫婦は今頃、どこでどうしているだろう


■気にしながら、先送りにしていた事務仕事があった。
 いよいよ、そのしめきりが迫る。
 昨日の早朝から脇目も振らず一心に取り組み、本日、午後2時頃、終了する。

 年度も、ゴールが近づいてきた。
 生徒ではないが、①後期入試まで(本日を入れて)あと3日。
 ②卒業式まであと5日。
 ③修了式・離任式まであと11日。
 ④年度末まであと20日。
 ゴールの感じ方は、人によって異なると思うし、自分自身の心の持ちようによっても異なる。
 わたしはまだまだ先のように感じている。
 たぶん、ゴールの前にまだまだやらなければならないことがあると思っているからだろう。
 そのやらなければならないことに向かうために、2日間、「事務仕事」に没入した。
 やらなければならないことについては追々、ここに記述していくことにする。

■(その「やらなければならないこと」とはまったく別次元の話だが)先日、ふざけて、(大学時代に書いていたのは)「王子さまとお姫さまに至ろうとするもがきの小説だった……と言えばいいのか? よくわからない。近いうちに『小説』の最後に今の自分を接続したい」と書いた。
 もちろん、そんな気はまったくなかったが、ただ、ふざけて記述したあと、「あの夫婦は今頃、どこでどうしているだろう」とは思った。

■小説は連載のかたちをとり、計8回つづいた。
 短いときで原稿用紙30枚、長いときで100枚、平均して50枚、計400枚。
 次の引用箇所は100枚をちょっと過ぎたあたりで、その回のラストシーンだ。

<COLGROUP> <COL vAlign=top align=left>
■次の日も、いい天気だった。
 二日かかってバラの苗のための穴は掘ったけれど、それだけでもういいわけではない。
 元肥をやらなくてはいけない。
 穴を掘るだけでも大仕事であったが、その深さの半分を別の土で埋めなければならないのだ。
 元肥は家内がバラ園で分けてもらうように交渉してきたので助かったが、それでもぜんぶ植えてしまうのにまる一日、費やしてしまった。
 その晩、巻きずしとビールでお祝いをした。
 家内が、もういっぺん巻きずしをつくるんだといってきかなかったからだ。
 冷蔵庫からビールを持ってきて、わたしがポーンと勢いをつけて栓を抜いた。
「さあ、マリ子」
 と、家内のコップにわたしが注いで、
「じゃ、わたしが」
 と、家内がわたしのコップに注いだ。
「お互いによくやったよ」とことばではいわないけれど、ふたりとも沈黙のことばで、そういっている。
 わたしがコップをあげて、
「バラとぼくたちのために」
 といったら、家内もコップをあげて、
「カンパーイ」
 といった。

■合評会でわたしの畏友・今井重明君が「こんなふうにふざけて書くのは君らしくないよ。今度からはやめてほしいね」とあきれ果てたように言った。
 今井君の言いたいことはよくわかっていた。
 ただ、師と仰ぐ岡先生だけは「前半の鬱屈したものを空に抛つように終わるこの場面に感動した」と激賞してくれた。
 こんなふうに書いていると、ホンマに、小説の最後に今の自分を接続してみようかという気持ちになってきた。
 
 ■画像は2年数学・古館T


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石原知事 向山洋一氏で教育のかたちを変えまへんか? ま、わしでもええけど

2007-03-10 11:07:47 | Weblog

07.03.10 石原知事 向山洋一氏で教育のかたちを変えまへんか? ま、わしでもええけど


■配線の一部を取りはずして、抵抗やコンデンサーを取り換えたり、アース位置を少しずらせたりした日、眠る前にいろいろなことを考えた。
 考えたというより「考え」のほうから次々に押しよせてきた。
 ①このHPの不自然な登場人物構成。
 ②大学時代に書きつづけていた、一人称視点の夫婦物小説。
 ③ふたりっ子はん深夜特急の原型=夕暮れ時に天王寺駅をたち暗闇の寺田町駅に到着した、なわとびをつなぎあわせた電車ごっこの片割れ(車掌さん)。
 ④江藤淳ご夫妻のこと。
 ⑤近所に住んでいた世耕さんの娘さんのこと
 ……
 きりがないので押しよせるこれらの「考え」を強い意志でシャットアウトして眠り込んだのだが、配線の一部を取り換えるだけで、こんなふうに衣服をクルリと裏返したように自分が変わってしまうのが不思議だった。

■ちなみに、HPの不自然な登場人物についてだけ(→今回の「配線替え」の原因をさぐっていくと、たぶんこの問題に至るだろうと思われるので)少しだけ触れる。

 なにをさして不自然だといっているのかというと、このHPには、わたしの「係累」……、いや「係累」といっては失礼か?……では、なんと呼べばいいのか? 同伴者か? パートナーか? これがよくわからない(もうこの言葉選びの段階でその「なれあい」「くつろぎ」「なまぐささ」にアレルギー症状を起こしている)が、こういうたぐいの人物が、いっさい登場しないということについてだ。

 くりかえすが(さっきの②)、大学時代に一人称視点の夫婦物小説を書きつづけ、「家内」とか「妻」とかという語を頻繁に使用していた人間が、今、なぜ、この語のたぐいが禁忌なのか?
 ここでは、このことについて深く掘り下げる余裕がないので(とはいうものの、この「禁忌」をクリアーしない限り、次のステージがないのだけれど、ま、物理的時間がないので)論の小刻みなステップはハショルが、「♪お内裏様とおひな様」なら許せる、「♪先の鞍には王子さま あとの鞍にはお姫さま」なら許せるのだ。
 「♪対の駱駝でとぼとぼと砂丘を越えて行きました 黙って越えて行きました」なら許せるのだ。

 なら、わたしのかつての小説は「王子さまとお姫さま」の物語だったのだろうか?(自分の問いに自分で即答えるというのも変だが、「王子さまとお姫さま」の物語ではない。「王子さまとお姫さま」に至ろうとするもがきの小説だった……と言えばいいのか? よくわからない。近いうちに「小説」の最後に今の自分を接続したい。)


■3/8は参観日だった。
 プログラムは、
 ①授業参観
 ②PTA事業報告会(会長あいさつ・県連P表彰状伝達・各委員会報告・校長あいさつ)
 ③学年保護者説明会
 ④学級懇談会(←この設定は学年によって異なる)

 これまで「PTA事業報告会」は参観日とは別日程で設定されていた。
 PTAにとってはかなり重要な報告会でありながら、参加者はPTA総務委員会のメンバー(PTA会長・副会長・監査・書記・会計・各委員会委員長・校長・教頭・教務主任)に限られていた。
 今回、参観日に組み込むことにより、多くの保護者・全教職員の参加を得ることができた。
 ちょっとしたことだが、大きな改善だと思っている。

石原知事逆風の陣。ある都幹部は「ディーゼル車規制も、国やメーカーの反発を気にしない知事だからできた」としながらも、「目玉政策をやり尽くし、求心力に陰りも見える」と話す(以上、讀賣)。冗談ではない。教育・福祉等まだまだやらなくてはならないことが山ほどある。0予算でやれることも多い。ただし、行政における0予算事業の執行には専決・専断、即断即決の力が必要だ。石原知事に期待したい。ひとつ提案=都教育長には向山洋一氏を推薦したい。日本の教育のかたちが変わる。中国哲学者、福永光司さんは空海の漢文を翻訳していて腹が立ったという。「定年も間近なおれが、二十いくつの小僧の書いたもので四苦八苦するのかと思ったら、悲しくなっちゃった」と(以上、讀賣・編集手帳)。わたしにとっての「空海」、その「空海」に至ろう、願わくは超えよう……ところが簡単ではない。気がついたら日暮れて道遠し……これが人生やね。

■なお、PTA事業報告会の最後のわたしのあいさつは次のとおりだ。

<COLGROUP> <COL vAlign=top align=left>
■一年間、佐藤PTA会長を中心にして、すこやかみなみネット事業を含む、PTA諸事業・諸活動に取り組み、学校・地域の教育充実に貢献されたことに心より感謝と敬意を表したい。
 現在、日本の教育については、学力の問題、いじめなどを含む児童・生徒(在学青少年)の心の成長に関する問題、家庭の教育力・地域の教育力の問題などについて、教育再生会議、中教審で行われる議論をめぐり、教育論議が沸騰……いや沸騰まではいかないが、国が揺れているという状態。

 わたしの基本的な考えについては、これまでも毎月はじめに発行する「すこやかみなみネット通信」で述べてきたところである。
 教育というものは学校だけで行われるものではない。
 家庭の教育、地域の教育。
 これらの教育がバランスよく行われることが大切だ。
 ところが、残念なことに、現在、日本はこのバランスが崩れている。
 これが教育危機の元凶だ。
 だから、このバランスをよくしないかぎり教育はよくならない。
 バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 教育再生会議や中教審にはこの点を見失わないようにしてほしいと願っている。

 このバランス改善の鍵を握っているのが、パワーをもっているのがPTAだ。
 これは学校の仕事だ、先生方、がんばれ、応援するから……これは家庭の役目だ、みんなでしっかりやろう……いやぁぁ、申しわけないけれど、これは地域のみなさんで引き受けていただけないでしょうか、わたしたちも連携してやりますから……こういうコーディネート力をPTA活動を通して、すこやかみなみネット事業を通して発揮していただきたい。
 教育改革はPTAからだ。

 その際、ポイントとして、
 ①小学校PTA(みなみ小・白鴎小)と中学校PTAのパイプを太くする。
 ②PとTのパイプを太くする。
 ③(みなみ小PTA会長の工藤さんもよくおっしゃっているが)地域諸団体とのパイプを太くする。
 ④(それになんといっても)PTA役員・委員の方々と一般会員とのパイプを太くする。

 みなさま、これからも力を合わせて、よい学区にしていきましょう。
 子どもたちが「みなみ中生になれてよかった。みなみ中生であることを誇りに思う」と心から言える学校にしていきましょう。

■事業報告会の最後がわたしのあいさつだったから、割り当て時間が10秒だったらこう言おう、5分だったらこう言おう、10分だったらこう言おう……と考えていたが、3分だったので以上のようなあいさつをした。
 10分だったら、これに加え、本校学力の現状と今後の方策、本校生徒の心の成長の現状と今後の方策……について語ろうと思っていた。
 カゼでのどの状態がよくなかったので、3分でちょうどよかった。

画像は上から①参観日の授業 松坂T ②PTA事業報告会で活動内容を説明する佐々木教養委員長。


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6WC5←この名前、ホンマ、なつかしいね!

2007-03-06 11:04:02 | Weblog
07.03.06 6WC5←この名前、ホンマ、なつかしいね!

 ◆2、3日前に「自分の心が荒れている……それがすごく悲しい……しかし、だからといって自分を大改造しなければいけないとは考えていない(そういうことはもうやらないと決めている)……ただ、配線のひとつかふたつは付け替えてみたい……」というようなことを書いた。
 書きながらイメージしていたのは、左図のような真空管の発振回路だ。

 6WC5←この名前、ホンマ、なつかしいね!

 この回路図をみていると、アルミシャーシーに6WC5を取り付けるためにドリルで穴を開ける汗だくの作業、そのアルミの切りくず、また、電気ゴテの先のハンダとペーストの匂い、発振を確認する受信機の信号音……等々がよみがえり、回路図のなかに自分が吸い込まれて15歳の心に返ってしまいそうだ。
 あのころ、思い通りにはなかなか発振しなかった。
 そういうとき、配線の一部を取りはずして、抵抗やコンデンサーを取り換えたり、アース位置を変えたりした。

 
■これとまったく同じ感覚で、その日の夜、HPの一部を変えた。
 この部分(=今、書いているところ)が実はその「変えた」部分だし、また「金曜日は、昼過ぎ、その悲しみが自分のうちのほうで爆発してしまった。(内側の奥の奥のほうの「爆発」だから外からは見えない。……と思っているが、見る人には見られてしまったかもしれない。)あまりに悲しいので、気持ちを鎮めようと、志塚Tが管理しているPTAの超望遠付きデジタルカメラを借りて、夕陽に染まる街を……」という記述もそうだ。
 これまでこういう部分はずっとカットしていた。

サンデープロジェクト〈ついに出馬宣言か渦中の浅野史郎氏緊急出演〉。妙な目の動かし方をする人だなぁというのがわたしのこの人についての印象だ。わたしの信頼する友人にこういう目の動かし方をする人はいない。だから「石原氏のほうに人間としての品性・倫理・誇りを感じる」というような言い方をした。素潜り競技で日本記録を更新した主婦・平井美鈴さん(34)。フリーダイビング世界選手権で深さ61メートルを達成、所要時間は往復約2分。「静寂に包まれた無重力同然の世界の魅力」。ほう~! いろんな世界があるものだなぁ。電気スタンドのあかりの下で、ひとり、遠い宇宙の星のまたたきに耳を澄ませるわたしの世界に少しだけ似ている。「主婦」という記述が余計だ。マギー司郎さんのお品書き・コロッケ。「クリームコロッケは駄目。ぜいたくで、何か違うなという感じ」。同感。「安倍首相の教育改革で子どもはますますダメになる!」内田樹←週刊誌の宣伝の見出し。週刊誌のほうは読まないが、内田樹氏、この哲学者の書物は少し読んでみたい。
 
■本校の研究紀要に載せる原稿をきょう、佐藤公一研修主任に渡した。
 ここしばらく、あちこちに書き散らすという感じで書きつづけてきたが、たぶん、これが今年度、最後の原稿になるだろう。
 紀要の巻頭に載せる原稿で、全部で5000字くらい書いた。
 次はその終わり1/3の部分だ。

<colgroup> <col align="left" valign="top" /></colgroup>
■最後に今後の課題(=来年度ぜひやりたいと考えていること)を3点列挙して終わることにする。

(1)プロ教師としての指導技術の向上(修業)については、一冊、本ができるくらいにやってきたつもりだ。
 先日、『人気塾講師直伝! イラスト図解でわかる プロ教師力アップ術55』(諸葛正弥著)を、派手な書名にひかれて買ってしまった。
 もちろん、得るところはたくさんあった。
 たとえば、目線の移動について、わたしたちは「生徒ひとりひとりに0.1秒ずつ止める」「その練習としてまず教室の4隅の生徒から……」というふうにやっていたが、諸葛氏は「生徒の目から目を移動するように視点移動を」と説いている。
 なるほどと思った。
 また、わたしたちは「50種類の短いことばかけ」をめざしてきたが、諸葛氏は「100通りの声かけ」を。
 おお!と感動した。
 ただし、書物の内容の大半は、たとえば、「板書の姿勢は半身で書くこと」、「1回で1種類の指示をすること」、「授業の冒頭に学習の目的を明確に示すこと」、「引きつける授業=授業内容×テンポ×生徒参加」、「空白の時間をつくらないこと」、「ノンバーバルコミュニケーションのすすめ」、「指示を出す瞬間はメリハリをつけて」……等々、本校の研修部が日常的にカバーしている内容だった。
 そこで(論がやや飛躍するけれども)来年度の本校の課題だ。
 「カバーしている」からといって、「やれる」というわけではない。
 だから、なにがやれて、なにがやれていないのか……、なにが十分でなにが不十分なのか……、この点を明確にして、重点的に研修(修業)できるプログラムを組み、実践を積みかさねていきたい。

(2)第2点は、教育課程編成時から重要な話題として協議してきた「各教科の具体的な達成目標」についてである。
 上記(1)で述べたような指導技術の向上を通して、結果として知識・技能・態度について、ひとりひとりの子どもをどのような状態に至らせればいいのかという具体的な達成目標の設定だ。
 こういう「目標」が、現在、本校にないとはいわない。
 しかし、それは、たとえばわたしの国語教師としての経験から「勘」として自分のうちにある「こういうレベルにまで到達させる」という具体的な目標とは大きなズレがある。
 同時に、保護者・生徒が求めている(だろう)それとも大きなズレがある。
 これらのズレを埋めて、「最低限、ここまでは保障しますよ」という各教科の具体的な達成目標を提示すること、これが2つ目の課題だ。

(3)3つ目は、経営の重点(2)「学校・家庭・地域のバランスがとれたトータルシステムの開発」に関わる内容だ。
 これまでも何度も何度も述べてきたことだが、現在の日本は、残念なことに、学校・家庭・地域の教育のバランスが崩れている。いわゆる「学校の教育丸抱え体制」状態だ。
 これが日本の教育危機の元凶といっていい。
 逆にいうと、このバランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 改善のためのポイントを箇条書き的に3点あげる。
 ①現在、PTAが主体となり、みなみ小・中の強い連携・融合を軸に展開している学社連携・融合(すこやかみなみネット)事業の積極的な推進。
 ②教職員の学社コーディネート力のアップ(例=学校部活動と地域の社会教育的行事や民間社会教育団体の諸事業などとの調整)
 ③教育に関していちばん荷を抱え込んでいる学校が、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しない。この企画・立案・実践力をつけること。

 終わりには、この1年、共に研修を進めた教職員に、ひとつのエピソードを通して、感謝と敬意の気持ちを表すつもりだったが、スペースが尽きてしまった。
 これで終わることにする。

■研修部への原稿は、この「エピソード」を書くのが楽しみで書きはじめたのだが、はみでてしまった。
 書くという作業はこんなもんだし、これでいいのだ。
 
■画像は、相談室兼物置の大改造中(大掃除中)に出てきたおひなはん。


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ただ、配線のひとつを付け替えるだけでいい

2007-03-04 10:59:44 | Weblog

07.03.04 ただ、配線のひとつを付け替えるだけでいい

 
■今、わたしは「この場所から、こういうやり方で、あの地点までいくのだ……」というときの自分の呼吸の整え方が崩れている。

 先日、3年の生徒の前で「電気スタンドのあかりが机の上にやわらかくひろがる。そのなかで、ひとり、遠い宇宙の星のまたたきに耳を澄ませて、ああ、自分はここにこうして生きていると感じるときがいちばん心が落ちつく」というような話をしたが、そういう心からはるかに遠ざかってしまっている。
 自分が荒れているというか、ヨボヨボになってしまっているというか、とにかくすごく悲しい気持ちだ。

 金曜日は、昼過ぎ、その悲しみが自分のうちのほうで爆発してしまった。(内側の奥の奥のほうの「爆発」だから外からは見えない。……と思っているが、見る人には見られてしまったかもしれない。)
 あまりに悲しいので、気持ちを鎮めようと、志塚Tが管理しているPTAの超望遠付きデジタルカメラを借りて、夕陽に染まる街の屋根屋根を撮影しようと、合唱部員が発声練習をしている3階の音楽室に向かった。(このときは、残念だが、まだ街が朱色にふるえる時間ではなかった。)

■だからといって、自分を大改造しなければいけないとは考えていない。(そういうことはもうやらないと決めている。)
 ただ、配線のひとつを付け替えるだけでいい。
 ということで(論を飛躍させるようだけれど)このHPのスタイルを少しだけ変えることにした。
 自分の存在の仕方=HPの「かたち」だからだ。

 
3/319:30〈日本の、これから〉「いじめ、どうすればなくせますか」(▽市民と文科省・教師が大討論 ▽全国緊急アンケート いじめの実態は ▽早期発見はなぜ困難?親や教師にも言えないワケ ▽いじめられる側も悪い!?生徒と教師の本音他)を観る。観るというより、お好み焼きを焼きながら聞いただけだから、コメントする状況にはないが、いろいろな議論に混じって、「学校と家庭と地域が力を合わせて(連携・融合)」という主張がひとりやふたりではなく、多くの参加者からあったのがうれしい。ただ、具体的な連携・融合の方法まで話が及ばなかったのが、残念。しかし、これは仕方がない。わたしの仕事だ。3/408:00 サンデーモーニング。スポーツコーナーで大沢氏と張本氏が昨日の松坂のピッチングをどうコメントするのかが楽しみだった。わたしに、こんなふうに期待させてしまう「お二人」ってスゴイね。10:00 サンデープロジェクト ▽ついに出馬宣言か渦中の浅野史郎氏緊急出演。こんなふうにたびたび、しかも、長い時間、浅野氏を見ることがなかったのだが、石原氏のほうに人間としての品性・倫理・誇りを感じる。

■HPの配線替えは以上。
 他はここまでと変わらない。

 以前、「新しい文体の発見」について少し興奮気味に記述したことがある。
 具体的には、このWEB版『600字の教育学』の記述を材料にして(量的には90%以上活用して)①『職員室通信』と②地域・保護者版『すこやかみなみネット通信』をつくるという新方式から生まれる新文体のことだ。

 先日は『600字の教育学』→『職員室通信』を創出した場合を紹介したが、きょうは『600字の教育学』→『すこやかみなみネット通信』の例をアップする。
 材料は同じだが、『職員室通信』と『すこやかみなみネット通信』では微妙にトーンが異なる。
 ま、この異なるトーンを内包するというのが、新文体だ。

<COLGROUP> <COL vAlign=top align=left>
■PTA活動については「よい」「ややよい」の肯定的評価が80%、「わからない」を含む否定的評価が20%。
 すこやかみなみネット事業については「知っている」82%、「知らない」18%という結果だった。
 昨年よりかなりよい評価になっている。
 PTA会長はじめ役員の方々の努力の賜であり、加えて地域の方々の応援のお陰であると、心より感謝と敬意を表したい。
 ただ、「わからない」や「知らない」が20%近くあるというのは、やはり少し気になる。
 軽はずみな言辞は心して避けなければならないのだが、そのあたりの原因を、わたしのPTAに対する熱い思いを述べつつ、さぐってみたい。(ただ「さぐる」だけで結論は出ない。この点は許していただきたい。)

■直接に述べるというのもさしさわりがあるので、2/10 八戸市主催の街づくり研修会・トークセッションで、わたしが「一般論」として力説した内容をアトランダムに提示したい。
 ちなみに当日のパネラーは、萩原なつ子氏(立教大学大学院助教授)、赤坂美千子氏(地域間交流研究会はちのへ農援隊事務局長)、わたし。進行役は、河村信治氏(八戸工業高等学校助教授)だった。

(1)すこやかみなみネットを創設することができたのは、①「地域の子どもを地域で育てるというネットワークの中核は子どもの親であるPTAが担うべきだ」というPTA役員の気概があったからだ。
 また同時に②その「気概」を認め、支え、応援してくれた地域諸団体の「地域をあげて教育コミュニティーづくりに取り組もう」という高い理念があったからだ。
 (①と②のどちらが欠けてもすこやかみなみネットは創設できなかった。)

(2)加えて、みなみ小・中学校の連携・融合の軸がしっかりしているので、学校側から、あるいは地域の側からと、双方向の連携・融合が推進しやすいという条件が整った。

(3)さて、次は一般論だが、現在の日本は、残念なことに、学校・家庭・地域の教育のバランスが崩れている。
 口の悪い教育学者にいわせれば「学校の教育丸抱え体制」あるいは「学校の教育独占体制」状態。
 これが日本の教育危機の元凶だ。
 逆にいうと、このバランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 実は、わたしは、このバランス改善の鍵を握っているのがPTAだと考えている。

(4)本学区は、地区安協、防犯など諸団体が活躍している。しかし(考えてみれば、当然のことなのだが)諸団体はもともとは他との違いをエネルギーにしている。
 だから、本質的には連携とか融合を前提にしているわけではない。
 学校もそうだ。
 だから、専門分野に特化した地域諸団体とは別に、たえず協働を目的(例=学校・家庭・地域との連携・融合・協働を安定させ、継続させることを目的)とした団体を考えていく必要がある。
 この有力候補のひとつがPTAだ。
 PTA会員は、学校の保護者であり、かつ地域の住民である。
 だから、その存在自体が既にネットワークの芽を内包している。
 バランス改善の鍵を握っているというのは、このことを指している。
 ただし、PTAが学校・家庭・地域社会の懸け橋として力を発揮するには、次の4つの関係について、常に点検しつつパイプを太くしていく必要がある。
 ①小学校PTAと中学校PTAの関係
 ②PとTの関係
 ③PTAと地域の関係
 ④PTA役員とPTA一般会員の関係。
 もちろん、すこやかみなみネットの実践がこの課題を解決してくれると確信している。

(5)現在、すこやかみなみネットのターゲットは「子どもの健全育成・安全確保」に限定している。
 地域の諸団体が合意しやすいテーマだし、あまり広げないほうが取り組みやすいからだ。
 ターゲットを変えると、すなわち、萩原氏のいうように「荷の軽い協働」から「荷の重い協働」にギアを切り替えると、ネットワークの質が変わっていくと思う。
 ただ、その設定はよほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することもある。

(6)先ほどの一般論のつづきとして、教育に関していちばん荷を抱え込もうとしているのが学校だ。
 だから、この学校がダムの水を徐々に放流するように、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しない。
 日本の中学校、特に地方の中学校は、これが遅れている。
 教職員の意識改革も必要だ。
 この「アウトソーシング計画」が、やがてすこやかみなみネットのターゲットになる日を夢見ている。

■補足・PTAの魅力

(1)PTAは自主自立の精神に富み、高い実践力を有する社会教育団体だ。
 社会教育団体にもピンからキリまであって、中には(過渡期的に行われてきた)行政からの指導・助言・支援におんぶにだっこの団体もないわけではない。
 この点、各小・中学校のPTA(連合PTAに対して単PTAと呼ぶ。単Pと略すこともある)はほんものの社会教育団体だ。

(2)人材の宝庫である。
 毎年、ほぼ「自動的」に30代~40代の会員を多数獲得することができる。
 資金面でも比較的めぐまれている。

(3)組織の維持・継続のシステムが優れている。
 今述べた(2)もこのシステムに含まれるが、加えて、リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすい。
 またPTA独特の「規約」(+前例)の存在も大きな役割を果たしているように思う。(もちろん「規約・前例」に縛られ、活動がマンネリ化する傾向もあるが、わたしからすれば、これもPTAの魅力だ。)

(4)(繰り返し述べてきたが)存在自体が既に学校・家庭・地域のネットワークの芽を内包している。

■画像は昼、レオンの散歩のときに撮影。上は近くの自動車販売会社、下は近くの食堂。


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カゼが1ミリ、1ミリよくなっていくぅぅぅぅ 

2007-03-01 10:57:28 | Weblog

07.03.01 カゼが1ミリ、1ミリよくなっていくぅぅぅぅ~


■午前中、「ああ、あんなに苦しかったカゼが1ミリ、1ミリよくなっていくぅぅぅぅ~。北国に春がやってくる感じに似ているぅぅ……」と明るい気持ちでいたのだが、5時間目〈臨時主任会〉頃になって、咳と寒気が戻る。
 胸焼けもスゴイ。
 飲みつづけたカゼ薬の副作用が今になって出てきたのだろう。

■最近、出入りの印刷業者が「土も日もありまへん。この時期はどこもそうでっせぇぇ」と、いつもの不景気そうな顔がウソのように活気づいている。
 そのぶん、こちらも忙しい。
 広報○○の原稿、○○紀要の巻頭言、○○通信の記事……。
 書いても書いても終わらない。
 きょうは進路指導に関するエッセーを書いた。

<COLGROUP> <COL vAlign=top align=left>
■先日、県立高等学校入学者選抜システムについて、報道関係者から取材を受けた。以下はそのときわたしがコメントした内容の一部である。

■教育という仕事は、調和のとれた人間的発達を至上の価値ととらえ、発達的価値をひとりひとりの子どものなかに実現しようとする意図的・人為的ないとなみである。
 ただ、注意しなければいけないのは、この「意図的・人為的ないとなみ」という点である。すなわち、発達的価値をひとりひとりの子どものなかに実現する過程で、発達的価値とはなにかについて、子どもではなく、わたしたちが一定の判断をくださなければならないということだ。また価値実現のために、どういう方法をとるかについても、同じだ。
 これは考えてみると、途方もないというか、そらおそろしいくわだてである。
 選ばれた価値がかならずしも子どもの人間的発達を保証するとは限らない。選ばれた内容や方法がかならずしも子どもにマッチするとは限らない。
 わたしたちはこの「そらおそらしさ」に耐えながら、思い悩みつつ、教育という仕事にたずさわっている。
 高校入学者の選抜についても同じである。
 子どもたちを選抜するというのは、途方もなくそらおそろしいくわだてである。
 したがって、中学校側も、高等学校側も、この「そらおそろしさ」を共有しつつ、選抜システムを成熟させていかなければならない。

■選抜システムについては、よいシステムを求めて歴史的な努力がなされてきたが、完璧な入試システムというのは、なかなかみつからない。
 そういうなかで、本県の前期(75~90%)・後期制(10~25%)はよく考えられたシステムであると評価している。落ちる回数が増えたという人もいるが、進路について真剣に考え、自分を見つめ、高める機会が増えたことの裏返しだ。

■ただし、細部については問題点もある。
 八戸地域の高等学校の選抜方法はおおむね妥当だと判断している。
 ただし、広く県内をみると、傾斜配点で「英・数・国2倍」などという例もある。「英・数・国2倍」(1.5倍も含めて)が何年かつづいたり、同一歩調をとる高校が増えてきたりすると、①調和のとれた人間を育成しようとしている中学校の教育課程に強い影響を与えるし、②はじめから受験をあきらめてしまう生徒も出てくる(「求める生徒像」(含選抜方法)の提示の仕方を誤ると、「求めない生徒像」になる)。
 また、特別活動や部活動などについては、中学校では数値評定していない。それを入試で点数化する場合、中学校・高等学校間および学校教育・社会教育間で慎重に協議していかなければならない問題だ。特に部活動については、教育課程外活動で、本来、任意参加であるべきものだ。それが調査書の項目にあること自体、大きな疑問をもっている。

■学習指導要領に学習内容を盛り込みすぎると、なんでもかんでも学校で……ということで学校が肥大化し、学校・家庭・地域のバランスが崩れる。結果として、それぞれの教育力の低下をまねいてきた。
 同じように、人間を総合的に評価することをねらって、入試評価項目を盛り込みすぎると、(ここは誤解してほしくないので念のために言っておくが、総合的に評価しようとするねらいについては高く評価している。が、)本県の現時点の状況では、やはり学校が肥大化し、学校・家庭・地域のバランスの悪さをさらに悪化させる恐れがある。(記者へのコメントは以上である。この内容は同時に県教委にも文書で伝えた。)

■今、わたしの手元にアルビン&ハイディ・トフラーの「7つの暗号を解け」というミニ論文(2/25読売新聞掲載)がある。
 トフラー夫妻はこのなかで、独自性や革新性を高めたいと思うなら「教育制度の単なる『改革』ではなく『取り換え』もまた行わなければならない」と主張している。
 この「取り換え」という語はずいぶん刺激的だが、入試制度も同じだ。
 中学校側も、高等学校側も、社会教育側も、「取り換える」くらいの覚悟を秘めつつ、システムの成熟をめざしていかなければならないのかもしれない。

■「取り換え」の部分が唐突になってしまった。
 わたし自身のこれまでの、学社連携・融合を核にした教育改革の進め方に対して、今、わたしには「取り換える」くらいの覚悟が必要だったと反省している……という意味合いの文脈を入れたかったのだが、スペースの関係でどうにもならなかった。

■画像はPTA教養委員会主催の料理教室。撮影は佐々木晴美PTA副会長。


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