職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★職員室通信「かまう量、日本一の中学校」をアップしたが、教育現場・座付作者の記事としてはものたりない

2011-11-21 18:56:05 | 教師修業

 

2011

11.21
この「職員室通信」はもっとガンガン塗り重ねなければいけない


★職員室通信「かまう『量』日本一の中学校」(11/26発行)をアップした。

 ――先日、アビトレ代表・木下晴弘氏の講演を、高橋T他、何人かの先生方といっしょに聞いた。

 講演の終末部分で「母性愛欠乏症候群」と診断された女の子の話が出てきた。
 スーザン(仮名)というアメリカの2歳児で、成長が生後5ヶ月でストップしてしまっている。
 診察した医師団は、すぐに看護士やカウンセラーなどでチームをつくり、スーザンに1日6時間以上接して、接して、接しつづけたら、8ヶ月後に、通常の姿(月齢どおりの身長、体重、言語能力等……)に戻ったという実話だ。
 木下氏は「人間はかまわれないと成長が止まる。放置されると弱っていく生き物だ」と力説した。

 わたしは聞きながら、これは中学3年間の子どもたちについても同じことがいえる……、子どもたちひとりひとりは、(ちょっと斜めに構えている子も含めて)みんな「先生にかまってもらいたい」と思っているにちがいない……と思った。(もちろん、この「かまう」は過度な監視や管理や「過保護」とは次元が異なる。)



 話がやや脱線するが、保護者も、先生方にうちの子をもっとかまってもらいたいと思っているにちがいない。
 上のグラフは、昨年度末の保護者アンケートの結果の一部だ。
 他の項目(「学校の情報発信」「保護者と教職員の話し合う機会」「授業・行事等の参観機会」「授業の質」等)は〈◎+○〉=80%~90%なのに、この項目は54%にとどまっている。
 わたしたちの大きな課題だと思う。

 かまって、かまって、かまいつづけてやる。
 かまってやる「量」だと、みなみ中は、日本一だといわれるくらいかまってやる。

★職員室通信「かまう『量』日本一の中学校」のつづきを読む

★学校教育現場の「職員室通信」としては、こんなものかもしれない。
 読み手(教職員)と僕が同一時空間に存在する。
 これが前提になっている。
 だから、対象となることがら(例=学社連携・授業改善等)について、共有している情報量が多く、ま、打てばひびく状況にある。
 前後の詳細や具体的状況はカットする。
 明日の実践に向けて、僕はバタバタと書き、読み手も授業と授業のあいだの混乱状態でバタバタと目を通す。
 当然、紙幅も限定される。
 A4、2枚(2400字)が限度だ。
 だから、改めて、読み返すと、なんだかスカスカ。
 「教師修業みなみ道場(学校経営)・座付作者」の記事としては、ものたりない。
 もう少し、憑依状態でうわ言のように「教育」を語る……という感じがほしい(*^_^*)。

 今後の心づもりとして、ま、これ(今回の「職員室通信」)は、これでいい。
 しかし、「教師修業みなみ道場(学校経営)・座付作者」としては――
 もっとガンガン書き直さなければいけない。=ガンガン生き直すこと。
 もっとガンガン塗り重ねなければいけない。=ガンガン情報を収集するということ。
 「ガンガン」には、2つの方向がある。
 1つは、テーマ記事(ここでは「かまう量」)の充実。
 もう1つは、(テーマ記事を含む)「職員室通信」全体の充実。(この号には、他に「参観日」「会計管理」を含んでいる。)
 「教師修業みなみ道場(学校経営)・座付作者」の記事量としては、目安として、400字詰め原稿用紙10枚。

★画像=地域との交流活動。








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★通信の題は「調査書作成委員会確認事項」となっているが、正確には、思いっきり「指示事項」だ

2011-11-16 09:46:44 | 教師修業

 

2011

11.16
すべての単語が自分の具体的な一歩に対応。あまり品のいい「職員室通信」ではない


★しばらく、「職員室通信」のアップを忘れていた。
 アップの作業を始めようとし、一瞬、「うん? 『職員室通信』は、どうやってアップするんやったか?」と、キーボード上の指が止まる。
 ブログをチェックすると、講演(「教育コミュニティづくり」劇場)がらみで作成した9月20日の記事以来だということがわかる。
 ほぼ2ヶ月間の空白。
 僕は、「職員室通信」を忘れて、どこの路地をさまよっていたのか? (← スゴク興味のある「問い」だ。また、あとで、ゆっくり考えることにする。)

★本日の「職員室通信」のテーマは「調査書作成委員会」の話だ。
 「調査書作成委員会」といっても、「調査書作成」に限定するものではない。
 来る入学試験に対応する「学校運営」全般が対象になっている。
 ミスをすると子どもの進路が断たれる場合がる。
 たいていは学校危機に至る。
 だから、ミスをしたくない。
 みんな合格させたいから、学力も上げたい。
 もう「なりふりかまわず」……という感じだ。
 通信の題は「調査書作成委員会確認事項」となっているが、正確には、思いっきり「指示事項」だ。
 すべての単語が、自分の具体的な一歩に対応している。
 だから、あまり品のいい「職員室通信」とはいえない。
 僕が普段、いつも口にする「プロ野球の監督、町工場の社長、相撲部屋の親方」に似ている部分だ。

★職員室通信「調査書作成委員会確認事項」を読む。

★画像=学校も、いよいよ冬支度。












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★本日、僕の誕生日。誕生祝いにBS1でハム対ライオンズ戦の放送。誕生祝いのお好み焼きを焼きながら観戦

2011-08-09 12:10:10 | 教師修業


2011
08.09
年間100号は、まだ実現していない。だから「わたし」も変わり得ていない。


★昨日、ちょっと調べたいことがあり、自分の「過去記述」(編年ごった煮スタイル)を検索していたら、ところどころにある「想定問答」が目に入った。
 来校者に対する「想定問答集」だ。
 校区の人々、保護者、行政、マスコミ関係者等々……不定期、定期を合わせると、年間の来校者(面会者)はかなりの数にのぼる。
 不意の場合を除き、たいてい「想定問答集」を作成する。
 10数行の短いもの。
 数ページにわたるもの。
 ディフェンス一辺倒の、もう見るに堪えないものもあれば、これを機会に、一気に改革推進だぁ~という怒濤のオフェンス問答もある(^_^)v。

★前置きが長くなった。

 「わたしの感覚に即していうなら、このタイプの通信を、年間50号発行したら学校が変わります。100号発行できたらわたしが変わります。」

 問答集の中から、これが目に飛びこんできた。
 通信魔らしいコメントだ。
 相手は教育行政関係者だった。

 このコメントの直後に、おなじみの乱氏宛にメールを送信している。
 長い下書きの末尾に――
 「二伸③=2学期になって『職員室通信』を5号(A4で10枚)出しました。
 中味はまだまだですが、僕の魂がいい方向に向かいつつあると感じています。
 今度、現物を送りますよ。」

★「職員室通信」5つとはどれか?
 ホームページのコンテンツ「職員室通信」をクリックしてチェックした。
 次の5つが、コメントの時期と一致した。

◇08/17号=愛されている(非公開)
◇08/24号=アイデンティティの危機に(非公開)
◇09/14号=不登校生徒への対応(非公開)
◇09/16号=保護者からの電話(非公開)
◇09/21号=目線を止める ~京Tの道徳~

 「目線を止める ~京Tの道徳~」は、授業参観記だ。
 以前、教育行政職に転ずるとき、「ああ、もう僕は授業参観記がやれなくなる」と、無性に悲しかった。
 4年後、その役所を退職し、再び教育現場に採用されて、半年かかって、やっとカムバックできたのだ。
 「今度、現物を送りますよ」には、その喜びが充満している。

 想定問答集の中の「100号でわたしが変わります」の「100号」とは「授業参観記」を指している。
 年間100号は、まだ、実現していない。
 だから、「わたし」も変わり得ていない。
 野村胡堂原作の銭形平次(橋蔵平次)888回とも競争できていない。


★だれも祝ってくれないので、自分から言い出すことにするが、きょうは僕の誕生日だ(^_^)v。
 朝、もしかして……と、TV番組表をみると、なんと、〈BS1〉でハム対ライオンズ戦の放送がある。
 これって、誕生祝いだろうか?(*^_^*)
 先発は連敗中の涌井。
 ボロ負けしていても、きょうは最後まで観るつもりだ。
 「副音声は球場音声のみ」とあるので、「副音声」を選択し、ときどき文化放送ライオンズナイターで東尾修の酩酊解説を聞き、誕生祝いのお好み焼き・豚玉を焼くことにしよう。
 なお、画像は、僕の「開かれた孤独時空間」に生息するレオ。
 アウェーユニフォームがなつかしい。
 ずいぶんすすけていたのだが、先日、近所のクリーニング店でピッカピッカに。


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★人生を生きぬく力を授業でつける。これが学校教育の大原則だ。これが出来ないと余計な指導が必要になる

2011-07-15 12:43:36 | 教師修業


2011
07.15
学校教育も、家庭教育も、社会教育も、みんな「ふりだし」だ


★上記の「職員室通信」の中の一部分を下記に抜粋する。

 43歳の主婦の告白。
 わたしは中学1年のとき、大阪から広島へ転校しました。
 教科書を読んだあと、国語の先生に「関西なまりがひどいですね」と注意されました。
 ショックでした。
 大阪では関西なまりはあたりまえでしたから。
 3年のとき、今度は下関に転校しました。
 教科書の中にたまたま関西弁が出てきたので、そこをわたしが読むことになりました。
 読み終わったあと「さすが大阪出身、うまいわね」とほめてくれました。
 それまで、わたしは関西なまりがひどいと思って、友だちと話すときにもひけめを感じていました。
 ところが、先生にほめられて、ああ、わたしは関西弁がうまいんだと思うようになりました。
 今までの悩みがうそのようにふっとんでしまいました。(抜粋、以上)

★これは、教師のたった一言が、子どもたちにとって起死回生の妙薬にもなるし、止めを刺す毒薬にもなる」という例だ。
 僕流にいえば、国語教師の「さすが大阪出身、うまいわね」は、彼女が、のちの人生を生き抜いていくうえで、どうしても必要な心の支えとなる「フォーム(ピッチャーの投球フォームの「フォーム」)」を、一瞬のうちに「内面化」した……ということになる。

★子どもたちは、こういう「フォーム」を、学校教育で、あるいは家庭教育で、あるいは社会教育で獲得しながら生きていく。
 社会教育の中には、もちろん読書や新聞&テレビを含んでもいいだろう。
で、僕の主張――
 学校教育は、こういう「フォーム」(=心の支え)を、他ではない、日々の「知的で楽しい授業」を通して、ひとりひとりの心のなかに実現していく。
 これが学校経営の中核だ。
 僕はよく、周りの人から「もう耳にタコができる」といわれるくらいくりかえしている「知的で楽しい授業を通して学力を保証する。加えて、いじめや不登校、非行の問題も解決する(←これ、「生徒指導等いらない」ととってもらってもいい。授業がマズイから余計な指導が必要になるのだ。)」といっているのも同じ意味だ。

★大震災発生以来、僕が気にしている「種類」のニュースがまたyomiur online(7月15日(金)8時48分配信)に掲載されている。
 抜粋する。
 警戒区域で空き巣多発。
 東電福島第一原発の20キロ圏内で、現在は警戒区域になっている地域では、避難を余儀なくされた人々が空き巣被害に遭った。
 被害者からは「あまりに卑劣な行為だ」と憤りの声が上がる。
 7月6日に一時帰宅した福島県富岡町の会社員男性(37)は、1階窓ガラスが割られ、家の中の収納ダンスの引き出しが全て開けられているのを見てぼう然とした。
 「あなたの家のガラスが割られていた」。
 南相馬市の主婦斉藤佳子さん(60)は4月上旬、避難先の埼玉県で、現地を見回った人から連絡を受けた。余震が相次ぎ帰宅をためらううちに、自宅が警戒区域になったため、現在も被害確認ができていない。斉藤さんは「一刻も早く一時帰宅したいが、なかなか行政の指定する帰宅日との都合が合わない」とつらそうに話した。
 抜粋、以上。

 子どもの頃、お正月に双六(すごろく)をやっていて、いちばんのペナルティが「ふりだしに戻る」だった。
 警戒区域で空き巣多発――
 学校教育は、ふりだしに戻らなければならないだろう。
 家庭教育も、(地域)社会教育も同じだ。
 特に、学(学校教育)と社(家庭・社会教育)の関係、すなわち、両者の分担・連携・融合については、完全に「ふりだし」だ。
 現在の教育危機は、この学社の関係が崩れ、学校の教育丸抱え(独占)体制に陥ったことが元凶なのだ。


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