2012
05.11 |
「知的」に育てる技術が未熟すぎるのかも |
◆4校時主任会。
(1)MINAMI中生の、①知性・品性 ②歩行の姿勢 ③愛校心 ④清掃開始・終了時のあいさつ等について(←各項目の抽象度がバラバラで、ホンマ、はずかしいのだが……)問題を提起し、意見交換をする。 ①、②、③は、僕たちがまったく手をつけていない、あるいは、アプローチする視点すら設定していない問題。 ④は、「よい状態」にある。 だから、教職員&生徒ともに、さらに意識を高めていきたい。 その方策を……という提起。(保健部で協議→次回、運営委員会&職員会議)
関連――連休前に提示した「あちこちに書き散らしたメモのコピー」 ○子どもをもっと知的に。 ○生徒の歩き方が猫背。 手先をウェアーにいれる生徒もいる。 もっとスマートに歩かせたい。 「スマートで 目先がきいて きちょうめん 負けじ魂」 ○「親に迷惑をかけた」……「店に迷惑をかけた」……はよく聞くが、「学校に迷惑をかけた」というのは聞かない。 戦中から戦後にかけて、学校が肥大化し、学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)という状況が継続しているが、逆に……というか、反比例するように、「愛校心」は消滅の方向に。 「愛校心」に関する指導方法の見直し……というか、まず「愛校心」という観点から、教育活動を見直したい。(「メモ」の抜粋、以上)
なお、「知性」(または「知的」)については、これまで、MINAMI中では、2つの観点から取り組んでいる。 ひとつは、授業を含む日常の活動において、「目標、ねらいを明確にする」。 教職員の、この努力の積み重ねが、のびやかで、自由で、かつ、自分のやっていることを自分で理解し、納得する、知的な子どもを、あるいは、知的な集団を育てることになる……という観点。 もうひとつは、わたしたちはもっと子どもたちを「知的」に育てなければならない。 この技術が未熟すぎることが学校危機(事件&事故)を誘発している……という観点。(下記の関連記事、参照)
(2)MINAMI中教職員の服務規定や、時間厳守・定時定点指導等の凡事徹底――「凡事」=やろうと思えばだれでもやれる。しかし、やりつづける、「徹底」するのは、なかなかむずかしい――について、課題の確認。
(3)本年度のマニフェスト№3「自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育」における「原理・原則」と、日々の授業や生徒活動との関連、および関連づけの再チェック。
◆5校時、公麿Tの授業(社会・歴史)の取材に行く。
授業の冒頭~20分間を、ICコーダに録音し、画像を100枚撮影する。 僕の場合、授業の取材方法が、まだ確立していない。 たえず、コロコロ、変わっている。 ま、もちろん、変わってもいい。 だが、1つの(柱としての)「方法」は確立しておきたい。 ここ、しばらくは、こういうデータの集め方――授業の冒頭~20分間のICコーダ録音、画像を100枚撮影――で、やってみるつもりだ。 このデータを、どう構成して組み立てるか……も、これから、再度、検討したい。 くわえて、授業に対する、この「僕」の位置も哲学したい。 たとえば、完全に舞台(教室)の裏に隠れて、三人称客観視点で語るのか? それとも、舞台(教室)の内に身をおいて、一人称視点で語るのか? ま、試行錯誤しながら、なにかに(←あいまいやね^^;)深く迫っていける、ひとつのスタイルを発見したいと思っている。
公麿T「今から人の顔の絵を見せます。さあ、これは何人(ナニジン)でしょう?」 生徒1「新人」 生徒2「日本人」 公麿T「そうですね。急に何人?と聞かれても、困りますね。この人の特徴は、これです(と、はりがみを提示)。みんなで読みましょう。『まゆ毛は濃い』ハイ!」 生徒全「まゆ毛は濃い」 公麿T「次、ハイ(はりがみの項目を指さす)」 生徒全「目は大きく二重」「鼻は広い」「耳たぶは大きい」「あごが大きく四角顔」 公麿T「もうひとり、紹介します。この人は何人?」 生徒1「中国人」 公麿T「違います。ひげを剃っているね。男です。この人の特徴はこれです(と、もう1枚のはりがみを提示)。じゃ、読みましょう。『まゆ毛はうすい』」 生徒全「まゆ毛はうすい」「目は細く一重」「鼻は長い」「耳たぶは小さい」「あごは細い」 公麿T「これは、きょう、勉強する内容にかかわる人たちです。何人か? 答えは、(板書しながら)縄文人。読みましょう」 生徒全「縄文人」 公麿T「こちらは?」 生徒1「弥生人」 公麿T「(板書しながら)弥生人です。読みましょう。」 生徒全「弥生人」 公麿T「(はりがみを指しながら)こちらが縄文人の特徴、こちらは弥生人の特徴。きょうは縄文時代と弥生時代について勉強します。ワークシートの3番を出してください。では、学習課題を書きましょう」
板書=「縄文時代と弥生時代をくらべて特徴をまとめよう。」(ここまで5分5秒)
◆「ま、試行錯誤しながら、なにかに(←あいまいやね^^;)深く迫っていける、ひとつのスタイルを発見したいと思っている」と書いたが、今、言えることは――
〈今、言えること〉――
①こういうデータを集められる状況に自分がいるということ。 これはこれでスゴイことではないか? だれでもが、こんなふうにデータを集められるわけではない。
②データを集めて、ただ「批評」したり、「解説」したりでは(これまで、そうだったが)、ダメだ……ということは、なんとなくわかっている。 では、どうすればいいのか? これがわからない。
③ま、ごちゃごちゃ言うのは、まだ早いんとチャウかな? もっともっとデータを集めるこっちゃ。 データの集め方を一定に――授業の冒頭~20分間のICコーダ録音、画像を100枚撮影に――して、まず集める技量をアップすることが先だ。 話は、それから……。
★関連記事 ・もっと子どもを知的に――「学校も地雷原だ、数えきれない地雷(=危機)が日常的に埋まっている」
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