![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c2/4e6034cfd79b29d3945257f2bd7df8d0.jpg)
★3年1組の教育課程内学社連携活動。撮影は志塚T。
◆「メモ」の中には、それが生かされて、きちんとした記述(例=「職員室通信」「すこやかみなみネット通信」「600字の教育学」等)になるものもあれば、落ち葉のように、あちこちに吹き飛ばされたり、朽ちたりするものもある。
けさ、その「落ち葉」を、背広のポケットとか、ワイシャツの胸ポケットとか(←メモで膨らんでいる)、机の隅(メモのために水拭きができない)、引き出しの隅、バックの底など……から、まさしく掃きあつめた。
◆掃きあつめているうちに、ふと「ワイン・メモ」という言葉を思い出した。
説明するのがめんどうなので、過去の記述から引用する。
デジタルデータは、これ(パッと過去の記述を対象に検索をかけて見つけ出すこと)ができるので、ま、便利といえば、便利だ。
いくつも、いくつも引っかかってきたのだが、そのうちのひとつが「2001/05/20(土)」の記述だ。
〈2001/05/20〉
(前略)……食後、ワインを飲みながら、マーラーの「大地の歌」を聴いた。
いや、これは反対。
大地の歌を聴きながら、ワインを飲んだ。
音楽を聴きながら、ワインを飲み、ブレストと称して、憧れ、諦め、幻滅、決意、絶望……、こうした感傷をメモするのが、ひそかな楽しみのひとつだ。
〈メモ例〉
①今の大阪城の下にホンマの大阪城が埋まってる
②アリランはん、元気でっか? いつか、いっしょにホンマの学校、作ろ!
③*TV放送制作部ともう一度話し合わんとアカン
④今、文学上で17歳を生き直す
⑤教育行政の編集長になるんや
⑥5%ずつの改革でええんや
⑦諸会議と諸宴会で「自分」が形成されていく
⑧燃える朱色、震える朱色に輪郭が消えていく夕刻が、いちばん好きや
⑨おお、強い危機感!
⑩焦って単純化というのはアカン
⑪ロッキーの奥さん
……
次の朝、メモを読み返すと、たとえば「③放送制作部と話し合う」というのは、現在、わたしが取り組んでいる「教育支援ボランティア事業のCM」のことである。
こんなふうにきちんと説明できるものもあれば、⑨番、⑩番、⑪番のように、何を意図して記述したのか、どうしても思い出せないものもある。
ワインを飲んでいるうちに、不意に向こうから自分の知らない自分がやってくる。
ただ酔いが深くなっただけやろけど、これがおもろいところやね。
けど、ちょっと怖いぞ。
思い出せない⑨番、⑩番、⑪番が、自分の中のいちばん深いイメージかもしれへん。(2001/05/20の記述 以上)
◆ついでだから、この「ワイン・メモ」に関して、もう少し。
「2001/05/20」の記述を、当時、わたしが主催していたネット上の「深夜特急」というサイトに掲載したら、次のようなコメントがあった。
〈名無しのごんこ〉
ワイン・メモいいですねぇ
こないだから、しょっちゅう深夜特急に乗車しよと思って、乗りかけてはなぜか降りてしまう日々がつづき、ようやくきょうは乗車してます。
ワインのメモいいですねぇ。
こういう時って純粋な気持ちでいれるときですよね。
だから本質をみるっていうか・・・。
私もやってみよかな。
〈わたしから「ごんこ」さんへの返信〉
ごんこはん、最近、わたしは、ずっと落ち込んでます。
集中力を欠くというか、自分が自分でないというか……。
一つ一つの仕事は、結構、一生懸命やってるし、やってるという実感もあるんですが、みんなバラバラ。
すべてのものの重心が溶けつつあるという感じです。
すべてのもののなかには、この自分も入っているのかもしれません。
自分の重心が溶ける……ホンマ、わたしは、さまよいつづける虚点か?
支えとか方向とかがほしいのですが、それが分かりまへん。
どないしたらええんやろ?
少し前のワイン・メモに、
「考え抜くのん避けとるでェ!」
というのがありますが、このことかもしれません。
ホンマに、今、アカンのです。
これって、たぶん「グチ」やろね。
剣道部のごんこはんに、
「なにアホなことゆーてんねん。性根がすわってへんからやァァァァ!」
と竹刀でどつかれそうやね……。
ほな。
〈名無しのごんこ〉
そんな時もある
ふたりっこはん(注 「ふたりっ子はん」は当時のわたしのハンドルネーム)、だいぶきてますねぇ。
落ちてますねぇ。
しゃーけど、そんな時は人生、生きてて何回かはありますよね。
これも人によりますけど、そんなこと全然考えもせずに通りすぎる人もいるし、ふたりっこはんのように、とことんいろんなことに疑問をいだきながら闘って生きている人と。
でも、そういう風に物事を考え、多くを感じるだけの感受性を持っていることは幸せかもしれませんねぇ。
何も考えないで通りすぎている人より、悩み多くを感じ傷つき生きている人の方が私は好きです。
魅力的です。
苦労はあえてすることはないと思うけど、苦悩している人が私は好きです。
きっと本当に今自分がしたいことに向かっていないのかもしれないですね。
自分の理想のところに。
その理想に向かいたいのに、そこに向かう為にはあまりにも多くのことをクリアにしていかないといけない。
そんな日々に自分を見失いかけている・・・????
なぁーーんて、えらそうなこと言うてますか?
でも、苦悩はステップする前の踏み切りですよね。
長ければ長いほど、深ければ深いほど、きっといいジャンプができる。
苦悩している人は美しいです。
あーあ、長くなってしもたがな。
ちょっと、深夜特急にのっていねむりして、真剣な夢みて、乗り過ごしてしもた。
◆WEB深夜特急時代がなつかしい……と思っている自分が、いる。
個人個人がブログをもつ前の時代だ。
WEB深夜特急時代は、もう戻ることのできない過去になったのだろうか?
ここで話を元にもどす。
掃き寄せた落ち葉を、ここ(600字)にコピーして、その「落ち葉」本体はシュレッダーにかけてしまおうとしていたのだ。
〈メモの掃き寄せ〉
・ボランティア 個人 団体
・教務主任は、他分掌の事業をその分掌主任に任せてしまうとダメ。会場づくりから入場までチェックが必要。
・岬台中央公園のネットの使い方
・担当主任も、校長も、お礼を言わないといけないケース
・越えるために(あとは水がこぼれたのか、文字が消滅している)
・人の記述は、非現実の人物も、過去の人物も
・ブログで経営
・図書室 校内で生徒がひとりになれる場所の充実
・わたしが「地域本部事業」を採用しないわけ
・サポータークラブはすこやかみなみネットの課題をクリアーする
・僕は一生胸を張って生きていけるという濃密なみなみ中時代を送らせる
・職員室通信記事「修学旅行」「某広島の高校立て直しのポイント」「宿題と家庭学習は別」「1月中旬に成績を伸ばす生徒」
・600字記事「地域教育力会議」「修学旅行中のコメントへの返信」
・「行事のあと、乱れる」という話をよく聞くが、本来、よくなるばず。乱れるのは、その行事において、0.1秒でも、0.1ミリでも、よくなろうという気持ちが教職員や生徒に欠けているから。
・行進と応援の審査のポイントを地域の方々から質問されたら……いちばん前と後ろの気合いの一致度。
・行事は、やはり教科の総合・統合
・これまでいっしょにやってきた人々のことを考えると、すこやかみなみネットに関する原稿を断ることはできない。
・明け方の夢。あなたの退場の行進曲はなにがいいですか?と聞かれ、迷わず「海ゆかば」と答える。
・映画「靖国」は作者が日本人でないのでみない。
・すこやかみなみネットは、なにかイベントをやるという組織ではない。やることはできるが……。
・危機管理 掲示物の内容チェック
・技と体力と心 エラーは技に出る
・あたりまえのことを、力まず、ダラダラと語ろう
・自分に対する自己評価と他者の評価がズレるのはあたりまえだが、ここしばらく、そのズレ方に大きな変化が。
・わたしのお気に入りの店の条件 ①すいている ②広い ③清潔 ④うまい(完璧)
・新聞切り抜き「子どものときに体験したことが、子どものときに手に入れたものが、いまの僕をつくっている。大人は、この時代の子どもたちに何をしてあげられるんだろう。」
・新聞切り抜き「弟子に基本形を教え込む(守)。弟子はやがて枠を飛び出し(破)、ついには自分なりの境地に至る(離)」……野村萬斎「基礎となる『型』は、知識ではなく体得するもの。型にはめるのは没個性のように考えがちだが、使いこなすうちに型はさまざまな個性や表現となっていく」 久保正彰「ハーバード大で学んだのは日本語でいえば『しつけ』。教養はそれぐらいの深い根がないと育たない」 生田久美子「学ぶ行為の根底に『型』が潜んでいることを認識する。そのことが、混迷する今の教育を変えていく契機になるだろう」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/c6/64f1056ee4a4d9bf2adf77a49ec02b17.jpg)