職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★オーバーヒート、停止をくりかえしよくがんばった!僕にはもうシュレッダーで粉砕するものもなくなったよ

2018-10-26 12:20:33 | 僕のモンマルトル日記

★この世の中に自分の身の置き場所がないと感じ、あちこち、フラフラと浮遊したあと、僕は決まって、この画像のイスに座っている。
 ハルコといっしょに暮らしはじめた頃の食卓のイスだ。
 
 画像上の白く丸いものはレオの手と足(今年は優勝おめでとう! クライマックスシリーズ ファイナルステージの敗戦は特に気にしていない。ドラフト会議は大成功! 浅村も菊池もライオンズに残ってくれると信じているよ)。
 
 背後の書物はぜんぶ江藤淳。
 
 書物の下は、音響コーラル・FLAT―6S(白色のコーン紙の16㎝のフルレンジユニット、1ウェイ1スピーカー、バスレフ方式、ブックシェルフ型、インピーダンス=8Ω、最大入力=20W)。
 初めてもらったボーナスでゲットしたスピーカーだ。
 まだ健在だ。
 アンプに接続すると、やわらかく、自然な音色を奏で、僕のカラダ全体を包んでくれる。
 精神が遠い過去に接続し、涙ぐんでしまう。
 
 左下隅の白い物体はシュレッダーだ。
 オーバーヒート↓停止を限りなくくりかえしながらよくがんばった。
 でも、僕にはもうシュレッダーで粉砕する何ものもなくなってしまったよ。


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★書架中段にあった『素顔』(三浦哲郎)が目に止まった。「酒場まで」を読む。「うまい」と思った!

2018-10-25 20:36:16 | 僕のモンマルトル日記

★夕刻、残りの僕の人生の、既にかなり狭まってしまった【活路】を見いだそうとして見いだせず、苦しんでいるとき、DAKA古書店跡のいちばん奥の書架中段にあった『素顔』(三浦哲郎)が目に止まった。

 書物を手に取り、適当に開いたところから読みはじめた。
 「郷里の匂い」の章、残り3ページのところだった。
 その3ページを読み終え、次の章「酒場まで」。
 冒頭――
 《ふと、すすり泣きの声を聞いたような気がして、馬淵は、マッチを擦ろうとしていた手を止めた。
 こんな真夜中に、すすり泣きなんかするのは、いったい誰だ。》
 妻の菊枝か?
 三女の七重か?
 次女の志穂か?
 長女の珠子か?

 グイグイと引き込まれ、その章を一気に読み切った。
 うまい!と思った。

 その「酒場まで」の最後の場面――
 《「はい。お嬢さんには、なにがいいでしょうね」
 馬淵は、珠子(=すすり泣きの主)と顔を見合わせた。
 すると珠子は、ちょっと顎を引いて、上目になって笑ってみせた。
 そんなところは菊枝(=馬淵の妻)にそっくりだったが、
 「よく似てらっしゃいますね、お父さまに」
 と、カウンターのなかからお紺さん(=酒場のママ)がいった。
 馬淵は思いがけなくて、
 「僕にですか」
 「ええ、そっくりですよ、まだ詰襟の学生服を着てらっしゃったころに」
 「そうかなぁ」》(後略)
 
 しびれたしまったよ。(庄野潤三より上かなぁ~。)
 
★画像=『素顔』(三浦哲郎)の表紙。
 購入した書店(三日町の伊吉)に充満していた空気、当時の僕の境遇、書物を手に取ったときの僕の心境は、はっきりと覚えているが、書物の中味を読んだ記憶はない。

★僕の公式ホームページにもぜひおいでください。

 


★「こいつらは伊原を見捨てたヤツらだ」とスネている僕を、塚沢健太郎氏はハグしてくれている。ありがとうね!

2018-10-07 13:28:10 | 僕のモンマルトル日記

★けさ、コーヒー(=グアテマラ+ブラジルサントス№2+コロンビアスプレモのブレンド。「旨い!」)を飲みながら、障子越しに朝の光を浴びていたら、先程、ベッドで目を覚ましたときにあった、「さあ、きょうこそは!(やったるでぇ~)」という気持ちが一気に失せていった。
 何もやりたくない。
 しかし、悲しいか?というと、そうではない。
 安らぎに充ち充ちている。
 
 この気分と光景に強い既視感があった。
 思い出すのに数秒とかからなかった。
 
 以前(中高生向け読書感想文コンクールの審査員をしていた頃)、『車輪の下』(ヘルマン・ヘッセ)を読み、5章以降(全7章)の、シュトゥットガルトの神学校から帰郷したハンスの、生と死のあいだをさまよう日々に、審査している僕の心が(審査という作業を忘れて)溶解してしまったことがあった。
 虚脱感とは違う。
 今、ここから何かが生まれるのか?(=生)、あるいは何も生まれないのか?(=死)のさかい目、生と死のあいだで、秋の光を受けつつ、1日1日、静かに呼吸している感覚だった。
 
 僕は今ここから、カランコロンと「生」に向かって歩み出せるのか? あるいは逆にナイヤガラの瀑布が落下する地点に時々刻々と近づいていくのか?
 
◆【引き明けMEMO】――★【けさのメモ群】☆こんなふうに記述の突然カット……いい加減さ……これも1つの勇気ある創出(*`▽´*)。☆弛緩しきった精神状態からの「キーボード大好き! とにかくカタカタ、コトコトだ」という記述を。。☆僕には℃トーの臨床学的教育情報の発信しかない。カタカタ、コトコト。ゴチャゴチャ、ダラダラ。ま、ヨタヨタと。☆僕には、過去から現在までの僕全体(僕の過去記群)を対象にした、℃トーのダラダラ心理分析の発信しかない。☆教育ニュースレター的記事、模擬授業コメント(=映画「批評」、文芸「批評」と同じ)、教育コミュニティづくりの青息吐息の日々。☆もっと図太く、もっと誠実に。☆もっと勝手に○○展、もっと誠実に○○特集! ★【塚沢健太郎さん、ありがとう!】「発彦はおいしいところを持っていったな。俺もああいう野球がやりたかったよ」。伊原氏の無念を辻監督が晴らした(塚沢健太郎)。僕はライオンズファンだが、心のどこかで「こいつらは伊原を見捨てたヤツらだ」という冷めた気持ちがある。伊原辞任の時点でプツンと断線しているのだ。塚沢氏がその断線を修復してくれている。ありがとう!