職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★中学校・修了式・式辞――中学のときの決意が、みなさんの一生を、一生支えます

2012-03-26 12:24:26 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.26
人は一生、いい意味で「中学時代」から逃れることができない


◆〈修了式・式辞〉
 1学年のみなさんは、あたりまえといえばあたりまえのことですけれども、中学1年という1年間を、2学年のみなさんは、中学2年という1年間を、今、終えようとしています。
 本日、この「修了式」は、1年間のひとつの、大切な節目です。

 転校していった人もいます。
 新しい土地で、今、きっと元気で、修了式を迎えていることと思います。
 逆に、このみなみ中に、転校してきた人もいます。
 わたしも、転校の経験があります。
 転校というのは、ほんとうにほんとうに、たいへんです。
 それを、よくがんばって、きょうの日を迎えました。

 こうしてみんなで、無事に、きょうの日を、迎えることができ、修了証が渡せることを、先生方と、保護者のみなさまと、地域のみなさまと、いっしょに喜びたいと思います。
 おめでとう。



◆これまでたびたび、わたしは「わたしの人生独立に向けての、1段ロケットは、中学時代だった」といってきました。
 この1段ロケットは、わたしという人間の、生き方の、基本・原点です。
 原点の例をあげると、ひとつは、目の前の友の、いや、友だけではない、苦しんでいる人のピンチからは、絶対に逃げない。
 ピンチの人を助ける。
 そのために、自分のやれることを精一杯やるという精神。
 もうひとつは、清貧の思想。
 貧乏だけど――いや、貧乏がいいのだ――貧乏だけど、夢、希望、志は高いという清貧の思想。
 できるだけ親にお金を使わせないように、心配もかけないようにして、そして、自分の夢を実現しようということです。
 これが、わたしの中学のときの決意です。
 人生の原点です。

 ついでにいうと、2段ロケットは、高校2年のとき……。
 文章を読んだり書いたりするのが好きでしたから、小説家か、新聞記者か、中学・高校の国語教師か……、このどれかになろうと決意しました。
 これが2段ロケットです。
 3段ロケットは35歳くらいで、それまでやめようかどうしようか迷っていた中学の教師を、よし、中学教師一本でやっていこうという決断です。

 今、言いたいのは、1段ロケットがあるから、2段ロケットがあって、3段ロケットがあるのだ……ということです。
 ですから、中学のときの決意が、みなさんの一生を、一生支えます。
 今、こうしてステージの上にいる、わたしの隣に、中学の「わたし」がいます。
 人は一生、いい意味で、中学時代から逃れることができないということです。



◆本日、修了式の日にあたり、自分のこの1年間の一歩一歩が、真に独立に向けての一歩一歩であったかどうか、この一年間で、人生独立に向け、決意の「1段ロケット」を打ち上げることができたかどうかを、しっかりとふりかえりましょう。
 反省すべきは反省しましょう。
 修正すべきはきちんと修正しましょう。
 そして、新年度を迎える心の準備をしてほしいと思います。

◆まず1年生に。
 昼休み、1学年の廊下を歩いていると、みなさんの中には、わたしに対して、プロ野球の、たいへんレベルの高い話をしてきたり、あるいは、文学の話をしてきたり……と、ひじょうに議論がすきで、かつ、歌の上手な、豊かで、おもしろい学年だなぁ~と思っています。
 いよいよ、4月7日の入学式には後輩たちがやってきます。
 ある1年の男子の人が、昼休み、わたしに「今の僕たちって、小6のときの僕が、体験入学のときに見たMINAMI中生なんですね」と言いました。
 聞きながら、ほんうにそうだと思いました。
 後輩たちは、あなたたちを、おっ、スゴイと思ってみています。
 だから、だれかに何かをしてもらう、やってもらう……というアマエの心を去り、逆に、他のために、後輩たちのために何ができるか、どう支えてやれるか……という上級生として、リーダーとしての力強さを発揮してくれることを強く期待します。
 議論の好きな学年といいましだが、本も大いに読んでほしい。
 本を読まないで、高校生になったら、ダメです。
 図書室の本を、読んで、読んで、読みまくってほしい。
 1年生のみなさんに心から期待しています。

◆次に、2年生に。
 生徒総会の日に、生徒会長が言った言い方をマネると、あと、11日で新3年生としての1学期が始まります。
 MINAMI中をよろしく頼みたい。
 悪い学校にするのは、かんたんだ。
 3日もかからない。
 だれにでもできる。
 しかし、いい学校を創るのは、たいへんだ。
 生徒総会の日に、「卒業生がいなくなってから1週間たつけれども、あなたちの力で0.0001ミリでも、MINAMI中をよくすることができましたか?」とたずねましたが、先輩たちの努力を、しっかりと受けとめ、それを自分たちの力で1ミリでも、0.1ミリでもよくして、それを、次の代に伝えていく……これを、くっきりと、目にみえるカタチにするのは、ほんとうにむずかしいことです。
 規律を正し、よく学び、他のためによく働き、汗を流し、力を合わせて、このむずかしいことに挑戦し、新しいMINAMI中の歴史を創ってほしい。
 2学年の奮闘努力を期待します。

 これからも、これからも、MINAMI中が歌声のひびく、よい心のこもった、すばらしいMINAMI中でありつづけることを念願して修了式の式辞とします。




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★日々の猛烈な疾駆感。でも、それは年度末の怒濤の渦中にいるからで、差し引きすると僕自身は退歩している

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★選抜高校野球・開会式。高野百合絵さんの国歌独唱。壮絶な日本の未来に「わたしは歩いていく」という絶唱

2012-03-23 06:48:25 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.23
日本のこれまでの晴れたり曇ったり……を一身に受けとめ

★第84回選抜高校野球大会・開会式――高野百合絵さんの国歌独唱に胸がしめつけられる。

 日本のこれまでの晴れたり曇ったり……を一身に受けとめ、またこれから先の、晴れたり曇ったりの、ま、いってみれば壮絶な未来に向かって「わたしは歩いていく……」という国歌絶唱に涙腺が刺激された。

 ホンマにありがとう!

★南キャンしずちゃん山崎静代「女子アジア選手権」敗退(共同)。

 いろいろ言う人があるやろけど、泣くな、しずちゃん。
 僕は、しずちゃんの、奇跡の、乙女のクリーンヒットを信じている。
  君を最後まで応援する(^_^)v。

 がんばろう!

★CM・明治おいしい牛乳「冷蔵庫/朝の一杯」篇。
 いやぁ~、明治様、やりましたね(*^_^*)
 勉強になりましたよ。

 ありがとう!

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★ひな人形はん、僕の人生、浮沈の「沈」の連続を、いつも、身代わりになってくれはって、ホンマにおおきに

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★新企画の「組織編成方針」。バカ者同士が仲良くやっている関係をぶち壊す、強い学年主任を配す

2012-03-22 16:35:33 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.22
新企画の本番は、学校の業務を過激に先鋭化・特化させる


◆今年度の3月末までを「こちら側」、来年度の4月1日からを「あちら側」とすれば、既に「こちら側」から「あちら側」が透けて見え、ホンマにホンマに、非情迅速――こういうことばがあるのかどうか自信はないが――の思いに駆られる。
 日が進むにつれ、「あちら側」がありありと見えてくる。
 それを、なんとか押しとどめたい、そして、自分の身を「こちら側」に置きつづけていたい……というのが今の僕の心境だ。
 「こちら側」の僕の思いと「あちら側」の僕の思いとが、入り乱れる……こんがらがる……ある意味で、ドサクサ……ドタバタ。

◆でも、ドタバタしながらも、なにもかも、ある1点に向かって流れ、もう、だれも抗することができない。
 こういう「運命」の流れに身をまかせ、感傷にひたるという側面では、僕は、むしろ大好きな「季節」だ。
 しかし、流れのプレッシャーを受けとめ、――いわば、流れを助走に、(飛び立つ……の反対、ま)垂直に沈みこみ――「こちら側」を「あちら側」に向け、ひとつの方向付け(人事異動に伴う組織編成の作業)をしなければいけないという側面では、実に苦痛な「季節」だ。




◆現在、新企画――「茫漠の時空間」(=僕の過去)を→「職員室通信」のカタチで→「現在の僕」が疾駆する――の、試運転中(3月末まで)。
 サクラ咲く4月から、いよいよ本番だ。
 今、頭にある「組織編成の方針」を、アトランダムに列挙する。
 たぶん、これ(「組織編成の方針」)は、3月下旬から4月上旬にかけ、修正&微調整を繰り返しながら、このブログに何度も何度も登場することになると思う。

(1)業務内容を「過激に」先鋭化・特化。

 校務分掌(教務・総務・生徒指導・保健・研修)の、各業務内容を①一般的・必須(最低限行わなくてはならない)の業務と②本校独自の、過激に特化・先鋭化させた業務とにわけて考え、新年度の組織を構想する。
 新企画の本番は、学校の業務を過激に先鋭化・特化させる。
 くりかえす。
 同時に、僕の業務も過激に先鋭化・特化させる。
 その上で、最適任の「主任」を選ぶ。
 まず、ま、一般的な話だが、本校の5つの「経営の重点」について、①日本国憲法(含中教審の論議等)と分掌運営を直結して仕事ができる ②教育史・教育哲学史の中に自らの分掌を位置づけれて仕事ができる……という専門的技量とパワー溢れる人材。
 くわえて(これが大事)、過激に先鋭化・特化した業務――業務の詳細は後日。ひとつ研修部を例にあげるなら、「教師修業」(主に模擬授業)と「評価」(教師相互・生徒・保護者&地域)を一体的にとらえ、多少の困難があっても、機関車として力業で学校目標達成への道を拓いていける人材。

(2)1学年スタッフ重視。

 学年のスタッフについては、3つの学年(1・2・3学年)のバランスを考えて配置する。
 たとえば3学年を厚くし、1学年を薄く(例=免許外教員、経験の少ない教員)すると、確実に「荒れ」のサイクルが生ずる。
 いつもそうだが、新企画の本番も、バランスに配慮しつつ、1学年スタッフをやや厚くする。

(3)バカ者同士が仲良くやっている関係をぶち壊す強い学年主任を。

 学年主任については経営能力や柔軟な発想、強いリーダーシップを有する人材を配置する。
 本校の教員は、①学年部会、②校務分掌(教務・研修・生徒指導・保健等の)部会、③領域(道徳・特別活動等の)部会、④教科(国語・社会等の)部会と、4つの部会に所属して仕事をする。
 いつも、繰り返し述べることだが、どの部会も、精神の伸びやかなつながりが生まれ、相互に重要な価値が交換され、創造的な仕事ができる環境づくりに努めたい。
 バカ者同士が仲良くやっているような部会ではダメだ。
 賢い者同士が牽制し合っているというのもダメだ。
 教師の○○会には結構、こういうのが多い。
 どの部会もこうなってほしくない。
 とりわけ学年部会は、絶対にこうなってほしくないという強い願いを込め、学年トップの人選を行う。

(4)生徒や保護者に対して学級担任力を保証する。

 学級担任の教育力を一定レベルに保つという観点から適切な配置に努める。
 僕は、中学校の学級担任制がベストだとは考えていない。
 しかし、現時点では学級担任制を採用せざるをえない。
 採用する以上、生徒や保護者に対して学級担任力は保証しなければならない。
 そのため、一昨年は学級担任兼教務主任、昨年は学級担任兼学年主任というかたちをとらざるを得なかった。
 新企画の本番も、厳しい判断が必要だ。

 まだまだ、まとまりを欠いた記述にとどまっているが、本日はこれで。

★画像=家庭科教室の掲示板から。

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★Minami小卒業式参列。6年間、山あり谷あり涙あり、非連続の連続、ホンマ、大冒険の6年間でしたね

2012-03-20 05:47:13 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.20
この「新企画」も、この「キューン」が出せればいいのだけれども

★この画像は、NHK連続テレビ小説「カーネーション」に出演中の女優、夏木マリさんらが19日、東京都内で開催されたコシノヒロコさんのファッションショー会場に登場、コシノ三姉妹と共演した場面。

 母をモデルにした小原糸子役の夏木さん他、糸子の娘の三姉妹役の新山千春さん、川崎亜沙美さん、安田美沙子さんも、コシノ三姉妹デザインの衣装に身を包んで舞台に登場し、約30メートルのランウエーを歩いたそうや。(「産経ニュースWEST」から)

 こういう非現実(ドラマの世界)と現実の融合――といっても江戸時代と現代(現在)というのではなく、現在と、その現在からヒズミほどにズレた現在の融合に、僕は胸がキューンとなる。
 同じく朝ドラ『ちりとてちん』の徒然亭草原役の桂吉弥の現実の落語を聞いているときも、キューンとなった。
 僕のこの「新企画」――「茫漠の時空間」(=僕の過去)を→「職員室通信」のカタチで→「現在の僕」が疾駆する――も、この「キューン」が出せればいいのだけれども……。
 ちなみに、これまで僕が観た朝ドラ――
 『たまゆら』
 『ふたりっ子』
 『ちりとてちん』
 『ゲゲゲの女房』
 『てっぱん』
 『カーネーション』。
 これだけ。
 よほどひかれない限り、観ない。
 次は、きっと観ないと思う。
 僕の中のベスト3は、『てっぱん』、『ちりとてちん』、『ふたりっ子』。
 ただ、『ちりとてちん』と『ふたりっ子』はドラマのフィナーレが、アカン。
 だから、№1は『てっぱん』。(下記の「関連記事」参照)


◆結構、過密な1日――08:00 1・2学年通信表点検。09:00 県立高等学校入学者選抜後期選抜合格発表。10:00 Minami小卒業式に出席。12:00 教職員の人材育成・評価制度に関わる教職員個人面談。13:00 卒業式当日、突然の体調不良で出席できなかった1名の生徒の卒業式。13:30 後期選抜合格発表に関係する生徒たちとの面談。14:00 続・教職員の人材育成・評価制度に関わる教職員個人面談。18:00 Minami小・卒業を祝う会に出席。
 この間、通常どおり、来客応対、決裁事務があったから、ホンマ、しんどかった。

◆Minami小卒業式



◆みなみ小・卒業を祝う会で祝辞を述べる。

★みなさん、こんばんは。
 今、校長先生の、「これが最後になるのかもしれない」と前置きしつつ述べられた、気合いの入ったごあいさつ、また、それにつづく、先生のピアノ演奏を、感激し、心を高ぶらせ、拝聴いたしました。
 校長先生、ありがとうございました。

 MINAMI中の「大阪野郎」でございます。
 たくさんのご来賓がいらっしゃる中、たいへん僭越に存じますが、ご指名ですので、ひとことごあいさつを申し上げます。

★保護者のみなさま、お子様のご卒業、おめでとうございます。
 本日は、ほんとうに立派な卒業式でした。
 卒業生・在校生の歌もよかったですね。
 失礼な言い方になることを恐れずに申せば、こんなに上手だったかなぁ!!……と驚きながら聴きました。
 6年生のパワーと成長を実感する卒業式でした。
 加えて、今、校長から「学力も高い」というお話があり、4月から卒業生たちを迎える中学の校長として、身の引きしまる思いでおります。

★さきほど6学年委員長さんのごあいさつのなかに「小学校1年に入学するとき、手を引きながら校門をくぐったときのことが、目に、胸に焼きついている」というお話がありましたが、わたしも胸を熱くしてうかがいました。
 手を引かれる小学1年生の姿から、本日の卒業生の立派な姿を想像することは、とてもできなかったことと思います。
 6年間、山あり、谷あり、涙あり……、非連続の連続、お子様にとっても、保護者のみなさまにとっても、ホンマに大冒険の6年間でしたね。

 わたしにも子どもがおります。
 その子どもが小学校を卒業するとき、わたしは妻に(わたしはなんというか仕事人間で子どものことはほうったらかしでしから)「ほんとうにありがとう! よくやったね! ごくろうさ~ん!」と声に出しては言わなかったけれど、心のうちで叫びました。
 同じ思いで、今、保護者のみなさまに、保護者のみなさま、ホンマに、よくがんばられましたね。
 おめでとうございます。

★さて、4月からは中学生です。
 今、小学1年の姿から、今の姿は想像できなかっただろうと申しましたが、同じように、今の姿から中学卒業のときの姿は想像できないのではないでしょうか。
 中学3年間も、小学6年間と同じに、これもまた、非連続の連続、山あり、谷あり、涙あり、晴れたり、曇ったり、大冒険の大ドラマです。
 本日は、みなさまに卒業のお祝いを申し上げるとともに、これからはじまる新たな冒険の旅に、みなさまとごいっしょ申し上げる校長としてお迎えにあがった次第です。
 どうぞ、これからごいっしょに、よろしくお願い申し上げます。
 加えて、本校は、Minami小と手を携え、学校・家庭・地域が連携・融合・協働する「すこやかみなみネット事業」を展開しております。
 保護者のみなさまの積極的な参加、参画をお願い申し上げて、お祝いのごあいさつといたします。
 本日はほんとうにおめでとうございます。(「あいさつ」以上)


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NHK・連続テレビ小説『てっぱん』の屋台崩し。スタジオセット、大阪と尾道の境が取り払われる

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3月19日(月)のつぶやき

2012-03-20 02:25:27 | 僕のモンマルトル日記
14:33 from gooBlog production
★卒業式が終わると、隊長が隊長でなくなる、コックがコックでなくなる。寂しいような、拍子抜けするような blog.goo.ne.jp/kyoiku6000/e/c…

16:12 from web
★いやぁ~、3月の時間の流れって速いですね。砂時計の残り少なくなった砂が一気に流れ落ちるのに似て。僕のホームページでは、その時の流れと競争して更新しているのですが、とても追いつきまヘンわ(ノ△・。)。24時間、僕の呼吸が表現できるHPになればいいんですけどね。

by osakayaro on Twitter

★卒業式が終わると、隊長が隊長でなくなる、コックがコックでなくなる。寂しいような、拍子抜けするような

2012-03-19 14:28:54 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.19
卒業式・式辞。「本日の佳き日にあたり」


★昔、ローハイド(Rawhide・米CBS制作)というカウボーイドラマがあった。
 毎週土曜・夜10:00。
 提供は、アンクルトリスのサントリーだった(*^_^*)。

 南北戦争後の1870年代のアメリカ西部が舞台。
 テキサス州のサンアントニオからミズーリ州のセタリアまで、「フェイバーさん」を隊長とするカウボーイたちが、3000頭の牛を運ぶという大長編ドラマ――。

◆小学生だった僕が一喜一憂しながら観たのは、今残っているローハイドに関する記録と照合すると、第1シーズン~第8シーズン・全217話のうち、観はじめたのはどこからだったかははっきりしないが、終わりのほうは、第3シーズンの、目的地であるセデリアに到着する様子が描かれている67話「甦る愛情」、そして、旅を終えた隊長フェイバーが、中学生の長女、小学生の次女が暮らす東部フィラデルフィアを訪れる68話「欺かれた同情」あたりまで。
 その後は記憶にない。
 僕の地域(大阪市)で放送しなくなったのか?
 僕が観なくなったのか?
 たぶん、前者だと思うが、正確なことはわからない。

◆67話のことはよく覚えている。
 毎週、毎週つづいた、この旅も、もう終わりなんだ……来週からは、隊長のフェイバー、副隊長のロディ、偵察員のピート、コックのウィッシュボーン……等々、なじみの人々の姿がみられなくなるのか……と、ずいぶんがっかりした。
 そのさびしさが、何十年もたった今でも脳裏に刻まれている。

 それに68話。
 隊長が隊長でなくなる……、コックがコックでなくなる……これまで慣れ親しんだ人と人との堅固な関係が溶解するという、悲しいような、寂しいような、拍子抜けするような、不思議な感覚も(>_<)。

◆大人になって中学校の教員になった僕は、3月の卒業式・修了式・人事異動発表……の頃になると、よく、ローハイドの67話、68話を想起した。

 牛を狙うインディアンや強盗との戦い。
 日照り・雷雨・洪水・砂嵐といった自然との戦い。
 仲間同士のトラブル。
 あるいは、通過する土地土地の人々とのトラブル。
 これらを克服しながら、道中、牛に草を食べさせ、成長させるカウボーイの旅は、中学校教師の1年間に酷似している^^;^^;。
 ただ、これはひそかに思っていることだ^^;^^;。
 口にすると、「ということは、生徒は牛か?!」とひんしゅくを買ってしまうから(*^_^*)。

◆ちょうど、今の時期が、そうだ。
 卒業式が終わると、組織の溶解が一気に進み、二重に三重の枠組みが撤去され、寂しいような、うれしいような、悲しいような、春3月の、明るい空がひろがっていく……。

◆〈卒業式・式辞〉
 本日の佳き日にあたり、日頃、本校に何かと、ご支援・ご援助を賜っております、多数のご来賓のご臨席を得まして、卒業証書授与式が盛大に行えますことを心より感謝申し上げます。
 本日、公民館長さん、社会福祉協議会会長さんはじめ、安協、防犯、町内会、子ども会、老人クラブ、婦人会などのみなさまに、お出でいただいたことによって、卒業生たちは、15年間、多くの方々に支えられ、ここまで生きてきたということを実感していると思います。
 本日、本校を卒業しますけれども、これからも地域の方々のご指導を得て、さらに大きく成長してくれることを願っています。
 地域のみなさま、卒業生のこと、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

◆さて、卒業生のみなさん、おへそをこちらに向けてください。
 卒業おめでとう。
 きょうは、みなさんにとっても、また、わたしたち教職員にとっても、3年間の中で、特別な日です。
 今、わたしの胸の中を、いくつかの感情が、行ったり来たりしています。
 その感情の強い順に、3つだけ言います。
 1つ目の感情は、みなさんが、「新しいMINAMIの歴史を創った卒業生」であるということです。
 わたしが、いつも、言いつづけてきことに、いい学校というのは、これまでの、先人たちの努力を、しっかりと受けとめ、それを自分たちの力で1ミリでも、0.1ミリでもよくして、それを、次の代に伝えていく……こういうカタチが、しっかりしている、くっきりしている、目にみえる、それが、いい学校なんだ……という話をしてきました。
 しかし、これは、ほんとうにむずかしいことです。
 それをみなさんが、「自分たちの力で、いい、MINAMI中を創るんだぁ~」と、毎日の授業を通し、生徒会・委員会活動を通し、合唱を通して、がんばってきました。
 その努力と気概に、ま、校長として、こういう言い方をするのは変かもしれませんけれども、心を打たれました、感動しました。
 ほんとうによくがんばりました、ほんとうにありがとう……という感情です。

 2つ目の感情は、毎日、つづいた、みなさんの連続ドラマが、きょうで終わるというさびしさです。
 朝、6時55分、チャンネルを「MINAMI」に合わせると、玄関には、いつも村岡君がいる、井端君がいる、そのうち、磯島君がやってくる、そして、8時20分になると、各学級から魂の合唱が聞こえてくる。
 これが、いつまでも、つづいていくような気持ちでいたのですが、遂にきょうで終わり……、明日からは、もう玄関に村岡君はいないし、合唱も聞こえてこない。
 こういうさびしさの感情が、わたしの胸の中にあります。

 3つ目の感情は、義務教育終了という、みなさんの、人生の、ひとつの、節目に、こうして、卒業証書が渡せる喜び、および、このおめでたい場所に、みなさんと、みなさんを育ててこられた方々と、地域の方々と、わたしたち教職員とが、いっしょに、こうして、存在できるという喜びです。

◆きょうは、みなさんにお話できる最後の機会です。
 今の3つの感情に、わたしの、最後の念押しとして、もう1つ加えます。

 中学という時代は、育ててくれている人の保護から、人生、独立に向けて、第一歩を踏みだす時期です。
 この「第一歩」に、わたしは、2つのポイントがあると思っています。
 1つは、独立する気持ちはあるんだけれども、まだ実力はありませんから、その一歩一歩は、実に不安定です。
 わたしも覚えがあります。
 気持ちと、現実とが、かみあわない。
 思い通りにならない。
 だから、いろいろ悩む。
 迷う。
 失敗の連続です。
 生きることの意味がわからなくなることも、あったと思います。
 こういう不安定さの中で、友人や親、先生などと魂を交流させる……これが人生にとって大切なんです。
 これが1つのポイントです。

 もう1つのポイントは、こういう不安定さの中から、「よし、わたしはこういて生きていく」「こういう人間になるんだ」……と決意する。
 わたしは、よく「人生の1段ロケットは中学時代だった」といいますが、この中学のときの決意が、みなさんの一生を一生支えます。
 まとめます。
 中学という時代は、「不安定さ」の中から、一生を支えるエネルギーを獲得する時代です。

 冒頭、「MINAMIの歴史を創った卒業生」と言いましたけれども、「歴史を創った学年」といわれるくらい、名誉なことことはありません。
 みなさんの創った「歴史」は、今度の3年生に、その次の3年生に、またその次の……そして、今は、まだ生まれていない、MINAMI中生にまで伝わっていきます。
 このことがMINAMIの力になるとともに、MINAMIでわたしたちはこんなふうに生きたのだという自信が、みなさんの新しい世界を拓いてくれるものと信じています。

 MINAMI中の卒業生であることの、喜びと誇りを胸に、新たな一歩を、力強く踏みだしてくれることを願い、卒業生へのはなむけのことばとします。

◆最後になりましたが、保護者のみなさま、お子様のご卒業、おめでとうございます。
 卒業生たちは、これからの人生、このMINAMIを精神のふるさと、魂の原点として、「MINAMI中生でほんとうによかった」「MINAMI中の卒業生であることを誇りに思う」と力強く生き抜いていってくれると信じています。
 3年間、PTA活動、すこやかみなみネット事業などを通して、本校、本校区の教育に参画してくださいましたことに心から感謝申し上げ、卒業生の限りない前途を祝し、式辞といたします。


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愛する生徒が去り、人事異動で組織が溶解し、二重に三重の枠組みが撤去された寂しいような、うれしいような

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★玄関ロビーの装飾が完成。最後は落款だ。「南」の文字の周囲に1人1人、名前を署名する。お祈りのようだ

2012-03-18 14:17:52 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.18
いよいよ、僕も、卒業式の式辞の準備だ


★現在、新企画――「茫漠の時空間」(=僕の過去)を→「職員室通信」のカタチで→「現在の僕」が疾駆する――の、試運転中(3月末まで)。
 桜満開の4月から、いよいよ本番だ。
 「新企画」の期間が、2011/12/8(ハワイ海戦記念日)から4年後(2015年)の8/15に至る、3年と8ヵ月。
 だから、2012/4月スタートの本番、2013/4月スタートの本番、2014/4月スタートの本番……と、「職員室通信MINAM」を3回くりかえせるわけだ。
 「こんなアホなことを3回もくりかえすのか?」と笑われるかもしれない。
 僕自身も「こんなアホなことを……」と思わないでもない(ノ△・。)。
 昨日もそれで気が滅入った。
 でも、考え抜いて、僕は、こうして「疾駆」していく道を選んだ。
 道の先に(果てに)、どういう光景が広がるのか?
 あるいは、どういうゴールに至るのか?
 まったく見えていない。
 というか、見えていないから、僕は疾駆するのだ。
 この1月、2月、3月……と試運転の「疾駆」をやり、「筋力」不足を痛感した。
 ゴールの予測は、まだまだ、先の、先の、その先の話だ。
 とにかく今は、「疾駆」のための「筋力」づくりだけを考えよう。

◆3/5に始まった、すこやかみなみネット環境サポーターと総合文化部の生徒たちによる玄関ロビーの装飾活動が、いよいよ完成の日を迎えた。
 最後の作業は落款だ。
 「南」の文字のまわりに、ひとりひとり、自分の名前を署名している。
 作業の段取りの声や歓声が消え、シンとした時空間に、筆で名前が刻まれていく。
 お祈りのようだ。










◆いよいよ、僕も、卒業式の式辞の準備だ。
 おい、おい……と言われるかもしれないが、卒業式の式辞は、通常、前々日の夕刻に書いている。
 1ヵ月前、2ヵ月前、あるいは、人によっては3ヵ月前から書き始めるという方もいらっしゃるが(←かつて仕えたわたしの上司にも、そういう方がいたが……)、僕にはできない。

 「式辞」の内容は、普段、校内を巡回したり、全校朝会・生徒朝会に身をおいたりしているときに、自然に、自分の頭のなかに「沸き」あがってくる。
 それが素に(元に、基に)なり、式を迎える子どもたちの意識と意識、教職員の意識と意識、そして、僕の意識とが積み重なり、混ぜ合わされ、醸成され、ひとつの結晶になる。
 (ま、僕のひとりよがりだが、イメージとしては、)その「結晶」が2400字の式辞だ。

 だから、前々日に書くとはいうものの、結局、僕の場合も、何ヵ月も前から準備をしているのと同じことになる。
 頭の中に既にできている。
 それを前々日に掘り出すだけだ。
 意識の結晶化を重視するから、掘り出すタイミングを式の直前にもっていくわけだ。

◆直前にもっていくと、やはり「ホンマに式辞が完成するのか?」という不安感&スリルのプレッシャーは相当にある。
 始業式や終業式、修了式の式辞等も同じで、やはり前々日、あるいは、前日、あるいは当日の朝に書いて、パタパタと巻紙を折る。
 2年前の修了式の朝、やっと完成して、パタパタと折っていたら、生徒が廊下に整列して、体育館に入場し始め、大あわてしたことがあった。

◆卒業式式辞の字数は、例年2400字~2500字だ。
 しかし、これだと、やや急ぎ気味に(汗をかきつつ)語らなければならない。
 で、今年は2200字以内にして、少しゆったりと語りたい。

 しかし、書き上げて、字数を(一太郎→ツール→文書の文字数で)調べたら、3048字。
 それを、しぼって、しぼって、2497字に。
 さらに、しぼって、2467字に。
 あと、267字だ。
 ここからが苦しい。
 なんだか、減量に苦しむボクサーみたいだ。

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現在の玄関ロビー。えんぶりの絵と、中庭の雪とが溶け合って、3D立体画像になっています

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★保護者授業評価。「とてもそう思う」に○をつけたくとも、比較するデータが少なく、躊躇するのではないか

2012-03-16 04:51:37 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.15
アドバイザーの助言を聞いていて僕の心が熱くなる


★すこやかみなみネット環境サポーターと総合文化部の生徒たちによる玄関ロビーの装飾活動。
 これが、昨日(3/5)の到達点だ。

★本日(3/6)の活動が始まる。







★30分後に来てみたら、こんなに進んでいた。
 指導している環境サポータークラブの方に聞いたら、「これから時間がかかる」のだそうだ。


◆きのう(3/5)につづき、きょう(3/6)も本校のアドバイザーお二人に来ていただいた。


 本校区は、3つの地域から構成されている。
 A地区=昭和45年頃に開発された住宅団地。人口約3000人。
 B地区=昭和56年頃に開発された住宅団地。人口約2500人。
 C地区=古くからの地域で、東部には農地・山林が、西部には住宅地が広がっている。人口約6000人。
 アドバイザー役をお願いするとき、それぞれの方の専門分野、ご経験とともに、A・B・C3つの地区の住民であるということも考慮した。
 昨日のお二人は、B地区、C地区東部に住んでいらっしゃる。
 本日のお二人は、A地区とC地区西部に住んでいらっしゃる。
 くわえて、本日のお二人は、本校PTAのOB(正しくはOG)で、かつ、お二人とも総務委員長の経験者だ。
 PTA総務委員長というのは複数いるPTA副会長の筆頭で、総務委員会(PTA会長・副会長、各実行委員長、各学年委員長等)のまとめ役である。
 だから、PTAのことは、なんでも経験している、なんでも知っているという存在なのだ。
 本日は、こういうご経歴の方ならではの、ご意見・ご助言をいただくことができた。
 心より感謝申しあげる。




◆きょうも、アドバイザーの方からいただいた主な意見を列挙する。

(1)学校部活動については、当然のことだが、活動の種類を今以上に充実することは困難だし、また、現状では、特に文化系の部活動の活動内容が、合唱・総合文化――美術・科学・IT等と限られている。
 こういう状況で、「全員強制加入制」をつづけることには問題があると思う。
 学校外の社会教育活動とのコーディネート機能を向上させつつ、「全員強制加入制」から「任意加入制」に切りかえるべきだ。
 現在の総合文化部――顧問教師2人、すこやかみなみネットサポータークラブ員数名の指導体制――が、その橋渡し的な位置づけであるという説明だったが、この総合文化部の活動内容をさらに充実させることによって、いい方向が開けるのではないかと考える。

(2)PTA活動を学校経営のひとつの柱ととらえていることに賛意を示したい。
 もちろん、PTA役員と一般会員との関係、あるいはPTAリーダーからリーダーへの継承の問題等、困難点がたくさんあるし、また、どこの学校でも苦労しているようだ。
 特にPTA役員については、負担感・不安感が大きいと思う。
 しかし、体験的に、その人にほんの少し「やる気」があれば、だれでもなんとかなるものだと思う。
 がんばってほしい、応援したいと思っている。

(3)授業については、先生方もいっしょうけんめい、生徒たちもいっしょうけんめいで、自分たちはこんないっしょうけんめいやっただろうか?とふりかえりながら、感動して参観した。
 先生方の指示・発問・説明もメリハリがあり、すばらしい。
 生徒たちの学ぶ姿勢、また髪型・服装などもきちんとしている。

(4)掲示物が「豊だ」という印象を受けた。
 ただし、生徒たちのカバンやサブバックなどの収納場所についてはたいへん窮屈で、改善が必要だ。

(5)表面的にはみえないが、苦しんでいる生徒、あるいは親……などがいるはずだ。  そのことを把握する努力、そして、その苦しみを受けとめる体制づくりにいっそうの努力をしてほしい。
 すこやかみなみネットが、こういう機能を果たせるように、さらに充実することを期待したい。

(6)学校外部評価の説明の中で、保護者の授業評価について、「5=とてもそう思う」が「4=そう思う」を上回るようでないとホンモノとはいえないという話があったが、保護者としては、他と比べることができないから、「とてもそう思う」に○をつけようとしても、「いや『とても』ほどではないかな?」……と思い、「とてもそう思う」に○をつけることを躊躇してしまうのではないか。(アドバイザーの方の主な意見、以上)

 昨日につづき、よいアドバイスをいただいた。
 さすがOB、いや、OGだと思った。
 話をうかがっていて、僕の心が熱くなった。
 心より感謝申しあげる。

◆(1)「全員強制加入制から任意加入制に切りかえるべきだ」――について。

 中学校改革の本丸は、部活動改革だ。
 その部活動改革の突破口が、僕らの市の場合――「僕らの市の場合」と限定するのは、もうとっくに新しいステージに突入している市町村もたくさんあるからだ――「全員強制加入制から任意加入制への転換」だ。
 任意加入制にさえ転換すれば、学校・家庭・地域それぞれの教育がバランスのとれた、豊かな教育環境に向けて、一気に改革を進めることができる。
 全員強制加入制では、身動きがとれない。

 しかし、年度末の保護者アンケートにおいて、「部活動の全員加入制か任意加入制か」についてはたずねたところ、
 全員加入制支持=74%
 任意加入制支持=26%……という結果だった。
 この傾向は、ここ数年、変わっていない。
 もちろん、自由記述欄には、次のような指摘も多い。
 「部活動が全員強制加入だと聞き驚いている。」
 「やりたい部活動がないのに全員強制加入はおかしい。やりたい人が入る任意加入制を支持する。」

 したがって、現時点では、アンケート結果から、来年度――このブログの「新企画」本番――の学校部活動については、現在の体制を維持していく方針である。
 そして、今後、(ひとつの目安として)任意加入制支持が3分の1を超えた段階で、
 ①本校区の実態を見据え、
 ②学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ、
 ③具体的な改善・改革の「一歩」を進めたいと考えている。

 部活動改革に着手する前の、「部活動改革つなぎ4項目」として、部活動運営に際し、次のことに留意している。

 ①学年・学級(学年教員)で、あるいは、部活動(顧問)で、個々の生徒の社会教育活動(学習塾・稽古塾を含む)の実態を、可能な限り把握する。
 そのうえで、個々の生徒の社会教育活動が円滑に行われるように配慮する。

 ②地域で行われる社会教育活動や公的な社会教育活動への参加を奨励する。
 部活動と重なる場合も、各部顧問が、学社コーディネート力を発揮し調整に努める。
 子どもたちは社会教育で、学校教育ではとても育てられない力を獲得する可能性がある。

 ③部活動の休止日については、これまでの通り(①第1・3日曜日 ②他の週については、土・日のいずれかを休止日とする)である。
 長期休業中の土・日は可能な限り休止日とし、生徒はもちろん、教職員自身も自身の家庭や地域で過ごすようにする。
 なお、現在、月2~3回、平日に「家庭と地域の日」を設定し、「学校部活動のない日」としている。

 ④生徒・保護者の多様な要望への対応・改善策として、これまでの美術部、科学部、IT部を統合した「総合文化部」を開設した。
 現在の活動は、美術・文芸・パソコン(報道・ブログ)・科学などだが、今後、生徒の希望によって、本校顧問の管理のもとに地域・保護者のボランティアの方々、あるいは、すこやかみなみネットサポータークラブの方々に協力してもらい、メニューを増やしていく予定である。
 活動は、原則として、週3日程度(原則として、土曜・日曜の活動はなし)。
 「生徒・保護者の多様な要望への対応」には、粗く、2つの方向がある。
 1つは、メニューを豊かにして、さまざまなニーズに応える方向。
 もう1つは、活動日に幅をもたせ、民間社会教育団体を含む社会教育活動との両立を可能にする方向。

◆(5)「苦しんでいる生徒、あるいは親」を把握する努力、そして、その苦しみを受けとめる体制づくり」――について。
 こういうことこそ、学校・家庭・地域が連携・融合、協働して取り組むべきだ。
 学校だけでは限界がある。
 家庭だけでは限界がある。
 特筆すべきは、すこやかみなみネット・地域情報交換会等で、子育てをともに考える「コミュニケーションのカタチ」が生まれつつあることだ。
 はじめは、ことばの端々に、「学校はもっとしっかりしてほしい」「最近の家庭は……」等というトーンがあった。
 しかし、回を重ねるごとに、活動を積み重ねるごとに、「ともに考えよう」「ともに支え合おう」というコミュニケーションのカタチが生まれてきた。
 これは本校区の大きな財産だ。
 本日、アドバイザーの方から指摘されたことについては、すこやかみなみネットというネットワークの中の、(その問題に関係する)学校・福祉団体・町内会等、いわばミニネットの活動を充実させていきたい。

◆(6)保護者の授業評価、「5=とてもそう思う」・「4=そう思う」に関して、保護者としては、他と比べることができないから、「とてもそう思う」に○をつけようとしても、「いや『とても』ほどではないかな?」……と思い、「とてもそう思う」に○をつけることを躊躇してしまうのではないか――について。
 ああ、なるほど、そうかもしれない……と思った(*^_^*)。
 現在の評価項目――
 5=とてもそう思う
 4=そう思う
 3=どちらともいえない
 2=そう思わない
 1=まったくそう思わない。
 これを――
 5=そう思う
 4=(今、適切なことばが浮かばない)
 3=どちらともいえない
 2=(今、適切なことばが浮かばない)
 1=そう思わない
 あるいは―― 
 4=そう思う
 3=(今、適切なことばが浮かばない)
 2=(今、適切なことばが浮かばない)
 1=そう思わない――に修正したほうが、正確なデータが得られるのかもしれない。
 新年度の「新企画」で、研修主任・公麿Tと相談してみたい。

★関連記事
★すこやかみなみネット・地域情報交換会で子育てをともに考える「コミュニケーションのカタチ」が生まれる

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★今年も、すこやかみなみネット環境サポーターと総合文化部の生徒たちによる玄関ロビーの装飾が始まった

2012-03-13 16:58:24 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.13
学校部活動問題の本質と改革の方向をアドバイザーの方にも共有していただく


◆本校では、学校経営アドバイザー役として、校区在住の4人の方を委嘱(任期3年)している。
 3/5(月曜日)は、そのうちのお二人が来校された。
 アドバイザーが一堂に会する場は設定していない。
 学校行事および学社連携・融合事業(主にすこやかみなみネット事業)についてご案内を申しあげ、都合のよいときにご参会いただき、ご意見を伺う方式だ。
 報酬はない。
 完全ボランティアである。

 今回は、3/5(月)、3/6(火)の2日間のうち、都合のよいほうを選択していただいた。


 説明の際、こちらから提示した資料は――
(1)学校内部評価資料
(2)学校外部評価資料(すこやかみなみネット通信2月号)
(3)保護者による授業評価資料(すこやかみなみネット通信12月号)
(4)すこやかみなみネット地域情報交換会資料
(5)すこやかみなみネットOB会設立に関する資料
(6)生徒による授業評価など学校目標達成状況に関する資料
(7)来年度の「マニフェスト」に関する資料
 説明のあと、授業も参観してもらった。

 

◆アドバイザーからいただいた主な意見を列挙する。

(1)経営上、当然、目標とか、ねらいどころとか、目安とか、目算とかがあるのだが、本校では、多角的に評価軸を設定し、いろいろな評価場面を設定し、その評価が経営に生かされるように工夫されている。
 こういう評価は、もちろんすべてが数値化できるとは思わないが、教育活動の充実、組織の活性化、教職員の資質の向上に有効である。
 ただし、達成目標の20%、30%で評価が低い段階のものと、70%、80%と高い段階のものでは、当然、施策の打ち出し方を変えていかなくてはいけない。
 同じようにやっていると行き詰まる。
 この点の判断を間違えないでほしい。

(2)部活動の全員加入制(全員強制加入制)は改めるべきだと考える。
 学校側は、おそらく全員加入制を解除すると、非行に走る生徒が増えると考えていると思うし、その考えもわらかないわけではないが、そのことよりも、全員に加入を強制して、生徒の活動の幅を狭めていること、家庭生活や地域活動に影響を与えていること等のマイナス面のほうが大きい。
 青少年の課外活動は、学校部活動も選択のひとつ、地域における青少年団体活動、民間教育団体の活動も選択のひとつ……という幅広い構えで臨んでほしい。
 もちろん、市内の全中学校で全員加入制を採用していて、1校だけの改善・改革はむずかしい。
 市教育委員会がはっきりとした考えを打ち出す時期がきていると思う。

(3)学校部活動全員加入制とも関連するが、学校部活動はレギュラーとレギュラーに選ばれなかった生徒の問題、競技性を追求する生徒と、レクリエーションとしての活動を求める生徒との問題等、多くの問題を内包している。
 また、指導および管理責任を、教員がぜんぶ背負う格好になっているが、これも問題だ。
 従来から言われつづけている社会教育への移行も含めて抜本的な改善策を打ち出す必要がある。
 ただし、これは1校の改善・改革のレベルを超えている。

(4)すこやかみなみネットの実践は高く評価したい。
 学校・家庭・地域が連携するシステムづくりは、根がはってホンモノ、そのホンモノになるのに相当時間がかかるものだが、すこやかみなみネットは新たに人と人のつながりをつくりだし、徐々にその根をはりつつある。
 PTA活動は地域活動への入り口だ。
 そのPTAがすこやかみなみネットの中核に位置して実働部隊として活躍するという発想は高く評価したい。

◆ホンマによいアドバイスをいただいた。
 「達成目標の20%、30%のものと、70%、80%のものとを同じようにやっていると行き詰まる」という指摘には、ハッとした。
 経験的にいうと、70%、80%に至っているものをさらに前進させるのは、なかなかむずかしい。
 もう悪い状態ではない……ここまでやれた……という安心感&満足感が、慢心につながる。
 さらに改善を進めるためには、やはりステップの刻みを小さくしなくてはいけない。
 達成目標の20%、30%のものについては、粗く2種類ある。
 見通しが立っているものと、行きづまっているもの。
 後者の代表が部活動改革だ。
 「学校部活動全員強制加入制から任意加入制へ」という目標を唱えているだけでは、アドバイザーから指摘があったように、何も変わらない。
 改革のステップをガラリと変えなければいけない。
 例=「学校部活動全員強制加入制から任意加入制へ」という目標を、「任意加入制を支持する保護者の割合を27%から30%に」へと……。

 今、述べた部活動改革については、問題の本質と改革の方向をアドバイザーの方にも共有していただいたととらえている。
 たいへん心強い。
 また、すこやかみなみネット事業については、「すこやかみなみネットは新たに人と人のつながりをつくりだし、徐々にその根をはりつつある」と、たいへん高い評価をしていただいた。
 涙が出るほど、うれしい。

◆いよいよ卒業式が近づいた。
 今年も、すこやかみなみネット環境サポーターと総合文化部の生徒たちによる玄関ロビーの装飾が始まった。






★関連記事
改革論の文脈上にある「部活動全員強制加入制から任意加入制への転換」という発言がヒットしたのだろうと思う

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★参観日大作戦。保護者授業アンケートで1項目でも「5=とてもそう思う」が「4=そう思う」を上回ろう!

2012-03-12 15:05:13 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.12
僕は(無意識のうちに)昔の僕に会いたくなってシャガールの画集を開いたのか?


  ★きょうの夕食は馬鍋ですよ(^_^)v。

◆昨日のブログの末尾に「文芸クラブを開設し、シャガールの絵を使い、クラブ員に描写の練習をさせた時間が、自分の人生にいくつかある基点のひとつになっている」と書いた。
 考えを詰めて書いたわけではない。
 キーボード上の指が勝手に動いたという感じだった。
 ま、原稿用紙換算で10枚超に及んだブログ記事を、さっさと、しめくくりたかったのだm(_ _)m。
 しかし、あとから「基点」という語が気になった。
 「シャガールの絵を使い、クラブ員に描写の練習をさせた時間」を、僕は、なぜ、「基点」と認識しているのか?
 一般的に「基点」から「ここ」に至るプロセスには、粗く2種類ある。
 ①積み重ね(もしくは成長)のプロセス。
 ②選択(もしくは決断)のプロセス。
 結論的にいえば、僕は「シャガールの絵を使い、クラブ員に描写の練習をさせる僕」を捨て、別の進路を選択し、「ここ」に至っている。
 国語の授業観が変わった。
 教育への携わり方もすっかり変わった。
 だから、ま、粗くいえば、今、ここにいる「僕」は、「シャガールの絵を使い、クラブ員に描写の練習をさせた僕」とは違うのだ。
 3/2(金)、(ブログに書いたように)、昼休み、心が落ち着かなかったので、生徒たちと図書室でシャガールをみた。
 僕は、たまたまシャガールの画集を開き、たまたま昔の僕に出会ったのか?
 あるいは、僕は(無意識のうちに)昔の僕に会いたくなってシャガールの画集を開いたのか?
 どちらかはわからない……(*^_^*)。
 わからないが、僕は無性に、今の僕を、その「基点」に接続したくなった。

◆このブログの記述が、現実の時間の流れから大きく遅れている。
 3/1(木)に、1・2年参観日、PTA事業報告会、2年立志式、PTA役員推薦委員会等が開催されたのだが、これまでブログ記事にできたのは「2年立志式」のみ。


◆本日は「参観日」を取り上げる。

 どんな行事でもそうだが、参観日も、経営上、目標とか、目安とか、目算とか……が埋め込まれている。
 そのひとつが「保護者の授業アンケート」に関する、僕たち目標だ。

 下記のデータは、前回11/18の参観日のものだ。
 数字の%は、左から――
 5=とてもそう思う
 4=そう思う
 3=どちらともいえない
 2=そう思わない
 1=まったくそう思わない。
 
1.授業の目標やねらいがわかる授業でしたか?
 39% 42% 18% 1% 0%
2.生徒が十分に理解していると感じられる授業でしたか?
 31% 46% 20% 3% 0%
3.生徒にとってわかりやすい指示や問い、説明がなされている授業でしたか?
 31% 52% 16% 1% 0%
4.生徒は教師の話をよく聞き、授業に集中していましたか?
 35% 48% 15% 2% 0%
5.教師は生徒がわかっているかどうかを確認しながら授業を進めていましたか?
 31% 48% 20% 1% 0%
6. 生徒が自分の進度や理解を確かめながら学習に取り組んでいましたか?
 21% 49% 29% 2% 0%
7. 教師は生徒の発言をよく聞き、ほめたり、はげましたりしていましたか?
 25% 47% 25% 2% 1%
8.教師のはげましで生徒がやる気になっていると感じられる授業でしたか?
 23% 41% 32% 3% 1%
9.学習意欲を引き出す学習活動の工夫ができている授業でしたか?
 28% 49% 22% 1% 0%
10.生徒は、興味をもち、意欲的に学習に取り組んでいましたか?
 29% 47% 20% 3% 1%

◆「3=どちらともいえない」という選択肢を設けるかどうかについて、アンケートを作成するときにかなり迷ったのだが、結論として、4選択だと、保護者はプラスかマイナスかの判断をせざるをえなくなる……それを避けたいと感じる保護者もいるに違いない(アンケート作成に携わったPTA会員の意見)ということで設けることにした。
 しかし、僕たちとしては、この「3」という評価はあきらかにマイナス評価であると受けとめなければならない。
 そのことを踏まえて、アンケート結果全体をみて、僕は、この数値データから、保護者のみなさまの教師に対する「MINAMIの先生たち、がんばれよぉ~」という激励的、応援的なあたたかい視線を感じ、この点では涙がでるくらいうれしい。
 しかし、シビアに2点いえば、1つは、選択肢「3」をマイナスにカウントすれば、マイナス評価は決して少ないとはいえない。
 もう1つは、「5=とてもそう思う」が「4=そう思う」を上回る項目がひとつもない。
 ま、このデータを見る限り、僕たちの指導技術はまだまだホンモノになっていない……と判断してよいのではないか?

◆ということで、今回の参観日の目標は、1項目でもいいから「5が4を上回る結果」が出る授業をしよう……だ。





 2月末の3月に向けた職員会議・研修部の案件のなかに、
 ★参観日における保護者アンケート数値目標
 その1「授業の目標、ねらいを明確にする」
 その2「指示・発問は全員に、短く限定して述べる」
 にかかわるアンケート項目について、5が4をこえる……云々。

 また、今週の研修部の目標に、
 ★参観日の授業。指導力向上の5原則№1・№2の評価が5になるように……云々。

◆「目標」を明確にするといっても、1回、黒板に目標を書いて終わり……というのでは意味はないし、そんなことは、はっきりいってどうでもいいことだし、僕はこれまで問題にしたこともない。
 大切なのは、授業の段落のひとつひとつの目標だし、もっと大切なのは、短いひとつひとつの学習活動(作業)の目標(=趣意)だ。
 目標(=趣意)で子どもを育てようと思って授業を設計し、それを実際に展開することだ。

 回収されたアンケート用紙は
 →研修部が教師個人ごとに束ねる。
 →いったん教師個人に返し、教師個人が「課題」等をまとめる。
 →再び研修部が回収し、集計作業……となる。
 結果がまとまれば、またここにアップしたい。

◆この「アンケート結果」とも関連するので、今、来年度――――ぜひやりたいと考えていることを3点列挙する。
(1)プロ教師としての指導技術の向上(修業)については、一冊、本ができるくらいにやってきたつもりだ。
 しかし、これは「つもり」に過ぎない。
 ①だいたい、その本がまだ発行できていない。来年はぜひ発行したい。
 ②指導技術についても「やっているつもり」の域を出ていない(←僕がその「つもり」「つもり」人間の代表だ)。
 「つもり」を脱するには、きょうの参観日、今週の教務部の目標「参観日に保護者に、ほぉぉ~、ふぅ~ん」と思わせる授業ができなくてはいけないし、何度もいうが、5が4を上回る項目がいつくもないとダメだ。
 そのためには、自分は、なにがやれて、なにがやれていないのか……、なにが十分でなにが不十分なのか……、この点を明確にして、重点的に研修(修業)できるプログラムを学校全体として組み、実践を積みかさねたい。

(2)第2点は、教育課程編成時から重要な話題として協議してきた「各教科の具体的な達成目標」についてである。
 上記(1)で述べたような指導技術の向上を通して、結果として知識・技能・態度について、ひとりひとりの子どもをどのような状態に至らせるのかという具体的な達成目標の設定だ。
 こういう「目標」が、現在、ないとはいわない。
 しかし、それは、たとえばわたしの国語教師としての経験から「勘」として自分のうちにある「こういうレベルにまで到達させる」という具体的な目標とは大きなズレがある。
 同時に、保護者・生徒が求めている(だろう)それとも大きなズレがある。
 これらのズレを埋めて、「最低限、ここまでは保証しますよ」という各教科の具体的な達成目標を提示すること、これが2つ目の課題だ。

(3)3つ目は、経営の重点(2)「学校・家庭・地域のバランスがとれたトータルシステムの開発」に関わる内容だ。
 これまでも何度も何度も述べてきたことだが、現在の日本は、残念なことに、学校・家庭・地域の教育のバランスが崩れている。
 いわゆる「学校の教育丸抱え体制」状態に陥っている。
 これが日本の教育危機の元凶といっていい。
 逆にいうと、このバランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだ大丈夫だ。
 当然のことだが、バランスが悪いままで、どんな施策を打ちだしても、ほとんど効果はない。
 改善のためのポイントを箇条書き的に3点あげる。
 1つ目は、現在、PTAが主体となり、小・中の強い連携・融合を軸に展開している学社連携・融合(すこやかみなみネット)事業の積極的な推進だ。
 バランスをよくするためには、まず学校・家庭・地域がそれぞれの立場で、自由に参画できるしくみが必要だ。
 すこやかみなみネットの実践の積みかさねが、MINAMI校区を基盤として、ここに住む地域の人びと、子どもの保護者、学校の教職員等で、協働して子どもの成長や教育のことを考え、具体的な活動を展開していく仕組みづくりにつながると確信している。

 ちなみに、きょう、市教育委員会・社会教育課が発行する、市内全保護者を対象にした広報誌が届いた。
 記事の見出しが「家庭教育は大人どうしの関係づくりから」で、記事の結びが「親も子も家庭から一歩踏み出しましょう」。
 同感だ。
 次は、その「関係づくり」のための、あるいは「一歩踏み出す」ためのしくみづくりだ。
 市教育委員会は、「しくみ」の現状がどうなっていると認識しているのか?
 どう変わらなければいけないと考えているのか?
 変わるためにはなにをどうすればいいと考えているのか?
 ホンマは、こういうことを広報誌のメイン記事にする必要があると、僕は考えている。
 期待している。

 (きょうはあとの2つは項目をあげるだけにとどめる。)
 2つ目は、教職員の学社コーディネート力のアップ(例=学校部活動と地域の社会教育的行事との調整)
 3つ目は、(2つ目に含んでもいいかもしれないが)教育に関していちばん荷を抱え込んでいる学校が、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しない。
 この企画・立案・実践力をつけること。

★関連記事
職員室の経営は、町工場の経営に似て、校長は、作業の工程のすべてを知り尽くしている、たたきあげの社長

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★教育コミュニティづくり。1中学校区を核としつつ、活動内容によって、他エリアと「協定」を結ぶ方式に

2012-03-11 08:54:10 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.11
昼休み、心が落ち着かなかったので、生徒たちと図書室でシャガールをみる

  ★昨日の夕食、ブリ大根。僕の好物(*^_^*)。こ

★これまで、僕が契約しているケーブルテレビでは、ライオンズ主催ゲームはjsports4が放送していた。
 これが有料チャンネル。
 月1365円。
 もちろん、申し込んでいないから観られなかった。
 しかし、これが、今度から、朝日ニュースターに代わる。
 無料(^_^)v。
 くわえて、うれしいことに、オープン戦も、3月10日、14日、15日、17日、18日、20日、21日、25日……と中継される。
 さっそく、昨日、TV観戦。
 収穫2点。
 1点目=(気温4℃という過酷な環境下で)涌井が1回から5回まで投げたが、涌井の悪いときの球筋といいときの球筋を見ることができた。
 尻上がりによくなった。
 今年の涌井はなんとかいけそうだ(^_^)v。
 2点目=涌井のあとは、新入団の十亀が9回まで投げた。(7、8回は用事があってTVを離れた。)
 これがすばらしい。
 4イニング、2安打、無失点、3奪三振。
 ストレートの威力&変化球――特に(僕的には)右打者の外側から内側に入るシュート――のキレもよかった。
 高速シンカーもみたかったのだが、僕の目ではとらえられなかった。
 これで、先発ピッチャーが、涌井、岸、牧田、菊池、西口、石井、十亀。
 これに野上、平野もくわわってほしいと思っている。

 画像は、昨日の夕食、ブリ大根。
 僕の好物(*^_^*)。

◆3/2(金)、午後6時半からS小を会場に開かれた、5校合同連絡協議会に出席した。
 参集者は、S小、H小、MINAMI小、S中、MINAMI中のPTA会長、副会長(総務委員長)、校長、教頭。
 それに、地域の振興会の会長、事務局長。

 会議の次第は、
 ①当番校PTA会長あいさつ
 ②協議
  ・青少年健全育成上問題となる情報交換
  ・来年度の年間行事の確認
  ・その他、連絡事項
 ③当番校校長あいさつ



 この「5校合同連絡協議会」は、6月と3月、年2回開催される。
 ちなみに、6月の内容は――
 ①当番校PTA会長あいさつ
 ②各校自己紹介
 ③協議
  ・青少年健全育成上問題となる情報交換
  ・地域のお祭りにかかわるPTA活動
  ・その他、連絡事項
 出席者は、3月の出席者にくわえ、PTA生活指導委員長、各校の生徒指導主任も参加する。
 また、6月は協議に引きつづき懇親会がある。
 
◆この「5校合同連絡協議会」に対する、僕の考えを、粗く、アトランダムに書く。

(1)僕らの市では――残念なことに、もう、みんな忘れているし、だれも意識していないのだが、歴史的には――中学校区ごとに、地区公民館(非常勤館長1、非常勤主事3)を設置し――すなわち、小学校ができたら中学校をつくって中学校区ができたら、地区公民館をつくる……だから、中学校ができていなければ、地区公民館はつくらない……という方式で――学校・家庭・地域の連携・協働を促す仕組みづくりを進めてきた。
 社会教育エリアと学校教育エリアをぴったりと重ね合わせて教育を構想してきたわけだ。
 この方式を、僕ははじめ、僕らの市の名前を冠して「○○型教育コミュニティづくり」といって、あちこちの講演、あるいは執筆の機会に紹介してきたのだけれど、現在は、この方式を唯一、意識しているMINAMI校区のMINAMIを冠して「MINAMI型教育コミュニティづくり」と称している(*^_^*)。
 1中学校区――
 人口10000人~15000人。
 児童・生徒 1000人。
 教育コミュニティーとしては、最適のエリアだ。(←このことに関しては、後半で、もう少しくわしく触れる。)
 しかし、5校合同連絡協議会の対象となっているエリアは、2つの中学校区で、「最適エリア」の2倍の大きさになる。

(2)僕自身は、ここしばらく、すこやかみなみネット事業(MINAMI中学校区)に、ま、身骨を砕いてきたわけで、5校合同、すなわち2中学校区の事業には、強い関心は示してこなかった。
 正直にいうと、「すこやかみなみネット事業のような活動を、MINAMI中学校区だけではなく、5校でやりましょうよ)」という声には耳を貸さない……というか、5校という枠組みを排除する方向で、すこやかみなみネット事業を展開してきた。
 理由は、学校、家庭、各地域団体が教育・子育てに関する課題を持ち寄り、いっしょに話し合い、考えていこうというコミュニケーションの「かたち」をつくるには、1中学校区の規模が最適で、2中学校区になると、どうしても形式的なものになってしまうと考えたからだ。

(3)教育コミュニティづくりは、1中学校区(人口10000人)が最適だという考えは、今も変わっていない。
 ただ、5校合同連絡協議会については、集まる数が2倍になる分、人の「種類」(*^_^*)も増えて、内容的には、かなり刺激&勉強になる面もある。
 たとえば、今回の情報交換における地域の振興会の発表(市と協議して、無人駅にWCを設置する事業と運営)や、S中の独居老人と中学生の交流にかかわる実践発表等々……。
 しかし、5校でいっしょに、具体的な事業展開を……となると、エリアが大きく、人口も小さな市くらいあるため、どうしても形式的に流れてしまう。
 また、情報交換についても、5校となると、ふだんそれほど密接な交流があるわけではないので、情報を提供する際、情報が一人歩きすることを恐れて、抽象度の高いレベルでの提供となってしまう。
 これは仕方のないことだと思う。
 3/2(金)の会合もこういう傾向にあった。

(4)では、5校、すなわち、2中学校区(人口25000~30000人)という規模でやるメリットはなにもないのかというと、決してそうではない。
 いろいろな事業を、これは1中学校区でやるほうがいいのか? それとも、2中学校でやるほうがいいのか?という観点で、1つ1つ丁寧に考えていくと、2中学校区のメリットも見えてくる。
 また、2中学校区でやる場合も、
 ①同じことを別々にやる。
 ②同じことを分担してやる。
 ③同じことを融合してやる……等、いろいろなパターンが考えられるので、もっとも効果的な方法を選択するといい。

◆古い話になるが、30年くらい前の、建設省(現国土交通省)「地方生活圏の圏域構成」という、既に変色し、シミまで浮かびあがった資料が、今、僕の手元にある。
 捨てられずに、僕の周辺に存在しつづけたのは、僕が、ここでいう「圏域」の大きさのレベルにこだわってきたからだ。
 事業を展開するとき、あるいは、ネットワークを形成するとき、対象範囲が、大きすぎてもいけない、小さすぎてもいけない、最適な「圏域」に注意をはらわないといけない……と、ずっと考えてきたからだ。

 参考のために、その資料を、ピックアップしつつ、紹介すると、次のようになる。
(1)地方生活圏=半径20~30㎞ 人口15万人 総合病院、各種学校、中央市場等の広域利用施設。
(2)2次生活圏=半径6~10㎞ 人口1万人以上 商店街、病院、高等学校等の地方生活圏、中心都市の広域利用施設に準じた施設。
(3)1次生活圏=半径4~6㎞ 人口5000人以上 役場、診療所、集会場、小中学校等基礎的な公共公益的施設。
(4)基礎集落圏=半径1~2㎞ 人口1000人以上 児童保育、高齢者福祉などの福祉施設。

 この「地方生活圏の圏域構成」が、地域政策を進める上で、今も「規準」として生きているのか、あるいは、また別種の新しい規準や視点が提示されているのかはわからないが――ないはずがない。後日、調べてみるつもりだ――今の僕たちの生活圏をこれにあてはめると、次のようになる。

(1)地方生活圏=僕らが住んでいる市
(2)2次生活圏=5校連絡協議会のエリア
(3)1次生活圏=MINAMI中学校区
(4)基礎集落圏=各小学校区

◆僕たちのまわりには、いろいろなネットワークがある。
 例をあげると、市の総合政策部が推進する地域コミュニティ構想、防災安全推進室の安全・安心ネットワーク、あるいは、福祉関係の、あるいは、教育の……この教育も学校教育系のものがあり、社会教育系のものがあり……という具合だ。
 知人に「どの会合にいっても、同じ面々だ。だから、整理する必要がある」と言い出したヤツがいるが、ま、たしかにそうしたほうがいい部分もないわけではないが、話はそれほど単純ではない。

 それぞれに、最適な「圏域」というものがあるからだ。
 地区安協支部長の高橋さんの話だと、日常の活動は、建設省の資料でいうと、「1次生活圏」らしい。
 しかし、交通問題というのは「1次生活圏」だけを対象にしていては解決できない。
 「2次生活圏」あるいは、それ以上の圏域での活動も大切になってくる。
 わたしは交通問題は素人だから、よくわからないが、話を聞いていて「1次生活圏」と「2次生活圏」の連絡・接続・連携が、非常にアクティブだという印象を受けた。

 教育だと、やはり「1次生活圏」が最適なのだが、先程も述べたように、2中学校区(人口25000~30000人)という規模でやるメリットも、もちろんある。
 よくよく考えると、すこやかみなみネットは、最適圏域、あるいは主圏域の異なる、いろいろな団体で構成されている、いわば、重層的なネットワークである。
 今後は、「重層的なネットワーク」だという観点から――1中学校区エリアを核としつつ、たとえば、活動内容によって、他エリアと(それぞれの意志で)「協定」を結ぶというふうに――再構築していく時期に立ち至っていると考えている。

 現在、新企画――「茫漠の時空間」(=僕の過去)を→「職員室通信」のカタチで→「現在の僕」が疾駆する――の、試運転段階(3月末まで)だが、4月からの本番では、この「再構築」に、具体的に取り組んでいきたい。

◆昼休み、心が落ち着かなかったので、生徒たちと図書室でシャガールをみる。
 まだ教育課程にクラブの時間があった頃だ。
 文芸クラブを開設し、シャガールの絵を使い、描写の練習をしたことがある。
 文章能力の高い生徒らがいっぱい集まっていたのか、シャガールの絵が強烈だったのか……、その時間のことが自分の人生にいくつかある基点のひとつになっている。





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★地域情報交換会の回数が進むに連れ、各団体間で連携・融合を創り出そうという機運が満ちてきた

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★日々の猛烈な疾駆感。でも、それは年度末の怒濤の渦中にいるからで、差し引きすると僕自身は退歩している

2012-03-09 09:02:05 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.09
立志式。千早、光太郎、中2まで生きろ。中2まで生きれば、あとは大丈夫だ


★夜、少し酔っぱらうと――淡麗1本のあと、余市のオンザロック2、3杯(*^_^*)――僕はこういう部屋の暗がりが撮影したくなる。
 魂の内側と同質の空気が漂っている……と感じるからだろうか?
 そっと呼吸し、それを止め、シャッターを切る。
 でも、酔っぱらっているから、よくブレる(*^_^*)。
 くわえて、残念だが、僕のCX3は、接写は抜群の威力を発揮するが、暗がりの微妙な陰影はあまり得意ではない。
 で、次の候補として、LUMIX DMC-GX1X-Kを考えている。
 どこからかお金が入ったら……の話だけれど。
 ま、これはあまり期待できない。
 仕事の依頼が激減している(ノ△・。)。

★現在、「新企画」として、「茫漠の時空間」(=僕の過去)を→「職員室通信」のカタチで→「現在の僕」が疾駆する……スタイルで、僕のHP&ブログを運営している。
 ただ、振り返ってみると、実際の2月・3月というのは、特に3月というのは「職員室通信」の発行が激減する期間だ。
 締め切り原稿、連日のイベント用あいさつ文づくり、イベントへの出席、事務(入試・評価・報告)、諸会議等に追われるからだ。
 日々、猛烈な「疾駆感」がある。
 しかし、それは、砂時計の最後の砂の、怒濤の流れに似た、年度末(3/31)の流れに巻き込まれているだけで、その速度を差し引きすると、僕自身は「停止」もしくは「退歩」している。
 だから、「新企画」では――この1月~3月は試運転期間とはいえ――相当な気合いを入れて臨んだのだが、現時点では、いつもの3月と同じように、ただ立ち尽くしている(ノ△・。)。



 本日の記事は3/1の立志式。
 だから、僕は、1週間遅れで「疾駆」していることになる。
 前のランナーの姿は、もう、ほとんど見えない。

◆2年生立志式(3/1)
 当日の日程は――
 ・13:30~14:20 授業参観&保護者による授業アンケート実施
 ・14:30~15:20 PTA事業報告会
 ・15:30~ 学年保護者集会・学級懇談会――
 2学年は、この「学年保護者集会」の時間帯を立志式に充てた。

 〈 次 第 〉
 ・開会のことば
 ・校長の話
 ・学年主任の話
 ・思い出のアルバム
 ・中学校生活をふりかえって
 ・立志に向けて(学級代表)
 ・立志宣言
 ・立志の歌「COSMOS」
 ・保護者代表 励ましのことば
 ・校歌
 ・閉式のことば




 
〈わたしの話・立志式式辞〉

 日頃、いつも、いつも、くりかえし、くりかえし、「わたしの人生の1段ロケットは中学2年生のときの決意だった……」といっているわたしからすると、きょうの立志式は、人生の初速度にかかわる重要な日であると思っています。

 きょうのわたしのあいさつは2つからできています。

 まず、1つ。
 わたしは身体が弱いので、教師になるときにも、やっとなることができました。
 教師になってからも、そこの労災病院には、何回か入院しました。
 30歳を少し越えた頃には、労災病院で大きな手術をしました。
 手術の時、きのう全校朝会で話をした千早は3歳、光太郎は2歳でした。
 光太郎はまだオムツをつけていました。
 あす、手術というと、千早のことが心配でした。
 光太郎のことが心配でした。
 わたしは、自分自身の人生の1段ロケットのことや、教師としてこれまで接してきた小学生・中学生・高校生たちのことを思い出し――
 「千早が、わたしがいなくなっても、とにかく、がんばって、中2まで生きられますように」
 「光太郎が、わたしがいなくなっても、とにかく、がんばって、中2まで生きられますように」と祈りました。

 中2まで生きれば、あとは大丈夫だ。
 中2まで生きれば、多少のピンチがあっても、他の人々の力を借りながらも、自分の力で、かつ、自分を見失うことなく、しっかりと生きていける……と思ったからです。

 今、みなさんは、その中2です。
 日々の君たちをみていて、ここまでほんとうに立派に育ったと思っています。
 これは、わたしの本心です。
 ほんとうにうれしく思います。
 親御さんもよろこんでいらっしゃると思います。
 また、君たちといっしょに生きたかったけれども、生きることができなかった親御さんも、きょう、こうして胸をはって、しっかりと立っている姿をみて、安心して、心から、よろこんでいらっしゃることと思います。

 ほんとうにおめでとう。
 中2まで生きることができ、今、ここにこうして存在できることを喜び、また、ここまで育ててくれた方々に感謝する1日にしましょう。

 2つ目。
 中2まで生きることができた、さあ、これからどう生きるか?ということです。
 ここまで生きることができたんだから、これからの人生を大切にしよう。

 これから生きる君たちに、3点、述べたい。

(1)まず、今、育ててくれている人にかける心配の量、悲しませる量を減らすこと。
 そして、逆に、安心してもらう、喜んでもらう量を増やすこと。
 それから、いつもいうけれども、育ててくれている人にお金を使わせてはいけない。
 清貧の思想でがんばろう。

(2)中2まで生きればなんとか……といったけど、自分の足で生きようと思ったとき、いろんなピンチが君たちの前に現れることだろう。
 そのピンチに負けないで、ピンチを乗り越えて生き抜いていくために必要なもの、それは、「わたしはこういう人間になりたい」という夢、「こういう人間になりたい」という決意です。
 この夢と決意があれば、だいじょうぶ。
 きょうは、みなさんの決意を聞きたい。

(3)もう、あと、20何日かで、3年生だ。
 このMINAMI中をよろしく頼みたい。
 悪い学校にするのは、かんたんだ。
 3日もかからない。
 しかし、いい学校を創るのは、たいへんだ。
 規律を正し、よく学び、他のためによく働き、生徒会長を中心に、力を合わせ、新しいMINAMIの歴史を創ってほしい。
 みなさんが創りあげる、新しいMINAMIが見たいと思っています。

 ここまで立派に育ったことを喜び、感謝し、きょうの立志式を出発点に、未来を力強く生き抜いていってくれることを願い、わたしの励ましのことばとします。(立志式式辞、以上)









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★三浦サリー。4月11日2タイトル同時発売。「泣キ歌」&「恋ノ歌」。ジャンジャン聴いて下さいね

2012-03-08 15:20:52 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.08
部屋の暗がりには、魂の内側と同質の空気が漂っている

★夜、少し酔っぱらうと――淡麗1本のあと、余市のオンザロック2、3杯(*^_^*)――こういう部屋の暗がりが撮影したくなる。
 魂の内側と同質の空気が漂っている……と感じるのだろうか?
 ただし、残念だが、僕のCX3は、接写は抜群の威力を発揮するが、暗がりの微妙な陰影はあまり得意ではない。
 で、次の候補として、LUMIX DMC-GX1X-Kを考えている。
 どこからかお金が入ったら……の話だけれど。

★三浦サリー。
 2012年4月11日2タイトル同時発売。
 ☆「泣キ歌」=①会いたくて※ ②ベビーフレンド ③キラリ ④叶うのなら ⑤白い林檎の花※ ⑥Dreamin' ⑦魔法使いサリー“フルート演奏”ボーナストラック

 ☆「恋ノ歌」=①アイシテル※ ②恋ノ歌~キミに出逢えて~ ③LOVE&GAME ④たとえばもし・・・feat. 大地※ ⑤マダ君のコト※ ⑥U&I with XICO ⑦singleメガミックス ボーナストラック……。

 ※印=小高光太郎の作曲。
 ジャンジャン買ってくださいね。

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★現在、学校部活動任意加入制支持の保護者は27%。でも絶望してはいけない。3ヵ月後には30%超にする

2012-03-06 10:03:39 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

03.06
27%→30%。細かな目盛りが疾駆感につながる


★高安山(487.5m)から、砂漠の砂の、一粒一粒が輝いているような大阪の夜景を眺め、「ああ、自分もこの一粒の光にすぎないのだ」と、少し涙ぐんだ高校生の僕が、今、春の嵐を疾駆している。

★先日、次のような記述をした。

 〈その記述の一部〉
 新企画――「茫漠の時空間」(=僕の過去)を→「職員室通信」のカタチで→「現在の僕」が疾駆する――この「疾駆感」が、まだつかめない……と、僕がいうとき、今の「偶然、検索にひっかかってきたブログ」に酷似したシンドさ――(くどい言い回しになるが、念のために)気だるさ&むなしさ――を、僕は僕のブログに感じている。(記述の引用、以上)

 記述したあと、DAKA古書店跡一周+仮設通路+開かれた孤独時空間(居間)一周、合計80歩――一歩60センチとして48メートル――を、グルグル、グルグル、回っているうちに、僕のうちに、ぼんやりと浮かんできた、僕のブログに「疾駆感」を出し、気だるさ&むなしさを突き抜ける方策。

 〈方策①〉


 この票は、僕の5つのマニフェストごとに、達成状況を数値化したものだ。
 細かな説明は端折る。
 現時点では――
 1「知的で楽しい授業」=評価「3」
 2「(すこやかみなみネット」=評価「4」
 3「生き方の原理・原則」=評価「4」
 4「安全・安心」=評価「4」
 5「豊かな教育環境」=評価「1」
 オール5になったときは、日本で「いちばんいい」中学校になる(と僕は思っている*^_^*)。
 この達成に向けての執念が、「疾駆感」につながる。
 ただ、この票は、保護者向け、教職員向けのものであって、わかりやすくするために、目盛りを粗く設定している。
 今、僕の手元にある、目盛りの細かなものを1つ、例示すると――
 中学校改革の本丸は、学校部活動改革だ。
 これに手をつけないと、何も変わらない。
 悲しいことに――ナンヤネン、それェ(*^_^*)」と、笑われるかもしれないが――僕の学校は「全員強制加入制」という、トンデモない体制をとっている。
 正確には「とらされている」。
 大きなことをいう前に、まずこれに手をつけなくてはいけない。
 全員強制加入制から任意加入制への転換。
 任意加入制にさえ転換すれば、学校・家庭・地域それぞれの教育がバランスのとれた、豊かな教育環境創出に向けて、一気に改革を進めることができる。
 ただ、残念なことに、現在、任意加入制を支持する保護者の割合は27%に過ぎない。
 ここで絶望してはいけない。
 ここで焦ってはいけない。
 絶望すると、僕は投げ出す。
 焦って強引に出ると、これまで学校・家庭・地域の互いの努力がぜんぶ吹っ飛んでしまう。
 だから、まず、これを来年度の1学期終了までに「30%超」にする。
 そのための方策を打ち出す。
 これが「目盛りの細かなものの、1つの例」だ。
 これが「疾駆感」につながる。







 

 〈方策②〉
 自己の輪郭線を常にピリピリさせる高校生だった僕が、信貴山(437m)の隣の高安山(487.5m)展望台から、砂漠の砂の、一粒一粒が輝いているような大阪の夜景を眺め、「ああ、自分もこの一粒の光にすぎないのだ……これから何十年か、この一粒として、寒いときはコートの襟を立て、暑いときはシャツ一枚になり、団扇であおぎあおぎ、生きていくのだ……」と、少し涙ぐんだ。
 涙ぐんだとき、僕のうちに、もうひとつのイメージがあった。
 伊勢物語の23段。
 ここに「髪を頭に巻き上げて、面長やかなる女の、手づから飯がひ取りて、笥子の器に盛りける」高安の女が登場する。
 この女のイメージが、なぜか、強烈に、僕をとらえた。
 この、涙ぐみ、かつ、「高安の女」にとらえられた高校生に、しかるべきゴールを与えてやること。
 希望というより、義務感に近い。
 これが「疾駆感」につながる。

 なお、このことに関係があるかないかわからないが、僕は、高安山か信貴山にある廃屋を買い取り、リフォームする計画をもっていたが、現時点では、いったん、断念している。

 〈方策③〉
 先程の「方策①」の達成状況を数値化した票や細かな目盛りを前面に出さずに、それにふさわしい、具体的な場面を――全校朝会や文化祭、授業、模擬授業等々を――並べることによって「疾駆感」を創出していくのが、ほんとうの仕事ではないか(と、グルグル、グルグル、回っている僕は考えたが、これは小説家の仕事で、教育に携わる僕の仕事ではない……と、つぶやいている(ノ△・。)。
 これについては、今、結論は出さない。

◆毎年、年度末に発行する「研修集録」の原稿を書く。
 題は、「『練習曲線』を信じ、遅々たる歩みに耐えて、ひとつまたひとつと自分を鍛え『泣きの入った腕』を」とした。
 冒頭の図票でいうと、「1『知的で楽しい授業』=評価3」に関する内容だ。
 この評価を「4」にしたい。

★〈野球で打者は投げられた球を静止してとらえるではないか。
 実況放送のアナウンサーは、電車の中から商店街の店々を見分けるではないか。
 オーケストラの指揮者は、あの音の洪水の中から違う音を指揮するではないか。
 ぼくにも、一日の子どもの言葉が思い出せないはずはないと自分に言い聞かせて、放課後の日課を続けたのだった。〉

 この「ぼく」とは、新卒で小学校3年担任の向山洋一氏のことだ。
 「放課後の日課」とは、次のような訓練だ。

 〈座席を見ながら子どもと話したことを思い出そうとした。
 印象的なことはすぐに思い浮かんだが、日常的なあれこれの言葉はなかなか出てこなかった。
 本日のも昨日のも一昨日のも、ごちゃごちゃになっていた。
 「社会科の時に15名ぐらい発言したが……」と思っても、14名なのか15名なのか16名なのか、はっきりしなかった。
 「遊びながらおしゃべりをしたが……」と思っても、何のことだったか鮮明に浮かんでこなかった。
 子どもたちの意見も、ばんやりとしか思い出せなかった。〉

 〈来る日も来る日も、子どもの帰った机を見ながら、その日の会話を思い出す作業を続けた。
 やがて、少しずつ思い出せるようになっていった。〉

 〈長い時間の末、子どもたちの発言がくっきりと思い出せるようになってきた。
 その時の子どもの表情もまわりにいる子の表情も見えるようになってきた。
 それは思い浮かぶのではなく、向こうからおしよせてくるのだった。
 鮮明に像が浮かびあがり、それと関連した場面が次々と浮かび、そして全体の姿がくっきりと映し出されるのであった。〉

 向山氏は、この「作業」のくだりをこう結んでいる。
 〈ぼくは、教師を自分の仕事とする限り、泣きの入った腕をもたなくてはならないと思っていた。
 どれほどすぐれた持ち味のある人でも手が届かない境地に立ちたいと思っていた。
 そのためには、自分で努力するしかなかった。
 それがどれほど遅々たる歩みでも、一つまた一つと自分を鍛えていくしかなかった。
 その一つが、放課後に座席を見ながら子どもの顔や言葉を思い出すことだった。〉
 (向山洋一『教師修業十年』から引用)

 この箇所を読みながら、2点――
 1点は、「来る日も来る日も」やりつづけた、修業のための、僕自身の作業場面が1つ1つ鮮明に浮かびあがり、感慨深いというか、胸がいっぱいになった。
 もう1点は、究めようと思いながら、きょうに至るまで究めることができずに、ちゅうぶらりんになっている、いくつかの「技術」に関する強い悔いと強い焦りがよみがえった。

★さて、本校の研修は――粗っぽい分類になるが、(1)各教科の専門性に関する研修 (2)指導技術の共通基礎的研修(指導力向上の5原則)の2本立てで行っている。
 このうちの(2)が、向山氏のいう「泣きの入った腕」を獲得するための研修だといっていい。

 今、この(2)について、研修部で、プロとしての技術を究めるというねらいで、「指導力向上の5原則」を、さらに分析し、いくつかの「技術」として提示する作業を行っている。
 これに関連させて、僕も、今後の課題として――すなわち、今述べた「強い悔いと強い焦り」の、何点かを列挙する。

★〈1.授業の目標、ねらいを明確にする〉について。
 ①15秒以内に全員に「よし!」と思わせる技術を究める。
 ②すかっと(=0秒で)本題に入る技術を究める。

〈2.指示・発問は全員に、短く限定して述べる〉について。
 ①生徒と正対して語る、あるいは板書する技術を究める
 指示・発問・説明等と連動する板書や、あるいは逆に板書・掲示物と連動する発問・説明は、生徒とほぼ正対しながら行う。
 ②目線。1人1人と目を合わせながら、語る技術を究める。

〈3.達成状況を確認して授業を進める〉について。
 ①挙手確認の技術を究める。
 達成状況を確認するとき、挙手は、もっとも頻繁に使う手段だ。
 この数を素早く数える技術。
 その他、状況に応じた達成確認の方法を各個に開発する。(例=地図の中から日本を探しなさい。見つけた人は、人差し指で日本を押さえなさい。)
 ②個々の生徒の活動状況を焼きつける技術を究める。
 個人またはグループ活動を机間巡視する際、活動内容を自分の、いわば「記憶装置」に焼き付ける。(焼き付けたデータを使って、次の学習段階に入る。)

〈4.1人1人の生徒のがんばりに気づき、認める〉について。
 ①ほめる言葉を究める。
 ほめる言葉(=評価する短いことば)を、30、40、50ともっていて、それを瞬間、瞬間に、もっとも適切なことばを、ポンポンと発する。(短い言葉がけが、子どもをよりよく変える。)
 ②子どもの努力と成果を、はっきりとしたカタチにする技術を究める。

〈5.全員に50分の学習活動を保証する〉
 ①短い作業を究める。
 とにかく、なにかをさせる。
 せざるをえない状況を設定する。
 ②話し合い活動の指導を究める。(対立→まとめる→次段階へ)

 どの「技術」も、だれかに指摘されて、「おお、なるほど!」と理解したからといって、次の日からできるものではない。
 いつも例にあげる「練習曲線」――訓練開始とともに少し上達する。が、やがてシンドイだけの時期がくる。ここで投げ出さない。ここを抜けると、ホンモノになれる――を信じ、遅々たる歩みに耐えて、1つまた1つと自分を鍛え、「泣きの入った腕」に到達するしかない。
 いっしょに奮闘努力しよう。

 なお、今、僕は、1時間に11コマの授業参観(1コマの参観時間は20秒)、1日に66コマ、1ヵ月に1300コマ……の修業を続けている。
 成果は、後日に(^_-)。

 
★入試激励会

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