職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

プロへの道は野球選手も教師も同じだ 

2006-08-25 13:57:44 | Weblog

06.08.25 プロへの道は野球選手も教師も同じだ

来週の週報18号(8/28~9/2)が出た。

 みなみ中では週報のトップに、各分掌主任から〈今週のツボ・コツ・注意点〉が掲載されることになっている。
 今回は全部、いや、教務部をのぞいて紹介しよう。

〈校長〉目線の修業 ①生徒1人1人に0.1秒止める ②止める目線の表情を増やす。

〈総務〉見回りの際はファンを確実に消しましょう。

〈教務〉(企業秘密のため公表できない)

〈研修〉へそを向けさせて指示・発問を!

〈生徒指導〉時間を守り、場にふさわしい服装をしよう。

〈保健〉体育祭を楽しむために安全な生活を。

 教職員向けコメントと生徒向けコメントが混在しているのが気になるが、コメントが継続することが大切だと思い、目をつむっている。
 また、今回の週報では保健部のコメントが、野球でいうと「この回はみんなでスライダーを狙っていこう!」式の甘いコメントになっている。

 コメントの精度が高くなり、教職員1人1人が強く意識するようになると、みなみ中の組織の質がさらに変わるはずだ。

■讀賣の記事『芋焼酎で夜ウジウジ』~プロへの道は教師も野球選手も同じ~

「僕はクヨクヨするタイプなんで、家やホテルに帰って、あの球、打っとけばよかったとか、あのボール投げさせとけばよかったとか、けっこう、ウジウジしてるんです」……

夜、部屋で芋焼酎を飲みながら、野球のことを考える。
 コップ2杯までと決めているが、負けた日はそれが2杯半になり、3杯になる。……

テレビを消し、コップを傾けながら、ただ試合のことを反芻する。なんだか気分がめいってしまいそうだが、
「自分は野球選手なんだなぁって実感します。野球のことを考えながら、酒を飲んでる時がいちばん楽しいですよ」

 「試合」を「授業」に置き換えて読んでしまい、じーんときた。月並みだが、プロへの道は教師も野球選手も同じだ。

■画像は8/25美術室からの撮影。
 みなみ中(生徒数372名・12学級)は、毎日、毎日、歌声にあふれている。
 きょうも、帰りの会の時間、開け放した校長室のドアから聞こえてくる歌声があまりに美しいので、音のでどころを探して、2年3組の教室まで行ってしまった。

 みなみ中は、学力面、生徒指導面ともにめぐまれた教育環境にある(もちろん、教職員の、水面下での粉骨砕身の水掻きのたまものなのだが……)。
 この風景も魅力のひとつだ。 


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校舎に教師の語りがもどってきた 

2006-08-24 13:54:46 | Weblog

06.08.24 校舎に教師の語りがもどってきた

始業式の開始にあたり、教務主任の志塚Tが「気をつけ」と静かに号令をかけた。
 生徒たちといっしょに自分も気をつけの姿勢で、日の丸と校章旗をみつめていると、頭のなかにシンとした空間がひろがっていった。
 瞬間的に、まったく同じ気分の場面に打たれた。
 ずっと過去の8/15、信貴山の七福食堂の裏手、雑草の生い茂った小高い丘、その木陰で油蝉の声を聴きながら、眼下に透きとおる王寺の町を眺めているときの気分だ……。

■式場内の暑さを予測し、式辞を短くしていた。
 通常、1600字。
 それを800字にしようと思ったが、これはムリ。
 なんとか1000字に収める。
 次はその前半部分。

8月も、もう24日。
 いよいよ夏も終わりです。
 暑かった今年の「自分の夏」が、今、去っていこうとしています。
 その去っていこうとしている、あなたの夏に、題をつけるとすれば、あなたはなんとつけるでしょうか?

ある人が「去りゆく夏の後ろ姿に、白い帽子にWの文字が浮かぶ……」といっていました。
 駒大苫小牧VS.早実というのは、今年の日本の夏の1つの象徴でしょうか?
 「靖国神社」という題もいいかもしれません。

では、あなたの夏はどうか?
 わたし(小高)は、去りゆく自分の夏の後ろ姿に、なんと題をつけるかというと、「魂の置き場所」とつけます。
 魂がふわふわ、ふわふわしていればダメでしょう。
 魂を、しっかりと置くべき場所に据えないと、いい仕事はできません。

そこで、わたしは、7/21~8/15まで、自分の魂を置く場所をさがしていました。
 ぎりぎり最終の8/15に、やっとみつけることができて、喜んでいます。
(ほんとうは、ここで、「校長先生、それはどんな場所ですか?」とか「校長先生、どうして7/21~なんですか?」とか質問してほしいのですが、きょうは時間がないので別な機会にします。)
 もう一度、去っていく2006年のあなたの夏に題をつけるとすれば、どんな題をつけますか?
 (後半、省略)

■帰りの会のあと、校庭で、9/2に開かれる体育祭の結団式があった。
 次が冒頭のわたしのあいさつ。

昨年度までのみなみ中の歴史を守りつつ、それを1ミリでも超えようと努力することを期待します。
 この超えようとする努力が、次々に受け継がれて、みなみ中の歴史と伝統になります。

特に、次の4点において努力を期待したい。
 ①スピード。徒競走などの競技はもちろん、移動、集合のスピードも含みます。スピードで昨年を超える。
 ②パワー。力いっぱいやりましょう。パワーで昨年を超える。
 ③団結。軍の団結、学校全体の団結。団結で昨年を超える。
 ④規律とマナー。スマートで洗練された体育祭にしたい。規律とマナーで昨年を超える。
 念のために①スピード ②パワー ③団結 ④規律とマナーです。
 各軍の奮闘努力に期待します。

■いよいよ新学期だ。
 わたしの感情に即して語るなら、校舎に教師の「語り」が戻ってきた。生徒の「学ぶ姿」(挙手する生徒、ノートをとる生徒、発言する生徒、歓声をあげる生徒、一斉音読する生徒……)が戻ってきた。
 教師の「語り」と生徒の「学ぶ姿」とが校舎に充満し、校舎から見る風景も、きのうとは違ってみえる。

■画像は体育祭の結団式。


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光太郎の「一反までは」を自分の教育の仕事に置き換えて 

2006-08-15 13:51:15 | Weblog

06.08.15 光太郎の「一反までは」を自分の教育の仕事に置き換えて

先述したように、2度目の〈詩の土砂降り大会〉をやるまで、高村光太郎のことはすっかり忘れていた。
 だから、光太郎について論じる資格もないし、もちろんその体力も備わっていない。

 今、わたしがやろうとしていることは、やれることは、①「太田山口の山小屋暮らし」と②「原野と畑の間を縫う砂利道」と③「戦争詩のすべて」と④「いわゆる智恵子抄として一括りにされる詩編の中の2、3編」とから、〈7/21~8/15 孤独な魂が還る場所を求めて〉というテーマのなかにある「場所」の像を結ぶことだけだ。

■軽い食事を済ませたところだと言われましたが、おむすび一個を呈上し、たくあんの漬物でいっしょに食事をしました。
 光太郎がお茶を入れてくれました。

「夏を越すのは二度目だが、夏は疲れるから、日中は仕事に出ない。
 畑は五畝ほど。野菜などの副食物を自給するつもりでいるが、なかなかできない。
 耕具・肥料・殺虫剤、みな不足で困る。
 しかし、いずれは一反までは耕作して、アトリエも近くに建てて、農業と彫刻を両立させたい。
 一年の耕作の予定はよく組むが、思うようにはいかない。
 夜のランプの油が悪いから本が読めない。ろうそくは高くて買えない。
 彫刻の材料も木もない。今はただ刀がさびないように研いでいるが、近く、小さい物から彫りたいと思っている(中略)
 それにしても夏は体が弱る。
 冬、小屋の北側はすっかり雪にうずもれる。南側にも三尺ほど雪が積もるが、私は血色がよくなって元気が出る。」(『言葉はどこからどこへ』(宮地裕)から引用)

■照れくさい話だが、転記しながら、わたしは、光太郎の「一反までは」を、あるいは「アトリエも近くに」を、「近く、小さい物から」を、これからやろうとする自分の教育の仕事に置き換えている。
 すなわち「山小屋暮らし」と「砂利道」と「戦争詩」と「智恵子抄」……を組み合わせて、おそらくどこにもない「場所」をつくりだそうとしているのだ。

 ここに最初にやってきた青年と案内者のことを、もう少し書きこまなければならないとも思うが、青年も案内者も、ここに立っている、頭髪が減りはじめ、鬢に白髪が目立つようになった「男」のことは知らない。だから、もういいだろう。

■いよいよ小屋を離れる時間になった。
 花巻駅発16:02のJR快速はまゆり、盛岡駅発16:34の IGRいわて銀河鉄道と乗り継ぐ予定だ。
 来るときはゆるやかなのぼりだったから、逆にここから花巻駅へは快適なくだり10㎞になる。
 と思っていたら、岩手県交通の、これまでに見たことがないようなすすけたパスが来た。
 これにはなむけ号をのせることにした。

■画像は、上から「智恵子展望台からの眺め」「小屋の障子」「やってきた岩手県交通バス花巻駅行」


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花巻・光太郎山荘に向かうという「暴挙」「冒険」

2006-08-14 13:49:06 | Weblog

06.08.14 花巻・光太郎山荘に向かうという「暴挙」「冒険」

はなむけ号(←折りたたみ自転車の名前)で、花巻・光太郎山荘に向かうという「暴挙」「冒険」に出たのは、〈7/21~8/15 孤独な魂が還る場所を求めて〉というテーマのなかにある「場所」が、ここではないかという予感があったからだ。

 近づくにつれて、空模様があやしくなり、気温が下がり、頬に霧雨が降ってきた。

■ここに来るのは2度目だ。
 最初に来たとき、樹木に囲まれた小屋が予想外に大きく立派なので驚いたら、案内してくれた人が、あれは小屋を保護する套屋(うわや)で、中に光太郎の小屋があるのだと教えてくれた。
 今は、その套屋も老朽化し、昭和52年にさらに鉄骨の第2套屋が造られたそうだ。

 内部が暗いので、第1套屋を壊して被せたのか、第1套屋のうえに被せたのかは、よくわからない。
 ガラス越しに粗末な小屋の内部を眺める。外の光太郎畑の赤い花が反射するので、角度を工夫して、目をこらす。

 ランプがつり下げられている。
 板の間の囲炉裏のまわりに一升瓶4本、五合瓶2本と、七輪。
 土壁に沿わせた書棚に光太郎の蔵書。
 その脇に古びた紙が張ってあるが、黄ばみ虫に食われ、内容は読めない。
 掃き清められた土間の隅に、小さな水ガメと流し台。

案 内

三畳あれば寝られますね。
これが水屋。
これが井戸。
山の水は山の空気のように美味。
あの畑が三畝、
いまはキャベツの全盛です。
ここの疎林がヤツカの並木で、
小屋のまわりは栗と松。
坂を登るとここが見晴し、
展望二十里南にひらけて、
左が北上山系、
右が奥羽国境山脈、
まん中の平野を北上川が流れて、
あの霞んでいる突きあたりの辺が
金華山沖ということでしょう。
知恵さんは気に入りましたか、好きですか。
うしろの山つづきが毒が森。
そこにはカモシカも来るし熊も出ます。
知恵さん斯ういうところ好きでしょう。


■光太郎は、昭和27年、青森県から十和田国立公園記念碑の制作の依頼をうけ、人生の最後に智恵子夫人の像を制作する決心をして、上京する。

 彫刻の完成後は、再びこの小屋に帰るつもりだったらしいが、藤島宇内氏は「私は高村さんを山まで迎えにゆき、(栄養障害と結核で)血を吐いている高村さんと上京した」と記している。

 前回、わたしがやってきたのは20歳のときだった。
 そのときは不遜にも「たった7年間か」と思ったものだが、今回はまったく逆に、限りなく長い独居生活に思えた。


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せっかくだから「冷やし光太郎そば」を注文する 

2006-08-13 13:47:07 | Weblog

06.08.13 せっかくだから「冷やし光太郎そば」を注文する

どしゃぶりのなかを歩くように詩を読みつづけことが、これまでに2度ある。

 1度目は(少し前にも書いたことだが)30歳代の後半、紙の上に小さな町を創り、その「町」から学校(大館中)に出勤し、夕方、またその「町」に帰るという生活をしていた頃だ。
 自分の存在の仕方やものの見方に新たな角度を提示してくれる詩句を書き写しながら読んでいった。

 来る日も来る日も、その作業をつづけているうちに、語と語のあいだの息づかいが緊密で、胃と食道のあいだが引き裂かれる抑圧を感じる詩人に出くわした。
 『わがひとに与ふる哀歌』の伊東静雄だった。

■2度目は、それから約10年後、自分の計画性のなさと組織を運営する力の弱さから、抱えきれない仕事にアップアップする日々がつづいていた。
 深夜、校舎の巡回中に、図書室の詩集コーナーの前に立ち「このピンチを脱したら、ここの椅子に座り、これらを全部読もう」と思った。

 やがてその日がやってきた。
 来る夜も来る夜もひとり読みふけっているうちに、ある詩人のところで、自分が音もなく透明に消え去る恍惚感を覚えた。
 高村光太郎だった。

■前置きが長くなってしまった(*=ω=*)テヘヘ

 駐車場脇に赤いレンガづくりの小さな食堂がある。
 メニューに「光太郎そば」「冷やし光太郎そば」というのがあった。
 せっかくだから「冷やし光太郎そば」を注文する。
「よくかき混ぜて食べてください」と女主人がテーブルに運んできたそばの上には、ネギ、納豆、卵、ワサビなどが盛りつけられてあった。

 20歳の頃、一度やってきたことがあるが、この店のことはまったく記憶にない。
 そのときは、案内してくれた土地の人がもってきてくれた弁当を、草木の生い茂る智恵子展望台で食べた。

■光太郎は昭和20年から、昭和27年10月、青森県から要請された十和田湖国立公園功労者顕彰記念碑の彫像制作のため上京するまでの7年間、ここで農耕自炊の生活をしている。

 夜、ひそかに山小屋を抜けだして花巻の街に出て飲食をしたこともあったらしい。

 そのときの光太郎の道が、宮地裕氏の「がたがた道」であり、また今さっき、わたしがはなむけ号で走りぬけててきた道だと思っている。


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高村光太郎山荘への道

2006-08-12 13:44:54 | Weblog

06.08.12 高村光太郎山荘への道

ずっと気にしていた「道」がある。

■奥羽山脈の山すそを目ざして、花巻から西へ走る親しい友人と私との自転車は、原野と畑の間を縫う砂利道の暑い日差しの中にありました。
 我々二人の自転車の荷台には、数個ずつのトマトと南部金瓜の初なりと、数本のとうもろこしと、一袋のせんべいとが分けて積まれていました。

 この昭和二十二年(1947)の夏は、まだ戦後の食糧難の時代でしたから、初めて会った宮沢清六さんさん夫妻と、そのご両親つまりは亡き宮沢賢治のご両親とから、紹介状代わりにと託された光太郎へのお土産は、若い学生への宮沢家の温かい心遣いなのでした。
 自転車も貴重品で、知り合いがわざわざ整備して貸してくれたおかげで、かなりのがたがた道を午前十時ごろから二時間ほど走って、大田村山口の光太郎宅にたどりつきました。

 今は二重の上屋に包まれていますが、当時はもちろんむき出しで、三間四方に足りない粗末な小屋は、杉皮の屋根で天井がなく、荒壁で周囲を囲ってあるという代物でした。
 障子戸が何枚かあったのでしょうが、開けっぴろげでした。
「ごめんください。宮沢さんからおことづての品を持ってきました」と、私は固くなって言いました。(『言葉はどこからどこへ』(宮地裕)から引用)

■わたしが気にしていた道とは、ここに出てくる「花巻から西へ走る……原野と畑の間を縫う砂利道」のことだ。
 この道を、はなむけ号で走ってみたい。
 といっても、どの道がそうなのか、正確なルートはわからない。
 地元の郷土史家等に尋ねたら、ある程度のことはわかるかもしれないが、そういう問題ではない。
 わたしの勘とイメージが大切なのだ。

■まず花巻駅前から県道12号へ出て熊野神社まで走る。
 そこを左折(南下)し、太田橋を渡る。
 下坂井付近から西に折れ、太田小学校脇→花巻養護学校→花巻観光りんご園→高村畜産センター→高村光太郎山荘
 もちろん、「勘」だから違っているかもしれない。
 もし、知っている人がいたら、ぜひメールで教えてください( ̄(エ) ̄)ノ・゜::゜ヨロシコ♪

■やっと高村光太郎山荘に到着したはなむけ号(トップ画像



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ガラスの破片のように散らばった「僕」「僕」

2006-08-11 13:43:04 | Weblog

06.08.11 ガラスの破片のように散らばった「僕」「僕」

お好み焼き粉(日清・鰹昆布の風味)がなくなったので、スーパーに行くと、いろいろな種類のお好み焼き粉があった。
 話には聞いていたが、材料がセットになった製品もあった。

 ここ、しばらく、わたし自身、お好み焼き修業のスランプに陥っていることもあり、研究のために、ユニバース、よこまちとまわり、手に入るものをすべて購入する。

■まず、「セット」商品から試してみた。
 作り方の指示のこまかさに感動。
 たとえば、オタフクの「こだわりセット(一人前)」の場合、ボールに水80CCを入れ、「やまいもパウダー」をよく溶き、つづいて「ミックス粉」を入れて粉ダマがなくなるまで混ぜる……。
 このあとに( )書きやカラー書きで「必要以上に混ぜたらアカン」とか「必ず、まずパウダーを溶くんやで。これがコツやで」とか補足してある。

 その他、キャベツはこのくらいの大きさに千切りするんや……生地は最後まで押さえたらアカン……ひっくり返したらすぐフタをしてプレートの温度を一気に240℃まであげるんや……などとつづいている。

 もちろん、その「指示」だけではなく、自分がもっているノウハウもプラスして焼いたのだが、結果として、自分がこれまで到達したことのある最高のレベル……このレベルが継続しないので悩んでいるのだが……このレベルに簡単に到達してしまう。
 スゴイ!

■30歳代の後半、紙の上に小さな町(村)を創り、その「町」から学校(大館中)に出勤し、夕方、またその「町」に帰る……という精神上の操作をしていたことがある。
 どの家の柱時計も休んでいて、魂という魂がみんな通りすぎてしまったようなひっそりとした町だ。

 その地図の上にある、タバコ屋、薬局、柿本屋(旅館)、七福食堂、七福教会、東京庵(料亭)、理髪店、土産物屋の牧野さん、山楽(旅館)……などは今でも鮮明に記憶している。

 当時は、自分のことを「僕」と言っていた。
 現実のなかで、ガラスの破片のように散らばった「僕」「僕」「僕」「僕」「僕」「僕」「僕」「僕」……を1つ所に寄せあつめようとしていたのだと思う。

■夏期休暇1日目、朝食(トースト1枚・チーズ・ハム・コーヒー)を済ませ、アームチェアに座って、空を眺めているうちに、この「町」のことを思い出した



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断念ないし破棄したプログラム 

2006-08-08 13:40:42 | Weblog

06.08.08 断念ないし破棄したプログラム

教育誌を読んでいたら、かつて自分が構想し、断念ないし破棄したプログラムに出会った。
 文科省が公募した「新教育システム開発プログラム」の1つに採択されたものだ。
 千葉市教委の構想で、ニーズに応じた人材の確保・派遣など、市全域を単位として教科等別に学校支援ボランティアを統括する民間非営利団体「NPO『ちば教育夢工房』」を設立し、①学校のニーズに応じた多様な人材の確保、人材派遣の円滑化 ②事務量の軽減、予算の縮小 ③学校のニーズに継続的・総合的に応えるシステムの構築をめざすものだ。

■わたしの構想はもちろん八戸市教委の教育支援ボラティア事業のNPO化だ。
 「断念」したのは、以前にも書いたとおり、自分の新しい勤務場所とボランティアセンターのあいだに大きな距離が生じたからだ。
 「破棄」したのは、①教育支援ボランティアに特化し、市全体をエリアとして学社連携・融合を推進するか、②青少年健全育成団体活動、生涯学習活動、その他の教育資源などを一括りにし、その一環として教育支援ボランティアを構想し、教育コミュニティとして適切規模である中学校区を単位に学社連携・融合を推進するか……と考え、後者を選択したからだ。(この件についても「すこやかみなみネット」と関連させて後日に詳述したい。)

■「7/21~8/15 孤独な魂が還る場所を求めて」という言い方を何度かしてきたが、いったい、わたしの魂が還ろうとする「場所」はどこなのだろうか?(メモ)

 S19/7/7サイパン島陥落 絶対国防圏の崩壊
 7/18東条内閣総辞職
 8/4国民総武装 竹槍訓練開始 学童集団疎開第1陣
 10/25神風特別攻撃隊発出撃
 S20/3/13大阪大空襲
 4/7大和沈没
 8/6広島原爆投下
 8/8ソ連満州侵攻
 8/9長崎原爆投下
 8/15玉音放送……。

 これらの過去の時点に立ち返りつつ、再び現時点(の政治・文学・教育)へと、きびすを返し得る、わたしの内部の地点=場所。

■自分のなかのいちばん深いイメージ、この「場所」メモ。

 ①信貴山の七福食堂の裏手。雑草の生い茂った小高い丘。この木陰で油蝉の声を聴く。眼下に王寺の町を眺める。

 ②キハ48が立ち去った無人駅(白銀駅)のプラットホーム。夕闇に白く浮きだしてくる、周辺の家々の盆提灯。

 ③空に連なる金剛山への石段。魂たちのオーラ。千早神社(周辺記述、いつか……)

 ④詩をすてて詩を書こう。山口村の光太郎山荘(周辺記述、いつか……)

 目をつむると、時空間のひずみに吸い込まれ、自分のからだが消える。だから、目をいっぱいに見開いて、心のなかに吸いつづける「場所」。

■画像はみなみ中OGの球審


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校内模擬授業大会②

2006-08-03 13:37:59 | Weblog

06.08.03 校内模擬授業大会②

きょうは、職員検診。
 毎年、検診センターの階段をのぼるとき、かつての同僚で敬愛する先輩の「生きていくって、たいへんだなぁ」ということばを思い出してしまう。
 注意書き「7/22~8/6は希望者が多く混雑が予想」が効いたのか、ガラガラ。お祭りの期間中であることも影響しているのかもしれない。
 「もしかすると……」と、先日、勤務の都合で予約をキャンセルした市民病院に行くと、こちらもガラガラ。
 予約外(通常4、5時間待ち)なのにすぐ診てくれる。

■北澤Tの模擬授業(8/1のつづき)

①いい声、いい語り。特に、自分はこのことがおもしろいと思っている、あるいは、自分はこのことに興味をもっている……そういう自分の「思い」が、生徒に伝わっていく「語り」だ。
②たくわん、バナナ、トマト、電極……など理科教師としての「もの」へのこだわりを強く感じた。
 わたし(=)は現役としての最後の授業が「高村光太郎」だった。光太郎の詩(智恵子抄・戦争詩)と書簡(病院の智恵子宛)を使った。そのときの生徒の反応を見て、国語教師が何にこだわらなければならないのか、ハッと気づいた。(現役教師最後の単元で気づいた。もっと早く……)
③ぼんやり見ていると気づかないが、よく見ると、たとえば、説明を聞く場面、考える場面、選択する場面、実験する場面、まとめる場面……などが明確に位置づけられている。北澤Tのここがいちばんすばらしい。
④臨機応変の指示やギャグがあるが、プロとしては、それがグループに対して発しているのか? 全体なのか? 個人なのか? こういうことを強く意識して発する必要がある。

■今田Tの模擬授業

①語りが心地よい。ひとつは、マイクに乗りのいい声という言い方をするが、聞く耳の耳に乗りのいい声だ。もうひとつは、きょうの4人のなかでいちばん声の大小、高低の幅が広い。自由にコントロールしている。
②教師が範例を示す場面で「わたしにやらせてほしい」という言い方をしたが、生徒の意欲につながると感じた。
③全員が起立し3回音読し、終わった生徒から着席する場面で、あらかじめ出された座った生徒への課題が「さらに読みつづける」だった。空白を作らないための、やり終えた生徒への課題として評価したい。ただし、この場合、他の課題も考えられる。たとえば、声に出さない、パクパク読み、黙読、他の生徒の音読を聞く……等々、生徒の状況を考え、よりよい課題を追究したい。みなみ中全体の課題でもある。

■授業力向上の目標として

①本校設定の「授業力向上5原則(教師)」ならびに「学力向上5原則(生徒)」を共有化し、授業研究および模擬授業研究を校内全体で年間100回実施して、本校設定の「生徒による授業評価(3項目5段階)」の5=70%、「保護者による授業評価(5項目5段階)」の5=80%をめざす。(校長自己目標シートより)

②経営の重点の数量的分析と基準
経営の重点 数量的分析の視点
知的で楽しい授業 生徒による評価5の段階 40
50 60 70 80
(省略) (省略)
(省略) (省略)
(省略) (省略)
(省略) (省略)

③1学期の実践
  4月=模擬授業1
   5月=模擬授業4  授業研究 7
   6月=模擬授業4  授業研究12
   7月=授業研究 1
   8月=模擬授業4(これまで33回実施)

■本校の研修 今後の課題
 現在は①模擬授業や指定発言者のコメントなどから、個々の教師が学ぶというスタイルだ。
 今後、②パートレッスン形式や、③模擬授業+ストップモーション方式、③(これまでもやってきたが)技術の一般化……などについて研修部を中心に検討したい。

■模擬授業の音声記録は公式HPへ


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校内模擬授業大会があった 

2006-08-01 13:35:06 | Weblog

06.08.01 校内模擬授業大会があった

校内模擬授業大会があった。

・時間 午前9時~10時30分
・内容

模擬授業者 指定発言者
須藤T(理科) 松坂T・北澤T
本田T(音楽) 板垣T・前田T
北澤T(理科) 須藤T・志塚T
今田T(国語) 舘田T・教頭T

■進め方は、①模擬授業10分間のあと、②2人の指定発言者からのコメント(各1分間)、③生徒役Tからのコメント(1分間)、④わたしのコメント(2分間)と、1つの模擬授業につき15分間の設定だ。
 コメントは、①代案「ここはわたしだったらこうする」②「ここはスゴイ、すばらしいと思った」とするが、今回はわたしの提案で③「ここは変だ、しかし、代案は提示できない」という発言も認め、代案の検討は本校全体の課題とすることにした。

■須藤Tの模擬授業
(まだ記録テータは整理分析中なので、ここでは「授業録音の1部」と「わたしのコメントの要旨」のみを掲載する。)
①表情がおだやかで、自然で、あたたかい。
②指示・発問・語りの声域が高くて一本調子。継続して聞いていると、ややつらい。低い声域ももっているのだから、高低を使いわけてほしい。よい声はため息の延長線上にあるといわれる。
③目線は、最前列左右にやや弱点をもつが、ほぼ教室全体を見渡している。この点は評価したい。ただし、スーッと流れてしまっている。わたしとは1回も目を合わせなかった。須藤Tと目が合ったという人?(4人、手があがる)生徒1人1人に0.1秒止める。(その練習の仕方を述べたが、ここでは省略。)
④生徒全員に単純な内容の問いかけをして、パラパラと数名が答えるという形式(いわゆる青い山脈型授業)になっている。ここは一人一人に考えさせる場、選択させる場、書かせる場……などと、1人1人が活動する場面を、もっと強く意識して授業を設計・展開する必要がある。

■本田Tの模擬授業
①(志塚Tからも指摘があったが)会議などでの発言は結構「えーと」が多いので、模擬授業でもあるかと思ったが、3回しかなかった。いったい、どんなふうにしたら、こんなに一気にクセが改まるのか教えてほしい。
②授業のテンポがいい。ただし、授業の転換点で「さあ!」や「で」という感動詞や接続詞を使用しているが、ほとんど同じ調子だ。場面によって、声の高低、大小を工夫すると、心地よいリズムで授業が展開するだろう。
③板書する際、半身の姿勢で生徒を見ながら、速くていねいに書ける。細かいことをいうようだが、現在、45℃。60℃くらいになれば最高。
④列指名の際、生徒の発言に対する対応があたたかくて感動した。
 古館「松代さんと同じです」
 本田「スカーフですね」
 松坂「全部言われてしまいました」
 本田「はい、全部言われましたね」

 (北澤T・今田Tの記述はスペースの関係で、明日、記述する。)

■昨日の記述に「こういうことの記述の仕方の開発(←描写ではなく……)。このこともきっと孤独な魂の還る場所と関係があると思う」とある。
 この「こういうこと」とは、きょうのような記述だ。
 記述の開発=文体の創造。
 これができないと、わたしの魂は「還る場所」に向かうことができない。

■終業式(7/21)後、いや、既に終業式当日も、体調がパッとしなかった。
 6月末頃から、「ゲーム」終了間際の失点を恐れて、「ここから1学期終業式までの3週間は、剣が峰に立たされた気持ちで臨まなければならない期間だ」と、自分に言い聞かせ、奮い立たせ、また教職員にも語り、通常に比してギアを一段上げた。これがたたったのだろう。
 きょう、コメントを述べながら、その体調がやや快復していると感じた。
 切り貼り(コピー)は必要。絶対、必要。当然、これとは別にわたしだけの(ここまで生きてきたのは他人ではなく、このわたしだ……という意味での)「語り」も必要。
 このことを踏まえて、「還る場所」に向かうための文体を創造するつもりだ。こ


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