職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★プロ教師塾シリーズ「人間はかまわれないと成長が止まる・かまい方のABC」編

2013-12-31 10:24:35 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★諒とせられよ
2013
12.31

0s-800013

★昨夜、年賀状を作成した。
 PC(Let's note S10 CF-S10CYBDR)で原版を作成、プリンター(EPSON PM-A900)で印刷し、テーブルの上に並べて乾燥させる。
 僕は元日に賀状を書くので、暮れも押し詰まった夜の恒例の行事だ。
 ここ数年は、僕の「ニュース・トップ5」を掲載している。
 今年は――
 ①元旦~4月末:減量作戦8㎏
 ②3月:脂肪腫摘出プチ手術
 ③5月:アゲハ蝶羽化(蝶二と命名)
 ④6月:「新・職員室通信」スタート
 ⑤9月:地域コミュニティづくり取材スタート

 ④の「新・職員室通信」は、今年度中(来年3月末まで)に、1年分を粗くスケッチし、4月から本格的にスタートさせる計画だが、夏の終わりから秋にかけて、体調がパッとしなかったことと、⑤「地域コミュニティづくり取材」が重なり、「10月分の職員室通信」がスッポリ抜けてしまった。
 また「12月分」も、年の暮れというのに、まだ「12/06号」だ。

 ピンチだが、ま、今年はこれ(「12/06号」)で諒とする。

 なお、体重は8㎏減量して、5月~12月で1.5㎏戻った。
 ま、これも諒とせられよ(^_^)v。

★画像=窓辺に飾ったパートナーの人形。
 バッハのブランデンブルグ協奏曲を鳴らすと踊り出す。

職員通信 2013/12/06号
★教師修業シリーズ「人間はかまわれないと成長が止まる・かまい方のABC」編
006

★けさ、学校に着くと、乱氏Tから「教務週報33号(12/09~12/13)」に掲載するコメントを求められた。
 実は、乱氏と顔を会わせる直前、玄関ロビーから階段へと「2学期末通信表のコメントの書き方」について考えながら職員室に入ったのだ。
 この僕の「思考」と乱氏の「週報コメントを」とがピタッリ、ドッキングした。(乱氏の「週報コメントを」はいつもプレッシャーだ。ピッタリ、ドッキングすることはなかなかない。はじめてかもしれない。)

★週報コメント=「通信表のコメントは、本校の努力目標・学力向上5原則・学習指導要領(特に道徳・特活)に即して」

 〈この「コメント」の補足、2点〉

(1)通信表の宛先は保護者だ。
 だから、あたりまえのことだけれど、コメントは保護者宛に書く。
 子ども宛に書くのではない。
 子ども宛に書きながら保護者に(A)……とか、保護者宛に書きながら子どもに(B)……とかは、「そうであればいいなぁ~」と思うのは自由だが、そんなにうまくいくものではない。
 ほぼムリだし、特に(A)のやり方は保護者に対して失礼だ。。
 無礼な行為、あるいは、低い確率に懸けることは、この際、やめよう。
 保護者と正対してコメントを書こう。
 そして、できれば、「ああ、なるほど、これが教育のプロのコメントだ」と納得していただけるコメントを。

(2)コメントを作成する際、公立中学校であるMINAMIの柱である(「教育目標」)「努力目標」、「学力向上の5原則」、「学年目標」、あるいは学習指導要領(学級担任は特に道徳・特活)等に即して、子どもの「現在地」をとらえ、「ほめる」「認める」。
 この際、いい機会だから、僕たちの仕事を支えている、これらの「目標」群を、ズラッとPCのディスプレイ上に並べてみよう。
 そして、これらの目標と子どもの具体的な行動を、あるいは、子どもの具体的な行動とこれらの目標を結びつけてみよう。
 日々の子どもの努力と、日々の僕らの教育行為(←たいていは「いたらなさ」)が見えてくるはずだ。
 保護者はそういう目標をわが子に達成させてくれると信じて公立学校に通わせているのだから。
 なお、ついつい、「現在地」からこういう方向に進んでほしい……という学級担任の願いを口走ってしまいがちだが、よほど慎重に書かないと、子どもの否定につながる。
 「否定」につながると同時に、教師の未熟さを目隠しする格好になっている。(週報コメントの補足、以上)

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★ちなみに、教務週報33号に掲載された他の校務分掌部長のコメントは、

☆総務部=また値上げ。原油再高騰。無駄遣いをしないで、こまめに消しましょう。
☆教務部=「学校に来てよかった!」と笑顔で帰れる三者面談。
☆研修部=授業評価(生徒による)を忘れずに実施し、2学期の授業のしめくくりを。
☆生徒指導部=笑顔で終われる3者面談を。
☆保健部=インフルエンザの予防を徹底。うがい、手洗いを。

009

★今、手元に、本校の「学校通信12月号」がある。
 形式は、いつものとおり、A4版はめこみ式12ページ。
 執筆担当は各校務分掌長で、僕の割り当ては3ページ(文字数にして約3000字)だ。
 この形式でずっとやっている。
 前任校で(もうかなり以前のことになるが……)同じ試みをして、2号(同人雑誌のことを「3号雑誌」というが)しか続かなかったのにくらべると、ほんとうによくつづいている。
 だれも、ほめていないのに自分でほめるが、これも「力のある学校」の証明だと思っている。
 ただし、その中味となると、まだまだだ(ノ△・。)。
 日暮れて道遠し。

★「学校通信12月号」から、僕の原稿の一部を抜粋する。
 題は「人間はかまわれないと成長が止まる」

 少し前、アビトレ代表・木下晴弘氏の講演を、本校の教職員数人といっしょに聞く機会がありました。
 講演の終わりのほうで「母性愛欠乏症候群」と診断された女の子の話が出てきました。
 スーザン(仮名)というアメリカの2歳児で、成長が生後5ヶ月でストップしてしまいました。
 診察した医師団は、すぐに看護士やカウンセラーなどとチームをつくり、スーザンに1日6時間以上、ことばをかけたり、あやしたり、(はじめ、スーザンは、そうされることを拒否していたそうですが)接して、接して、接しつづけたら、なんと8ヶ月後に、通常の姿(月齢どおりの身長、体重、言語能力等……)に戻ったという実話です。
 木下氏は「人間はかまわれないと成長が止まる。放置されると弱っていく生き物だ」と力説していました。
 聞きながら、僕は、これは中学3年間の子どもたちについてもいえる……、子どもたちひとりひとりは、みんな「親にかまってもらいたい」「先生にかまってもらいたい」と思っているにちがいない……と思いました。

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 話をやや飛躍させますが、保護者のみなさまも、MINAMIの教職員にうちの子をもっとかまってもらいたいと思っていることでしょう。
 いや、MINAMIの教職員はかまい方が不足していると不満をもっている保護者も多いのではないでしょうか。
 左のグラフは、昨年度末の保護者アンケートの結果の一部です。
 他の項目は〈◎+○〉=80%~90%なのに、この項目は54%にとどまっています。
 わたしたち教職員の課題の1つだと受けとめています。

 かまって、かまって、かまいつづけてやる。
 かまってやる「量」だと、MINAMIの保護者は、教職員は、日本一だといわれるくらいかまってやりたいものです。

★ただし、この「かまい方」というのは、ちょっとしたコツが必要です。
 振り返ると、失敗の連続です。
 へたをすると、過度な監視や管理、「過保護」に陥ってしまいます。

 「かまい方」には、粗く、A・B・Cと、3つの段階があります。(前もっていっておくと、このA・B・Cを総合して「かまい方」と言います。)

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(A)子どもと一体になる段階
 子どもの世界を、子どもの目でいっしょに見て、子どもの話をからだ全体で聞いてやり、聴いてやり……、共に喜び、あるいは、共に困ってやるという段階です。
 アドバイスはいっさいしない。
 くりかえします。
 アドバイスはいっさいしない。
 大人は、即「アドバイス」をやってしまいがちです。 
 中学という時代の、子どもの心の底にある気持ちは、(本人にとっても、他の人にとっても)そんなに容易にことばで表現できるものではありません。
 中学生の心を捉えているものが、ゆっくりと動き出し、ことばになって外に出てくる長い、長い過程を、親として共にできるだけの器量を自分がもっているのか?と、たえず問いつづける努力をしましょう。

(B)味方になる段階
 存在に気づいてやる。
 いい点を共に喜び、感激する。
 子どものためにからだを張る。
 励ましつづける。
 信じつづける……。
 わたしのことですが、中学時代のわたしのことを親がすごく喜んでくれたことがありました。
 その親の姿が、ずっとわたしを支えてきたように思います。

(C)自分(親の思い・考え)を打ち出す段階
 「あなたがそんなことをするなんて、お母さんは悲しい」
 「お母さんはこう思うよ」
 「お母さんはこうしてほしいんだ」
 と、親の思いを強く打ち出す段階です。
 この「C」の段階で注意することは、自分(親)と子どもとのあいだに「A」の層があるか? 「B」の層があるか?と問うことです。
 「A」の層が薄い、あるいは、まったくない。
 「B」の層が薄い、あるいは、まったくない。
 こういう状態での「C」というのは、ほとんど効果がありません。

 AもBもCも「かまい方」です。
 A+B+C=「かまい方」です。
 ま、Aの量>Bの量>Cの量……となっているのが理想の「かまい方」です。

★知らず知らずのうちに「A」や「B」がすっぽりと抜け落ち、C、C、Cの連発で子どもに接していることがあります。
 保護者のみなさまは、いかがでしょうか?
 C、C、C連発タイプの方が多いのではないかと拝察いたしますm(_ _)m。

 でも、ああ、ダメだぁ~とがっかりすることも、あわてることもありません。
 Aに戻って、再出発すればいいのです。
 Bに戻って、再出発すればいいのです。
 子育てに「手遅れ」は、絶対にありません。

 そのうえで、もう少し「C」の話をつづけます。
 経験的にいうと、「C」は次の4つに分類することができそうです。
 ①具体的に教える=親が期待している行動が、どういう行動なのか、本人が具体的にわかっていないのではないか? わからないからできない。だから、具体的にかみくだいて教える。
 ②正しい情報・知識を与える=間違って「学習」しているのではないか? だから、本人の行動が、必ずしも他人から正しいと思われていなことを教える。
 ③自信をもたせる=わかっているのだけれど、行動にうつせないのではないのか? だから、よく観察し、少しでもできていること(場面)を見つけ、それを教え、ほめる。
 ④こまかくコーチする=わかっているし、やれるのだが、状況に応じて適切な行動が取れないのではないか? だから、具体的な場面をとらえて、細かな方法を具体的にコーチする。

★最後に、ノンバーバルコミュニケーションの話をします。
 子どもは、話の内容もそうですが、親の、日常の、しぐさ、表情、姿勢、態度、語調、雰囲気と「対話」しているものです。
 だから、この「しぐさとの対話」(=ノンバーバルコミュニケーション)を軽く考えてはいけません。
 教師になった頃、先輩から「教師は絶対に腕組みをするな」と注意を受けました。
 先輩は「生徒は腕を組んでいるあなたと対話しているんだよ。腕組みしている人間に生徒は近づいてこないよ」と教えてくれたのでしょう。
 「切れる姿」なんかもってのほか……、ノンバーバルコミュニケーションを生かす、コントロールできる器量をもった大人になりたいものです。


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★プロ教師塾シリーズ「研修視察②・学校の教育独占体制さえぶっ壊せば日本の教育はまだまだ大丈夫だ」編

2013-12-29 14:41:54 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★念のためにいうけれども、この画像の時計は止まっている
2013
12.29

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★この画像の時計は、以前、僕の人生において「これから僕の新しい時間が刻まれるのだ」と感じたときに購入した。
 精神の高揚と、秒針の刻みと、その時計売り場の雰囲気(SANWADO)は、今でもよく覚えている。

 しかし、待っていたのは惨憺たる時間だった。
 時計もそのうち動かなくなってしまった。(念のためにいうけれども、この画像の時計は止まっている。)
 国語の教科書を片手にチョーク1本、舌先三寸で生きていればよかった……舞台を降りるのではなかった……と大後悔した。

 でも、あのときの「精神の高揚」はなつかしい。
 ま、だから、動かない時計をこうして後生大事に保管しているのだろうけど……。

 耳を澄ますと、過去から新しい年へと時を刻む音が聞こえてくる。

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★画像=DAKA古書店の片隅

職員通信 2013/12/05号
★教師修業シリーズ「研修視察②・教育コミュニティづくり、日本の学校・家庭・地域はまだまだ力がある」編

★12/4 ○○県○○町教頭会(小中教頭会13名・○○町教育委員会指導主事1名)の方々が来校〈その2〉

 昨日の記事で紹介した〈視察研修プログラム〉「⑤模擬授業体験(岬教頭T)」は、くりかえしになるが、本校の重点施策№1「知的で楽しい授業=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉」に即してセットしたものだ。

 少し補足する。 
 知的で楽しい授業でひとりひとりの学力をきちんと保証する。
 くわえて、知的で楽しい授業で、いじめも不登校も非行もぜんぶ解決する。
 こう言い切れるプロ教師をめざしている。(「いじめが多い学校は授業がまずい。非行が多い学校は授業がまずい。不登校生が多い学校は授業がまずい。教師がいい授業ができるようになれば、すべて解決できる。授業がまずいまま、いくら生徒指導的な対策を講じてもほとんど効果はない」と僕は思っている。)
 本校では、教職員が、このことに本気で取り組んで修業している。
 その教師修業の一環が「模擬授業」なのだ。

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★さて、本記事のテーマである〈視察研修プログラム〉「④すこやかみなみネット事業(の説明)」は、本校の重点施策№2「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、MINAMI小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」に即してセットしたものだ。

 この重点施策№2は、重点施策№1と表裏の関係になっている。

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 教育は、単に学校だけで行われるものではない。
 同じように、教育は単に家庭だけで行われるものではない。
 家庭や地域社会、そして学校のそれぞれが、教育の場として十分な機能を発揮することなしに、子どもの健やかな成長はあり得ない。

 しかし、実際のところは、僕の感覚では、学校>家庭>地域という関係になっている。
 僕流にいえば「学校の教育独占体制」あるいは「学校の教育丸抱え体制」(われわれがこの体制を望んだわけではないが……)である。
 このバランスの悪さが日本の教育危機の元凶なのだ。

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 教育独占、教育丸抱え、学校は、社会の求めに応じ、何でもかんでも抱え込み、抱え込み、既に身動きがとれない状況に陥っている。
 たとえば、理科の教師は肝心要のあすの授業における実験の準備に割く時間も見出せないくらいに、授業以外の仕事を抱え込み――もうパンク寸前FUNK、いや、既にパンク状態だ。
 学校の教育力は、世間の人が想像する以上に、低下している。
 また、学校が(好むと好まざるとにかかわらず)本務の授業以外のことを、どんどん抱え込んでしまうものだから、当然のこととして、家庭の教育力、地域の教育力も低下していく。

 このバランスの悪さを改善することなしに、どんな教育力向上施策――たとえば自己申告・業績評価など人事考課制度としての教員評価、不適格教員への厳格な対応、教員免許更新制、報酬等の改善……等々――を打ち出しても、あまり、いや、ほとんど効果はあがらない。

 逆に、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。
 日本の学校はまだまだ力を持っている。
 日本の家庭はまだまだ力をもっている。
 日本の地域はまだまだ力をもっている。

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★本校の重点施策№2「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、MINAMI小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」は、学校・家庭・地域の3者が連携・融合・協働して、それぞれの教育がバランスよく行われる教育環境を創り出すことをめざしている。

★視察当日、僕の割り当て時間は30分。
 25分間語って、残りの5分間、minami小の校長とともに質疑を受けるつもりだった。
 しかし、ここが改革の本丸だという気持ちが強く、熱くなりすぎ、29分間も語ってしまった。
 4分間のオーバー。
 質疑の時間を消してしまったことと、待機してくれたminami小の校長には、ほんとうに申しわけないことをしたと、猛省している。

★昨日の記事と同様、手元にある「アンケート」から、いくつかピックアップして紹介する。
 それこそ超大甘コメントなので、はずかしいのだが、思い切ってアップする。
 超大甘とはいえ、○○県○○町で、教頭の職にあり、日々、実践されている方々なので、見るべきところはきちんと見ていただいていると感じた。

◇アンケート記述①=〈社会教育主事経験者です。公民館長研修会を企画したとき、学社連携・融合をテーマに、こちらの公民館長さんを講師にお願いしたことがあります。
 きょう、その地区で、生の実践、そして新しい事業の展開について学んだことはたいへん有意義でした。〉

◇アンケート記述②=〈ご説明の一つ一つが心に響き、とても参考になり、勇気もいただきました。PTAを核にして、小中の連携、地域との連携を具体的に実践していくことの大切さを学びました。家庭や地域とのコーディネーターとしてがんばりたいと思います。〉

◇アンケート記述③=〈すこやかMINAMIネットの情報発信力に感心した。〉

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◇アンケート記述④=〈実践されていることに、生涯学習の基本理念に裏づけられた教育への熱意を強く感じました。わたし自身、社会教育主事として12年ほど行政職にありましたので、きょうのお話がとても心に響きました。〉

◇アンケート記述⑤=〈学社連携・融合といった何かを特別に立ち上げようとするのではなく、小中連携を基盤に学校・家庭・地域をトータルにとらえ、バランスをよくしていこうという考えに非常に感心した。〉

◇アンケート記述⑥=〈立ち上げの苦労から、実際にどのような効果があったのかがとてもよくわかりました。熱意が感じられる発表でした。〉

★ウソでも、「勇気」とか「熱意」とかの語がうれしい。
 当日語った部分はすこやかMINAMIネット事業の第1ステージだ。
 機会があれば第2ステージ、第3ステージ(←教育改革の本丸)を聞いていただきたいと思っている。
 こちらこそ「勇気」を与えていただき、心より感謝している。

 来校された○○町小中教頭会13名の方々の前途に明るい光が射すことを願っている。


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★プロ教師塾シリーズ「研修視察(他県同業者)受け入れを生かして授業力&学社連携力をつける」編

2013-12-28 14:46:31 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★教師修業シリーズ「研修視察(他県同業者)受け入れを生かして授業力&学社連携力をつける」編
2013
12.28

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★暮れも押し詰まったというのに、またまたDAKA古書店跡のプチ模様替え。
 模様替えの前は、古書店跡全体の「単純なものが単純な形で、緊張して生きている美しさ」を優先し、どうしてもいい場所が見つからなかったスピーカー(音響コーラルFLAT―6S)は、とりあえず、こんなふうに積み上げた書物に囚われるカタチに押し込んであった。
 しかし、これでは、バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタSz110」は聴けない。

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 模様替えの後。
 打楽器の音が格段によくなる(^_^)v。
 まだ、椅子の後ろ側の配線(FMアンテナ&アース線)は調整中で、「緊張して生きている美しさ」には至っていない。

職員通信 2013/12/04号
★教師修業シリーズ「研修視察(他県同業者)受け入れを生かして授業力&学社連携力をつける」編
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★12/4 ○○県○○町教頭会(小中教頭会13名・○○町教育委員会指導主事1名)の方々が来校。

(枠)
〈視察研修プログラム〉
 ①開会=歓迎のことば
  自己紹介
 ②本校の概要説明
 ③授業参観
 ④すこやかみなみネット事業説明
 ⑤模擬授業体験(岬教頭T)=トップ画像
 ⑥アンケート記入
 ⑦閉会

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 研修プログラムについては、本校の重点施策№1「知的で楽しい授業=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉」に即して、「⑤模擬授業体験」、№2「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、MINAMI小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進します〈教育コミュニティづくり〉」に即して、「④すこやかみなみネット事業説明」をセットした。

 「⑤模擬授業体験」の最初の案は、○○町教頭会からも授業者を出し、「斬られ方」も体験してもらうということだったが、突然「斬る」というのも失礼ではないか?……ということで、本校から教頭1名(岬T)がやることになった。

★今、手元に「⑥アンケート」がある。
 いくつかピックアップして紹介する。
 アンケートの記述から、視察研修の中味を想像していただきたい。
 もちろん、視察研修場所で記入するアンケートだから、辛口の感想は書きにくい。
 大甘な感想であることを前提としつつ、今後の学校経営に生かしていきたい。

★まず、小学校の教頭T(女性)の次の記述は、鋭いと感じると同時にたいへんうれしかった。

 アンケート記述①=〈わたしたちのために多くの準備をしてくださり感謝申し上げます。でも、この準備と発表をこの学校ならプラス思考でとらえ、1つの研修、指導力の向上ととらえていらっしゃるのではないかと思います。〉

 指摘のとおりである。
 日常の同僚T対象の模擬授業でつく力と、視察者(他県の同業者)対象の模擬授業でつく力は違う。
 地域・保護者へのプレゼンでつく力と、視察者(他県の同業者)へのプレゼンでつく力は違う。

 模擬授業を行った岬Tは、だれかに命じられたわけでも、立場上しかたがないと引き受けたわけでもない。
 自分の授業力アップのために、絶好の機会ととらえ自薦したのだ。
 僕も自分のプレゼンテーション能力アップのために「すこやかみなみネット事業」の説明役に立候補した。
 この「気持ち」が伝わったことがうれしい。

★授業参観
 1時間目の後半を全学級12クラスを自由に参観していただいた。

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 アンケート記述②=〈どの学級も落ちついた雰囲気で授業が進められていた。普段から、生徒も先生方も見られることに慣れている。多くの教科で学習シートが活用され、内容も工夫されており、学力も高いと感じられた。〉

 アンケート記述③=〈生徒たちが「学力向上の5原則」をしっかりと身につけていることに感嘆! また「指導力向上の5原則」に真剣に取り組み、年間150コマの授業研究&模擬授業を実践していることもおどろきである。この積み重ねが指導力向上、学力向上につながっているのだと思う。〉

 アンケート記述④=〈あたりまえのことをあたりまえに、きちんと、一生懸命に実践している姿が伝わってきた。すばらしい先生方だと思った。〉

★模擬授業
 アンケート記述⑤=〈10分間の模擬授業、1分間の指定発言……という模擬授業は初めての経験だった。授業力が向上するし、生徒役をしながら自分に何が不足しているのか考えることができた。150コマの授業研究&模擬授業におどろいている。〉

 アンケート記述⑥=〈学力向上のひけつがここにあるのだということを体験でつかむことができた。〉

 アンケート記述⑦=〈授業をして、評価されるシステムがとてもよい。〉

 アンケート記述⑧=〈わたしは野口芳宏先生の模擬授業を何度も受けた。そして、どうにかして職員研修に取りいれられないかと考えてきた。それを既に取りいれ、年間150回も実施していることに驚き、感心した。〉

★「④すこやかみなみネット事業」に関するアンケート記述は次回に紹介したい。


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★プロ教師塾シリーズ「全校朝会・進路の決断と実現に向けての努力は人生を決定づける(進路指導)」編

2013-12-28 09:29:52 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★プロ教師塾シリーズ「全校朝会・進路の決断とその実現に向けての努力は人生を決定づける・進路指導」編
2013
12.26

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★今朝、裏山にある心はろばろ神社参拝。
 12/8(ハワイ海戦記念日)の参拝が延び延びになっていたものだ。
 お賽銭10円m(_ _)m。
 力一杯、鈴緒を振る。

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 帰宅したら「安倍晋三首相、靖国神社参拝(予定)」という速報が入っていた。
 安倍という人の、英霊に対する尊崇の念は、僕の10000倍。
 戦死者への、魂のこもった心の配り方に感動する。

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★「画像」上3枚は、本日、心はろばろ神社参拝時の撮影。
 神社から眺める市街地、神社裏を下る山道等も撮影するつもりだったが、RICOH・CX3が、3枚撮影した時点で、いつもの、ここいちばんというときの絶不調状態(暗い画像)に陥った。
 「画像」下1枚は、2013年4月14日、旧日本軍の塹壕があったと思われる場所で進む遺骨収容現場を視察する安倍晋三首相。

職員通信 2013/12/03号
★教師修業シリーズ「全校朝会・進路の決断とその実現に向けての努力は人生を決定づける・進路指導」編
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★〈全校朝会コメント〉――12/03

 「決断」と「努力」が、君たちの人生を大きく左右する。
 とりわけ、進路の「決断」と、その実現に向けての「努力」が、人生を決定づける。
 人生の方向がガラッと変わっていく。
 そういう怖さと緊張感が進路の決断にはある。

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★3年生のみなさんは――言われなくともわかっていますよ……と君たちは言うと思うが――今、そういう「怖さと緊張」の場に立っている。
 この時期、わたしはまだ受検する高等学校が決まっていなかった。
 わたしは工業高校にいきたいのだけれど、母がなかなか頑固で、普通高校に行きなさいといって認めてくれない。
 結局、3者面談直前に、わたしは、母の願いと自分の希望を組み合わせるカタチで、普通高校に行き、そこから大学の工学部にいくと決めました。
 この決断は大きかったですね。
 後の人生をガラッと変えました。
 工業高校を選んでいたら、少なくともここにはいない。
 人生のことを振り返ると、よく3者面談のことを思い出す。

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★同じ頃の決断をもうひとつ。
 受験勉強はしているが、どうしても趣味に手を出してしまう。
 誘惑に負けてしまう。
 これではダメ。
 こんなことをしていると落ちる。
 そこで、どうしたかというと、木の箱に趣味関係のものを全部入れて、簡単にはあけられないようにして、ベットの下に押し込みました。
 3月に合格するまではあけない……これも決断。
 これは守り、合格して箱をあけたときの気分は最高でした。

 3年生のみなさんは、これまでもいろいろ決断をしてきたと思うが、この12月、最後の重大な決断をしてがんばってほしい。

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★1、2年生のみなさんも同じだ。
 特に2年生のみなさんは、いよいよ、具体的な進路という問題に直面していることと思う。
 ただ、3年生と、決定的に違うのは、あたりまえだけれど、与えられている時間の量が違う。
 2年生は、今の3年生のこの時期までに、あと1年間ある。
 だから、今の決断の仕方によって、変化する量が大きい。
 怖いといえば、3年生より怖い。

★先日の2年生対象「高校説明会」のみなさんの感想から――

 「きょうの進路の説明を受けて、もっと高い目標に挑戦してみようという考えが深まった。」
 今はこうだけど、もっと高い目標に……。
 今の君たちは、これができる。

 「普通高校か工業高校か迷っていました。きょうの説明会でもっと迷ってしまいました。ものを作るのが好きだから工業に行きたいし、普通の勉強もやりたいから普通高校にも行きたい。もっと悩んでから決めたい。」
 いやぁ~、わたしと同じ悩みの人がいますね。
 2年生は、この悩みの深さと、1年間格闘できる。
 大いに格闘してほしい。

★最後に、1年にも、2年にも、3年にも、君たちの先輩としてひとつ言いたい。
 わたしも、考えて、考えて、考え抜いたつもりだけど、しかし、ふりかえると、判断を誤った「決断」、軽率だったなぁという「決断」もある……。
 だから、君たちには、進路の決断にあたっては、はずかしがらないで、いろいろな大人から、特にMINAMI中の先生方から考えを聞いてほしい。
 聞いて聞いて聞きまくって、これからの「決断と努力」の参考にしてほしい。

 空気がピリッとしてくる12月。
 決断をして、「生まれ変わっても僕はこの道を選ぶ」という道に向かって、力強く、一歩を踏み出してくれることを願っている。(全校朝会コメント、以上)

★午後、工業高等専門学校副校長のS教授来校。
 S教授の話に快い刺激を受ける。
 高専の教育システム(国立高等専門学校の学校制度上の特色)の話、ロボコン全国大会(Shall We Jump?)・プログラミングコンテスト全国大会・アプリ開発コンテスト等の話、地域ふれあい祭りの話……と、ず~ッと説明を受けた。
 教授の話が上手なこともあるが、専門分野で大活躍する高専、地域と連携・融合しつつ躍動する高専のイメージがキラキラとひろがる。
 あんなふうに自分の勤務校を愛せる、語れるってステキだなぁ……、S教授が「高専」を語るように、僕も「MINAMI中」が語れなければならないのだなぁ……と思う。

 帰宅するときになって、本日、一日中、PCにスイッチが入らなかったことに気づく。
 たいへんめずらしいこと。

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★教師修業シリーズ「日本の中学校改革の本丸は、学校・家庭・地域の協働による部活動改革だ」編

2013-12-19 20:10:03 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★教師修業シリーズ「日本の中学校改革の本丸は、学校・家庭・地域の協働による部活動改革だ」編
2013
12.19

image1

★今さらながら、こんなことを書くのは、ホンマ、はずかしいことなのだが、昨夜、ひとつ重要なことに気がついた。

 僕が、毎日、舞台(授業教室)裏で、せっせと授業を記録し、授業ルポ(A4判用紙2枚=2000字+画像2枚)を発行するときの「授業者と僕の関係」は、ダウンタウンと高須光聖、とんねるずと秋元康、ウッチャンナンチャンと内村宏幸、さまぁ~ずとたかはC・石田、千原兄弟と松本人志、バナナマンとオークラ、SMAPと鈴木おさむ等との関係と酷似している……と思った瞬間、大きな違いに気がついたのだ。

 「重要なこと」というのは、このことだ。
 高須光聖、秋元康、鈴木おさむたち、座付作家は、観客に喜んでもらうために、毎日、せっせと番組台本を書いている。
 これは僕も同じだ。
 「観客」を「生徒&保護者」に置き換えればいい。
 が、僕と違うのは、彼等は、同時に、ダウンタウンやとんねるずやSMAPたちの新しい可能性を拓くために渾身の力を振りしぼっている。
 この後者の意識が、僕には弱かったように思う。

 「生徒&保護者」のための「授業ルポ」は、もちろん結果として、授業者の新しい可能性につながっているとは思う。
 しかし、重要なのは、僕がそれを強く意識しているかどうか……ということだ。
 すごく悔いている。
 猛省している。

 ああ、教室裏の座付作家の、再出発やね。

職員通信 2013/11/11号
★教師修業シリーズ「日本の中学校改革の本丸は、学校・家庭・地域の協働による部活動改革だ」編
0001

★僕の話は、いつでもどこでも――
 《日本の教育危機の元凶は、学校の教育独占体制(あるいは「学校の教育丸抱え体制」)にある。
 教育独占、教育丸抱え、学校は、社会の求めに応じ、何でもかんでも抱え込み、抱え込み、既に身動きがとれない状況に陥っている。
 たとえば、理科の教師は肝心要のあすの授業における実験の準備に割く時間も見出せないくらいに、授業以外の仕事を抱え込み――もうパンク寸前FUNKパンパカパンパンパン、いや、パンク状態。
 学校の教育力が極端に低下している。
 また、学校が(好むと好まざるとにかかわらず)授業以外のことを、どんどん抱え込んでしまうものだから、当然のこととして、家庭の教育力、地域の教育力も低下していく。
 これを修正し、学校・家庭・地域、それぞれの教育力がバランスよくならないかぎり、どんな教育力向上施策を打ち出しても、あまり、いや、ほとんど効果はあがらない。
 逆にいうと、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。
 そのためには……》
 ――という口上から始まる。

 僕が今、教育コミュニティ・MINAMIネットの点検項目のトップに「部活動改革」をあげているのは、MINAMIの部活動の現状が「学校の教育独占体制」の象徴である……これに手をつけないで、他をいくらいじくっても――たとえば「他をいじくる」例として「学校事務の組織化から学校改革へ」がある。これはやらないよりはいい。いや、やるべきだ。しかし、これにとどまっている限り――ほんとうの改革は進まない……という認識があるからだ。

0002

★教育コミュニティ・MINAMIネットの眼目は「学校・家庭・地域の3者が連携・融合・協働して、それぞれの教育がバランスよく行われる教育環境をつくろう」ということだ。
 そのために、まず「子どもの教育に、互いに参加・参画できる仕組みをつくりあげよう」としている。
 「子どもの教育に、互いに参加・参画できる仕組みをつくりあげる」ために、MINAMIネットでは、
 ・学校・家庭・地域の情報交換会
 ・情報誌の発行
 ・地域ぐるみで行うあいさつ運動
 ・小・中、公民館合同文化祭
 ・地域環境美化活動
 ・地域防災・防犯訓練
 ・地域巡回活動
 ・学校支援ボランティア活動――等々、さまざまな連携・融合・協働活動に取り組んでいる。

★活動内容をみるとわかるように――ま、はっきりと、あるいは、アイロニカルにいうと――MINAMIネット創設以来、意識的に、ターゲットを「子どもの健全育成・安全確保」に限定してきた。
 これだと、家庭や地域の諸団体が合意しやすいし、取り組みやすいからだ。
 が、しかし、これらは、みんな、それぞれ、大切なことではあるが、改革の本丸ではない。
 これらは、改革のレベルでは、「学校事務の組織化、効率化」といっているのとなんら変わらない。
 やはり、次の段階として、これらの活動と並行しながらも――これまで意識的にターゲットを「子どもの健全育成・安全確保」に限定してきた、その「限定」を解除し――意識的に新たなテーマ、すなわち、「改革の本丸=部活動改革」に取り組んでいかなければいけない。

 ただし、ターゲットを変えると、すなわち、「荷の軽い協働」から「荷の重い協働」にギアを切り替えると、ネットワークの質が大きく変わる。
 よほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することになる。

0003

★僕の出だしの口上は威勢がいいのだが、失敗の連続で臆病がしみついている僕の終わりの口上はいつも――
 《教育に関していちばん荷を抱え込もうとしているのが学校です。
 この学校が、ダムの水を徐々に、計画的に放流するように、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しません。
 この「アウトソーシング推進計画」が、やがてMINAMIネットのターゲットになる日を夢見ています。》――
 と、ホンマにホンマに、なさけないくらいに、泣いてしまうくらいに、ぼんやりとしている。

 先日、MINAMIネットの中心人物である、地域のある男性と、ある懇親会で雑談した――
 彼は、僕の、学校経営の理念、経営の手法、あるいは、MINAMIネットにかかわる学社連携・融合事業の展開方法などに関して、こちらがはずかしくなるくらいに「ベタほめ」してくれた。
 が、最後の最後に「ただし……」といって、
 「不満がひとつあります。学校部活動のやり方です」とつけくわえた。
 場所がお祝いの席上だったので、互いにそれ以上の展開は避けたが、朝練禁止、延長禁止、土・日の活動禁止、「家庭・地域の日」の活動禁止、新しい大会への出場禁止……等々に対し、日頃、積極的に学校部活動にかかわっている彼の怒りは、もう爆発寸前なのだ。

 僕は「学校通信」等に、ことあるごとに「改革の本丸=学校部活動改革」のストラテジーを提示している。
 表のトーンは、いつも述べる「本校区の実態を見据え、学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ……」というあいまい路線なのだが、よく読めば、部活動は学校外活動と位置づけ(←元々、「学校外活動」なのだが……)、教職員の本務(←元々、「本務」ではないのだが……)から切り離そうとしていることがわかるようになっている。
 僕は「学校通信」用に「改革の本丸=部活動改革」の原稿を書くとき、読み手を次のように想定している。
 多くの保護者は読まないかもしれない。
 しかし、わずかながら熟読する人もいる。
 熟読する人は、積極的学校部活動推進派と学校部活動廃止派に分類できる……と。
 彼と話をすると、いつも「ああ、熟読してくれている」と感激する。
 しかし、もちろん、彼は僕とは正反対の「積極的学校部活動推進派」なのだ。

 MINAMIネットは、何もないところから、「まだ見ぬMINAMIに会おう」を合い言葉に創設し、ここまでやってきた。
 ここまでやれたのは、中核エネルギーとして獅子奮迅の活躍をしたPTA幹部(彼もその一人)のおかげだ。
 さっき「よほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することになる」といったが、彼との激突による「崩壊」も念頭においている。

 ああ、シンドイ話だ。
 日暮れて道遠し。
 しかし、ここで絶望してはいけない。
 まず全員強制加入制から任意加入制への転換。
 任意加入制にさえ転換すれば、学校・家庭・地域それぞれの教育がバランスのとれた、豊かな教育環境創出に向けて、一気に改革を進めることができる。
 現在、学校部活動全員加入制支持=73%
 学校部活動任意加入制(あるいは廃止)支持=27%
 もちろん、学校部活動任意加入制(あるいは廃止)支持「50%」までには相当な隔たりがある。
 しかし、千里の道も一歩から……学校部活動任意加入制(あるいは廃止)支持=27%を30%に……というと、明日からやることが次々に見えてくる。
 僕のうちに鋭いエッジによる「疾駆感」が満ち満ちてくる。
 停滞と逡巡のゆたかさに酔っている場合ではない。

★きょうの話の最後に、少し観点を変えて、僕のいう「学校の教育独占体制(=教育丸抱え体制)」を強める方向に作用したと思われる点について、自分自身の勉強のために、確認のために、粗く3点あげる。

 1つは、学校中心自治民育体制。
 昭和7年文部省訓令「学校少年団」
 昭和16年「大日本青少年団」
 昭和20年5月22日戦時教育令=「学徒隊」等々……
 このいう流れのなかで、いわば「学校中心自治民育」体制が確立していったと思われるのだが、この戦前の学校イメージが、敗戦後も、幻影として保持されたこと。

 2つ目が、教育爆発現象。
 高校進学率が昭和20年代〈20%〉→昭和50年代〈90%〉と急カーブを描いている。
 受験のための狭義の学力観(=価値観)に地域・家庭も追随していったこと。

 3つ目は、地域社会構造の変化。
 職住分離・核家族化が進行したこと。

 この3つにくらべれば、影響は極々小さいと思うが、もう1つあげるなら、「学習指導要領」(文部科学省)の問題だ。
 なにかあると、学習指導要領に取り込み、学校で取り扱うという安易な判断が積み重なり、つまるところ、学習指導要領が、教育というものの、すべてを、学校に取り込む方向(なんでも学校、家庭もそう思い、地域もそう思い、教師自身までもそう思いこむ)をつくりだし、結果として、学校の教育丸抱え体制を強化させる方向に働き、それが同時に、社会の教育力を奪ってしまった。

 蛇足になるが、今、学習指導要領が、教育というものの、すべてを、学校に取り込む方向をつくりだし、結果として、学校の教育丸抱え体制を強化させ、同時に、社会の教育力を奪ってしまったと書いたが、残念なことに、現学習指導要領案によると、総則第4の3(13)に「部活動については、(中略)学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること」とある。
 部活動が、教育課程外であるという位置づけは変わっていない。
 しかし、「教育課程との関連が図られ」と指示している。
 バカげた話だ。
 何度もくり返すようだが、こういう安易な妥協、あるいは「取り込み」が積み重なり、積み重なり、既に40年前に、第3の教育改革を構想しなければならないような教育危機状況に至ったのである。
 まだ懲りないのか?

 記述内容がぼんやりしたままで忸怩たるものがあるが、きょうは、これで終わる。

★画像は、MINAMI小・中連携授業研究会の授業参観の場面。
 小・中学校の連携がしっかりしていることが、学校側、地域側、双方向の連携推進の条件である。
 小・中学校の方針がバラバラだと、継続的な学社連携はほとんど進まない。

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★教師修業シリーズ「学校経営アドバイザー〈達成状況によって施策の打ち出し方を変えろ〉」編

2013-12-17 09:11:05 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★教師修業シリーズ「学校経営アドバイザー〈達成状況によって施策の打ち出し方を変えろ〉」編
2013
12.17

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★本ブログの根幹を変えた。
 これまでは、記事の日時と「職員室通信」の日時が完全に一致していた。
 しかし、これをつづけることは僕にはムリだ。
 ズレると――すなわち「職員室通信」が遅れると、すごいストレスになる。

 で、次のように変えることにした。
 ①ズレは気にしない(*^_^*)。
 記事が現在で、「職員室通信」は、2、3ヵ月も前……ということもある。
 ②しかし、HPコンテンツ「職員室通信」では、「通信」発行の日時順に並べる。

 HPコンテンツ「職員室通信」が、粗く、1年分が完成した段階で、記事の日時と「職員室通信」の日時を、再び一致させる。
 再び一致させるのは、現段階の予定では、来年の4月1日から。

職員通信 2013/11/06号
★教師修業シリーズ「学校経営アドバイザー〈達成状況によって施策の打ち出し方を変えろ〉」編
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 学校経営アドバイザーは地域のキーパーソン 

★本校では、校区在住の4人の方を学校経営アドバイザー(任期2年)として委嘱している。
 助言をいただく主なテーマは――
 ①授業改善、教師修業
 ②教育コミュニティ(部活動改革を含む)

 本校区は、3つの地域から構成されている。
 A地区=昭和45年頃に開発された住宅団地。人口約3000人。
 B地区=昭和56年頃に開発された住宅団地。人口約2500人。
 C地区=古くからの地域で、東部には農地・山林が、西部には住宅地が広がっている。人口約6000人。
 アドバイザーをお願いするとき、それぞれの方の専門分野、ご経験とともに、A・B・C3つの地区の住民であり、地域のキーパーソンであるということも考慮した。

 アドバイザーが一堂に会する場は設定していない。
 学校行事および学社連携・融合事業(主に教育コミュニティネット事業)についてご案内を申しあげ、都合のよいときにご参加いただき、ご意見を伺う方式だ。
 報酬はない。
 完全ボランティアである。
 ホンマ、申しわけないことである。
 ホンマ、ありがたいことである。 

★先週の水曜日、および昨日の月曜日と、お二人ずつ来校された。

 水曜日のお二人は、B地区、C地区東部に住んでいる。
 お二人とも地域団体のリーダーである。
 昨日のお二人は、A地区とC地区西部に住んでいて、本校PTAのOB(正しくはOG)である。
 お二人ともPTA総務委員長の経験者だ。
 PTA総務委員長というのは複数いるPTA副会長の筆頭で、総務委員会(PTA会長・副会長、各実行委員長、各学年委員長等)のまとめ役である。
 だから、PTAのことは、なんでも経験している、なんでも知っているという存在だ。

 アドバイザーに提出した資料――
 ・学校内部評価資料
 ・学校外部評価資料
 ・保護者による授業評価資料
 ・教育コミュニティネット地域情報交換会資料(7月実施分)
 ・教育コミュニティネットOB会設立に関する資料
 ・生徒による授業評価など学校目標達成状況に関する資料
 ・今年度の「マニフェスト」に関する資料
 ――等に基づいて、授業を中心とした学校の状況、あるいは学校と地域・家庭の状況についての説明&授業参観後、ご意見をいただいた。

 きょうの記事は、前回の記事(11/4)「2学期にはいって、2人の保護者から学校部活動について相談があった」に関連して、「学校部活動改革」に限定して、アドバイザーの意見を紹介する。

 〈アドバイザーの意見〉

(1)経営上、当然、目標とか、ねらいどころとか、目安とか、目算とかがあるのだが、本校では、多面的に評価軸を設定し、いろいろな評価場面を設定し、その評価が経営に生かされるように工夫されている。
 こういう評価は、もちろんすべてが数値化できるとは思わないが、教育活動の充実、組織の活性化、教職員の資質の向上に有効である。
 ただし、達成目標の20%、30%で評価が低い段階のものと、70%、80%と高い段階のものでは、当然、今後の施策の打ち出し方を変えていかなくてはいけない。
 同じようにやっていると行き詰まる。
 この点の判断を間違えないでほしい。

(2)部活動の全員加入制(全員強制加入制)は改めるべきだと考える。
 学校も、多くの保護者も、おそらく全員加入制を解除すると、非行に走る生徒が増えると考えていると思うし、その考えもわらかないわけではないが、そのことよりも、全員に加入を強制して、生徒の活動の幅を狭めていること、家庭生活や地域活動に影響を与えていること等のマイナス面のほうが大きい。
 青少年の課外活動は、学校部活動も選択のひとつ、地域における青少年団体活動、民間教育団体の活動も選択のひとつ……という幅広い構えで臨んでほしい。
 もちろん、市内の全中学校で全員加入制を採用していて、1校だけの改善・改革はむずかしい。
 教育委員会がはっきりとした考えを打ち出す時期がきていると思う。

(3)学校部活動全員加入制とも関連するが、学校部活動はレギュラーとレギュラーに選ばれなかった生徒の問題、競技性を追求する生徒と、レクリエーションとしての活動を求める生徒との問題等、多くの問題を内包している。
 また、指導および管理責任を、教員がぜんぶ背負う格好になっているが、これも問題だ。
 従来から言われつづけている社会教育への移行も含めて抜本的な改善策を打ち出す必要がある。

(4)学校部活動については、当然のことだが、活動の種類を今以上に充実することは困難だし、また、現状では、特に文化系の部活動の活動内容が、合唱・総合文化(美術・科学・IT等)と限られている。
 こういう状況で、「全員強制加入制」をつづけることには、やはり問題があると思う。
 学校外の社会教育活動とのコーディネート機能を向上させつつ、「全員強制加入制」から「任意加入制」に切りかえるべきだ。
 現在の総合文化部(顧問教師2人、教育コミュニティネットのサポータークラブ員数名の指導体制)が、その橋渡し的な位置づけであるという説明だったが、この総合文化部の活動内容をさらに充実させることによって、いい方向が開けるのではないかと考える。
 (以上、「アドバイザーの意見」のうち、学校部活動改革に関連するもののみ紹介)

 目標達成に向かってステップの刻みを鋭く、かつ、厳しく

★よいアドバイスをいただいた。
 「達成目標の20%、30%のものと、70%、80%のものとを同じようにやっていると行き詰まる」という指摘には、ハッとした。
 はずかしながら、僕は「同じようにやってい」て「行き詰ま」っている。
 経験的にいうと、70%、80%に至っているものをさらに前進させるのは、なかなかむずかしい。
 もう悪い状態ではない……ここまでやれた……という安心感&満足感が、慢心につながる。
 さらに改善を進めるためには、やはりステップの刻みを鋭く、かつ、厳しくしなくてはいけない。
 また、達成目標の20%、30%のものについては、粗く2種類ある。
 目標達成率は低いが、しっかりとした見通しが立っているものと、ほとんど行きづまっているもの。
 後者の代表が学校部活動改革だ。
 「学校部活動全員強制加入制から任意加入制へ」という目標を唱えているだけでは、何も変わらない。
 ステップの「質」を――あるいは「発想」をガラリと変えなければいけない。

 学校部活動改革に手をつけないと、日本の中学校教育は変わらない

★このブログでくりかえし述べているように、中学校改革の本丸は、学校部活動改革だ。
 これに手をつけないと、日本の中学校教育は何も変わらない。
 悲しいことに――これを読んでいる方には「ナンヤネン、それェ(*^_^*)」と笑われるかもしれないが――僕の学校は「学校部活動全員強制加入制」という、トンデモない体制をとっている。
 正確には、ま、弁解めくが、「とらされている」。
 大きなことをいう前に、まずこれに手をつけなくてはいけない。
 全員強制加入制から任意加入制への転換。
 任意加入制にさえ転換すれば、学校・家庭・地域それぞれの教育がバランスのとれた、豊かな教育環境創出に向けて、一気に改革を進めることができる。
 全員強制加入制では、身動きがとれない。

 しかし、年度末の保護者アンケートにおいて、「部活動の全員加入制か任意加入制か」についてはたずねたところ、
 全員加入制支持=73%
 任意加入制支持=27%……という結果だった。
 この傾向は、ここ数年、変わっていない。
 もちろん、自由記述欄には、次のような指摘も多い。
 「部活動が全員強制加入だと聞き驚いている。」
 「やりたい部活動がないのに全員強制加入はおかしい。やりたい人が入る任意加入制を支持する。」

 ただ、数値的には「全員加入制支持」が圧倒している。
 したがって、現時点では、学校部活動については、現在の体制を維持していかざるをえない。
 僕は、ずっと次のように言ってきた――
 今後、(ひとつの目安として)任意加入制支持が3分の1を超えた段階で、
 ①本校区の実態を見据え、
 ②学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ、
 ③具体的な改善・改革の「一歩」を進めたいと考えている――と。

 まるで念仏を唱えるように、こう述べるばかりで、改革の具体的な方策は何ひとつ打ち出せていない。

★もちろん、絶望しているわけではない。
 このブログの名前は「断念の上に語りつづける600字の教育学」だ。
 断念した上でも、なお「一歩」を歩もうとしてこそホンマもが生まれる。
 生きがいがある。
 同時にまた、ここで焦ってもいけない。
 焦って強引に出ると、これまで学校・家庭・地域が連携して取り組んできたものがぜんぶ吹っ飛んでしまう。
 僕はこれまでこのことで2度「吹っ飛」ばしている。
 1度は、教職員同士の関係を。
 もう1度は、保護者・地域との関係を。
 特に2度目は、「告げ口」作戦と「外圧」作戦で、未熟な僕は四面楚歌状態に陥った。
 「告げ口」が好きなのは、よその国の人だけではない。
 日本人も大好きである。

 こんなふうに立ち往生している僕に、アドバイザーの「達成目標の20%、30%のものと、70%、80%のものでは、当然、施策の打ち出し方を変えていかなくてはいけない。同じようにやっていると行き詰まる」は、大きなヒントになった。

 ――記事が尻切れトンボだが、本日は、これで終わる。

★画像=校舎のまわりも秋の色が深まってきた。
 「美しい」と感じないわけではないが、寒いのが苦手で、かつ、今年は、僕がもっとも活動的になれる夏に体調を崩し、無為徒食の生活を強いられたので、おお、何もできないうちに、もうこんな時期になったのかぁ~と、やや暗い気持ちになっている(ノ△・。)。
 しかし、この時期を突き抜け、極寒の時期になると、僕は居直って強くなる。
 それまでトロトロ「トロ火」で堪え忍ぶことにする。

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★教師修業シリーズ「〈学校部活動改革つなぎ4項目〉から徐々に〈学校部活動全廃論〉へ」編

2013-12-12 15:23:11 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★今年のカリンは出来がいい。熟成する、来年の花見の頃が楽しみだ(^_^)v
2013
12.12

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★画像=今年も、MINAMIのカリンで、カリン酒をつくった。
 同じMINAMIのカリンでも、年によって実のでき方が違う。
 ある年、ずいぶん大きな実がなった。
 通常の2倍くらい。
 でも、カリン酒としては、あまりできはよくなかった。
 この点、今年のカリンは期待できる。
 小粒で、プンプンと香りがいい。
 輪切りにするとき、表面ににじみでてきた蜜で手がベタベタになった。
 熟成する、来年の花見の頃が楽しみだ(*^_^*)。

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職員通信 2013/11/04号
★教師修業シリーズ「〈学校部活動改革つなぎ4項目〉から徐々に〈学校部活動全廃論〉へ」編
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★2学期にはいって、2人の保護者から学校部活動について相談(あるいは「抗議」ととらえるべきか?)があった。
 Aさんの相談は、現在の学校部活動が家庭生活や学習活動を圧迫している。早急な見直し・改善が必要だ……というものだった。
 Bさんの相談は、(Aさんの意見とは逆に)学校部活動を、時間的にも内容的にも現状以上に充実してほしい……というものだった。

★まず、部活動に関する本校の現状を確認することにしよう。
 活動時間は、前期(4/1~10/31)は、平日は午後6時15分活動終了、午後6時30分完全退下。
 後期(11/1~3/31)は、平日は午後5時45分活動終了、午後6時完全退下。
 土曜日・日曜日については、第1・3日曜日は部活動休止日。
 他の週の土曜日・日曜日については、土曜日・日曜日のいずれかを休止日とする。
 なお、土曜日・日曜日の活動時間については、3~4時間を目安とする。(ただし、練習試合等を計画した場合は、これを超えることがある。)
 また、職員会議・学年会議等で本校の教職員が指導にあたれない日は、部活動休止日(=「家庭・地域で、部活動以外の活動をする日」)とする。

 この活動時間について昨年度末、全保護者からアンケートをとった結果が、次の通りである。
 ・ちょうどよい=77%
 ・やりすぎる=13%
 ・もう少しやれ=8%
 ・もっとやれ=2%
 これをみると、おおむねご理解いただいているものの、Aさんとほぼ同意見(やりすぎる)と考える方が13%、Bさんとほぼ同意見(もう少しやれ&もっとやれ)と考える方が10%(8%+2%)と、いずれも決して少なくはないことがわかる。

★Aさんにも、Bさんにも、次のように回答申しあげた。

(1)活動の時間については、市内中学校のなかでは平均的、もしくはやや少な目の量である。
 しかし、土曜日・日曜日の活動については部によって長時間になっているケースもある。
 これは、今後、改める。
 朝練習は一切、認めていない(これについては例外はない)。
 活動延長は、中体連「夏季大会」に限り、30分間の延長を認めている。
 なお、「やや少な目の量」というあいまいに表現をしたが、本校が、職員会議・学年会議等で教職員が指導にあたれない日を、部活動休止日としている分の「時間」のことを指している。
 生徒の安全保証という観点からやむを得ない措置と考えている。

(2)また、学校部活動が生徒の学習活動に影響を与えているということについては、次の観点から、大きな問題があると考えている。
 毎日の50分間の授業でつまずいてしまう生徒がでてくる。
 それを放課後などの時間を使って適切な補習を行えば、つまずきを克服することができる。
 経験的に、全員100点にすることが可能だ。
 しかし、現状は部活動の時間になったら、勉強がわかってもわからなくても一斉に部活動をはじめる。
 また教師にしても、自分が担当する部活動の指導にあたらなければならないから、補習がやりたくともやれない。(当然、事故等から生徒を守らなければならないという問題もからんで……)
 義務教育の中学校はあくまでも学習指導要領の内容の徹底が第一であり、これをクリアーした上での部活動という原則を重く受けとめている。
 しかし、この点について、具体的な改善策を示せないでいる。
 「補習」を学習ボランティアに託す……という実践も聞いているが、本末転倒。
 「補習」は教師が行うべきで、「部活動」こそボランティアに、あるいは社会教育&民間社会教育に託すべきだと考えている。

(3)学校週5日制や新しい学習指導要領を提言した中央教育審議会答申『21世紀を展望したわが国の教育の在り方について』は、学校依存の現状――僕がいつもくりかえしくりかえし述べている言い方だと「学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)」――を改善しなければならないとして、校外での生徒指導と、この部活動の問題を取りあげ、学校が「すべての子どもにその参加を義務づけ画一的に活動を強制したり、勝利至上主義的な考え方から長時間の活動を強制するようなあり方は改善を図る必要がある」として、学校は学習指導面の指導により集中すべきことを指摘している。

 本校では、ここで指摘する「長時間の活動の強制」についてはかなり改善が進んでいる。
 しかし、「全員加入制」の問題については従来と変わっていない。

 「全員加入制」について昨年度末、全保護者からアンケートをとった結果、「23%」の保護者が、全員加入制を廃し、任意加入制への移行を希望している。
 今後の重要な検討課題である。

(4)部活動の意義は十分承知している。
 部活動は、教育課程外活動であるため、部活動を実施する・しないについては校長の判断とされている。(任意加入制についても同じ。)
 だから、理屈のうえでは「来年度から本校は部活動は実施しない」という選択も可能である。
 同じく「来年度から本校は部活動は任意加入制とする」という選択も可能である。
 しかし、部活動の教育的意義を考え、生徒の実態、保護者の方々の意見を踏まえ、現在の体制を選択している。

 部活動を実施する以上は、Bさんの意見のように、内容的に充実したものにしたい。
 そのひとつの方策として、以前にもお知らせしたが、小学校・中学校と家庭と地域が協働して、教育コミュニティ・すこやかみなみネット・ボランティア人材バンクを創設した。
 対象は、PTA会員、PTAのOB、地域の人々(原則として学区内)である。
 ボランティアの活動については次のような部門(例)がある。
 ・〈教科指導(含 総合的な学習・道徳等)の支援部門〉
 ・〈学校行事の支援部門〉
 ・〈読み聞かせ等図書館活動支援部門〉
 ・〈花壇づくり、校舎修理等環境づくり部門〉
 ・〈登下校の安全確保、学区巡視部門〉
 ・〈部活動の支援部門〉
 ・〈ボランティアセンター部門(人材バンクの管理・コーディネート)〉等々……。

 この中の「部活動の支援部門」の方々のお力を借りて、より質の高い部活動にしたい。
 ただし、職員会議・学年会議等で本校の教職員が指導にあたれない日に、部活動支援部門のボランティアの方に全面的に指導をお願いすることは、事故等の責任問題との関連でできない。
 この点はご理解いただきたい。

★以上、Aさん、Bさんの相談(あるいは「抗議」)にこたえるという形で、部活動に関する学校側の(実に歯切れの悪い)考えを、クドクドと述べた。
 Aさん、Bさんと同様、僕も部活動の早急な見直し・改善が必要だと考えている。
 部活動は、他にも多くの問題をかかえている。
 たとえば、少子化に伴い、現在ある部を維持することが年々むずかしくなっている。
 また、生徒のなかには、レクリエーション的にその種目を楽しみたいという生徒もいるし、競技志向の生徒もいる。
 現在の部活動は、レクリエーション派も競技志向派も、1つの部として運営せざるをえないという苦しい事情がある。
 これらをどう改善していくかは、ほんとうにむずかしい問題である。
 「だから仕方がないから、ただ現体制を継続する」というのではなく、改善に向けて具体的に一歩前進したい。
 今後、①学区の実態を見据え、
 ②学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ、
 ③具体的な改善・改革の「一歩」を見つけだしていくつもりだ。
 多くの方々の意見をいただきたい。

★最後になるが、本校では部活動改善に向けた取り組み&努力事項として「部活動改革つなぎ4項目」を定めている。

(1)学年・学級(学年教員)で、あるいは、部活動(顧問)で、個々の生徒の社会教育活動(学習塾・稽古塾を含む)の実態を、可能な限り把握する。
 そのうえで、個々の生徒の社会教育活動が円滑に行われるように配慮する。

(2)地域で行われる社会教育活動や公的な社会教育活動への参加を奨励する。
 部活動と重なる場合も多いと思うが、各部顧問は、ここで充分、学社コーディネート力を発揮し調整に努める。
 子どもたちは学校教育ではとても育てられない力を社会教育で獲得する可能性がある。

(3)部活動の休止日については、冒頭でも述べたとおりである。
 くわえて、長期休業中の土・日は可能な限り休止日とし、生徒はもちろん、教職員自身も自身の家庭や地域で過ごすようにする。

(4)学校部活動に対する生徒・保護者の多様な要望への対応・改善策として、これまでの美術部、科学部、IT部等を統合した「総合文化部」を開設した。
 現在の活動は、美術・文芸・パソコン(報道・ブログ)・科学などだが、今後、生徒の希望によって、本校顧問の管理のもとに地域・保護者のボランティアの方々に協力してもらい、メニューを増やしていく予定である。
 活動は、原則として、週3日程度(土曜・日曜の活動はなし)。
 この「部活動改革つなぎ4項目」(4)の「総合文化部」のポイントは次の3点である。
 ①メニューを豊かにして、さまざまなニーズに応える。
 ②活動日に幅をもたせ、民間社会教育団体を含む社会教育活動との両立を可能にする。
 ③学校外活動(学校部活動や地域社会教育活動)のガイダンス、あるいはコーディネート機能を果たす。
 「ガイダンス、あるいはコーディネート機能」を具体的な例で説明すると――
 例1=ある運動部での活動がうまくいかなくなった生徒が、その運動部を退部し、総合文化部に入部する。総合文化部の報道メンバーとして、いろいろな部活動を取材するうちに、自分がソフトボールに向いていることに気づき、ソフトボール部に正式に入部する。……
 例2=当然、学校部活動と社会教育とのあいだでも、この機能は有効に働く。
 考えてみれば、学校部活動は、ひとつの部活動の継続指導に力を入れ、こういうガイダンス機能、コーディネート機能は軽く考えてきた経緯がある。

★ここまで書くと、既にお気づきの方もあると思うが、現在、子どもたちに大人気の「総合文化部」は、部活動改革「全員強制加入から任意加入制への転換」の「秘策」「奥の手」「うら技」といえなくもない。
 このことについて、僕のうちに、2つの声がある。
 1=たしかに実質的には「全員強制加入から任意加入制への転換」と同じ状況に至る。
 でも、この選択は、僕にとっては完全な退歩だ。
 地域&保護者と正面から部活動改革「全員強制加入から任意加入制への転換、あるいは学校部活動全廃」論を展開すべきだ……という僕の内なる声。

 2=波風を立てる必要はない。
 実質的に「全員強制加入から任意加入制への転換」を獲得し、あとから「全員強制加入から任意加入制への転換」論を展開すれば、理解を得られやすい……という僕の内なる声。

★これを書き出す前は、もっと、あれこれ――僕はこのことについては、あちこちで相当に激しくやり合ってきている、その――恨み辛みを、グダグタと述べるつもりだったが、なんだか疲れた。
 以前は、一気に20枚、30枚と(この原稿はここまで10枚くらい)書けた。
 近頃、パワーがなくなっている。
 ホンマ、アキマヘンわ(ノ△・。)。
 「つづき――主に学校部活動全廃論」は今度書くつもり。

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★教師修業シリーズ「学校経営~『いい授業』が『悪い授業』を支える」編&小和田Tの授業を観る会

2013-12-09 14:24:48 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★「社交」はよくない。酒に酔うようなものだ。昼間っから酒に酔っていればダメだ
2013
12.09

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★前の冬季オリンピックで高橋大輔が冒頭の4回転ジャンプ失敗のあとの、スイッチを入れ直し、鬼と化し、憑依の状態に突入していくのをみて、僕はすっかり高橋大輔のファンになった。

 今回のGPファイナル――正直、僕はあまり興味はなく、ただパートナーの付き合いで見ていたのだが――羽生結弦も冒頭に転倒、浅田真央も冒頭に転倒、しかし、そのあとがすばらしかった。
 高橋大輔と同様に、ショックでつぶれそうになりつつも、きっちりスイッチを入れ直していた。

 下記の「職員室通信」の末尾に――
 「僕は、この座付作者の仕事以外のことは何ひとつできない。」
 「座付作者としての道以外に僕の道はない。」 
 「とにかく舞台の裏に身を置く。」
 「そして、このモバイルの前に座る。」――という箇所がある。

 僕もスイッチを入れ直さなくてはいけない。
 「座付作者としての道以外に僕の道はない。」の心意気で、ひとりぼっちで憑依の状態に突入していかなくてはいけない。
 「社交」はよくない。
 酒に酔うようなものだ。
 昼間っから酒に酔っていればダメだ。

職員通信 2013/11/27号
★教師修業シリーズ「学校経営~『いい授業』が『悪い授業』を支える」編&小和田Tの授業を観る会
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★主任会(11/27・3校時)の話題からピックアップ――

(1)分掌部会(学年部会)では、全体会とは別種の、重要な価値の交換が期待できる。
 職員朝会の全体会(7分間)と学年教員打ち合わせ(7分間)の関係。
 同じ内容を繰り返す必要は、もちろんない。
 しかし、学年の教員&生徒の実態に即し、念を押すこと、あるいは、さらに具体的に掘り下げて再確認することは、学校経営上、きわめて重要だ。
 学年分掌という小集団では、全体会とはまた別種の、伸びやかな精神のつながりのなかで、重要な価値の交換が期待できる。
 これは学年主任の判断と腕にかかっている。

(2)学年主任による授業巡回は、問題点を早期に発見し、具体的な手立てを検討する上で、きわめて重要。
 学年の子どもたちが「いい授業」を受けているか?……この教師の授業は「いい授業」をしているといえるのか?……学年主任の目でチェックする。
 「いい授業」とは、本校の教師用・生徒用の「5原則」に即した授業のことだ。
 僕の経験からいうと、「いい授業」が50%でも学年が荒れるということはない。
 50%の「いい授業」が、「いい授業」とはいえない授業を支えている。
 だから、ぼんやりみていると、学年全体としては、安定しているようにみえる。
 でも、「いい授業」が40%に減ると、やや不安定に。
 30%にまで落ち込むと、もう――要するに30%で70%は――支えきれず、だれの目にもはっきりと荒れの兆候が出てくる。
 今、自分が担当している学年は、どういう状況にあるのか?
 はっきりいうと、「いい授業」が――
 100%なのか?
 90%なのか?
 80%なのか?
 70%なのか?
 60%なのか?
 50%なのか?
 50%の場合は、すぐ隣に学校危機がある。
 実態をしっかりとチェックする。
 チェックの結果、ダメだとなったら――ま、いい授業が90%なら、残りの10%を――絶対にいいかげんに済ませない――この「10%」を見過ごさないで、10%に対して、組織として具体的な手だてを検討する。
 いい授業は転移する。
 しかし、悪い授業も転移する。
 いい授業を転移させると、いい学校になる。
 日本一の学校になる。
 学校経営のおもしろいところだ。
 学校全体(校長・教頭・教務・研修)としても、そういう情報はたえず収集する必要があるし、また実際に収集しているつもりだ。
 が、どうしても粗いデータになる。
 学年主任の情報は絶対に欠かせない。(主任会の話題、以上)    

★主任会のあと、乱氏と「小和田Tの授業を観る会(教科=英語・対象=3年3組・4校時)に参加した。

 小和田Tの授業は、ずっとここにいたい、あるいは、明日も参観に来たいと思わせる授業だった。
 指示が的確だ。
 説明の語りもしっかりしている。
 指示に対する子どもたちの作業(活動)とその達成状況をチェックする方法も、よく設計されている。
 リズムがいい。
 教室全体が生き生きとしている。
 小和田Tとは出会ったばかりだが、これだけ腕をあげるために、どんな修業をしたのだろうか?
 先に、50%の授業が学校を支えている……というような話をしたが、小和田Tの授業は確実に学校を支えている。
 それから、授業の冒頭、ハッとした場面があった。
 「ねらい」を提示するとき、小和田Tにミスがあったのだ。
 にもかかわらず、生徒は授業のねらいをつかんでいた。
 明らかに、背後に3学年経営力、3組学級経営力、英語科経営力の、ぶ厚い積み重ねの「層」を感じた。

★僕は「授業記録者」にはかなりこだわってきた。
 50分間の研究授業が終わると、通常、15分から20分の休憩をはさんで研究協議が始まる。
 その席上で、参会者に「授業記録(教師の指示・発問や生徒の発言・学習活動)」を配る。
 これが授業記録者の美学だ(^_^)v。
 先輩たちは、これを手書きで、かつ、活字のようなきれいな文字でやっていた。
 僕には、とてもマネはできなかった。
 僕の場合は、パソコン(ワープロ)が登場し、キーボードの入力スピードをアップすることにより、なんとか先輩並みに「美学」を演じられるようになった。

 ただ、「授業記録」と、今、僕がやろうしている「座付作者」としての仕事とは、若干、異なる。
 「授業記録」は、主に授業を観た人が、研究協議の対象とするための資料だ。
 もちろん観ていない人にも役立つと思う。
 でも、経験的にいうと、観ていない場合、実際の授業とは異なるイメージを描いてしまう恐れがある。
 「座付作者」としての仕事は、実際に授業を観た人も、観ていない人も、共に読めるような(A42枚の)ルポを書く作業だ。

 今回の「小和田Tの授業を観る会」も「授業ルポ」を書くつもりで材料を集めた。

 ①学習指導案――僕はこれはあってもなくてもいい。指導案があると、これに引っぱられる。僕は先入観なしに授業に没入したいと考えている。だから、あくまでも参考資料として活用するにとどめる。(なお、本講では「授業を観る会」も「模擬授業」も「指導案」の提示は求めていない。今回は、小和田Tの判断で提示した。)
 ②自分の手(パソコンではなく、今は万年筆*^_^*)で記述した授業記録
 ③ICレコーダによる授業記録――②と③、両方はいらないと思っている。②だけでいい。しかし、どうしても再チェックしたいときの補助として③も教卓の上で作動させる。
 ④生徒の「授業評価」データ
 ⑤教師の「授業評価」データ
 ⑥研究協議の記録――乱氏も記録する。研修部も記録する。僕も記録する。この3つを比較する。
 ⑦デジタル画像50枚……など。

 これらの材料を、A4×2(=2400字)と写真2枚という枠で、実際に授業を観た人も、観ていない人も、共に読めるようなルポを書く。
 授業を観なかった人も読めて、かつ、観た人も興味をもって読める……くわえて量的にはA4、2枚……という3つの条件を満たすことは、なかなかむずかしい。
 MINAMI劇場の座付作者として、次から次に量産できるようになりたい、
 いや、量産せざるをえない状況に自分を追いこみたい。

 〈メモ〉
・「量産」といっても、まず、1号、1号だ。
 10号、20号のときは、「なさけない、たったこれだけか」「これだけのことしか僕はできないのか」と絶望する。でも、50号を超えると、学校が変わる。
 100枚を超えると、僕の基底部が変わる(^_^)v。
・書きたくない日に書かなくてはいけない。
 座付作者が休んだら終わりだ。
 まず、書く。
 すると流れができる。
・授業者を励ますルポにしたい。
 授業者が、自分のお母さんに見せたい、あるいは夫に見せたい、あるいは恋人に見せたい……と思うような授業ルポにしたい。
・だれも、やる気にさせてくれない。やる気は自然に出てこない。座付作者自身で引きずり出す。
・息の長い座付作者になりたい。
 だから、長生きしたい(*^_^*)←ウソ(*^_^*)。
・僕は、この座付作者の仕事以外のことは何ひとつできない。
 座付作者としての道以外に僕の道はない。
・とにかく舞台の裏に身を置く。
 そして、このモバイルの前に座る。
 書いたものが気に入らなければ消せばいい。
 消したら、また別なエネルギーが生まれるはずだ。
・テーマは、学校マニフェストの№1「知的で楽しい授業=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底します。〈プロ教師への道〉」と№2「学社連携・融合=学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、MINAMI小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進します」だ。
 これがコアといっていい。


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★音読で1日6時間の授業をリレーしていこう

2013-12-04 15:05:13 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★あれから13年たった。最近、カウンターの数字が再び「1」に陥る
2013
12.04

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★僕のホームページが、いよいよ困った状態に陥った。

 昔、このホームページを開設した頃のことだ。(Hachinohe Cable Television Co. 2001年4月、ケーブルインターネットサービス「HTV-net」開始)
 張りきって、無料レンタルのカウンターをつけた。
 しかし「1」という数字がいつまでたっても動かない。
 「1」とは、もちろん僕のことで、同じ人(=僕)が何回クリックしても1回しか反応しない設定だった。
 「でも、不具合を起こしているのかもしれない。」
 「ほんとうはもっとたくさん訪問者があるのかもしれない。」
 たしかめるために乱氏に、僕のホームページをみてくれるようにメールで依頼した。
 しばらくして「1」からコロンと「2」になった。

 あれから13年たった。

 近時、再び「1」に陥る。
 本日未明、目が覚めたときは「HP廃棄」を決意したのだが、起床後「あと1ヵ月、つづけてみよう」に修正した(^_^)v。

★ホンネは、1年間通して、ネット上で「職員室通信」を発行しつづけたい。
 僕はまだネット上では年間通して発行したことがないのだ。
 年間通して発行しつづけたもの素に、翌年、「生き直し(書き直し)」、「新しい僕」を創出するという作業がやりたい。
 来年の3月いっぱいまでかけて、欠けている分を補いつつ、1年分の「職員室通信」をアップすることは可能か?
 それをさらに1年かけて「生き直す」ことは可能か?
 あと1年と4ヶ月かかることになる。

 自分のエネルギーの量を考えると、かなり微妙な話だ。

★画像=B級ご当地グルメの祭典! B―1グランプリ「おいしい! たのしい! あやしい! 黒石つややきそば」(やきそばのまち黒石会監修)。
 先日、出張の折、新青森駅の売店で、麺好きのパートナーへの土産として購入。
 しかし、パートナーの評価はあまり高くなかった。
 まだ冷蔵庫に2人分残っている。
 きょう、僕が、ぜんぶ食べるつもりだ。

職員通信 2013/10/10号
★音読で1日6時間の授業をリレーしていこう
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 ――この号は紙版では10月初旬に発行したものだ。
 しかし、ネット上にはアップはしていなかった。
 上記の「欠けている分を補いつつ」ということで、発行日が前後するが、本日、アップする。

★前回、ブログで次のような記事を書いた――
 教師にとって授業の教室は舞台だ。
 その舞台の裏で毎日、せっせと授業を記録し、A4判用紙2枚(2000字)にまとめ発行する。
 発行したものを「読む人々」が「観客」だと考えると、僕はいわば劇場の座付作者ということになる。
 これまでもポツポツとは発行してきた。
 でも、ポツポツとではダメなのだ。
 ポツポツと発行する「スタイル」は僕のうちに既にできている。
 しかし、毎日せっせと発行しつづける「スタイル」はできていない。
 今年度じゅうに完成させたいと思っている。
 うれしくても、悲しくても、せっせと発行しつづける。
 発行しつづけることによって、僕自身の教育の課題を乗りこえていく。(引用、以上)

 せっせと発行しつづけることが最優先なのだが、「ポツポツと発行する」段階から「毎日せっせと発行しつづける」段階への移行が、僕にはなかなかむずかしい。
 思いきった「ジャンプ」が必要だ。

★ジャンプするための僕自身への〈提案〉――
 授業記録の要素は、「授業に対する批評コメント(①)」、「批評コメント」に対応する「授業の具体的場面(②)」や「学校経営的視点③」、これらを「プロデューサー的視点で編集したもの(④)」。

 理想は、④だが、①でも諒とする(*^_^*)。

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★10月の模擬授業大会。
 4コマのうちの1コマ――授業者=数学・南原T。

(1)南原Tは、生徒役の教師を前にしたときの表情と語りが、あたたかい、やさしい。
 ひとり残らず包みこみ、ひきあげてやろうというオーラを纏っている。
 これは教師として最も大切な条件だ。
 この点に弱点をもつ僕としては、ほんとうにうらやましい。

(2)ポイント、ポイントで「みんなで読んでみましょう!」と、板書事項やプリント内容をガンガン音読させている。
 音読はMINAMI中生の思考を活性化する。
 授業の中で、声を出させる場面が、小刻みに設定されている。
 「いっしょに読みましょう」
 「全員起立、3回読んだら座りましょう」
 「念のためにもう一度読みましょう」
 いつでも音読!
 何でも音読!
 どんどん教科書を読ませよう!
 どんどん板書事項を読ませよう!
 どんどんプリントを読ませよう!
 音読はMINAMIのパワーだ。
 ただし、あまり長い部分の音読はだれてしまうから注意が必要だ。
 きょうの南原Tのように、音読のポイントを短く限定して、繰り返すのが効果的だ。

(3)板書のときの南原Tの身体の角度がいい。
 南原Tの場合、作図のときは、黒板に対して60度の角度で書いている。
 文字を書くときは、黒板に対して、40度の角度で書いている。
 これは――ま、僕の場合、縦書き(国語)ということもあって――なかなかマネができない。
 なんとかマスターしたい技術だ。

(4)授業を、簡単な原理の問題からスタートさせ、その組み合わせ、さらにその組み合わせ(応用段階)……に移っていくステップが刻まれている。
 できるか? できないか?……の2段階ではなく、1点、2点、3点、4点……「はい、合格!」というスタイルだから、生徒たちに「よし、やってみよう」という気持ちにさせる。

(5)南原Tの課題を3点。
 ①追加指示がある。
 子どもたちが作業に突入してしまっている段階の指示は、ほとんどの子どもが聞いていない。
 ②作業の途中で、作業の終わりを提示した場面があった。
 もちろん、作業のはじめに「終わり方」を示すべきだ。
 ③「よろしいですか?」は禁句だ。
 「よろしいですか?」と聞かれても、子どもはどうしようもない。
 「よろしいですか?」を、すべて、具体的な達成状況の確認方法に置き換えるべきだ。

(6)僕は授業者として教室に向かうとき、必ず前の授業者を確かめている。
 いい授業のあとはやりやすい。
 逆に、学ぶカタチ――やる気・姿勢――が崩れてしまったあとの授業は、ほんとうにシンドイ。(ま、おまえのあとは、もっとシンドイといわれるかもしれない。次の教師に聞くのが恐くて聞いたことがない。)
 いい授業を6時間、リレーしていければ、最高だ。
 その「いい授業」を創る何本かの柱のひとつが、音読だ。
 音読すると、生徒は姿勢を正す、いや、正させる。
 音読は思考を活性化する。
 音読は理解を促進する。
 やる気にさせる。
 メリハリのきいた授業になる。  
 10月に視察研修に来た他県の教師が、「(3年音楽・担当=中森Tの授業参観中)中森Tが(黒板を指し)読みましょう!と言ったとき、あっ、これは読まないな……と思ったら、大きな声で、はっきりと読んだので驚いた」といっていた。
 うれしいことに、MINAMI中では、1学年より2学年、2学年より3学年と、音読が立派になっている。
 これまでの指導の積み重ねだ。
 くりかえしになるが、いい授業を創る何本かの柱のひとつが「音読」だ。
 「音読」で、1日6時間の授業をリレーしていこう。

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★模擬授業の画像=乱氏撮影。


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★教育コミュニティづくり――小中は強い連携・融合、地域の関係諸団体とは広くゆるやかに

2013-12-03 10:43:13 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★障子――月夜の晩には孤独な人々の長い列が映る、引き明けには神様の気配を感じる
2013
12.03

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★画像=DAKA古書店跡の片隅。
 僕は障子が好きだ。
 しかし、画像の左側、南側の障子を開けることはめったにない。
 障子の向こうには、青年時代の僕がいて「どことも知れぬ野をさ迷っている」「腕が燃えている」「ポケットが抜けている」「どもってばかりいる」「髪が伸びすぎている」という世界がひろがっている……と思いたいのだ。
 月夜の晩には孤独な人々の長い列が映る。
 引き明けには神様の気配を感じる。

 画像正面の額縁も好きだ。
 いつでも阿修羅像と対面できる。
 受験生時代のテーマソングだった「パリの空の下」が聴ける。
 レオンに会える。
 ただ、もう少し計画的に飾りたい。
 レオンの額縁ももっと増やしたい(*^_^*)。
 今度やってみるつもりだ。先

職員通信 2013/12/03号
★最初に歩く人、多少の困難があっても歩きつづける人がいないと、なにも始まらない
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★今夜、「すこやかみなみネット事業推進委員会」がminami小の図書室で開かれる。

 僕は、これまで、すこやかみなみネットについて語るとき、あちこちで――
 ①minami小・MINAMI中のPTAが主体となる。
 ②子どもたちの健全育成・安全確保に限定する。
 ③小中の強い連携・融合を軸とする(垂直・時間軸)。
 ④地域における関係諸団体とのあいだには広くゆるやかにネットワークを形成する(水平・空間軸)――
 と説明してきた。

 また、別なところでは、上記の③&④に関して、次のようにも語ってきた――
 「学校・家庭・地域の連携とか協働とかというとき、地域にあるたくさんの団体を構成メンバーにしてガッチリとした組織をつくってしまうことがある。
 「しかし、『ガッチリとした組織』をつくると、往々にして形式的な活動になったり、意見調整に難航したりする場合がある。
 「ガッチリ組むところはガッチリ組む、ゆるやかに組むところはゆるやかに組む。
 これがポイントだ」――
 とも説明してきた。

★今夕、「すこやかみなみネット事業推進委員会」開催に際し、これらの点を少し整理したい。

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 まず「①minami小・MINAMI中のPTAが主体となる」点について。
 活動を息の長い活動にしていくためには、どうしても中核となるエネルギーが必要である。
 すこやかみなみネットでは、この役割を、minami小・MINAMI中のPTAが担っている。
 青少年健全育成をめざす教育コミュニティづくりは、やはり子どもの親であるPTAが中心になるべきだと考えているからである。
 くわえて――
 ア)PTA会員は子どもの保護者であり、かつ地域の住民であるから、PTAの存在自体が既にネットワークである。
 イ)毎年ほぼ自動的に30代~40代の会員が獲得できる人材の宝庫である。
 ウ)組織の維持・継続のシステムが優れていて、リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすい。

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 次に「③小中は強い連携・融合……④地域の関係諸団体とは広くゆるやかに」という点について。
 すこやかみなみネットは、人口12000人の地域の数多くの団体を構成メンバーにしている。
 なんでも全員参加方式で運営しようとすると、身動きがとれない。
 そこで、議論の結果、思いきって、「企画・運営グループ」と「連携・協働グループ」に分けて活動することにした。

 「企画・運営グループ」は、小・中学校PTA役員から構成される「すこやかみなみネット事業推進委員会」で、すこやかみなみネットの運営に関して、ほとんどすべてを検討する。
 メンバーは、小・中PTAの会長・副会長、PTA各実行委員会委員長、小・中学校の校長、教頭、教務主任、すこやかみなみネット担当教職員等で約30名、年間5回開催。

 「連携・協働グループ」は、町内会・公民館・交番・保護司・子ども会・安全協会・防犯協会等、PTA以外の構成メンバー。

 この役割分担により、それぞれの立場から、気軽に自由に参加・参画できる、ゆるやかな関係としてのネットワークを維持している。

 また、すこやかみなみネットの会長は中学校PTA会長、副会長は小学校PTA会長が務める。
 この「会長」については百考した。
 機動性に富む運営組織にするためには、「会長」は、とんでもなく「立派」な人ではなく、もっとも身近な人物である必要があった。
 なお、すこやかみなみネットの運営費は、小・中学校のPTAが5万円ずつ拠出している。

★ポイントを整理する。

(1)連携・協力の中核エネルギー
 歩く人が多くなれば道はできる。
 しかし、最初に歩く人、多少の困難があっても歩きつづける人がいないと、なにも始まらない。
 連携・協力には中核エネルギーが必要である。
 中核エネルギーの質が連携・協力の質を決定する。

(2)小学校と中学校の連携
 小・中学校の連携がしっかりしていることが、学校側・地域側、双方向の連携推進の条件である。
 小・中学校の方針がバラバラだと、継続的な学社連携はほとんど進まない。

(3)機動性に富む運営組織
 理念をきちんと共有した上で、それぞれの立場から、気軽に自由に参加・参画できる組織づくりが大切である。
 立派な組織を作っても、会議の招集もままならないのでは充実した活動は期待できない。

(4)学校・家庭・地域のバランス
 このバランスがよくなれば日本の教育はまだまだよくなる。
 逆に悪いままだと、なにをやってもなかなか効果があがらない。
 連携事業が、バランスをよくすることに結びついているかどうかを絶えず点検する必要がある。

★今夕の「すこやかみなみネット事業推進委員会」開催前に、もう少し頭を整理したいことがある。
 しかし、紙幅の都合(400字詰原稿用紙5枚)で、ここでいったん閉じる。


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★学校の教育丸抱え体制を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進

2013-12-02 08:48:42 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★ライトアップされた青森ベイブリッジといっしょにスーパー白鳥号パチリ
2013
12.02

001

★先週、出張先(青森市)からの帰路――
 在来線(青い森鉄道――あなたをつなぐ「わ」の鉄道)だと、青森駅発17時15分―八戸駅着18時47分(約1時間30分間・2220円)。
 新幹線だと、まずJR奥羽本線で、青森駅発17時20分―新青森駅着17時25分、新幹線で、新青森駅発17時42分(はやぶさ16号)―八戸着18時9分(約50分間・座席指定3440円)。
 迷ったが、出張先の会議における僕の不完全燃焼で少しへばっていたので、後者、すなわち、新幹線を選択した。
 1200円奮発。
 ま、40分間の差は大きい。
 青森駅で函館に向かう特急・スーパー白鳥27号を発見(画像)。

★駅の背後に見える、ライトアップされた青森ベイブリッジといっしょにスーパー白鳥号を撮影しようと、レンズを調整していたら、乱氏から「至急、週報31号のコメントを」というメールが入った。
 その返信=〈①授業力(5原則)②学級経営力(1対1)③問題処理力(掃除)④凡事徹底〉
 これは、僕が、ブレないで、頑固に、可能性を信じ、しがみつき、実践を積みかさねてきて、これからもつづけていきたいと思っていることを、35文字にしぼり出したものだ。
 ①②③についてはいつも述べていることだし、スペースもないので説明は省略する。
 ④の「凡事徹底」は、授業のはじめとおわりの時間厳守、諸活動時の師弟同行など、教師として、あたりまえのことをあたりまえにやろう、これが「力のある学校」につながる……という意味だ。

★12月。
 いよいよ教育課程編成の時期になった。
 精神は、上述した「思い」と同じだ。
 現実をしっかりと見据えつつ、僕たちが可能性を信じて、これまで実践してきたことを、英知を結集し、微調整しながら、慎重に積みかさねていきたい。

職員通信 2013/12/02号
★学校の教育丸抱え体制を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進
002

★きょうは午後、職員会議と教育課程編成会議、夜、すこやかみなみネット推進委員会がある。

 その教育課程編成会議に提案する「新年度の経営の重点」について、朝、以前に記述したものを、再びウジウジといじくる。

 ※うじうじ=勇気がなかったり、具合の悪いことがあったりして、することをためらうさま。ぐずぐず。もじもじ。(日本国語大辞典)

 特に経営の重点2「学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、MINAMI小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進する」の「教育システムづくり」について――
 昨夜は、「教育システムづくり」か「しかけづくり」か「教育コミュニティづく」か、迷ったまま、迷いの引力から脱することができないまま、一応、「教育システムづくり」にしておこうという格好で落ち着けたので、まだまだ検討の余地がある。

 ねらうところは「教育コミュニティ」だ。
 しかし、具体的な日々の実践に即せば「しかけづくり」とか「装置づくり」とかが適切だ。
 ま、そのあいだをとって、やはり「教育システム」か……?

 また、経営の重点2の「重点取組目標」に、学校が抱えている教育機能の一部を家庭・地域にアウトソーシングする計画を入れたい。 が、他の取組目標とうまくバランスが取れない。
 すなわち、それぞれの重点取組目標自体に、学校が多くの教育機能を抱え込んでしまう状況を改善し、学校・家庭・地域のつながりの中で協働して取り組んでいこう……という側面があるからだ。
 だから「アウトソーシング」という文言はいらないというのではなく、それだからこそ、実践を方向づけるために、どこかでしっかりと触れて、きちんと押さえておきたい。

 結論としてサブタイトルを変更することにした。
 昨夜は「①保・幼・小・中の連携(垂直軸)に依拠した学社連携・融合(水平軸)の推進 & ②学校の教育丸抱え体制を廃して、仕事に忙殺され教材研究もできない状況から脱却する」としていたのを、2番目を「②学校の教育丸抱え体制を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進」と修正し、ここに「アウトソーシング」の考えを含めることにした。

 これまでの経験から、この「迷い・悩み」と、それにくわえて、これまで実践してきたのだという「こだわり」「自負」、これらの引力圏から、いったん脱したら、スパッと文言が落ち着くはずだ。
 今の僕は、その引力圏からまだ脱し得ていない(ノ△・。)。

 これは、重点2だけではない。
 他の重点「1=学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底する〈プロ教師への道〉」
 「3=自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成めざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する」
 「4=安全・安心な学校をめざし、危機管理の基本を踏まえた安全管理と事故防止を徹底する」
 「5=朝、起きたとき、どの生徒も「行きたい!」と思う学校をめざし、豊かな教育環境の創出に努める」も同じだ。

 今回はこれで一応、修正作業を終え「策定の過程」として、教育課程編成会議に提案することにする。

 なお、経営の重点2の「重点取組目標」は次の通りだ。
 ①学校教育情報の家庭・地域への発信力アップ(通信の充実・公開方法の改善・HPの日常的更新)
 ②すこやかみなみネット事業の推進
  ア)PTA活動の活性化
  イ)保幼・小・中の連携の推進
  ウ)地域の諸団体との連携の推進
  エ)教職員の地域・PTAへの貢献(学社連携コーディネート力の向上)
  オ)地域の教育力の活用(小・中・公連携による人材バンクの拡充)
  カ)家庭の教育力向上への支援強化(学年・学級懇談会、PTA研修、教育懇談会等の充実)

003


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