★〈教育コミュニティづくり〉ノート ~学校・家庭・地域の連携・融合・協働、すこやかみなみネットの実践~ ★〈地域情報交換会〉(スライド№21) これも同じく地域情報交換会の様子です。 小学校・中学校の教員は全員、出席しています。 若い小学校教員の姿も見えるでしょう。 こういう環境――すなわち、地域の要望を聞いたり、逆に要望したり、あるいは、頼まれたり、頼んだりしながら、地域の実力と地域のカタチを理解し、地域と学校の現状と未来を、管理職等の解説なしに、直接、自分の眼でつかみながら、教員として成長していくことが大切だと、わたしは思います。 この地域情報交換会で、特筆すべきは、子育てをともに考える「コミュニケーションのカタチ」が生まれてきたことです。 最初は、ことばの端々に、 「学校はもっとしっかりしてほしい」 「先生方も地域をもっと見回ってほしい」 「いや、それは地域の仕事だろう」 「最近の家庭は……」 などというトーンがありました。 回を重ねるごとに、「ともに考えよう」「ともに支え合おう」というコミュニケーションのカタチが生まれてきました。 これは地域の大きな財産だと思います。 ★「地域情報交換会」をやれば、いつでもどこでも、こういう「コミュニケーションのカタチ」が生まれるのか?……というと、たぶん、そうではないと思います。 いくつかのポイントが考えられます。 粗く、列挙します。 (1)地域情報交換会が、地域の大人(含保護者・教職員)の学習、いわば「生涯学習」の場になっていること。 町内会運営者の発言、福祉関係者の発言、安協・防犯関係者の発言、教育関係者の発言、行政担当者の発言……それぞれ、お互いが「教師」です。 この中で、自らを問い、自らの役割に気づき、コミュニケーションのカタチが変わっていったのです。 パワーポイントのスライドを使って情報を提供しつづけた48やん(すこやかみなみネット会長)のがんばりも高く評価すべきだと思います。 今、ここでわたしが使っているスライドの中には48やんが作ったものも含まれています。 (2)(1)で「お互いが教師」といいました。 でも、やはり当然、強い影響力を有する団体や個人の発言が、コミュニケーションのカタチに影響を与えることも事実です。 この点、しっかりした地域リーダーに恵まれた、すこやかみなみネットはラッキーだったといえるでしょう。 もちろん、(1)で述べたように、互いの発言が、地域リーダーに影響を与え、地域リーダー自身もまた変わっていったという側面もあります。 (3)音声言語による発言は、やがて消えます。 拡がりの度合いも限定されます。 この点、情報交換会の内容をまとめた「すこやかみなみネット通信」を、毎回、紙媒体やインターネットを通して発信しつづけたことが「コミュニケーションのカタチ」の形成に寄与したと考えられます。 以上、粗く3点をあげましたが、この点については、今後、ひきつづき分析・考察する必要があると感じています。 ★画像は、情報交換会がスタートした当時の様子。 上2枚は、情報交換会で「すこやかみなみネットの活動状況」を報告する48やん(当時、中学校PTA総務委員)。 3枚目は、すこやかみなみネットの未来を語る小学校長。 ★関連記事 ・みなみ小学校・図書室を会場に、すこやかみなみネット地域情報交換会が開かれた ★公式ホームページへ ★WEB無人駅線ページへ |