職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

けさ、半覚半睡の頭の中で昨日のことを文章化している自分に、半覚半睡のもうひとりの自分が語りかける

2007-12-30 17:34:25 | Weblog


★きょうは古書店で長い時間を過ごす。
自分がいちばん溶け込みやすい
場所だと感じられたからだ。


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◆朝、目が覚めたとき(ま、正確には半覚半睡の状態)、頭の中で昨日12/29のことを次々に文章化している自分に気づく。
 昨日は、そのこと(=文章化)がどうしてもできなかった。
 何度も何度もPCに向かったのに、1文字も書けず、イライラし、結局、フテ入浴。

 けさ、半覚半睡の頭の中で昨日のことを文章化している自分に、半覚半睡のもうひとりの自分が語りかける。
(1)これって録画放送、あるいは編集録画放送と同じやね。わたしって要するに「編集録画人間」ということやね。
(2)逆にライブ放送には極端に弱いということやね。
(3)そうか、だから思考拠点の浮遊化(=PCから離れて)ということを言いだすんやね。PCから離れてデジタル文字を書きつつ思考するということの、これが積極的な意味やったんやね。


★08:33 十和田観光電鉄・十和田市発の電車が到着。




★十和田観光電鉄はこの三沢駅を含めて11の駅がある。
だから、この乗客たちは、十和田市、ひがし野団地、工業
高校前、北里大学前、高清水、三農校前、古里、七百、柳
沢、大曲の人々なのだ……と思って眺めていると、十和田
観光電鉄のイメージが拡がっていく。 このなかにひょっと
したら志塚Tがいるのではないかと思ったが、姿は見えな
かった。

◆昨日12/29(年末年始休暇1日目)は、過去の記述のなかを生き直すことができるかどうかをチェックしようと、2006/1の記述を読み直した。
 一瞬、1年前だと錯覚して読んでいるうちに、2年前であることに気づく。
 2005年の夏頃からスタートした校内模擬授業研修やすこやかみなみネット事業が軌道に乗ってきた頃だ。
 少しコピーする。

〈2006/1/1〉
◇校内研修(教師の指導技術の向上)
 今年度取り組んできた主なものは、次のとおりである。
?模擬授業研修
?授業の自己評価、他教師評価およびそのための評価票(基準)作成
?生徒による授業評価およびそのための評価票(基準)作成
?保護者による授業評価およびそのための評価票(基準)作成
?月ごとの教科企画書
 本校の授業レベルは、教育関係の外部参観者からは、比較的高い評価を受けている。
 しかし、なにかが足りない。
 それはなにか?

◇学校部活動。
 本校の部活動は、中教審答申(21世紀を展望したわが国の教育の在り方について)の文言をそのまま使えば「すべての子どもに対して部活動の参加を義務づけ、画一的に活動を強制」しているということになる。
 この状態を中教審は問題視はしているものの、「改善を図っていく必要がある」と述べるにとどまっている。
 どう「改善」するか、むずかしい問題である。
 結論をいえば、たとえば、来年度、一気に「任意加入制」に切り替えるなどの方策を打つつもりはない。(正確には、切り替えたくとも、それができる状況にはない。)
 ただし、「だから仕方がないから、ただ現体制を継続する」というのではなく、改善に向けて具体的に一歩前進したい。
 通常、一歩「前進」するためには、そのための教職員の業務が増える。
 これは極力、避けたい。
 教育現場は業務を増やせる状況にはない。
 にもかかわらず、「一歩」前進したい。「一歩」だけは前進しておきたい。
 この「一歩」とはなにか? (2006/1/1の記述以上)

◆自分の記述だからよくわかるのだが、今の自分の志気の水位より、かなり高い「水位」だ。
 だから、「記述のなかを生き直す」のにはちょうどいいかもしれない。
 また、この記述のあと、ちょっとしたことと、ちょっとしたことと、ちょっとしたことと、ちょっとしたこととが重なり、わたしは失速状態に陥る。
 ああ、そうだ、もうひとつ「ちょっとしたこと」を付け加えなければならない。
 今は、そういう「ちょっとしたこと」くらいにはビクともしない自分に変わっている。
 ま、いってみれば、「志気の水位」は低いかもしれないが、「気概の水位」だったら、今のほうが高い。
 だから、二重の意味で「記述のなかを生き直す」のにいいのかもしれない(^0^*オッホホ)……と思いつつ、2年前の記述を読みかえす。


★自分の心の状態によって、この古書店での居心地のよさが
変わるって、これ、大発見でっせぇ~!


「突きとめてやるぅぅぅ~! (メ▼_▼)(メ▼_▼)( ̄― ̄;)(▼_▼メ)(▼_▼メ)」

2007-12-29 12:10:01 | Weblog


★昨晩、この駅で別れた志塚Tはどこまで行ったかな?


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◆先日、ソファーに寝転がって新聞を読んでいて、おもしろい記事を見つけた。
 読売の人生案内に「閉所恐怖症」の人の相談が掲載されていた。

 「50歳代女性。閉所恐怖症で悩んでいます。若い頃から狭いところが苦手でしたが、先日、とうとう飛行機を降りてしまいました。小型機に乗り、窓側の席に座っていると、機内にどんどん人が乗り込んできて満席に。いつになく圧迫感を感じ、パニックになりそうで、離陸前に降りたいと申し出ました。わたしの状態はここまでひどいのか……と、とてもショックです。(後略)愛知・A子」

 読みながら「ああ、わたしの苦しみは、これ(閉所恐怖症)だったのか」と(苦しんでいるA子さんには悪いが)、長いあいだの疑問や苦しみにきっちりと病名をつけてもらい、なんとなくホッとしている。

 わたしの場合、地下は「もし、今、なにかあれば……」とパニックになる。
 △地下街(どうしても通らなければいけないときは、仕方がないので走り抜ける)
 ×地下鉄
 ×JR海峡線
 
 地上でも、閉ざされた空間はぜんぶダメだ。
 校長室のドアは通常開放している。
 会議のときなど、気をきかせてドアをしめてくれる人がいるが、心のうちで「しめないでくれぇ~、開けておいてくれぇ~」とつぶやいている。
 暖房の必要がない季節は廊下側のドアも開けている。

 また、なぜオートバイとバスがOKで、普通乗用車がダメなのか? なぜ自室(6畳)で仕事に集中できないのか?……など、ずっとわからなかったことが、今回「閉所恐怖症」という病名によりよく理解できた。

 しかし、若い頃は穴蔵のような喫茶店が好きだった。
 また、どちらかというと潜水艦のような狭苦しく息苦しい部屋のほうが集中して仕事ができた。

 いつからわたしは変わったのだろうか?

 回答者の野村総一郎氏(精神科医)は「なぜ閉所恐怖症が生じるのかをあまり追究しないことも大事です」と原因追究に釘をさしているが、わたしは追究するつもりだ。

 ある頃からわたしは「開かれた孤独」という表現を意識的に用いている。
 たぶん、この頃から閉所恐怖症がはじまったものと思われるが、この転換点になにがあったのが、すごく興味がある。
 「突きとめてやるぅぅぅ~! (メ▼_▼)(メ▼_▼)( ̄― ̄;)(▼_▼メ)(▼_▼メ)」


★休憩中

2007-12-28 12:30:41 | Weblog
★教育課程編成会議の休憩時間。

★教育課程編成会議
 8:30~ 各分掌部長、領域部長、教科主任、学年主任から「今年度の重点目標に対する評価&来年度への改善の方向」の発表
 10:20~運営委員会で教育課程編成会議で審議するテーマの検討。
 次がその主なテーマだ。(テーマの中心語のみアップ)
(1)本校の3番目の教育目標のことば選び
(2)読書
(3)学習コンテスト
(4)職場体験
(5)授業でつまずいた生徒の処遇方法(補習)
(6)生徒会の各種委員会
(7)研修・模擬授業
(8)部活動改革
(9)文化祭
(10)学校・家庭・地域の連携による基本的生活習慣の形成
(11)保護者・地域の教育力の活用
(12)前教育活動を通して推進する言語能力の育成

 現在、昼休みをはさんで分科会(各学年)で話し合われている。
 


小高進


★思考拠点の浮遊化

2007-12-28 03:51:16 | Weblog
★年内にどうしても解決しておきたいのが、思考拠点の浮遊化問題だ。

★具体的にいうと、
(1)思考すること=文字を書くことと、
(2)その結果あるいは過程をWEB上にアップすること、今、これらの「拠点」はPCの前だ。
 PCの前に限定されている。
 これを解除し、浮遊化しようというのだ。

★可能だろうか?……、また、その前にそもそも浮遊化が必要なのだろうか?

★まず、浮遊化の必要性については、PCの前から離れたい……という消極的理由はあるが、PCから離れてデジタル文字を書きつつ思考することの積極的な意味はわからない。

★可能かどうかについては、いろいろ試しながら検討してみたい。
 この送信もそのテストだ。

★昨日は一日じゅう寒気がして、きょうの教育課程編成会議が心配だったのだが、今、目を覚したら、完全に快復しているみたいだ。

小高進


活動の意味(価値)はPTA広報紙のていねいなの記述を通し、みなみ中のすべての保護者に共有されていく

2007-12-26 20:30:08 | Weblog


★2学期末発行のPTA広報紙「みなみ」の出来がすばらしい


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◆2学期末発行のPTA広報紙「みなみ」の出来がすばらしい。

 トップ記事は「いらっしゃいませ ふれあいバザーへ」で、文化祭のときのPTA総務委員会・教養委員会・部活動委員会の活躍を取りあげている。
 1面の隅には1学年委員会のPTA研修会の囲み記事。



 2面・3面は(見開き)ぶち抜きで、特集「みなみ中生! ~親子のコミュニケーションは大丈夫?~」
 みなみ中生に対して「困りごと・悩みごとはだれに相談することが多いですか?」「自分の変化に親は気づいていると思いますか?」……などとアンケートを実施。
 同時に保護者に「日頃、子どもさんのことで困っていること、悩んでいることは何ですか?」「子どもさんは、困りごと・悩みごとをだれに相談していると思いますか?」……などとアンケートを実施。
 このアンケート結果をもとに(1)解説記事、加えて(2)「座談会」、(3)「集計を終えて」と続く力作。
 内容は直接、PTA広報「みなみ」をご覧いただきたいが、みなみ中教職員としても興味ある内容で、次回の職員会議・教育課程編成会議等の資料にするつもりだ。
 4面では、学校部活動を支えるコーチや顧問教師に光をあてている。
 他に11/17、本校を会場に開催された八戸市連合PTAの研修会も取りあげている。


★3学年冬季学習会 社会(志塚T)

 子育ての問題について話し合ったり、地域やPTA活動の取組についてともにふりかえったり、あるいは、イベントの準備でともに汗を流したり……、こうした活動の意味(価値)は、PTA広報紙のていねいなの記述を通して、みなみ中のすべての保護者に共有されていく。
 そしてまた新たな意味が創りだされていく。

◆このPTA広報「みなみ」がPTA活動・家庭教育を、学校通信「すこやかみなみネット通信(12/1号)」が学校教育を、地域情報紙「すこやかみなみネット通信(12/21号)」が地域社会における学校・家庭・地域の連携・融合を……それぞれ取りあげている。
 この分担・バランスが大切なのだ。


★3学年冬季学習会 数学(森T)



★3学年冬季学習会 理科(北澤T)



ちりとてにんの制作者のコテコテスピリッツは学校教育現場の教師にも必要やね

2007-12-26 20:08:47 | Weblog


★昨晩のお好み焼きの残りを、レンジで熟成し朝食にしている。
出来のいいお好み焼きは、次の朝でもおいしい。


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◆大阪もの(大阪放送局制作のドラマ)は観ない主義の知人が、10月1日から放送されているNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」にはまっている。

 今回のちりとてちんは「朝ドラ史上最高の出来」
 「週ごとにちゃんと起承転結がついている」
 「毎回、涙」
 「すごすぎるぅ~!」
 と、絶賞。
 多いときは1日5回(7:30 7:45 8:15 12:45 19:30)も観るそうだ。(←ええ身分やんけ)

 知人の話と、自分の途切れ途切れの鑑賞から当て推量すると、前回の「どんど晴れ」のストーリーは素人でも考えつく範囲の展開だったが、今回のドラマは「これでもかこれでもか」と積みかさねる、折りかさねる、 組みかさねる……というストーリーづくりだ。

 「ちりとてちん」がスタートした頃、主人公が福井・小浜から大阪に旅立つ場面をたまたま観た。
 主人公が乗った急行列車を、母が、広場ののど自慢会場から「洗いざらしのGパンひとつ/白い花咲くふるさとが/日暮れりゃ恋しくなるばかり」と歌って見送る。

 現実にはあり得ない設定。
 このあり得ない設定で視聴者を泣かせるために、地域の人びとを動員しのど自慢会場を作る……今ではもう走っていない急行わかさ(キハ58系)を走らせる。

 このコテコテのスピリッツはわたしも高く評価したい。(とってつけたようで言いたくないが、今の学校教育現場はこの「スピリッツ」が細りつつある。わたしも。)


終業式の日(12/21)、勤務が終了してから、トリップ(trip)に出た

2007-12-24 07:59:32 | Weblog


★十和田観光電鉄三沢駅の食堂


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◆終業式の日(12/21)、勤務が終了してから、トリップ(trip)に出た。

 tripの辞書的な意味は「旅行」で、トラベル(travel)より短い期間の旅行をさす。
 わたしはこの「trip」を本来の意味よりも、「trip」から派生した野球の練習用語として使ってきた。
 ソフトボールに打ち込んでいた頃のことだ。
 3塁ベース後方に選手たちを待機させる。
 わたしが2塁ベースやや後方に、高々とフライを打ち上げる。
 選手たちは1人ずつ「オラ~~イ」と声をかけ、ボールの落下地点までジョギングのような感じでゆっくりと走りながら捕球し、1塁ベース後方まで走る。
 全員終わると、今度は逆に1塁ベースからスタートする。
 この練習を「trip」と呼んでいた。(今はあまり聞かない。)
 このゆったりした練習と「trip」という語の響きがわたしは大好きだ。

◆tripの出発点は、既に日が暮れて、寒風が頬をさす白銀駅だ。
 17:18 八戸駅行に乗車。
 17:27 小中野駅到着。ここで志塚Tと合流。
 17:41 八戸駅着。
 18:20 青森行普通列車に乗車。
 →18:26陸奥市川駅→18:30下田駅→18:35向山駅
 この区間を普通列車で……というのは30年近く前、三沢商業を受験する生徒を引率して以来かもしれない。
 18:40三沢駅下車。



 十和田観光電鉄三沢駅舎内の食堂で食事。
 わたし=玉子うどん(280円)
 志塚T=てんぷら玉子そば(340円)
 ビールを飲んだら2学期じゅうの疲れがドッと襲ってきて(←症状が風邪の初期に似ているので)、わたしは三沢で一泊することに。
 志塚Tとは食堂の前で別れる。

◆朝(12/22)、目を覚ますと、風邪の症状は完全に抜けていた。

 おそらく昨晩、室内→外→車内→外→車内→外→室内……という20℃→0℃→20℃の温度の振幅に、下限の体力が対応しきれなかったのだろう。

 あれから志塚Tはいったいどこに向かったのだろうか?
 とりあえず七百に行くことに決める。
 気分は志塚Tのあとを追っているのだが、もちろん志塚Tが七百に向かったという保証はない。

 十和田観光電鉄三沢駅に向かって歩いているとき、08:51発十和田行の電車と擦れちがう。

 次の電車は 09:55 だ。

 土地の人々とストーブにあたる。
 みんな無口だ。



 七百までの切符を購入。

 (志塚T追跡の旅の「つづき」はまたいつか書くことにする。)


式辞を書きながら、あるいは語りながら、学生時代に苦しめられたエミール・ラスクの価値論を思い出した

2007-12-24 03:21:13 | Weblog



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〈2学期終業式・式辞〉

◆以前、全校朝会で、ある文化祭バザー(1997・鮫中)の担当者から「この売れ残った本は廃品回収業者に引き取ってもらいますから、もし、好きな本があったら持っていってください」と言われて、わたしがその中から、とんでもない、スゴイ本を見つけたという話をしました。(昭和39年発行・高村光太郎詩集……今は日本中の古書店を回っても、まず手に入らない詩集。)

 これがその本です。(と言いたかったが、この光太郎詩集を自分の古書店から持ち出すことに抵抗があり、当日は図書室から三島由紀夫『豊饒の海』の「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の「天人五衰」〈新潮社、昭46、初版、函帯〉←これだって十分スゴイ!)を借りて、光太郎詩集に見立てる。)

 これは、バザー担当者からすると、ほとんどゴミ。
 ところが、わたしからすると、宝物。
 金額でいうと、バザー担当者は、ま、0.1円……もないかもしれない。。
 わたしは10万円。
 同じものなのに100万倍の違いがあります。
 全校朝会では、この話をして、「これが世の中なんですよ……」とだけ言いました。
 「あとはみなさんで考えてみてほしい……」ということだったんですが、わたしはそのとき、口では言わなかったけれども、実は3つのメッセージをこめていました。
 きょうはその3つのメッセージを伝えます。


★2学年総合的な学習の時間の発表&転校する佐々木君の送別会

◆1つ目。
 この本があなただと考えください。
 バザー担当者から「価値がない、役に立たない、ゴミだ」と言われたんでしょう。
 でも、あなたがそう言われたくらいで、メゲないでほしい。
 それぐらいでガックリしないでほしい。
 ああ、わたしはもうダメなんだぁ~とギャギャー騒がないでほしい。
 必ずあなたの価値をわかってくれる人が世の中にはいる、絶対いる……絶対にいるということを信じて生きていってほしいというメッセージです。

◆2つ目のメッセージ。
 わたしは10万円だ、バザー担当者は0.1円だといっているんですが、あなたはどっちに売りますか?……と言われれば、もちろん10万円のほうに売りますね。
 でも、ひとりぼっちのとき、だれからも声がかからない……そういうときだとどうでしょうか?
 こういうとき「ああ、自分はゴミだ。ゴミでいいですよ」と、絶対に自分を安く売らないでほしい。
 たとえば、だれかがあなたに「おい、いっしょに万引きしよう」と声をかけてきた。
 これって、相当、あなたを安くみているんです。
 やってはいけないことをいっしょにやろうと声をかけてくる、誘ってくる。
 この人は自分の宝物だ、自分の命より大切だぁと思っている人にそんなことを言いません。
 そういう声にのって自分の安売りをしないでほしい……というメッセージです。


★2学年総合の発表会

◆3つ目。
 では、自分の価値はまわりの人で決まるのか?ということです。
 たしかにそういう面もあるが、もちろんそれがすべてではない。
 やはり自分の価値は自分で高めようとしなければいけない。
 この本だって、もともと価値がある。
 高村光太郎が自分を高めようと努力した、その結晶です。
 では、自分を高めるための努力ってどういうことなのか?
 これが、4月以来、言いつづけている「なりたい自分をデザインして、そのなりたい自分になろう」ということです。
 多少の困難はあっても、ピンチがあっても、絶望せず、負けないで「なりたい自分をめざして」がんばれ!というメッセージです。

 以上、あの文化祭バザーの話に込めた3つのメッセージです。
 1つ、「ゴミだ、価値がない」と言われたくらいでメゲるんではない。
 2つ、自分を安く売るな! プライドを持て!
 3つ、絶望せず、なりたい自分をめざして最後までめざそう!

 4つ目、5つ目は、このあとの学活で担任の先生から話があると思います。
 担任の先生は、「4つ目だよ」「5つ目だよ」とは言わないかもしれません。
 みなさんが担任の先生の話を聞きながら、「ああ、これが4つ目なんだ……5つ目なんだ……」と、みなさん自身で見つけ出してほしいと思います。

◆この2学期がスタートするとき、プールのそばで、青い空を背景にひまわりの花が最後の力をふりしぼるように咲いていたのが目に焼きついています。
 あの日から、体育祭。
 新人戦。
 文化祭。
 2学年は修学旅行もありました。
 3年合唱の音楽祭出場もありました。
 そして、もちろん毎日の学習・生徒会活動……と、もう信じられないくらいにいろいろなことがあって、もう信じられないくらいの速さで過ぎていった2学期でした。
 みなさんひとりひとりにとって、また先生方ひとりひとりにとって、「なりたい自分になること」を目指して努力した、充実した2学期だったと思います。


★3学年 転校する佐々木さんの送別会


◆ただし、「なりたい自分」にまだなっていないという人も多いでしょう。
 これは当然です。
 わたしもそうです。
 今年はまだ10日ありますから、「なりたい自分」を目指してぎりぎりまでがんばりましょう。
 そのうえで12/31大晦日に、「なりたい自分」をめざして努力してきたことをふりかえり、この努力は来年もつづけよう、ここは足りなかったから改めようと新年にむけて決意してほしいと思います。

◆3年生には3年の冬休みの「意味」「重み」についてしっかりと理解して冬休みに入ってほしい。
 わたしが学級担任だったときの、ある女子の生徒のことです。
 ★八高を受験したい。
 ところが、内申点はギリギリ。
 実力点ははっきり足りない。
 かりに◎高に変えてもむずかしさは同じ。
 ▼高だと、ま、なんとかOK。
 ところが、12月の3者面談の日に「★高を受験したい」と彼女は言いました。
 強い意志があって「わたしは小学校のときから★高に行きたいと、ずっと考えてきました」と言います。
 決意の強さに、わたしも折れて「では、★高受験をめざして冬休みがんばろう」ということにしました。
 ただし、いろいろと、かなり厳しい条件をつけました。
 結論として、彼女は★高に合格しました。
 冬休みに逆転しました。
 これが受験生にとっての冬休みの重み・意味です。
 逆もあります。
 冬休みでペースを崩す。
 3年生は受験勉強の孤独のさびしさに負けず、誘惑にも負けず、奮闘努力することを期待しています。

◆最後に、12/31大晦日、みなみ中生ひとりひとりが、過ぎ去った1年に感謝し、気持ちを新たにして新年、平成20年・2008年を迎えることを強く願い、あわせて冬休み期間、道路を渡るときは右をみて、左をみて、もう一度右をみて安全に気を配り(これ、信号があって青信号でも……です)、かつ、1日1回親を喜ばせるみなみ中生であることを強く願い、式辞とします。

 平成19年12月21日           校長 小高 進

◆わたしの式辞はいつも荒っぽいが、特に荒い、いや、「粗い」というべきか。
 わたしはよくあいさつのときに、「今の自分の感情に即していえば……」という修飾句(接続句)をつけることがある。
 今回の終業式・式辞も、この修飾句をつけるべきかもしれない。

 この式辞を書きながら、あるいは語りながら、学生時代に苦しめられたエミール・ラスクの価値論を思い出した。
 「存在に対する妥当の優位」……向妥当するものと向妥当されるもの、照らすものと照らされるものとの合致統一……(^0^*オッホホ)。


アンケート集計の結果、12名の方がお手伝いくださることになったので、豚汁会を実施することになりました

2007-12-19 20:43:23 | Weblog


★すこやかみなみネット通信の発行


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◆きょう、「すこやかみなみネット通信 地域情報交換会特集号」(A4版はめこみ式12ページ)を発行した。
 みなみ小は650部。
 みなみ中は400部。
 みなみ地区は450部。
 小・中で協力して、合計1500部を印刷した。
 同時に、WEB版もアップした。

 紙版は、どうしても画像の数と色が限定されるが、この点、WEB版はかなり自由にやれる。
 ぜひ、WEB版もご覧いただきたい。

 通信の編集方針として創刊以来、各団体の情報については発表者の一言一句を忠実に文字に再現している。
 要約してレジメ式にしてしまうと、(1)要約者の主観が入り、重要な部分が抜け落ちてしまう恐れがある
(2)(したがってレジメ式だと)連携・融合活動を検討する際の資料になりにくい
(3)会場の雰囲気が参加していない方々に伝わりにくい……というような理由で、毎回12ページの記録集というかたちをとっている。

 柴田一則氏(みなみ小PTA総務委員長)のパワーポイントの資料も全部掲載したかったが、そうすると16ページ(←これは、しんどい)にもなるので、末尾に一部を紹介して、他は割愛することにした。(柴田さん、スンマヘン。)


 この「すこやかみなみネット通信」が、われわれの校区で地道に継続的に行われている各団体(含学校)の活動の相互の「ふりかえり」や「意義の再発見」の触媒になることを願っている。
 また、そのひとつひとつの地道な活動が、今回の情報交換会をきっかけに、つなぎ合わされ、重ね合わされ、大きな、勢いのある協働に発展することを願っている。

 個々の取り組みで解決しなければならないこともある(役割分担)。
 そうではなくて、協働で解決しなければならないこともある(連携・融合・協働)。
 連携・融合しつつ、個々の力と協働の力をつけることが、すこやかみなみネット設立の理念だ。

◆先週、PTA2学年委員会の「H20/1/8(模擬試験終了後)ぜひ、保護者のみなさまのお力で、おふくろの味、豚汁の差し入れを実現させたい」という文書を紹介した。
 昨夕、この続編が出た。
 冒頭に「アンケート集計の結果、12名の方がお手伝いくださることになりましたので、実施することになりました」とあり、その後に食材の集め方、当日の生徒の持ち物、お手伝い保護者の持ち物・集合時間&場所……と細部に及んでいる。


★朝の体育館。ストーブを点火して1時間後

 大阪府知事選の経過より気になっていたことだが、実現の見通しがつき、ホンマにうれしい。

 また12/21には3学年PTA委員会から「激励会のお知らせ」として「1/9(水)子どもさんに下記のものを持たせてくださいますようお願いいたします。
   記
 1.おにぎり
 2.お椀
 3.箸」という文書が発送される。

 すこやかみなみネット情報交換会のこともそうだが、わたしたちの校区(学校・家庭・地域)に人と人との重層的なネットワークが張り巡らされているのだと感じる。

 今回の学年PTAのイベントが、子どもたちを元気にする、保護者たちを元気にする、教職員たちを元気にする、地域の人々を元気にするものになることを念願する。


★生徒朝会で合唱する2学年

◆わたしの専門分野は、国語教育と教育学だ。
 実働・国語教育=22年
 実働・教育学=11年
 どっちともいえない(教頭職)=3年

 このうち、国語教師として文学教材(小説・詩等)を扱うときのことだ。
 教材を読んでいて、自分の心のうちに、かすかに走りぬける旋律のようなものがある。
 あるいは、かすかにかかっては消えていく朝靄(夕靄)のようなものがある。
 この「靄」&「旋律」と教材文とを照合しながら、教材文を分析し、同時に自分を分析し、あすの授業を設計していく。

 これまでのことをふりかえると、結局、この「旋律」力が勝負なのだと思う。
 この「靄」力が勝負なのだと思う。
 授業というのは、この「靄」力+「展開設計力」の組み合わせなのだが、やはり「靄」力が前提になっている。
 「靄」力がないとどうにもならない。

 これは、教育学も同じだ。
 12/18の生徒朝会で、寸劇があり、そのなかで「ちり紙・ハンカチを調べます」と言って、生徒ひとりひとりがティッシュとハンカチを手に、挙手する場面があった。(これはおそらく生徒の発想だろう。あるいは、どこかでこのように指導されたことがあるのかもしれない。)
 教師には「あっ、これはダメだ……イヤだな……これだけはやめさせなければならない」と感じる「靄」力がほしい。

◆すこやかみなみネットの「スリリング」な面と「ダイナミック」な面を書くつもりだったが、ふっとんでしまった。(この「スリリング」な面と「ダイナミック」な面があるから、自分のライフワークにもしているのだけれど……。学社連携・融合のなにがスリリングで、なにがダイナミックなのか、学社連携・融合に携わりながら、このことを記述してこなかったことを反省している……。)
 今度、書くことにする。


書きたいのは、すこやかみなみネットのどこが「厳しく」、なにが「スリリング」で「ダイナミック」か……だ

2007-12-17 20:58:40 | Weblog


★わたしの昼休み 図書室7分 3年棟5分 1年棟5分 2年棟5分


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◆先週末、「すこやかみなみネット地域情報交換会」(12/5実施)の記録がほぼまとまった。
 情報交換会が終わってすぐに「まとめ」に取りかかればよかったのだが、すき間がないくらい会議がつづいたのと、おそらくそのせいで体調を崩し気味になったのとが重なり、着手が先週の中頃になってしまったのだ。

 今回の記録をていねいに読むと(会場で聞いていたときにも感じたのだが……)各団体間で「情報を共有しあう」ことに加え、今回は(今まで以上に)各団体間で「活動の連携・融合をつくりだそう」という気運の高まりを強く感じる。

 子どもに関するさまざまな課題を「家庭の責任」「学校の責任」と責任を追及しあうのではなく、各団体が教育・子育てに関する課題を持ち寄り、いっしょに話し合い、考えていこうというコミュニケーションのかたちがある。
 この「コミュニケーションのかたち」を、教育・子育てを地域ぐるみとしてとらえる「語り方」が形成されつつあると言い換えてもいい。
 これは本校区の貴重な財産である。

◆すこやかみなみネットは、白銀南小・南中のPTAが主体となり、小学校と中学校の連携・融合を(垂直)軸に、子どもたちの健全育成・安全確保をテーマに、学校および地域における関係諸団体とのあいだにネットワーク(水平軸)を形成しようとするものである。
 学校教育エリアと社会教育エリアをぴったりと重ね合わせた、ま、わたし流にいえば、「八戸型」教育コミュニティの典型といっていい。

◆この実践を積みかさねることによって、子ども同士、子どもと大人、大人同士が豊かに交流しあい、常々、西山会長さんがおっしゃるような「顔と名前が一致する人間関係」づくり、子どもの育ちを見守っていく地域づくりをめざしていきたい。

◆以上、上記は「すこやかみなみネット通信」用のコメントだが、もう一歩踏みこんで議論するとなると、現実は、もう少し厳しい状況にある(←「悪い」という意味ではなく、「むずかしい」という意味で……)。
 加えて、もう少しスリリングであり、ダイナミックでもある。

 昨日、たまたまSZKのHPをのぞいたら、「田舎型コミュニティ」と「都市型コミュニティ」という記述があった。
 文脈から推察すると、すこやかみなみネット=「都市型コミュニティ」ということなのだろう。

 しかし、コミュニティというのは地域空間をさしているのではない。
 地域の人々の集団をさしていて、その人々が地域に帰属意識を有していれば、「コミュニティが存在している」という。
 だから、「田舎型」と「都市型」の区別にどのような意味があるのか、わたしにはわからない。

 ただし、もし、村落共同体のような定常的なコミュニティのないところに、人々の協働をとおして、多様な人々を有機的に結びつけようとしているという意味であるなら、すこやかみなみネットはまちがいなく「都市型コミュニティ」ということができる。

◆きょう、ここに書きたいのは、すこやかみなみネットのどこが「厳しく」、なにが「スリリング」で「ダイナミック」か……だ。
 詳細は、毎日、少しずつ書き足すことにして、きょうは、このことに対するわたしの感情の概略だけを列挙することにする。

 と書いて、今、「列挙」しようとして、この「列挙」が予想以上に、いろいろな方向に展開しそうな予感がした。
 まず、アトランダムに「列挙」し、そのうえで自分自身の頭を整理していけば、結構、おもしろいかもしれない。

(1)バラバラになった学校・家庭・地域の関係性を改善もしくは変革しようとするエネルギーが存在する。
 すこやかみなみネット地域情報交換会に集まった人々の「熱さ」がそれだ。
 しかし逆に、(あまりに生々しくなるので具体的な記述は避けるが)学校・家庭・地域のバラバラな状態をさらに悪化させるエネルギーも存在する。
 この両方向のエネルギーが拮抗(というか、感覚的には後者のほうが圧倒的に強いように思うが……)しているところに、すこやかみなみネットが存在する。
 これを「スリリング」だと言っている。

(2)すこやかみなみネットは、これまでも何度も言ってきたし、直前にも言ったばかりだが、みなみ小・みなみ中(将来的には、保・幼も含めて)の連携・融合という時間軸(垂直軸)と、学校・家庭・地域社会という空間軸(水平軸)が交差する場所に(正確には交差させた場所に)存在する。
 加えて、学校・公民館・警察など公的な機関、PTA・地域子ども会など社会教育団体、自治会、地域ボランティア団体などと、組織構成が変化に富んでいる。
 すこやかみなみネットは、人口11412人、4300世帯の中学校区に存在する、この重層的な諸要素の協働を促す仕組みをつくろうとしているのだ。
 これを「ダイナミック」だと言っている。
 「スリリング」でもある。

◆「列挙」はまだまだつづく。
 この際、ぜんぶ列挙してみよう。
 そのうえで教育哲学をやればいいのだ。
 ただ、今夜は、もうやめる。

◆けさ、校長室に入ったら、机の上に「かずを書」(3年3組の学級通信)が載っていた。
 西塚Tが届けてくれたのだ。

 冬休みの計画表から生徒たちの目標を抜粋した号で、「合格するために自分の好きなことをやらないでがんばる」、「毎日、8時間勉強する」、「ラストスパートをかける。1日も勉強を休まない」……と、受験生としての決意が並んでいる。

 新しい年の姿はまだ見えないけれど、古い年はもう終わりゆくのだという予感はある。
 こういう状況が人に決意を促している。

 ただ、子どもをみていると、決意できる子どももいれば、決意できない子どももいる。
 決意することは、人間の大切な能力の1つだと思う。

 こんなふうに宇宙空間のエネルギーが人に決意を促しているときに、ひとりひとりの子どもに「決意」を体験させて、決意できる子どもに育ててやりたい。


大阪府知事選のなりゆきも気になるが「おふくろの味 豚汁」が実現できるかどうかは、それ以上の関心事だ

2007-12-12 21:51:33 | Weblog


★昼休みのあやとり


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◆昨夕、わたしのふるさと大阪に関する情報が入る。
 大阪府知事選挙に橋下徹氏が立候補。

 一時は、いわゆる「京都方式」、民主が独自候補者の擁立を決定したうえで、民主というのではなく、その候補者の要請を受けるというかたちで自公が相乗りする方式が取りざたされていた。
 府議の1人も自嘲気味に「相乗りって要するに談合でんがな。わし、もう知りまへんでぇ~」と肩をすぼめた。

 このことについては、わたしの立場もあるので、これ以上のコメントは避けることにするが、(最悪の「京都方式」が避けられたので)、選挙で各陣営が「大阪のためにどうがんばるのか」を主張しあい、そのことを通し、元気な大阪になってくれることを願っている。(けど、この話、まだどう転ぶか、わりかまへんけど……)

 ただ、残念ながら、わたしには橋下氏に関するデータがまったくない。
 顔を見たこともなければ、声を聞いたこともない。
 上手に大阪弁を話せるのかどうかもわからない。

 たしか以前、東野圭吾から聞いた話では(だいぶ以前のことだし、いい加減に聞いていたので自信はないが)出身中学校が、わたしの隣の中学校だったはずだ。(大阪市生野区)

 今後、逆京都方式に陥らないことを祈りつつ、結果を楽しみにしたい。


◆本日、PTAの2学年委員会から興味ある文書が発送された。
 内容は、2学年PTAの年間計画で予定されている、H20/1/8(模擬試験終了後の)「豚汁差し入れ」についてである。
 文中に「ぜひ、保護者のみなさまのお力で、おふくろの味、豚汁の差し入れを実現させたい」とある。

 ただ、実施するためには、最低でも10名程度の人手が必要だし、野菜等(キャベツ・大根・人参・ごぼう・じゃが芋・ねぎ・高野豆腐)の寄付も必要だ。

 委員長さんは「お手伝いの方が10人に満たない場合は見送らざるをえないかも」とおっしゃっている。

 お手伝い「できる」「できない」のアンケートをとり、その結果によって、実施するかどうかを決定するそうだ。

 大阪府知事選の今後のなりゆきも気になるが、「おふくろの味 豚汁」が実現できるかどうかは、それ以上の関心事だ。
 たいへん気になる。
 2学年のお父さん、お母さん、頼んまっせぇぇ!


★完熟したみなみのカリン


◆保護者のみなさまに12/5からお願いしていた学校評価のアンケートがきょうでほぼ回収が終わり、各学年と教務とで集計作業が行われている。

 今、そのうち2学年の分が手元にとどいた。
 ザッとみたところだが、アンケート項目1-1=「学校の情報発信(学校要覧・年間行事計画・学校通信・学年通信・学級通信・行事などの「お知らせ」プリント・ホームページなど)が十分だと思いますか?」の結果が、高い評価を受けている。
 よい=65% ややよい=31% ややわるい=4% やるい=0% わからない=0%

 アンケート項目1-2「学校からどんな情報を希望しますか?」という問いに対する自由記述欄も、今後の情報発信のあり方を検討するうえでたいへん参考になる。

 たとえば、次のような指摘がある。
(1)子どもたちの様子(いいところ、わるいところ)
(2)ホームページで見られる学校での子どもたちの様子がとてもいいと思っています。つづけてほしいです。
(3)各高校の合格者数など進学情報
(4)学級担任から見た学級の様子
(5)部活動の様子

 現在の学校通信の内容に照らしていえば、(1)の指摘のとおり、子どもたちの存在の仕方に関してもう少し切り込んだ記事が必要だろう。
 また本校の場合、(3)の進路に関する記事が弱い。
 今後の課題である。
 (4)の指摘も参考になる。
 学級通信とは別に、学校通信・学年通信のレベルで、いくつかの視点を設定して、学級担任に取材するという手法も検討したい。


12/7のPTA総務委員会では今後のすこやかみなみネットを考える上で、たいへん貴重な議論がなされた

2007-12-10 20:51:08 | Weblog


★12/7(金)のPTA総務委員会


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◆前回、学校通信「すこやかみなみネット」の中味が「まだまだ」で……、また当初、計画していた先輩・同志・盟友への発送も実現していない……という話をしたが、まず、そのつづきから書こう。

 いちばんの理由は、わたしの原稿の内容に対して、わたし自身が納得していないということだ。

(1)日々の教育活動がていねいに記述できていない。(これは、日常の教育行為・活動をこまごまと書きつらねるという意味では決してない。)
(2)日々の教育活動を、教育学的に分析することができていない。
 この(1)と(2)が原因で、結果として、
(3)課題と方策が具体的に打ち出せていない。

(4)さらにいえば、各部門(1・2・3学年、総務部、教務部、研修部、生徒指導部、保健部)へのわたしの目配りが利いていない。
 学校通信のしめきりが近づくと、もう親知らず子知らず(校長は部下を、部下は校長を顧みるいとまがないという)状態だ。


★すこやかみなみネット情報交換会 高橋大久保安協支部長

◆今年のわたしの大きな目標は、以前にも書いたが、〈600字の教育学〉⊃〈職員室通信〉⊃〈すこやかみなみネット通信〉の関係を完成させることだった。
 「600字の教育学」とは、このページのことで、要するに、わたしのDiaryだ。
 このDiaryから、「職員室通信」や「すこやかみなみネット通信」の記事が生まれる。
 別な言い方をすれば、Diaryを切り貼りすれば「職員室通信」や、あるいは「すこやかみなみネット通信」ができるということだ。
 この関係……というか、システムの完成をめざしていて、それがこの秋頃から(もたつきながらではあるが)なんとか稼働しはじめた。(=これが、わたしの、今年最高の成果。)


★すこやかみなみネット情報交換会

◆ふりかえれば、わたしとしては、もうこのことに精一杯だったのだ。
 だから、その精度についてはこれからの課題だといえる。
 具体的にいうと、たとえば「600字の教育学」の記事を、チョキチョキと切り貼りして「すこやかみなみネット通信」ができる。
 しかし、記述がどうにもアマイ……、あるいは、分析が不足だ……となったとき、再び「600字の教育学」に立ち返り、教育現場の記述を修正したり、哲学しなおしたり……という作業工程が今は欠落している。
 この工程を充実させる必要がある。

◆12/7(金)のPTA総務委員会では、今後のすこやかみなみネットを考える上で、たいへん貴重な議論がなされた。

 時間=午後6時半~8時20分(20分間延長)
 場所=みなみ中図書室
 案件=(1)2学期のPTA各委員会の活動報告
 (2)3学期のPTA各委員会の活動計画
 (3)すこやかみなみネット新年会について
 (4)優良PTA候補者(個人)の推薦について
 (5)バザー・喫茶等売上金の扱いについて
 (6)すこやかみなみネットOB会の発足について

 わたしが「貴重な議論」というのは、(6)についての話し合いだった。
 3点ある。


★すこやかみなみネット情報交換会 岬白銀台安協事務局長

◆1点目の話の内容を要約すると、
(A)すこやかみなみネット設立に携わり、この経緯に詳しい会員が、今後、次々に退会することになる。
 このため、すこやかみなみネットの運営に支障をきたすことが予測される。
(B)だから、すこやかみなみネットOB会について検討しよう、同時に、このOB会をすこやかみなみネットのどこに位置づけるかを検討しよう……というものだった。

 もとより、すこやかみなみネットは、みなみ小・みなみ中の強い連携・融合を軸(時間軸)に、学校および地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワーク(空間軸)を形成し、教育コミュニティを実現しようというものだが、小・中のPTAが主体となっていて、かつ、実働部隊であるというところに大きな特徴がある。

 OB会の設立が、実働部隊の実力を補強する格好になるのであれば、こんなにスゴイことはない。
 もし実現するとすれば、わたしとしてはOB会に、現役のPTAと地域団体とのコーディネーター的な役割を期待する。

◆2点目は、すこやかみなみネット事業推進委員会とPTA総務委員会の関係について。
 これも話の内容を要約すると、
(A)すこやかみなみネット独自に事業を企画するにしても、地域団体と連携して事業を企画するにしても、実際に状況を把握している各委員会委員長が出席していなければ、具体的に話を進めることができない。
 今のままでは、話を具体化するために、事業推進委員会のあとに、委員会委員長を含めた別の会議を開かなければならない。
(B)この課題をクリアするために、事業推進委員会に各委員長を加えて、事業推進委員会=小中合同PTA総務委員会とするか、あるいは、規約に「事業推進委員会に関係委員長を加えることができる」とあるので、それを生かすか……どちらかを検討する必要がある。

 少し前に「学校・家庭・地域が協働で対策をたて、協働で取り組んでいく、そのしくみづくりのコーディネート役が、すこやかみなみネット事業推進委員会だ。コーディネート機能の向上が今後の課題である」というようなことを述べたが、今回、PTA総務委員会で指摘していることも、これと同じだ。

◆3点目は、常々、わたし自身が課題として指摘している「一般会員とPTA総務委員会のパイプをどう太くするか」という問題だった。
 これも話の内容を要約すると、
(A)すこやかみなみネットを意義あるものにしていくには、その中核となるPTA自体が、もっともっと力をつけなくてはならない。
 現状はPTA総務委員会と一般会員との間に距離がある。
 この距離が縮まらないとPTAとしての力はつかない。
(B)方策として、一般会員は学級という単位の結びつきがいちばん強いので、その学級長とPTA総務委員会との結びつきを再検討してはどうか?
 ただし、この意見に対して「それはわかるが、学級長がほんとうに機能しているかどうか疑問だ」という指摘もあった。

 話の概略は以上だ。
 3点とも、これまで「課題」だと指摘されつつも、ずっと「課題」としてとどまりつづけたものを、一歩前に進めようという議論だった。
 シビレルPTA総務委員会だった。

 嘉瀬教頭Tも「いい話し合いだった、いい話し合いだった」と言っている。


わたしの「考え」と志塚Tの「週報コメントを」とがピタッとドッキングする

2007-12-07 20:30:31 | Weblog


★3学年ロビーのクリスマス飾り

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◆けさ、学校に着くと、志塚教務主任から教務週報33号(12/10~12/14)に掲載するコメントを求められる。
 実は、志塚Tと顔を会わせる直前、玄関ロビーから階段へと「職員朝会で、通信表のコメントの書き方について触れよう」と考えながら職員室に入ったのだ。
 そのわたしの「考え」と志塚Tの「週報コメントを」とがピタッとドッキングする。(こういうことはなかなかない。はじめてかもしれない。)

★週報コメント=通信表のコメントは、本校の努力目標・学力向上5原則・学習指導要領(特に道徳・特活)に即して。

 けさの職員朝会のわたしのコメントは、これを補足するかたちになった。

〈補足〉
 通信表のコメントは、保護者宛に書こう。(あたりまえのことだけど……)
 子ども宛に書くのではない。
 子ども宛に書きながら保護者に……とか、保護者宛に書きながら子どもに……とかは考える必要はない。
 それはかなり高段の技で、わたしたちにはムリだとあきらめよう。
 わたしたちは保護者と正対してコメントを書く。
 そして「ああ、なるほど、これが教育のプロのコメントだ」と納得していただこう。

 コメントを作成する際、公立中学校であるみなみ中の柱である
・(「教育目標」)「努力目標」
・「学力向上の5原則」
・「学年目標」
・あるいは学習指導要領(特に道徳・特活)等に即して、ほめる・認める。
 一度、わたしたちを支えている、これらの目標をズラァァァ~とディスプレイ上に並べてみてほしい。

 子どもの具体的な行動の書きっぱなし、あるいは、それが「すばらしい」「立派」という評価の仕方ではなく、これらの目標と子どもの具体的な行動を結びつけてみよう。
 あるいは、子どもの具体的な行動とこれらの目標を結びつけてみよう。

 子どもたちの「よさ」がぐんぐんひろがり、悪戦苦闘だったコメントの作成が、楽しくなるはずだ。

 諸「目標」に使われている語は、遠慮せずに、ジャンジャンコピーしてコメントの記述に生かそう!
            (職員朝会コメント 以上)

◆ちなみに、教務週報33号に掲載された他の校務分掌部長のコメントは、

☆総務部=また値上げ。原油再高騰。無駄遣いをしないで、こまめに消しましょう。
☆教務部=「学校に来てよかった!」と笑顔で帰れる三者面談。
☆研修部=授業評価(生徒による)を忘れずに実施し、2学期の授業のしめくくりを。
☆生徒指導部=笑顔で終われる3者面談を。
☆保健部=インフルエンザの予防を徹底。うがい、手洗いを。

◆今、手元に、本校の学校通信「すこやかみなみネット通信 12月号」がある。
 形式は、いつものとおり、A4版はめこみ式12ページ。
 執筆担当は各校務分掌長で、わたしの割り当ては3ページ(文字数にして約3000字)だ。

 この形式(A4版はめこみ式12ページ)でスタートしたのが、2006年2月だ。
 まず、2月号、3月号と発行してみて、継続できそうなら、2006年度の1年間をとおして発行してみようというものだった。
 それが、なんとか2007年12月までつづき、発刊以来、23号目になった。

 前任校で(もうかなり以前のことになる……1998年の頃だ……)同じ試みをして、2号(同人雑誌のことを「3号雑誌」というが)しか続かなかったのにくらべると、ほんとうによくつづいていると思っている。
 だれも、ほめていないのに自分でほめるのは気がひけるが、これも「学校の実力」といっていいだろう。

◆ただし、その中味となると、まだまだだ。
 発行が軌道にのった今年度(2007)は、この道の先輩方(大館地区の蟹沢幸治氏、根岸地区の高橋六蔵氏、根城地区の北向幸吉氏他)、あるいは現在、同じ方向をめざして実践している方々(先日、このページで紹介した八戸市学校支援協議会の中村智子氏、秋津コミュニティの岸裕司氏、いきがい交流センターしみずの浅沼裕子氏他)などにお送りしてご高評をいただくつもりだったが、現時点では、実現していない。
(この項は、まだまだ「つづき」があるのだが、今夜はこれでやめる。原稿用紙10枚でも20枚でも書きつづけることができる体力がほしい。)


みなみ小学校・図書室を会場に、すこやかみなみネット地域情報交換会が開かれた

2007-12-06 23:33:19 | Weblog


★すこやかみなみネット地域情報交換会で
学校の状況を報告する嘉瀬教頭


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◆12/5(水)18:30~20:00
 みなみ小学校・図書室を会場に、すこやかみなみネット地域情報交換会が開かれた。

◇司会 佐々木晴美(みなみ中PTA副会長)
1.開会のことば 武部悦子(みなみ小PTA副会長)
2.主催者あいさつ 工藤智幸(すこやかみなみネット副会長)
3.情報交換会(発表順に)
(1)みなみ小生徒指導主任・教頭
(2)みなみ中教頭
(3)すこやかみなみネット事業推進委員会
  みなみネット事業報告&課題
  柴田一則(みなみ小PTA総務委員長)
(4)白銀交番所長
(5)白銀地区防犯協会会長
(6)八戸地区少年補導協力員
(7)安協大久保支部長
(8)安協岬白銀台支部事務局長
(9)白銀台町内会連合会会長
(10)大久保地区連合町内会長
(11)岬台連合町内会会長
(12)白銀南公民館長
(13)少年指導員
4.主催者あいさつ 工藤智幸(すこやかみなみネット副会長)
5.閉会のことば 笹本久美子(みなみ小PTA副会長)


★みなみネット事業報告&課題を発表する柴田一則氏

◆情報交換会の詳細は、これまでのように「すこやかみなみネット通信 ~地域情報交換会特集~」でお知らせしたい。
 発行は12/17(月)頃の予定だ。

 情報交換会から、いくつかの課題が明確になっている。
 また、詳細な記録(ネット通信)を分析しあうことにより、他の課題も浮かびあがってくるだろう。

 その課題に対して、学校・家庭・地域が協働で対策をたて、協働で取り組んでいきたい。
 この協働で取り組むしくみづくりのコーディネート役が、すこやかみなみネット事業推進委員会だ。
 11/28の事業推進委員会では、このコーディネート機能の向上が今後の課題であることを確認しあった。
 わたしも推進委員会のメンバーの1人だ。
 しっかりと役割を果たしていきたい。


★地域の犯罪状況を説明する秋元交番所長

◆すこやかみなみネットの特色については、これまでも折に触れ、紹介してきたが、今回、「これも大きな特色の1つだ」と、新たに認識し直したことがある。

 柴田一則氏のパワーポイントによる「事業報告」だ。
 理念や全体組織ともに、画像をフルに活用した具体的な活動報告がなされるから、
(1)「ああ、あのときのわれわれの活動は、こんな意味があったのだ」と充実感をもってふり返ることができる。
(2)全体と部分の関係が明確になり、すこやかみなみネットの一員であると自覚できる。
(3)次の目標と課題が明確になる。

 情報交換会が終わったあと、柴田氏のところに行き「柴田さんのパワーポイントはすこやかみなみネットの宝です」と、自分の感激を伝える。


★地域と中学生について語る大館岬台連合町内会会長

◆柴田氏のパワーポイントによる報告は、実践の「ふりかえり」のきっかけに、また今後の方向性を考えるきっかけに、大きな貢献をしている。

 このことと同時に、わたしに課せられた役割としては、次の3点があると考えている。
 すこやかみなみネットの実践を、
(1)ていねいに記述すること。
(2)教育学的(社会教育学的)に分析すること。
 加えて、(岸氏の話とも関連するが)
(3)すこやかみなみネットの実践を他地域に転移しようというのではなく(←そういう気持ちはまったくない)、わたしたちの活動を他地域の人びとにわかりやすく伝える。
 伝えることによって、伝えることによって初めて、他地域の人びとから知恵をいただける。
 場合によっては、協働することも可能になる。

 すこやかみなみネットに関する、これまでの自分の言行をふりかえると、(3)「伝えること」は比較的よくやっていると思うが、(1)「記述」や(2)「分析」は不足している。
 (1)(2)が不十分だから、(3)がパッとしないとも言える。
 自省するとともに、今後、ホンマにホンマに性根を据えて取り組もうと決意している。

 来年の(3)「伝えること」の場は、まだはっきりしていないが、今のところ、
 1/28 八戸市学社連携・融合事業担当教員等連絡会
      学社連携・融合推進事例発表(発表者=志塚T)
 2/17 ★★町★★★★大会 実践発表(発表者=わたし)

 このときまでに(1)実践の記述(の積み重ね)と(2)分析(教育哲学)を推し進めたい。


わたしが勉強でき、加えて、すこやかみなみネットの実働部隊の方々と共に勉強できたことに意味がある

2007-12-05 22:33:47 | Weblog


★八戸市学校支援協議会(会長=中村智子氏)

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◆12/4 学校支援ボランティア養成講座
 時間=10:00~12:00
 場所=総合福祉会館(根城)
 講師=岸 裕司氏(秋津コミュニティ顧問)
 テーマ=学校づくり・まち育て・次世代育成は三位一体で」
 主催=八戸市学校支援協議会(会長=中村智子氏)

 この講座に参加した。
 教育現場にいて、こういう開発的内容の研修に参加するには、他を捨て、意を決し、思いをよほど強く定めないと実現しない。
 たいていは、他の業務に押しつぶされて、断念せざるをえなくなる。


★講師=岸 裕司氏(秋津コミュニティ顧問)

◆今回は、実現した。
 しかも、わたしが参加できただけではない。
 志塚教務主任、須藤すこやかみなみネット主任、PTA事務の金見さん、PTA副会長の佐々木さん、工藤さん、3学年委員長の関下さん、監査の能登さん、広報委員長の鎌田さんなど、すこやかみなみネットの他の仲間といっしょに参加できた。
 小学校PTA方々も参加するところだったが、参観日と重なってしまい、今回は見送った。

 わたしが勉強できたことに加えて、すこやかみなみネットの実働部隊の方々といっしょに勉強できたというところに大きな大きな意味がある。

◆会場では、岸裕司氏の講演を、1枚、1枚、カードに書き込みながら聞くことにした。

 カードといっても、ときどき「業者」が「これを生徒に配付し、希望者を学校で取りまとめて送り返してくれ」と、強引に送りつけてくるチラシだ。
 この裏を活用した。

 あとから文章をまとめるとき、岸氏の講演内容を組み替えるとき、ノートだと転記しなければならないが、カードだとそのまま操作できるという利点がある。


★12/5すこやかみなみネット 主催者を代表して
あいさつする工藤智幸みなみ小PTA会長


◆岸氏の話はこれまでも聞いたことがあるし、御著もよく読んでいる。
 そのうえで、今回、自分にとって「発見だ」と思ったこと、「このことを再確認したい」と思ったことを、そのカードからコピーする。

○自らの楽しみとして、また子どもの親も子どもがいない大人も同じように、子どもの教育に携わることができる環境づくり。
○学校・家庭・地域が連携・融合することにより、地域全体の教育力が向上する。
○学校とボランティアとが実践を積みかさねていくと、それがプログラムバンクになる。
○いちばん弱い立場の人が、この町が楽しいといえる町づくり。
○学校の空き教室を公民館のように使うことは、公民館とは異なり、子縁がひろがっていく。
○わたし(岸)は有償ボランティアは念頭に置いていない。
○秋津校区は、夜、学校への電話がかからない。町内会長など、地域が果たすべき役割をきちんと果たせるようになったからだ。
○「お知らせ」は地域全戸配付が基本。「知らせる」ということが重要。
○課題を把握し、対策を検討していくシステムづくり。
○秋津コミュニティー運営費、約20万。バザーや秋津ッ子バザーの収入。
○参会者の「他校(の教員)に広まらないのは?」という質問に対して、岸氏の回答「耳学ではダメ。学社融合のよさは実際に体験しないとわからない」
○習志野市では秋津小学校を希望する教員が増えている。
○参会者の「秋津の取組が隣の小学校に転移しないのは?」という質問に対して「わたしたちは自分のほうから転移させるつもりはない。むしろ、習志野市から独立したいと思っているくらいだ」


◆昨日、学校通信「すこやかみなみネット通信12月号」を発行。
 その際、「WEBでも見ることができます」とURLを示したが、申しわけありません、WEB板が完成していません。
 もう少しお待ちください。