11月の遍路の最初の宿は10番切幡寺を出て1.6kmのところにあるビジネスホテル八幡です。
うどん屋さんは旅館八幡も経営しているけれど前に電話した時に旅館は駄目だけどホテルはOKですと言われたことがあって、以降は最初からビジネスに電話しています。前回チェックインした時間にはうどん屋さんは営業を終わっていて近くのコンビニまで足を延ばすことになった。なので今回は5番の近くのローソンで調達してきました。でも今回はうどん屋の営業はしていました。
素泊まり5830円、遍路宿にしてはちょっと高いのですが設備は文句なしです。お風呂トイレが完全セパレートなのが値打ちです。部屋も普通のビジネスに比べると大分ゆったりしています。Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、湯沸かしポット、緑茶ティーバッグ2,コーヒースティック1,洗濯はできますが料金はチェックし忘れました。フロントのお兄さんも愛想よくてちょっとお話しできました。
2日目の宿は16番を出て380mのところにある「鱗楼」です。へんろ道沿いにある昔からある有名な宿で利用するお遍路さんも多いけれど、ぼくは今回初めての投宿になります。11番の近くに泊まると13番までが精いっぱいなので距離が合いませんでした。今回はこの宿に泊まるためにバスで距離を合わせることにしました。
同宿は松山のKさん一人だけでした。Kさんとは互いのブログで知り合いではあったけれど対面したのは21年の春が初めてでこの日は2回目。Kさんは8巡目の大ベテランで奥の院や番外はほとんどお参りしているし普通のお遍路が歩かないような古道なども果敢に挑戦される、ぼくがまだ歩いたことがないような道もすでに歩かれている。10月に11番までで区切って、11月は前日が初日で焼山寺をお参りして、今日はもりあんLOFTからここまで歩かれたのでした。宿にはぼくより25分ほど早く着かれた。
山芋のクリームコロッケが熱々でおいしかった、みそ汁もあります、デザートにシフォンケーキも出てきました。
2食付き7700円、ぼくは朝が早いので夕食付き7150円。Wi-Fi あり、ウォシュレットなし、洗濯100円乾燥200円、緑茶ティーバッグ2,ポットは湯沸かし機能なし。おすすめできる宿ではあるけれど17番の前の宿の方が値段も安いしより良いことは確か。
3日目の宿は18番のすぐ手前にある「民宿ちば」です。この宿も20年以上前からある有名な宿ですがぼくは初めての投宿になります。泊るお遍路さんも少なくないはずなのにこの宿の情報がほとんどない、値段すら分からないので実際に泊まるしかないと今回距離を合わせました。
おつゆはにゅう麺でした(Kさんのブログで確認)。蓋がしてあるのは茶わん蒸し。ぼくは焼き魚、煮魚が苦手なので嬉しい献立になっています。ご主人もすごく気さくで感じのいい人で文句なしのおすすめ宿です。これぞ遍路宿という感じがぼくの好みです。如意輪寺からこちらに戻る道のことなんかもちゃんと聞いてくれました。
同宿は昨日と同じでKさんひとりでした。今日もたっぷりお話しできてとてもうれしい、秋の旅では同宿の人もあまりいなくて、いてもしゃべれないこともあったりで、この2日間は貴重な経験になりました。
生卵は嫌いではないけれどどちらかと言えば目玉焼きの方がありがたい。
2食付き7000円、Wi-Fi なし、ウォシュレットなし、洗濯100円乾燥100円、ポット湯沸かし機能なし、緑茶ティーバッグ1,茶菓子あり。
4日目は22番から700mのところにあるパンダ屋です。新しい宿ですが日本人からも外国人からもその評判を聞いている。今回初めての投宿です。
ちょっと多すぎるパターンですがご飯のお代わりもしてゆっくり時間をかけて全部いただきました。
同宿は男性二人、いずれもお遍路は初めてということでぼくのブログを紹介しました。
2食付き6500円、Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯100円乾燥200円、浴衣なし、食堂に湯沸かしポット珈琲紅茶あり。部屋は4室、ぼくは洋室にベッドだけれど居心地はよかった。ご主人は宿やへんろ道の情報に精通、阿瀬比の交差点まで送迎無料、さらに遠いところは有料で送迎可能。文句なし◎の宿です。
5日目の宿は牟岐駅の3km手前にある「遍路宿南天」です。辺川駅の前から国道に合流したところから890mのところで国道を離れて左に入ります。歩道は右側なので気を付けていないとこの看板も見逃すかもしれません。
正面が宿泊棟で2階の1部屋のみです、その下が食堂です。テレビは食堂にあります。水回りは宿泊棟と母屋のつなぎ部分にあります。お風呂、トイレ、洗面、洗濯機、すべて新品で快適です。Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯無料、乾燥なし。素泊まりのみ3000円ですが、
朝食は出してもらえました。オムレツたっぷりでした。ドリップ珈琲もあります。
夕食の時にも自作のリンゴケーキと珈琲を出してくれました。ピザ窯もあって、タイミングがあえば出してくれることもあるようです。奥さんはちょっと控えめで上品な感じ、東京の人でその言葉が何とも小気味いい。ぼくは古い江戸の言葉が大好きです。大学時代中央大学と交流があって向こうの1年上級生に本当の江戸っ子がいてその喋り言葉が何とも快感でした。7年前にこちらに移り住んだのはご主人の実家がこちらにあって、親戚の人に戻ってくれないかと頼まれたからだそうです。奥さんは東京の友達に「どうせすぐ東京に帰ってくるわよ」と言われたそうですが、水があったのかしっかり住み着いてしまったということです。
牟岐町のトラベルキャンペーンで3000円が無料になってしまいました。高知県や三好市や観音寺市のように後で通帳に振り込まれるパターンではなく、宿に振り込まれるのでその場での支払いはありませんでした。