WALKER’S 

歩く男の日日

28日目 風のくぐる~お遍路ハウス八十場

2017-08-02 | 17年四国の旅

 風のくぐるではお風呂の時間以外はほとんどパソコンの前でコーヒーを飲んだりパンを食べたり同宿の人と話したり、とてもリラックスできていい宿でした。同宿のお遍路さんは車で2回歩いて2回のベテランの男性と、お遍路初めての男性は別格も全部歩く、初めてなので宿の取り方がうまくいかなくて早く着きすぎたりその逆だったり、とんでもない宿に当たったり、それはそれは苦労の連続、遅ればせながら宿案内の最後の1枚を渡しました、そうしたらもう一人のベテランさんも欲しいというので、階下でご主人にコピーをお願いすることになりました、最後の最後までこんなにきれいにはけたのは初めてです。
 翌朝は雨、9時頃には上がるという予報なので慌てることもありません、コーヒーを飲んでいたら、今度は女性二人とお話しすることができました、二人は自転車遍路でしまなみ海道から来たので55番からのお参りです、雲辺寺はロープウェイですが横峰寺はあの自動車道を登ったみたいです、押して登るのは大変でしょう、と訊くと二人とも無言で大きくうなずく、これから先だと、焼山寺に鶴林寺。太龍寺はロープウェイだけど、そのあと最御崎寺、金剛頂寺、神峯寺、神峯寺はまったてと呼ばれる登りがあるから下に自転車を置いておくのがよいかもと助言します、上まで自転車で登っていった外国人カップルはいましたが、最後は絶対押して登ることになったでしょうから、
 小松で同宿だったベルギーとフランスのご夫婦は昨日善通寺に泊まっているのは分かっているので、窓を覗きながら来るのを待っていたのですが、向こうも雨が上がるのを待っているのか全然来ないので、諦めて7時35分に宿を出ました、

 雨の中、7時52分、76番札所金蔵寺に到着、善通寺から来た歩きの人は二人ほど、

 8寺09分に金蔵寺を出て、40分で77番札所道隆寺に到着、
 雨が降っていることもあって今日もほとんど写真はありません、
 9時04分に出発、天気予報は正確で、間もなく雨はあがりました。今年も讃岐富士の姿は見えませんでした。土器川を渡ってからの県道の脇道を今回初めて歩きました、矢印があるのは分かっていたけれどコンビニの都合があったのでなかなか入れなかった、英語の地図では脇道のみに赤線です。実際静かで歩きやすい道でした。
 郷照寺の写真もなし、10時16分頃到着しました。
 10時32分、郷照寺を出発、天皇寺は後回しで昨年と同じく白峯寺に向かいます。郷照寺まではベストより大分ゆっくりのペースですが、雨もあがって体も温まっていい感じで白峯に登っていきます、昨年よりも明らかに調子がいい、ベストより1分遅れ、アクシデントがなかったらベストタイで行けてたでしょうね、
 白峯寺の写真もなく、12時40分頃到着です、
 昼食休憩を少しとって13時07分に出発です、


 82番根香寺でやっと写真を撮りました。14時10分です。ベストより4分遅れ、この区間はもう思い出せないくらいベストタイが出ていないから、あまり頑張る気も起きないし、県道に上がってくる前は大抵へばることになっています。
 14時25分出発、久々に十九丁からの平坦な山道を歩いたのですが、最高に歩きやすい山道です、境目道より歩きやすい、82番から80番に向かう人しか歩かないというのがすごく勿体ないと感じるほどです、
 県道を横断、80番に向かう山道を下り始めたところで、外国人カップルが登ってきます、この時間にどの宿まで行くのでしょう、17時までには82番の手前のヘンロ小屋には行けるでしょうが、
 15時40分、80番札所国分寺に到着、お参りは明日にして、境内で善通寺から来る人たちを待ってたら、フランス人ご夫婦が到着、5日ぶりですがちゃんと覚えていてくれました、そのあと国分駅のちょっと先にあるコンビニに行ったらベルギー夫妻がいてやっぱりすぐ思い出してくれました。今日はひどいことがあって落ち込んだ1日だったのですが、4人に再会できて、終わりよければ全てよしということにしましょう。16時12分の電車に無事乗り込むことができました、外国人カップルが同じ電車に乗り込みました、坂出のホテルでしょうか、
 今日は20人の歩きの人に出会いました、一度会った人は除くからフランス夫妻ベルギー夫妻は含みません、この時期でも善通寺に泊まっている人は結構な人数です。


 お遍路ハウス八十場はこの建物ではありません、100mほど離れたところにあります、風呂は駄目でシャワーは使えるのですが、風呂場は狭くていろんなものがごちゃごちゃあって汚くてとても使えたものではありません、浴槽が使えない場合初めからシャワーは使う気はありませんでしたが、その気でいたとしても使う気にはなれなかったはずです。これで2800円というのはうたんぐらの朝食付き1000円と比較すると、本当に話にも何もならないと、そんな感じです。
 来年は宇多津まで歩いて電車で風のくぐるまで行くことを考えています。
 明日は一宮寺から屋島の手前まで初めての道で120枚ほど写真を撮ったので、大部違う感じで長くなると思います。


27日目 民宿青空屋~風のくぐる

2017-08-02 | 17年四国の旅


 昨年この宿の朝食で出た鮭が、その年の全ての宿で出た魚の中で一番美味しかった、今年の朝は鮭ではなく鯖だったのですが、やはり、今年いただいた全ての魚の中で一番美味しいものでした、はっきり断言できるくらい本当に美味しかった、この朝食をいただくためだけにこの宿に戻ってくる値打ちがあるというものです、それに加えて玉子焼きも最高、四国でいただいた玉子の中で最高、昨秋熊野古道のきけうやでいただいた玉子焼きが本当に最高でその次に美味い。来年は逆打ちなので岡田ですが、2年後以降は横屋からこの宿に固定することになると思います。少し電車で飛ぶことになりますが、本当に気持ちよく四国を味わうとなれば気持ちよく泊まれる宿を吟味するというのは必須だと思います、また帰って来たくなるような宿をできるだけ多くすることがモチベーションを保つことにも繋がります。


 田尾さんと一緒に宿を出発しますが、すぐ先に行かせてもらいます、田尾さんは今日は本山寺まで、近くのビジネスホテルに予約しようとしていたのですが、ぼくが一富士にした方がいいと強引に勧めてしまいました、ぼくは一富士に泊まったことはないし評判もそんなに耳にしたことはないのですが、なぜかそういう物言いになってしまいました。帰ってから田尾さんのブログを見るとまずまずだったようで、今更ながらよかったと思っています、
 7時15分に宿を出て、45分で大興寺に到着、今日は初めての道は歩かないので写真はほとんど撮りませんでした、


 大興寺を8時12分に出発、80分で、68番神恵院、69番観音寺に到着、ベストより2分遅れです。
 昨日雲辺寺を越えて、一昨日石鎚に登ったから、頑張りすぎることもない、

 9時55分に観音寺を出発、42分で70番札所本山寺に到着しました、やはりベストより2分遅れですが、時速は6.3kmなので押さえているという感じではなくて頑張らないという感じ、
 なぜか本山寺の写真は撮り忘れてしまいました、水屋を使って、本堂の前に行こうとしたら、いきなり女性のお遍路さんに声をかけられました、ブログ仲間のSさんでした、今日追いつくのは分かっていたのですが、まさかここではないと思っていたので不意を付かれた感じになってしまいました、メール交換は何度もしているのですが実際に対面するのは初めて、先ずはガッチリ握手です。
 ぼくがSさんのブログを見つけたのは13年の1月、その前の年の秋から区切り打ちで中村まで歩かれていました、ぼくが土佐佐賀の内田屋さんのことを調べているときに当たりました、宿の情報がきっちり詳しく書かれていて、とても参考になったし、文章も分かりやすく好感の持てる書き方で、続きを書かれるのが楽しみで、以来お気に入りに入れて毎日チェックしています。コメントを一度入れさせてもらって、以来メール交換も時々、道や宿のアドバイスも折にふれさせてもらったりしていました。彼女は体調のことなどもあって、時間を大分あけて区切りで結願をされたのですが、そのときにお遍路はやはり通しでないと、と感じられ、ようやく今回の通し打ち。ぼくなどよりも余程思いのこもった2ヶ月間だったのですが、ぼくが四国に出る数日前中村の手前で足の調子が思わしくなくなって、少々心配していたのですが、四国に出るとスマホではないのでブログを確認できず、室戸で同宿になった伊藤さんや、くろうさぎで同宿になったUさんにスマホを見せて貰って何とか続けていることだけは確認していました。
 藤川旅館で同宿だった男性といっしょにお参りも忘れて立ち話、昨夜の藤川は大盛り上がりだったようです、民宿岡田では田尾さん以外にもめぐめぐさんも同宿だったそうです。
 このとき写真を撮って貰って彼女のブログにアップされています。「とことこ巡礼記」で検索してみてください。


 本山寺をSさんと一緒に出発、出るときに時間を確認せず、写真も撮らなかったので、時間は不明、ただ、上の写真と、弥谷寺に着いた時の写真を確認すると、時速はちょうど4kmだったので、11時33分に出たことになります。本山寺には1時間近く滞在したことになります、お参りの時間を除いて50分ほどは喋っていたことになります、
 Sさんは1日に20kmのペースで、時速は3.5~4kmということだったので、速くならないように気をつけながら並んで歩きます、伊豆田越えではAさん、三原村ではMさんといっしょに歩いてちょっと速くなってしんどい目をさせたので、行き過ぎないようのんびり落ち着いて、ここまでの2ヶ月間のお話を伺いました、ぼくが四国に出てくる4月半ばにはかなりきつくなっていて中村の宿で5連泊、荷物を持たずに歩けるようにしたことまではブログで確認できていたのですが、その後も調子はあまり上がらなくて、ひどいときには時速2kmほどでもしんどいくらいになってしまったそうですが、その後も連泊の宿を6回、荷物なしで歩く日を設ける内にだんだんよくなって今はベストに近い状態で歩けているということでした、中村からはほとんどビジネスホテル、彼女は遍路宿の食事が多すぎると残さないようにするのが大変で、ホテルの方が気楽でよかったと言います。確かに、ぼくも今年は初めて完食できない宿がふたつほどあったし、食べきることだけに必死になることも何回かあって、そういうのが続くと逆に楽しめないこともありますからね。
 あと、予約を入れたのに予約が記録されていなかった宿坊の話、自らの不備を詫びることもなく終始ないがしろな対応、本当に最低です、お遍路さんで儲けているくせにそんなひどい仕打ちをするなどもってのほか、四国霊場そのものが衛門三郎になってしまった、即刻宿坊の営業は取りやめるべきです。その宿坊が宿坊の中では最高だという知り合いのお遍路さんもいたし、今年泊まった田尾さんも絶賛していましたが、宿として一番基本的で大事なことがきっちり行われないのであれば、全てが否定されても仕方ありません、その宿坊で同じような目にあったという人の話も聞きました、一人でも大きな問題なのに、二人の人がそういう目にあったというのはもう管理経営がなっていないということに他なりません、
 旧高瀬町に入る手前の国道の脇道も紹介して一緒に歩きます、日本語のへんろ地図には載っていませんが、英語の地図には国道に赤線はなくこの脇道にのみ赤線があります、入るところには矢印がありますが、歩道は反対側なので知らないと絶対に気づきません、ぼくがこの道に入れたのも2年前が最初でした、上の写真のすぐ手前で国道に合流して、写真のすぐ先で今度は左側の脇道に入る、ここからはほとんどの人が入れますが,Sさんは前回もう少し先のところから入ったそうです、ぼくも最初の時はここからは入れず、大分先まで全然気づかないままでした、
 弥谷寺の少し手前まで3時間ほとんど話は途切れませんでした、彼女は丸2ヶ月、ぼくも1ヶ月四国にいてずっと歩いていたから、まだまだ話すことはあったかもしれないし話し足りなかったかもしれません、


 一足先に71番弥谷寺に到着、14時20分です、ここから宿までは9km弱ですが札所が5つあるので、かなり厳しい感じになっています。
 14時50分、弥谷寺出発、32分で72番曼荼羅寺に到着、ベストタイ、
 15時30分、曼荼羅寺出発、6分で73番出釈迦寺に到着、ベストタイ、
 15時42分、出釈迦寺出発、23分で74番甲山寺に到着、ベストを3分も上まわりました、
 16時15分、甲山寺出発、13分で75番善通寺に到着、ベストタイ、
 16時40分、善通寺出発、


 国道沿いのファミマで夕食と朝食を調達して17時03分、風のくぐるに到着しました、予約では16時半に入ると書いたのですが30分ならまあセーフと言ってもいいでしょう。
 風のくぐるは素泊まり宿、正直全然期待はしていませんでした、評判も全く耳にしていなくて、助言するために一応見ておきたかった。出迎えてくれたご主人はとてもいい感じでした、ぼくが明日郷照寺から先に白峯寺に向かうのだと言うと、そちらの道のことをよく聞かれるのだけれどどうなんですか、と尋ねられました、30分くらい近道になるし、登りも緩やかなところが多くておすすめですと言っておきました。
 この宿のいいところは部屋数がそんなに多くはないのにお風呂が二つで完全男女別、トイレも完全男女別で、女性にすごく優しい宿です。さらに、階段を上がったところに広くはないけれどパソコンとテーブルがあってコーヒーお茶がセルフで飲めるようになっています、椅子が3つあって、情報交換の場にもなっています、実際、同宿の二人の男性お遍路さんとたっぷりお話ができました、個室に一人で泊まると3800円、文句なしのおすすめ宿です。