WALKER’S 

歩く男の日日

9 to 5

2012-09-27 | 日記

 今日は木曜日、木曜のお楽しみはちちんぷいぷい、昔の人は偉かったのコーナー。このコーナーのコンセプトは昔の人のように日の出から日の入りまで歩く、ということだけれど、お遍路はそうではない。先達さんがよく言われるのは「遍路の早発ち早終い」、日の入りまで歩くことは良くない。ましてや暗くなってからも歩くのは厳に慎まなくてはならない。遍路宿の夕食は大体18時になっている。それまでに入浴を済ませるとなると17時までに宿に入らねばならない。18時を過ぎると宿の人を心配させることになる。遅くなるのであれば17時までに連絡しておくべきであろう。でもそうしない人が相変わらずいるようだ。たどり着けそうにないから車で迎えに来てくれという人もいるようだ。もちろん無断キャンセルも後を絶たない。そういう人たちは宿だけでなくわれわれ携帯電話を持たない一般の遍路にも多大なる迷惑をかけていることを知らない。
 ぼくは29日で四国を一周すると言うと、ほとんどの人が大層びっくりされる。「すごい健脚ですね」とか言われるのが常だけれど、ぼくはそうは思っていない。先達さんの教えに習ってできるだけ宿には早く入るようにする。15時に入りたいけれど16時がチェックインの宿もあるから、15時半を目途にすることが多い。そうすると風呂にも一番に入れることが多いし疲れもゆっくり癒すことができる。ぼくが1日に歩くのは平均6時間半(正味)、7時間を超えると辛くなる。9 to 5、労働者の勤務時間と同じだと思っている。それ以上になると効率は悪くなるし翌日に疲労を蓄積していくことにもなる。ちょうどいいところを見つけるのもお遍路のこつであろうし、それを言いまとめたのが「遍路の早発ち早終い」だとぼくは理解している。