WALKER’S 

歩く男の日日

2日目 (3) 旅館吉野

2008-05-27 | 08年四国の旅
 8番熊谷寺の水屋で水を補給、昼食を摂る。
 9番法輪寺への道で逆打ちの人とすれ違う。四元さんが食事をした法輪寺門前のうどん屋さんで食事をしている人が数人、5番か6番から出発した人だろう。法輪寺を出ると、小豆洗大師でお参りしている歩きの人がいた。切幡寺の登り口の食堂の前のベンチにはリュックが3つ、ようやく、藤井寺の近くで泊まる人に追いついてきた。切幡寺での休憩は最小限、3時に宿に着くように1時半に出発。2日目の宿旅館吉野は藤井寺の手前600mのところにある。藤井寺を打ってから旅館に入る人が多いけれど、ぼくは40km以上歩いているし高い山にも登っているので、藤井寺は翌日打つことにする。吉野川を渡る頃から疲労が濃くなって、左足の小指にマメができかけている。昨年は5日目頃に初めてできたのに、なんということ。宿の手前3kmの所にあるローソンで翌日の夕食を仕入れる。翌日の宿は素泊まりだし、宿の近くに適当な店がない(本当は新しくできたサンクスがあった)ので。予定の時間より1分遅れで宿に到着、昨年とは道が違うので誤差の範囲。
 旅館吉野はできて3年くらいの新しい宿です。同宿は何人ですかと訊いたら、ぼくを含めて4人、やはりピークは4月の初めですかと言うと、そんなことは全然なくて昨日も満室で、たまにこういう少ない日がぽっかりできるのだそうです。昨日は歩きの人が本当に多くて翌日の宿を取るのもたいへんだったようです、当然なべいわ荘や植村旅館も満室だったそうです。この日も飛び込みで二組の車遍路の夫婦がやってきて、結局8室の内6室が埋まることになった。部屋は4畳半ですが洗面の部分とスリッパ脱ぎ場と押入の下にテレビがあってそれらの部分を入れると6畳で十分な広さ。湯沸かしポットにティーバッグが3つ、いつでも熱いお茶が飲める。風呂は二つ、今日は片方が稼動、荷物の整理が終わったところで4時前には入ることができた。洗濯100円、乾燥機200円。ぼくは有料の所では洗濯はしないことにしている、まだ2日目でその必要もない。
 夕食は、トンカツ、鰹のたたき、豆腐、煮物、漬け物、味噌汁、量もちょうどいいし、お肉と魚というのがいい。味も申し分ない。食事が終わりかけた頃遍路宿情報を歩きの3人に手渡す。男の人二人は初めてではないようで、前の人は、ロッジおざきの女将さんのことを懐かしがったり、鷹ノ子温泉ホテルが廃業したことを教えてくれた。横の男の人は、逆打ちをしたいがどんなもんかと相談された。もちろん最初から逆打ちをする人もいるし、悪くはないと思うけれど、順打ちですら最初は何度も道をはずしてたいへんな思いをしたくらいだから、逆打ちなど怖くてとてもできたものではない、5回歩いて今なら何とかできるかなという感じであると、助言した。斜め前の女性は北九州の人で、今回は27番までの区切り打ちとのこと。1番を出て反対側に歩き出して、何かおかしいと30分くらいで引き返して相当落ち込んだそうだ。ぼくも最初の時は同じようなことがあったので大いに同情してあげた。途中から隣の男の人に出会って、一緒に歩いて貰っているということでした。こういう風に他人であっても一緒に歩いているということは珍しいことではありません。自動車遍路の夫婦は佐世保の人、どれくらいで回れるかと訊かれたので、12日あれば十分ではないでしょうかと答えた。15日分の休みを取ってきたので安心していた。もう一組は鳥取ナンバーでした。

  2日目の歩行距離 39.4km
        歩行時間 6時間27分
        平均時速 6.11km