自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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若く見られる人は ほんとに若い!

2013-01-31 17:04:29 | 推薦図書


Subtitle:老化を防ぐ食事法   廣田孝子・著  2012/3

私は統計処理された数値や役所のガイドラインを信用していませんが、
「色々な立場の人が、その立場として言いたいこと」を知ることは面白いので
分かりやすい文献を見つけたら、目は通すようにしています。

この本の著者は阪大医学研究科博士課程(栄養学)終了後、
米国ボストン大学や米国国立衛生研究所に勤務など
内外の事情に詳しい方です。両国の国民性・違いを知る上でも
興味深い内容でした。

例によって、メモっておきたい箇所をアップしておきます。
P.30
  ベトナム戦争のころ(1960年代半ば~1970年代初め)、
  戦死した若いアメリカ兵の死体解剖の結果から
  アメリカ人は若くても動脈硬化がかなり進んでいたことが判明。

  その後、アメリカではその改善に向けてかなりの予算がつぎこまれ
  おかげで、多くのデータに裏付けされた動脈硬化予防に有効な食生活や
  生活習慣が明らかになった。

  当時に比べ、アメリカ人のコレステロール値はかなり下がった。
  他方、日本人のコレステロール値は上がり続け、

  日本の子どものコレステロール値はアメリカ人の値よりずっと高くなっている

ここに日本人の弱さ(?愚かしさ?)があると思うのです。
世界に冠たる「和食」の良さを分析せず、アメリカの小麦戦略に乗せられ、
伝統食の形態を放棄してしまったことで、
現在の日本の医療漬け(=医療費の増大)に繋がったのだと思います。

P.31
  2007年には厚生労働省により、メタボリックシンドロームの小児診断基準値
  (6~15歳用)が発表され、
  子供ですら動脈硬化は当たり前になってしまったのです。


用語解説
P.34
  動脈硬化:血管壁に悪玉コレステロールが入り込んで、血管を厚く狭くし、
       血液を流れにくくする病気のこと。
  
  メタボリックシンドローム:(少し前までは成人病・生活習慣病といわれていた)
       自身の生活習慣を見直し、改善し、病気を予防しようとする考え方は同じ。
       わざわざ<代謝症候群>と言い換えたのは、
       糖尿病傾向(内臓肥満)をより重点的に捉えたから

P.43 
  「たんぱく質は高価だが ハンバーグは安い」

    問題:外食やお弁当や給食で、原価に最も大きな影響を与えている栄養素は?

    答え:たんぱく質、動物性たんぱく質

偽装やコピー食品まで行かずとも、素顔が見えない食品(ひき肉など)は
安価な脂身の含有率が、タンパク質の何倍もある場合が多いそうです。
しかもヒトは本能的に美味しくて効率的なエネルギー(砂糖や脂肪)を好むので
安ければ、これ幸い!とばかり、ついパクパクと食べてしまう。(P.45)


P.48
  ほっそり女子学生たちの<隠れ肥満>を退治する方法

   毎日、夕食前に牛乳を飲む(220㎎のCaを摂取することになる)と、痩せていく
  (比較は、同じ内容の食事をした女学生で牛乳は非摂取のグループ)
  体脂肪の減少は、非摂取群と比べ1.3倍。

  理由(P.51):カルシウムは骨の材料になるばかりでなく、
        脂肪を燃やす(代謝を活発にする)働きがある。


  

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