P.113 食品を賢く早く選ぶ方法
いろんな食品表示を観察していて気付いたことですが、
包装に子どもの好きなキャラクターのある商品は、子どもが喜びそうだし、
子どもに優しい材料や製造方法なのだろうと期待してしまいます。
しかし、実際には原材料名を見て驚かされます。
大人向けの食品より一層、不思議な添加物が入っていることが多いのです。
これはキャラクター使用料が高いため、
食品の中身はお粗末にせざるを得ないのでしょう。
食品の中身とは関係がないところでお金を使っている商品は、
中身がその分お粗末になっている可能性があります。
P.115 脂肪の多い肉は、加工することにより
日本人には「柔らかく、ジューシーで美味しく」感じられるようです。
(中略)あたかもステーキ用牛肉をカットしたかのように高級そうにみえる
サイコロステーキも原材料や製造過程を知ると、決して手が出なくなります。
たんぱく質が少なく、脂肪が多く、植物性食品なども材料とした人造肉、
切れ端肉と脂肪を糊(粘着剤)でくっつけた人工肉、等々。
……誤魔化されず、何を食べているのかしっかりチェックしましょう。
たんぱく質の量は食事の値段を大きく左右します。
P.117 デンマークでは2011年秋から飽和脂肪酸の多い食品に税金をかけた。
世界初の試みで、肥満を減らし、寿命を延ばそうとした画期的な政策。
トランス脂肪酸の危険性
加工食品に広く使われているものに<トランス型不飽和脂肪酸>がある。
これは、人工的に植物油から作られた脂肪で、自然にはわずかしか存在しない。
安価なためマーガリン、ショートニングとして、第二次大戦後、
家庭や食品加工で広く使われるようになった。
しかし最近では、欧米での研究により、
「獣肉類(牛、豚、羊)に多い飽和脂肪酸よりさらに悪玉コレステロールを増やし、
血管の老化を進行させ、心筋梗塞を増やす可能性が次々と発表されている。」
(中略)日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量は総エネルギーの約0.7%ですが、
WHOの勧告(1%未満)を超えている人は、女性の24%、男性の6%も!
都市部に住む30~40代の女性がお菓子から多くとっているようです。
先進諸国では、この危険性が喧伝され、New Yorkでは法律で禁止にまで至っているのに
日本では使用規制がなく、表示義務も進んでいないので、
消費者は、この食品は大丈夫かしらと余計な心配をしなければなりません。
つまり、安い袋詰めのお菓子は全て<危険かも!>と思う必要がありそうです。