友人宅で最近放映された<さだまさしのコンサート>ビデオを見ました。
懐かしいデビュー曲の「精霊流し」は切ないメロディーと物語性のある内容です。
あの頃、ギター少女だった私も毎日のようにこの曲を歌っていました。その後、
「亭主関白」などという、私にとっては内容が気に障る歌がヒットしましたが、
概ね、どの曲も美しいメロディーと鋭い言葉に溢れているので、中島みゆきと並んで
目の(耳の?)離せない歌手でした。
ところで、昔のフォークソングは反体制的、社会的メッセージを持っていたのに、
その後台頭したNew Musicには反骨精神を感じられず、
私の興味は徐々にクラシックの声楽曲に移って行きました。
私の好きなもう一つのジャンルは、West Side Storyに始まるミュージカル映画で、
Sound of Music, My Fair Lady, Mary Poppins, Man of La Mancha, Camelotなど
LP盤を購入して一日中かけていた記憶があります。
そんな なが~~い時間の流れがあったのに、
現在の<さだまさしのスタンス>が全く変わらず、
高く美しい声も昔のままで、Talkがますます冴えて、
Entertain性と芸術性が自然に溶け合うステージに感心しました。
こんな偉大な歌手と同時代を生きている喜びさえ感じました。
これからも、ずっと頑張って欲しいものです。