駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

坂井希久子『ウィメンズマラソン』(ハルキ文庫)

2016年07月27日 | 乱読記/書名あ行
 岸峰子、30歳。シングルマザー。二年前、ロンドン五輪女子マラソン代表選出という栄誉を手に入れた彼女は人生のピークに立っていた。だがあるアクシデントで辞退を余儀なくされ、そして今、ブランクを経て復活へのラストチャンスをつかむため、リオ五輪を目指し戦い始める…

 気持ちよく読みました。特に構成が見事だと思いました。
 よく取材しているんだろうし、彷彿とさせるモデルもあるのだけれど、ひとりの女性の、アスリートの、人間の生き様のドラマとして、物語として、すがすがしかったです。
 あと、ラストが本当に鮮やかでした。私は個人的にこのタイプのラストを『タッチ』式、と呼んでいます(笑)。意味は、読んでいただければわかります!



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