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北海道全線阿房列車(29)

2021年12月11日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(29)
ヒトでなくて良かったと思うが、この列車に限らずワンマン運転なので運転士は大変。準備をして運転室を出、車内を通り抜けて線路上に降り、懐中電灯をたよりに現場確認をしている。2両目の最終窓から見遣るに300mほど遠くで懐中電灯のライトが動いているのがわかるが、15分程度で戻ってくると運転室に入り、数回エンジンを空ぶかしして列車が動くことを確認すると出発。20分程度の遅延となったが、事故現場はどうしようもなくそのまま放置と思われる。この後の乗車はなく投宿のみの予定なので遅延は問題ないが、初めての経験にやや放心。一方で気になるのは衝突した先頭車両。運行しているが血塗られたスプラッター状態で苫小牧駅に入線すれば、ホームで待つ乗客に大きな衝撃を与えようものだが、入線時にもその風はなし。1840苫小牧着。下車時、思わず悪趣味ながら先頭車両の状態を見に行くも全く衝突の形跡は無し。運転士は交代の運転士等と先頭車両付近で話をし、特急への乗り換え客は慌てて反対側ホームに停車中の列車へと走る。その後、投宿してすぐに夕食をとりに出掛けるも、予め目星をつけていた料理屋は悉く閉店。閉店なのか廃業なのかも分からないまま、あてどなく街中を彷徨うが、そのうちに降雨。空腹に加えて降雨もあり、萎れた気持ちでホテルへと帰り、中の日本料理屋で夕食。期待していなかったホッキのバター焼が美味。ちなみに心霊検索の多かったこのホテルだが、そのような現象は一切見られず、ホスピタリティも素晴らしい代わりに、当方着用の素材との相性が悪いのか恐ろしいほどの静電気がバチバチと発生。結果、四日目は435km、乗車時間は7時間38分。明日は室蘭へ寄って東室蘭から一気に函館に下る予定。

【写真】シカと衝突直後の列車先頭部。事故の形跡はまったく無し。
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